JP2005153116A - トリマー刃への切削油の塗布方法 - Google Patents

トリマー刃への切削油の塗布方法 Download PDF

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隆喜 寺崎
Kaoru Fujii
薫 藤井
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善之 村上
Fumito Kubo
文人 久保
Takashi Tokunaga
孝示 徳永
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Abstract

【課題】回転するトリマー刃の剪断用コーナ部に的確に切削油を均一塗布すると共にトリマー刃表面に付着した切削粉を効果的に取り除くことが可能なトリマー刃への切削油の塗布方法を提供する
【解決手段】
鋼板のエッジ部分を剪断するサイドトリマー装置におけるトリマー刃への切削油の塗布方法において、トリマー刃の剪断用コーナー部に、ミスト状とした切削油を吹き付けて塗布する。
また、鋼板の材質および/または板厚に応じて、切削油の供給量および/または切削油の吹き付け圧力を調整することが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋼板のエッジ部分を剪断するサイドトリマー装置におけるトリマー刃への切削油の塗布方法に関する。
鋼板の製造において決められた製品巾にするために、各ラインでは必要に応じた板巾調整を目的として、鋼板の両エッジ部分を剪断するトリミング作業が行われている。このトリミング作業は、サイドトリマー装置により、鋼板のエッジ部分を上下一対の回転式トリマー刃に挟み込み、剪断加工することにより行われている。
このトリミング作業においては、剪断後の板巾調整を正確に行うと共に、剪断部分に耳荒れ等が発生することがないように厳格な品質管理を行うことが重要となる。
鋼板の剪断に用いられるトリマー刃は、剪断を繰り返すにつれてその剪断用コーナ部が摩耗して丸みをおびたり、鋼板を剪断する際に生じた切削粉や切削屑がトリマー刃表面に付着しそれが原因で刃欠けが発生するなどしてその剪断性能が低下し、剪断部分の耳荒れ等の品質不良の原因となる。また、剪断性能が低下したトリマー刃の交換のためラインが停止し生産性の低下をもたらす。
そこで、トリマー刃の表面に切削油を塗布し、潤滑性を持たせることで鋼板とトリマー刃との摩擦の低減を図り、トリマー刃の寿命延長を図る方法がとられている。例えば、特開2003−245817号公報(特許文献1)の段落番号[0004]の記載「特にステンレス鋼帯は、硬度の高い材質であるばかりでなく、その機能から無塗油で出荷されることが多いので、サイドトリミングを行なう際に研削油を塗布できない。したがって、超硬合金のトリミング用丸刃を用いてステンレス鋼帯のサイドトリミングを行なうと連続処理できる量が著しく低下し、超硬合金のトリミング用丸刃で普通鋼帯のサイドトリミングを行なう場合に比べて1/20程度まで減少する。その結果、トリミング用丸刃の交換頻度が著しく増大して、サイドトリマーの稼動率が低下する。」から、トリマー刃の寿命延長を図るためにトリマー刃に研削油(切削油と同義)を塗布することが一般的であることがわかる。
ここで、トリマー刃の表面に切削油を塗布する方法としては、一般的には、回転するトリマー刃の円周面に切削油を滴下塗布する方法が知られている。
特開2003−245817号公報
しかし、上記回転するトリマー刃の円周面に切削油を滴下塗布する方法では、トリマー刃の剪断用コーナ部に的確に切削油を塗布することが難しく、トリマー刃の寿命延長を効果的に図ることができなかった。また、前記切削油を滴下塗布する方法では、トリマー刃表面に付着した切削粉や切削屑を取り除く効果はなく、トリマー刃の刃欠けを防ぐことができなかった。
さらに、近年、新鋼種の開発やユーザーニーズの変化に伴い、ハイテン材等の硬質材の製造が増加傾向にある。そのため、例えば、酸洗後のトリミング作業においては、前記のような硬質材の増加によりトリマー刃への負担が増え、トリマー刃の磨耗の促進による刃替え作業の増加に伴う生産性の低下や耳荒れ等の発生による品質不良が問題となっている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、回転するトリマー刃の剪断用コーナ部に的確に切削油を均一塗布すると共にトリマー刃表面に付着した切削粉を効果的に取り除くことが可能なトリマー刃への切削油の塗布方法を提供することを目的とする。
上記の課題は次の発明により解決される。
[1]鋼板のエッジ部分を剪断するサイドトリマー装置におけるトリマー刃への切削油の塗布方法において、
トリマー刃の剪断用コーナー部に、ミスト状とした切削油を吹き付けて塗布することを特徴とするトリマー刃への切削油の塗布方法。
[2]上記[1]において、鋼板の材質および/または板厚に応じて、切削油の供給量および/または切削油の吹き付け圧力を調整することを特徴とするトリマー刃への切削油の塗布方法。
本発明によれば、回転するトリマー刃の剪断用コーナ部に的確に切削油を均一塗布すると共にトリマー刃表面に付着した切削粉を効果的に取り除くことが可能なトリマー刃への切削油の塗布方法が提供される。
以下、本発明を実施するための最良の形態の一例を説明する。
図1に、トリマー刃の剪断用コーナー部に、ミスト状とした切削油を吹き付けて塗布する方法の一例を示す。図1において、鋼板3のエッジ部分は、上下に配置された一対の回転式トリマー刃1a,1bに挟み込まれ、それぞれのトリマー刃1a,1bの剪断用コーナ部において剪断されトリミング作業が行われる。なお、図1においては、説明をわかりやすくするために、従来技術に係るトリミング装置に関しては、上下一対の回転式トリマー刃1a,1bのみを図示した。
このような装置構成において、本発明方法は、トリマー刃1aの剪断用コーナー部(図中トリマー刃1aのトリマー刃1bに対向する側)に、ミスト状とした切削油を吹き付けて塗布するものである。前記切削油は、例えば、吹き付けノズル2の先端部から、加圧したエアーと共に切削油をミスト状にして、前記トリマー刃1aの剪断用コーナー部に吹き付けられる。
前記のミスト状とした切削油は、例えば、前記ノズル2の吹き付け角度を調節することにより、その吹き付け範囲を調節することができる。また、前記エアー圧としては、3kg/cm2 程度以下とすることが望ましい。前記エアー圧が高すぎると塗布むらができたり切削油の飛び散りによるメンテナンスの増加や周辺環境の悪化の原因となるからである。なお、通常は前記エアー圧としては1kg/cm2 程度とすることが好ましい。
前記切削油の吹き付けを、ミスト状にして行うことにより、切削油がトリマー刃1aの剪断用コーナー部に均一に塗布され、鋼板3とトリマー刃1aとの潤滑性の向上による摩擦の低減が図られ、磨耗低減によるトリマー刃1aの寿命延長及び鋼板剪断面の耳荒れ等防止による品質の向上を図ることが可能となる。
また、前記切削油をミスト状としてトリマー刃1aの剪断用コーナー部に吹きつけることにより、トリマー刃1aの表面に付着した切削粉や切削屑を吹き飛ばすことで効果的に取り除くことが可能となり、刃欠けの防止によるトリマー刃1aの寿命延長及び鋼板剪断面に切削粉が付着することによる品質の低下を防止することが可能となる。
さらに、前記切削油をミスト状としてトリマー刃1aの剪断用コーナー部に吹きつけることにより、トリマー刃の冷却効果も有する。一般に、トリミング装置においてはギャップやラップの調整が極めて重要であるが、トリマー刃の温度が上昇すると熱膨張によりギャップやラップが微妙に変化してしまうため、耳荒れが発生する場合がある。これに対し本発明では、トリマー刃を冷却する効果により、トリマー刃1aの寿命延長、及びギャップ、ラップの変化を抑えることにより鋼板剪断面の耳荒れ等防止による品質の向上を図ることが可能となる。
ここで、硬質材や厚物材を連続でトリミングする場合は、トリマー刃への負荷が増大し、その結果としてトリマー刃の加熱の増大、或いは、切削粉の増加が懸念されるので、この場合は、エアー圧を上げたり、切削油の吹き付け量を増加する等の調整を行うことが好ましい。また、薄物材の場合、トリミング後に引き続き行う冷間圧延での圧下率が大きいために耳荒れが発生しやすく、トリミング後の鋼板剪断面の状態により注意を払う必要があるため、切削油の吹き付け量を増加して調整することが好ましい。
上述の実施形態においてはトリマー刃1aの剪断用コーナー部にのみ切削油を吹きつける場合について説明したが、対となるもう一方側のトリマー刃1bの剪断用コーナー部(トリマー刃1aに対向する側)にミスト状とした切削油を吹き付けるようにしてもよい。
これにより、鋼板3とトリマー刃1bとの潤滑性のさらなる向上による摩擦の低減が図られ、磨耗低減によるトリマー刃1bのさらなる寿命延長及び鋼板剪断面の耳荒れ等防止効果の向上による品質のさらなる向上を図ることが可能となる。
なお、上述の実施形態において、前記切削油の種類は特に限定されるものではなく、一般に切削加工において使用される切削油を用いることができる。
本発明例として、図1に示すような構成において、トリマー刃1aの剪断用コーナー部(図中トリマー刃1aのトリマー刃1bに対向する側)に、ミスト状とした切削油を吹き付けて塗布した場合と、比較例として、従来技術に係るトリマー刃の円周面に切削油を滴下塗布した場合とにおける、トリマー刃の鋼板剪断可能量及び耳荒れ発生率の比較を以下に示す。
ここで、本発明例に係る切削油の吹き付けは、
エアー圧:2kg/cm2
切削油使用量:23cc/min
で行った。
なお、従来技術に係る切削油の滴下塗布方法における切削油使用量は、35cc/minであった。
冷延鋼板の製造ラインにおける通常操業状態での酸洗後のトリミング作業において、本発明例でのトリマー刃の鋼板剪断可能量は、比較例に対して約12%増、本発明例での耳荒れ発生率は、比較例に対して半分以下となり、本発明方法の効果が確認できた。
本発明に係るトリマー刃の剪断用コーナー部に、ミスト状とした切削油を吹き付けて塗布する方法の一例を示す図である。
符号の説明
1a,1b トリマー刃
2 吹き付けノズル
3 鋼板

Claims (2)

  1. 鋼板のエッジ部分を剪断するサイドトリマー装置におけるトリマー刃への切削油の塗布方法において、
    トリマー刃の剪断用コーナー部に、ミスト状とした切削油を吹き付けて塗布することを特徴とするトリマー刃への切削油の塗布方法。
  2. 鋼板の材質および/または板厚に応じて、切削油の供給量および/または切削油の吹き付け圧力を調整することを特徴とする請求項1に記載のトリマー刃への切削油の塗布方法。
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