JP2005152739A - 鉛弾回収システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次汚染を引き起こすことなく、鉛弾の散在した汚染土壌から汚染源である鉛弾を回収することができる鉛弾回収システム及び方法を提供する。
【解決手段】掘削された鉛弾の散在した土砂を受け入れて予め細粒化する予細粒化装置110と、この予細粒化装置110によって予め細粒化された土砂を受け入れて乾燥させ、乾燥させた土砂を細粒化する細粒化装置210と、この細粒化装置210によって細粒化された土砂を乾式で分級し、細粒化された土砂から鉛弾を選別する選別装置400とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、射撃場等に代表される鉛弾が散在した土壌からその汚染源である鉛弾を分離・回収する鉛弾分離回収システムに係り、さらに詳しくは、その際に二次汚染を防止することができる鉛弾の回収システム及び方法に関するものである。
従来から、各地の射撃場の多くで鉛散弾が使用されてきた。射撃で用いる鉛散弾には、1実包当たりに直径2〜4mm程度の小さな球状の鉛弾が300〜500個程度含有されており、射撃場によっては年間20トン前後もの鉛弾が使用されている。一般に、射撃場の敷地は広大で、広範囲に散在した極めて小さな鉛弾を回収するには、膨大な費用と多大な労力及び時間とを要することもあり、従来、射出された鉛弾は、射撃場の敷地内に放置されたままになっていた。
ところが、近年、放置された鉛弾を汚染源とした土壌汚染が顕在化してきている。こうした鉛弾が散在した射撃場等に代表されるような鉛弾が散在した土壌汚染の対策としては、汚染源である鉛弾を土壌から除去する他ないが、例えば屋外の射撃場等において、鉛弾は必ずしも地表面に留まっているものばかりでなく、草木や堆積した落葉によって隠れていたり、或いは自重によって長い年月の間に地中深く埋没したりしているものも多く、回収が困難な場合も少なくない。
それに対し、汚染土壌を掘削し、掘削した土砂に加水しながら湿式分級処理を行った後、比重分離を組み合わせることで金属片を回収する方法が提唱されている(例えば、非特許文献1等参照)。
渕田滋 外4名,「金属片を含む重金属汚染土壌からの金属片回収方法および浄化法」,第8回地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会講演集,第8回地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会実行委員会,2002年6月,p.299−300
しかしながら、上記従来技術においては、掘削した汚染土壌に加水しながら分級する湿式分級を採用しているため、分級の際に大量の処理水を必要とする。この方法で土壌に散在した鉛弾を回収する場合、大量に使用する処理水に、例えば土壌中に溶出していた鉛が混入し、その結果、その処理水が新たな汚染源となり、この新たな汚染源が周囲に飛散することによる二次汚染を引き起こしてしまう可能性もある。
本発明は、上述の事柄に基づいてなされたもので、その目的は、二次汚染を引き起こすことなく、鉛弾の散在した汚染土壌から汚染源である鉛弾を回収することができる鉛弾回収システム及び方法を提供することを目的する。
本発明は上記の目的を達成するために、第1の発明は、鉛弾が散在した土砂を受け入れて乾燥させる乾燥装置と、この乾燥装置によって乾燥させた土砂を細粒化する細粒化装置と、この細粒化装置によって細粒化された土砂を乾式で分級し、土砂から鉛弾を選別する選別装置とを備えたことを特徴とする。
また、第2の発明は、掘削された鉛弾の散在した土砂を受け入れて予め細粒化する予細粒化装置と、この予細粒化装置によって予め細粒化された土砂を受け入れて乾燥させる乾燥装置と、この乾燥装置によって乾燥させた土砂を細粒化する細粒化装置と、この細粒化装置によって細粒化された土砂を乾式で分級し、土砂から鉛弾を選別する選別装置とを備えたことを特徴とする。
また、第3の発明は、鉛弾が散在した乾燥した土砂を細粒化する細粒化装置と、この細粒化装置によって細粒化された土砂を乾式で分級し、土砂から鉛弾を選別する選別装置とを備えたことを特徴とする。
また、第4の発明は、上記第1又は第2の発明において、前記細粒化装置は、前記乾燥装置を兼ね、受け入れた土砂に対して気体を噴出し、この噴出した気体のエネルギによって土砂を乾燥させ細粒化することを特徴とする。
また、第5の発明は、上記第4の発明において、前記細粒化装置の後段に、前記細粒化装置から放出された土砂を衝突させる衝突板を有し、この衝突板によって、細粒化された土砂を気体から分離して回収する固気分離装置を備えたことを特徴とする。
また、第6の発明は、上記第1乃至第5の発明のいずれかにおいて、前記選別装置は、選別対象となる鉛弾の粒径と同等かそれよりも狭い間隔で複数の棒状部材を列設してなる篩部材を備えていることを特徴とする。
また、第7の発明は、上記第1乃至第6の発明のいずれかにおいて、前記選別装置の後段に、磁力によって鉛弾を選別し回収する鉛弾回収装置を備えたことを特徴とする。
また、第8の発明は、上記第7の発明において、前記鉛弾回収装置は、前記選別装置によって選別された選別物を搬送するコンベアと、このコンベアの放出端近傍に設けた磁選機とを備えていることを特徴とする。
また、第9の発明は、鉛弾が散在した土砂を受け入れて乾燥させ、乾燥させた土砂を細粒化する細粒化工程と、この細粒化工程を経て細粒化された土砂を乾式で分級し、土砂から鉛弾を選別する選別工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、細粒化装置によって乾燥した土砂を鉛弾と同程度あるいはそれ以下にまで細粒化することにより、選別装置を用いて土砂と鉛弾を含む選別物とを高精度に分級することができるので、容易かつ高精度に鉛弾を精度良く回収することができる。このように、一連の工程の中で水を用いた処理を一切行わないので、土砂に溶出した鉛が処理水に溶け込んで新たな汚染源となることがなく、汚染拡大及びこれに付随する処理を回避することができる。
以下、本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を、図面を用いて説明する。
本発明の鉛弾回収システムは、例えば屋外の射撃練習場等、鉛弾が散在した土壌から鉛弾を効率的に回収するシステムである。また、広大な敷地の土壌を処理対象とする場合も想定されるため、鉛弾の分布を事前に調査し、鉛弾の散在範囲をある程度特定しておくとより効果的である。但し、以下の実施の形態は、鉛弾が散在した射撃場の土壌に限らず、その他の磁性体の金属片が固形分の状態で散在した類似環境の土壌を対象とした場合にも、同様にして適用可能なものである。
図1は、本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を模式的に表した概念図である。
この図1に示すように、本システムは、大きく分類すると、土砂を細粒化する細粒化工程Aと、細粒化工程Aで細粒化した土砂から鉛弾を選別する選別工程Bとからなる。
細粒化工程Aは、土砂(散在する鉛弾によって汚染された汚染土壌)を掘削して供給するための油圧ショベル100と、この油圧ショベル100によって供給された土砂を予め細粒化する予細粒化装置110と、この予細粒化装置110によって細粒化された土砂を搬送する搬送装置180と、気体供給装置200と、この気体供給装置200から供給された気体のエネルギによって搬送装置180によって供給された土砂を乾燥させ細粒化する細粒化装置210と、この細粒化装置210から放出された土砂を気体から分離する固気分離装置250と、この固気分離装置250からの排気からダスト(残留した土砂細粒分等)を除去するバグフィルタ270と、真空ポンプ295とを備えている。
上記油圧ショベル100は、通常の建設現場でごく一般的に用いられる自走式のものであり、走行体101と、この走行体101の上部に旋回可能に設けた旋回体102と、この旋回体102に回動自在に接続された多関節型の作業装置103とを備えている。このような構成により、油圧ショベル100は、作業装置103によって土壌を掘削して集積し、集積した土砂を予細粒化装置110に投入する。なお、この油圧ショベル100は、対象土砂を予細粒化装置110に供給する土砂供給手段として配置したものであり、この限りにおいては、例えばベルトコンベア等の他の装置で代替しても構わない。
図2は本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する予細粒化装置110の全体構成を示す側面図、図3はその平面図、図4は図2中のIV−IV矢視断面図である。
これら図2乃至図4において、1は本体フレームで、この本体フレーム1は、複数の支持ポストと、これら複数の支持ポスト上に設けられた複数の支持部材とで架台を構成している。
2は土砂を搬送する搬送コンベアで、そのコンベアフレーム3は、搬送方向下流側(図2中の右側)に向かって上り傾斜となるように、本体フレーム1に支持されている。4,5は、それぞれコンベアフレーム3の両端に回転自在に設けた従動輪及び駆動輪、6はこれら従動輪4及び駆動輪5に掛け回した搬送ベルトである。7は搬送コンベア2の駆動装置で、この駆動装置7は駆動輪5に連結しており、駆動輪5を回転駆動させることにより、この駆動輪5と従動輪4との間で搬送ベルト6を循環駆動させるようになっている。8は搬送ベルト6の搬送面を支持する複数の支持ローラで、これら支持ローラ8は、搬送ベルト6の搬送面の下側に所定の間隔で複数配置されている。
9は土砂を受け入れるホッパで、このホッパ9は、コンベアフレーム3における土砂搬送方向上流側(図2中の左側)端部に位置するように、支持部材10を介して本体フレーム1に支持されている。また、ホッパ9は、上方に向かって拡開するよう形成されており、例えば上記油圧ショベル100等といった土砂供給手段からの土砂を受け入れ、搬送ベルト6上に載置するようになっている。ホッパ9の下部開口部の幅は、搬送ベルト6の幅とほぼ同等かそれよりも小さく設定されている。
また、ホッパ9の下流側側壁には、搬送ベルト6に対向して土砂切出口が切り欠いて設けられており、上記搬送コンベア2は、ホッパ9内の土砂をこの土砂切出口を介してホッパ9外に搬送するようになっている。このとき、搬送コンベア2による土砂搬送量は、土砂切出口の開口面積及び搬送ベルト6の搬送速度により定まる。従って、土砂搬送量は、搬送コンベア2の駆動装置7の駆動速度により調整可能となっている。
11は搬送ベルト6上を搬送される土砂に添加材を供給する添加材供給装置で、この添加材供給装置11は、ホッパ9よりも下流側(図2中の右側)に位置するように、本体フレーム1に支持されている。土砂に添加する添加材としては、例えば生石灰、消石灰等のように、土砂の組成を低下させる性質、或いは土砂を構成する土砂粒子を包み込む性質を持つものが好ましい。
添加材供給装置11は、水平断面が略方形の添加材の貯留部12と、この貯留部12内の添加材を下方に導出する供給部13と、貯留部12内の添加材を供給部13に導く漏斗の役割を果たす略四角錐形状のシュート14とで構成されている。
また、貯留部12は、シュート14に連設した蛇腹部15と、この蛇腹部15の上部をカバーする天板部16とで構成されている。蛇腹部15は、伸縮自在なフレキシブルな材料(例えばポリエチレン系ゴム材料等)で構成されており、内部に貯留した添加材からの内圧が作用するため、複数の補強リング17で補強されている。このとき、蛇腹部15内の添加材による内圧は、下方ほど高くなるため、図2に示すように下方になるほど上記補強リング17の取り付けピッチを狭くしている。
前述した蛇腹部15は、例えば稼動時等には、蛇腹部15を伸長させた状態で固定して貯留部12の内部容積を十分確保、トレーラ等で輸送するとき等には、蛇腹部12を縮減させて固定することにより、輸送高さをその制限内に収める機能を有している。
18は天板部16のほぼ中央の改良材投入口に設けた開閉蓋で、この開閉蓋18は、外方に開くようになっており、全開状態では図示しないストッパにより斜め上方に拡開するような格好で静止するようになっている。特に図示していないが、前述した貯留部12内には、カッタが設けられている。このカッタは、添加材の投入口に臨むよう、上方に向かって突設して設けられており、投入口を通してクレーン等により貯留部12内に挿入される添加材のフレキシブルコンテナの底部を切り裂き、その内部の添加材を、円滑に貯留部12内に充填させる機能を有している。
上記供給部13は、本実施の形態においては、スクリュフィーダで構成したが、これに特別な限定はなく、例えばロータリフィーダ等を用いることも可能である。図4において、19は供給部13の略円筒形状のケーシングで、このケーシング13は、その添加材供給口20が搬送ベルト6の上方に位置するように搬送ベルト6の移送方向と直交して設けられている。21はケーシング19内に軸受によって回転可能に支持された回転軸、22はこの回転軸21の外周に螺旋状に設けたスクリュー(オーガ)である。このスクリュ22のピッチは、供給口20側に向かうにしたがって徐々に大きく設定している。これは添加材の供給が、上流側に偏ってしまう場合があり、その結果、いわゆるラットホール現象が生じる可能性があるので、このラットホール現象の発生を抑制するためである。
23は回転軸21に連結した駆動装置で、この駆動装置23はスクリュ22を回転させる。これにより、スクリュ22は、供給部13内部の添加材を供給口20に向かって移送し、搬送コンベア6上を搬送される土砂に添加材を一定量ずつ供給するようになっている。なお、駆動装置23は、回転速度が制御可能な構成となっており、回転速度を制御することで添加材の供給速度が調整可能となっている。また、ケーシング19は、図4を参照して分かるように、添加材の移送方向(図4の右方向)に上り傾斜に配設し、添加材供給装置11の高さを低くできるように配慮してある。
24は搬送コンベア11上を搬送される汚染土壌及び添加材を混合する解砕装置である。本例では、この解砕装置24を2台設ける例を図示したが、台数に限定はなく、3台以上設けても良いし、1台のみを設ける構成としても構わない。
図5は解砕装置24の詳細構造を表す側面図、図6はこの図5中のVI−VI矢視断面図、図7は図6中のVII−VII矢視断面図で、これらの図において、先の各図に示した符号と同符号のものは同一部分である。
図5乃至図7において、151はコンベアフレーム3上に設けた支持架台で、この支持架台151は、コンベアフレーム3上に設けたベースフレーム151aと、このベースフレーム151a上に立設した複数のポスト151bと、これらポスト151b上に設けたブラケット151cとで構成されている。152はこの支持部材151に揺動可能に支持された揺動部材で、この揺動部材152の上端は、ブラケット151cに対し支軸153を介して連結されている。
155は汚染土壌を添加材とともに解砕する回転体で、この回転体155は、揺動部材152の先端に回転可能に保持された回転軸156と、この回転軸156に対して略放射状に設けられた複数の羽根157とで構成されている。回転軸156は、コンベアフレーム3とほぼ直交する向き(図6の左右方向)に延在するよう、搬送ベルト6上方に略水平に設けられている。また回転軸156は、軸受158,158を介して揺動部材152に支持された両端の支持部156a,156aと、これら支持部156a,156a間に介設された中間部156bとで構成されている。これら中間部156bと支持部材156a,156aとの対向端部には、それぞれフランジ156cが設けられており、中間部156bと支持部材156a,156aとは、互いのフランジ156cを介し、例えばボルト等により締結されている。
ここで、羽根157は、図7に示すように搬送ベルト6の搬送方向と反対方向に回転すると共に、回転体155の回転方向に対して反対方向に傾斜して設けられている。また、羽根157は、それぞれ回転軸156の軸方向に湾曲して形成されており、その湾曲方向は、周方向に隣接する羽根157同士で互い違いになっている。回転体155の回転軌跡は、搬送ベルト6に近接している。このように、羽根157を土砂搬送方向と反対方向に回転させることにより、搬送中の土砂や添加材を一部跳ね戻すような格好となり、汚染土壌及び添加材と羽根157との接触頻度を確保するようになっている。また、これと共に、各羽根157が回転軸156の軸方向に湾曲していることにより、土砂や添加材と、羽根157との接触面積が確保されるよう配慮されている。
なお、159は回転軸156の中間部156bに軸方向にほぼ等間隔で取り付けられた取り付け板で、各羽根157は、厳密にはこの取り付け板159に対し、例えばボルト160等により着脱可能に設けられている。そして、前述にように、この中間部156bは、回転軸156の支持部156a,156aに対して着脱可能であるため、羽根157を交換する際には、中間軸156ごと取外し可能な構成となっている。前述した揺動部材152は、各羽根157と搬送ベルト6との間への石等の噛み込みによる羽根157の回転停止を防止する機能を有している。
161は解砕装置24の駆動装置で、この駆動装置161は、一方側(図6の右側)の上記ブラケット151c上に設けられている。162,163は、それぞれ駆動装置161の出力軸161a及び回転軸156の支持部156aの端部に設けたスプロケット、164はこれらスプロケット162,163に掛け回されたチェーンである。これにより、駆動装置161の駆動力が回転体155に伝達され、図7に示したように回転体155を回転駆動させるようになっている。駆動装置161は、回転速度が調整可能である。
165は回転体155を覆うように形成され、回転体155により跳ね上げられる土砂や添加材の飛散を防止するカバーである。このカバー165は、回転軸156(支持部156a)により回転可能に支持され、揺動部材152に対し相対的に揺動可能な構成となっている。また、カバー165の側面には、図6に示すように、回転軸156(支持部156a)と同心の円弧状に形成した溝166aを有するプレート166が、複数(この例では片側2つづつ、計4つ)取付けてある。167は揺動部材152の内側に設けたピンで、このピン167は、プレート166に対応して設けられ、プレート166の溝166a内に嵌合している。これにより、搬送ベルト6上の搬送土砂に大きな異物が混入していた場合等は、揺動部材152が揺動して回転体155と搬送ベルト6との間に異物が噛み込むことを防止し、これとともに、揺動時にもカバー165と搬送ベルト6との間の隙間を極力小さくし土砂の飛散を防止するようになっている。
以上の構成により、予細粒化装置110は、ホッパ9に受け入れた土砂を搬送コンベア2により搬送し、その搬送中、添加材供給装置11により土砂に添加材を供給し、解砕装置24により添加材と共に解砕(細粒化)する。
図8は、本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する搬送装置180の全体構成を示す側面図である。
この図8において、181は例えばアングル材やH型鋼材等を溶接で接続することによりやぐら状に組まれた本体フレーム、182は土砂を受け入れて異物や大塊を除去する篩装置である。篩装置182はいわゆる振動篩で、本体枠体183の内部に所定の目の大きさの格子184を備え、本体フレーム181上にばね185を介して振動可能に支持されており、加振機(図示せず)によって振動させることで、投入された土砂の中から、岩石等といった格子184の目の大きさよりも大きな異物(例えば20mm以上)を除去し、格子184の目を通過した土砂を下方へ導くようになっている。なお、186は土砂を確実に篩装置182に導入するために設けたあおりで、このあおり186は、篩装置182の上方に位置するように支持ポスト187を介して本体フレーム181上に支持されている。
188は搬送コンベアで、篩装置182の下方からこの篩装置182の傾斜に合わせて搬送方向下流側(図8中右側)に向かって上り傾斜となるように、そのフレーム189が支持部材190,191により支持されている。これにより、篩装置182によって大きな異物を除去された土砂を搬送する。なお、本実施の形態では、篩装置182の下方に直接搬送コンベア188を設けた構成を図示したが、土砂の飛散を確実に防止する意味で、篩装置182と搬送コンベア188との間に、上方拡開のホッパを設けることがより好ましい。
図1に戻り、上記気体供給装置200は、いわゆるルーツ式等の容積型のブロワ201で構成される。ブロワ201は、駆動装置202から伝達ベルト203を介して伝達される駆動力によって駆動するようになっている。206はブロワ201のケーシングで、このケーシング206内に駆動装置202により回転駆動される駆動ロータ(図示せず)とこの駆動ロータに従動して回転する従動ロータ(図示せず)を備えている。特に図示していないが、駆動ロータ及び従動ロータは、伝達ギアを介して相互に噛合しており、これによって従動ロータが駆動ロータと同期して反対方向に回転する。
ケーシング206には、吸入口204と吐出口205とが設けられており、ケーシング206の上面ほぼ中央部に設けたその吸入口204の上端部には、消音機207が取り付けられている。一方、吐出口205は、ケーシング206の下方から突出し、その後、駆動装置202から遠ざかる方向にほぼ直角に屈曲されている。吐出口205は、接続管208を介して細粒化装置210の導入管231(後述)に接続している。
このような構成によって、気体供給装置200は、駆動装置202によって駆動ロータ及び従動ロータを回転駆動させ、消音機207及び吸入口204を介してケーシング206内に吸い込んだ気体(空気)を、吐出口205及び接続管208を介して細粒化装置210に供給するようになっている。
図9は、本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する細粒化装置210の全体構成を表す正面断面図、図10は図9中のX−X矢視側面図、図11は図9中のXI−XI矢視断面図で、これらの図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
図9乃至図11において、細粒化装置210は、細粒化装置210の本体をなすループ体211と、このループ体211の内部に気体供給装置200からの気体を導入するエアタンク212とで概略構成されている。
ループ体211は、所定の曲げ加工を施された円筒管213〜215によって環状に形成されている。また、各円筒管213〜215は、互いの対向端部に設けたフランジ216同士をボルト締結することによって連結されている。また、各フランジ216間にシール材217を介在させることによって、フランジ213〜215間の気密性が保たれている。このように、ループ体211を分割可能に構成することにより、内部に異物が噛み込んだ際のメンテナンスや点検、補修等が容易になっている。但し、本例ではループ体211を3分割しているが、分割数に限定はなく、必要に応じて変更しても良いし、不要であれば一体構成としても構わない。なお、特に図示していないが、環状流路に土砂が堆積し易い箇所、例えば、円筒管215の下部側屈曲部には開閉蓋が設けてあり、流路内に土砂等が堆積した際の土砂の排出性に配慮してある。
ループ体211の環状通路のうち上部通路側において、円筒管213の上部側(外周側)、円筒管215の下部側(内周側)には、それぞれ土砂の導入口218、排出口219が開口して設けられている。上向きの導入口218には、フランジ220を介してホッパ221が、下向きの排出口219には、フランジ222を介して導出管223が、それぞれボルト締結されている。この導出管223には、後述する接続管240(図1参照)が接続される。これら連結部にも、シール材217が介在させてある。また、ホッパ221は、上方に拡開した略円錐形状に形成されており、その上部開口部は、搬送装置180によって直接土砂供給がなされることも想定し、搬送装置180から供給される土砂を漏洩させることのないよう、少なくとも搬送装置180のベルト幅よりも大きくしてある。
また、円筒管214の下降気流域(図9中左側)の外周側には、その流路に対し、図中に矢印で表した気体の流通方向に所定角度傾斜した方向から気体が噴出するように、複数(本例では3つ)の空気供給口224が設けられている。さらに、円筒管214の下部水平気流域の上流部に位置する屈曲部には、その環状流路の接線方向を向くように複数(本例では3つ、図10参照)の空気供給口225が設けられている。
上記のような構成のループ体211が、フレーム226によって立設されている。
上記エアタンク212は、その側壁227,228に、空気を導入する導入口229、複数(本例では6つ)の排出口230が開口して設けてある。上記導入口229には、導入管231が連接され、この導入管231の端部には、フランジ232を介して気体供給装置200からの接続管208が接続している。排出口230には、それぞれ射出ノズル差込口233が連通している。この射出ノズル差込口233の内壁面には雌ねじが設けてあり、射出ノズル234が螺合して取り付けられている。一方、上記したループ体211の空気供給口224,225の内壁面にも雌ねじが設けられており、空気供給口224,225には、対向ノズル235,加速ノズル236がそれぞれ螺合して取り付けられている。これらノズル235,236は、それぞれ継ぎ手を有するホース237を介し、エアタンク212の射出ノズル234に接続している。
また、エアタンク212は、上記導入口229及び排出口230以外は実質密閉構造をなし、排出口230は導入口229に比して開口面積が極めて小さくなるよう構成されている。このため、エアタンク212内の空気は高圧を保ち、射出ノズル234より内部の空気が高速で射出される。これにより、対向ノズル235及び加速ノズル236を介して、ループ体211の循環流路内に空気が噴射され、循環流を形成するようになっている。
上記のような構成のエアタンク212が、フレーム238によって立設されている。
ここで、図12は、細粒化装置の他の構成例を表す正面断面図で、この図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
図9乃至図11に示した構成例では、エアタンク212とループ体211とをホース237を介して接続したが、この図12に示した構成例では、ループ体211における対向ノズル235及び加速ノズル236が取り付けられている箇所を取り囲むようにエアタンク212aを構成している。このように、エアタンク212a内に気体供給装置200からの空気を導入し、エアタンク212a内に収容されている対向ノズル235及び加速ノズル236に対し、エアタンク212a内の高圧空気を直接供給しループ体211に空気を射出させるような構成としても良い。
以上のような構成により、細粒化装置210は、ループ体211内に図9中矢印方向の循環流を形成し、この気体エネルギを利用して、土砂同士を衝突させ、また気流に乗った土砂をループ体211の円筒管内に衝突させることによって、導入した土砂を細粒化するようになっている。
図13は本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する固気分離装置250の全体構成を表す正面断面図、図14は図13中のXIV−XIV断面による水平断面図で、これらの図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
これら図13及び図14に示した固気分離装置250は、いわゆる慣性力や重力の作用を利用して比較的粗い粒子を捕集するのに用いる分離装置である。固気分離装置250は、本体をなす分離槽251と、この分離槽251の下部に連接したシュート252と、さらにシュート252の下部に接続した排出部253とで概略構成されている。
分離槽251は、上下が開口した断面が四角形の筒体からなり、その上下端部にはそれぞれフランジ254,255が設けてあり、これらフランジ254,255を介して、それぞれ天板256、上記シュート252がボルト締結されている。また、分離槽251の側壁251aには、導入管258が連接された導入口257が設けられている。導入管257には、その端部に設けたフランジ259を介し、細粒化装置210からの接続管240が接続している。また、分離槽251の側壁251aと対向する側壁251bには、排出管261が連接された排出口260が導入口257よりも上方に位置するように設けられている。排出管261には、その端部に設けたフランジ262を介し、バグフィルタ270と接続する接続管263が接続している。
また、分離槽251の内部には、導入管258からの気体の導入方向とほぼ直交する向きに、すなわち図13中の手前側から奥側にかけて複数(本例では3本)のビーム264が設けられている。これらビーム264は、導入口257側から順に高くなっていくように、段差を持って配置されている。これらビーム264の下面には、断面がV字型(或いはコの字型でも良い)の衝突板265がボルト或いは溶接等によって複数固定されている。このとき、図14に示すように、衝突板265は、各ビーム264に対して、流れ方向(図中右方向)に直交する向き、すなわち図14中上下方向に複数取り付けられており、隣接するビーム264のものに対して千鳥配置されている。
このような構成とすることで、上記接続管240を介して細粒化装置210から導入された土砂(粉砕土砂)と空気とが、上記衝突板265と衝突することにより固気分離され、固体である粉砕土砂が下方のシュート252に導かれ、空気は上記分離槽251の高位置に配された排出口260及び接続管263を介してバグフィルタ270へ送られる。
シュート252は、分離槽251において分離された粉砕土砂を排出部253に導く漏斗の役割を果たすよう、下方に向かって縮径する略四角錐形状をなしており、互いのフランジ間にシール材(図示せず)を介在させて分離槽253にボルト締結されている。
排出部253は、いわゆるロータリフィーダであり、シュート252の下部開口部にシール材(図示せず)を介在させて連結した上下開口のケーシング266内に、回転軸267に複数の隔壁268を放射状に設けたロータ269を設けてある。このロータ269は、図示しない駆動装置によって回転駆動するようになっており、シュート252からの粉砕土砂を各隔壁268間の空間に導入し、順次下方に排出するようになっている。なお、この排出部253としては、ロータリフィーダに限られず、例えばスクリュフィーダ等を用いても良い。
図15は本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成するバグフィルタ270の全体構成を表す断面図で、この図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図15に示したバグフィルタ270は、公知の構成の濾過式集塵機で、本体をなす集塵室271と、この集塵室271の下部に連接したシュート272と、このシュート272の下部に連接した排出部273とで概略構成されている。
集塵室271は、上下が開口した断面が四角形の筒体からなり、その上下端部にはそれぞれフランジ274,275が設けてあって、これらフランジ274,275を介して、それぞれ天板276、上記シュート272がボルト締結されている。また、集塵室271の側壁271aには、導入管278が連接された導入口277が設けられている。導入管277には、その端部に設けたフランジ279を介し、固気分離装置250からの接続管263が接続している。また、天板276には、排出管281が連接された排出口280が設けられている。排出管281には、その端部に設けたフランジ282を介し、真空ポンプ295と接続する接続管283が接続している。また、集塵室271の内部には、複数のフィルタ284が重ね合わせて配設されている。フィルタ284は、細かいダスト(土砂細粒分等)を捕集する目の細かい濾布から構成される。
シュート272は、集塵室271において分離されたダストを排出部273に導く漏斗の役割を果たすよう、下方に向かって縮径する略四角錐形状をなしており、互いのフランジ間にシール材(図示せず)を介在させて集塵室273にボルト締結されている。
排出部273は、いわゆるスクリュフィーダであり、シュート272の下部開口部にシール材(図示せず)を介在させて連結した概略円筒状のケーシング285内に、回転軸286の周囲に螺旋状に設けたスクリュ(オーガ)287を設けてある。このスクリュ287は、駆動装置288によって回転駆動するようになっており、スクリュ287間の空間に導入したシュート272からのダストを排出口289に向かって移送し、排出口289を介してその下方の回収ケース290に排出するようになっている。なお、この排出部273としては、スクリュフィーダに限られず、ロータリフィーダ等を用いても良い。
上記構成により、バグフィルタ270に導入されたダストを含んだ空気は、清浄空気とダストに分離され、回収されたダストは排出部273によりダスト回収ケース290内に収めら、清浄空気は真空ポンプ295を介して大気へ開放される。
図1に戻り、選別工程Bは、細粒化工程Aを経て細粒化された土砂を分級し、粒度選別する選別装置400と、この選別装置400によって選別された選別物の中から磁力を利用して鉛弾を回収する鉛弾回収装置500とを備えている。
図16は、本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する選別装置400の全体構成を示す側面図である。
この図16において、401は例えばアングル材やH型鋼材等を溶接で接続することによりやぐら状に組まれた本体フレーム、402は土砂を受け入れて異物や大塊を除去する篩装置である。篩装置402はいわゆる振動篩で、本体枠体403の内部に鉛弾の粒径よりも狭い間隔(鉛弾の粒径と同等、又はそれ以下)で複数の棒状部材を列設して構成されスリット状の間隙を多数有するハープスクリーン404を備え、本体フレーム401上にばね405を介して振動可能に支持されている。なお、ハープスクリーン404は、列設した棒状部材にほぼ直交する向きにこれら棒状部材を支持する補強部材が設けられている。
これにより、加振機(図示せず)によって振動させると、投入された土砂の中から、鉛弾を含む所定粒径以上の石等の選別物が選別されて下り傾斜に設けたハープスクリーン404上を移動しシュート406を介して排出する。本実施の形態において、選別装置400に投入される土砂は塑性が低下した状態にあるので、目の細かいハープスクリーン404でも目詰まりが生じ難く、球状を呈する鉛弾及び土砂に含まれる石等は、振動するハープスクリーン404のスリット状の間隙上を移動し、粉砕土砂から円滑に分離除去される。一方、ハープスクリーン404を通過した所定粒径以下の土砂成分は下方へ導かれる。
409は搬送コンベアで、篩装置402の下方からこの篩装置402の傾斜に合わせて搬送方向下流側(図16中右側)に向かって上り傾斜となるように、そのフレーム410が支持部材411,412により支持されている。これにより、篩装置402によって鉛弾を含む選別物を除去された土砂を搬送する。搬出した土砂は、鉛弾から溶出した鉛の不溶化処理等といった汚染対策措置を行う工程に別途移行させる。
なお、407は土砂を確実に篩装置402に導入するために設けたあおりで、このあおり407は、篩装置402の上方に位置するように支持ポスト408を介して本体フレーム401上に支持されている。また、本実施の形態では、篩装置402の下方に直接搬送コンベア409を設けた構成を図示したが、土砂の飛散を確実に防止する意味で、篩装置402と搬送コンベア409との間に、上方拡開のホッパを設けることがより好ましい。
図17は、本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する鉛弾回収装置500の概略構成を表す側断面図で、この図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
図17に示すように、鉛弾回収装置500は、選別装置によって選別された選別物を受け入れるホッパ501と、このホッパ501によって受け入れた選別物を搬送するコンベア502と、このコンベア502の放出端近傍に設けた磁選機503とを備えており、コンベア502上を搬送される選別物の中から、磁選機503から発生させた磁力によって鉛弾を選別し回収する装置である。
ホッパ501は、上方に向かって拡開した枠型の部材で、コンベア502の上流側(図17中左側)の端部上に設けられており、選別装置400のシュート406から排出された鉛弾や石等の選別物を受け入れる役割を果たす。したがって、当該鉛弾回収装置500は、このホッパ501が、選別装置400のシュート406の下方に位置するように配置されている。
コンベア502は、そのコンベアフレーム504と、このコンベアフレーム504の両端に回転自在に設けた駆動輪505及び従動輪506と、これら駆動輪505及び従動輪506の間に掛け回したコンベアベルト507とを備えており、図示しない架台によって支持されている。これによって、図示しない駆動装置によって、駆動輪505を回転駆動させ、従動輪506との間でコンベアベルト507を循環駆動させるようになっている。
磁選機503は、従動輪506の内周部に従動輪506に摺接可能に設けたドラム508と、このドラム508の内周部に極性が交互に変化するように固定して配置した複数の磁石509,510とで構成されている。ドラム508は、駆動輪505を回転駆動させる駆動装置とは別の駆動装置(図示せず)によって、従動輪506の回転方向と逆方向に回転可能に構成されており、ドラム508をコンベアベルト507と反対方向に回転させることによって、コンベアベルト507上に交番磁界を形成するようになっている。
これにより、ホッパ501によって受け入れられた鉛弾を含む選別物には、コンベアベルト507により搬送され、その放出端付近にて磁選機503によって形成された交番磁界を横切る際に、含有した導電体である鉛弾の表面に渦電流が発生することになる。この渦電流によって生ずる磁界は、常に磁選機503の交番磁界と同極となるので、鉛弾は、瞬間的にコンベアベルト507から弾き飛ばされ、コンベア507の放出端からやや離間配置した有底枠状の回収箱511に回収される。渦電流が生じない石や土砂等は弾き飛ばされることなくそのままコンベア507の放出端から落下するので、これによって、鉛弾が、その他の選別物と分離されることになる。
なお、特に図示していないが、回収箱511は、図示しない支持部材によって地面から所定高さのところに設置され、その下部には開閉扉が設けられており、回収した鉛弾を容易に取り出すことができるようになっている。また、図17では、回収箱511をコンベア502の放出端の前方に若干離間した位置に設けているが、より確実に鉛弾を回収する上では、回収箱511をコの字型に形成し、鉛弾以外の搬送物が落下するスペースを確保して、コンベア502の放出端付近を覆うように配置するとより好ましい。
次に、上記構成の本実施の形態の鉛弾回収システムの動作及び作用について説明する。
図1に示したシステムにおいて、まず、油圧ショベル100によって対象土壌を掘削し、予細粒化装置110のホッパ9に投入すると、ホッパ9に投入された土砂は、搬送コンベア2により、順次ホッパ9外へ搬送され、搬送中に、添加材供給装置11から供給された石灰等の添加材とともに解砕装置24によって、予解砕(予細粒化)される。このように、添加材が添加された状態で解砕され添加材と混合されることにより、土砂は塑性を低下させ、その結果、例えば10mm程度の粒径まで解砕され、表面に添加材が付着した状態となって排出される。
但し、本実施の形態においては、油圧ショベル100により掘削された土砂が大きな土塊を形成している場合、或いは扱いが困難な高粘性の土砂である場合等には、細粒化装置210に直接供給することが困難であることから、上記のように予細粒化装置110を用いて前処理を施した。しかし、例えば土砂が大きな土塊をなさない場合、具体的には、既に10mm程度にまで土塊が細粒化されている場合等には、必ずしも予細粒化装置110を用いる必要はなく、後段の細粒化装置210に直接投入するようにしても良い。
また、細粒化装置210の前段に篩を用いて10mm程度以下の土砂を予め選別しておき、細粒化装置210に投入することも考えられる。篩を用いた場合には、大きな石等の異物が予め除去されるので、細粒化装置210への噛み込み等も未然に防止される。
予細粒化装置110により予め解砕されて粒径が比較的小さくなった土砂は、搬送装置180に受け入れられ、土砂中に比較的大きな異物が残存していれば、ここで除去され、細粒化装置210に投入される。
但し、本例では、この搬送装置180を配置して連続的に細粒化装置210に予解砕された土砂を供給するようにしているが、養生や乾燥のために一旦別の場所にストックする場合等も想定されるため、必ずしもこの搬送装置180は必要なわけではない。
細粒化装置210においては、ブロワ201からの供給空気がエアタンク212内で昇圧され、対向ノズル235、加速ノズル236を介してループ体211内に高速で吐出されている。このループ体211内に細粒化された土砂が供給されると、土砂はループ体211内の循環流に同伴して流路内を循環し、空気流に晒されることで乾燥してさらにその塑性を低下させ(脆い状態になり)、なおかつ、その途中で対向ノズル235、加速ノズル236から高速で射出される空気や、ループ体211の内壁と衝突することによって粉砕され、さらに細粒化される。なお、ブロワ201からの風量を制御し、対向ノズル235、加速ノズル236からの吐出流速を変化させることによって、土砂に与える気体のエネルギを調整し、所望の粉砕効果を得ることができる。
ループ体211内の土砂は、上記のように細粒化されつつ循環し、流路の曲率部にて遠心力の作用により分級される。つまり、未粉砕の粒径が大きな土砂は、重量が重いために遠心力の作用を強く受け、循環流路の外周側を通過するのに対し、粉砕され粒径が小さくなった土砂は、重量が軽い分、遠心力の作用が小さいので内周側を通過する。この内周側を通過する粉砕土砂は、真空ポンプ295による吸引力によって、排出口219を介して細粒化装置210外に排出される。排出口219から排出されない土砂は、継続してループ体211内を循環して細粒化された後、排出される。
このとき、土砂の性状によって土砂を粉砕できる条件が異なるので、対向ノズル235、加速ノズル236からの吐出流速や空気温度等を事前に検討しておき、土砂にあった条件で処理を行うことが好ましい。吐出流速は、ノズルの口径や空気の供給量によって調整可能であり、また、空気の温度についても、ブロワ201と細粒化装置210との間にヒータ等の加熱手段を追設することによって調整でき、この加熱手段で空気を昇温させることによって、土砂を効率的に乾燥させることができる。これにより、含水比が比較的高い土砂であっても、効率的に細粒化することができる。また、乾燥、粉砕後に排出される土砂の粒径についても、ブロア351の吐出流量と真空ポンプ295の吸引力によって定まるループ体211内の流速を調整することにより制御可能である。
細粒化装置210から排出された土砂は、空気に同伴して、接続管240を介して細粒化装置210の後段に設けた固気分離装置250へと導入される。固気分離装置250に導入された土砂は、衝突板265に衝突することより、空気と分離され(固気分離され)、固体である土砂は、シュート252及び排出部253を介して機外に排出され、選別装置400に供給される。一方、分離された空気は、真空ポンプ295に引かれて接続管263を介しバグフィルタ270に導入され、フィルタ284により集塵され、清浄空気として大気に開放される。
選別装置400では、粉砕土砂がハープスクリーン404によって乾式で分級され、粉砕土砂から選別された鉛弾を含む選別物は、シュート406を介して選別装置400の後段に設けた鉛弾回収装置500に供給される。選別装置400を通過した土砂は、搬送コンベア409によって搬出され、不溶化処理等の汚染対策措置を行う工程に別途移行させる。
鉛弾回収装置500に導入された選別物は、ホッパ501に受け入れられた後、鉛弾回収装置500のコンベアベルト507により搬送される。そして、磁選機503から発生する交番磁界を横切るとき、導電体である鉛弾の表面に渦電流が発生し、この渦電流により発生する磁界と磁選機503の交番磁界が常に同極となることから、鉛弾のみがコンベアベルト507から弾き飛ばされ、石等の他の選別物と分離されて回収箱511に回収される。
本実施の形態においては、上述したように、細粒化装置210によって乾燥した土砂を鉛弾と同程度あるいはそれ以下にまで細粒化することにより、選別装置400を用いて土砂と鉛弾を含む選別物とを高精度に分級することができるので、鉛弾回収装置500によって、容易かつ高精度に鉛弾を精度良く回収することができる。このように、一連の工程の中で水を用いた処理を一切行わないので、土砂に溶出した鉛が処理水に溶け込んで新たな汚染源となることがなく、汚染拡大及びこれに付随して行うべき処理を回避することができる。
また、二次汚染による処理対象物が生じないことや、各装置が輸送可能なコンパクトな機器で構成されているので、現場での処理が可能となり、対象となる土砂を場外のプラント等に持ち出す必要がなく、土砂の運搬費用の発生を抑制することができる。また、鉛弾を除去した土砂に対し、不溶化処理や洗浄処理等といった汚染防止措置を重点的に施すことで、全体的な処理コストの低減と効果的な浄化が実現できる。
なお、本実施の形態においては、土砂の塑性を下げること、土砂を予めある程度細粒化しておくことを目的として、予細粒化装置110を用いて土砂を添加材とともに解砕、混合したが、例えば、予細粒化装置110に代えて土質改良機を用いることもできる。一般に、土質改良機は、土砂を受け入れるホッパと、ホッパ外に土砂を搬送する搬送コンベアと、添加材を供給する添加材供給装置と、搬送コンベアからの土砂を添加された添加材と攪拌、混合する混合装置と、混合装置から排出された土砂及び添加材の混合物を機外に排出する排出コンベアとを備えて構成されているものである。また、通常、土質改良機には、ホッパの上方に篩が設けてある場合が多く、予め大きな異物を除去する必要がある場合にも好適である。また、土質改良機には、定置式のものと自走式のものがあるが、いずれであっても適用可能である。但し、前述した予細粒化装置110にあっても、本体フレーム1の下部に走行体を設けて自走可能な構成とすることもできるし、ホッパ9の上方に固定式或いは振動式の篩を設ける構成とすることもできる。
また、比較的含水比の低い土砂を対象とする場合には、必ずしも予細粒化装置110に限られず、他の様々な方式の細粒化装置を適用することも可能である。以下に、こうした他方式の細粒化装置の一例を説明する。
図18は、本発明の鉛弾回収システムを構成する細粒化装置の他の例の全体構成を表す側面図である。
この図18に示すように、本例の細粒化装置300は、土砂が供給される混練機械300Uと、この混練機械300Uの下方に設けたせん断機械300Lとの2段構造をなしている。
図19(a)は混練機械300Uの詳細構造を表す拡大正面図、図19(b)は図19(a)中のB方向から見た矢視側面図である。
これら図19(a)及び図19(b)において、混練機械300は、例えばH型鋼等により略箱形又は略枠体形状に構成された下部支持体313と、この下部支持体313上に設けられた混練機本体317と、この混練機本体317の上部に設けられた導入口318と、混練機本体317に設けられた軸受機構319と、この軸受機構319に回転軸302aを回転自在に支持された複数(この例では2つ)の回転ロール302と、回転ロール回転軸302aの両端部にそれぞれ取り付けたプーリ303と、下部支持体313上に設けられ回転駆動力を発生するロール駆動用モータ(電動モータでも油圧モータでもよい)304と、このロール駆動用モータ304の回転軸に設けたプーリ304aとプーリ303との間に掛け渡されて回転駆動力を伝達するベルトVと、下部支持体313内に略水平方向にかつ回転可能に配設されたスクリュ306と、このスクリュ306を手動操作可能なハンドル305と、回転ロール302の外周面に対し略径方向に遠近可能に設けられたスクレーパ312とを有している。
回転ロール302は、耐摩耗性および石の破砕を考慮し、硬度および強度のある部材(例えばハイマンガン鋼等)を用いる。
スクレーパ312は、ハンドル305の操作によってロール302に当接してロール302表面に付着した土砂を掻き落とす。すなわち、スクリュ306のねじ山にはナット307が係合されており、このナット307に固定された第1アーム308にはピン309を介して第2アーム310が回動自在に連結されている。この第2アーム310は、混練機本体317に設けたピン結合部311に回動可能に支持される一方、ピン309と反対側の端部にはスクレーパ312が固定されている。このような構造により、ハンドル305を適宜の一方向に回転させると、第1アーム308及び第2アーム310を介して回り止めされているナット307が図19(a)中の左・右両端側から中央側へ向かって移動し、これによって第1アーム308を介し第2アーム310がピン結合部311を回動支点として回動(=その下端部が図19(a)中の左・右両端側から中央側へ向かうように回動)し、その結果、スクレーパ312が回転ロール302に押付けられるようになっている。
軸受機構319は、略棒状のガイド部材(分散部材)320,321,322をガイドとして図示しない駆動手段によって略水平方向にスライド可能となっており、これによって、2つの回転ロール302,302間の間隙寸法C(図19(a)参照)を調整可能となっている。
以上のような構成の混練機械300Uが、基板315及びその上部に立設された複数の支柱314からなる支持台316上に配置され、供給される土砂を回転ロール302,302間に導入して圧縮し混練した後、下方のせん断機械300Lへと導出するようになっている。
図20(a)はせん断機械300Lの詳細構造を表す平面図、図20(b)はその側面図である。また、図21(a)は図20(a)中の右方向から見た矢視正面図、図21(b)は図20(a)の横断面図、図21(c)は図20(a)中のE部拡大図である。
これら図20(a)〜図21(c)において、せん断機械300Lは、例えばH型鋼等により略枠体形状に構成された下部支持体352と、この下部支持体352上に立設された4つの側壁368a,368a,368b,368bからなる本体ハウジング(容器)368と、この本体ハウジング368に軸受機構355を介し回転可能に設けられた複数(この例では2つ)の回転体353と、これら回転体353の回転軸354の一端側(図20(a)中左側)に取り付けられた歯車機構358と、支持部材362を介し下部支持体352上に設けられ、回転駆動力を発生する羽根駆動用モータ(電動モータでも油圧モータでもよい)360と、この羽根駆動用モータ360の回転軸と2つの回転軸354のうち一方側(図20(a)中下方側)との間に設けられ回転駆動力を伝達するカップリング機構359とを有している。
2つの回転体353は、それぞれ、回転軸354の軸方向中間側に位置する羽根取付け部354a(図21(b)参照)に、多数の略平板状の羽根356を軸方向に配置して構成されている。このとき、各羽根356は、軸方向に隣接するもの同士でなす角がほぼ直角となるように取り付けられており、また隣接する羽根356,356間にはスペーサ357が介在させられる。
これら回転体353は、上記歯車機構358によって互いに異なる方向に回転するように構成されており、図21(b)に示したように、一方の回転体353が矢印イ方向に回転するときには他方の回転体353は矢印イ′方向に回転し(=正回転)、一方の回転体353が矢印ア方向に回転するときには他方の回転体353は矢印ア′方向に回転するようになっている。正回転する場合は土砂を通し易く周辺部の土砂の居着きも少ないが、逆回転する場合、落下する土砂を跳ね上げてさらに衝突の機会が増すことにより、より効果的に土砂を細粒化することができる。
また、図20(a)及び図21(b)に示すように、一方の回転体353の各羽根356が他方の回転体353の回転軸354近くまで延伸しており、2つの回転体353,353は、互いの羽根356の回転軌跡(図21(b)中2点鎖線参照)が径方向に一部重なり合うように配置されている。
回転軸354の軸方向両側に設けられた軸受機構355は、ハウジング368にボルト355aにより固定されており、それら軸受機構355のさらに軸端側には軸受カバー361が設けられている。
ハウジング368の上部には、混練機械300Uから混練済み土砂を導入する導入口381が設けられており、この導入口381の内部には、その導入する土砂をガイドするガイド部材369が設けられている。このガイド部材369は、図21(b)に示すように、隣接する回転軸354の略中点位置上方に設けられ、略三角形の側面形状を備えている。また、ピン369aを回動中心として矢印ウのように左・右に首振り可能(固定構造としてもよい)に構成されており、これによって混練機械300Uから導入される混練土砂を上記隣接回転軸の中点位置よりもはずれた位置へと導くようになっている。
本体ハウジング368の側壁368bの内面は、図21(c)に示すように、側壁368bへの土砂の直接的な付着(居付き)を防止するために、細径棒367を溶接した後その上に土砂の付着しにくいゴム板部材363を設置し、上部及び下部をワッシャ364を介しボルト365とナット366によって締結されている。なお、上部のみを固定するようにすれば、回転体353の回転振動でゴム板部材363がゆれ、ゴム板部材363に付着した土砂を落とすこともできる。
以上のような構成のせん断機械300Lが、図18に示したように、下部支持体352とその下方に設けられた複数の支柱351からなる支持台350上に配置され、混練機械300Uから供給された混練土砂を回転体353,353間に導入して羽根356によってせん断し微解砕した後、下方の搬送コンベア370へと導出するようになっている。
前述のように乾燥済みの土砂を対象とする場合、搬送コンベア370によって直接選別装置400に細粒化した土砂を供給しても良いが、単に図1に示したシステムにおいて、予細粒化装置110の代わりにこの細粒化装置300を配置しても良い。この細粒化装置300に代表されるような他方式の細粒化装置を用いても、上記同様の効果を得ることができる。
本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を模式的に表した概念図である。 本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する予細粒化装置の全体構成を示す側面図である。 本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する予細粒化装置の全体構成を示す平面図である。 本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する予細粒化装置の全体構成を示す図2中のIV−IV矢視断面図である。 本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する予細粒化装置に備えられた解砕装置の詳細構造を表す側面図である。 本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する予細粒化装置に備えられた解砕装置の詳細構造を表す図5中のVI−VI矢視断面図である。 本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する予細粒化装置に備えられた解砕装置の詳細構造を表す図6中のVII−VII矢視断面図である。 本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する搬送装置の全体構成を示す側面図である。 本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する細粒化装置の全体構成を表す正面断面図である。 本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する細粒化装置の全体構成を表す図9中のX−X矢視側面図である。 本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する細粒化装置の全体構成を表す図9中のXI−XI矢視断面図である。 本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する細粒化装置の他の構成例を表す正面断面図である。 本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する固気分離装置の全体構成を表す正面断面図である。 本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する固気分離装置の全体構成を表す図13中のXIV−XIV断面による水平断面図である。 本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成するバグフィルタの全体構成を表す断面図である。 本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する選別装置の全体構成を示す側面図である。 本発明の鉛弾回収システムの一実施の形態を構成する鉛弾回収装置の概略構成を表す側断面図である。 本発明の鉛弾回収システムを構成する細粒化装置の他の例の全体構成を表す側面図である。 本発明の鉛弾回収システムを構成する細粒化装置の他の例に備えられた混練機械の詳細構造を表す拡大正面図、及びこの図中のB方向から見た矢視側面図である。 本発明の鉛弾回収システムを構成する細粒化装置の他の例に備えられたせん断機械の詳細構造を表す平面図、及び側面図である。 本発明の鉛弾回収システムを構成する細粒化装置の他の例に備えられたせん断機械の詳細構造を表す図20(a)中の右方向から見た矢視正面図、図20(a)の横断面図、及び図20(a)中のE部拡大図である。
符号の説明
110 予細粒化装置(細粒化装置)
210 細粒化装置(乾燥装置)
250 固気分離装置
265 衝突板
300 細粒化装置(予細粒化装置)
400 選別装置
404 ハープスクリーン(篩部材)
500 鉛弾回収装置
502 コンベア
503 磁選機
A 細粒化工程
B 選別工程

Claims (9)

  1. 鉛弾が散在した土砂を受け入れて乾燥させる乾燥装置と、
    この乾燥装置によって乾燥させた土砂を細粒化する細粒化装置と、
    この細粒化装置によって細粒化された土砂を乾式で分級し、土砂から鉛弾を選別する選別装置と
    を備えたことを特徴とする鉛弾回収システム。
  2. 掘削された鉛弾の散在した土砂を受け入れて予め細粒化する予細粒化装置と、
    この予細粒化装置によって予め細粒化された土砂を受け入れて乾燥させる乾燥装置と、
    この乾燥装置によって乾燥させた土砂を細粒化する細粒化装置と、
    この細粒化装置によって細粒化された土砂を乾式で分級し、土砂から鉛弾を選別する選別装置と
    を備えたことを特徴とする鉛弾回収システム。
  3. 鉛弾が散在した乾燥した土砂を細粒化する細粒化装置と、
    この細粒化装置によって細粒化された土砂を乾式で分級し、土砂から鉛弾を選別する選別装置と
    を備えたことを特徴とする鉛弾回収システム。
  4. 前記細粒化装置は、前記乾燥装置を兼ね、受け入れた土砂に対して気体を噴出し、この噴出した気体のエネルギによって土砂を乾燥させ細粒化することを特徴とする請求項1又は2に記載の鉛弾回収システム。
  5. 前記細粒化装置の後段に、前記細粒化装置から放出された土砂を衝突させる衝突板を有し、この衝突板によって、細粒化された土砂を気体から分離して回収する固気分離装置を備えたことを特徴とする請求項4に記載の鉛弾回収システム。
  6. 前記選別装置は、選別対象となる鉛弾の粒径と同等かそれよりも狭い間隔で複数の棒状部材を列設してなる篩部材を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の鉛弾回収システム。
  7. 前記選別装置の後段に、磁力によって鉛弾を選別し回収する鉛弾回収装置を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の鉛弾回収システム。
  8. 前記鉛弾回収装置は、前記選別装置によって選別された選別物を搬送するコンベアと、このコンベアの放出端近傍に設けた磁選機とを備えていることを特徴とする請求項7に記載の鉛弾回収システム。
  9. 鉛弾が散在した土砂を受け入れて乾燥させ、乾燥させた土砂を細粒化する細粒化工程と、
    この細粒化工程を経て細粒化された土砂を乾式で分級し、土砂から鉛弾を選別する選別工程と
    を有することを特徴とする鉛弾回収方法。
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