JP2005152691A - 流体導通構造体および燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 流体導通構造体および燃料電池の隣接する流路の間の気密を保つ。
【解決手段】 底部及び側壁部に第1の触媒が担持されている凹部2を有する第1の板状部材1は、凹部2に嵌合する凸部4が設けられている第2の板状部材3と、溝2の底部と凸部4との間の凸部4の先端部に、流体が通過可能となる様な流路が形成される様に接合される。この様な流体導通構造体は、凹部2の側壁と凸部4の側壁が面接触しているので、変形が生じてもリーク流が形成されることがない。
【選択図】 図1

Description

本発明は内部に流体が通過可能な空間を有する流体導通構造体および燃料電池に関する。
従来の流体導通構造体には様々な構造を有するものがある。
従来の流体導通構造体(特許文献1)は、微小基板を半導体製造工程などで使用される工程を用いて溝形状の反応流路を形成し、閉止基板を接合して反応流路を形成していた。具体的にはシリコン等の微小基板を、フォトエッチング技術を用いて溝形状にエッチングして、溝内面にCVD等により触媒を形成する。この後、溝を形成した面にガラス等の閉止基板を例えば接着剤などを用いて接合し、反応流路を形成する。
また、接着剤などの接合手段を用いずに、ボルト等を用いて簡便な構造の流体導通構造体(特許文献2)も提案されている。この特許文献2記載の技術は、片面に燃焼触媒、もう一方の面に改質触媒がコーティングされた金属製薄板と、流路を有するスペーサーを交互に何重にも積層し、ボルト、ナットにより締め付ける構造である。この様な流体導通構造体は、部品点数が少い上、接着や溶接などの時間や手間のかかる接合工程を必要とせず低コストで実現できる。また、積層の層数を調整することで流体導通構造体の能力(特許文献2においては水素発生能力)が調整可能で、流体導通構造体の能力の調整が簡便にできる。
特開2003−88754公報(図1) 特開2003−89502公報(図1)
しかし、これらの従来の流体導通構造体は、溝形状の流路が形成された平面を有する部材と、平面を有するもう一方の部材を組み合わせ、2つの平面の接合面または接触面にて流路の気密を保持している。この従来の流体導通構造体は、例えば、ボルト、ナットの締め付けによる変形や、接合後の温度変化による熱変形によってどちらか一方の平面の平面度が悪化、もしくは両方の平面の平面度が悪化し、流路が隣接する部分で気密が保たれない可能性がある。ボルト、ナットの締付け部や接合部の近傍は、締付けや接合の強度が十分であれば、気密を確保することができる。しかし、締付け部や接合部から離れた場所では、2つの平面の間に隙間ができてしまって、流路が隣接する部分でリーク流を形成してしまうおそれがある。
一方、リーク流を防止するために、溶着、接着といった接合手段を用いて両方の平面そのものを接合する方法もある。しかし、例えばアルミニウム同士の溶着温度は約700℃と非常に温度の高い加工工程が必要となり、使用できる材料が限られてしまう。例えば、白金やルテニウム等の触媒を用いた流体導通構造体の場合、350℃を超えてしまうと触媒がシンターリング等により劣化、失活するため対応できない。また、例えば高温接着剤による接合も、内部に含まれているセラミクス等の粒状物質の粒径のばらつきにより、気密性を完全に確保することが困難である。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、隣接する流路の間の気密を保つこ
とができる流体導通構造体および燃料電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の流体導通構造体は、表面に互いに隣接する部分を有する凹部が設けられた第1の板状部材と、前記凹部に嵌合する凸部を有し、嵌合時に前記凹部の側壁の少なくとも一部と前記凸部の側壁の少なくとも一部分が面接触すると共に、前記凹部の底部と前記凸部との間に流体が通過可能な空間が形成される第2の板状部材と、
前記空間と外部を連通する開口部とを有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の流体導通構造体は、表面に互いに隣接する部分を有する複数の第1の凹部が設けられた第1の板状部材と、前記第1の凹部に嵌合する複数の第1の凸部を有し、嵌合時に前記第1の凹部の側壁の少なくとも一部と前記第1の凸部の側壁の少なくとも一部分が面接触すると共に、前記第1の凹部の底部と前記第1の凸部との間、および隣接する前記第1の凹部の間に形成される第2の凸部と隣接する前記第1の凸部の間に形成される第2の凹部の底部との間にそれぞれ流体が通過可能な空間が形成される第2の板状部材と、前記空間と外部を連通する開口部とを有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の流体導通構造体は、互いに隣接する部分を有する凹部が設けられた板状部材と、前記凹部に圧入されることにより、前記凹部の側壁の少なくとも一部と表面の少なくとも一部分が面接触すると共に、前記凹部の底部との間に流体が通過可能な空間が形成されるワイヤー状部材と、前記空間の両端に形成され、外部と連通する開口部とを有することを特徴とする。
ならびに、上記目的を達成するために、本発明の燃料電池は、発電の原料となる燃料を貯蔵する燃料タンクと、表面に互いに隣接する部分を有する凹部が設けられた第1の板状部材と、表面に前記凹部に嵌合する凸部が設けられ、嵌合時に前記凹部の側壁の少なくとも一部と前記凸部の側壁の少なくとも一部分が面接触すると共に、前記凹部の底部と前記凸部との間に流体が通過可能な空間が形成される第2の板状部材と、前記空間の一端に形成された前記燃料の供給口と、前記空間の他端に形成された改質された燃料の排出口とを有する改質器と、前記改質器によって改質された燃料が、供給されることによって電気エネルギーを発生する燃料電池セルと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、隣接する流路の間の気密を保つことができる流体導通構造体および燃料電池を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図4に本発明による第1の実施の形態にかかる流体導通構造体を示す。
例えばステンレス材(SUS316L等)からなる第1の板状部材1は、図3(a)に示す様に、第1の板状部材1の一方の辺から他方の辺に向かって順次折り返ししたジグザグ状(サーペンタイン形状)や、図3(b)に示す様に、第1の板状部材1の一方の辺から他方の辺に向かって、複数の平行部分を有する平行流路状の凹部2を有している。凹部2は、例えば機械加工や化学的なエッチング法などによって加工されるとともに、凹部2の内壁面には第1の触媒層が設けられている。
また、例えばステンレス材(SUS316L等)からなる第2の板状部材3には凹部2に嵌合する凸部4が設けられている。これらの凹部2と凸部4とを嵌合させたとき、凹部2の側壁と凸部4の側壁は、面接触している。また、凸部4の頂部には凹部2と嵌合させたとき流路を形成するための溝5が設けられている。このような第1の板状部材1と第2の板状部材3とを嵌合させ、凹部2と凸部4とを嵌合することにより、図2に示すように、凹部2の底部と凸部4に設けられた溝5の内壁面との間に、流体が通過可能となる様に、凸部4の頂部に空間(流路6)が形成される。
溝5の内壁面には、第2の触媒層が設けられている。流路6は、図3に示すように両端2箇所が開口されており、一方の開口部は流体の入り口7、他方の開口部は流体の出口8である。第1の板状部材1と第2の板状部材3は、例えばボルト、ナット(図示せず)などからなる接合手段により接合される。
この様な流体導通構造体は、流路6を通過する流体が入り口7より供給され、流路6を通過し、出口8より排出される。このとき、ボルト、ナットの締め付けによる変形や、接合後の温度変化による熱変形などの変形が生じても、凹部2の側壁と凸部4の側壁は、面接触が維持され隙間が生じることがない。よって、凹部2の側壁の一部と凸部4の側壁の一部の接触面で流体がシールされ、凹部2が隣接する部分にてリーク流が形成されにくくなる。また、流体導通構造体の組立工程において溶着などの高温プロセスを必要としないため、触媒へのダメージがほとんどない。
なお、本実施の形態では第1の板状部材1と第2の板状部材3との接合に、ボルト、ナットからなる接合手段を例に取ったが、図5に示すように、かしめ部9にて第1の板状部材1と第2の板状部材3をかしめて接合してもよい。
(第2の実施の形態)
図6及び図7に本発明による第2の実施の形態にかかる流体導通構造体の断面を示す。
例えばアルミニウム(A5052等)からなる第1の板状部材11は複数の凹部12を有している。凹部12の側壁は底部側が広く、第1の板状部材11の表面側が狭くなるテーパー形状(例えば15°)を有している。また、例えばアルミニウム(A5052等)からなる第2の板状部材13には凹部12に嵌合する複数の凸部14を有している。凸部14の側面は、凸部14の側壁が凹部12の側壁と面接触するように、凸部先端側の幅が広く、根元部の幅が狭くなるテーパー形状(例えば15°)を有している。なお、凸部14の頂部には、流路16を形成するための溝15が設けられている。
このような第1の板状部材11と第2の板状部材13とを、図6(b)に示す様に平面方向よりスライドさることにより凹部12と凸部14を嵌合し、凸部14の側壁と凹部12の側壁が密着した状態で組み合わされる。その結果、図7に示すように、凹部12の底部と凸部14に設けられた溝15の内壁面との間に、流体が通過可能となる様に、凸部14の先端部に空間(流路16)が形成される。流路16は、両端が外部に連通して開口されており、第1の実施の形態と同様に流体の入り口(図示せず)、流体の出口(図示せず)が設けられている。
この様な流体導通構造体は、流路16が隣接する部分にてリーク流が形成されることがないばかりでなく、第1の板状部材11と第2の板状部材13を接合するとき、ボルトやナットといった接合手段にて締め付ける必要なく、組み立てが容易にできる。また、流路16を流体が通過するとき、流体の圧力によって流路16の内壁に圧力が加わる。この圧力によって、第1の板状部材11のテーパー部分17と第2の板状部材13のテーパー部分18には、互いに押し付けられる力が加わり、流体の圧力が高くなるほどリーク流が形成されにくくなる。
(第3の実施の形態)
図8及び図9に本発明による第3の実施の形態にかかる流体導通構造体の断面を示す。なお、第2の実施の形態と同一部分については同一符号で示し、その詳細な説明を省略する。
第1の板状部材21には複数の凹部12(第1の凹部)が設けられている。凹部12の側壁は底部側が広く、第1の板状部材21の表面側が狭くなるテーパー形状を有している。また、隣接する凹部12の間に形成される凸部23(第2の凸部)は第2の板状部材13の凸部14(第1の凸部)間に形成される凹部24(第2の凹部)と嵌合するようになっており、凸部23の頂部には、流路を形成するための第1の溝22を有している。第1の溝22は凹部12と平行に配置され、その深さは凹部12よりも浅く加工されている。第2の板状部材13には凹部12に嵌合する複数の凸部14を有している。凸部14の側面は、嵌合時に凸部14の側壁が凹部12の側壁と面接触するように、凸部先端側の幅が広く、根元部の幅が狭くなるテーパー形状を有している。また、凸部14の頂部には、流路を形成するための第2の溝25が設けられている。第2の溝25は凹部24と平行に配置され、その深さは凹部24よりも浅く加工されている。
このような第1の板状部材21と第2の板状部材13とを、テーパー部をスライドさせて組み合わせ、凹部12と凸部14を嵌合し接合することにより、凸部14の側壁と凹部12の側壁が密着した状態で組み合わされる。凸部23に設けられた第1の溝22は、第1の板状部材21と第2の板状部材13が接合された際、第2の板状部材13の凸部14間に形成された凹部24の底部との間に、流体が通過可能となる流路26が形成されるように設けられている。また、凸部14に設けられた第2の溝25は、第1の板状部材21と第2の板状部材13が接合された際、第1の板状部材21の凹部12の底部との間に、流体が通過可能となる流路27が形成されるように設けられている。第1の溝22からなる流路26および第2の溝25からなる流路27は両端が外部に連通して開口されており、流体の入り口(図示せず)、出口(図示せず)が設けられている。
この様な流体導通構造体は2種類の流路(溝25からなる流路27と溝22からなる流路26)を有するので、2種類の流体に対して2種類の空間を個別に使用することができる。例えば溝25からなる流路27には流体導通構造体の内部で反応熱を発生する流体、溝22からなる流路26には冷却冷媒、をそれぞれ流すことができる。
(第4の実施の形態)
図10及び図11に本発明による第4の実施の形態にかかる流体導通構造体の断面を示す。
例えばアルミニウム(A5052等)からなる第1の板状部材31は凹部32(例えば幅0.5mm、深さ1mm、溝ピッチ1mm)を有している。例えば、展性のよいアルミニウム(A1050等)からなるアルミニウムワイヤ33は凹部32の幅に対して約110〜130%の加工前の直径(例えば直径0.6mm)を有している。アルミニウムワイヤ33はアルミニウムワイヤ33と凹部32の底部との間に空間34が形成される様に凹部32に圧入され、表面を平面に加工されている。
この様な流体導通構造体は、凹部32の側壁の一部と凹部32に圧入されたアルミニウムワイヤ33の表面の一部とが面接触しているので、リーク流が形成されにくくなる。また、前述の実施の形態に比較して、凸部が加工された第2の板状部材が不要で、流体導通構造体の加工が容易となり、加工性や材料費の軽減を図ることができる。
(第5の実施の形態)
図12、図13、図14に本発明による第5の実施の形態にかかる燃料電池を示す。
燃料タンク41には例えばジメチルエーテル(CH3OCH3)などの燃料が貯蔵されている。また、水タンク42には水(H2O)が貯蔵されている。改質器43は、燃料タンク41から送られた燃料を、水タンク42から送られた水によって加湿された触媒を用いて、水素(H2)に改質する。この時、二酸化炭素(CO2)や一酸化炭素(CO)なども副生成物として生成される。
改質器43にて改質して得られた水素(H2)と一酸化炭素(CO)は半透膜ユニット47へ送られる。半透膜ユニット47は、混合された状態の水素(H2)と一酸化炭素(CO)を分離する。改質、分離して得られた一酸化炭素(CO)は、燃焼器44にて触媒燃焼され、二酸化炭素(CO2)となって燃料電池外部へ放出される。
一方改質、分離して得られた水素(H2)は、燃料電池スタック45へ送られ、大気より供給された酸素(O2)と共に発電に使用される。発電の結果、水素(H2)と酸素(O2)は化合され、燃料電池スタック45から水(H2O)と発電に使用されなかった空気の残りが排出される。燃料電池スタック45から排出された水(H2O)は、燃料電池スタック45から排出された時点では温度が高く、水蒸気(H2O)も多く含まれている。そこで、コンデンサー46にて気体から液体へ水蒸気(H2O)を凝縮させて、液体となった水(H2O)を水タンク42へ送り、貯蔵する。
次に改質器43の構造について図13および図14を参照しながら説明する。
4枚の第1の板状部材51、51、51、51は、サーペンタイン形状の凹部52をその片面に有している。一方、2枚の第2の板状部材54、54の両面には、第1の板状部材51、51、51、51の凹部52に嵌合する凸部55を有しており、この凸部55の頂部には溝56が設けられている。これら第1の板状部材51、51、51、51および第2の板状部材54、54を嵌合させた時、凹部52の側壁と凸部55の側壁は、面接触するとともに、凸部55の頂部に設けられた溝56と凹部52の底面との間に流路が形成される。溝56の内壁面には燃料を水素(H2)への改質を促進させるための金属の触媒層が設けられている。そしてこれらの板状部材を第1の板状部材51、第2の板状部材54、第1の板状部材51の組み合わせを1つのユニットとして、第1の板状部材51、第2の板状部材54、および第1の板状部材51の順に積層し、ボルト、ナット(図示せず)などからなる接合手段にて接合することにより、図14の示すような改質器43が形成される。すなわち、第1の板状部材51、第2の板状部材54は、凹部52と凸部55が嵌合し、凹部52の底部と凸部55に設けられた溝56の底部によって燃料が通過可能な流路が形成される様に重ね合わされる。各流路は、両端が開口されており(図示せず)、一方の開口部は燃料入り口、他方の開口部は水素(H2)及び一酸化炭素(CO)の出口となり、各燃料入り口は燃料タンク41および水タンク42に、各水素(H2)及び一酸化炭素(CO)の出口は半透膜ユニット47に接続される。
この様にしてできた燃料電池は、凹部52と凸部55が嵌合しているため、凹部52の側壁と凸部55の側壁とが面接触しており、この接触面で液体がシールされ、凹部52が隣接する部分にてリーク流が形成されにくい。これは、改質器43の効率の向上につながり、燃料電池の小型化、高性能化が可能となる。また、改質器43の組立工程においてろう付けなどの高温プロセスを必要としないため、金属触媒へのダメージがほとんどなく、高い改質効率を安定的に実現できる。
なお、本実施の形態では、4枚の板状部材51を用いているが、4枚の板状部材51のうち、2枚の第2の板状部材54、54の間に設けられた2枚の板状部材51、51を一体化しても構わない。
次に、本発明による各実施の形態において用いられる材料の実施例について、第1の実施の形態を例にとって説明する。
第1の板状部材1にはアルミナ(Al23)、第2の板状部材3には表面が陽極酸化処理されたA1050(Al)を用いる。溝5の内壁には触媒である白金の触媒層が設けられている。
第1の板状部材1のアルミナ(Al23)の熱伝導率が低く、一方第2の板状部材3のA1050(Al)は熱伝導率が高い。この様な流体導通構造体は、第2の板状部材3をヒータにて加熱した場合、第2の板状部材3の熱伝導率が高いため、温度の面内ばらつきが少なく均一に加熱可能となる。また、第1の板状部材1の熱伝導率が低いので断熱効果があり、加熱効率がよい。さらに、第1の板状部材1と第2の板状部材3の表面は、どちらもアルミナ(Al23)なので、酸化還元電位の差は生じない。よって電気的な腐食を防止できる。
第1の板状部材1には高温耐熱ガラス、例えばパイレックス(R)(CORNING社の登録商標)など、第2の板状部材3にはチタニア(TiO2)を用いる。溝5の内壁には白金の触媒層が設けられている。
この様な流体導通構造体は、チタニアの光学的な活性を有する性質を利用して、例えばVOC(Volatile Organic Compound)など有機系有害物質の分解などの光反応を行うことができる。
第1の板状部材1には二酸化珪素(SiO2)、第2の板状部材3にはPTFE(四弗化エチレン樹脂)を用いる。
この様な流体導通構造体は、一方の表面が二酸化珪素(SiO2)のシラノール基による親水性、他方の表面がPTFEの有する構造により撥水性を示す。このとき溝5に2種類の流体、例えば分析用の試薬と分析対象を通過させた場合、第1の板状部材1の表面状態と第2の板状部材3の表面状態に差がないときは、流体の流れは栓流となり、2種類の流体の混合はあまり進まない。しかし、本実施例の様に、第1の板状部材1の表面状態と第2の板状部材3の表面状態に差が大きい場合、流体の流れが乱流化されて2種類の流体は混合される。よって、非常に微小の量の2種類の流体を均一に混合することが可能である。
なお、本発明は上述したような各実施例および各実施の形態に限定されるものではなく、形状や材質、構成を変更してもよく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で変更して実施することができる。例えば図15に示すように、第3の実施の形態(図8、図9)における溝25および溝22をあらかじめ加工しておくことにより流路を形成するかわりに、第1の板状部材21と第2の板状部材13の凹部の底部と凸部の頂部との間隔を利用して流路61、62を形成してもかまわない。また、第5の実施の形態では、改質器43の内部構造について説明したが、燃料電池スタック45の内部構造について同様の構造を用いても構わない。
本発明による第1の実施の形態を示す分解部分断面図 本発明による第1の実施の形態を示す部分断面図 本発明による第1の実施の形態を示す分解部分平面図 本発明による第1の実施の形態を示す断面図 本発明による第1の実施の形態の変形例を示す断面図 本発明による第2の実施の形態を示す分解部分断面図 本発明による第2の実施の形態を示す部分断面図 本発明による第3の実施の形態を示す分解部分断面図 本発明による第3の実施の形態を示す部分断面図 本発明による第4の実施の形態を示す分解部分断面図 本発明による第4の実施の形態を示す部分断面図 本発明による第5の実施の形態を示すブロック図 本発明による第5の実施の形態を示す分解部分断面図 本発明による第5の実施の形態を示す部分断面図 本発明による第3の実施の形態の変形例を示す部分断面図
符号の説明
1、11、21、31、51 第1の板状部材
2、12、24、32、52 凹部
3、13、54 第2の板状部材
4、14、23、55 凸部
5、15、22、25、56 溝
7 入り口
8 出口
9 かしめ部
17 第1の板状部材11のテーパー部分
18 第2の板状部材13のテーパー部分
33 アルミニウムワイヤ
41 燃料タンク
42 水タンク
43 改質器
44 燃焼器
45 燃料電池スタック
46 コンデンサー
47 半透膜ユニット
6、16、26、27、34、61、62 流路

Claims (13)

  1. 表面に凹部が形成され、前記凹部の少なくとも一部が相互に隣接するように設けられた第1の板状部材と、
    前記凹部に嵌合する凸部を有し、前記凸部は、嵌合時に前記凹部の側壁の少なくとも一部と前記凸部の側壁の少なくとも一部分が面接触すると共に、前記凹部の底部と前記凸部との間に流体が通過可能な空間が形成されるように設けられた第2の板状部材と、
    前記空間と外部を連通する開口部と
    を有することを特徴とする流体導通構造体。
  2. 前記第1の板状部材は、前記凹部の側壁がテーパー状に形成され、前記第2の板状部材は、嵌合時に前記凸部の側壁の少なくとも一部が、前記凹部の側壁の少なくとも一部と面接触が可能な角度のテーパー状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の流体導通構造体。
  3. 前記凸部の頂部に、溝を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体導通構造体。
  4. 表面に複数の第1の凹部が形成され、前記第1の凹部の少なくとも一部が相互に隣接するように設けられると共に、隣接する前記第1の凹部の間に第2の凸部が設けられた第1の板状部材と、
    前記第1の凹部と嵌合する複数の第1の凸部が設けられると共に、隣接する前記第1の凸部の間に前記第2の凸部と嵌合する第2の凹部が設けられた第2の板状部材と、
    前記空間と外部を連通する開口部とを有し、
    前記第1の凸部と前記第1の凹部および前記第2の凸部と前記第2の凹部の嵌合時に、前記第1の凹部の側壁の少なくとも一部と前記第1の凸部の側壁の少なくとも一部分が面接触すると共に、前記第1の凹部の底部と前記第1の凸部との間、および第2の凹部の底部と第2の凸部との間にそれぞれ流体が通過可能な空間が形成されることを特徴とする流体導通構造体。
  5. 前記第1の板状部材は、前記第1の凹部の側壁がテーパー状に形成され、前記第2の板状部材は、嵌合時に前記第1の凸部の側壁の少なくとも一部が、前記第1の凹部の側壁の少なくとも一部と、面接触が可能な角度のテーパー状に形成されたことを特徴とする請求項4に記載の流体導通構造体。
  6. 前記第1の凸部の頂部に、溝を有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の流体導通構造体。
  7. 前記第2の凸部の頂部に、溝を有することを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の流体導通構造体。
  8. 表面に凹部が形成され、前記凹部の少なくとも一部が相互に隣接するように設けられた板状部材と、
    前記凹部に圧入されることにより、前記凹部の側壁の少なくとも一部と表面の少なくとも一部分が面接触すると共に、前記凹部の底部との間に流体が通過可能な空間が形成されるワイヤー状部材と、
    前記空間と外部を連通する開口部と
    を有することを特徴とする流体導通構造体。
  9. 発電の原料となる燃料を貯蔵する燃料タンクと、
    前記燃料を改質するための改質器と、
    前記改質器によって改質された前記燃料が供給されることによって電気エネルギーを発生する燃料電池セルとを有する燃料電池において、
    前記改質器は、
    表面に凹部が形成され、前記凹部の少なくとも一部が相互に隣接するように設けられた第1の板状部材と、
    表面に前記凹部に嵌合する凸部が設けられ、前記凸部は、嵌合時に前記凹部の側壁の少なくとも一部と前記凸部の側壁の少なくとも一部分が面接触すると共に、前記凹部の底部と前記凸部との間に流体が通過可能な空間が形成されるように設けられた第2の板状部材と

    前記空間に形成された前記燃料の供給口と、
    前記空間に形成された改質された前記燃料の排出口と、
    を有することを特徴とする燃料電池。
  10. 前記改質器は、前記第2の板状部材の裏面にも凸部を有し、
    前記第2の板状部材の裏面の凸部に嵌合する凹部を有し、嵌合時に前記第2の板状部材の裏面の凸部に嵌合する凹部の側壁の少なくとも一部と第2の凹部に嵌合する凸部の側壁の少なくとも一部分が面接触すると共に、前記第2の板状部材の裏面の凸部と前記第2の板状部材の裏面の凸部に嵌合する凹部の底部との間に流体が通過可能な空間が形成される第3の板状部材をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の燃料電池。
  11. 前記改質器は、前記第1の板状部材と第2の板状部材が嵌合し、第2の板状部材と第3の板状部材が嵌合した改質器のユニットが、複数積層されていることを特徴とする請求項10に記載の燃料電池。
  12. 前記空間の内壁面の少なくとも一部に触媒層を有することを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載の燃料電池。
  13. 前記触媒層が、複数の触媒からなることを特徴とする請求項12に記載の燃料電池。

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