JP2005151666A - 配線用ボックス - Google Patents

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Abstract

【課題】 壁材に透孔を形成した後、壁裏に配線用ボックスを設置するに際し、前記壁裏のスペースが小さい場合においても、ケーブルを大きく折曲させることなく配線し、もって、ケーブルの断線及び破損を防止し、かつ、設置時に、前記配線用ボックスを壁材の透孔内に円滑に押戻し、また、前記壁裏のスペースが小さい場合でも、ケーブルの引出部における気密状態を確保する。
【解決手段】 底壁4と側壁3とを有し、建物の壁材Wの透孔Hに壁表から挿入されて、開口2を該壁材Wの表側に臨ませるよう該壁材Wの裏側に配設されるボックス本体1aを備え、前記ボックス本体1aの底壁4の外面と側壁3の外面との間に前記開口2の軸線に対して傾斜した傾斜面10を形成し、前記傾斜面10には、前記壁材Wの裏側に配線されたケーブルCを前記ボックス本体1a内に導くための挿通孔16を形成した。
【選択図】 図11

Description

本発明は、建物などの壁裏に設置され、内部にスイッチ、コンセント等の配線器具が収容される配線用ボックスに関するものであり、特に、前面開口を壁表に臨ませるための透孔が壁材に穿設された後に壁表側から前記透孔内に収容して壁裏に設置される配線用ボックスに関するものである。
従来より、この種の配線用ボックスとして、例えば、特開2002−171633号公報に掲載の技術が開示されている。図21乃至図23は前記特開2002−171633号公報に掲載の配線用ボックスを示している。
図21乃至図23において、壁材Wにはこれに設けられた矩形状の透孔Hを介して矩形箱状の配線用ボックス31が取付けられるようになっており、前記配線用ボックス31内には配線器具32が収容されるようになっている。前記配線用ボックス31は前面に開口31aが設けられ、その周縁には前記壁材Wの表面と当接するフランジ31bが形成されている。前記配線用ボックス31の前面には取付ねじ33を介して配線器具取付枠34が取付けられ、前記配線器具32はこの配線器具取付枠34に取着されて前記配線用ボックス31内の所定位置に収容されるようになっている。そして、前記配線器具取付枠34の前面には化粧プレート35が取着されるものとなっている。なお、図21においては、前記配線器具取付枠34は配線器具32を1個取付けたものを示しているが、上下にも並設して3個まで取付けることができる。
一方、前記配線用ボックス31は底面側も開口し、この底面の開口にはこれを閉塞することによって室内外の空気流通を遮断して室内の冷暖房効率の低下を防止するとともに壁裏の塵挨等の侵入を防止するための防気蓋36が前記配線用ボックス31の背面側から取着できるようになっている。前記防気蓋36は軟質材で形成され、前記配線用ボックス31の底面の開口を閉塞する蓋部36aにはケーブルCが挿通される挿通部36bが設けられている。
更に、前記配線用ボックス31には前記取付ねじ33に螺合して前記壁材Wの室外側面に当接する挟持突片37が取付けられており、この挟持突片37は前記取付ねじ33の螺進によって配線用ボックス31のフランジ31bとで壁材Wを挟持するようになっている。
このように構成された配線用ボックス31を壁裏に設置するには、まず、壁材Wに矩形状の透孔Hを設け、次に、壁裏に配設されているケーブルCを前記透孔Hから壁表に引出して配線器具取付枠34に取着された配線器具32と壁表において接続し、この配線器具32を配線用ボックス31内に収容した後、前記配線用ボックス31を前記透孔H内に押戻す。しかる後、取付ねじ33を螺進して挟持突片37を壁材W側に引寄せ、前記挟持突片37と前記配線用ボックス31のフランジ31bとで壁材Wを挟持することによって行なうことができる。
この特開2002−171633号公報に掲載の配線用ボックスは、配線用ボックス31のフランジ31bと挟持突片37とで壁材Wを挟持するから、前記壁材Wへの配線用ボックス31及び配線器具32の取付けを短時間で行なうことができる。
特開2002−171633号公報
しかし、この種の壁材に配線されるケーブルは一般に剛性が高く屈曲性に乏しいものである。このため、前記特開2002−171633号公報に掲載の配線用ボックス31を用いた配線用ボックス装置においては、図24に示すように、壁裏において壁材Wとは別の壁材W1が前記壁材Wと平行して立設され、前記両壁材間の距離が短かく、壁裏が狭くなっている場合には、ケーブルCは防気蓋36の蓋部36aの外面と前記別の壁材W1とが近接しているため、配線器具32との結線後配線用ボックス31を透孔H内に押戻すときに該別の壁材W1と当接してそれ以上の押込みが困難となる。無理に押込めば、該挿通部36bから引出されたケーブルCは別の壁材W1に当接するまでの間に一旦押下げられた後折曲部C1において急激に折曲することとなり、内部の電線が断裂したり、その被覆に亀裂などの破損を生じたりするおそれがあった。
また、前記別の壁材W1には釘等が打込まれているが、無理に配線用ボックス31を押戻すことにより、前記ケーブルCが前記別の壁材W1に押付けられていると、前記ケーブルCの逃げ場がなく、釘が貫通して漏電の原因となることもあった。
更に、ケーブルCが折曲部C1において急激に折曲げられた状態においては挿通部36bから外方に引出されたケーブルCは一旦下方に曲げられることになるので、軟質材で形成された防気蓋36の挿通孔36bの引出部は弾性変形し、この部分に図24に示す隙間36cを生じ、配線用ボックス31内外の気密状態が損なわれることとなる。その結果、この配線用ボックス31を介して室内外の空気が流出入し、壁裏の塵埃等が室内に流入したり、室内の温度、湿度の空調管理効率が低下する原因ともなった。
また、前記挿通部36bの引出部には曲げによる過大な負荷がかかり、軟質材の寿命を短くすることともなった。
ところで、配線用ボックス31に設けられた挿通部或いは防気蓋36の挿通部36bを壁裏の他の壁材W1と面する底壁側ではなく、図25に示すように、配線用ボックス31の側壁に挿通孔31cとして設けたものがある。この配線用ボックス31の場合には、ケーブルCを急激に屈曲させることなく前記配線用ボックス31内に引込むことが可能であるので、急激に屈曲させることによるケーブルの断線や破損を防止することが可能である。
しかし、壁材Wの透孔Hは、見栄え及び塵埃等の侵入防止の点などから、挿入される配線用ボックス31の大きさ、形状に対応して形成され、前記配線用ボックス31の側壁との隙間を極く小さくしている。このため、図25に示すように、ケーブルCを一旦壁表に引出して配線器具と接続し、この配線器具を配線用ボックス31内に収容した後、前記配線用ボックス31を透孔H内に押戻すときに、前記配線用ボックス31の側壁の挿通孔31cから外側方に引出されたケーブルCは前記壁材Wの透孔Hまでの間に外側方に突出する湾曲部C2が形成されることとなる。このため、これが透孔Hの周縁部と配線用ボックス31の側壁との間に挟み込まれて前記透孔H内に円滑に挿入することができないという不具合があった。そして、ケーブルCを透孔Hの縁部にこじながら無理に押込めば、ケーブルCの内部の電線を断裂したり、その被覆を傷めてしまうこととなった。
そこで、本発明は、壁裏に配設されたケーブルに配線器具を接続すべく壁材に透孔を形成した後該壁裏に設置するに際し、前記壁裏のスペースが小さい場合であっても、ケーブルを急激に折曲させることなく配線し、もって、該ケーブルの断線及び破損を防止し、かつ、設置時に、前記ケーブルと接続された配線器具を内部に収容した後、壁材の透孔内に円滑に押戻すことができる配線用ボックスの提供を第一の課題とし、また、前記壁裏のスペースが小さい場合でも、ケーブルの引出部における気密状態を確保できる配線用ボックスの提供を第二の課題とするものである。
請求項1にかかる配線用ボックスは、底壁と、前面に開口を形成すべく該底壁に立設された側壁とを有し、建物の壁材に形成された透孔に該壁材の表側から挿入されて、前記開口を該壁材の表側に臨ませるよう該壁材の裏側に配設されるボックス本体を備え、前記ボックス本体の底壁外面と側壁外面との間に前記開口の軸線に対して傾斜した傾斜面が形成され、前記傾斜面には、前記壁材の裏側に配線されたケーブルを前記ボックス本体内に導くための挿通孔が形成され、前記挿通孔は、該挿通孔の前記ボックス本体の外側に向けて延びる軸線が、該ボックス本体の斜め背方に臨むように形成されたものである。
本発明に適用されるのは、建物の壁材に配線器具を取付けるに際し、壁裏に配設されているケーブルと接続するために、まず、壁材に透孔を穿設し、次いで、壁裏に配設されているケーブルを透孔から壁表に引出して壁表側で前記ケーブルの配線器具を接続した後、該配線器具を前記配線用ボックス内に収容し、この配線用ボックスを前記壁材の透孔から壁裏側に押戻して設置する、いわゆる、後付けタイプの配線用ボックスである。
前記配線用ボックスは、前面にフランジ等を設け、このフランジ等に取付ねじを取付けて設置することができる。或いは、前面に設けられたフランジと、外壁に取付けられて開口方向に螺進退する挟持突片とで壁材を挟持して壁裏に設置することもできる。この場合には、配線用ボックスを壁裏に設置する作業を一人で簡単に行なうことができる。
前記ボックス本体の底壁外面と側壁外面との間には前記開口の軸線に対して傾斜する傾斜面が形成されており、この傾斜角度は一般には45度程度が適当である。但し、それに限定されるものではなく、ケーブルの屈曲性、線径、設置スペースと関連する壁厚等を考慮して最適値を設定すればよい。
また、傾斜面の長さ、巾、形状等も同様にケーブルの屈曲性等を考慮して設定すればよい。
前記底壁と側壁との間に傾斜面が設けられ、この傾斜面にケーブルの挿通孔が形成されていることにより、例えば、ケーブルが壁裏において上方から吊下げられた状態で配設されている場合には、前記ケーブルは壁裏において前記挿通孔から斜め上方向に立上がる状態となる。そして、挿通孔が設けられている面が傾斜している分だけ壁裏に設けられた別の壁材までの距離が長くなる。したがって、壁裏に前記別の壁材が立設されて壁厚が小さく、即ち、壁裏のスペースが小さい場合においても、図24に示した、底壁側に挿通孔が設けられた従来の配線用ボックスに比べて前記配線用ボックスの挿通孔から壁裏の別の壁材までの距離が前述のように長いので、壁裏のケーブルが前記底壁側に挿通孔が設けられた配線用ボックスのように該挿通孔の引出部において急激に折曲することがなく、緩やかな曲線状態で通線される。
また、前述のようにケーブルが壁裏において上方から吊下げられた状態で配設されている場合において、壁裏のケーブルを一旦引出した後、壁表で配線器具を接続し、配線用ボックス内に収容してから該配線用ボックスを壁材の透孔内に押戻すとき、ケーブルは配線用ボックスの傾斜面の挿通孔から緩やかな曲線状態となって該配線用ボックスの外方に引出される。加えて、挿通孔が設けられている面が傾斜している分だけ前記挿通孔の位置が外壁面から内部側に後退する。したがって、図25に示した、ケーブルの挿通孔が配線用ボックスの上部の側壁に設けられている従来の配線用ボックスのように壁材の透孔までの間でケーブルが挿通孔から上方に湾曲した状態で突出するのを回避することができる。
請求項2にかかる配線用ボックスは、請求項1に記載の傾斜面が前記ボックス本体の底壁外面の一部に形成されたものである。
請求項3にかかる配線用ボックスは、請求項1に記載の傾斜面が前記ボックス本体の側壁外面の一部に形成されたものである。
請求項4にかかる配線用ボックスは、請求項2に記載の挿通孔が、ボックス本体の底壁外面に凹設された凹部を構成する傾斜面に形成されたものである。
請求項5にかかる配線用ボックスは、請求項2に記載の挿通孔が、ボックス本体の底壁外面に凸設された凸部を構成する傾斜面に形成されたものである。
請求項6にかかる配線用ボックスは、請求項3に記載の挿通孔が、前記ボックス本体の側壁外面に凹設された凹部を構成する傾斜面に形成され、前記ボックス本体の凹部の背方における側壁外面に、該凹部内に導かれるケーブルを、前記ボックス本体の外側方に突出させることなく該ボックス本体の背方に案内可能であるとともに、前記凹部の背方の適宜位置で該ケーブルを該ボックス本体の外側方に突出可能とすべく、該ボックス本体の背方及び外側方に開口する案内溝が前記凹部と連通して凹設されたものである。
前記ボックス本体の凹部の背方における側壁外面即ち該凹部から底壁に至る側壁外面には、ボックス本体の背方及び外側方に開口する案内溝が前記凹部と連通して凹設されているので、ボックス本体内から該凹部内に導かれるケーブルは、前記ボックス本体の外側方に突出することなく前記側壁外面に沿って該ボックス本体の背方に案内される。これにより、配線用ボックスを壁材の透孔内に押戻すときにケーブルが該透孔とボックス本体の側壁との間に挟まれて挿入に支障をきたすのが防止される。そして、配線用ボックスが前記壁材の透孔内に押戻された状態では、前記凹部の背方の適宜位置で該ケーブルは前記案内溝から該ボックス本体の外側方に突出することが可能であるから、なだらかな曲線を描いて壁裏に配線され、断線や破損を防止することができる。
請求項7にかかる配線用ボックスは、請求項3に記載の挿通孔が、ボックス本体の側壁外面に凸設された凸部を構成する傾斜面に形成されたものである。
請求項8にかかる配線用ボックスは、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のケーブルの挿通孔が気密構造となっている。気密構造はボックス本体の挿通孔に気密材を取付けることによって形成することができる。前記気密材はケーブルの外面と密接して、ケーブルとボックス本体の挿通孔との隙間から空気が流出入するのを阻止する。これにより、室内の温度及び湿度の調整を効率良く行なうことができる。また、室外の塵挨等が室内に流入するのを防止することができる。そして、本発明では、傾斜面の形成による作用によって、ケーブルは挿通孔の引出部で折曲するのが抑えられ、該挿通孔の縁部に負荷が加わるのが防止されるので、該挿通孔の縁部に隙間を生ずるのが防止され、気密性を一層高めることができる。加えて、ケーブルが挿通孔の縁部でこじたりして破損するのが防止され、前記ケーブルを保護することができる。
請求項9にかかる配線用ボックスは、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の傾斜面の縁端部に、ケーブルが前記縁端部から傾斜面と平行して側方にはみ出るのを防止するはみ出し防止壁が設けられたものである。傾斜面の縁端部のはみ出し防止壁は、挿通部から外方に出ているケーブルが傾斜面と平行して側方にはみ出して壁面と配線用ボックスに設けられた前記挟持突片との間に挟み込まれて配線用ボックスの設置に支障をきたすのを未然に防止するものである。また、前記はみ出し防止壁は、ケーブルが側方にぶれるのを防いで壁裏における配線状態を一定に保つのに寄与する。
前記はみ出し防止壁は傾斜面の対向する両縁端部に設けてもよいし、片側の縁端部に設けてもよい。また、傾斜面の上部に庇状にはみ出して該傾斜面の上方を覆うようにしたものとすることもできる。
請求項10にかかる配線用ボックスは、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の挿通孔が、一の傾斜面に複数設けられたものである。複数の挿通孔が設けられているので、複数のケーブルを区分けして配線することができる。また、ケーブルの屈曲性等を考慮して最適な挿通孔を選択することができる。
請求項11にかかる配線用ボックスは、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の傾斜面及び挿通孔が、それぞれ複数設けられたものである。
本願発明は、底壁外面と側壁外面との間、底壁外面の一部或いは側壁外面の一部に傾斜面が設けられ、この傾斜面にケーブルの挿通孔が設けられていることにより、壁裏に別の壁材が立設されていることなどにより壁裏のスペースが小さく、前記別の壁材までの距離が短かい場合においても、壁裏への配線用ボックスの設置において、前記挿通孔からの突出部分においてケーブルが急激に折曲する状態を避けることができる。その結果、ケーブル内の電線が切断されたり、被覆が破損するのを防止することができる。
また、壁裏のケーブルを一旦壁表に引出した後、壁表で配線器具を接続し、配線用ボックス内に収容してから該配線用ボックスを壁材の透孔内に押戻すとき、ケーブルは配線用ボックスの側壁より外側方に飛び出ないから、壁材に穿設された、配線用ボックスの外壁と略同一の大きさ、形状の透孔内に、壁面と直交方向に移動させながら前記配線用ボックスを押込むことができる。その結果、前記配線用ボックスを壁裏に楽にかつ円滑に設置することができるとともに、前記ケーブルの断線、破損を防止することができる。
更に、挿通孔が気密構造となっているので、前記挿通孔の隙間から室内外の空気が流出入して、壁裏の塵挨等が前記挿通孔から配線用ボックス内更に室内に流入するのが防止される。また、壁裏の空気が前記挿通孔から室内に流入し、或いは、室内の空気が前記挿通孔から壁裏に流出するのを防いで、室内の温度、湿度管理の効率が低下するのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図20に基づいて説明する。
図1は本発明の配線用ボックスを備えた配線用ボックス装置を示す分解斜視図であり、前記配線用ボックス装置は配線用ボックス1内に配線器具21を収容した状態で壁材Wに設けられた透孔H内に押込んで壁裏に前記配線用ボックス1を設置するものである。前記配線用ボックス1の前面側には取付ねじ22を介して配線器具取付枠23が取付けられ、更に、この配線器具取付枠23には前記配線器具21を取着できるようになっている。前記配線器具取付枠23の前面側即ち室内側には取付ねじ24によって化粧プレート25が取付けられ、更に、前記化粧プレート25には化粧カバー26が取着されるものとなっている。なお、図1においては、前記配線器具取付枠23には上下に2個の配線器具21が並設されており、これに対応して前記化粧カバー26にも上下に2個の窓部26aが設けられている。
前記壁材Wは家屋の間仕切壁等として使用されるものであり、木材、石膏ボード等の材質で形成されている。家屋の建築施工時等においては、通常、建築業者が壁材Wを立設した後に、電設業者が予め室内配線用として壁裏に吊下げておいたケーブルCに壁表側からスイッチ、アース等の配線器具21を接続するため、壁材Wに透孔Hが穿設されている。前記透孔Hは配線用ボックス1の側壁3が挿通可能であり、かつ、前記配線用ボックス1の側壁3との隙間から空気が通流するのを防ぐため、前記配線用ボックス1の側壁3と同形状で該側壁3より僅かに大きい開口に形成される。
前記配線用ボックス1は、図1乃至図6に示すように、ボックス本体1aと、このボックス本体1aにおけるケーブルCの挿通孔11に取付けられた気密材15とで構成されている。前記気密材15を取付ける前のボックス本体1aは、図7及び図8に示すように、前面側即ち室内に面する側に開口2が形成され、略矩形枠状の側壁3と底壁4とによって全体が略矩形筐体状に形成されており、内部に前記配線器具21を収納できる大きさに形成されている。前記開口2の周縁には、前記壁材Wの表面と面当接可能なフランジ5が設けられている。図1乃至図6における前記開口2の上部及び下部の幅方向中央には前記配線器具取付枠23を取着するための、取付ねじ22が強制的に螺着されるボス部6が前記側壁3の内壁に沿って上下一対設けられている。前記配線用ボックス1は高さ方向中央の水平線を境として上下対称となっており、いずれ側を上向きにしても壁裏に設置することができる。
前記配線用ボックス1の上下の側壁3の一側の縁部にはそれぞれ奥行方向にねじ収容溝7が形成されており、このねじ収容溝7内には壁材Wに挟持するために使用される挟持用ねじ8が収納されている。前記ねじ収容溝7の外部側には前記挟持用ねじ8に沿って回動規制壁7aが形成されており、この回動規制壁7aは後述する挟持突片9の側端部と当接して該挟持突片9がそれ以上回動するのを阻止している。前記挟持用ねじ8は頭部8aが壁表に臨んで開口2の隅部に位置し、壁表からドライバーで締付けできるようになっているとともに、他端部における軸部8bは前記配線用ボックス1の底壁4の隅部に設けられた支持孔4aによって支持されている。また、前記挟持用ねじ8の他端部における軸部8bには金属板等を加工してなる挟持突片9が取付けられており、前記挟持突片9の端部には前記挟持用ねじ8が螺着されるねじ孔が形成されている。更に、前記配線用ボックス1における底壁4の支持孔4aの近接位置には前記挟持突片9を格納する格納部4bが形成されている。この格納部4bは後述するように壁材Wの透孔H内に前記配線用ボックス1を押戻すときに前記挟持突片9が側壁3の外方に突出して該側壁3の挿入に支障をきたすのを防止するため、この挟持突片9を一時的に格納しておくものである。
前記挟持突片9は挟持用ねじ8を回動するに伴って底壁4の格納部4b内に格納されていた状態から起立し、更に、挟持用ねじ8を回動すると側端部が側壁3のねじ収容溝7の回動規制壁7aによってそれ以上の回動を規制され、その後は挟持用ねじ8の回動に伴って壁材Wの壁面に向かって引寄せられる。そして、前記挟持突片9が前記壁材Wの表面に当接すると、壁表側で壁材Wの表面と当接するフランジ5とで壁材Wを挟持することになる。
一方、上下の側壁3における前記ねじ収容溝7との反対側の外面と底壁4の外面との間には、それぞれ前記側壁3から底壁4にかけて傾斜する所定幅の傾斜面10が設けられている。前記傾斜面10の傾斜角度は図6に示す配線用ボックス1の開口2の軸線2aに対して約45度の傾きに設定されている。但し、それに限定されるものではなく、ケーブルの屈曲性、線径、設置スペースと関連する壁厚等を考慮して適宜最適な傾斜角を設定すればよい。また、傾斜面10の長さ、巾、形状等も同様にケーブルの屈曲性等を考慮して設定すればよく、例えば、屈曲性に富んだケーブルCを挿通する場合には、傾斜面の長さを小さくすることもできる。更に、図1乃至図6においては、壁材Wに設置した際に上下に位置する側壁3と底壁4との間にそれぞれ各1個計2個の傾斜面10を設けているが、その傾斜面10の数は問わないし、上部側の傾斜面10と下部側の傾斜面10との間で傾斜角度、傾斜長さ等を異ならせてもよい。上部側と下部側とで傾斜面10の傾斜角度、長さ等を異ならせた場合には、挿通するケーブルCの特性等に応じて上部側の傾斜面10と下部側の傾斜面10とを使い分けることができる。
更に、前記ボックス本体1aにおける傾斜面10の略中央部には壁裏に吊下げて配設されているケーブルCの先端部を前記配線用ボックス1内に引込むための挿通孔11が形成されている。前記挿通孔11は四角孔でも丸孔でもよく、或いは楕円孔であってもよくその形状は問わない。また、前記挿通孔11は前記傾斜面10の略中央部に形成されているが、傾斜面10の端部側にあってもよく、任意の位置に形成すればよい。
ボックス本体1aの傾斜面10の挿通孔11には、塩化ビニル等の軟質材からなる気密材15が設けられている。前記気密材15は前記挿通孔11の周縁部に嵌着されており、略中央部をケーブルで突き破るか、カッター等で切断することにより挿通孔16が形成されるようになっている。なお、各図における気密材15は、挿通孔16を形成した後の状態を示す。前記気密材15は図7及び図8に示すボックス本体1aを射出成形によって形成した後、これを別の成形金型内に配置し、軟質材を射出するいわゆるインサート成形により、ボックス本体1aと一体化することができる。或いは、軟質材からなる気密材15を別途に形成し、この気密材15の周縁部にスリットを全周に至って形成してこれを前記挿通孔11の周縁部に嵌着することによってボックス本体1aと一体化することもできる。これにより、ケーブルで突き破るか、カッター等で切断することによって挿通孔16を形成し、この挿通孔16にケーブルCを挿通するまでの間、ボックス本体1a内を密封状態にしておくことができる。
前記傾斜面10における配線用ボックス1の中央寄りの側端部には前記挿通孔16から外方に突出するケーブルCが該傾斜面10から側方にはみ出すのを防止するはみ出し防止壁12が立設されている。このはみ出し防止壁12は、前記ケーブルCが前記挿通孔16から外方に出た部分が緩んだときに傾斜面10の側端部から配線用ボックス1の中央寄りにはみ出して一部が挟持突片9よりフランジ5側に侵入してしまうと、前記フランジ5と挟持突片9とによる配線用ボックス1の挟持ができないこととなるので、これを防止するために設けたものである。また、前記はみ出し防止壁12はケーブルCが側方にぶれるのを防いで壁裏における配線状態を一定に保つのに寄与する。
なお、前記はみ出し防止壁12は、図9に示すように、外部側にも設けても良く、即ち、傾斜面10の両側端部に立設してもよい。この場合は、前記ケーブルCが前記挿通孔16から外側方に引出された部分が緩んだときに傾斜面10の側端部から配線用ボックス1の水平側方にはみ出して湾曲状に突出し、設置において配線用ボックス1を壁材Wの透孔H内に押込む際にその作業の支障となるのを避けることもできる。
次に、上記のように構成された本実施形態の配線用ボックスを壁裏に設置する作業を、壁裏に別の壁材W1等が立設されていることによって壁裏スペースが小さくなっている場合において、図10乃至図13に基づいて説明する。
配線用ボックスを壁裏に設置するには、図示しないが、予め、壁材Wにおける配線用ボックス1の設置箇所に透孔Hを設けておく。また、別途、配線器具取付枠23に配線器具21を取付けておく。但し、前記配線器具21はケーブルCと接続した後に前記配線器具取付枠23と接続しても構わない。次に、壁裏において上方から吊下げられているケーブルCを前記透孔Hから配線用ボックス1の挿通孔16に挿通して壁表に引出し、図10に示すように、前記ケーブルCの先端に配線器具21を接続する。次いで、図1に示す取付ねじ22を前記配線器具取付枠23に設けられた取付孔内に挿通し、図1に示す配線用ボックス1のボス部6に螺着して前記配線器具取付枠23を該配線用ボックス1の前面に取付けるとともに、前記配線器具21を前記配線用ボックス1内に収容する。
配線器具21を配線用ボックス1内に収容したら、図11に示すように、前記配線用ボックス1を壁材Wの透孔H内に押込む。このとき、ケーブルCは前記配線用ボックス1に傾斜面10が設けられ、この傾斜面10に形成された挿通孔16に挿通して配線用ボックス1内に引込まれているので、壁裏の前記別の壁材W1との距離が短かく、壁裏が狭い場合においても、急激に折曲することがなく、緩やかな湾曲線を描いて配線される。
次に、配線用ボックス1を完全に前記透孔H内に挿入したら、壁表からドライバー等の工具を使用して挟持用ねじ8を回す。すると、配線用ボックス1の格納部4b内の挟持突片9は起立し、ねじ収容溝7の片側に回動規制壁7aが形成されていることによってそれ以上の回動が阻止され、挟持用ねじ8に沿って壁表側に移動する。そして、壁面と当接して、図12に示すように、配線用ボックス1のフランジ5とともに壁材Wを挟持する。これにより、配線用ボックス1は壁材Wに設置される。
このようにして、壁材Wに配線用ボックス1が設置されたら、図13に示すように、配線器具取付枠23の前面に図1に示す取付ねじ24を介して化粧プレート25を取付け、更に、化粧カバー26を取付ける。
以上により、配線用ボックスの設置作業が完了する。
次に、配線用ボックス1を壁材Wの透孔H内に押込むときのケーブルCの屈曲状態について説明する。
前記配線用ボックス1には側壁3と底壁4との間に傾斜面10が設けられているので、挿通孔16の位置は傾斜面10における垂直方向の長さ分だけ上部の側壁3から配線用ボックス1の内部側に後退する。また、傾斜面10の形成により、ケーブルCは上部の側壁3の挿通孔16から真上方向ではなく斜め上方に向けて引出される。これらのことより、前記ケーブルCは底壁4の位置においては前記透孔Hの上部縁端部より下方に位置する。したがって、配線用ボックス1を前記透孔H内に押戻すときに、前記挿通孔16から外側方に引出された部分で、図25に示す従来の配線用ボックスにおいて生じた湾曲部C2が発生するのが抑えられ、ケーブルCは透孔Hの上部縁端部と配線用ボックス1の側壁3の外面との間に挟み込まれることがないから、配線用ボックス1を円滑に前記透孔H内に押込むことができる。
そして、配線器具21を配線用ボックス1内に収容した後、前記配線用ボックス1を壁材Wの透孔H内に押込むときにおいては、同様に、挿通孔16の位置は傾斜面10における水平方向の長さ分だけ前記底壁4面から配線用ボックス1の内部側に後退し、したがって、その分挿通孔16から壁裏の別の壁材W1までの距離が長くなる。また、傾斜面10の形成により、ケーブルCは挿通孔16から斜め上方に向けて引出される。これらのことより、配線用ボックス1が前記透孔H内に挿入された状態で、ケーブルCは前記配線用ボックス1の挿通孔16から引出された部分において鋭角で急激に折曲することがなく、壁裏において緩やかな曲線状態で配線される。その結果、急角度で折曲することによってケーブルCが断線したり、被覆に亀裂が生ずるのが防止される。
次に、挿通孔11に嵌着された気密材15の作用について説明する。
この気密材15はケーブルCで突き破ることにより、或いは、カッター等で切断することにより、挿通孔16が形成されるが、この挿通孔16に前記ケーブルCが挿通されたときに、前記ケーブルCの外面と密接する。その結果、この部分から室内外の空気が流出入して、壁裏の塵挨等が配線用ボックス1内更に室内に流入するのが防止される。また、壁裏の空気が室内に流入し、或いは、室内の空気が壁裏に流出することにより、室内の温度、湿度管理の効率が低下するのが防止される。
ところで、上記実施形態においては、一つの傾斜面10に対して1個の挿通孔16を形成しているが、図14に示すように、一つの傾斜面10に対して2個の挿通孔11を形成してもよく、或いは、3個以上の挿通孔16を形成してもよい。この場合には、ケーブルCをより最適な位置で挿通孔16から引出せる。なお、各挿通孔16は互いに大きさ、形状を異ならせてもよく、各挿通孔16における傾斜面10の傾斜角を互いに異ならせることもできる。
次に、上記実施形態の別の変形例を図15に示す。
図15において、配線用ボックス1の傾斜面10には上部の側壁3から底壁4側に向けて水平方向に延出長さLで延出する庇13が一体に形成されている。この配線用ボックス1の場合には、挿通孔16から突出したケーブルCは前記庇13によって規制されるため、配線用ボックス1の透孔H内への押込み時に、上部の側壁3の面より上方に湾曲して飛び出るのが抑えられ、配線用ボックス1を該透孔H内に円滑に挿通することができる。但し、前記庇13はその延出長さLが大きすぎると、挿通孔16から引出されたケーブルCを斜め上方に案内してなだらかな曲線状態を得る妨げとならない延出長さに設定される。
次に、上記実施形態の更に別の変形例を図16に示す。
図16において、配線用ボックス1の傾斜面10の挿通孔16にはケーブルCと略同一径、同一形状の内部空間を有するガイド管14が取付けられている。前記ガイド管14は前記傾斜面10と直交する方向に所定長さ形成されている。この配線用ボックス1の場合には、挿通孔16から引出されたケーブルCは前記ガイド管14によってこれに沿う一定方向に導かれるので、前記ケーブルCが前記挿通孔16から引出された後、側方に振れて水平方向に屈曲することにより、壁裏の別の壁材W1との間隔が小さくなるのが防止され、断線、破損を防ぐことができる。また、逆に、前記挿通孔16からの引出部において上方向に屈曲し、上部の側壁3の外面より大きく上方に湾曲して飛び出るのが防止され、配線用ボックス1を該透孔H内に円滑に挿通することができる。更に、この挿通孔16の引出部においてケーブルCが急激に屈曲するのを回避して該ケーブルCが断線、破損するのを防止することもできる。
なお、気密材15のみによってもケーブルCを弾性的に保持してある程度一定方向に導くことが可能であるが、このガイド管14を設けることにより、その効果を更に高めることができ、また、気密性もより高めることができる。
次に、本願の他の実施形態の配線用ボックスを図17乃至図20に基づいて説明する。
まず、図17においては、配線用ボックス1の底壁4における上部には該配線用ボックス1の内部側に向けて突出し、略く字状に屈曲した屈曲面を有する凹部17が形成されており、この凹部17に傾斜面10が形成されている。そして、この傾斜面10にはケーブルCが挿通する挿通孔16が設けられている。
この図17に示す配線用ボックス1は内部の収容空間が若干狭くなるものの、位置的に底壁4における上部に挿通孔16を設けた方が内部に収容される配線器具21との結線状態がよい場合に有益であり、前述の側壁3と底壁4との間に傾斜面10を設けたものと同様に、ケーブルCは前記挿通孔16から斜め上方に突出するので、壁裏が狭い場合にも前記ケーブルCが急角度に折曲して断線、破損を生ずるのを防止することができる。この図17に示す配線用ボックス1の場合には、特に、傾斜面10が底壁4における上部に設けられているので、前述の、上部側壁3と底壁4との間にかけて傾斜する傾斜面10と比べて挿通孔16はより下方に位置するから、前記配線用ボックス1を壁材Wの透孔H内に押込む際に前記ケーブルCが該透孔Hの周縁部と干渉して挿入の支障となるのをより確実に防止することができる。
なお、前記傾斜面10は底壁4の高さ方向の略中央部など任意の位置に任意数設けることもできる。
次に、図18においては、底壁4の上部において外側に向けて突出し、略く字状に屈曲した屈曲面を有する凸部18を設けることもできる。
この図16に示す配線用ボックス1の場合は、屈曲面の突出分だけ壁裏の別の壁材W1との水平距離が短かくなるが、挿通孔16から突出したケーブルCが斜め上方に立上がることにより短縮された長さ分を吸収し、ケーブルCの急角度の折曲を回避できれば、配線用ボックス1内の収容空間をより広く確保できる効果が得られる。なお、この図18に示す配線用ボックス1においても、略く字形状の屈曲面は底壁4の任意の位置に任意数設けることができる。
次に、図19及び図20においては、上部側の側壁3の一部に配線用ボックス1の内部側に突出する凹部17が凹設され、この凹部17の傾斜面10に前記配線用ボックス1の背方に向けてケーブルCを引出し可能な挿通孔16が設けられている。更に、この凹部17の背方における側壁3の外面には該凹部17と連通する案内溝19が凹設され、この案内溝19は背方開口部19a及び外側方開口部19bにおいて前記配線用ボックス1の背方及び外側方にそれぞれ開口している。
この図19及び図20に示す配線用ボックス1においては、該凹部17内に引出されたケーブルCを前記案内溝19に沿って図19の実線で示す方向に導き、前記ケーブルCが前記配線用ボックス1の外側方における上方向及び左右方向に突出して前記配線用ボックス1の側壁3と壁材Wの透孔Hとの間で挟まれるのを防止し、配線用ボックス1を透孔H内に円滑に押戻すことができる。
また、ケーブルCを前記案内溝19の適宜位置で外側方に突出させることが可能であるから、配線用ボックス1を壁材Wの透孔H内に押込んだ後、前記ケーブルCを前記案内溝19の適宜位置で壁裏側で図19の二点鎖線で示す方向に突出させることにより、ケーブルCをなだらかな曲線を描いて配線することができる。
次に、図示しないが、上部の側壁3の外面に、図18に示した凸部18と同様の凸部を形成し、この凸部の傾斜面に挿通孔を設けることもできる。この場合は、図25に示す従来例と同様に、ケーブルCは側壁3の外面から上方に突出する。しかし、傾斜面に設けられた挿通孔は斜め背方に向けて引出されるので、従来例のように真上方向に引出されて大きく外側方に突出することがなく、図25におけるケーブルCの湾曲部C2の突出量を小さく抑えることができる。このため、配線用ボックス1の姿勢を変えながら押込むことにより、前記透孔H内に挿入することが可能である。
ところで、上記各実施形態においては、ボックス本体1aの挿通孔11に気密材15を取付けたものを示しているが、本発明を実施する場合には、前記気密材15を取付けないものとしてもよく、この場合も、壁裏のケーブルCの配線状態や配線用ボックス1の透孔H内への押込み等において同様の効果を得ることができる。なお、この場合、ケーブルCを保護するため、挿通孔11における該ケーブルCと接触する周縁にその角部を削る面取り加工を施しておくとよい。
本願発明の実施形態の配線用ボックスを備えた配線用ボックス装置を示す分解斜視図である。 図1の配線用ボックスを斜め正面側から見た斜視図である。 図1の配線用ボックスを斜め背面側から見た斜視図である。 図1の配線用ボックスの正面図である。 図1の配線用ボックスの背面図である。 図1の配線用ボックスの縦断面図である。 図1のボックス本体を斜め正面側から見た斜視図である。 図1のボックス本体を斜め背面側から見た斜視図である。 図1の配線用ボックスの変形例を示す斜視図である。 図1の配線用ボックスを壁裏に設置する作業を示す断面図である。 同様に、図1の配線用ボックスを壁裏に設置する作業を示す断面図である。 同様に、図1の配線用ボックスを壁裏に設置する作業を示す断面図である。 同様に、図1の配線用ボックスを壁裏に設置する作業を示す断面図である。 図1の配線用ボックスの別の変形例を示す要部斜視図である。 図1の配線用ボックスの別の変形例を示す斜視図である。 図1の配線用ボックスの更に別の変形例を示す断面図である。 本願発明の他の実施形態の配線用ボックスを示す断面図である。 本願発明の他の実施形態における別の配線用ボックスを示す断面図である。 本願発明の他の実施形態における更に別の配線用ボックスを示す断面図である。 図17の要部斜視図である。 従来の配線用ボックスを備えた配線用ボックス装置を示す分解斜視図である。 図21の配線用ボックスを壁材に設置する前の状態を示す断面図である。 図21の配線用ボックスを壁材に設置した後の状態を示す断面図である。 図21の配線用ボックスを狭い壁裏に設置したときのケーブルの状態を示す側面図である。 従来の別の配線用ボックスを壁材の透孔内に押戻す状態を示す側面図である。
符号の説明
1 配線用ボックス
1a ボックス本体
2 開口
2a 軸線
3 側壁
4 底壁
5 フランジ
9 挟持突片
10 傾斜面
11、16 挿通孔
12 はみ出し防止壁
15 気密材
17 凹部
18 凸部
19 案内溝
19a 背方開口部
19b 外側方開口部
21 配線器具
C ケーブル
H 透孔
W 壁材

Claims (11)

  1. 底壁と、前面に開口を形成すべく該底壁に立設された側壁とを有し、建物の壁材に形成された透孔に該壁材の表側から挿入されて、前記開口を該壁材の表側に臨ませるよう該壁材の裏側に配設されるボックス本体を備え、
    前記ボックス本体の底壁外面と側壁外面との間に前記開口の軸線に対して傾斜した傾斜面が形成され、
    前記傾斜面には、前記壁材の裏側に配線されたケーブルを前記ボックス本体内に導くための挿通孔が形成され、
    前記挿通孔は、該挿通孔の前記ボックス本体の外側に向けて延びる軸線が、該ボックス本体の斜め背方に臨むように形成されたことを特徴とする配線用ボックス。
  2. 底壁と、前面に開口を形成すべく該底壁に立設された側壁とを有し、建物の壁材に形成された透孔に該壁材の表側から挿入されて、前記開口を該壁材の表側に臨ませるよう該壁材の裏側に配設されるボックス本体を備え、
    前記ボックス本体の底壁外面の一部には、前記開口の軸線に対して傾斜した傾斜面が形成され、
    前記傾斜面には、前記壁材の裏側に配線されたケーブルを前記ボックス本体内に導くための挿通孔が形成され、
    前記挿通孔は、該挿通孔の前記ボックス本体の外側に向けて延びる軸線が、該ボックス本体の斜め背方に臨むように形成されたことを特徴とする配線用ボックス。
  3. 底壁と、前面に開口を形成すべく該底壁に立設された側壁とを有し、建物の壁材に形成された透孔に該壁材の表側から挿入されて、前記開口を該壁材の表側に臨ませるよう該壁材の裏側に配設されるボックス本体を備え、
    前記ボックス本体の側壁外面の一部には、前記開口の軸線に対して傾斜した傾斜面が形成され、
    前記傾斜面には、前記壁材の裏側に配線されたケーブルを前記ボックス本体内に導くための挿通孔が形成され、
    前記挿通孔は、該挿通孔の前記ボックス本体の外側に向けて延びる軸線が、該ボックス本体の斜め背方に臨むように形成されたことを特徴とする配線用ボックス。
  4. 前記挿通孔は、前記ボックス本体の底壁外面に凹設された凹部を構成する傾斜面に形成されたことを特徴とする請求項2に記載の配線用ボックス。
  5. 前記挿通孔は、前記ボックス本体の底壁外面に凸設された凸部を構成する傾斜面に形成されたことを特徴とする請求項2に記載の配線用ボックス。
  6. 前記挿通孔は、前記ボックス本体の側壁外面に凹設された凹部を構成する傾斜面に形成され、前記ボックス本体の凹部の背方における側壁外面に、該凹部内に導かれるケーブルを、前記ボックス本体の外側方に突出させることなく該ボックス本体の背方に案内可能であるとともに、前記凹部の背方の適宜位置で該ケーブルを該ボックス本体の外側方に突出可能とすべく、該ボックス本体の背方及び外側方に開口する開口部が前記凹部と連通して凹設されたことを特徴とする請求項3に記載の配線用ボックス。
  7. 前記挿通孔は、前記ボックス本体の側壁外面に凸設された凸部を構成する傾斜面に形成されたことを特徴とする請求項3に記載の配線用ボックス。
  8. 前記挿通孔は、気密構造であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の配線用ボックス。
  9. 前記傾斜面は、その縁端部に、ケーブルが前記縁端部から傾斜面に平行して側方にはみ出るのを防止するはみ出し防止壁が設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の配線用ボックス。
  10. 前記挿通孔は、一の傾斜面に複数設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の配線用ボックス。
  11. 前記傾斜面及び挿通孔は、それぞれ複数設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の配線用ボックス。
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