JP2005151657A - ステッピングモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの外径および全長を小さくでき,大きな外力が加わった場合でも部品やロータマグネットの破損を防止する。
【解決手段】第1と第2のステータヨークの極歯の間に樹脂が充填されると共にこの樹脂にてステータの軸方向外側に上部ボスと下部ボスを一体形成してなり、ステータは中央に開口部を有する円板状ヨークの外周部に複数の極歯を有する第1のステータヨーク7と中央に開口部を有する円板状ヨークの外周部に複数の極歯を有する第2のステータヨークと第1と第2のステータヨーク11を結合する中空円筒コア8からなり、前記ステータの中空円筒コアの内部に付勢手段を備え、付勢手段は円筒状の押圧部26とコイルスプリング25であって、押圧部の小径部がコイルスプリングに挿通されて大径部の端面にて回転軸の端部を軸方向に付勢してなり、押圧部の端部が下部ボスに当接することによって回転軸の軸方向の移動を制限するストッパー手段とした。
【選択図】図3

Description

本発明は光磁気ディスク装置などのOA機器や、ディジタル・ビデオ・ディスク装置などの光ディスク装置やビデオカメラなどのAV機器などのアクチュエータ用ステッピングモータに係り、特に小型化、高性能化のクローポール型のステッピングモータに関する。
従来から、各種電子機器の小型化の要望に伴い、その装置内に収容されるモータについても収容スペースに合わせて小型化が要求されるようになってきている。
ところで従来のクローポール型ステッピングモータは、駆動コイルをロータマグネットの外周に配置する構造が一般的で、このため、駆動コイルの内側にロータマグネットを配置する関係から、駆動コイルの内径をロータマグネットの外径より小さくすることができず、モータの外径が小径化するほどロータマグネットの外径も小さくなり、これによってモータ特性が著しく低下してしまい、モータの小型化を実現することは困難であった。
このような問題に対し、小型化を実現したステッピングモータが提案されている(特許文献1)。
図5にそのステッピングモータの構造を示す。図5において、ステッピングモータ50はロータマグネット51の外周に近接対向する極歯部54を備える外ヨーク52と内ヨーク53、それを励磁するコイル55からなるステータ56、57を備え、ステータ56、57をロータマグネット51の軸方向両端側に配置している。このような構造によりモータ50の外径はロータマグネット51の外径に極歯部の厚さを加えた径に略等しい大きさまで小さくすることができる。
またこのようなロータマグネットの軸方向両端側にステータを配置して小型化したモータの出力軸にリードスクリュウを形成したモータが提案されている(特許文献2)。
図6にそのリードスクリュウ付きステッピングモータ60の構造を示す。図6において、ロータマグネット61の両端にコイル62を備えたステータ63、64が配置され、出力軸であるシャフト65の一方側にリードスクリュウ66が形成され、シャフト65の両端を軸受67、68にて回転自在に支承し、リードスクリュウ66が形成されてない側の軸受67を皿ばね状のばね材69にて予圧が付勢している。
また、モータの全長を小さくでき、かつ付勢力を一定に保つことができ、モータの小型化を実現したステッピングモータが提案されている(特許文献3)。
図7にそのステッピングモータ70の構造を示す。図7において、出力軸71の一方側にはリードスクリュー部72が形成され、出力軸71の先端部73は先端軸受74にて支承され、出力軸71の他方側はステータ内軸受75にて支承され、出力軸71は先端軸受74とステータ内軸受75とで回転可能に支持されている。また圧縮コイルスプリング76とスライド部材77からなる加圧手段にて出力軸71の他方端は軸方向に加圧されている。この加圧手段はステータの中空柱形状の内筒78の内部に収納された構造のため、組み立て時の作業効率が向上するとともにモータの全長を小さくできる。
特開平6−54510号公報 特開平11−252890号公報 特開2000−287434号公報
しかしながら、図6に示した従来のリードスクリュウ付きステッピングモータ60は、皿ばね状のばね材69にて付勢しているため、ばね材の付勢力が安定せず、付勢力を一定にして安定性を保つことが難しいという問題がある。また、一方側の軸受67はステータ65の外側に配置されているため、モータの全長を小さくできないという問題がある。
また、図7に示した従来のステッピングモータ70は図6に示した従来のリードスクリュウ付きステッピングモータ60の問題を解決できるステッピングモータの構造となっている。
上述の特許文献3に記載のモータ70は、出力軸71の他方端を軸方向に加圧する手段として、ステータの中空柱形状の内筒78の内部に収納された圧縮コイルスプリング76とスライド部材77からなる加圧手段にて加圧しており、圧縮コイルスプリング76はスライド部材77の端面に当接してスライド部材77と蓋79の間に配設されている。
ところで、出力軸71のリードスクリュー部72に係合する係合部材のイナーシャが大きい場合には出力軸71は圧縮コイルスプリング76とスライド部材77からなる加圧手段による加圧力に逆らってスライド部材77を押し戻す。モータ70を組み込んだ装置や機器が落下した場合、落下時の衝撃により、押し戻す力が大きくなり、圧縮コイルスプリング76の収縮量が大きいと出力軸71の先端部73が先端軸受74から外れてしまうという問題がある。また、出力軸71の先端部73が先端軸受74から外れてしまうまでに至らずとも、出力軸71に固着されたロータマグネット80の端面81が第1のコイル82に衝突、あるいはロータマグネット80の嵌合部84の端面83がステータ内軸受75に衝突してしまい、第1のコイル82またはステータ内軸受75あるいはロータマグネット80の端面81、83が破損してしまうという問題がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、モータの外径および全長を小さくできるとともに大きな外力が加わった場合でも部品やロータマグネットの破損を防止できるステッピングモータを提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するため、本発明のステッピングモータは、複数の極歯を有する第1のステータヨークと該第1のステータヨークの内側に配設される複数の極歯を有する第2のステータヨークとボビンに巻回されたコイルから構成されるステータが2つと、多極着磁されたロータマグネットと、該ロータマグネットが固着された回転軸とであって、前記ロータマグネットの軸方向両側に前記ステータをそれぞれ配設し、前記ステータの第2のステータヨークの極歯と対向して前記ロータマグネットが回転可能に配置してなるステッピングモータにおいて、前記ステータの第1と第2のステータヨークの極歯の間に樹脂が充填されると共に該樹脂にて同時に前記それぞれのステータの軸方向外側に上部ボスと下部ボスを一体形成してなり、前記ステータは中央に開口部を有する円板状ヨークの外周部に複数の極歯を有する第1のステータヨークと中央に開口部を有する円板状ヨークの外周部に複数の極歯を有する第2のステータヨークと前記第1と第2のステータヨークを結合する中空円筒コアからなり、前記ロータマグネットの一方側に配設された前記ステータの中空円筒コアの内部に付勢手段を備え、該付勢手段は大径部と小径部からなる円筒状の押圧部とコイルスプリングであって、前記押圧部の小径部が前記コイルスプリングに挿通されて前記大径部の端面にて前記回転軸の端部を軸方向に付勢してなり、前記押圧部の端部が前記下部ボスに当接することによって前記回転軸の軸方向の移動を制限するストッパー手段としたことを特徴とする。
また、本発明のステッピングモータは、上記構成において、付勢手段に所定の付勢力が付与されたとき、押圧部の小径の端面と下部ボスとの間の隙間が、ロータマグネットの端面と該ロータマグネットの端面と対向する第2のステータヨークとの間の隙間よりも小さいことを特徴とする。
また、本発明のステッピングモータは、上記構成において、下部ボスは中央にコイルスプリングが係合する凹部を有したことを特徴とする。
また、本発明のステッピングモータは、上記構成において、上部ボスに回転軸を支承する軸受を配設し、該軸受が合成樹脂の充填時に同時に取り付けられてなることを特徴とする。
また、本発明のステッピングモータは、上記構成において、回転軸はリードスクリュウ部とシャフトからなり、該シャフトがリードスクリュウ部に圧入にて結合してなることを特徴とする。
本発明によれば、モータの径方向および軸方向の寸法を小さくすることができ、ステッピングモータ全体を小型化できるとともに大きな外力によって回転軸が軸方向に移動してもストッパー機構によってロータマグネットの破損を防止できるステッピングモータを提供することができる。
すなわち本発明によれば、コイルスプリングをB相ステータの中空円筒コアの中空部分に挿入し、大径部と小径部からなる円筒状の押圧部の小径部をコイルスプリング25の内径部分に挿通し、コイルスプリングによる付勢力によって押圧部の大径部にてシャフトの端部に当接させ、シャフトは軸方向に所定の値で付勢される。シャフトに所定の値で付勢力された状態のとき、押圧部の小径部の端面と小径部の端面に対向する下部ボスとの間の隙間を、ロータマグネットの端面とロータマグネットの端面と対向する第2のステータヨークとの間の隙間よりも小さくなるように調整して、A相ステータとB相ステータを結合することにより、大きな外力によってシャフトが軸方向に移動しても押圧部の小径部がストッパー機構として作用して、ロータマグネットが第2のステータヨークと接触することを防止できる結果、ロータマグネットの破損を防止できるステッピングモータを提供することができるとともにモータの径方向および軸方向の寸法を小さくすることができ、ステッピングモータ全体を小型化できる。
また本発明によれば、樹脂成形時に同時にシャフトを支承するメタル含油軸受を上部ボスに取り付けることによって、メタル含油軸受の位置決め精度の向上が図れるとともにメタル含油軸受の取り付け作業を省略でき、作業効率が向上できる。
以下、本発明による実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るステッピングモータの外観を示す斜視図であり、図2は、そのステッピングモータの部分断面斜視図である。
また、図3は図2に示したステッピングモータの断面図である。
また、図4は図2に示したステッピングモータにおいて、樹脂成形する前の状態を示す部分断面の分解斜視図である。
図2に示す本実施の形態のステッピングモータ1は、ロータマグネット3の軸方向の一方の端にA相のステータ5(図4参照)を設け、また他方の端にB相のステータ6(図4参照)を設けた構造であり、A相のステータ5を構成する各部品およびB相のステータ6を構成する各部品はまったく同じものを用いることができ、2つのステータをまったく同じ形状にすることができる。これによれば、部品製造のコストを低減することができるという効果がある。
B相のステータ6は、第1のステータヨーク7と、中空円筒コア8と、ボビン9に巻回されたコイル10と、第2のステータヨーク11と、カバーリング12から構成される。
第1のステータヨーク7は中央に開口部7aが形成された第1の円板7bと、この円板7bの外周には軸方向に突出する複数の極歯7cが円周方向に等配置で形成されている。
第2のステータヨーク11は中央に開口部11aが形成された第2の円板11bと、この円板11bの外周には軸方向に突出する複数の極歯11cが円周方向に等配置で形成されている。
中空円筒コア8は後述するロータ2のシャフト4が貫通できるように中空構造になっており、第1のステータヨーク7と第2のステータヨーク11を結合するためのものである。
第1のステータヨーク7と第2のステータヨーク11及び中空円筒コア8は、たとえばSECC(電気亜鉛めっき鋼板)、珪素鋼板、SUY(電磁軟鉄)等の軟磁性板を用いて作製される。
コイル10はボビン9に巻回されており、ボビン9にはコイル10に通電するための端子9aが取り付けられる端子部9bを備えている。ボビン9は、たとえば液晶ポリマーなどで作製される。
カバーリング12はB相のステータ5を後述する樹脂16にて一体成形する際、ボビン9に巻回されたコイル10を樹脂16から保護するためのものであり、たとえばボビン9と同じ液晶ポリマーなどで作製される。
B相のステータ6は次のようにして作製される。
まず、ステータサブアッシBを作製する。ステータサブアッシBは、第1のステータヨーク7と第2のステータヨーク11の間にコイル10を巻回したボビン9とカバーリング12を配置し、中空円筒コア8をボビン9とカバーリング12に挿通させ、第1のステータヨーク7の開口部7aと第2のステータヨーク11の開口部11aに中空円筒コア8を圧入して第1のステータヨーク7と第2のステータヨーク11を結合する。このとき、第1のステータヨーク7の極歯7cと第2のステータヨーク11の極歯11cが交互になるように配置し、第1のステータヨーク7の極歯7cと第2のステータヨーク11の極歯11cは互いに電気角で180°ずれるように配置される。
ボビン9の位置決めが必要な場合には、第2のステータヨーク11とボビン9に位置決め用機構を形成し、位置決め用機構を用いて位置決めできる。この位置決め用機構は、たとえば凸部と凹部を嵌合させることによって位置決めできるし、切り欠き等を設けて、これを利用しても良いことは勿論である。
次に図示しない金型内に上述のステータサブアッシBを所定の位置にセットし、たとえば射出成型によって樹脂モールドして一体成形される。また、このとき樹脂16によって下部ボス14も同時に成形される。この下部ボス14は中空円筒コア8の蓋および後述するエンドプレート27の取り付け部として機能する。また下部ボス14の中央には凹部15が形成され、この凹部15は後述するコイルスプリング25が係合される。この下部ボス14の中央には凹部15を形成することにより、コイルスプリング25の位置決めや姿勢が安定する。
樹脂16は第1のステータヨーク7と第2のステータヨーク11の各極歯7c、11cの間に充填され、各部材は強固に固着される。このように樹脂16によって一体成形されることによって極歯の間への異物の侵入を防止できるとともに各部材が強固に固着され、軽量でかつステータ全体の強度が向上できる。
A相のステータ5は、B相のステータ6と同様、第1のステータヨーク17と、中空円筒コア18と、ボビン19に巻回されたコイル20と、第2のステータヨーク21と、カバーリング22から構成される。
第1のステータヨーク17は中央に開口部17aが形成された第1の円板17bと、この円板17bの外周には軸方向に突出する複数の極歯17cが円周方向に等配置で形成されている。
第2のステータヨーク21は中央に開口部21aが形成された第2の円板21bと、この円板21bの外周には軸方向に突出する複数の極歯21cが円周方向に等配置で形成されている。
中空円筒コア18は後述するロータ2のシャフト4が貫通できるように中空構造になっており、第1のステータヨーク17と第2のステータヨーク21を結合するためのものである。
第1のステータヨーク17と第2のステータヨーク21及び中空円筒コア18は、たとえばSECC(電気亜鉛めっき鋼板)、珪素鋼板、SUY(電磁軟鉄)等の軟磁性板を用いて作製される。
コイル20はボビン19に巻回されており、ボビン19にはコイル20に通電するための端子19aが取り付けられる端子部19bを備えている。ボビン19は、たとえば液晶ポリマーなどで作製される。
カバーリング22はA相のステータ5を樹脂16にて一体成形する際、ボビン19に巻回されたコイル20を樹脂16から保護するためのものであり、たとえばボビン19と同じ液晶ポリマーなどで作製される。
A相のステータ5は次のようにして作製される。
まず、ステータサブアッシAを作製する。ステータサブアッシAは、第1のステータヨーク17と第2のステータヨーク21の間にコイル20を巻回したボビン19とカバーリング22を配置し、中空円筒コア18をボビン19とカバーリング22に挿通させ、第1のステータヨーク17の開口部17aと第2のステータヨーク21の開口部21aに中空円筒コア18を圧入して第1のステータヨーク17と第2のステータヨーク21を結合する。このとき、第1のステータヨーク17の極歯17cと第2のステータヨーク21の極歯21cが交互になるように配置し、第1のステータヨーク17の極歯17cと第2のステータヨーク21の極歯21cは互いに電気角で180°ずれるように配置される。
ボビンの位置決めが必要な場合には、第2のステータヨーク21とボビン19に位置決め用機構を形成し、位置決め用機構を用いて位置決めできる。この位置決め用機構は、たとえば凸部と凹部を嵌合させることによって位置決めできるし、切り欠き等を設けて、これを利用しても良いことは勿論である。
次に図示しない金型内にステータサブアッシAとメタル含油軸受23を所定の位置にセットする。このメタル含油軸受23はロータ2のシャフト4を支承するためのものである。ステータサブアッシAとメタル含油軸受23をセット後、たとえば射出成型によって樹脂モールドして一体成形される。また、このとき樹脂によって上部ボス24も同時に成形され、メタル含油軸受23も同時に上部ボス24内に成形される。上部ボス24はメタル含油軸受23の取り付けとともに後述するトッププレート28の取り付け部として機能する。
なお、A相のステータサブアッシAとB相のステータサブアッシBは便宜上、区別して説明しているが、同じ構造であって、どちらにも使用できることは勿論である。
A相のステータサブアッシAとB相のステータサブアッシBの作製時、樹脂モールドに使用される樹脂16の材料としては、たとえばPPS(ポリフェニレンサルファイド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、液晶ポリマーなどが好適である。
ロータ2はシャフト4とシャフト4に固着されたロータマグネット3からなり、シャフト4の少なくとも一方端は球面4aに加工されている。表面に多極着磁されたロータマグネット3はシャフト4に直接固着してあってもよいが、非磁性材からなるスリーブの外周面にリング状のロータマグネットを固着し、スリーブを介してシャフト4に固着してもよい。ロータマグネット3はフェライト磁石でもよいが、フェライト磁石よりも高い磁気特性を有する希土類磁石が好適である。シャフト4は、たとえばステンレス鋼で作製され、スリーブは、たとえばアルミ合金や樹脂などで作製される。
ステッピングモータ1は次の手順によって組み立てられる。
コイルスプリング25をB相ステータ7の中空円筒コア8の中空部分8aに挿入し、大径部26aと小径部26bからなる円筒状の押圧部26の小径部26bをコイルスプリング25の内径部分に挿通し、ロータマグネット3が固着されたシャフト4の一端をメタル含油軸受23に挿通させ、コイルスプリング25と押圧部26とロータ2をA相ステータ5とB相ステータ6の間に配置する。下部ボス14をエンドプレート27の中央の開口部27aに挿通し、上部ボス24をトッププレート28の中央の開口部28aに挿通させ、結合用パイプ29をトッププレート28、エンドプレート27、A相ステータ5、B相ステータ6に挿通させた後、結合用パイプ29をカシメてA相ステータ5とB相ステータ6を結合させる。A相ステータ5とB相ステータ6に挿通させる穴は樹脂16による成形時に形成される。
なお、A相ステータ5とB相ステータ6は、A相ステータ5の第1のステータヨーク17の極歯17aとB相ステータ6の第1のステータヨーク7の極歯7cとが互いに電気角で90°ずれるように位置決めした構成にて結合される。
また、A相ステータ5とB相ステータ6の結合は結合用パイプ29をカシメているが、ボルトなどで結合しても勿論よい。
トッププレート28およびエンドプレート27は、たとえばSECC材からなっているが、これらは磁性材でも非磁性材でもよく、特に材質は問わない。
ロータ2のシャフト4の一方端は球面4aに加工され、押圧部26の大径部26aの端面26cに当接し、シャフト4の他方端はリードスクリュウ部30に圧入して、リードスクリュウ部30と結合している。
リードスクリュウ部30は、たとえばステンレス鋼から作製され、先端は球面30aに加工され、ブラケット31に取り付けられた先端軸受32にて支持され、他方端はシャフト4と結合して回転軸を構成する。
ブラケット31とトッププレート28は別体にて形成されているが、ブラケット31とトッププレート28は一体にて形成されていても勿論よい。
次に、コイルスプリング25と押圧部26からなる付勢手段について説明する。
A相ステータ5とB相ステータ6を結合させると、コイルスプリング25の一方端は下部ボスに当接し、他方端は押圧部26の大径部の端部に当接する。コイルスプリング25によって円筒状の押圧部26の大径部の端面26cがシャフト4の端部に形成された球面4aに当接し、シャフト4は軸方向に付勢される。この軸方向に付勢される力はスプリングコイル25による予圧であって、これによって回転軸のガタを抑制する。この予圧の大きさはスプリングコイル25のコイル長さとバネ定数によって制御される。回転軸への予圧の付与は板ばねでも可能であるが、板ばねではばね定数が安定しないため、スプリングコイルの方が好適である。
回転軸に所定の予圧が付与された状態のとき、押圧部26の小径部の端面26dと小径部の端面26dに対向する下部ボス14との間の隙間は、ロータマグネット3の端面3aとロータマグネットの端面3aと対向する第2のステータヨーク11との間の隙間よりも小さくなるように調整されて、A相ステータ5とB相ステータ6は結合される。
リードスクリュウ部30に係合する部材によるイナーシャが大きく、回転軸が下部ボス方向に移動した場合、シャフトの端部は押圧部26を下部ボス方向に押し戻し、押圧部26の小径部の端面26dが下部ボス14に当接し、回転軸の移動量を規制するため、ストッパーとして機能する。このとき、上述のような隙間に調整されて位置決めされるため、押圧部26の小径部26bによるストッパー機構によって、リードスクリュウ部30の先端部分が先端軸受32から外れることを防止できると共にロータマグネット3が第2のステータヨーク11に接触することによるロータマグネット3の破損を防止できる。
円筒状の押圧部26は、摺動性のある部材にて作製され、たとえばPPS(ポリフェニレンサルファイド)、POM(ポリオキシメチレン)、液晶ポリマーなどが好適である。
リードスクリュウ部30の先端は球面に加工されて先端軸受32に支承されているが、先端軸受32の凹部32にボールを配置し、ボールを介して支承してもよい。
本発明の一実施例に係るステッピングモータの外観を示す斜視図である。 本発明の一実施例に係るステッピングモータの構造を示す部分断面の斜視図である。 図2に示すステッピングモータの断面図である。 図2に示すステッピングモータにおける樹脂モールド前の状態を示した分解斜視図である。 従来のステッピングモータの構造を示す断面図である。 従来のステッピングモータの構造を示す断面図である。 従来のステッピングモータの構造を示す断面図である。
符号の説明
1 ステッピングモータ
2 ロータ
3 ロータマグネット
3a 端部
4 シャフト
4a 球面
5 A相ステータ
6 B相ステータ
7 第1のステータヨーク
7a 開口部
7b 第1の円板
7c 極歯
8 中空円筒コア
8a 中空部分
9 ボビン
9a 端子
9b 端子部
10 コイル
11 第2のステータヨーク
11a 開口部
11b 第2の円板
11c 極歯
12 カバーリング
14 下部ボス
15 凹部
16 樹脂
17 第1のステータ
17a 開口部
17b 第1の円板
17c 極歯
18 中空円筒コア
19 ボビン
19a 端子
19b 端子部
20 コイル
21 第2のステータコア
21a 開口部
21b 第2の円板
21c 極歯
22 カバーリング
23 メタル含油軸受
24 上部ボス
25 コイルスプリング
26 押圧部
26a 大径部
26b 小径部
26c 端面
26d 端面
27 エンドプレート
27a 開口部
28 トッププレート
28a 開口部
29 結合用パイプ
30 リードスクリュウ部
30a 球面
31 ブラケット
32 先端軸受
32a 凹部
50 ステッピングモータ
51 ロータマグネット
52 外ヨーク
53 内ヨーク
54 極歯部
55 コイル
56 ステータ
57 ステータ
60 ステッピングモータ
61 ロータマグネット
62 コイル
63 ステータ
64 ステータ
65 シャフト
66 リードスクリュウ
67 軸受
68 軸受
69 ばね材
70 ステッピングモータ
71 出力軸
72 リードスクリュウ
73 先端部
74 先端軸受
75 ステータ内軸受
76 圧縮コイルスプリング
77 スライド部材
78 内筒
79 蓋
80 ロータマグネット
81 端面
82 第1のコイル
83 端面
84 嵌合部

Claims (5)

  1. 複数の極歯を有する第1のステータヨークと該第1のステータヨークの内側に配設される複数の極歯を有する第2のステータヨークとボビンに巻回されたコイルから構成されるステータが2つと、多極着磁されたロータマグネットと、該ロータマグネットが固着された回転軸とであって、前記ロータマグネットの軸方向両側に前記ステータをそれぞれ配設し、前記ステータの第2のステータヨークの極歯と対向して前記ロータマグネットが回転可能に配置してなるステッピングモータにおいて、
    前記ステータの第1と第2のステータヨークの極歯の間に樹脂が充填されると共に該樹脂にて同時に前記それぞれのステータの軸方向外側に上部ボスと下部ボスを一体形成してなり、前記ステータは中央に開口部を有する円板状ヨークの外周部に複数の極歯を有する第1のステータヨークと中央に開口部を有する円板状ヨークの外周部に複数の極歯を有する第2のステータヨークと前記第1と第2のステータヨークを結合する中空円筒コアからなり、前記ロータマグネットの一方側に配設された前記ステータの中空円筒コアの内部に付勢手段を備え、該付勢手段は大径部と小径部からなる円筒状の押圧部とコイルスプリングであって、前記押圧部の小径部が前記コイルスプリングに挿通されて前記大径部の端面にて前記回転軸の端部を軸方向に付勢してなり、前記押圧部の端部が前記下部ボスに当接することによって前記回転軸の軸方向の移動を制限するストッパー手段としたことを特徴とするステッピングモータ。
  2. 前記付勢手段に所定の付勢力が付与されたとき、前記押圧部の小径部の端面と前記下部ボスとの間の隙間が、前記ロータマグネットの端面と該ロータマグネットの端面と対向する前記第2のステータヨークとの間の隙間よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ。
  3. 前記下部ボスは中央に前記コイルスプリングが係合する凹部を有したことを特徴とする請求項1または2に記載のステッピングモータ。
  4. 前記上部ボスに前記回転軸を支承する軸受を配設し、該軸受が前記合成樹脂の充填時に同時に取り付けられてなることを特徴とする請求項1ないし3のうちのいずれか1項に記載のステッピングモータ。
  5. 前記回転軸はリードスクリュウ部とシャフトからなり、該シャフトが前記リードスクリュウ部に圧入にて結合してなることを特徴とする請求項1ないし4のうちのいずれか1項記載のステッピングモータ。
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