JP2005149838A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】効果的に起動時の酸化剤極の劣化を抑制できる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料ガス流路14に供給された水素ガスと、酸化剤ガス流路13に供給された酸化剤ガスとを用いて発電を行う燃料電池と、燃料ガス流路14に燃料を供給する燃料供給系18と、酸化剤ガス流路13に酸化剤を供給する酸化剤供給系17と、酸化剤ガス流路13に選択的に燃料を供給する燃料供給手段20と、を備える。システム起動時には、少なくとも燃料ガス流路14に水素ガスが行き渡る以前に、酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を開始し、かつ、少なくとも燃料ガス流路14に水素ガスが行き渡った後に、酸化剤ガス流路13への酸化剤ガスの供給に切り替える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。特に燃料電池システム起電時の触媒劣化を抑制するための制御を行うシステムに関する。
燃料電池システムにおいて、燃料極、酸化剤極共に空気が混入している状態からシステムを起動させる場合、燃料極側のガス流路に水素を供給し始めた初期には、燃料ガス流路内に水素が存在する領域と存在しない領域が形成される。燃料極に水素が供給されている領域においては、通常の動作状態と同様の反応が起こり、酸化剤極側には0.8V以上の電位が立つ。一方、燃料極に水素が存在しない領域では、これに対峙する酸化剤極で、
C+2H2O→CO2+4H++4e- ・・・(1)
という反応が生じる。その結果、Pt等の触媒を担持しているカーボン担体の腐食が起こり、酸化剤極の電極触媒が大きく劣化し、その後の燃料電池の性能を低下させる要因となる。このとき燃料極側の空気が存在する領域においては、
2+4H++4e-→2H2O ・・・(2)
という反応が起こり、水が生成される。
従来の燃料電池システムにおいては、この現象による酸化剤極の劣化を防止するために、短時間(1秒以下)で、燃料極内の水素が存在する領域と存在しない領域の境界(以後、水素/空気フロントと呼称)が、燃料ガス流路中を通過するように水素を供給することが提案されている(例えば、特許文献1、参照)。
米国特許出願公開第2002/0076582号明細書
しかしながら、短時間で水素/空気フロントを通過させるためには、燃料電池の流路の設計にもよるが、水素を燃料極ガス流路に供給する配管流路の途中にコンプレッサ等の追加装置を配置したり、燃料ガス流路の断面積を小さくして燃料ガス流路中の流速を速める方策等が必要となる。前者においては、追加の装置が必要となり、コストが高くなるとともに、燃料電池システムが大型化するという問題や、燃料極と酸化剤極との圧力調整がうまくいかないと差圧によって高分子電解質膜が破れるなどの不具合が発生する可能性がある。また、後者においては、通常運転時の圧損が増加するという問題があった。
また、水素/空気フロントを形成させないために、窒素等の不活性ガスを用いてパージを行う技術が知られているが、この場合もシステム中に窒素ボンベ等の不活性ガス貯蔵装置が必要となる、または、燃料器等の酸素消費装置をシステム中に持たせる必要があり、システムを複雑化および大型化してしまうという問題があった。
そこで本発明は、効果的に起動時の酸化剤極の劣化を抑制できる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は、燃料ガス流路に供給された燃料ガスと、酸化剤ガス流路に供給された酸化剤ガスとを用いて発電を行う燃料電池と、前記燃料ガス流路に燃料を供給する燃料ガス供給手段を備える。また、前記酸化剤ガス流路に酸化剤を供給する酸化剤ガス供給手段と、前記酸化剤ガス流路に選択的に燃料を供給する第二燃料ガス供給手段と、を備える。システム起動時には、少なくとも前記燃料ガス流路に燃料ガスが行き渡る以前に、前記酸化剤ガス流路への燃料ガスの供給を開始し、かつ、少なくとも前記燃料ガス流路に燃料ガスが行き渡った後に、前記酸化剤ガス流路への酸化剤ガスの供給に切り替える。
システム起動時には、少なくとも前記燃料ガス流路に燃料ガスが行き渡る以前に、前記酸化剤ガス流路への燃料ガスの供給を開始し、かつ、少なくとも前記燃料ガス流路に燃料ガスが行き渡った後に、前記酸化剤ガス流路への酸化剤ガスの供給に切り替える。これにより、システム起動時に既存のガスを用いて燃料電池内で生じるカーボンの腐食反応を抑制することができる。その結果、システムを大型化することなく、効果的に起動時の酸化剤極の劣化を抑制できる燃料電池システムを提供することができる。
第1の実施形態について説明する。燃料電池システムの概略を図1に示す。
燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電を生じる燃料電池100を備える。燃料電池100を、単数もしくは複数の単位セルを積層することにより構成する。単位セルは、図1に示すように、プロトン伝導性を有する高分子電解質膜10を、カーボン担体にPt等の触媒を担持させることにより形成した酸化剤極触媒層11、燃料極触媒層12により狭持している。その外側に、例えばカーボンペーパー等で構成する図示しないガス拡散層11'、12'を配置し、さらに、その外側に、セパレータの表面に設けた酸化剤ガス流路13と燃料ガス流路14を配置することにより構成する。
また、燃料電池システムには、燃料電池100の酸化剤ガス流路13に酸化剤ガスを供給する酸化剤供給系17を備える。ここでは酸化剤ガスとして空気を用いる。なお、酸化剤供給系17の構成は、以下の構成に限らない。
大気を浄化するための空気フィルタ1と、空気フィルタ1を介して、外部の空気を吸気する空気ブロア3を備える。空気ブロア3の替わりにコンプレッサ等を用いてもよい。また、空気ブロア3により導入した空気を、酸化剤極ガス流路13に供給するか否かを選択するシャットオフ弁6を備える。酸化剤ガス流路13から排出された空気は、後述する排水素燃焼器16に供給される。さらに、空気ブロア3とシャットオフ弁6の間からは、後述する排水素燃焼器16に直接分岐する流路を設け、この流路に、排水素燃焼器16に空気を供給するか否かを選択するシャットオフ弁5を備える。
また、燃料ガス流路14に燃料ガスを供給する燃料供給系18を備える。ここでは、燃料ガスとして水素ガスを用いる。なお、燃料供給系18は、以下の構成に限らない。例えば、改質システムを備え、燃料ガスとして改質反応により生成した水素含有ガスを用いても良い。
水素ガスを貯蔵する高圧水素タンク2と、高圧水素タンク2から水素ガスを燃料ガス流路14に供給するか否かを選択するシャットオフ弁9を備える。さらに、燃料ガス流路14から排出された水素排ガスを、再び燃料ガスとして燃料ガス流路14の入口14i側に循環させる循環路19と、循環路19内のガスの駆動源となるリサイクルブロア4を備える。また、窒素の混入により燃料ガス流路14内の水素濃度が低くなった場合等に、燃料ガス流路14および循環路19内の燃料ガスをパージするか否かを選択するシャットオフ弁15を備える。さらに、シャットオフ弁15を介して排出された水素を燃焼する排水素燃焼器16を備える。
なお、通常運転時には、酸化剤ガス流路13内を流通する空気と、燃料ガス流路14内を流通する水素ガスとが略同方向に流れるように構成する。つまり、酸化剤ガス流路13と燃料ガス流路14とを略平行に構成し、かつ、入口13i、14iおよび出口13o、14oをそれぞれの流路13、14の同じ側に配置する。
このような燃料電池システムにおいて、通常運転時には、酸化剤ガス流路13に空気を、燃料ガス流路14に水素ガスを供給し、触媒と接触させることにより以下のような反応を生じさせる。
燃料極側 :H2 → 2H+ + 2e- ・・・(3)
酸化剤極側:2H+ + 1/2O2 + 2e- → H2O ・・・(4)
燃料極触媒層12では(3)式に示すように、燃料としての水素がプロトンと電子に分離される。プロトンは高分子電解質膜10の内部を拡散して酸化剤極触媒層11側に到達し、電子は図示しない外部回路を流れ、出力として取り出される。一方、酸化剤極触媒層11では、高分子電解質膜10内を拡散してきたプロトン、図示しない外部回路を介して移動してきた電子、および空気中の酸素により形成される三相界面上で(4)式に示すような反応が生じる。
このような燃料電池100を移動体、例えば自動車用の動力源として活用した場合には、起動/停止が頻繁に繰り返されることになる。燃料電池停止中においては、燃料電池100の水素および空気の供給が停止された状態で放置される。または不活性ガス等により充満された状態で放置される。放置が長時間継続された場合には、外部より大気が浸入して燃料ガス流路14内に空気が存在する可能性がある。
燃料極側に空気が混入した状態からシステムを起動すると、起動初期に燃料電池100内は、図2に示すような状態となる。
酸化剤ガス流路13内には空気が充満する。燃料ガス流路14には水素が存在する領域Aと空気が存在する領域Cが形成される。燃料ガス流路14に水素ガスが供給されている領域Aにおいては、通常の動作と同様の反応が起こり、酸化剤極側には0.8V以上の電位が立つ。燃料ガス流路14内には、水素と空気の界面である水素/空気フロントBが形成される。一方、この水素/空気フロントBを境にして、燃料ガス流路14に空気が存在する領域Cにおいては、酸化剤極触媒層11側で前述した(1)式のような反応が、燃料極触媒層12側で(2)式のような反応が生じる。つまり、酸化剤極触媒層11側で、Pt等の触媒を担持しているカーボン担体の腐食が起こる。これにより、酸化剤極触媒層11が大きく劣化し、燃料電池100の性能を劣化させる原因となる。
このような酸化剤極触媒層11の劣化を抑制するために、本実施形態ではシステム起動時に酸化剤ガス流路13に燃料ガス、ここでは水素ガスを供給する。まず、酸化剤ガス流路13に水素ガスを供給するための燃料供給手段20について説明する。
図1に示すように、燃料供給手段20として、高圧水素タンク2から送気される水素ガスを酸化剤供給手段17側に分岐する分岐路21を備える。ここでは、分岐路21は、高圧水素タンク2とシャットオフ弁9との間から分岐し、酸化剤供給系17のシャットオフ弁6と酸化剤極ガス流路13の入口13iとの間に連通する。また、分岐路21に、水素ガスを酸化剤ガス流路13に供給するか否かを選択するシャットオフ弁8を備える。また、酸化剤供給系17からの空気の逆流を防ぐために、逆止弁7を備える。
さらに、酸化剤ガス流路13に流通させるガスの種類を制御するコントローラ28を備え、シャットオフ弁6、8の開閉を制御する。または、コントローラ28は、各ブロア3、4、取り出し電流、その他のシャットオフ弁の開閉等を制御するコントローラとしても良い。
なお、ここでは燃料供給手段20を、燃料供給系18から分岐する手段により構成したが、高圧水素タンク2以外に燃料タンクを備えている場合には、これから分岐するように構成してもよい。
次に、上述したような燃料電池システムにおける起動時の燃料電池100内の状態を、図3を用いて説明する。なお、ここでは、酸化剤ガス流路13および燃料ガス流路14内での水素ガスの流速を同じとして説明するが、異なる場合にも、以下のいずれかの状態となる。
燃料電池システム停止時には、図3(a)のように酸化剤ガス流路13および燃料ガス流路14内に空気が存在する。燃料電池システム起動の指示に応じて、図3(b)に示すように、酸化剤ガス流路13および燃料ガス流路14に水素ガスを供給する。ここでは、少なくとも燃料ガス流路14に水素ガスが行き渡る前に図1に示したシャットオフ弁8を開とすることにより、酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を開始する。酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を開始するタイミングに応じた燃料電池100内の状態を、図4〜図6を用いて説明する。
図4に、燃料ガス流路14への水素ガスの供給を開始した後、酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を開始した場合を示す。この場合には、少なくとも燃料ガス流路14内に水素ガスが行き渡る前に酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を開始する。例えば、この酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給開始のタイミングは予め実験等により設定しておき、図示しないタイマによりシャットオフ弁9が開となってからの経過時間を計測し、所定のタイミングとなったところでシャットオフ弁8を開とする。
酸化剤ガス流路13および燃料ガス流路14に水素ガスが存在する領域D、酸化剤ガス流路13には空気、燃料ガス流路14には水素ガスが存在する領域E、酸化剤ガス流路13および燃料ガス流路14に空気が存在する領域Fが形成される。領域Eでは、図2に示した領域Aと同様に(3)、(4)式に示す反応が生じるため、領域Fでは図2に示した領域Cと同様の酸化剤極触媒層11の腐食反応が生じるが、領域Dでは反応が生じない。領域Eは、領域Aに比較して領域Dの分だけ小さいので、領域Aに比べて、領域Eで生じる反応量は少なく、ひいては領域Fで生じる腐食反応も少なくなるため、酸化剤極触媒層11の劣化を抑制することができる。なお、このとき、燃料ガス流路14への水素ガスの供給を開始してから、酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を開始するまでの時間が短いほど、領域Eが小さくなるので、(3)式で示す腐食反応を抑えることができる。
図5に、燃料ガス流路14への水素ガスの供給と、酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を、同時に開始した場合を示す。つまり、シャットオフ弁8、9を同時に開とするように制御する。
燃料電池100内には、酸化剤ガス流路13および燃料ガス流路14に水素ガスが存在する領域D、酸化剤ガス流路13および燃料ガス流路14に空気が存在する領域Fが形成される。領域D、Fでは反応が生じず、酸化剤極触媒層11の腐食反応を避けることができる。
図6に、酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を開始してから、燃料ガス流路14への水素ガスの供給を開始する場合を示す。例えば、この燃料ガス流路14への水素ガスの供給開始のタイミングは予め実験等により設定しておき、図示しないタイマによりシャットオフ弁8が開となってからの経過時間を計測し、所定のタイミングとなったところでシャットオフ弁9を開とする。
燃料電池100内には、酸化剤ガス流路13および燃料ガス流路14に水素ガスが存在する領域D、酸化剤ガス流路13に水素ガス、燃料ガス流路14に空気が存在する領域G、酸化剤ガス流路13及び燃料ガス流路14に空気が存在する領域Fが形成される。領域Gでは、酸化剤極触媒層11側で(3)式の反応が生じ、燃料極触媒層12側で(4)式の反応が生じる。そのため、領域Fにおいては、酸化剤極触媒層11側で水を生じる(2)式の反応が生じ、燃料極触媒層12側でカーボン担体の腐食反応である(1)式の反応が生じる。領域Dでは反応が生じない。図2に示す領域Aに比較して領域Gが領域Dの分だけ小さくなるので、領域Gで生じる反応量が抑制され、ひいては領域Fで生じる燃料極触媒層12の腐食反応も抑制される。特に、酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を開始してから燃料ガス流路14への水素ガスの供給を開始するまでの時間が短いほど、腐食反応を抑制することができる。
ここで、通常運転時には、燃料極触媒層12で生じる(3)式の反応に比べて、酸化剤極触媒層11で生じる(4)式の反応のほうが生じ難い。このため、酸化剤極触媒層11における反応は触媒の影響を受け易く、酸化剤極触媒層11が劣化して空気と触媒との接触が妨げられることで、(4)式の反応効率は大きく低下してしまう。そこで、酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を開始してから、燃料ガス流路14への水素ガスの供給を開始することで、酸化剤極触媒層11側で(1)式に示す腐食反応が生じるのを確実に防止することができる。
図4〜図6に示したいずれかのタイミングで、酸化剤ガス流路13および燃料ガス流路14への水素ガスの供給を開始する。図3(c)に示すように、少なくとも燃料ガス流路14に水素ガスが行き渡った後に、シャットオフ弁8を閉とし、シャットオフ弁6を開として、図3(d)に示すように、酸化剤ガス流路13への空気の供給を開始する。例えば、予め実験等により燃料ガス流路14に水素ガスが行き渡るのに必要な時間を求めておく。図示しないタイマによりシャットオフ弁14を開としてからの経過時間を計測し、経過時間が水素ガスが行き渡るのに必要な時間より大となったら、シャットオフ弁8を閉としてからシャットオフ弁6を開とする。
次に、本実施形態の効果について説明する。
燃料ガス流路14に供給された水素ガスと、酸化剤ガス流路13に供給された酸化剤ガスとを用いて発電を行う燃料電池100と、燃料ガス流路14に燃料を供給する燃料供給系18と、酸化剤ガス流路13に酸化剤を供給する酸化剤供給系17と、酸化剤ガス流路13に選択的に燃料を供給する燃料供給手段20と、を備える。システム起動時には、少なくとも燃料ガス流路14に水素ガスが行き渡る以前に、酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を開始し、かつ、少なくとも燃料ガス流路14に水素ガスが行き渡った後に、酸化剤ガス流路13への酸化剤ガスの供給に切り替える。これにより、燃料電池100内で生じるカーボンの腐食反応を抑制することができる。また、もともと燃料電池システムに用いられる水素ガスを酸化剤ガス流路13に供給することにより腐食反応を抑制しているので、特にシステムを大型化することなくカーボンの腐食反応を抑制することができる。
ここでは特に、燃料供給手段20として、燃料供給系18からの分岐路21と、分岐路21に水素ガスを流通するか否かを選択するシャットオフ弁8と、を備える。これにより、タンクや燃焼器等の装置を追加することなく、カーボンの腐食反応を抑制することができる。
システム起動時に、燃料ガス流路14および酸化剤ガス流路13に、同時に水素ガスの供給を開始する。これにより、図5に示したように腐食反応を防止することができる。
または、システム起動時に、先に、酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を開始し、その後、燃料ガス流路14への水素ガスの供給を開始する。これにより、酸化剤極触媒層11の腐食反応を防止することができる。例えば水素ガスの供給開始時間に誤差が生じても、酸化剤極触媒層11の劣化を防止することができるので、水素ガスの供給のタイミングを容易に制御することができる。
ここでは、システム起動時の、酸化剤ガス流路13内と、燃料ガス流路14内の水素ガスの流通方向を略同じとする。これにより、燃料極側と酸化剤極側の圧力を略同じとすることができるので、高圧の水素ガスを供給した際に高分子電解質膜10が破損するのを抑制することができる。ここでは、酸化剤ガス流路13の入口13i側から水素ガスを供給する。これにより、カーボンの腐食反応を抑制することができる燃料電池システムの構成を簡単にすることができる。特に、ここでは燃料電池100から排出された酸化剤ガスを排水素燃焼器16に供給する構成としているため、起動時と通常時の排出側の配管を同じとすることができる。
燃料ガス流路14に燃料ガスが行き渡ったか否かを、燃料ガス流路14への水素ガスの供給開始後の経過時間により判断する。これにより、水素ガスが行き渡っているか否かを検出する検出手段を要しないので、コストを低減することができる。
次に、第2の実施形態について説明する。燃料電池システムの構成を図7に示す。以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
酸化剤供給系17と燃料供給系18とを、第1の実施形態と同様に構成する。酸化剤ガス流路13に水素ガスを供給する燃料供給手段20として、高圧水素タンク2から酸化剤ガス流路13の下流側に水素ガスを供給する分岐路22、分岐路22を通って酸化剤ガス流路13に水素ガスを供給するか否かを選択するシャットオフ弁23、分岐路22から高圧水素タンク2に向かう逆流を防ぐ逆止弁24を備える。また、酸化剤ガス流路13の出口13oと排水素燃焼器16を連通する配管の、分岐路22との連結箇所よりさらに排水素燃焼器16側にシャットオフ弁25を備える。シャットオフ弁25を閉じ、シャットオフ弁23を開くことにより、水素ガスが出口13o側から酸化剤ガス流路13に供給される。
また、酸化剤ガス流路13の上流側には、酸化剤ガス流路13を流通した水素ガスを排出する排出路27を備える。排出路27は、シャットオフ弁6と酸化剤ガス流路13の入口13iとの間から、排水素燃焼器16に連通する配管とする。排出路27には、シャットオフ弁26を配置する。通常運転時には、シャットオフ弁6、25を開、シャットオフ弁23、26を閉として空気ブロア3により導入した空気を酸化剤ガス流路13に供給する。一方、起動時には、シャットオフ弁6、25を閉、シャットオフ弁23、26を開とすることにより酸化剤ガス流路13を流通した水素ガスを排水素燃焼器16に供給する。
つまり、本実施形態の燃料電池システムは、通常運転時には、酸化剤ガス流路13と水素ガス流路14内の流れは略平行となり、起動時には略対向の流れとなる。
次に、上述したような燃料電池システムにおける起動時の燃料電池内の状態を図8を用いて説明する。
燃料電池システム停止時には、図8(a)のように酸化剤ガス流路13および燃料ガス流路14に空気が存在する。燃料電池システム起動時には、図8(b)に示すように、少なくとも燃料ガス流路14に水素ガスが行き渡る前にシャットオフ弁23を開とすることにより、酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を開始する。酸化剤ガス流路13には出口13o側から、燃料ガス流路14には入口14i側から、それぞれ水素ガスが供給される。そのため、燃料電池100内には、酸化剤ガス流路13には空気が、燃料ガス流路14には水素ガスが存在する領域Lと、酸化剤ガス流路13、燃料ガス流路14に空気が存在する領域Mと、酸化剤ガス流路13に水素ガスが、燃料ガス流路14に空気が存在する領域Nとが形成される。
ここで、酸化剤ガス流路13への燃料ガスの供給を開始するタイミングに応じた燃料電池100内の状態を、図4〜図6を用いて説明する。なお、酸化剤ガス流路13および燃料ガス流路14内での水素ガスの流速を同じとして説明するが、異なる場合にも、以下のいずれかの状態となる。
図9に、燃料ガス流路14への水素ガスの供給を開始した後、酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を開始する場合を示す。
この場合は、領域Lが領域Nより広くなるため、領域Mの酸化剤極触媒層11側で(1)式に示すようなカーボンの腐食反応が生じる。ただし、この腐食反応は、領域Lで生じる反応量と領域Nで生じる反応量との差に相当する量だけ生じるため、従来に比較して腐食反応が抑制される。また、この腐食反応は、酸化剤ガス流路13における水素/空気フロントBcと燃料ガス流路14における水素/空気フロントBaとがすれ違った後には起こらないので、短時間で腐食反応を抑えることができる。
図10に、酸化剤ガス流路13と燃料ガス流路14への水素ガスの供給を同時に開始する場合を示す。
この場合は、領域Lと領域Nの大きさが同じとなるので、生じる反応量も略同じとなる。そのため、領域Lで生じる反応と領域Nで生じる反応が、互いに打ち消し合うので、領域Mでは反応が生じない。その結果、酸化剤極触媒層11においても、燃料極触媒層12においてもカーボンの腐食反応は生じず、燃料電池100の劣化を防止することができる。
図11に、酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を開始してから、燃料ガス流路14への水素ガスの供給を開始する場合を示す。
この場合は、領域Nが領域Lより広くなるため、燃料極触媒層12の領域Mで(1)式に示すカーボンの腐食反応が生じる。ただし、この腐食反応は、領域Lで生じる反応量と領域Nで生じる反応量との差に相当する量だけ生じる。第1の実施形態でも述べたように、酸化剤極触媒層11の劣化は、燃料極触媒層12の劣化に比べて、燃料電池全体の発電効率に大きく影響を与える。そこで、図11のように酸化剤極触媒層11側の触媒劣化を確実に防ぐことで、燃料電池100の劣化を抑制することができる。また、この腐食反応は、酸化剤ガス流路13における水素/空気フロントBcと燃料ガス流路14における水素/空気フロントBaとがすれ違った後には起こらないので、短時間で燃料極触媒層12で生じる腐食反応を抑えることができる。
図9〜図11に示したいずれかのタイミングで、酸化剤ガス流路13および燃料ガス流路14への水素ガスの供給を開始する。図8(c)に示すように、少なくとも燃料ガス流路14に水素ガスが行き渡った後に、シャットオフ弁23、26を閉として、シャットオフ弁6、25を開とすることで、図8(d)に示すように、酸化剤ガス流路13への空気の供給を開始する。
次に、本実施形態の効果について説明する。以下、第1の実施形態とは異なる効果のみを説明する。
システム起動時の、酸化剤ガス流路13内と、燃料ガス流路14内の水素ガスの流通方向を略対向とする。これにより、各流路13、14に形成される水素/空気フロントBa、Bcがすれ違うまでの短時間で、腐食反応を完全に防止することができる。
また、システム起動時に、酸化剤ガス流路13の出口13o側から水素ガスを供給する。通常運転時には、酸化剤ガス流路13は出口13o側で触媒やガス拡散層の劣化が生じ易い。そこで、起動時には水素ガスを出口13o側から供給することにより、出口13o近傍の劣化を優先して抑制することができる。
次に、第3の実施形態について説明する。燃料電池システムの構成を図12に示す。以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
通常運転時に、酸化剤ガス流路13内を空気が流通する方向と、燃料ガス流路14内を水素ガスが流通する方向と、が対向するように構成する。つまり、酸化剤ガス流路13と燃料ガス流路14とを平行に構成し、酸化剤ガス流路13の入口13iと燃料ガス流路14の出口14oを、また、酸化剤ガス流路13の出口13oと燃料ガス流路14の入口14iをそれぞれ同じ側に構成する。燃料供給手段20としては、第1の実施形態と同様に高圧水素タンク2と酸化剤ガス流路13の入口13i側とを連通する分岐路21と、酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を制御するシャットオフ弁8、酸化剤ガスの逆流を防止する逆止弁7を備える。このように構成すると、起動時にも、酸化剤ガス流路13内を流れる水素ガスと、燃料ガス流路14内を流れる水素ガスの流通方向が互いに対向する。
次に、上述したような燃料電池システムにおける起動時の燃料電池内の状態を図13を用いて説明する。
燃料電池システム停止時には、図13(a)のように酸化剤ガス流路13および燃料ガス流路14には空気が存在する。燃料電池システム起動時には、図13(b)に示すように、少なくとも燃料ガス流路14に水素ガスが行き渡る前にシャットオフ弁8を開とすることにより、酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を開始する。ここでは、酸化剤ガス流路13、燃料ガス流路14ともに、それぞれの入口13i、14i側から水素ガスが供給される。そのため、燃料電池100内には、酸化剤ガス流路13には空気が、燃料ガス流路14には水素ガスが存在する領域Lと、酸化剤ガス流路13、燃料ガス流路14に空気が存在する領域Mと、酸化剤ガス流路13に水素ガスが、燃料ガス流路14に空気が存在する領域Nとが形成される。このとき、水素ガスの供給するタイミングによって、図9〜図11に示すような反応が生じる。
図9〜図11に示したいずれかのタイミングで、酸化剤ガス流路13および燃料ガス流路14への水素ガスの供給を開始する。図13(c)に示すように、少なくとも燃料ガス流路14に水素ガスが行き渡った後に、シャットオフ弁8を閉として、シャットオフ弁6を開とすることで、図13(d)に示すように、酸化剤ガス流路13への空気の供給を開始する。
次に、本実施形態の効果について説明する。第1、第2実施形態の効果とは異なる効果のみを説明する。
ここでは、燃料電池100内の水素ガスと空気の流れが互いに対向するように燃料ガス流路14、酸化剤ガス流路13を構成すると共に、燃料供給手段20を酸化剤ガス流路13の入口13i側に接続する。これにより、簡単な構成で、かつ、短時間で酸化剤ガス流路13、燃料ガス流路14に水素ガスを供給することができ、カーボンの腐食反応が生じるのを抑制することができる。
次に、第4の実施形態について説明する。燃料電池システムの構成を図14に示す。以下、第2の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
通常運転時に、酸化剤ガス流路13内を空気が流通する方向と、燃料ガス流路14内を水素ガスが流通する方向と、が対向するように構成する。つまり、酸化剤ガス流路13と燃料ガス流路14とを平行に構成し、酸化剤ガス流路13の入口13iと燃料ガス流路14の出口14oを、また、酸化剤ガス流路13の出口13oと燃料ガス流路14の入口14iをそれぞれ同じ側に構成する。燃料供給手段20としては、第2の実施形態と同様に、分岐路22、排出路27、シャットオフ弁23、25、26、逆止弁24を備える。
このように構成すると、通常運転時には、酸化剤ガス流路13内を流れる酸化剤ガスと、燃料ガス流路14内を流れる水素ガスの流通方向が、互いに対向する。また、起動時には、酸化剤ガス流路13内を流れる水素ガスと、燃料ガス流路14内を流れる水素ガスの流通方向が平行となる。
次に、上述したような燃料電池システムにおける起動時の燃料電池100内の状態を、図15を用いて説明する。
燃料電池システム停止時には、図15(a)のように酸化剤ガス流路13および燃料ガス流路14に空気が存在する。燃料電池システム起動時には、図15(b)に示すように、少なくとも燃料ガス流路14に水素ガスが行き渡る前にシャットオフ弁23を開とすることにより、酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を開始する。燃料ガス流路14には入口14i側から、酸化剤ガス流路13には出口13o側から水素ガスを供給する。そのため、起動時には、酸化剤ガス流路13内と燃料ガス流路14内を水素ガスが略平行に流通する。つまり、酸化剤ガス流路13への水素ガスの供給を開始するタイミングに応じて図4〜図6に示した状態のいずれかの状態となる。
水素ガスが供給されたら、図15(c)に示すように、少なくとも燃料ガス流路14に水素ガスが行き渡った後に、シャットオフ弁23、26を閉として、シャットオフ弁6、25を開とすることで、図15(d)に示すように、酸化剤ガス流路13への空気の供給を開始する。
次に、本実施形態の効果について説明する。以下、第1、第2実施形態の効果とは異なる効果のみを説明する。
燃料電池100内の水素ガスと空気の流れが互いに対向するように燃料ガス流路14、酸化剤ガス流路13を構成すると共に、燃料供給手段20を酸化剤ガス流路13の出口13o側に接続する。これにより、劣化しやすい出口13o近傍のカーボンの腐食を抑制することができるとともに、燃料極側と酸化剤極側との圧力差を低減することができるので、高分子電解質膜10の損傷を抑制することができる。
次に、第5の実施形態について説明する。燃料電池システムの構成を図16に示す。以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
酸化剤ガス流路13に供給されるガスの質量流量を調整可能とするマスフローコントローラ31を備える。また、燃料ガス流路14に供給されるガスの質量流量を調整可能とするマスフローコントローラ32を備える。なお、マスフローコントローラ31、32はどちらか一方のみを設置してもよい。また、燃料電池100の両極間の電位差を検出する電位センサ33を備える。さらに、電位センサ33の出力結果より、両極間の電位差がゼロとなるように両極への水素ガス導入のスピードを制御するコントローラ34を備える。なお、コントローラ34は、コントローラ28の一部としてもよい。
次に、起動時に各流路13、14に供給される水素ガスの流量の制御方法について説明する。
燃料電池システムの起動信号を受け、燃料電池100が所定の温度に達したら、水素ガスの供給を開始する。ここでは、酸化剤ガス流路13、燃料ガス流路14への水素ガスの供給を同時に開始する。
供給開始後、図17に示すフローチャートに従って、水素ガス流量の調整を行う。
ステップS1において、電位センサ33の出力を読み込む。ステップS2において、燃料極側と酸化剤極側との電位差がゼロ、もしくはその近傍であるか否かを判断する。電位差がゼロの場合には、図5に示す状態となっていると判断することができ、流量調整制御を終了する。一方、燃料極と酸化剤極との間に電位差が生じている場合には、ステップS3に進む。
ステップS3において、酸化剤極側の電位より燃料極側の電位の大きいか否かを判断する。燃料極側の電位が大きい場合には、図4に示す状態となっていると判断される。そのため、ステップS4において、燃料ガス流路14に供給される水素ガス流量を増大させるようにマスフローコントローラ32を制御する。一方、ステップS3において、酸化剤極側の電位より燃料極側の電位が大きくない、言い換えれば、酸化剤極側の電位のほうが燃料極側の電位より大きい場合には、図6の状態となっていると判断される。そのため、ステップS5に進み、酸化剤ガス流路13に供給される水素ガス流量を増大させるようにマスフローコントローラ31を制御する。
ステップS4、S5において水素ガス流量を調整したら、再びステップS1に戻り、電位差がゼロ、またはその近傍となるまで調整を行う。
なお、ここでは水素ガス流量を増大することにより電位差をゼロに制御しているが、水素ガス流量を減少させることでも制御することができる。水素ガス流量を減少することにより制御する場合には、水素ガスの初期流量を最大またはその近傍に設定することができるので、流量調整以前の水素ガス流速を最大に設定することができる。
また、ここでは酸化剤ガス流路13、燃料ガス流路14それぞれに供給する水素ガス流量を変化させたが、どちらか一方の流量を増減することにより、水素/空気フロントBa、Bcの位置を調整してもよい。
さらに、ここでは、第1の実施形態において、電位差に応じて水素ガス流量を調整したが、第2〜4の実施形態のいずれに適用することもできる。
次に、本実施形態の効果について説明する。以下、第1〜4の実施形態の効果とは異なる効果のみを説明する。
燃料極、酸化剤極の電位差を検出する電位センサ33を備え、起動時に、電位センサ31の検出値に応じて、燃料ガス流路14および酸化剤ガス流路13のうち少なくとも一方への水素ガスの供給速度を制御する。これにより、酸化剤ガス流路13中の水素/空気フロントBcと燃料ガス流路14内の水素/空気フロントBaとの位置関係を補正することができるので、より効果的にカーボン腐食の反応を低減することができる。
なお、本発明は、上記発明を実施するための最良の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術思想の範囲内で、様々な変更が為し得ることは言うまでもない。
本発明は、燃料電池システムに適用することができる。不活性ガスタンク等を備えずに触媒劣化を抑制できるため、特に、システムのコンパクト化が求められる移動体用燃料電池システムに適用することで、効果を得ることができる。
第1の実施形態に用いる燃料電池システムの構成図である。 従来の燃料電池システムにおける触媒劣化のメカニズムを示す図である。 第1の実施形態における起動時の水素ガス状態を示す図である。 第1の実施形態において起動時に燃料ガス流路に先に燃料ガスを供給した際の状態を示す図である。 第1の実施形態において起動時に同時に燃料ガスを供給した際の状態を示す図である。 第1の実施形態において起動時に酸化剤ガス流路に先に燃料ガスを供給した際の状態を示す図である。 第2の実施形態に用いる燃料電池システムの構成図である。 第2の実施形態における起動時の水素ガス状態を示す図である。 第2の実施形態において起動時に燃料ガス流路に先に燃料ガスを供給した際の状態を示す図である。 第2の実施形態において起動時に同時に燃料ガスを供給した際の状態を示す図である。 第2の実施形態において起動時に酸化剤ガス流路に先に燃料ガスを供給した際の状態を示す図である。 第3の実施形態に用いる燃料電池システムの構成図である。 第3の実施形態における起動時の水素ガス状態を示す図である。 第4の実施形態に用いる燃料電池システムの構成図である。 第4の実施形態における起動時の水素ガス状態を示す図である。 第5の実施形態に用いる燃料電池システムの構成図である。 第5の実施形態に用いる水素ガス流量制御のフローチャートである。
符号の説明
13 酸化剤ガス流路
13i 入口
13o 出口
14 燃料ガス流路
14i 入口
14o 出口
8、23 シャットオフ弁(選択手段)
17 酸化剤供給系(酸化剤ガス供給手段)
18 燃料供給系(燃料ガス供給手段)
20 燃料供給手段(第二燃料ガス供給手段)
21、22 分岐路
33 電位センサ(電位差検出手段)
100 燃料電池

Claims (10)

  1. 燃料ガス流路に供給された燃料ガスと、酸化剤ガス流路に供給された酸化剤ガスとを用いて発電を行う燃料電池と、
    前記燃料ガス流路に燃料を供給する燃料ガス供給手段と、
    前記酸化剤ガス流路に酸化剤を供給する酸化剤ガス供給手段と、
    前記酸化剤ガス流路に選択的に燃料を供給する第二燃料ガス供給手段と、を備え、
    システム起動時には、少なくとも前記燃料ガス流路に燃料ガスが行き渡る以前に、前記酸化剤ガス流路への燃料ガスの供給を開始し、
    かつ、少なくとも前記燃料ガス流路に燃料ガスが行き渡った後に、前記酸化剤ガス流路への酸化剤ガスの供給に切り替えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記第二燃料ガス供給手段として、前記燃料ガス供給手段からの分岐路と、前記分岐路に燃料ガスを流通するか否かを選択する選択手段と、を備える請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. システム起動時に、前記燃料ガス流路および前記酸化剤ガス流路に、同時に燃料ガスの供給を開始する請求項1または2に記載の燃料電池システム。
  4. システム起動時に、先に、前記酸化剤ガス流路への燃料ガスの供給を開始し、その後、前記燃料ガス流路への燃料ガスの供給を開始する請求項1または2に記載の燃料電池システム。
  5. システム起動時の、前記酸化剤ガス流路内と、前記燃料ガス流路内の燃料ガスの流通方向を略同じとする請求項1から4のいずれか一つに記載の燃料電池システム。
  6. システム起動時の、前記酸化剤ガス流路内と、前記燃料ガス流路内の燃料ガスの流通方向を略対向とする請求項1から4のいずれか一つに記載の燃料電池システム。
  7. システム起動時に、前記酸化剤ガス流路の入口側から燃料ガスを供給する請求項1から6のいずれか一つに記載の燃料電池システム。
  8. システム起動時に、前記酸化剤ガス流路の出口側から燃料ガスを供給する請求項1から6に記載の燃料電池システム。
  9. 燃料極、酸化剤極の電位差を検出する電位差検出手段を備え、
    起動時に、前記電位差検出手段の検出値に応じて、前記燃料ガス流路および前記酸化剤ガス流路のうち少なくとも一方への燃料ガスの供給速度を制御する請求項1から8のいずれか一つに記載の燃料電池システム。
  10. 前記燃料ガス流路に燃料ガスが行き渡ったか否かを、前記燃料ガス流路への水素ガスの供給開始後の経過時間により判断する請求項1から9のいずれか一つに記載の燃料電池システム。
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