JP2005148631A - フラットパネルディスプレイの駆動方法および駆動装置 - Google Patents

フラットパネルディスプレイの駆動方法および駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005148631A
JP2005148631A JP2003389465A JP2003389465A JP2005148631A JP 2005148631 A JP2005148631 A JP 2005148631A JP 2003389465 A JP2003389465 A JP 2003389465A JP 2003389465 A JP2003389465 A JP 2003389465A JP 2005148631 A JP2005148631 A JP 2005148631A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subfield
field
subfields
display
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003389465A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Awamoto
健司 粟本
Katsuya Irie
克哉 入江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2003389465A priority Critical patent/JP2005148631A/ja
Publication of JP2005148631A publication Critical patent/JP2005148631A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】1フィールドの期間の中間から両端に向けて輝度重みの大きい順にサブフィールドを配置することにより表示品位を向上させる。
【解決手段】フラットパネルディスプレイを用い、1フィールドを輝度の異なる複数のサブフィールドで構成し、サブフィールドの組み合わせで階調を有する1フィールドの画像を表示し、これを連続表示することで動画を表示するに際し、1フィールドの構成を、最大輝度のサブフィールドを1フィールドの期間のほぼ中間に配置し、以降のサブフィールドは2分割して一方を中間に配置したサブフィールドの前側に他方を後ろ側にそれぞれ配置した構成とし、2分割したサブフィールドの内、一部のサブフィールドについては1フィールドの期間内に双方を発光させ、その他のサブフィールドについては1フィールドの期間内に一方のみを単独で発光させる表示階調を設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、フラットパネルディスプレイの駆動方法および駆動装置に関し、さらに詳しくは、たとえばプラズマディスプレイのようなフラットパネルディスプレイの表示品位を向上させるための駆動方法および駆動装置に関する。
フラットパネルディスプレイとしてプラズマディスプレイパネル(以後「PDP」と記す)を例に挙げて説明する。PDPの分野では、AC型3電極面放電形式のPDPが広く知られている。このPDPは、前面側(表示面側)の基板に面放電が可能な表示電極を水平方向に多数設け、背面側の基板に発光セル選択用の多数のアドレス電極(データ電極とも呼ばれる)を表示電極と交差する方向に設け、表示電極とアドレス電極の交差部をセルとするものである。なお、本明細書では、表示電極の内、発光セルを選択する際の走査に用いる電極をY電極とし、走査に用いない電極をX電極として説明する。
この構造のPDPでは、1フィールドを輝度の異なる複数のサブフィールド(単に「SF」と記すこともある)で構成し、サブフィールドの組み合わせで階調を有する1フィールドの画像を表示し、これを連続表示することで動画を表示するようにしている。これは一般にサブフィールド法と呼ばれる方法であり、具体的には、1フィールドを、重み付けをした複数のサブフィールドで構成する。そして、各サブフィールドを、全てのセルの電荷を初期化するリセット期間と、発光させるべきセルを選択するアドレス期間(アドレス走査期間ともいう)と、選択したセルを発光させる表示期間(維持(サスティン)期間ともいう)とで構成する。
図22は従来のAC型3電極面放電形式のPDPの駆動回路を示すブロック図である。図23はサブフィールド法における階調制御を説明するタイミングチャートである。
図22に示すように、アドレス電極A1,A2,…,Amは一本毎にアドレスドライバ回路101に接続され、これらのアドレス電極A1,A2,…,Amに対し、アドレス走査期間において、アドレスドライバ回路101から、表示データに応じたアドレスパルスが印加される。Y電極Y1,Y2,…,YnはYスキャンドライバ回路102に接続され、これらのY電極Y1,Y2,…,Ynに対し、アドレス走査期間において、Yスキャンドライバ回路102からスキャンパルスが印加される。また、これらのY電極Y1,Y2,…,Ynに対し、表示期間においてはY共通ドライバ回路103から維持パルスが印加される。X電極は全ライン共通にX共通ドライバ回路104に接続され、これらのX電極に対し、表示期間において維持パルスが印加される。図中108はパルス用電源である。
これらのドライバ回路は制御回路105によって制御される。制御回路105は、表示データ制御部106とパネル駆動制御部107から構成される。表示データ制御部106はSFデータ変換回路106aと表示負荷率検出回路106bを含み、アドレスドライバ回路101にアドレスデータ制御信号を与える。
パネル駆動制御部107は、Yスキャンドライバ回路102を制御するスキャンドライバ制御部107aと、Y共通ドライバ回路103およびX共通ドライバ回路104を制御(表示パルス数制御)する共通ドライバ制御部107bから構成されている。
制御回路105には、外部からクロック信号CLOCK、データDATA、垂直同期信号VSYNC、および水平同期信号HSYNCが与えられる。
図23に示すように、このPDPでの階調表示は、表示データの各ビットをサブフィールド期間に対応させ、ビットの重み付けに応じてサブフィールド期間中の表示期間の長さを変えることにより行っている。例えば、j(j:任意の自然数)ビットで2j階調表示を行う場合、1フィールドをj個のサブフィールドで構成する。各サブフィールドの表示期間Ts_sf(j)の長さは1:2:4:8:…:2j−1の比率になっている。ここでアドレス走査期間Ta_sfは全てのサブフィールドで同じ長さである。
1サブフィールド期間は、リセット期間、アドレス走査期間、および表示期間から構成される。リセット期間においては、全Y電極を0Vにし、全アドレス電極、X電極にそれぞれリセットパルスを加え、全セル放電の後、自己中和により放電を終了させる自己消去放電を行う。次に、アドレス走査期間においては、表示データに応じたセルのオン/オフを行うために、1ラインごとにアドレス放電を発生させ、壁電荷(種火)を蓄積する。その後、表示期間では、X電極とY電極とに交互に維持パルスを印加して表示放電を発生させ、1サブフィールドの画像表示を行う。上記表示期間のパルスの回数により輝度が決定される。
以上、1からjまでのサブフィールドを選択点灯させることで、0から2j−1までの階調の輝度を表示できる。
従来から、PDPの階調表示における課題として、動画偽輪郭と呼ばれる誤表示が目視される問題がある。
図24はPDPの発光位置(発光重心)の偏りによる影響を説明する図である。例えば、発光輝度の重みが1、2、4、8の順で並ぶ4サブフィールドで1フィールドの表示を行う場合を例に挙げて説明する。
ある表示セルの発光輝度が、7階調(7番目の階調)から8階調(8番目の階調)に切り替わる時間位置において、7階調で発光重心が前半に偏っていたものが、8階調では後半に偏るように移動するため、図示したような発光間隔が広くなる部分ができ、目視される輝度が変動したように認識される。
動画時に輝度変動が輪郭のように目視される原理を図25(a)および図25(b)、並びに図26(a)、図26(b)および図26(c)に示す。これらはサブフィールドごとの発光と網膜上の輝度分布を示し、図25(a)および図25(b)は静止画時のものを、図26(a)〜図26(c)は動画時のものをそれぞれ示している。図25(a)と図26(a)はサブフィールド配列を示す。
図25(b)は画像が静止している時の、各画素ごと・各サブフィールドごとの発光と、目視している観察者の目の網膜上に入射・投影される輝度分布を示す。例えば、1フィールドに1画素だけ画像が移動した場合、各画素ごと・各サブフィールドごとの発光はこの図に示したようになる。
ここで、観察者がこの画像移動を追尾視する場合、網膜上で画像が静止するように連続して視線を動かす(図26(b)参照)。このとき、図26(c)に示すように、網膜上に投影される輝度は、各画素ごと・各サブフィールドごとの発光が、時間的に連続的に移動したものが投影されることになる。
このとき、図27(a)で示すように、画像静止時には見えないが、図27(b)に示すように、画像移動時には、網膜上には15階調と16階調の境界画素位置に暗線が現れる。図では暗線で示したが、移動方向によっては輝線となる。この暗線、輝線が動画偽輪郭と呼ばれるものである。
階調が1だけ変化するような滑らかな輝度変化の部分においても、大きな振幅の暗線(または輝線)が現れ、画質を劣化させるため、大きな問題である。
この動画偽輪郭を緩和する方法として、従来では重ね合わせ法が実施されている。この重ね合わせ法の動作の一例を図28(a)、図28(b)および図28(c)に示す。
重ね合わせ法においては、まず、同じ輝度重みの2つのサブフィールドの組みを、少なくとも1つ以上設ける。図は輝度重み4を2つ設ける例である。
次に、表示セル(ドット)を図示するようにAグループとBグループに分類する。同じ輝度重みの2つのサブフィールドの内1つのみが点灯するような階調において(この例では、階調4、5、6、7)、Aグループのセルは輝度重みの2つの内1つのサブフィールド(この例では前側)を点灯させ、Bグループのセルは他方のサブフィールド(この例では後側)を点灯させる。表示セルのA、Bグループの振り分けは、例えば図28(c)に示したような千鳥配置が利用される。例えば、表示が3階調から4階調へ変化するとき、Aグループのセルでは発光間隔が狭くなり、逆にBグループのセルでは発光間隔が広くなる。また、表示が4階調から3階調へ変化するときには、A、Bグループそれぞれ、上記とは逆に発光間隔が広く、あるいは狭くなる。いずれにしても、階調変化位置において、A、Bグループは互いに逆の状態となる。
このときのサブフィールドごとの発光と網膜上の輝度分布を図29(b)に示す。図29(a)はサブフィールド配列、図29(c)は画素配置である。
この重ね合わせ法では、動画偽輪郭が発生する表示位置には、A、B各グループのセルごとに交互に明暗が現れるため、図29(b)に示すような1ドットごと明暗の動画偽輪郭が発生する。しかしこの場合の明暗差は、通常の画像目視距離では、1セルの大きさは目で分解できない程度であるため、隣接セル間で平均化され、目立たなくなる。つまり、重ね合わせ法においては、動画偽輪郭発生を、ドットごとに明暗分散させ平均化することで、視覚的に目立たなくするようにしている。
従来のPDP駆動回路の重ね合わせ処理を行う回路を図30に示す。
入力された画像データは、重ね合わせ変換部201とデータ配列変換部202を介してフィールド・メモリ203に書き込まれ、そのデータに基づいてデータ電極ドライバへ制御データが送られる。重ね合わせ変換部201、データ配列変換部202、およびフィールド・メモリ203は制御回路204によりコントロールされる。制御回路204にはクロック信号CLOCK、水平同期信号、垂直同期信号が入力される。
入力された画像データは、1ドットごとに重ね合わせ変換部201のルックアップテーブルLUT-AとルックアップテーブルLUT-Bに入力される。LUT-AおよびLUT-Bは、例えば8bitの画像データを、例えば図29(c)に示した4つのサブフィールド位置のうちどれを点灯させるかを示すデータに変換する。LUT-Aは図29(c)のAグループの点灯位置に、LUT-BはBグループの点灯位置になるような点灯位置データを出力する。ここで、制御回路204のコントロールにより、セレクタにおいて、LUT-A、LUT-Bの出力データを水平1ドットごと、および垂直1ラインごと、交互に切替えれば、前述の千鳥パターンの配置が行える。
この他、上記の動画偽輪郭を緩和する方法として、以下のようなものが知られている。
(1)ラインごとに別々の昇順・降順サブフィールド配列を割り当て、組み合せる表示パネルの駆動方法(特許文献1参照)。
(2)偽輪郭と等価な輝度を挿入するディスプレイパネルの中間調画像表示方法(特許文献2参照)。
(3)等差型のサブフィールド配列を行なったPDPの駆動方法(特許文献3参照)。
(4)最上位輝度のサブフィールドをフィールドの中央に置き、下位のサブフィールドを最上位輝度のサブフィールドの両脇に略線対称に置いた山型配置のサブフィールドとした表示装置の階調表示方法(特許文献4参照)。
特開平10−97218号公報 特開平8−54853号公報 特開2000−231362号公報 特開平10−124001号公報
しかしながら、従来のサブフィールド構成、あるいは上記の重ね合わせ法を採用したサブフィールド構成の場合、図31(a)、図31(b)および図31(c)に示すように、動画像を追尾視したとき画像のボケが発生する場合がある。図31(a)はサブフィールド配列である。例えば、重ね合わせ処理を行う際、表示画面中に線表示がある場合、そのときの各サブフィールドの発光輝度は、画像静止時には、図31(b)のように目視している観察者の目の網膜上にそのままの線幅として投影される。しかし、その線画像部分が移動し、それを目で追従して見ているときは、各サブフィールドの発光輝度は、図31(c)のように網膜上に分散されて投影され、幅Wに広がってしまい、線がボケているように見える。
図23のサブフィールド構成、あるいは、特許文献3に示されるサブフィールド構成など、従来の各種のサブフィールド構成においても、同様に線がボケているように見える。
このように、静止時と動画時で人間の目に線の太さが異なるように見え、画質を低下させていた。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、1フィールドの期間の中間から両端に向けて輝度重みの大きい順にサブフィールドを配置するという表示制御方法の工夫により、表示品位を向上させることを目的とするものである。
本発明は、任意に発光させることが可能な複数の発光点をマトリクス状に配置した画面を有するフラットパネルディスプレイを用い、1フィールドを輝度の異なる複数のサブフィールドで構成し、サブフィールドの組み合わせで階調を有する1フィールドの画像を表示し、これを連続表示することで動画を表示するフラットパネルディスプレイの駆動方法であって、1フィールドの構成を、最大輝度のサブフィールドを1フィールドの期間のほぼ中間に配置し、以降のサブフィールドは2分割して一方を前記中間に配置したサブフィールドの前側に他方を後ろ側にそれぞれ配置した構成とし、2分割したサブフィールドの内、一部のサブフィールドについては1フィールドの期間内に双方を発光させ、その他のサブフィールドについては1フィールドの期間内に一方のみを単独で発光させる表示階調を設けてなるフラットパネルディスプレイの駆動方法である。
本発明によれば、フラットパネルディスプレイの表示において、特に輝度の高い線画像やエッジのある画像が移動するような表示を行う際、移動する画像を追尾視したときの網膜上の輝度分布の広がりが抑制されるので、追尾視したときの画像のボケを抑えることができ、安定した高画質表示が行える。
また、動画偽輪郭が発生するような表示画像において、動画偽輪郭発生部分には、従来から効果が得られている重ね合わせ処理を併用することができ、動画偽輪郭発生を低減することができる
さらに、入力画像の種類や動き量に応じた最適なサブフィールド構成を選択でき、階調表現や、画像のボケ、動画偽輪郭など画質要因の、より重要な要素に重点を置いた表示制御が可能となる。
そして、従来のPDP駆動回路の表示データ制御部に一部回路を追加するのみで実施できるので、低コストで、表示性能に副作用を及ぼすことなく、安定した高画質表示が行える。
本発明において、フラットパネルディスプレイとしては、任意に発光させることが可能な複数の発光点をマトリクス状に配置した画面を有するものであればよい。このフラットパネルディスプレイとしては、主としてPDPを適用することができる。
本発明の駆動方法では、例えば上記PDPを用い、1フィールドを輝度の異なる複数のサブフィールドで構成し、サブフィールドの組み合わせで階調を有する1フィールドの画像を表示し、これを連続表示することで動画を表示する。
本発明において、1フィールドとは、階調を持つ一枚の静止画像を意味する。たとえばテレビジョンのように、インターレース走査を行うことで、1フレームが奇数フィールドと偶数フィールドの2つのフィールドで構成される場合には、各フィールドを意味する。一方、プログレッシブ(線順次)走査を行うことで、1フレームが1つのフィールドで構成される場合には、1フィールドは1フレームを意味する。
上記1フィールドは、輝度の異なる複数のサブフィールドで構成され、サブフィールドの組み合わせで階調を有する1フィールドの画像が表示される。そしてこれが連続表示されることで動画が表示される。本発明においては、1フィールドの構成を、最大輝度のサブフィールドを1フィールドの期間のほぼ中間に配置し、以降のサブフィールドは2分割して一方を前記中間に配置したサブフィールドの前側に他方を後ろ側にそれぞれ配置した構成とする。そして、2分割したサブフィールドの内、一部のサブフィールドについては1フィールドの期間内に双方を発光させ、その他のサブフィールドについては1フィールドの期間内に一方のみを単独で発光させる表示階調を設ける。
以下、図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳述する。なお、本発明はこれによって限定されるものではなく、各種の変形が可能である。以下では、本発明の駆動方法を適用するフラットパネルディスプレイとして、PDPを適用した例を説明する。
図1は本発明の駆動方法を適用するPDPの構成を示す部分分解斜視図である。このPDPはカラー表示用のAC型3電極面放電形式のPDPである。
本PDPは、前面側(表示面側)の基板11を含む前面側のパネルアセンブリと、背面側の基板21を含む背面側のパネルアセンブリから構成されている。前面側の基板11と背面側の基板21としては、ガラス基板、石英基板、セラミック基板等を使用することができる。
前面側の基板11の内側面には、水平方向に一対の表示電極X,Yが等間隔に形成されている。表示電極Xと表示電極Yとの間が表示ラインLとなる。各表示電極X、Yは、ITO、SnO2などの幅の広い透明電極12と、例えばAg、Au、Al、Cu、Cr及びそれらの積層体(例えばCr/Cu/Crの積層構造)等からなる金属製の幅の狭いバス電極13から構成されている。表示電極X、Yは、Ag、Auについてはスクリーン印刷のような厚膜形成技術を用い、その他については蒸着法、スパッタ法等の薄膜形成技術とエッチング技術を用いることにより、所望の本数、厚さ、幅及び間隔で形成することができる。
表示電極X、Yの上には、表示電極X、Yを覆うように交流(AC)駆動用の誘電体層17が形成されている。誘電体層17は、低融点ガラスペーストを、前面側の基板11上にスクリーン印刷法で塗布し、焼成することにより形成している。
誘電体層17の上には、表示の際の放電により生じるイオンの衝突による損傷から誘電体層17を保護するための保護膜18が形成されている。この保護膜は、例えば、MgO、CaO、SrO、BaO等からなる。
背面側の基板21の内側面には、平面的にみて表示電極X、Yと交差する方向に複数のアドレス電極Aが形成され、そのアドレス電極Aを覆って誘電体層24が形成されている。アドレス電極Aは、Y電極との交差部で発光セルを選択するためのアドレス放電を発生させるものであり、Cr/Cu/Crの3層構造で形成されている。このアドレス電極Aは、その他に、例えばAg、Au、Al、Cu、Cr等で形成することもできる。アドレス電極Aも、表示電極X、Yと同様に、Ag、Auについてはスクリーン印刷のような厚膜形成技術を用い、その他については蒸着法、スパッタ法等の薄膜形成技術とエッチング技術を用いることにより、所望の本数、厚さ、幅及び間隔で形成することができる。誘電体層24は、誘電体層17と同じ材料、同じ方法を用いて形成することができる。
隣接するアドレス電極Aとアドレス電極Aとの間の誘電体層24上には、複数の隔壁29が形成されている。隔壁29は、サンドブラスト法、印刷法、フォトエッチング法等により形成することができる。例えば、サンドブラスト法では、低融点ガラスフリット、バインダー樹脂、溶媒等からなるガラスペーストを誘電体層24上に塗布して乾燥させた後、そのガラスペースト層上に隔壁パターンの開口を有する切削マスクを設けた状態で切削粒子を吹きつけて、マスクの開口に露出したガラスペースト層を切削し、さらに焼成することにより形成する。また、フォトエッチング法では、切削粒子で切削することに代えて、バインダー樹脂に感光性の樹脂を使用し、マスクを用いた露光及び現像の後、焼成することにより形成する。
隔壁29の側面及び隔壁間の誘電体層24上には、赤(R)、緑(G)、青(B)の蛍光体層28R,28G,28Bが形成されている。蛍光体層28R,28G,28Bは、蛍光体粉末とバインダー樹脂と溶媒とを含む蛍光体ペーストを隔壁29間の凹溝状の放電空間内にスクリーン印刷、又はディスペンサーを用いた方法などで塗布し、これを各色毎に繰り返した後、焼成することにより形成している。この蛍光体層28R,28G,28Bは、蛍光体粉末と感光性材料とバインダー樹脂とを含むシート状の蛍光体層材料(いわゆるグリーンシート)を使用し、フォトリソグラフィー技術で形成することもできる。この場合、所望の色のシートを基板上の表示領域全面に貼り付けて、露光、現像を行い、これを各色毎に繰り返すことで、対応する隔壁間に各色の蛍光体層を形成することができる。
PDPは、上記した前面側のパネルアセンブリと背面側のパネルアセンブリとを、表示電極X、Yとアドレス電極Aとが交差するように対向配置し、周囲を封止し、隔壁29で囲まれた放電空間30に放電ガスを充填することにより作製されている。このPDPでは、表示電極X、Yとアドレス電極Aとの交差部の放電空間30が表示の最小単位である1つのセル領域(単位発光領域)となる。1画素はR、G、Bの3つのセルで構成される。
画面表示においては、1フィールドを輝度の異なる複数のサブフィールドで構成するとともに、各サブフィールドを、全てのセルの電荷を初期化するリセット期間と、発光させるべきセルを選択するアドレス期間と、選択したセルを発光させる表示期間とで構成する。
そして、リセット期間には表示電極X,Y間とアドレス電極A間にリセット放電を発生させて全セルの電荷を初期化し、アドレス期間にはY電極を順次走査して発光させるべきセル内に壁電荷を蓄積し、表示期間には全てのセルの表示電極間にパルス状の電圧(表示電圧)を印加して画面表示を行う。具体的には、まず、アドレス期間においては、Y電極群をスキャン電極として用いて、順次スキャン電圧を印加してゆき、その間に所望のアドレス電極Aにアドレス電圧を印加し、選択されたアドレス電極AとY電極との間でアドレス放電を発生させることで発光すべきセルを選択する。この発光セル対応の誘電体層上には壁電荷が形成されるので、次に、Y電極群とX電極群との間に交互に表示電圧を印加して、当該壁電荷の蓄積されたセルにおいて表示放電を発生させることで、セルを発光させる。このセルの発光は、表示放電によって発生された紫外線で蛍光体層中の蛍光体を励起して、蛍光体から所望の色の可視光を発生させることにより行われる。
上記の構成のPDPにおいて、動画表示の際のパターンのボケおよび動画偽輪郭は、その表示画像を見ている人の目の網膜上に投影される輝度分布を制御することで低減することができる。そのため、本発明では、人の目の網膜上に投影される輝度分布を考慮したサブフィールド構成となっている。
実施形態1
図2(a)は本発明の実施形態1の第1のサブフィールド構成を示す説明図である。
このサブフィールド構成では、1フィールドの期間のほぼ中間に最も大きな輝度重みを持つ中央サブフィールドAを配置し、その前後にサブフィールドAよりも輝度重みが小さい2つのサブフィールドB1、B2を配置する。サブフィールドB1、B2の輝度重みは等しい(又は、ほぼ等しい)ものとする。さらに、その前後にサブフィールドB1、B2よりも輝度重みが小さい2つのサブフィールドC1、C2を配置する。以下同様に、1フィールドの時間内に収まる範囲で、2つずつサブフィールドを増やしてゆく。
図2(b)は第2のサブフィールド構成を示す説明図である。
このサブフィールド構成では、1フィールドの期間のほぼ中間に最も大きな輝度重みを持つ中央サブフィールドAを配置し、その前後にサブフィールドAよりも輝度重みが小さい2つのサブフィールドB1、B2を配置する。サブフィールドB1、B2の輝度重みは等しい(又は、ほぼ等しい)ものとする。以下同様に、1フィールドの時間内に収まる範囲で、2つずつサブフィールドを増やしてゆく。最後に、前後どちらかに、最も輝度重みの小さいサブフィールドEを配置する。
図3は第1のサブフィールド構成における階調制御の一例を示す説明図である。
この例は対称発光制御を行った例である。中心のサブフィールドAの両側に位置するサブフィールドB1、B2、C1、C2、D1、D2については、2つのサブフィールドを同時に点灯、消灯させるように制御する。この例では、全体の7サブフィールドの内、輝度重み1、2、4のサブフィールド2つずつを同時に点灯、消灯させる。この場合、サブフィールドAの重みを16として、階調0、2、4、6、…、28、30の16階調が表示できる。
図4は第1のサブフィールド構成における階調制御の他の例を示す説明図である。
この例は非対称発光制御を行った例である。中心のサブフィールドA以外のサブフィールドの内、一部は2サブフィールドずつ同時に点灯、消灯させ、一部のサブフィールドは単独で点灯、消灯制御する。この場合、0、1、2、4、5、6、8、9、10、12、13、14、16、17、18、20、21、22、24、25、26、28、29、30の25階調が表示できる。さらに階調1、5、9、13、17、21、25、29については、サブフィールドD1、D2のいずれを点灯させるかにより、一つの階調で2種類のサブフィールド点灯が選択できる。2種類をAモード、Bモードとして、従来の重ね合せ法を組み合わせることができる。
図5は第1のサブフィールド構成における階調制御のさらに他の例を示す説明図である。
この例は非対称発光制御を行い、さらに中間階調数を減らした例である。中心のサブフィールドAの輝度重みを減らし、他のサブフィールドの輝度重みとの差を小さくしている。この例では、サブフィールドB1、B2の輝度重みの和と同じに値にしている。この場合、輝度重み1、2、4のサブフィールド2つずつを同時に点灯、消灯させ、階調として0、2、4、6、…、20、22の12階調が表示できる。さらに階調8、10、12、14については、図のように一つの階調で2種類のサブフィールド点灯が選択できる。2種類をAモード、Bモードとして、従来の重ね合せ法を組み合わせることができる。
図6は第2のサブフィールド構成における階調制御の一例を示す説明図である。
中心のサブフィールドAの両側に位置するサブフィールドについては、2つのサブフィールドを同時に点灯、消灯させるように制御する。サブフィールドEについては、単独で点灯、消灯制御する。この場合、0、1、2、3、…、30、31の32階調が表示できる。
図7(a)〜図7(c)は第1のサブフィールド構成で画像を表示した場合の線画像の輝度分布を示す説明図であり、目の網膜上への入射輝度分布を示している。この例は対称発光制御を行った例である。図7(a)はサブフィールド配列を示している。図7(b)は静止画を目視する場合であり、観察者の目の網膜上に線画像がそのままの線幅として投影される。図7(c)は、その線画像部分が移動し(動画時)、それを目で追従して見る場合である。目で追従した場合、各サブフィールドの発光輝度は網膜上に山型に投影され、静止画を目視する場合よりも分布が広がる。しかし、この輝度分布では、図31(c)の従来の分布と比べて分布の広がる幅は狭い。さらに、本発明のサブフィールド構成では、特に高い輝度で表示する場合に、網膜上に山型に投影され、線幅の広がりを抑えることができる。低い輝度の場合は、投影幅は広がるが画質上あまり問題とならない。
図8(a)〜図8(c)は図7(a)〜図7(c)と同じサブフィールド構成で非対称発光制御を行った例であり、図4に示す階調29の表示を行う際の発光制御である。非対称発光制御であるので、動画時において、網膜上に投影される山型の入射輝度分布は左右非対称であるが、幅Wは同じである。つまり、同じ階調29でも、Aモードのサブフィールド点灯の場合とBモードのサブフィールド点灯の場合とでは、入射輝度分布はお互いに左右反転した形になるが、幅Wは同じである。
図9(a)〜図9(c)は第2のサブフィールド構成で画像を表示した場合の線画像の輝度分布を示す説明図であり、目の網膜上への入射輝度分布を示している。図9(a)〜図9(c)は図7(a)〜図7(c)に対応している。図7(a)〜図7(c)と比較すると、動画時において、網膜上に山型に投影される入射輝度分布は片側の裾の部分が少しだけ延びて左右非対称となるが、幅Wは同じである。
図10(a)〜図10(c)は第1のサブフィールド構成で画像を表示した場合の隣接階調部分の輝度分布を示す説明図であり、目の網膜上への入射輝度分布を示している。図10(a)はサブフィールド配列を示している。図10(b)は階調14と階調16の隣接階調部分における静止画時の輝度分布である。図10(c)は動画時に追尾視したときの輝度分布である。この輝度分布では、図26(c)の従来の分布と比べて、動画偽輪郭が暗線と輝線に分散しており、表示ドットそのものが見えない距離から見れば、動画偽輪郭はある程度打ち消される。
図11(a)〜図11(c)は第1のサブフィールド構成で中間輝度を低下させた場合の隣接階調部分の輝度分布を示す説明図であり、目の網膜上への入射輝度分布を示している。図11(a)はサブフィールド配列を示している。図11(b)は階調14と階調16の隣接階調部分における静止画時の輝度分布である。図11(c)は動画時に追尾視したときのAパターンの輝度分布であり、図11(d)は動画時に追尾視したときのBパターンの輝度分布である。図5で示したように、階調14には2種類の点灯パターンA、Bがあり、それぞれ図11(c)、図11(d)に対応している。この場合、図10(c)よりもさらに動画偽輪郭の振幅を小さくすることできる。
このように、中心のサブフィールドの輝度重みを減らすと、階調数は減るが、動画偽輪郭の振幅を小さくすることができる。したがって、階調数と動画偽輪郭の振幅低減とのいずれを優先させるかで、中心のサブフィールドの輝度を調整すればよい。
実施形態2
図12(a)は本発明の実施形態2の第1のサブフィールド構成を示す説明図である。
このサブフィールド構成では、1フィールドの期間のほぼ中間に最も大きな輝度重みを持つ中心サブフィールドAを配置する。そしてサブフィールドAの輝度重みよりも小さい輝度重みを持つサブフィールドBを、サブフィールドAに隣接する場所に配置する。さらにその前後にサブフィールドBよりも輝度重みが小さい2つのサブフィールドC1、C2を配置する。サブフィールドC1、C2の輝度重みは等しい(又は、ほぼ等しい)ものとする。さらに、その前後にサブフィールドC1、C2よりも輝度重みが小さい2つのサブフィールドD1、D2を配置する。以下同様に、1フィールドの時間内に収まる範囲で、2つずつサブフィールドを増やしてゆく。
図12(b)は第2のサブフィールド構成を示す説明図である。
このサブフィールド構成では、1フィールドの期間のほぼ中間に最も大きな輝度重みを持つ中心サブフィールドAを配置する。そしてサブフィールドAの輝度重みよりも小さい輝度重みを持つサブフィールドBを、サブフィールドAに隣接する場所に配置する。さらにその前後にサブフィールドBよりも輝度重みが小さい2つのサブフィールドC1、C2を配置する。サブフィールドC1、C2の輝度重みは等しい(又は、ほぼ等しい)ものとする。さらに、その前後にサブフィールドC1、C2よりも輝度重みが小さい2つのサブフィールドD1、D2を配置する。以下同様に、1フィールドの時間内に収まる範囲で、2つずつサブフィールドを増やしてゆく。最後に、前後どちらかに、最も輝度重みの小さいサブフィールドFを配置する。
図13は第1のサブフィールド構成における階調制御の一例を示す説明図である。
サブフィールドAおよびサブフィールドBを中心に、それらの両側に位置するサブフィールドC1、C2、D1、D2、E1、E2については、2つのサブフィールドを同時に点灯、消灯させるように制御する。この例では、全体の8サブフィールドの内、輝度重み1、2、4のサブフィールド2つずつを同時点灯、消灯させる。この場合、サブフィールドAの重みを16として、階調0、2、4、6、…、34、36、38の19階調が表示できる。
図14は第1のサブフィールド構成における階調制御の他の例を示す説明図である。
サブフィールドAおよびサブフィールドBを中心に、それらの両側に位置するサブフィールドC1、C2、D1、D2、E1、E2については、一部は2サブフィールドずつ同時に点灯、消灯させ、一部のサブフィールドは単独で点灯、消灯制御する。この場合、0、1、2、3、…、37、38の39階調が表示できる。さらに階調0、38以外の階調に関しては、一つの階調値に対して2種類のサブフィールド点灯が選択できる。この2種類をAモード、Bモードとして、従来の重ね合せ法を組み合わせることができる。
図15は第2のサブフィールド構成における階調制御の一例を示す説明図である。
サブフィールドAおよびサブフィールドBを中心に、それらの両側に位置するサブフィールドC1、C2、D1、D2、E1、E2については、2つのサブフィールドを同時に点灯、消灯させるように制御する。サブフィールドFについては、単独で点灯、消灯制御する。この場合、0、1、2、3、…、37、38、39の40階調が表示できる。
図16(a)〜図16(c)は第1のサブフィールド構成で画像を表示した場合の線画像の輝度分布を示す説明図であり、目の網膜上への入射輝度分布を示している。図16(a)はサブフィールド配列を示している。図16(b)は静止画を目視する場合であり、観察者の目の網膜上に線画像がそのままの線幅として投影される。図16(c)は、その線画像部分が移動し、それを目で追従して見る場合である。目で追従した場合、各サブフィールドの発光輝度は網膜上に山型に投影され、静止画を目視する場合よりも分布が広がる。しかし、この輝度分布では、図31(c)の従来の分布と比べて分布の広がる幅は狭い。さらに、本実施形態のサブフィールド構成では、特に高い輝度で表示する場合に、網膜上に山型に投影され、線幅の広がりを抑えることができる。低い輝度の場合は、投影幅は広がるが画質上あまり問題とならない。
本実施形態においては、サブフィールドAの発光輝度重みよりも小さい発光輝度重みを持つサブフィールドBを、サブフィールドAに隣接する場所に配置している。図17(a)および図17(b)、並びに図18(a)および図18(b)は、このサブフィールド構成の効果を説明するものである。
図17(a)および図17(b)は、12階調表示画像時のサブフィールド点灯状況、ならびに動画像が移動し、それを目で追従した場合の網膜上への入射輝度分布を表している。図17(a)は次輝度のサブフィールドBが存在しない場合、図17(b)は次輝度のサブフィールドBが存在する場合である。サブフィールドAよりも小さい発光輝度重みを持つサブフィールドBを、サブフィールドAに隣接する場所に配置することで、網膜上への投影幅を狭くすることが可能となり、動画ボケの改善に効果的であることがわかる。
図18(a)および図18(b)は、サブフィールドBの存在の有無による階調制御の相違例をあらわしたものである。図18(a)はサブフィールドBが存在しない場合、図18(b)はサブフィールドBが存在する場合である。サブフィールドAよりも小さい発光輝度重みを持つサブフィールドBを、サブフィールドAに隣接する場所に配置することで、8階調から14階調表示時に、その発光サブフィールドを時間的に近接したサブフィールドに設定することができるため、網膜上への投影幅を狭くすることが可能となる。また、一つの階調値に対して2種類のサブフィールド点灯が選択できるため、従来の重ね合せ法を組み合わせることも可能である。
以上のように、サブフィールドAよりも小さい発光輝度重みを持つサブフィールドBを、サブフィールドAに隣接する場所に配置することは、動画ボケの改善、および動画偽輪郭発生低減に効果的である。
図19(a)〜図19(c)は第1のサブフィールド構成で画像を表示した場合の隣接階調部分の輝度分布を示す説明図であり、目の網膜上への入射輝度分布を示している。図19(a)はサブフィールド配列を示している。図19(b)は階調14と階調16の隣接階調部分における静止画時の輝度分布である。図19(c)は動画時に追尾視したときの輝度分布である。この輝度分布では、図26(c)の従来の分布と比べて、動画偽輪郭が暗線と輝線に分散しており、表示ドットそのものが見えない距離から見れば、動画偽輪郭はある程度打ち消される。
なお、上記では、中心のサブフィールドの輝度重みを16に設定した場合について説明を行なったが、この中心のサブフィールドの輝度重みを例えば12程度に減らすことも可能である。中心のサブフィールドの輝度重みを減らすと、階調表示数は減るが、動画偽輪郭の振幅を小さくすることができる。したがって、階調数と動画偽輪郭の振幅低減とのいずれを優先させるかで、中心のサブフィールドの輝度を調整すればよい。
図20はPDPの駆動回路の構成を示すブロック図である。
この駆動回路は、上記した実施形態1と実施形態2の駆動方法を実施する回路である。この駆動回路は、図22で示した駆動回路とはSFデータ変換回路106aを設けている点が異なる。つまり、表示データ制御部106のSFデータ変換回路106aにデータ検出・判定部302を設けている。
パネル駆動制御部107は、図22で示した駆動回路と同様な構成に加えて、本発明のサブフィールド構成の駆動制御を行うようにプログラミングされた制御回路が設けられている。
図21は図20で示した駆動回路のSFデータ変換回路の構成を示すブロック図である。
SFデータ変換回路106aは、配列変換・切り替え部301と、データ検出・判定部302と、フィールド・メモリ303と、制御回路304から構成されている。
配列変換・切り替え部301は、ルックアップテーブルLUT-A,LUT-Bと、セレクタ301aから構成されている。データ検出・判定部302は、ラインメモリ302aと、動き量検出部302bと、判定回路302cで構成されている。フィールド・メモリ303は、第1SF−メモリ〜第nSF−メモリで構成されている。
入力された画像データは、配列変換・切り替え部301を介してフィールド・メモリ303に書き込まれ、そのデータに基づいてデータ電極ドライバへ制御データが送られる。配列変換・切り替え部301、データ検出・判定部302、およびフィールド・メモリ303は制御回路304によりコントロールされる。制御回路304にはクロック信号CLOCK、水平同期信号、垂直同期信号が入力される。
配列変換・切り替え部301は、図2〜図6および図12〜図15で示した第1のサブフィールド構成と第2のサブフィールド構成の階調制御を行う。ルックアップテーブルLUT-A,LUT-Bには、入力画像データに対して、どのサブフィールドを点灯させるかという情報を複数記憶している。
動き量検出部302bは表示画像中の動き量を検出する。判定回路302cは、表示画像中の動き量が少ない時には、より階調数を多く取れるサブフィールド配置を選択する。また、表示画像中の動き量が多い時には、階調数が少なくても、より画像ボケの小さい、あるいは、より動画偽輪郭抑制効果の高いサブフィールド配置を選択する。この選択は、配列変換・切り替え部301のセレクタ301aに制御信号を送ることで行う。
このようにして、入力画像の動き量に応じてサブフィールド配置を選択することにより、階調数を落とすことなく、効果的にボケおよび動画偽輪郭を抑制することができる。
本発明の駆動方法を適用するPDPの構成を示す部分分解斜視図である。 実施形態1の第1のサブフィールド構成と第2のサブフィールド構成を示す説明図である。 第1のサブフィールド構成における階調制御の一例を示す説明図である。 第1のサブフィールド構成における階調制御の他の例を示す説明図である。 第1のサブフィールド構成における階調制御のさらに他の例を示す説明図である。 第2のサブフィールド構成における階調制御の一例を示す説明図である。 第1のサブフィールド構成で画像を表示した場合の線画像の輝度分布を示す説明図である。 図7と同じサブフィールド構成で非対称発光制御を行った例を示す説明図である。 第2のサブフィールド構成で画像を表示した場合の線画像の輝度分布を示す説明図である。 第1のサブフィールド構成で画像を表示した場合の隣接階調部分の輝度分布を示す説明図である。 第1のサブフィールド構成で中間輝度を低下させた場合の隣接階調部分の輝度分布を示す説明図である。 実施形態2の第1のサブフィールド構成と第2のサブフィールド構成を示す説明図である。 第1のサブフィールド構成における階調制御の一例を示す説明図である。 第1のサブフィールド構成における階調制御の他の例を示す説明図である。 第2のサブフィールド構成における階調制御の一例を示す説明図である。 第1のサブフィールド構成で画像を表示した場合の線画像の輝度分布を示す説明図である。 動画像が移動した場合の網膜上への入射輝度分布を表す説明図である。 サブフィールドBの存在の有無による階調制御の相違例をあらわした説明図である。 第1のサブフィールド構成で画像を表示した場合の隣接階調部分の輝度分布を示す説明図である。 PDPの駆動回路の構成を示すブロック図である。 図20で示した駆動回路のSFデータ変換回路の構成を示すブロック図である。 従来のAC型3電極面放電形式のPDPの駆動回路を示すブロック図である。 従来のPDPのサブフィールド法における階調制御を説明するタイミングチャートである。 PDPの発光位置の偏りによる影響を説明する図である。 動画時に輝度変動が輪郭のように目視される原理を示す説明図である。 動画時に輝度変動が輪郭のように目視される原理を示す説明図である。 画像移動時に現れる暗線を示す説明図である。 従来の重ね合わせ法の動作の一例を示す説明図である。 従来のサブフィールドごとの発光と網膜上の輝度分布を示す説明図である。 従来のPDP駆動回路の重ね合わせ処理を行う回路を示すブロック図である。 従来の重ね合わせ法を採用したサブフィールド構成で動画像を追尾視したときに発生する画像のボケを説明する図である。
符号の説明
10 PDP
11 前面側の基板
12 透明電極
13 バス電極
17,24 誘電体層
18 保護膜
21 背面側の基板
28R,28G,28B 蛍光体層
29 隔壁
30 放電空間
101 アドレスドライバ回路
102 Yスキャンドライバ回路
103 Y共通ドライバ回路
104 X共通ドライバ回路
105 制御回路
106 表示データ制御部
106a SFデータ変換回路
106b 表示負荷率検出回路
107 パネル駆動制御部
107a スキャンドライバ制御部
107b 共通ドライバ制御部
301 配列変換・切り替え部
302 データ検出・判定部
303 フィールド・メモリ
304 制御回路
301a セレクタ
302a ラインメモリ
302b 動き量検出部
302c 判定回路
A アドレス電極
L 表示ライン
LUT-A,LUT-B ルックアップテーブル
X,Y 表示電極

Claims (8)

  1. 任意に発光させることが可能な複数の発光点をマトリクス状に配置した画面を有するフラットパネルディスプレイを用い、1フィールドを輝度の異なる複数のサブフィールドで構成し、サブフィールドの組み合わせで階調を有する1フィールドの画像を表示し、これを連続表示することで動画を表示するフラットパネルディスプレイの駆動方法であって、
    1フィールドの構成を、最大輝度のサブフィールドを1フィールドの期間のほぼ中間に配置し、以降のサブフィールドは2分割して一方を前記中間に配置したサブフィールドの前側に他方を後ろ側にそれぞれ配置した構成とし、2分割したサブフィールドの内、一部のサブフィールドについては1フィールドの期間内に双方を発光させ、その他のサブフィールドについては1フィールドの期間内に一方のみを単独で発光させる表示階調を設けてなるフラットパネルディスプレイの駆動方法。
  2. 中間に配置したサブフィールドが、最大輝度のサブフィールドと次輝度のサブフィールドからなる請求項1記載のフラットパネルディスプレイの駆動方法。
  3. 最小輝度のサブフィールドについては、2分割せずにフィールドの前端または後端に配置してなる請求項1記載のフラットパネルディスプレイの駆動方法。
  4. 2分割したサブフィールドが、ほぼ等分に分割されてなる請求項1記載のフラットパネルディスプレイの駆動方法。
  5. 2分割したサブフィールドは、フィールドの中央から端に向けて降順に配置されてなる請求項1記載のフラットパネルディスプレイの駆動方法。
  6. 2分割したサブフィールドの一方のみを単独で発光させる表示階調においては、その発光サブフィールド位置を、発光点のドットごと、あるいは発光点のラインごとに切替えて表示を行なうことを特徴とする請求項1記載のフラットパネルディスプレイの駆動方法。
  7. 任意に発光させることが可能な複数の発光点をマトリクス状に配置した画面を有するフラットパネルディスプレイを用い、1フィールドを輝度の異なる複数のサブフィールドで構成し、サブフィールドの組み合わせで階調を有する1フィールドの画像を表示し、これを連続表示することで動画を表示するフラットパネルディスプレイの駆動装置であって、請求項1記載の駆動方法でフラットパネルディスプレイを駆動する駆動回路を備えてなるフラットパネルディスプレイの駆動装置。
  8. 駆動回路が、複数のサブフィールド構成を記憶したメモリと、入力データから画像の動き量を検出する検出部と、検出部によって検出された画像の動き量の検出結果から前記複数のサブフィールド構成を切り替えるセレクタとを備えてなる請求項7記載のフラットパネルディスプレイの駆動装置。
JP2003389465A 2003-11-19 2003-11-19 フラットパネルディスプレイの駆動方法および駆動装置 Pending JP2005148631A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003389465A JP2005148631A (ja) 2003-11-19 2003-11-19 フラットパネルディスプレイの駆動方法および駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003389465A JP2005148631A (ja) 2003-11-19 2003-11-19 フラットパネルディスプレイの駆動方法および駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005148631A true JP2005148631A (ja) 2005-06-09

Family

ID=34696206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003389465A Pending JP2005148631A (ja) 2003-11-19 2003-11-19 フラットパネルディスプレイの駆動方法および駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005148631A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006072331A (ja) * 2004-08-03 2006-03-16 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 表示装置の駆動方法
JP2009186884A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Sony Corp 点灯期間設定方法、表示パネルの駆動方法、バックライトの駆動方法、点灯期間設定装置、半導体デバイス、表示パネル及び電子機器

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006072331A (ja) * 2004-08-03 2006-03-16 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 表示装置の駆動方法
JP2009186884A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Sony Corp 点灯期間設定方法、表示パネルの駆動方法、バックライトの駆動方法、点灯期間設定装置、半導体デバイス、表示パネル及び電子機器
US8537182B2 (en) 2008-02-08 2013-09-17 Sony Corporation Light emitting period setting method, driving method for display panel, driving method for backlight, light emitting period setting apparatus, semiconductor device, display panel and electronic apparatus
US8817012B2 (en) 2008-02-08 2014-08-26 Sony Corporation Light emitting period setting method, driving method for display panel, driving method for backlight, light emitting period setting apparatus, semiconductor device, display panel and electronic apparatus
KR101578452B1 (ko) * 2008-02-08 2015-12-17 소니 주식회사 점등기간의 설정방법, 표시패널의 구동방법, 백라이트의 구동방법, 점등기간 설정장치, 반도체 디바이스, 표시패널 및 전자기기
US9361857B2 (en) 2008-02-08 2016-06-07 Sony Corporation Light emitting period setting method, driving method for display panel, driving method for backlight, light emitting period setting apparatus, semiconductor device, display panel and electronic apparatus
US9626911B2 (en) 2008-02-08 2017-04-18 Sony Corporation Light emitting period setting method, driving method for display panel, driving method for backlight, light emitting period setting apparatus, semiconductor device, display panel and electronic apparatus
US9646538B2 (en) 2008-02-08 2017-05-09 Sony Corporation Light emitting period setting method, driving method for display panel, driving method for backlight, light emitting period setting apparatus, semiconductor device, display panel and electronic apparatus
US9761176B2 (en) 2008-02-08 2017-09-12 Sony Corporation Light emitting period setting method, driving method for display panel, driving method for backlight, light emitting period setting apparatus, semiconductor device, display panel and electronic apparatus
US9953578B2 (en) 2008-02-08 2018-04-24 Sony Corporation Light emitting period setting method, driving method for display panel, driving method for backlight, light emitting period setting apparatus, semiconductor device, display panel and electronic apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100802484B1 (ko) 화상 표시 방법 및 화상 표시 장치
JP2002221935A (ja) 表示装置
JPH10153982A (ja) 階調表示方法および階調表示装置
JPH07175439A (ja) ディスプレイ装置の駆動方法
JP2009145664A (ja) プラズマディスプレイ装置
US6992645B2 (en) Method and apparatus for driving plasma display panel
JP2007101923A (ja) デジタル表示装置及びその表示方法
JP2006194948A (ja) プラズマディスプレイパネルの駆動方法及びプラズマディスプレイ装置
JP2006195405A (ja) プラズマ表示装置及びその画像処理方法
JP4160575B2 (ja) プラズマディスプレイ装置及びその駆動方法
KR100781011B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 방법 및 플라즈마디스플레이 장치
JP2000223034A (ja) プラズマディスプレイパネル
JPH10241572A (ja) プラズマディスプレイ装置およびプラズマディスプレイパネル
JP2006195329A (ja) 画像表示方法
JP4165108B2 (ja) プラズマディスプレイ装置
JP4240160B2 (ja) Ac型pdpの駆動方法及びプラズマ表示装置
JP2005148631A (ja) フラットパネルディスプレイの駆動方法および駆動装置
JP3179817B2 (ja) 面放電型プラズマディスプレイパネル
JPH1152912A (ja) 階調表示方法
JP2004151162A (ja) 階調表示方法
US20060214887A1 (en) Image display method and image display apparatus
EP1622116B1 (en) Method and device for driving display panel
JP2000221937A (ja) 画像表示装置
KR20050033021A (ko) 표시장치 및 표시패널의 구동방법
JP2000066637A (ja) プラズマディスプレイパネルの階調表示方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050720

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050720

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20050915

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051206

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20051207