JP2005146499A - 電子衣料 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光デバイスやセンサなどの電子デバイスと前記電子デバイスを機能させるための配線パターンや電子回路などとを有する電子衣料において、衣料の使用者が電子機能を積極的に利用できるような電子衣料を提供する。個人の生体に関するセキュリティ情報を自動的に取得して、その結果を外部に送信することが可能な電子衣料を提供する。
【解決手段】衣料または布に電子チップ、配線パターン、電子回路などを組み込む。例えば個人のセキュリティ情報を取得する各種セキュリティセンサチップ(66〜70)と、前記セキュリティセンサチップによって取得されたセキュリティ情報(データ)と、緊急時において外部へ緊急通報することができる通信手段とが組み込まれた、電子衣料「セキュリティウェア」60を製造する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、衣料を構成している布に電子デバイスや電子回路などが組み込まれている電子布、または前記電子布から構成された電子衣料に関する。
本発明は、「だれも」が、「いつでも」、「どこにいても」着用者である個人と外部との間で各種情報を送受信するための双方向通信手段と、個人の位置情報や生体情報を取得する各種センサとを有している電子衣料に関する。
本発明は、前記電子衣料を着用した個人の安全を常時保証するためのセキュリティシステムに関する。
従来の電子機器においては、ガラスやプラスチックシートなどを材料とするプリント基板上に、メッキなどにより配線パターンがプリントされたプリント配線板を用意し、前記プリント配線板上に種々の電子部品を最適な場所に配置された電子回路から構成されていた。
最近ではプラスチックシート上に「プリント」されたトランジスタなどをはじめとして、柔軟なプラスチックシート上に導電インクなどを付着させ、従来から製造されているシリコン製のものとほとんど同じ機能を有する屈曲性のあるトランジスタなどの電子デバイスを製造したり、前記電子デバイスから構成される電子回路などが実現されつつある。その結果、電子回路などがプリントされた柔軟性のあるプラスチックプリント基板をケース(筐体)の中に配置することにより、よりコンパクトな電子機器が実現できるようになった。
しかしながらこのような筐体内に収納された3次元構造を有する電子機器を衣服などの衣料に組み込むことは困難であり、電子機器の使用者は特殊な収納ポケットを有する衣服を着用して持ち運んだり、移動中においては収納ポケットから取り出して使用していた。
一方参考文献2においては、このような不便さを解消するため、既存の衣服に所定の電気機能を満たすための電気回路構成用部材を装着した例が開示されている。前記文献によれば、既存の衣料を回路基板として、配線用導電部材や回路構成部材などの電気部材を前記回路基板上に追加して装着し、ラジオなどの電気機器を構成させているが、追加装着のため電気機器の機能を犠牲にする場合が多々あった。また3次元形状を有している電気部材を既成の衣服に装着させているため違和感を伴う場合もあった。
最近では携帯電話などに代表されるように、コンピュータ、オーディオ、情報端末機器などのモバイル電子機器はますます小型化されおり、これらを衣服のポケットに収納するなどの方法で身体に装着して、「いつでも」「どにいても」使用しようとする環境が実現しつつある。
半導体チップの微細化は、前記モバイルで電子機器をさらに小型化させるために必要な基本技術であり今後ますます拍車がかる。またRFID(無線タグ)に代表される半導体チップ自体を、布、紙、プラスチックなどに貼り付けるなどにより装備して実用的に使用しようとする試みが開始されている。
一方、個人用のセキュリティシステムに関しては、携帯用威嚇器(アラーム)や、建物内の特定な場所でのみ使用できる無線や電話によるによる緊急通報装置などが市販されている。たとえば緊急時の救援システムとしては、近傍に設置されている通報装置を作動させて自動電話や無線により、特定の連絡先に通報し、通報者などを救援する救援システムがある。この救援システムは、個人の身体に危険や異常などが生じた場合や緊急事態が発生した時に前記通報装置を作動させて、識別コードを含む電波または電話番号によりその通報者とその場所を特定し、救援するシステムであった。
生体情報のモニタシステムにおいては、腕時計などのモバイル機器を使い、その内部に体温、血圧、脈拍などを検知するセンサと、これらのセンサ信号を処理する回路を内蔵させ、携帯者の健康状態が悪化すると、所定の連絡先に緊急通報する方式が提案されている(例えば特許文献3参照)。
現在位置を知る方法としてはたとえば、GPSチップ搭載の携帯電話をはじめとした携帯端末機器を使用した位置情報システムが各メーカにより提供されている。
特開2003−13317 特開平2−234901 特開2002−74542
従来の衣服などには情報を取得したり発信したりするような電子的機能はなく、製造時の形状や性能を保持した状態で使用していた。このため移動先や移動中の任意の外出場所において個人が電子機器を使用して情報を取得したり発信する場合、例えば鞄や衣服のポケットなどに収納していた電子機器を取り出し操作しなければならないなどの課題があった。
個人が頻繁に使用する機能としては、見る、聞く、話す、計るなどがあるが、これらの情報を記憶したり発信するためには、これらの基本機能を有する、カメラ、スピーカ、マイク、計測器など複数の電子機器を衣服の最適な場所に組み込み、個人の身体の一部として常に一体化させることが望ましい。しかしこのような従来の電子機器は3次元形状を有しているため、衣服などと一体化することは困難であるという課題があった。このため衣服のポケットや携帯用の鞄などに収納して装着せざるを得なかった。
発光デバイスの代表例であるLEDを使用した発光装置に関しても上記の理由で、布表面に組み込み固定して使用させることは困難であった。このため複数のLED発光装置を内蔵させ、豊かな個性ある表現力を持たせた衣服や、独特の光を放出させ周辺や遠方からの視線を引き付けるような衣類を実現することは困難であった。
携帯電話や腕時計などのモバイル機器や、個人の健康状態をチェックするための心拍計や体温計などの生体モニタ用計測器にみられるように、移動を伴う場合において使用者は、これらの情報収集機器を、身体に装着するか衣服のポケットの中に収納して持ち運んでいるが、常時携帯するのは面倒で煩わしとか忘れるなどの理由により、「いつでも」「どこにいても」使用していないという課題があった。
前記課題は、たとえばセキュリティの分野から考えると今後重大な問題が発生するものと予想される。従来、個人を対象としたセキュリティ商品として、例えば前記救援システムが存在するが、このシステムに使用される部材は、家庭内など特定場所に固定して設置されているため、設置されている特定場所近傍で発生する異常事態に限り、警察などの外部へ緊急通報することができた。すなわち、従来のセキュリティシステムは特定場所以外では使用できないという課題があった。
このように、セキュリティ関係においては、単一機能を持つセキュリティ商品やセキュリティシステムは多数存在するが、その大部分はオフィスや家庭など固定された特定の場所(建物や公共空間)での不特定多数の個人を対象とした防犯・安全対策を目的としていた。しかし急激な社会変化に伴い、「個人の安全は自分で守る」ことが必要な現代社会では、今後個人に対する生命と身体の安全対策が最も重要な課題なり、「いつでも」「どこにいても」これらを個人自身によって総合的に保証するシステムの重要性が増してきた。
最近の携帯電話の普及により、会社や家庭などの特定空間以外の場所においても携帯電話による緊急通報ができる環境が整いつつある。しかし、緊急時においては、電話をかける被害者が精神的ショックや損傷などで迅速に通報できなかったり、居場所に関する情報を正確に通報先に伝えられないなどのケースが多く存在する。このため適切な対応ができなかったり遅れたりするという課題があった。
緊急通報の中で特に現在位置を知らせることは重要であり、そのための手段としてGPS(全地球測位システム)の利用が高まっている。最近ではGPSを内蔵した携帯電話や腕時計などが開発され、ますます身近な位置情報手段として利用されている。しかし、携帯電話や腕時計などは、衣服のポケット内に入れて移動することは可能であるが身体と常に一体化させることは困難であり、個人の安全を常時(24時間)保証するには至っていない。すなわち、携帯電話や腕時計は、身体と一体化されていないため携帯するのを忘れたり、身体に装着するのがわずらわしいため故意に携帯しないなどの課題があった。
単独の病人や高齢者などによる突然の発作や意識喪失などの予期せぬ病的事故などにおいては、本人の通報能力がなくなり、第3者が発見し通報するまでに長時間を必要とし、その結果、病状を悪化させ最悪の場合は死亡するケースが多々ある。このような事故を未然に防ぐために開発された体温や心拍測定用生体モニタ装置においては、腕時計のような構造にして人間の肌に密着させているが、わずらわしいなどの理由により常時携帯には適していないという課題があった。
また近年の盗難においては、その手口は巧妙になり、移動の際に携帯している貴重品が本人の気づかないうちに盗まれるケースが多発している。移動に伴う貴重品などの所有物(または所持品)に対して盗難対策や忘れ物対策が課題になってきた。
このように個人を対象としたセキュリティシステムにおいては、個人は常に移動を伴うので、常時身体の一部として意識なしで積極的に利用でき、かつ総合的なセキュリティ機能をもつシステム商品が望まれている。さらにこのようなセキュリティ商品にはIT技術が使用されていることもあり、操作が非常に複雑で使いにくく不便なものであったため、情報弱者にも積極的に使用できるような取り扱い方法が課題になっていた。
以上の理由により本発明においては、各種情報などを取得したり利用することのできる電子機能などを、衣料またはこれを構成している布に織り込んだり編み込んだりすることにより組み込み、従来の電子機器では困難であった電子機能を衣料の一部として一体化することを実現させ、衣料の使用者が「いつでも」「どこにいても」手軽に電子機能を積極的に利用できるような電子衣料を提供することを目的としている。
一例として個人のセキュリティ対策に適応させた場合、個人が常時着用することにより、前記課題を解決し、日常生活はもちろん遠方への旅行や危険区域などに移動する際にも「だれでも」が、「いつでも」「いずこにいても」確実に自分自身やその周辺状況を常にモニタすることができ、もし急激な変化や異常事態が発生した場合には外部へ緊急通報できるような、電子衣料と、前記電子衣料を使用したセキュリティシステムとを提供することができる。
請求項1に係る発明においては、発光デバイスやセンサなどの電子デバイスと前記電子デバイスを機能させるための配線パターンや電子回路などとを有する電子衣料において、布面上に、電子デバイス、配線パターン、電子回路などのいずれかまたはすべてが導電インクなどでプリント法により形成することにより、布と一体化されている電子布または前記電子布から構成されている電子衣料を提供することを特徴としている。
前記電子布または前記電子衣料を実現させるため本発明においては、布を構成している糸の間隙を含む布面上に接着樹脂で充填固化させることにより一様な平滑平面からなるプリント基布を作り、前記プリント基布上に導電性インクにより配線パターンがプリントされた、プリント配線布を提供することである。その結果、導電インクにより一様にプリントするのが困難な従来の布面上においても容易に配線パターンをプリントすることが可能になる。一方、繊維の一部に導電繊維が組み込まれた(織り込まれた、または編みこまれた)布においては、前記導電繊維によって形成することが困難な配線パターンにおいて、プリント基布を形成することにより、導電インクによる配線パターンをプリントすることもできる。
センサや発光デバイスなどの電子デバイスや前記電子デバイスを機能させるための電子回路においても同様にして前記プリント基布上にプリントすることができる。
請求項2に係る発明においては、発光デバイスやセンサなどの電子デバイスと前記電子デバイスを機能させるための配線パターンや電子回路などとを有する電子布または電子衣料において、前記電子布または前記電子衣料を構成している繊維の一部に導電繊維を織り込むまたは編み込むことにより導電繊維が組み込まれており、前記導電繊維により配線パターンを形成していることを特徴としている。その結果、プリント法により形成が困難な配線パターンにおいては、導電繊維により配線パターンを形成させ電子回路を構成することにより前記電子デバイスを機能させることができる。
以上の結果たとえば、温度、湿度、におい、圧力などを測定するための各種計測用センサと前記センサを動作させるための配線パターンや電子回路などを有する電子衣服が実現でき、前記電子衣服着用者は外出先や移動時など、どこにいても、周辺の温度,湿度、におい、圧力など周辺の環境情報を、余分な配線や面倒な操作を行わなくても、いつでも違和感なく迅速に取得したり利用することができる。
請求項3においては、請求項1または請求項2で記載された発光デバイスとしてLED(有機LEDを含む)であることを特徴としており、その結果、1個または複数のLEDを含む発光デバイスが組み込まれた電子布や電子衣料を実現させることができる。複数個のLEDを組み合わせて、文字、記号、画像などの情報を有する布または衣料として提供することにより装飾性豊かな従来にはない効果が発揮できる。
請求項4から6に係る電子衣料では、前記電子衣料を構成している繊維素材に、個人の位置情報や生体情報などを取得するセンサと、前記センサが取得したセンサ情報を外部に送信したり、逆に外部情報を受信するための双方向無線通信手段と、前記センサと前記双方向無線通信手段とを接続する電気的手段とが衣料の一部として衣料と一体化されていることを特徴としている。その結果、着用者は、移動中やその前後においても自分自身やその周辺情報を常に取得することができ、もし急激な変化や異常事態が発生した場合、いつでも通報センターなどの外部との交信を行い適切な対応を受けることができる。
センサと双方向無線通信手段とを接続するための前記電気的手段としては、請求項5では衣料を構成している繊維の一部が導電繊維を有している衣料の場合は前記導電繊維により、請求項6では請求項1で発明した導電インクを使用したプリント法によって形成される配線パターンにより、前記センサと双方向無線手段とを電気的に接続されることを特徴としている。その結果、新たにケーブルやリード線などの導電部材を配線用として衣料に追加装備する必要がなくなり、軽量かつシンプルな衣料が実現する。
請求項7に係る位置情報を取得するセンサには、GPSなどの位置センサとCCDなどの画像センサとが含まれていることを特徴にしている。位置センサや画像センサが取得した位置データや画像データは、通報センターなどで解析されることにより、通報者の所在を特定することができる。その結果、老人や幼児などを含むあらゆる個人は前記電子衣料を着用することにより、外出先で予期せぬ緊急事態が発生した場合、通報センターなどを通しまたは直接警察や病院などの通報先に緊急通報を行い、迅速な救援を受けることができる。
請求項8に係る生体センサでは、少なくとも、体温センサ、温度センサ、心拍センサ、血圧センサ、脈拍センサ、匂いセンサなどを含むことを特徴としている。その結果、個人の生体情報を常時モニタすることができるので、着用者である老人や病人などの個人は、心臓発作など突然身体に異常が発生した場合、この異常状態を、体温、心拍、血圧、脈拍などの1以上によって察知することができる。そして(1)無線中継機などに内蔵されているセンサ信号処理回路が自動的に異常を検知して外部へ緊急通報、または(2)着用者自身が異常を察知して押しボタン操作や緊急メッセージを音センサ(マイク)に入力させる音声操作などの手動操作による外部への緊急通報、などにより迅速な対応を受けることができる。また、本発明の電子衣料は、押しボタンによる手動操作以外は自動操作により緊急通報することができるため、情報弱者にとっても使いやすい操作機能などを有することを特徴としたパーソナルセキュリティ用電子衣料となる。
請求項9に係る発明では、前記各種センサのうち同種のセンサが電子衣料全体にわたり最適な場所に複数個散在していることを特徴としている。その結果、電子衣料は、複数個のうち少なくとも1個以上のセンサから、測定値に関し正確な生体データを取得することにより、着用者の体温や心拍などに関する正確な生体情報を得ることができる。
請求項10に係る発明では、電子衣料に組み込まれている体温センサなどの各種センサにおいて、少なくとも1種類以上またはすべてにアンテナなどの無線による送信手段を内蔵させることにより、センサ信号(情報)を直接外部に無線送信させることを特徴としている。その結果、電子衣料に組み込まれているアンテナが有する機能の負担を軽減することができる。
請求項11に係るセキュリティシステム(第一のセキュリティシステムとする)では、請求項4から10のいずれか一項で記載の電子衣料の着用者は異常が発生した場合、家族、友人など着用者が設定した外部への緊急通報を音センサ(マイク)による音声操作などで行うことにより、救援を得ることができることを特徴としている。 さらに前記電子衣料着用者は以下に示す無線中継機、通報センターの両方またはいずれか一方から構成される各種のセキュリティシステムを利用することにより救援を受けることもできる。
第二のセキュリティシステムでは、(1)各種センサが取得した個人のセキュリティ情報を無線中継機および通報センターに送信する送信手段と、前記無線中継機と前記通報センターからの情報(信号)を受信する受信手段とを有する、請求項4から10のいずれか一項で記載の電子衣料と、(2)前記電子衣料から送信されたセキュリティ情報を受信する受信手段と、無線中継機に内蔵されているセンサ信号処理回路が前記受信手段によって受信されたセキュリティ情報において異常を検出した場合、その異常結果を前記電子衣料と前記通報センターに送信する送信手段とを有する無線中継機と、(3)前記電子衣料および前記無線中継機から送信されてきたセキュリティ情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信したセキュリティ情報を分析して異常を検出した場合、その異常結果を外部に緊急通報するための送信手段を有する通報センターと、から構成されている。その結果、日常生活はもちろん、遠方への旅行や危険区域などに移動する際にも「だれでも」が、「いつでも」「いずこにいても」確実に外部へ緊急通報することにより救援を受けることができる。
第三のセキュリティシステムにおいては、請求項4から10のいずれか一項で記載の電子衣料に、少なくとも生体センサ信号処理回路が追加された構成の電子衣料を使用することにより、前記電子衣料着用者は生体センサ信号を解析して生体異常が発生した場合は自動的に検知して通報センターに通報することが可能になる。すなわち、第三のセキュリティシステムにおいては、生体の異常時においても自動的に緊急通報が可能な電子衣料と、第二のセキュリティシステムで示された通報センターとから構成されるセキュリティシステムである。
第四のセキュリティシステムにおいては、請求項4から10のいずれか一項で記載の電子衣料と第二のセキュリティシステムで記載の無線中継機とから構成された、第二または第三のセキュリティシステムとは別方式の、セキュリティシステムである。
請求項12に係る発明では、前記の第一から第四のセキュリティシステムにおいて、外出時に携帯する貴重品などの所持品(所有物)に無線発信手段を備えた無線ラベル(無線タグ)を貼り付けることにより、前記無線ラベルと電子衣料または無線中継機との間の距離が設定値以上に長くなった場合、アラーム付無線センサが組み込まれた電子衣料または無線中継機は、無線ラベルからの無線信号が途絶え受信できなくなったことを示すアラームを発生させることを特徴としたセキュリティシステムである。その結果、個人の所有品が盗難や置忘れなどにより紛失するのを未然に防止することができる。
布表面に回路用配線パターンや電子回路を直接プリントすることなどによりフレキシブルで違和感のない電子布が実現できる。そしてこのような電子布から構成される電子衣料を製造することも可能になる。つまり、衣服や布などの繊維製品に種々の電子デバイスや電子回路から構成される電子機器の機能を持たせることが可能になる。その結果、電子機器使用者は従来から使用してきた種々の電子機器をポケットに入れたり、操作時のわずらわしさを取り除くことができるためより「いつでも」「どこにいても」電子機器の積極的な利用が可能になる。
個人の生体情報や位置情報を取得し、かつ外部との双方向通信手段などを装備した本発明の電子衣料を着用することにより、「だれでも」が緊急時において「いつでも」「どこにいても」ボタンを押すという簡単な手動操作や自動操作で緊急通報ができるため、パーソナルセキュリティ機能が常時働き、その結果、安心した日常生活を送ることができる。特に老人、病人、身体障害者、幼児などには必需品として利用されることが予想される。
電子回路、配線パターンなどがプリントされたプリント基布から構成される電子布の製造方法について図1から図3を用いて説明する。布に金、銀、銅などの金属材料、金属酸化材料、有機材料などの微粒子をインクとしたインクジェット技術を例にとり、布や布から構成される衣料に以下に示される方法で配線パターンや電子デバイスなどがプリントされた電子布および、前記電子布から構成された電子衣料について示す。
折り曲げるなど自由に変形できる絶縁性繊維素材である縦糸11と横糸12とから構成された布において、縦糸11、横糸12および各糸の間隙を含む布面上を接着樹脂13で充填固化させ、この接着樹脂で局所的な連続平滑面からなるプリント基布面15を作る(図1)。接着樹脂としては、耐水、耐熱、耐薬性を備えたものを使用する。布素材によっては、樹脂によるコーティング、蒸着法やスパッター法によるコーティングなどにより平滑平面を形成することもできる。
このようにして形成されたプリント基布面上15に、あたかも市販のカラープリンタで色を変えるような方法でプリンタノズルから吐出する材料を選び変え、たとえば、配線パターン21を作る場合は導電性金属粒子を含む金属インクを、抵抗22などの受動デバイスを作るところでは金属酸化物材料などを含むインクを、トランジスタ23などの半導体デバイスを作るところでは有機材料などの半導体インクを、インクジェットで飛ばして電子回路を作る。ただし電子デバイスの種類に応じて吐出するインク材料を変え同じ場所を複数回プリントする場合もある。このようにしてできる電子回路の一例を図2に示す。場合によっては、製作した電子回路が外部から受ける電気ノイズの影響を取り除くため、プリントされた電子回路の周辺をノイズ除去材料で覆う必要もある。またプリント基布(または接着樹脂)に電気ノイズ除去用材料を使用してもよい。
その後、プリント基布全体は洗濯ができるように撥水性の樹脂で保護する。
図3には電子チップ34がプリントされたプリント基布30の例が示されている。
前記プリント法により各種電子デバイスや配線パターンなどの電子回路がプリントされたプリント基布10,30ができあがる。その結果、プリント基布を有する電子布ができ、このような1枚または複数の電子布から構成された電子機器衣服40を作ることができる。
また前記インクジェットプリント法で製作できない電子デバイスなどは電子布上に直接組み込んでもよい。すなわちあらかじめ布を構成している糸または繊維の隙間に樹脂を浸し充填硬化させプリント基布をつくり、前記プリント基布上に電子デバイスを固定し,最後に電子デバイス全体は撥水性のある樹脂で浸し接着硬化させる。
その他、ICチップを動作させるための電子回路や周辺電子チップも同様な方法により布表面上にプリントして電子機器(たとえばラジオ、情報端末機器など)を構成させることができる。ただし、衣料のもつストレッチ性、柔軟性、などを犠牲にしないよう、最小限の面積にプリントする必要がある。
繊維の一部に導電繊維を有する布において、前記導電繊維によって配線パターンを形成するのが困難な場合は、インクジェットプリント法などのプリント法を使用して配線パターンをプリントすることもできる。また導電繊維とプリントを併用して配線パターンを形成することもできる。
衣服に装着または配備された無線情報端末機器の情報を送受信するための無線用アンテナ、電子デバイス、電子回路などを衣料に直接プリントすることもできる。配線が長くデータ線やアンテナにノイズが発生する場合は、配線の周辺などの最適な場所にノイズ除去用材料を実施例1と同様な方法でプリントすることも可能である。
衣服にアンテナを組み込むことにより、電子衣服着用者の保有する情報を外部に送信したり、逆に外部から取得することができる。従来の情報端末機器などに搭載されているアンテナは小さいため、感度が十分でないことが多かったが、本発明により大きな面積を有するアンテナが可能になり感度が格段増すものと予想される。また利用できる周波数領域も拡大する。
CCD画像センサチップ41、イヤホン42、LEDチップ43、アンテナ44などの電子デバイスが内蔵された電子帽子40の一例を図4に示す。実施例1や実施例2によりプリント基布上にプリントされた小型ラジオなどの電子機器を装備した電子衣服から無線で送信される音声は、帽子の上端に組み込まれたアンテナを介し受信し、帽子の両端に組み込まれたイヤホンで聴くことができる。またこの図では導電繊維やプリント法で作成された配線にLEDチップ43が接続されており、帽子としてファッション性を持たせたり、遠方からの注意を引き付けることができるなど従来にはない効果を生み出すことができる。
図5は、外界の気温、湿度、ガス濃度などを測定する各種センサチップ51や、位置センサとしてのGPSチップ52や、画像センサとしてのCCDチップ53などの電子デバイスと各種電子回路などが直接プリントされた電子機器衣服50を示す。各センサが取得した情報は実施例2で示されたアンテナ54を使いネットワーク経由で外部に送信することができる。またセンサチップにアンテナなどの通信手段が内蔵されていれば前記アンテナ54を通さずに直接外部に送信することができる。
たとえば、外出先や移動時に周辺の温度,湿度、におい、ガスなどの測定を行う場合、前記電子衣服50を着用することによりいつでも測定することができる。さらに外部との通信が可能なため、取得した計測データ(位置情報も含む)を計測センターなどにリアルタイムで送信することができる。そしてセンサ値が設定値の範囲外に達した場合は計測センターなどへリアルタイムで異常値を伝えることができる。また取得したセンサ情報を電子衣服着用者が知るために衣服の裏側など見えない場所に、本発明によるプリント法によって製造されたディスプレイを配置することも可能である。
特殊環境下や悪環境下で生活したり作業に従事する人間にとっても前記電子衣服は有益な衣料になるだろう。外部温度、外部湿度、CO2やCO濃度、気圧などが測定できる環境モニタ用センサが組み込まれた電子衣料は、自然環境に対応した衣料になる。環境モニタセンサが取得したデータ(情報)を着用者が、遠く離れた場所にある集中管理センターに送信することにより、前記集中管理センターはリアルタイムで着用者の行動や周辺の環境情報を取得することができる
本発明の電子衣料は動物にも適用することもできる。すなわち、電子衣料は、動物の位置情報や生態情報を取得ることができ、よって動物の生活状況を把握したり、日常行動の管理などに利用できる。例えば、ペットとして飼育されている犬や猫にも電子衣料を着用させることができる。ペット飼育者は、ペットが迷子になった場合にはその居場所をGPSセンサで、また体調不良になった場合は生体センサによって知ることができるので、安心してペットを飼育することができる。
その他に、本発明の電子衣料は軽量のため、人間より行動範囲が広くて監視が困難な野鳥などに、位置センサや生体センサが組み込まれた電子衣料を着用させることは有益である。その結果、野鳥などの生態情報がより正確にしかもリアルタイムで取得できる。また天然記念動物などの貴重な動物は、生命に異常が生じた場合、自動通報により救援を受けることも可能になる。
前記センサなどの各種電子デバイスのなかで、本発明のプリント法によって製造するのが困難であるデバイスにおいてはチップ形状で衣服に組み込むこともできる。逆に、雑音や長距離配線のため、プリント配線が困難な場合には、布や衣料を構成している繊維の一部にチップ付導電繊維を組み込み(織り込むまたは編み込む)、回路配線に使用することもできる。このようにして電子機器の一部もしくはすべての機能を有した電子(機器)衣料が実現できる。
布や衣服などの衣料にLEDを内蔵させることにより、これらの衣料はより魅了的でかつ遠くからも注目を引き付けることができる。 一例として、図6には、複数のLEDチップ57により構成されたゼッケン番号布56の例が示されている。各LEDは導電繊維またはプリント法によって作成された配線パターンにより配線され、ボタン電池など(図示せず)に接続されている。
運動選手が試合中に使用するゼッケン番号や背番号などは、遠くから観戦している観客、審判、他の選手達などにとって重要な目印になる。従来は布にマジックインクなどでプリントされ選手の前後に貼り付けられていたため、動作が俊敏な選手を遠方から特定するのが困難であった。LEDを組み合わせて数字などを形成させれば、数字の輝度が高くなり、遠方からも番号を容易に識別することが可能になる。さらにインクジェット法などでLEDをプリントすることにより布はより軽量になり、その着用者である選手は重さに対する負担を無視することができる。またGPSチップ(図示せず)を組み込むことにより選手の位置をリアルタイムで追跡することもできる。
旗においても前記同様LEDにより記号、絵柄、符号などの図形を作ることにより、存在感が高まったり強調するなど旗の有する特性を一段と増すことになる。
その他、警備員、従業員の制服に貼り付ける名札布や番号札布をLEDにより構成された文字表示にすることにより、遠方からも鮮明に識別できるなどの効果が高まることが予想される。特に夜間や暗い場所は効果が高まる。
またLEDの有するカラー表示や点滅などの動的特性を組み合わせることにより、従来にはないファッション性豊かな番号、記号、絵柄などがLEDで表示された衣類(和服、洋服などの衣服やぬいぐるみなどを含む)を作ることができる。
カーペットやカーテンなど大面積を有する衣料全体に発光デバイスや各種センサを組み込む場合においては、衣料全体に配線パターンなどをプリントすることが困難な場合ある。この場合は導電繊維が組み込まれている布をカーペットやカーテンとして使用し、前記導電繊維を配線パターンの作成に使用する。そしてLEDやセンサおよびこれらの電子デバイスを動作させるための電子回路などはインクジェット法などで局部的にプリントする。その結果、従来にはない照明効果などのインテリジェントな機能を有する電子衣料を実現させることができる。
またカーペットやカーテンなどのように配置場所が固定された衣料にLEDやセンサなどを組み込む場合、このLEDを長時間動作させるため、コイル(またはアンテナ)付きLEDやセンサを使用すると便利である。近傍に配置された電磁波発生装置より発生した電磁波は、電磁誘導によりLEDやセンサに接続されているコイルを通し非接触で前記LEDや前記センサにエネルギーを供給することができる。このためカーペットやカーテンにはバッテリーが不要になる。
次に、個人が常に違和感なく着用できるセキュリティ用具としての、セキュリティ用センサなど一式が組み込まれた電子衣料を「セキュリティウェア」と名づけ、前記セキュリティウェアの構成例と、セキュリティウェアを使用したセキュリティシステムにつき、図7〜11で説明する。
図7に示される本発明の電子衣料は、衣料に微小なセンサ「チップ」を多数組み込むことにより、各チップのセンサ機能を動作させた状態においても年間を通して違和感なく着用することができる。図7ではわかりやすくするため各センサチップを拡大して表示してあるが、各センサチップはミリサイズ以下と微小なため実際には外見で識別するのは困難である。
図8にはそのブロック図を示す。実施例7におけるセキュリティウェア(第1のセキュリティウェア)は最小限の機能のみを繊維に組み込み、軽量で違和感のない下着となっている。
このような電子衣料をセキュリティ用具である「セキュリティウェア」として使用するには、たとえば上着は、外部に露出しているため第3者に発見される、などの理由で適さない。一方、下着は、外部からセキュリティウェアを着用していることを容易に推定することが困難であり、また年間を通して着用できるのでセキュリティ用具として適している。このように1年を通して常時(24時間)着用でき、他人からは容易に発見できない下着類または肌着類は、セキュリティウェアとして好適である。
また、セキュリティウェアは洗濯することにより繰り返し使用できることが好ましい。汚れによる劣化を防いだり洗濯の回数を減らすため、皮膚から発生する汗などの汚れをとるための汚れ防止フィルタを下着の裏側に装備した二重構造にし、前記フィルタを洗濯したりまたは交換できるような構造にする。さらに、体温センサチップ、心拍センサチップ、脈拍センサチップなどの各種センサチップを身体に密着させる必要がある場合、セキュリティウェアは、この近傍に伸縮性のある素材を使用して常にセンサチップが肌に密着するような構造にする。またセンサチップなどにおいては、洗濯後も各機能が正常に動作するように表面に防水加工などの防水対策を始めとする各種対策を施す。
セキュリティウェア60は従来から使用されている繊維素材をベースとして、以下に示す各種センサチップ、電池79a、b、チップアンテナ(またはパッチアンテナ)71、電子チップ、導電繊維などを、この繊維素材に組み込んだり繊維素材と一部置き換えるなどにより、衣料を構成している繊維素材と融合・一体化されており、しかも装着時においては身体に違和感のないような構造になっている。
セキュリティウェア60の前面中心部から首周りの「ふち」にかけ配置されている多数の導電繊維によって構成された導電繊維束(データ線束)74(図7では太線で図示)は、各センサチップへ電源を供給したり、各センサ信号(データ)をアンテナまで伝送するために使用される(送信部76)。図7では、前面中央部は開かない構造になっているが、ファスナーなどを取り付け開閉してもよい。
導電繊維束24上に取り付けられたボタン電池79aは、センサチップ、GPSチップなどの各チップへの電源供給源として働く。前記導電繊維束74から分岐した導電繊維(図示せず)は各チップとの結線および回路配線に使用するため、ポリエチレンやポリ塩化ビニルなどの絶縁材で被覆された、単芯または多芯のニッケルや銅やステンレスなどから成る金属繊維で、織り込むまたは編みこむことにより衣料に組に込まれている。
以下、各センサチップについて説明する。図7では、位置センサとしてGPSチップ62を使用している。GPS衛星61からのGPS位置データはアンテナ71を通しGPSチップ62で受信し、その位置データを通報センター100に送信される。
画像センサとしてはCCDチップ65を使用している。このCCDチップ65は動作時に周辺の事情を撮影できるような場所に組み込まれ、その周辺状況を録画し緊急状況を再現したり、GPSセンサチップ12と組あわせ現在位置を特定するために使用される。また画像センサとしてCMOSセンサを使用してもよい。
音センサチップであるマイク64は、アラームボタン63他によりセキュリティ機能が動作した場合、ボイスレコーダとして働く。また外部との双方向音声通信も行う。何らかの原因でアラームボタン63による操作が困難な場合やアラームボタン63が誤動作する恐れのあるときはには、前記マイク64で代用することができるようにする。すなわち、セキュリティウェア着用者はあらかじめ登録しておいた緊急メッセージをマイク64に認識させることにより外部に自動通報することができる。
温度センサには、目的に応じ種々のタイプがあるが、マイクロ化されたものの一例としてミリサイズのサーミスタチップが既に製品化されている。最近は直径1mm以下の無線機能付球型温度センサなどが開発されている。本発明では、このようなマイクロ温度センサチップを体温センサチップ66としてセキュリティウェアの繊維素材に複数個組み込み、これらの中で体温測定が達成されたセンサチップのみの信号を体温データとして採用するように設計してある。
同様に、心拍センサチップ67、血圧センサチップ68、脈拍センサチップ70は、それぞれ心拍、血圧、脈拍を最も効率よく検知する場所に複数個組み込まれ、各測定が達成されたセンサチップのみの信号をデータとして採用するように設計されている。
匂いセンサチップ69は外部からの有毒ガス、異臭などを検知する半導体センサチップで、体温センサチップ同様セキュリティウェアに複数個を組み込まれている。
生体センサチップ66〜70は常に肌に密着させる必要があり、例えば図7では伸縮性のある繊維素材78をセキュリティウェアの両側面に使用している。また生体センサチップ66〜70は、図7では簡単のため同じ記号で図示されている。
電池79a、79bは各センサチップなどの電源として使用する。電池の種類として、ボタン電池79a以外に薄いシート電池(例えばイスラエルのパワーペーパー社製)またはそれに類する電池は好適であり、これらを数個、繊維に組み込み、補助電源79bとして使用する。その他体温と外部との温度差を利用した温度差発電装置などの自己発電装置や非接触充電可能な電池を補助電源として装着し電源の長寿命化を行っても良い。
アンテナ71は、各センサチップから送られた信号(データ)を無線中継機90や通報センター100などの外部との間で送受信したり、GPS衛星61からのGPSデータを受信するための双方向通信手段に使用する。最近開発されたチップアンテナや布製アンテナなど、衣料を構成している繊維素材と違和感のない材料を使用して、GPS衛星からの電波が遮断されないような場所(図7では両肩付近)に組み込む。また実施例2で示されるように本発明のプリント法を使用してセキュリティウェアにプリントしてもよい。
前記各種センサチップが取得した生体データは、センサチップと結線された導電繊維(図示せず)を通しアンテナ71に導かれ、前記アンテナ71から無線で無線中継機90などに送信される。
以上では各種のセンサチップ、アンテナ、電池などの電子デバイスや導電繊維(または導電繊維束)などが、織り込んだり編み込んだりして組み込みセキュリティウェアと一体化されている場合を示したが、前記電子デバイスや配線パターンなどは、本発明によるインクジェットプリントなどによるプリント法によって直接セキュリティウェアにプリントしてもよい。とくにセンサチップ間の配線などの配線パターンやアンテナをプリントすることは実用性の面で好適である。
(第一のセキュリティシステム)
次に、セキュリティウェア着用者が緊急通報するためのセキュリティシステムを実施例8として説明する。セキュリティウェア着用者は、異常や危険を感じたとき手動でアラームボタン63を押し警報を発生させる。同時にマイク64を使用して、アンテナ71を通し設定された外部の通報先105(たとえば家族や知人)に通報することができる。またセンサチップに信号処理回路を追加することにより、センサチップが生体異常の発生を検出した場合は、自動通報することができる。何らかの原因で前記アラームボタン63による手動操作が困難な場合やアラームボタン63が誤動作する恐れのあるときには、マイク(音センサチップ)64で代用することもできる。すなわち、セキュリティウェア着用者はあらかじめ登録しておいた緊急メッセージをマイク(音センサチップ)64に認識させることにより外部に通報する。
(第二のセキュリティシステム)
このように、セキュリティウェアを着用するだけでも緊急時には外部へ通報できるセキュリティシステムが可能であるが、次に、セキュリティウェア60、通報セン無線中継機90、通報センター100から構成されるセキュリティシステムと、その緊急通報の流れを第9の実施例として図9に示す(第二のセキュリティシステムとする)。
セキュリティウェア着用者は危険を感じたとき、威嚇を兼ね手動でアラームボタン63を押し警報を発生させる。同時に、この緊急信号を、アンテナ71を通し通報センター100およびあらかじめ設定された外部通報先(たとえば家族や知人)に通報する。第一のセキュリティシステム同様、アラームボタンの代わりに、マイク(音センサチップ)64により通報することもできる。
また着用者がアラームボタン63を押すことにより、GPSチップ62とCCDチップ65は自動的に動作する。その結果、GPSチップ62によって受信されたGPS衛星61からのGPS信号(データ)は、セキュリティウェア60に組み込まれたアンテナ71を介して通報センター100に送信される。このGPSデータは通報センター100で解析され発信者の現在位置を特定する。GPSチップ62とCCDチップ65はセキュリティウェア60に内蔵された電池79aまたは79bを電源とするが、緊急時のみ動作させるよう設定することにより電池の消費量を最小限に抑えている。
この際、着用者は、セキュリティウェア60に組み込まれているマイク(音センサチップ)64により通報センター100との間で無線交信を行い、通報センター100から救援を受けることができる。
通報センター100は、受信部101、送信部102、分析部103などから構成されている。セキュリティウェア60から送信されたGPS位置データとCCD画像データとを受信して、これらの受信データを分析して、着用者である通報者の位置を特定する。その結果を、警察や病院などの外部の通報先に連絡したり、場合によっては直接救援活動を行う。
無線中継機90はセキュリティウェア60から数メートル以内に配置された携帯用端末機(移動時には着用者の首など吊り下げて携帯する)で、セキュリティウェア60とはアンテナ95を通し送受信を行う。前記無線中継機90はアラーム91、生体信号処理回路92、受信部93、送信部94、アンテナ95、電池96、GPSチップ97、センサデータを表示するディスレイ98、電磁波センサ99などから構成される。なお携帯電話に前記各種機能を持たせ、携帯電話を無線中継機として使用することもできる。
無線中継機90に内蔵されている生体センサ信号処理回路92は、各生体センサチップ(66〜70)から送信されてきた生体データが設定値の範囲内または範囲外であるかを識別して、範囲外の異常値を示した場合は、異常信号をセキュリティウェア60と通報センター100に送信する。各センサチップの異常値の設定値方法は、最初にセキュリティウェアを着用する際に手動で決定する方法と、着用して数分後にセンサ信号処理回路42が着用者の生体情報を自動的に取得することによる自動設定方法との二方法がある。
次に図9で示された生体異常による緊急通報について説明する。体温センサチップ66、心拍センサチップ67、血圧センサチップ68、脈拍センサチップ70、他の生体センサチップの動作方法と動作時間は手動モードまたは自動モードにより異なる。
セキュリティウェア着用者は、体調異変など異常事態に気づいた場合、強制的に電源をオンにし(強制モード)、手動でアラームボタン63を押すことによりGPSチップとCCDチップとを動作させ、さらに通報センター100へ通報する。アラームボタン63の代わりにマイク(音センサチップ)64により通報することもできる。
自動モードの場合は、電源タイマー72によりあらかじめ設定された時間に電源のオン・オフ操作を行う。各生体センサチップは動作する回数を1日につき10回程度に制限して、毎回短時間の間欠動作を行う。
前記自動モードによって得られた各生体センサチップ66〜70からのデータ(信号)はアンテナ71を通し無線中継機90に送信され、無線中継機90に内蔵されているディスプレイ98に表示される。前記データが許容範囲を超え異常値に達した場合、無線中継機90に内蔵されているセンサ信号処理回路92は、異常信号を発生し、その信号をセキュリティウェア60と通報センター100に送信する。セキュリティウェア60は前記異常信号を受信して、セキュリティウェア60に装着されているアラーム13による音声警告と、通報センター100やその他の通報先105に緊急通報を行う。
セキュリティウェア60は、同時にGPSチップ62を自動的に動作させ位置検出のためのGPSデータをGPS衛星61から取得し、前記GPSデータを通報センター100に送信する。無線中継機90に内蔵されているGPS97は、セキュリティウェア内に組み込まれたGPSチップ62が電波受信不良や故障のため動作しなかった場合の予備として使用する。このようにして、セキュリティウェア60は無線中継機90より送信される異常信号を通報センター100に送信する。
本発明のセキュリティウェアは、手動に加え自動でも操作して緊急通報することができるため、情報弱者にとっても使いやすいなどの操作機能を有することを特徴とした電子衣料である。また、押しボタンによる手動操作が困難な場合は、音声による緊急通報も可能になっている。
セキュリティウェアに組み込まれている生体センサチップや位置センサチップなどの各種センサチップがアンテナなどを使用した無線による送信手段を有している場合は、各センサチップが取得した各種セキュリティ情報をアンテ71を通さず直接無線中継機や通報センターなどの外部に直接送信することができる。その結果、アンテナが有する機能の負担が軽減したり、セキュリティウェアに組み込まれている電子デバイスの数が減るので、本発明のセキュリティウェアはより実用性の高い電子衣料となる。
無線ラベル80(無線タグ)はアンテナ81と無線信号を発信する半導体チップ82とから構成された薄いシート状ラベルである。貴重品や忘れやすい所持品に貼りつける(又は固定する)。無線ラベル80とセキュリティウェア60または無線中継機90との間の距離が設定値以上長くなると、セキュリティウェア60に組み込まれている電磁波センサ77または無線中継機70に内蔵されている電磁波センサ99は、無線ラベル80から送信される電波を受信できなくなり、警告(アラーム)を発生する。盗難、忘れ物対策に使用する。
以上セキュリティウェア60に組み込まれた各センサチップの詳細について説明したが、使用目的によりこれらの生体センサチップのうち、不要なセンサチップは削除してもよい。
(第三のセキュリティシステム)
図10には第10の実施例が示されている。すなわち、実施例9に記載された無線中継機の有している機能の1つである生体信号処理回路がセキュリティウェアの一部としてセキュリティウェアに組み込まれた、第二のセキュリティウェア111と、通報センター100とから構成される第三のセキュリティシステムである。取得したセンサ生体信号のいずれかが設定値を逸脱した場合、第二のセキュリティウェア111は異常信号を発生させることができるので、実施例9同様、セキュリティウェア着用者は、アラームによる音声警報に加え非常事態を無線で通報センター100に通報することができる。セキュリティウェアと無線中継機との間の通信手段が不要になるため、セキュリティシステムが簡略化できる。
(第四のセキュリティシステム)
図11には第11の実施例が示されている。このセキュリティシステムでは、所定の通報先に緊急通報する機能を有した第三のセキュリティウェア121と、無線中継機90のみから構成される、簡易で実用性のあることを特徴としている。すなわち、セキュリティウェア着用者が生体異常や危険を察知した場合、非常ボタンを押し外部の家族、知人、などあらかじめ設定された通報先に通報することができる。またGPSチップやCCDチップが取得した位置データは、前記通報先で解析して特定する。
図7にはセキュリティウェアとして、Tシャツタイプの下着が示されているが、その他に本発明のように各種センサが組み込まれたランニング、ベスト、ブラジャーなどの各種形状の下着もセキュリティウェア電子衣料とし使用できる。
プリント基布の一例である。 プリント法によって形成された電子回路の一例である。 電子チップがプリントされたプリント基布を示す。 電子帽子の一例である。 電子衣服の一例である。 番号布(ゼッケン)の一例である。 電子衣料としてのセキュリティウェアの一例とセキュリティシステム例である。 セキュリティウェアと第一のセキュリティシステムのブロック図である。 実施例9における第二のセキュリティシステム例である。 実施例10における第三のセキュリティシステム例である。 実施例11における第四のセキュリティシステム例である。
符号の説明
10.プリント基布
11.縦糸
12.横糸
13.接着樹脂
15.プリント基布
20.プリントされた電子回路(プリント回路布)
21.配線パターン
22.抵抗
23.トランジスタ
30.プリント基布
31.縦糸
32.横糸
33.配線パターン
34.電子チップ
40.電子帽子
41.CCDチップ
42.イヤホン
43.LEDチップ
44.アンテナ
45.ボタン電池
50.電子衣服
51.センサチップ
52.GPSチップ
53.CCDチップ
54.アンテナ
55.ボタン電池
56.ゼッケン番号布
57.LEDチップ
60.セキュリティウェア
61.GPS衛星
62.GPSチップ
63.アラーム(非常ボタン)
64.マイク(音センサチップ)
65.CCDチップ
66.体温(温度)センサチップ
67.心拍センサチップ
68.匂いセンサチップ
69.血圧センサチップ
70.脈拍センサチップ
71.アンテナ
72.タイマー
73.汚れ防止フィルタ(芯地)
74.導電繊維束(データ線束)
75.受信部
76.送信部
77.無線センサチップ
78.伸縮性繊維
79a.電池
79b.補助電池
80.無線ラベル(無線タグ)
81.アンテナ
82.無線発生用半導体チップ
90.無線中継機
91.アラーム
92.生体センサ信号処理回路
93.受信部
94.送信部
95.アンテナ
96.電池
97.GPS
98.ディスプレイ
99.電磁波センサ
100.通報センター
101.受信部
102.送信部
103.分析部
105.その他の外部通報先
111.第二のセキュリティウェア
121.第三のセキュリティウェア

Claims (12)

  1. 発光デバイスやセンサなどの電子デバイスと前記電子デバイスを機能させるための配線パターンや電子回路などとを有する電子布または電子衣料において、布面上に電子デバイス、配線パターン、電子回路などのいずれかまたはすべてが導電インクなどでプリント法により形成されていることを特徴とする電子布または前記電子布から構成される電子衣料。
  2. 発光デバイスやセンサなどの電子デバイスと前記電子デバイスを機能させるための配線パターンや電子回路などとを有する電子布または電子衣料において、布または衣料を構成している繊維の一部が導電繊維を有しており、前記導電繊維により配線パターンを形成していることを特徴とする電子布または前記電子布から構成される電子衣料。
  3. 請求項1または請求項2で記載された発光デバイスとしてLED(発光ダイオード)であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子布または前記電子布から構成される電子衣料。
  4. 個人の位置情報や生体情報などを取得する各種センサと、前記各種センサが取得した情報を外部へ送信したり逆に外部情報を受信するための双方向無線通信手段と、前記各種センサと前記双方向無線通信手段とを接続する電気的手段とが、衣料の一部として有していることを特徴とする電子衣料。
  5. 請求項4で記載の各種センサと双方向無線通信手段とを接続する電気的手段において、衣料を構成している繊維の一部が導電繊維を有している衣料であって、前記導電繊維により、前記各種センサと双方向無線手段とが電気的に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の電子衣料。
  6. 請求項4記載の各種センサと双方向無線通信手段とを接続する電気的手段において、請求項1で記載されたプリント法によって形成される配線パターンにより、前記各種センサと前記双方向無線手段とが電気的に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の電子衣料。
  7. 請求項4で記載の位置情報を取得する各種センサには、位置センサと画像センサとが含まれていることを特徴とする請求項4に記載の電子衣料。
  8. 請求項4で記載の生体情報を取得する各種センサには、少なくとも体温センサ、温度センサ、湿度センサ、心拍センサ、血圧センサ、脈拍センサ、匂いセンサなどの生体モニタ用センサが含まれていることを特徴とする請求項4に記載の電子衣料。
  9. 請求項7から8のいずれか一項で記載の各種センサにおいては、同種のセンサが電子衣料に複数個散在していることを特徴とする請求項4から8に記載の電子衣料。
  10. 請求項7から8のいずれか一項で記載の各種センサにおいて、少なくとも1種類以上またはすべてが無線機能を備えたセンサであることを特徴とする請求項4から8に記載の電子衣料。
  11. 請求項4から10のいずれか一項で記載の電子衣料の着用者は、異常が発生した場合、外部に音センサなどにより緊急通報を行うことにより、救援を得ることができることを特徴とするセキュリティシステム。
  12. 請求項11で記載のセキュリティシステムにおいて、無線発信手段を有する無線ラベル(無線タグ)を個人の所有物などに貼り付けることにより、前記所有物と電子衣料または無線中継機との間の距離が設定値以上になると、電子衣料または無線中継機に組み込まれた無線センサからアラームが発生することを特徴としたセキュリティシステム。
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