JP2005146420A - 高純度インジウム - Google Patents

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秀樹 永田
Nagayasu Yanada
長康 梁田
Shigeru Ogasawara
滋 小笠原
Atsushi Komori
淳 小森
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Abstract

【課題】ITOターゲット屑等のインジウム含有物から、簡単な工程で高純度インジウムを回収する。
【解決手段】インジウム含有物を塩酸で溶解し、この溶解液にアルカリを加えてpHが0.5〜4の範囲内の所定の値になるように中和し、溶解液中の所定の金属イオンを水酸化物として析出させて除去し、次いで、これに硫化水素ガスを吹き込み、次工程の電解に有害な金属イオンを硫化物として析出除去した後、この溶解液を電解元液としてインジウムメタルを電解採取する。この方法によって、ITOターゲット屑から純度99.999%以上のインジウムを回収できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インジウム含有物からの高純度インジウム回収に関する。より詳しくは、酸化インジウム錫(ITO)ターゲット屑から高純度インジウムメタルを回収するものである。本回収はITOターゲット屑等のリサイクル法として有用である。
最近の液晶技術の急速な進展により、この液晶の透明導電膜として利用されるITOの需要が著しく伸びている。このITO膜の製造原料としてITOターゲット材が用いられている。従来、ITOターゲット屑等を原料としたインジウムの回収方法がいくつか提案されている。たとえば、溶媒抽出法を利用した方法(特許文献1参照。)があるが、この方法では、抽出と逆抽出を繰り返すため工程が複雑になり、また、高価な溶媒を使用するためコストが高い。
また、別の方法として、インジウムを溶解した液に、金属インジウム板を挿入して液中の不純物イオンを置換析出させて除去し、次いで、この溶解液を電解液としてインジウムメタルを電解採取する方法(例えば、特許文献2参照。)がある。この方法は、工程が簡単ではあるが、置換析出によって除去し得る不純物イオン濃度に限界があり、得られるインジウムメタルの純度はせいぜい99.99%である。
特開平08−091838号公報 特開平10−204673号公報
本発明は、従来のインジウム回収における上記の問題を解決したものであって、金属の湿式精製において一般的に用いられる単位操作によって、簡単な工程で、しかも従来の方法を凌ぐ高純度のインジウムを回収することを提案するものである。
すなわち本発明は第1に、純度が99.999%以上の高純度インジウムであり、錫含有量が2.2ppm以下が好ましい。また、本発明は第2に、酸化インジウム錫を原料として電解採取工程により回収された錫含有量が2.0ppm以下のインジウムである。
本発明によれば、従来の方法よりも簡単な工程でかつ安価に99.999%以上の高純度のインジウムを回収できる。従って、本発明は、ITOターゲット屑等のリサイクル法として極めて有用である。
本発明に係る高純度インジウムを回収する方法として、インジウム含有物を塩酸で溶解する溶解工程と、得られた溶解液にアルカリを加えてpHが0.5〜4の範囲内の所定の値になるように中和し、溶解液中の所定の金属イオンを水酸化物として析出させて除去する中和工程と、得られた中和後液に硫化水素ガスを吹き込み、次の電解工程に有害な金属イオンを硫化物として析出除去する硫化工程と、得られた硫化後液を電解元液としてインジウムメタルを電解採取する電解採取工程とを含む方法がある。原料となるインジウム含有物としては、ITOターゲット屑を好適に使用できる。また、溶解工程で使用される溶解液として電解採取工程の電解採取後液を再利用することができる。さらに、電解採取後液の一部あるいは全量を抜き出すことによって系内における不純物の蓄積を防止することが望ましい。
本発明に係る高純度インジウムを回収する方法の概略を図1の工程図に示した。図示するように、本発明の高純度インジウムを回収する方法は、インジウム含有物を塩酸で溶解し、この溶解液にアルカリを加えてpHが0.5〜4の範囲内の所定の値になるように中和し、溶解液中の所定の金属イオンを水酸化物として析出させて除去し、次いで、これに硫化水素ガスを吹き込み、次工程の電解に有害な金属イオンを硫化物として析出除去した後、この溶解液を電解液としてインジウムメタルを電解採取するものである。
[解砕工程]:原料となるインジウム含有物としてはITOターゲットが好適に用いられるが、これに限らない。原料は解砕機で溶解に適当なサイズに解砕される。
[溶解工程]:溶解液としては塩酸が用いられる。溶解液量としてはインジウム濃度が20〜200g/lとなるよう液量を調節し、酸量は理論値の1.1から1.5倍当量が適当である。溶解を促進するため溶解液を加熱するのが望ましい。
[中和工程]:インジウム含有物を塩酸に溶解させた溶解液に適当なアルカリを加えて、pHが0.5〜4の範囲内の所定の値になるように中和する。pHを4以下とするのは、インジウムの水酸化物の析出を防止するためであり、pHを0.5以上とするのは、不純物イオンを加水分解させ、水酸化物として析出させるためである。この工程でITOターゲット屑中の主要な不純物である錫のほとんどが効率的に除去される。
[硫化工程]:前記中和工程で析出した錫等の水酸化物をろ過して除去した後、この溶解液に硫化水素ガスを吹き込み、次工程の電解に有害な銅、鉛等に加え微量の錫を硫化物として析出除去する。
[電解採取工程]:清浄となった上記インジウム溶解液を電解採取工程に送り、適当な電解条件で電解採取によりインジウムをメタルとして回収する。
[鋳造工程]:回収したインジウムメタルは不純物として電解液の成分であるナトリウム等のアルカリ金属を含むので、固形苛性ソーダと共に加熱混合溶解し、これらのアルカリ金属を溶融苛性ソーダ中に溶解除去した後、比重分離してメタル分を鋳型に鋳込み、冷却し、高純度インジウムを回収する。
[電解採取後液処理]:電解採取後液は溶解工程に繰り返し、塩酸と混合して再利用される。アルミニウム、鉄等の、インジウムより卑な金属イオンが蓄積するのを防止するため、この電解採取後液の一部あるいは全量を系外に抜き出す。
ITOターゲット屑200gを解砕した後に、塩酸5molに溶解して2リットルのインジウム溶解液を得た。この溶解液の液組成を表1に示した。
この溶解液に炭酸ソーダを加えて、pHが1.7になるまで中和した。析出した水酸化物をろ過して除去し、中和後液を得た。この中和後液の組成を表1に示した。
この中和後液に、硫化水素ガスを50cc/分の割合で2分間吹き込んだ。析出した硫化物をろ過して除去し、硫化後液を得た。この硫化後液の液組成を表1に示した。
この清浄となった硫化後液を電解採取の元液として、液温30℃、電流密度150A/m2の電解条件でインジウムメタルを電解採取した。得られた電解採取メタルの品位を表1に示した。
この電解採取メタルを固形苛性ソーダと共に加熱混合溶解し、比重分離してメタル分を鋳型に流し込み、冷却し、鋳造インジウムを回収した。得られた鋳造インジウムの品位は表1に示す通りであり、99.999%以上の高純度のものであった。
Figure 2005146420
本発明の高純度インジウムの回収方法を示す工程図である。

Claims (3)

  1. 純度が99.999%以上である高純度インジウム。
  2. 錫含有量が2.2ppm以下である、請求項1記載のインジウム。
  3. 酸化インジウム錫を原料として電解採取工程により回収された錫含有量が2.0ppm以下であるインジウム。
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