JP2005145868A5 - - Google Patents
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パック或いはマッサージなどの化粧行為時の重要な要素の一つに、温感を感じることがある。これは、この様な化粧行為に於いて期待される効果に血行促進作用があり、温感を感じることにより、この様な効果の実感が具現され、その結果、この化粧行為そのものに大いなる満足を感じるためと、適度な温感が使用時の心地よさを具現し、この快感によって、個人的な生態系の環境を整え、健康上好ましい効果を発揮するためである。この様な温感の具現化方法として従来知られていた技術としては、多量のグリセリン等の多価アルコールを化粧料中に含有させ、このグリセリンが生体の水と混和するときに生じる溶解熱を利用する方法(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照)や還元性酸化鉄を含有させ、生体が有している水により酸化されるときに生じる化学反応熱を利用する方法などが知られている(例えば、特許文献4を参照)が、溶解熱はその熱の発生量が小さいため、感じる温感は充分ではないという欠点を有し、酸化反応による化学反応熱によるものは、熱の発生量のコントロールがしにくく、アレルギーなどを引き起こす可能性のある鉄イオンを多量に放出する欠点があったため、この様な欠点を改良した温感化粧料の開発が望まれていた。この様な温感化粧料の内、特に注目されているものとしては、酸化マグネシウム及び/又は酸化亜鉛と液化天然ガスを含む組成物とクエン酸を含む組成物の2つの組成物を、それぞれ独立したチャンバーに収納し、使用時に二つのチャンバーから同時に吐出させ、反応、発泡させるタイプの化粧料が存する。(例えば、特許文献5を参照)かかる技術では好ましい温度が制御されて得られる長所を有する反面、かかる技術においては、熱の発生が速やかに衰退してしまう欠点が存した。即ち、酸化マグネシウム及び/又は酸化亜鉛と液化天然ガスを含む組成物とクエン酸を含む組成物の2つの組成物を、それぞれ独立したチャンバーに収納し、使用時に二つのチャンバーから同時に吐出させ、反応、発泡させるタイプの化粧料の発熱維持時間を延ばす手段の開発が望まれていた。
一方、酸化マグネシウム及び/又は酸化亜鉛と液化天然ガスを含む組成物とクエン酸を含む組成物の2つの組成物を、それぞれ独立したチャンバーに収納し、使用時に二つのチャンバーから同時に吐出させ、反応、発泡させるタイプの化粧料において、前記酸化マグネシウム及び/又は酸化亜鉛の表面を処理することは行われていなかったし、表面を処理した酸化マグネシウム及び/又は酸化亜鉛と液化天然ガスを含む組成物とクエン酸を含む組成物の2つの組成物を、それぞれ独立したチャンバーに収納し、使用時に二つのチャン
バーから同時に吐出させ、反応、発泡させるタイプの化粧料が、温度制御性と発熱時間維持性に優れることも全く知られていなかった。又、前記の吐出口で連結された、2つの独立されたチャンバーを有する、耐圧容器については既にその構造が知られており、(例えば、特許文献6、特許文献7、特許文献8を参照)市販品も存する。
バーから同時に吐出させ、反応、発泡させるタイプの化粧料が、温度制御性と発熱時間維持性に優れることも全く知られていなかった。又、前記の吐出口で連結された、2つの独立されたチャンバーを有する、耐圧容器については既にその構造が知られており、(例えば、特許文献6、特許文献7、特許文献8を参照)市販品も存する。
本発明は、この様な状況下為されたものであり、酸化マグネシウム、酸化亜鉛等の遷移金属或いはアルカリ土類金属の酸化物と液化天然ガスを含む組成物とクエン酸を含む組成物の2つの組成物を、それぞれ独立したチャンバーに収納し、使用時に二つのチャンバーから同時に吐出させ、反応、発泡させるタイプの化粧料において、発熱維持時間を延ばす手段を提供することを課題とする。
かかる状況に鑑みて、本発明者らは、遷移金属或いはアルカリ土類金属の酸化物と液化天然ガスを含む組成物とクエン酸を含む組成物の2つの組成物を、それぞれ独立したチャンバーに収納し、使用時に二つのチャンバーから同時に吐出させ、反応、発泡させるタイプの化粧料において、発熱維持時間を延ばす手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、前記アルカリ土類金属の酸化物の表面を処理することにより、かかる維持が可能であることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)表面を処理した、遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物を含む組成物と、酸性物質を含む組成物と、発泡剤とを含む発泡化粧料。
(2)前記表面を処理した、遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物を含む組成物と、酸性物質を含む組成物とが、隔壁されていることを特徴とする、(1)に記載の発泡化粧料。
(3)前記表面を処理した、遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物と発泡剤とを含む組成物と、前記酸性物質を含む組成物とが、隔壁されていることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の発泡化粧料。
(4)1)前記表面処理した、遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物と発泡剤とを含む組成物と、2)前記酸性物質を含む組成物の2つの組成物とが、耐圧容器に充填され、該耐圧容器が1)、2)のそれぞれを充填するための独立したチャンバーを有し、且つ、該チャンバーの出口が吐出口で合一している構造を有するものであることを特徴とする、(1)〜(3)の何れかに記載の発泡化粧料。
(5)前記遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物が、酸化マグネシウム及び/又は酸化亜鉛であることを特徴とする、(1)〜(4)の何れかに記載の発泡化粧料。
(6)前記酸性物質が、クエン酸であることを特徴とする、(1)〜(5)の何れかに記載の発泡化粧料。
(7)前記発泡剤が、液化天然ガスであることを特徴とする、(1)〜(6)の何れかに記載の発泡化粧料。
(8)噴出時、発泡しているか、ジェル状であり、塗布時に発泡するものであることを特
徴とする、(1)〜(7)の何れかに記載の発泡化粧料。
(9)発熱効果を有することを特徴とする、(1)〜(8)の何れかに記載の発泡化粧料。
(10)パック化粧料乃至はシェービング化粧料であることを特徴とする、(1)〜(9)の何れかに記載の発泡化粧料。
(11)遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物の表面処理が、シリカ被覆処理であることを特徴とする、(1)〜(10)の何れかに記載の発泡化粧料。
(12)前記シリカ被覆処理が、ハイドロジェンメチルポリシロキサンを被覆した後、500℃以上で焼成したものであることを特徴とする、(11)に記載の発泡化粧料。
(1)表面を処理した、遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物を含む組成物と、酸性物質を含む組成物と、発泡剤とを含む発泡化粧料。
(2)前記表面を処理した、遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物を含む組成物と、酸性物質を含む組成物とが、隔壁されていることを特徴とする、(1)に記載の発泡化粧料。
(3)前記表面を処理した、遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物と発泡剤とを含む組成物と、前記酸性物質を含む組成物とが、隔壁されていることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の発泡化粧料。
(4)1)前記表面処理した、遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物と発泡剤とを含む組成物と、2)前記酸性物質を含む組成物の2つの組成物とが、耐圧容器に充填され、該耐圧容器が1)、2)のそれぞれを充填するための独立したチャンバーを有し、且つ、該チャンバーの出口が吐出口で合一している構造を有するものであることを特徴とする、(1)〜(3)の何れかに記載の発泡化粧料。
(5)前記遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物が、酸化マグネシウム及び/又は酸化亜鉛であることを特徴とする、(1)〜(4)の何れかに記載の発泡化粧料。
(6)前記酸性物質が、クエン酸であることを特徴とする、(1)〜(5)の何れかに記載の発泡化粧料。
(7)前記発泡剤が、液化天然ガスであることを特徴とする、(1)〜(6)の何れかに記載の発泡化粧料。
(8)噴出時、発泡しているか、ジェル状であり、塗布時に発泡するものであることを特
徴とする、(1)〜(7)の何れかに記載の発泡化粧料。
(9)発熱効果を有することを特徴とする、(1)〜(8)の何れかに記載の発泡化粧料。
(10)パック化粧料乃至はシェービング化粧料であることを特徴とする、(1)〜(9)の何れかに記載の発泡化粧料。
(11)遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物の表面処理が、シリカ被覆処理であることを特徴とする、(1)〜(10)の何れかに記載の発泡化粧料。
(12)前記シリカ被覆処理が、ハイドロジェンメチルポリシロキサンを被覆した後、500℃以上で焼成したものであることを特徴とする、(11)に記載の発泡化粧料。
本発明によれば、酸化マグネシウム、酸化亜鉛等の遷移金属或いはアルカリ土類金属の酸化物と液化天然ガスを含む組成物とクエン酸を含む組成物の2つの組成物を、それぞれ独立したチャンバーに収納し、使用時に二つのチャンバーから同時に吐出させ、反応、発泡させるタイプの化粧料において、発熱維持時間を延ばす手段を提供することができる。
(1) 本発明の化粧料の必須成分である、表面処理された遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物
本発明の化粧料は、表面処理された、遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物を必須成分として含有することを特徴とする。本発明の化粧料に於いて含有することのできる遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物としては、IIa属の金属乃至はIIb属の金属の酸化物が好ましく例示でき、中でも酸化亜鉛と酸化マグネシウムが特に好ましく例示できる。これは、この様な酸化物が酸性成分と混合したときに発生する熱量が、化粧料に於ける温感と良く一致しているためである。本発明の化粧料に於いて、この様な遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物は唯一種を含有することもできるし、二種以上を組み合わせて含有させることもできる。又、本発明において、かかる遷移金属乃至はアルカリ土類金属の酸化物の表面の処理方法であるが、かかる表面処理は化粧料用の粉体で行われている処理であれば特段の限定無く使用することが出来、例えば、ハイドロジェンメチルポリシロキサンやジメチルポリシロキサンを焼き付けるシリコーン処理、パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩を被覆する処理、アシル化アミノ酸乃至はその塩を被覆する処理、シリカ、アルミナ等の無機酸化物を被覆する処理、リン脂質を被覆する処理などが好ましく例示でき、特に好ましいものとしては無機酸化物を被覆する処理であり、中でもシリカを被覆する処理が特に好ましい。シリカで被覆する処理としては、水ガラスなどを用いて金属酸化物上にシリカを析出させ、焼成する方法、有機珪素化合物を表面に被覆し、500℃以上の温度で焼成させる方法などが好ましく例示でき、特に好ましくはハイドロジェンメチルポリシロキサンで被覆し、これを500℃以上で焼成し、シリカにしたものである。かかる処理量としては、遷移金属或いはアルカリ土類金属の金属酸化物に対して0.1〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは1〜15質量%である。これら表面処理された、遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物の本発明の化粧料に於ける好ましい含有量は、塗布直前の化粧料全量に対して総量で0.1〜
20質量%であり、更に好ましくは、1〜10質量%である。これは、少なすぎると好ましい温度となる熱量が得られない場合があり、多すぎると、化粧料の温度が高くなりすぎるためである。
本発明の化粧料は、表面処理された、遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物を必須成分として含有することを特徴とする。本発明の化粧料に於いて含有することのできる遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物としては、IIa属の金属乃至はIIb属の金属の酸化物が好ましく例示でき、中でも酸化亜鉛と酸化マグネシウムが特に好ましく例示できる。これは、この様な酸化物が酸性成分と混合したときに発生する熱量が、化粧料に於ける温感と良く一致しているためである。本発明の化粧料に於いて、この様な遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物は唯一種を含有することもできるし、二種以上を組み合わせて含有させることもできる。又、本発明において、かかる遷移金属乃至はアルカリ土類金属の酸化物の表面の処理方法であるが、かかる表面処理は化粧料用の粉体で行われている処理であれば特段の限定無く使用することが出来、例えば、ハイドロジェンメチルポリシロキサンやジメチルポリシロキサンを焼き付けるシリコーン処理、パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩を被覆する処理、アシル化アミノ酸乃至はその塩を被覆する処理、シリカ、アルミナ等の無機酸化物を被覆する処理、リン脂質を被覆する処理などが好ましく例示でき、特に好ましいものとしては無機酸化物を被覆する処理であり、中でもシリカを被覆する処理が特に好ましい。シリカで被覆する処理としては、水ガラスなどを用いて金属酸化物上にシリカを析出させ、焼成する方法、有機珪素化合物を表面に被覆し、500℃以上の温度で焼成させる方法などが好ましく例示でき、特に好ましくはハイドロジェンメチルポリシロキサンで被覆し、これを500℃以上で焼成し、シリカにしたものである。かかる処理量としては、遷移金属或いはアルカリ土類金属の金属酸化物に対して0.1〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは1〜15質量%である。これら表面処理された、遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物の本発明の化粧料に於ける好ましい含有量は、塗布直前の化粧料全量に対して総量で0.1〜
20質量%であり、更に好ましくは、1〜10質量%である。これは、少なすぎると好ましい温度となる熱量が得られない場合があり、多すぎると、化粧料の温度が高くなりすぎるためである。
(2) 本発明の化粧料の必須成分である酸性物質
本発明の化粧料は、酸性物質を必須成分として含有することを特徴とする。本発明で言う酸性物質とは、水に溶けて酸性を呈する化合物の総称であり、具体的には塩酸、硫酸、燐酸などの鉱酸類、これらの部分塩、クエン酸や蓚酸、アジピン酸等の有機酸及びその部分塩、酸性アミノ酸等が好ましく例示でき、中でも有機酸とその部分塩が特に好ましく例示できる。この様な有機酸は、発泡用の組成物全体が酸性になるのであれば、遊離の有機酸の形態であっても、一部が塩になった酸性の緩衝組成物の形態であってもかまわない。好ましい形態は、泡が持続的に発生することから、一部が塩となった緩衝組成物の形態である。この様な有機酸(イオン)としては、クエン酸(イオン)、蓚酸(イオン)、グリコール酸(イオン)、乳酸(イオン)、リンゴ酸(イオン)等が例示でき、これらは唯1種を含有することも出来るし、2種以上を組み合わせて含有することも出来る。この様な中で特に好ましい形態は、塗布直前の組成物全量に対して、クエン酸イオンをクエン酸に換算して1〜15質量%、更に好ましくは4〜10質量%含有することである。又、かかる酸性物質と表面処理された遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物の質量比は3:5〜5:3が特に好ましい。
本発明の化粧料は、酸性物質を必須成分として含有することを特徴とする。本発明で言う酸性物質とは、水に溶けて酸性を呈する化合物の総称であり、具体的には塩酸、硫酸、燐酸などの鉱酸類、これらの部分塩、クエン酸や蓚酸、アジピン酸等の有機酸及びその部分塩、酸性アミノ酸等が好ましく例示でき、中でも有機酸とその部分塩が特に好ましく例示できる。この様な有機酸は、発泡用の組成物全体が酸性になるのであれば、遊離の有機酸の形態であっても、一部が塩になった酸性の緩衝組成物の形態であってもかまわない。好ましい形態は、泡が持続的に発生することから、一部が塩となった緩衝組成物の形態である。この様な有機酸(イオン)としては、クエン酸(イオン)、蓚酸(イオン)、グリコール酸(イオン)、乳酸(イオン)、リンゴ酸(イオン)等が例示でき、これらは唯1種を含有することも出来るし、2種以上を組み合わせて含有することも出来る。この様な中で特に好ましい形態は、塗布直前の組成物全量に対して、クエン酸イオンをクエン酸に換算して1〜15質量%、更に好ましくは4〜10質量%含有することである。又、かかる酸性物質と表面処理された遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物の質量比は3:5〜5:3が特に好ましい。
(4) 本発明の化粧料
本発明の化粧料は、上記必須成分である表面処理された、金属酸化物を含む組成物と酸性物質を含む組成物とを保存状態に於いては隔壁された状態で構成されるものであり、この2つの組成物の少なくとも一方に発泡剤を含有することを特徴とする。この様な必須構成成分の内、発泡剤は通常の状態に於いては気体であるため、本発明の組成物構成の内、この様な発泡剤を含有する部分は、加圧状態で保存されることが好ましい。この様なことを実現する手段としては、吐出口で連結された、2つの独立されたチャンバーを有する、耐圧容器である。この様な耐圧容器としては、例えば、特許文献6、特許文献7、特許文献8などに記載された容器が好ましく例示できる。この様な容器の2つのチャンバーに前記2種の組成物を充填し、密閉することにより、使用時かかる2種の組成物を混合させ吐出させると、吐出時にはジェル乃至はクリーム状で、その後フォームを形成する形態を具現できる。この様な形態をとることにより、フォーム状化粧料の持つなめらかな感触と密閉性の良さというメリットを生かしながら、温感を付与できる優れた化粧料が具現化できる。この様な特質を生かす化粧料としては、例えば、フォーム状パック或いはフォーム状ひげ剃り化粧料などが好ましく例示できる。この様なフォーム状パックに於いては、パック効果に加えて温熱効果を付与できるし、フォーム状ひげ剃り料に於いては、毛を柔軟化し、ひげ剃りを効果的に行うことができる。
本発明の化粧料は、上記必須成分である表面処理された、金属酸化物を含む組成物と酸性物質を含む組成物とを保存状態に於いては隔壁された状態で構成されるものであり、この2つの組成物の少なくとも一方に発泡剤を含有することを特徴とする。この様な必須構成成分の内、発泡剤は通常の状態に於いては気体であるため、本発明の組成物構成の内、この様な発泡剤を含有する部分は、加圧状態で保存されることが好ましい。この様なことを実現する手段としては、吐出口で連結された、2つの独立されたチャンバーを有する、耐圧容器である。この様な耐圧容器としては、例えば、特許文献6、特許文献7、特許文献8などに記載された容器が好ましく例示できる。この様な容器の2つのチャンバーに前記2種の組成物を充填し、密閉することにより、使用時かかる2種の組成物を混合させ吐出させると、吐出時にはジェル乃至はクリーム状で、その後フォームを形成する形態を具現できる。この様な形態をとることにより、フォーム状化粧料の持つなめらかな感触と密閉性の良さというメリットを生かしながら、温感を付与できる優れた化粧料が具現化できる。この様な特質を生かす化粧料としては、例えば、フォーム状パック或いはフォーム状ひげ剃り化粧料などが好ましく例示できる。この様なフォーム状パックに於いては、パック効果に加えて温熱効果を付与できるし、フォーム状ひげ剃り料に於いては、毛を柔軟化し、ひげ剃りを効果的に行うことができる。
<実施例1>
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料である、フォーム状パックを作成した。即ち、(1液)の成分を良く混練りし組成物1を作成した。又、(2液)の成分を攪拌可溶化し組成物2を作成した。特許文献7の図2に示されたダブルチェンバーエアゾール容器の1つのチェンバーに組成物1を5質量部の液化天然ガスとともに充填し、残りの1つのチェンバーに組成物2を充填した。このものの吐出物は、吐出時はジェル状で、徐々に発泡し泡状になった。比較例1として、金属酸化物の表面の処理を行わないものも作成した。これらの吐出された組成物の温度変化を表1に示す。これより、本発明の化粧料は温度制御性と維持性に優れることが判る。尚、この化粧料は噴出時に発泡しているタイプのものである。
(1液)
ポリオキシエチレン(45)フィトステロール 0.45質量部
セタノール 2.6 質量部
ステアリン酸 0.9 質量部
デカグリセリンモノオレート 1.9 質量部
1,3−ブタンジオール 9.7 質量部
ポリエチレングリコール400 37.03質量部
*シリカ処理酸化マグネシウム 4.5 質量部
カオリン 2.6 質量部
無水珪酸 4.5 質量部
黄色酸化鉄 0.02質量部
液化天然ガス 3.2 質量部
*10質量%ハイドロジェンメチルポリシロキサンを被覆し、600℃で2時間焼成し、ハイドロジェンメチルポリシロキサンをシリカに変化させたもの
(2液)
クエン酸 5.2 質量部
メチルパラベン 0.01質量部
水 27.09質量部
(比較例1)
(1液)
ポリオキシエチレン(45)フィトステロール 0.45質量部
セタノール 2.6 質量部
ステアリン酸 0.9 質量部
デカグリセリンモノオレート 1.9 質量部
1,3−ブタンジオール 9.7 質量部
ポリエチレングリコール400 37.03質量部
酸化マグネシウム 4.5 質量部
カオリン 2.6 質量部
無水珪酸 4.5 質量部
黄色酸化鉄 0.02質量部
液化天然ガス 3.2 質量部
(2液)
クエン酸 5.2 質量部
メチルパラベン 0.01質量部
水 27.09質量部
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料である、フォーム状パックを作成した。即ち、(1液)の成分を良く混練りし組成物1を作成した。又、(2液)の成分を攪拌可溶化し組成物2を作成した。特許文献7の図2に示されたダブルチェンバーエアゾール容器の1つのチェンバーに組成物1を5質量部の液化天然ガスとともに充填し、残りの1つのチェンバーに組成物2を充填した。このものの吐出物は、吐出時はジェル状で、徐々に発泡し泡状になった。比較例1として、金属酸化物の表面の処理を行わないものも作成した。これらの吐出された組成物の温度変化を表1に示す。これより、本発明の化粧料は温度制御性と維持性に優れることが判る。尚、この化粧料は噴出時に発泡しているタイプのものである。
(1液)
ポリオキシエチレン(45)フィトステロール 0.45質量部
セタノール 2.6 質量部
ステアリン酸 0.9 質量部
デカグリセリンモノオレート 1.9 質量部
1,3−ブタンジオール 9.7 質量部
ポリエチレングリコール400 37.03質量部
*シリカ処理酸化マグネシウム 4.5 質量部
カオリン 2.6 質量部
無水珪酸 4.5 質量部
黄色酸化鉄 0.02質量部
液化天然ガス 3.2 質量部
*10質量%ハイドロジェンメチルポリシロキサンを被覆し、600℃で2時間焼成し、ハイドロジェンメチルポリシロキサンをシリカに変化させたもの
(2液)
クエン酸 5.2 質量部
メチルパラベン 0.01質量部
水 27.09質量部
(比較例1)
(1液)
ポリオキシエチレン(45)フィトステロール 0.45質量部
セタノール 2.6 質量部
ステアリン酸 0.9 質量部
デカグリセリンモノオレート 1.9 質量部
1,3−ブタンジオール 9.7 質量部
ポリエチレングリコール400 37.03質量部
酸化マグネシウム 4.5 質量部
カオリン 2.6 質量部
無水珪酸 4.5 質量部
黄色酸化鉄 0.02質量部
液化天然ガス 3.2 質量部
(2液)
クエン酸 5.2 質量部
メチルパラベン 0.01質量部
水 27.09質量部
<実施例3>
実施例1の10質量%ハイドロジェンメチルポリシロキサンを被覆し、600℃で2時間焼成し、ハイドロジェンメチルポリシロキサンをシリカに変化させたものを、10質量%ハイドロジェンメチルポリシロキサンを被覆し、200℃で2時間焼き付けしたものに置換して同様に検討を行った。ハイドロジェンメチルポリシロキサンによる焼き付け処理でも効果は存するものの、シリカに変化させた方が好ましいことが判る。尚、この化粧料は噴出時に発泡しているタイプのものである。
(1液)
ポリオキシエチレン(45)フィトステロール 0.45質量部
セタノール 2.6 質量部
ステアリン酸 0.9 質量部
デカグリセリンモノオレート 1.9 質量部
1,3−ブタンジオール 9.7 質量部
ポリエチレングリコール400 37.03質量部
*シリカ処理酸化マグネシウム 4.5 質量部
カオリン 2.6 質量部
無水珪酸 4.5 質量部
黄色酸化鉄 0.02質量部
液化天然ガス 3.2 質量部
*10質量%ハイドロジェンメチルポリシロキサンを被覆し、200℃で2時間焼成し、メチルポリシロキサンに変化させたもの
(2液)
クエン酸 5.2 質量部
メチルパラベン 0.01質量部
水 27.09質量部
実施例1の10質量%ハイドロジェンメチルポリシロキサンを被覆し、600℃で2時間焼成し、ハイドロジェンメチルポリシロキサンをシリカに変化させたものを、10質量%ハイドロジェンメチルポリシロキサンを被覆し、200℃で2時間焼き付けしたものに置換して同様に検討を行った。ハイドロジェンメチルポリシロキサンによる焼き付け処理でも効果は存するものの、シリカに変化させた方が好ましいことが判る。尚、この化粧料は噴出時に発泡しているタイプのものである。
(1液)
ポリオキシエチレン(45)フィトステロール 0.45質量部
セタノール 2.6 質量部
ステアリン酸 0.9 質量部
デカグリセリンモノオレート 1.9 質量部
1,3−ブタンジオール 9.7 質量部
ポリエチレングリコール400 37.03質量部
*シリカ処理酸化マグネシウム 4.5 質量部
カオリン 2.6 質量部
無水珪酸 4.5 質量部
黄色酸化鉄 0.02質量部
液化天然ガス 3.2 質量部
*10質量%ハイドロジェンメチルポリシロキサンを被覆し、200℃で2時間焼成し、メチルポリシロキサンに変化させたもの
(2液)
クエン酸 5.2 質量部
メチルパラベン 0.01質量部
水 27.09質量部
Claims (12)
- 表面を処理した、遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物を含む組成物と、酸性物質を含む組成物と、発泡剤とを含む発泡化粧料。
- 前記表面を処理した、遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物を含む組成物と、酸性物質を含む組成物とが、隔壁されていることを特徴とする、請求項1に記載の発泡化粧料。
- 前記表面を処理した、遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物と発泡剤とを含む組成物と、前記酸性物質を含む組成物とが、隔壁されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の発泡化粧料。
- 1)前記表面処理した、遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物と発泡剤とを含む組成物と、2)前記酸性物質を含む組成物の2つの組成物とが、耐圧容器に充填され、該耐圧容器が1)、2)のそれぞれを充填するための独立したチャンバーを有し、且つ、該チャンバーの出口が吐出口で合一している構造を有するものであることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の発泡化粧料。
- 前記遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物が、酸化マグネシウム及び/又は酸化亜鉛であることを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の発泡化粧料。
- 前記酸性物質が、クエン酸であることを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の発泡化粧料。
- 前記発泡剤が、液化天然ガスであることを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の発泡化粧料。
- 噴出時、発泡しているか、ジェル状であり、塗布時に発泡するものであることを特徴とする、請求項1〜7の何れか1項に記載の発泡化粧料。
- 発熱効果を有することを特徴とする、請求項1〜8の何れか1項に記載の発泡化粧料。
- パック化粧料乃至はシェービング化粧料であることを特徴とする、請求項1〜9の何れか1項に記載の発泡化粧料。
- 遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物の表面処理が、シリカ被覆処理であることを特徴とする、請求項1〜10の何れか1項に記載の発泡化粧料。
- 前記シリカ被覆処理が、ハイドロジェンメチルポリシロキサンを被覆した後、500℃以上で焼成したものであることを特徴とする、請求項11に記載の発泡化粧料。
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