JP2804351B2 - 発熱性エアゾール組成物 - Google Patents

発熱性エアゾール組成物

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、発熱性エアゾール組成物に関する。
〔発明の背景〕
一般に、クレンジングフォームやシェービングクリー
ムなどの化粧料としては、良好な使用感が得られること
から、使用時に適度に発熱し、皮膚に温かさを感じさせ
る温覚作用が得られるものが好ましい。
従来、発熱作用を有する化粧料としては、過酸化水素
水などを利用したものが提案されているに過ぎず、エア
ゾール製品として見るべきものは得られていない。すな
わち、エアゾール製品として実現されるためには、内容
物とされる組成物が単に発熱作用を有しあるいは温覚作
用が得られるものであるのみでなく、当該組成物をエア
ゾール容器から確実に噴射することができることなど、
エアゾール製品として要求される条件を満足する必要が
あり、また使用目的に対応する有効成分による作用を阻
害するようなものであってはならないからである。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は以上のような事情に基づいてなされたもので
あって、吐出されたときに適度な発熱作用あるいは温覚
作用が得られると共に発泡して温かい泡沫(フォーム)
が形成される発熱性エアゾール組成物を提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の発熱性エアゾール組成物は、オイルと、ゼオ
ライトの粉末と、界面活性剤と、起泡剤と、噴射剤とを
含有してなることを特徴とする。
以下本発明について具体的に説明する。
本発明においては、適当なオイルに、ゼオライトの粉
末を、界面活性剤および起泡剤と共に配合して原液を調
製し、これを適宜の噴射剤と組み合わせてエアゾール組
成物を得る。
ここに、原液には、上記の必須成分の他に、更に具体
的な用途に従って種々の有効成分、薬剤、添加剤、エモ
リエント剤、着色剤、香料、その他を添加することがで
きる。
本発明のエアゾール組成物において、オイルは、原液
の主体を構成する成分であり、他の成分に対する溶剤あ
るいは分散媒としての機能を有するものである。
本発明において、オイルの具体例としては、例えばサ
フラワー油などの植物油、グリセリン、流動パラフィ
ン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、各種の脂肪
酸エステル、またはこれらの混合物、その他を挙げるこ
とができる。実際には、目的とする用途に応じて適切な
特性を有するオイルを選択して使用すればよい。
例えば人体用のエアゾール組成物のためのオイルとし
ては、適用後に水で洗い落とすことができるという観点
から水に対する溶解性または親和性の高いもの、例えば
いわゆる水溶性オイルが好ましく、また使用感において
ベタつき感を抑えるという観点からは粘性の低いもの、
具体的には温度25℃における粘度が100cp程度以下のオ
イルを用いることが好ましい。これらの事情を考慮した
場合に、人体用のエアゾール組成物のためのオイルの具
体例としては、例えばヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレン
(7)グリセリン、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、プロピレングリコール、その他を挙げることが
できる。
エアゾール組成物全体に対するオイルの割合は適宜選
定すればよいが、通常、50重量%以上とされる。そし
て、特に粘度の低いオイルを用いる場合には、60〜70重
量%以上であることが好ましい。
本発明においては、以上のオイルに、ゼオライトの粉
末が分散される。このゼオライトは水と接触されると発
熱するものである。このゼオライトは化学的に殆ど不活
性である。ゼオライトの粉末は、通常、オイルに対して
比較的高い親和性を有するものであるが、本発明におい
ては、オイル中に良好に分散させるために、後述する界
面活性剤が使用される。
ゼオライトの粉末の含有割合は、通常、エアゾール組
成物全体の10〜30重量%の範囲内とされるが、良好な発
熱作用または温覚作用を得るためには20重量%以上であ
ることが好ましい。ゼオライトの粉末の含有割合が過小
の場合には、吐出物の発熱作用が不十分で良好な温覚作
用を得ることができず、一方、ゼオライトの粉末の含有
割合が過大の場合には、原液における分散状態が不安定
となって均一な発熱作用または温覚作用を得ることがで
きないおそれがある。
このゼオライトの粉末と共に使用される界面活性剤は
特に限定されるものではなく、例えばポリグリセリン脂
肪酸エステル系非イオン界面活性剤、アルキルリン酸塩
系、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩系の
アニオン界面活性剤、その他を挙げることができる。
人体用エアゾール組成物の場合には、例えばジポリオ
キシエチレン(4)ノニルフェニルエーテルリン酸、ポ
リオキシエチレン(9)ノニルフェニルエーテルなどが
好ましく使用される。
界面活性剤の使用割合は、ゼオライトの粉末の使用割
合によっても異なるが、エアゾール組成物全体に対して
1〜3重量%程度の割合で用いることが好ましい。
更に、原液には起泡剤が配合される。これにより、温
かい泡沫体が形成されるエアゾール製品を得ることがで
きる。起泡剤としては従来知られているものを用いるこ
とができる。具体的には、グリコール系の非水泡沫処方
用起泡剤を好ましいものとして挙げることができ、ポー
ラワックス、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂
肪酸、高級アルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油などを使用することができる。
また、人体用エアゾール組成物に好ましい起泡剤とし
ては、ポリオキシエチレン(7)セチルエーテル、ポリ
オキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコールなどを使用することができ
る。
以上の起泡剤の含有割合は、エアゾール組成物全体に
対して1〜10重量%であることが好ましい。なお、起泡
剤と共に起泡助剤を併用することができることは、勿論
である。
以上のオイル、ゼオライトの粉末、界面活性剤および
起泡剤を配合してなる原液には、更に種々の添加剤など
を添加することができる。そして、ゼオライトは化学的
に殆ど不活性であるので、ここに原液の成分として使用
される物質あるいは化合物が制限されることは殆どな
く、従って種々の用途に好適なエアゾール組成物を提供
することができる。
この発熱性泡沫エアゾール組成物の原液には、必要に
応じて、洗浄剤、シリコーンオイルなどの他の添加成分
を含有させることができる。この洗浄剤としては、広く
界面活性剤が使用されるので、既述の界面活性剤がこの
洗浄剤としての作用を有する場合がある。
以上の各成分により原液が調製され、この原液が噴射
剤と組み合せられることにより、本発明のエアゾール組
成物が得られる。そして、このエアゾール組成物がエア
ゾール容器内に充填されて製品とされる。
本発明において、噴射剤は特に限定されるものではな
いが、具体的には液化石油ガス(LPG)、ジメチルエー
テル(DME)などの液化ガスを好適に用いることができ
る。
この噴射剤の含有割合は5〜20重量%であることが好
ましい。噴射剤の割合が過小の場合には内容物の全部を
好適に吐出させることができず、一方、噴射剤の割合が
過大である場合には十分な発熱効果、従って十分な温覚
効果を得ることができないおそれがある。
そして、原液には起泡剤が含有されているので、通
常、噴射剤の使用割合を比較的小さくすることによっ
て、良好な泡沫を形成するエアゾール組成物を得ること
が可能である。また、吐出物において形成される泡沫を
比較的安定のものとするためには、噴射剤として液化石
油ガスを用いることが好ましい。一方、噴射剤がジメチ
ルエーテルよりなる場合には、形成される泡沫の破泡性
が大きくなる傾向がある。従って、液化石油ガスに適宜
の割合でジメチルエーテルを混合して用いることによ
り、破泡性あるいは泡沫の安定性を制御して良好な発泡
性または起泡性と、好適な破泡性との両方を得ることが
でき、当該原液の性状に応じた好適な状態の泡沫を形成
することができる。
〔作用〕
本発明の発熱性エアゾール組成物は、通常のエアゾー
ル容器に充填されて発熱性エアゾール製品とされる。こ
のエアゾール製品の内容物は、原液と噴射剤とよりなる
ものであるが、原液中のゼオライトの粉末は界面活性剤
の存在によって安定にオイル中に均一に分散した状態と
され、従って噴射によって常に均一な割合でゼオライト
の粉末が吐出されることとなる。従って、内容物を例え
ば人体の皮膚面上に吐出させると、ゼオライトの粉末が
当該皮膚面上に存在することとなり、このゼオライトの
粉末は空気中の水分によって発熱するため、適用された
皮膚に温覚作用が得られると共に、起泡剤の作用によっ
て発泡するため、温かい泡沫が形成される。従って、内
容物の吐出後に手指等で展延させれば、その展延させた
領域の全体にわたって温覚作用が得られる。
また、エアゾール容器として、隔壁によって互いに区
画された2つの容器空間と、これらの容器空間を共通の
吐出口に連通させる混合バルブを有する、いわゆる二重
容器型のものを用い、一方の容器空間内には上記の本発
明に係るエアゾール組成物を充填し、他方の容器空間に
は水を充填し、当該エアゾール組成物と水との両者が適
宜の割合で同時に噴射されるエアゾール製品とすること
ができる。このエアゾール製品によれば、本発明エアゾ
ール組成物のゼオライトの粉末は水と接触した状態で吐
出されるため、既に発熱して温かい状態となった原液が
吐出されることとなる。このような二重容器型のエアゾ
ール容器としては種々のものが公知であり、例えば特公
昭49ー10010号公報や特公昭51ー31965号公報に記載され
たもの、その他を使用することができる。
本発明の発熱性エアゾール組成物は、原液に含有され
る成分の種類によって、種々の用途のものとして実施す
ることができる。従って、人体用のエアゾール組成物の
みでなく、それ以外のエアゾール組成物、例えばペット
用クレンジングフォーム等の動物用のエアゾール製品と
することも可能であり、この場合には、温覚作用が得ら
れるために動物の受ける不快感が減じ、従って動物に対
する適用が容易となる。また、他の温熱作用または温熱
効果が求められる分野においても、その要請に十分に応
え得る発熱性エアゾール組成物が提供される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明が
これらによって限定されるものではない。なお、「%」
は重量%を表す。
実施例1 第1表に示す配合処方により、洗顔クレンジングフォ
ーム用の本発明に係る発熱性エアゾール組成物を調製し
た。
このエアゾール製品を人体の皮膚面に適用すると、快
適な温覚作用を有する良好な泡沫体が形成された。この
吐出された組成物が容易に水で洗い落とすことができる
ものであり、しかも殆どベタつき感のない、きわめて良
好な使用感を有するものであった。
実施例2〜実施例5 実施例1と同様にして、第1表に示す配合処方によ
り、本発明に係る発熱性エアゾール組成物を調製した。
これらのエアゾール製品を人体の皮膚面に適用する
と、快適な温覚作用を有する良好な泡沫体が形成され
た。
〔発明の効果〕 以上のように、本発明の発熱性エアゾール組成物は、
オイルと、ゼオライトの粉末と、界面活性剤と、起泡剤
と、噴射剤とを含有してなるものであるため、ゼオライ
トの粉末がエアゾール容器内で安定な分散状態に維持さ
れると共に、適用されたときには、ゼオライトの粉末が
大気中の水分または共に吐出される水によって発熱する
ため、適度な発熱作用または温覚作用を確実に得ること
ができると共に、起泡剤が配合されていることによって
発泡するため、温かい泡沫を形成するエアゾール組成物
を得ることができる。更に、本発明では原液の成分とさ
れる物質または化合物が制限されず、従って広く種々の
用途のエアゾール製品を提供することができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オイルと、ゼオライトの粉末と、界面活性
    剤と、起泡剤と、噴射剤とを含有してなることを特徴と
    する発熱性エアゾール組成物。
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