JP2004175673A - 持続的発熱フォームパック - Google Patents

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Abstract

【課題】金属酸化物と水との反応熱を熱源とする、発熱フォーム化粧料に於いて、発熱の仕方を緩やかにコントロールする技術を提供する。
【解決手段】金属酸化物と水との反応熱を熱源とする、発熱フォーム化粧料に於いて、1)水溶性高分子で被覆された金属酸化物を含むことを特徴とする組成物と2)酸性物質を含むことを特徴とする組成物であって、1)、2)乃至はそれ以外の任意の構成要素である組成物中に発泡剤を含有する発熱フォーム状化粧料を提供する。前記1)、2)の2つの組成物を耐圧容器に充填した化粧料であって、該耐圧容器が1)、2)の組成物充填用のそれぞれ独立したチャンバーと、該チャンバーの出口が吐出口で合一している構造を有するものであることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料に関し、更に詳しくは、パック化粧料やシェービング化粧料に好適な、発泡化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
パック或いはマッサージなどの化粧行為時に重要な要素の一つに、温感を感じることがある。これは、この様な化粧行為に於いて期待される効果に血行促進作用があり、温感を感じることにより、この様な効果の実感が具現され、その結果、この化粧行為そのものに大いなる満足を感じるためと、適度な温感が使用時の心地よさを具現し、この快感によって、個人的な生態系の環境を整え、健康上好ましい効果を発揮するためである。この様な温感の具現化方法としては、従来知られていた技術としては、多量のグリセリン等の多価アルコールを化粧料中に含有させ、このグリセリンが生体の水と混和するときに生じる溶解熱を利用する方法や還元性酸化鉄を含有させ、生体が有している水により酸化されるときに生じる化学反応熱を利用する方法などが知られているが、溶解熱はその熱の発生量が小さいため、感じる温感は充分ではないという欠点を有し、酸化反応による化学反応熱によるものは、熱の発生量のコントロールがしにくく、アレルギーなどを引き起こす可能性のある鉄イオンを多量に放出する欠点があったため、この様な欠点を改良した温感化粧料の開発が望まれていた。この様な欠点を克服する試みとして、泡沫状エアゾール化技術を用いるものが考案された。グリセリンの水和熱を利用した泡沫状発熱化粧料としては、特開平07−215835号が、金属酸化物を用いる泡沫状発熱化粧料としては、特開2002−47136号の技術が存在する。前者に於いては、熱量が不十分である問題を抱えるものの、特に後者に於いては熱量は充分であり、非常に従来のものに比して効果の高いものであったが、泡沫の断熱効果により、一時的に温度が高くなりすぎる場合があることと、維持時間がやや短いと言う点で改良の余地があった。即ち、後者のような発熱フォーム化粧料に於いて、発熱の仕方を緩やかにコントロールする技術の開発が望まれていたと言える。
【0003】
一方、少なくとも2つの組成物を構成要素とするパックであって、該必須の構成要素である2つの組成物が、1)水溶性高分子で被覆された金属酸化物を含むことを特徴とする組成物と2)酸性物質を含むことを特徴とする組成物であって、1)、2)乃至はそれ以外の任意の構成要素である組成物中に発泡剤を含有するものは知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、金属酸化物と水との反応熱を熱源とする、発熱フォーム化粧料に於いて、発熱の仕方を緩やかにコントロールする技術を提供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、金属酸化物と水との反応熱を熱源とする、発熱フォーム化粧料に於いて、発熱の仕方を緩やかにコントロールする技術を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、金属酸化物と水との反応熱を熱源とする、発熱フォーム化粧料に於いて、1)水溶性高分子で被覆された金属酸化物を含むことを特徴とする組成物と2)酸性物質を含むことを特徴とする組成物であって、1)、2)乃至はそれ以外の任意の構成要素である組成物中に発泡剤を含有する発熱フォーム状化粧料がその様な特性を備えていることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示す技術に関するものである。
(1)少なくとも2つの組成物を構成要素とするパックであって、該必須の構成要素である2つの組成物が、1)水溶性高分子で被覆された金属酸化物を含むことを特徴とする組成物と2)酸性物質を含むことを特徴とする組成物であって、1)、2)乃至はそれ以外の任意の構成要素である組成物中に発泡剤を含有することを特徴とする、発泡化粧料。
(2)前記水溶性高分子が、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセロース、分子量6000以上のポリエチレングリコール及びキサンタンガムから選択されるものであることを特徴とする、(1)に記載の発泡化粧料。
(3)金属酸化物が、酸化マグネシウム及び/又は酸化亜鉛であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の発泡化粧料。
(4)酸性物質が、クエン酸であることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の発泡組成物。
(5)発泡剤が、液化天然ガスであることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の発泡化粧料。
(6)1)水溶性高分子で被覆された酸化マグネシウム及び/又は酸化亜鉛と液化天然ガスを含む組成物と2)クエン酸を含む組成物の2つの組成物を耐圧容器に充填した化粧料であって、該耐圧容器が1)、2)の組成物充填用のそれぞれ独立したチャンバーと、該チャンバーの出口が吐出口で合一している構造を有するものであることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の発泡化粧料。
(7)噴出時ジェル状であり、塗布時に発泡することを特徴とする、(1)〜(6)何れか1項に記載の発泡化粧料。
(8)パック化粧料乃至はシェービング化粧料であることを特徴とする、(1)〜(7)何れか1項に記載の発泡化粧料。
(9)クレンジング機能を有することを特徴とする、(1)〜(8)何れか1項に記載の化粧料。
(10)水溶性高分子に被覆されたことを特徴とする、化粧料用の金属酸化物。
(11)水溶性高分子が、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセロース、分子量6000以上のポリエチレングリコール及びキサンタンガムから選択されるものであることを特徴とする、(10)に記載の金属酸化物。
(12)酸化マグネシウム及び/又は酸化亜鉛であることを特徴とする、(10)又は(11)に記載の金属酸化物。
【0006】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の金属酸化物
本発明の金属酸化物は、化粧料用のものであって、水溶性高分子で被覆されていることを特徴とする。本発明の金属酸化物を構成する金属としては、例えば、アルカリ土類金属乃至は遷移金属の酸化物が好ましく例示でき、中でも酸化亜鉛と酸化マグネシウムが特に好ましく例示できる。これらは唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。又、被覆に使用できる水溶性高分子としては、水溶性でありながら、多価アルコールなどと親和しないものが好ましく、具体的には、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセロース、分子量6000以上のポリエチレングリコール及びキサンタンガムから選択されるものであることが好ましく例示できる。これらは、唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて用いることも出来る。前記金属酸化物と、水溶性高分子の構成比は、1:2〜2:1が好ましい。これは、金属酸化物が多すぎると、被覆が充分にされなくなる場合があり、発熱コントロールが出来ない場合があり、多すぎると心地よさを感じるのに必要な熱量が得られない瞬間が生じる場合があるからである。被覆は、極少量の多価アルコールとともに予め金属酸化物を流動相造粒し、しかる後に水溶性高分子を粉体のまま加えて、流動相造粒をすれば製造することが出来る。本発明の化粧料に於ける、かかる金属酸化物の好ましい含有量は、塗布直前の化粧料全量に対して総量で0.1〜20重量%であり、更に好ましくは、1〜10重量%である。これは、少なすぎると好ましい温度となる熱量が得られない場合があり、多すぎると、化粧料の温度が高くなりすぎるためである。
【0007】
(2) 本発明の化粧料の必須成分である酸性物質
本発明の化粧料は、酸性物質を必須成分として含有することを特徴とする。本発明で言う酸性物質とは、水に溶けて酸性を呈する化合物の総称であり、具体的には塩酸、硫酸、燐酸などの鉱酸類、これらの部分塩、クエン酸や蓚酸、アジピン酸等の有機酸及びその部分塩、酸性アミノ酸等が好ましく例示でき、中でも有機酸とその部分塩が特に好ましく例示できる。この様な有機酸は、発泡用に組成物全体が酸性になるのであれば、遊離の有機酸の形態であっても、一部が塩になった酸性の緩衝組成物の形態であってもかまわない。好ましい形態は、泡が持続的の発生することから、一部が塩となった緩衝組成物の形態である。この様な有機酸(イオン)としては、クエン酸(イオン)、蓚酸(イオン)、グリコール酸(イオン)、乳酸(イオン)、リンゴ酸(イオン)等が例示でき、これらは唯1種を含有することも出来るし、2種以上を組み合わせて含有することも出来る。この様な中で特に好ましい形態は、塗布直前の組成物全量に対して、クエン酸を、クエン酸イオンをクエン酸に換算して1〜15重量%、更に好ましくは4〜10重量%含有することである。又、かかる酸性物質と遷移金属乃至はアルカリ土類金属の金属酸化物の重量比は2:5〜5:2が特に好ましい。
【0008】
(3) 本発明の化粧料の必須成分である発泡剤
本発明の化粧料は発泡剤を必須成分として含有することを特徴とする。本発明で言う発泡剤とは25℃1気圧の条件下で気体であり、加圧下においては液体の性状を有するものであり、具体的には例えば、フロン類、液化天然ガス、ノルマルブタン、イソブタン、プロパン、ジメチルエーテルなどが好ましく例示できる。これらの内、特に好ましいものは液化天然ガスである。これは使用実績から高圧ガスとしての安全性も皮膚に対する安全性もともに充分に確保されているからである。この様な発泡剤の好ましい含有量は、発泡剤の種類にもより異なるが、0.1〜10重量%が好ましく、1〜5重量%が更に好ましい。これは、多すぎると泡の形態がパック料として好ましくない場合があり、少なすぎると発泡が充分でない場合があるからである。
【0009】
(4) 発明の化粧料
本発明の化粧料は、上記必須成分である、水溶性高分子で被覆された金属酸化物を含む組成物と酸性物質を含む組成物とを保存状態に於いては隔壁された状態で構成されるものであり、この2つの組成物のどちらかに発泡剤を含有することを特徴とする。この様な必須構成成分の内、発泡剤は津状の状態に於いては気体であるため、本発明の組成物構成の内、この様な発泡剤を含有する部分は、加圧状態で保存されることが好ましい。この様なことを実現する手段としては、吐出口で連結された、2つの独立されたチャンバーを有する、耐圧容器である。この様な耐圧容器としては、例えば、特開昭57−183978号、特開昭62−220471号、特開平7−308725号などに記載された容器が好ましく例示できる。この様な容器の2つのチャンバーに前記2種の組成物を充填し、密閉することにより、使用時かかる2種の組成物を混合させ吐出させると、吐出時にはジェル乃至はクリーム状で、その後フォームを形成する形態を具現できる。この様な形態をとることにより、フォーム状化粧料の持つなめらかな感触と密閉性の良さというメリットを生かしながら、温感を付与できる優れた化粧料が具現化できる。この様な特質を生かす化粧料としては、例えば、フォーム状パック或いはフォーム状ひげ剃り化粧料などが好ましく例示できる。この様なフォーム状パックに於いては、パック効果に加えて温熱効果を付与できるし、フォーム状ひげ剃り料に於いては、毛を柔軟化し、ひげ剃りを効果的に行うことができる。
【0010】
本発明の化粧料に於いては、前記必須成分である、水溶性高分子で被覆された金属酸化物と酸性物質以外に、本発明の効果を損なわない範囲に於いて、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。かかる任意成分としては、例えば、スクワラン、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、マイクロクリスタリンワックス、固形パラフィンなどの炭化水素類、ジメチコン、フェメチコン、シクロメチコン、アモジメチコン、ポリエーテル変性シリコーンなどのシリコーン類、ホホバ油、カルナウバワックス、モクロウ、ミツロウ、ゲイロウ、オレイン酸オクチルドデシル、イソプロピルミリステート、ネオペンチルグリコールジイソステアレート、リンゴ酸ジイソステアレートなどのエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、イソパルミチン酸、ベヘン酸、オレイン酸などの脂肪酸類、ベヘニルアルコール、セタノール、オレイルアルコール、オクタデシルアルコールなどの高級アルコール類、ヒマシ油、椰子油、水添椰子油、椿油、小麦胚芽油、イソステアリン酸トリグリセライド、イソオクタン酸トリグリセライド、オリーブオイル等のトリグリセライド類、1,3−ブタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール、イソプレングリコールなどの多価アルコール、ソルビタンセスキオレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート、ソルビタンセスキステアレート、ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンオレート、ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル、ポリエキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤、ソジウムラウリルステアレート、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、スルホコハク酸エステル塩などのアニオン界面活性剤、4級アルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、アルキルベタイン等の両性界面活性剤類、結晶セルロースや架橋型メチルポリシロキサン、ポリエチレン粉末、アクリル樹脂粉体等の有機粉体類、タルク、マイカ、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、酸化鉄、紺青、群青、チタンマイカ、チタンセリサイト、シリカ等の表面処理されていても良い粉体類、アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー及び/又はその塩、カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩、キサンタンガムやヒドロキシプロピルセルロースなどの増粘剤、レチノール、レチノイン酸、トコフェロール、リボフラビン、ピリドキシン、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル塩などのビタミンやグリチルリチン酸塩、グリチルレチン、ウルソール酸、オレアノール酸などのテルペン類、エストラジオール、エチニルエストラジオール、エストリオールなどのステロイド類などの有効成分、フェノキシエタノール、パラベン類、ヒビテングルコネート、塩化ベンザルコニウム等の防腐剤、ジメチルアミノ安息香酸エステル類、桂皮酸エステル類、ベンゾフェノン類などの紫外線吸収剤などが好ましく例示できる。これらの内、特に好ましい成分は、高級アルコールであり、中でもステアリルアルコールやセチルアルコールが特に好ましい。これら高級アルコールの好ましい含有量は0.1〜10重量%であり、更に好ましくは1〜5重量%である。これは、この様な量範囲に於いて、使用時極めて心地よいなめらかなフォームが形成されるからである。本発明の化粧料はこれらの成分を常法に従って処理することにより製造することができる。
【0011】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
【0012】
<実施例1>
以下に示す処方に従って、本発明の水溶性高分子被覆金属酸化物を作成した。即ち、流動相造粒装置中でイの成分に1重量部のポリエチレングリコール400を加え、流動相造粒し、ハの成分を更に加え更に造粒し、本発明の金属酸化物1〜5を得た。

酸化マグネシウム 50重量部

表1の成分 49重量部
【0013】
【表1】
Figure 2004175673
【0014】
<参考例>
実施例1の水溶性高分子に代えて、結晶セルロース(非水溶性)を用い、同様に処理して、比較金属酸化物を得た。
【0015】
<実施例2〜6>
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料である、フォーム状パックを作成した。即ち、イの成分を良く混練りし組成物1を作成した。又、ロの成分を攪拌可溶化し組成物2を作成した。特開昭62−220471号の図2に示されたダブルチェンバーエアゾール容器の1つのチェンバーに組成物1の1.5重量部を5重量部の液化天然ガスとともに充填し、残りの1つのチェンバーに組成物2の1重量部を5重量部の液化天然ガスとともに充填した。このものの吐出物は、吐出時はジェル状で、徐々に発泡し泡状になった。この発泡体を経時的に温度測定してみた。この結果を表2に示す。比較例1として、本発明の金属酸化物に代えて、参考例の比較金属酸化物を用いたものを、対照例として、酸化マグネシウムと結晶セルロースの1:1の単純混合物を用いたものを作成し、同様に評価した。この結果によれば、本発明の化粧料では長時間にわたって、心地よい温度である39〜42℃の温度域を維持していることがわかる。

ポリオキシエチレン(45)フィトステロール 2 重量部
セタノール 2 重量部
ステアリン酸 0.2 重量部
POE(150)ステアレート 1.5 重量部
デカグリセリンモノオレート 3 重量部
1,3−ブタンジオール 15 重量部
ポリエチレングリコール400 68.8 重量部
表2に記載の金属酸化物 5 重量部
無水珪酸 2 重量部
(2液)
クエン酸 15 重量部
メチルパラベン 0.1 重量部
1,3−ブタンジオール 3 重量部
フェノキシエタノール 0.3 重量部
苛性カリ 3.8 重量部
ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.05重量部
水 77.75重量部
【0016】
【表2】
Figure 2004175673
【0017】
<実施例7>
実施例2の化粧料の髭剃り用の化粧料としての使用性を専門パネラーにより評価したところ、極めて良好であることがわかった。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、金属酸化物と水との反応熱を熱源とする、発熱フォーム化粧料に於いて、発熱の仕方を緩やかにコントロールする技術を提供することができる。

Claims (12)

  1. 少なくとも2つの組成物を構成要素とするパックであって、該必須の構成要素である2つの組成物が、1)水溶性高分子で被覆された金属酸化物を含むことを特徴とする組成物と2)酸性物質を含むことを特徴とする組成物であって、1)、2)乃至はそれ以外の任意の構成要素である組成物中に発泡剤を含有することを特徴とする、発泡化粧料。
  2. 前記水溶性高分子が、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセロース、分子量6000以上のポリエチレングリコール及びキサンタンガムから選択されるものであることを特徴とする、請求項1に記載の発泡化粧料。
  3. 金属酸化物が、酸化マグネシウム及び/又は酸化亜鉛であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の発泡化粧料。
  4. 酸性物質が、クエン酸であることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の発泡組成物。
  5. 発泡剤が、液化天然ガスであることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の発泡化粧料。
  6. 1)水溶性高分子で被覆された酸化マグネシウム及び/又は酸化亜鉛と液化天然ガスを含む組成物と2)クエン酸を含む組成物の2つの組成物を耐圧容器に充填した化粧料であって、該耐圧容器が1)、2)の組成物充填用のそれぞれ独立したチャンバーと、該チャンバーの出口が吐出口で合一している構造を有するものであることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の発泡化粧料。
  7. 噴出時ジェル状であり、塗布時に発泡することを特徴とする、請求項1〜6何れか1項に記載の発泡化粧料。
  8. パック化粧料乃至はシェービング化粧料であることを特徴とする、請求項1〜7何れか1項に記載の発泡化粧料。
  9. クレンジング機能を有することを特徴とする、請求項1〜8何れか1項に記載の化粧料。
  10. 水溶性高分子に被覆されたことを特徴とする、化粧料用の金属酸化物。
  11. 水溶性高分子が、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセロース、分子量6000以上のポリエチレングリコール及びキサンタンガムから選択されるものであることを特徴とする、請求項10に記載の金属酸化物。
  12. 酸化マグネシウム及び/又は酸化亜鉛であることを特徴とする、請求項10又は11に記載の金属酸化物。
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