JP2005145682A - 重量物搬送装置、重量物搬送方法、並びに重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法及びコンテナ外への取り出し方法 - Google Patents

重量物搬送装置、重量物搬送方法、並びに重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法及びコンテナ外への取り出し方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005145682A
JP2005145682A JP2003387525A JP2003387525A JP2005145682A JP 2005145682 A JP2005145682 A JP 2005145682A JP 2003387525 A JP2003387525 A JP 2003387525A JP 2003387525 A JP2003387525 A JP 2003387525A JP 2005145682 A JP2005145682 A JP 2005145682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
heavy
sprocket
chain
wound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003387525A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Imai
均 今井
Fumitaka Inaba
史貴 稲葉
Takeo Kawashiro
健夫 河城
Kura Tsumadori
藏 妻鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukuyama Steel Center Kk
Fukuyama Steel Ct Kk
JFE Steel Corp
Original Assignee
Fukuyama Steel Center Kk
Fukuyama Steel Ct Kk
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukuyama Steel Center Kk, Fukuyama Steel Ct Kk, JFE Steel Corp filed Critical Fukuyama Steel Center Kk
Priority to JP2003387525A priority Critical patent/JP2005145682A/ja
Publication of JP2005145682A publication Critical patent/JP2005145682A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Loading Or Unloading Of Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 安価な設備でコンテナ等の貨物収納部内で能率よく安全に重量物搬送作業を行うことのできる重量物搬送装置と重量物搬送方法を提供する。
【解決手段】 上下動自在に配設され、重量物が載置される台座部と水平方向に移動可能とする移動手段とを備えた重量物搬送台車と、前記重量物搬送台車を案内する、間隔を設けて設置されたレールと、前記各々のレールの各々の端部部分またはその近傍部分を連結する連結部材とを備え、前記各々の連結部材には、各々スプロケットを配設したスプロケット軸を相対して設ける軸受けが配置され、また相対するスプロケット間に無端環状に巻回したチェーンを設けて、前記無端環状に巻回したチェーンには、前記重量物搬送台車の前記台座部に載置された前記重量物をレール長手方向に押込み又は引っ張るための押込・引出治具が設置され、さらに前記スプロケットのいずれか一方を回転する駆動装置が配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンテナ等の貨物収納部において、重量物を安価な設備で能率よく安全に搬送できる重量物搬送装置と重量物搬送方法に関する。特に、鋼帯コイルや機械装置等の重量物をパレットに積載し、該パレットをコンテナ等の貨物収納部において、安価な設備で能率よく安全に搬送するのに好適な重量物搬送装置と重量物搬送方法に関する。
また、本発明は、前記重量物搬送装置をコンテナ内に配置し、またはコンテナ内に配置された重量物搬送装置をコンテナ外に取り出す方法に関する。
近年、コンテナを利用した輸送が広く行われている。輸送される貨物種は多岐にわたり、例えば重量が十数トンもある薄鋼帯コイルなどがコンテナで輸送されるようになってきた。
薄鋼帯コイルの場合、輸送工程における積み付け、積み降ろしの際の扱い疵の発生を防ぎ、輸送中や倉庫内での錆を防ぐために、薄鋼帯コイルは防錆紙や鉄板で梱包され、スキッド付きパレットに積載されて輸送されることが多い。
一般にコンテナの開口部(扉)は直方体のコンテナの長手方向に向き合う面に設けられている。薄鋼帯コイルを積載したパレットコンテナの奥に積み込むには、フォークリフト等の搬送手段でコンテナの開口部付近のコンテナ床面に前記パレットを仮置きし、そこから3m程度の長さを有する鋼製または木製のプッシャーを大型フォークリフトのフォークに固定し、その先端で床面に引きずらせながら半ば強引にコンテナの奥に押し込んでいた。また、コンテナ奥の壁部に取り付けた滑車にワイヤ等を巻き掛け、ワイヤの一端を重量物に固定し、他端をフォークリフトで牽引することで、コンテナの奥に前記パレットを引きずりこむこと、または、コンテナの開口部に向き合う壁部にフックを介して取り付けた滑車にワイヤを巻き掛け、ワイヤの一端を前記パレットに固定し、他端をフォークリフトで牽引することで、コンテナの奥に前記パレットを引きずり込むことも行われていた。
また、前記薄鋼帯コイルを積載したパレットをコンテナの奥からコンテナ開口部付近に搬出するには、ワイヤの一端を前記パレットに固定し、他端をフォークリフトで牽引する等の方法が行われていた。
しかし、前記の方法は、薄鋼帯コイルを損傷するおそれがあり、またパレットを所望の場所に能率的に移動できないため、作業性に劣る。また、人手を直接介在させて行う作業が多いので、作業の安全面から好ましい作業形態とはいえない。また、重量物を積載したパレットをコンテナの床面を引きずることになるので、コンテナの床面を損傷し、コンテナの耐久性を阻害する。
前述の問題点を改善するために、特許文献1には、エア圧を用いて重量物を積載したパレットを浮上させる重量物搬送装置を用い、コンテナ内で前記パレットを搬送する技術が提案されている。
特許文献2には、本台座と前記本台座の上方に上下動自在に配設された板状の上下動台座と前記本台座の下面に配設された移動手段とを備える重量物搬送台車と、前記重量物搬送台車の前記移動手段を嵌装して走行させるレールとを備えた重量物搬送装置をコンテナ内に設置し、前記重量物搬送台車を用いて、コンテナ開口部付近の重量物をコンテナ奥に押し込み、またはコンテナ奥の重量物をコンテナ開口部付近に押し出す技術が提案されている。
以下に先行技術文献情報について記載する。
特開平11−349115号公報(第2頁、図16) 特開2000−191291号公報(第2頁、図2、図3)
特許文献1に提案される装置は、設備費用が高価であるという問題がある。
特許文献2に提案される技術は、重量物搬送台車を走行させるレールのコンテナ内への設置、コンテナ外への取り出しは人手作業で行う必要があり、また重量物搬送台車上に載置された重量物の移動は、人手作業で行う必要があり、作業の安全面からは依然として問題点がある。
本発明は、上記問題点を解決し、安価な設備で、コンテナ等の貨物収納部内で能率よく、安全に重量物搬送作業を行うことのできる重量物搬送装置と重量物搬送方法を提供することを課題とする。
また、本発明は、上記問題点を解決し、コンテナ内に重量物搬送装置を配置する際や、コンテナ内に配置されている重量物搬送装置をコンテナの外に引き出す際に、人手作業への依存を大幅に緩和できる重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法、コンテナ内に配置されている重量物搬送装置のコンテナ外への取り出し方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の重量物搬送装置は次の通りである。
[1]上下動自在に配設され、重量物が載置される台座部と水平方向に移動可能とする移動手段とを備えた重量物搬送台車と、前記重量物搬送台車を案内する、間隔を設けて設置されたレールと、前記各々のレールの各々の端部部分またはその近傍部分を連結する連結部材とを備え、前記各々の連結部材には、各々スプロケットを配設したスプロケット軸を相対して設ける軸受けが配置され、また相対するスプロケット間に無端環状に巻回したチェーンを設けて、前記無端環状に巻回したチェーンには、前記重量物搬送台車の前記台座部に載置された前記重量物をレール長手方向に押込み又は引っ張るための押込・引出治具が設置され、さらに前記スプロケットのいずれか一方を回転する駆動装置が配置されてなることを特徴とする重量物搬送装置。
[2]上下動自在に配設され、重量物が載置される台座部と水平方向に移動可能とする移動手段とを備えた重量物搬送台車と、前記重量物搬送台車を案内するレールと、前記レールの各々の端部部分またはその近傍部分に配置された軸受け取り付け部材とを備え、前記各々の軸受け取り付け部材には、各々スプロケットを配設したスプロケット軸を相対して設ける軸受けが配置され、また相対するスプロケット間に無端環状に巻回したチェーンを設けて、前記無端環状に巻回したチェーンには、前記重量物搬送台車の前記台座部に載置された前記重量物をレール長手方向に押込み又は引っ張るための押込・引出治具が設置され、さらに前記スプロケットの何れか一方を回転する駆動装置が配置されてなることを特徴とする重量物搬送装置。
[3]前記[1]または[2]において、前記重量物搬送台車、前記駆動装置および前記押込・引出治具のうちの少なくとも1つ以上は、脱着自在に構成されていることを特徴とする重量物搬送装置。
また、上記課題を解決する本発明の重量物搬送方法は次の通りである。
[4] (1)前記[1]〜[3]のうちのいずれかの重量物搬送装置をコンテナ内に配置する工程と、
(2)重量物搬送台車をコンテナ床面に載置した重量物の下方に配置し、前記重量物搬送台車の前記台座部を上昇させて前記重量物を前記台座部に載置して前記重量物を前記コンテナ床面から持ち上げる工程と、
(3)前記駆動装置で前記スプロケットを回転して前記無端環状に巻回したチェーンを移動させるとともに、前記押込・引出治具で前記重量物搬送台車の前記台座部に載置した前記重量物を前記無端環状に巻回したチェーンの移動方向に押込み又は引っ張ることで、前記重量物搬送台車をコンテナ内の所望場所に移動させる工程と、
(4)前記重量物搬送台車を前記コンテナ内の所望場所まで移動させたら、前記駆動装置を停止し、前記重量物搬送台車の前記台座部を下降して、前記重量物をコンテナ床面に載置する工程と、
を備えることを特徴とする重量物の搬送方法。
[5] (1)前記[1]〜[3]のうちのいずれかの重量物搬送装置をコンテナ内に配置する工程と、
(2)重量物搬送台車をコンテナの開口部付近のコンテナ床面に載置した重量物の下方に配置し、前記重量物搬送台車の前記台座部を上昇させて前記重量物を前記台座部に載置して前記重量物を前記コンテナ床面から持ち上げる工程と、
(3)前記駆動装置でスプロケットを回転して前記無端環状に巻回したチェーンの前記押込・引出治具を取りつけた部分をコンテナ奥の方に移動させるとともに、前記押込・引出治具で前記重量物搬送台車の前記台座部に載置した前記重量物を前記無端環状に巻回したチェーンの移動方向に押込み又は引っ張ることで、前記重量物搬送台車をコンテナ奥の所望場所に移動させる工程と、
(4)前記重量物搬送台車をコンテナ奥の所望場所まで移動させたら、前記駆動装置を停止し、前記重量物搬送台車の前記台座部を下降して、前記重量物をコンテナ奥の床面に載置する工程と、
を備えることを特徴とする重量物の搬送方法。
[6] (1)前記[1]〜[3]のうちのいずれかの重量物搬送装置を、コンテナ床面に載置されている重量物のスキッド間に装入してコンテナ内に配置する工程と、
(2)コンテナ奥の床面に載置した重量物の下方に前記重量物搬送台車を配置し、前記重量物搬送台車の前記台座部を上昇させて前記重量物を前記台座部に載置して前記重量物をコンテナ床面から持ち上げる工程と、
(3)前記駆動装置で前記スプロケットを回転して前記無端環状に巻回したチェーンの前記押込・引出治具を取りつけた部分をコンテナ開口部側に移動させるとともに、前記押込・引出治具で前記重量物搬送台車の前記台座部に載置した前記重量物を前記無端環状に巻回したチェーンの移動方向に押込み又は引っ張ることで、前記重量物搬送台車をコンテナ開口部付近の所望場所に移動させる工程と、
(4)前記重量物搬送台車をコンテナ開口部付近の所望場所まで移動させたら、前記駆動装置を停止し、前記重量物搬送台車の前記台座部を下降して、前記重量物をコンテナ開口部付近の床面に載置する工程と、
を備えることを特徴とする重量物の搬送方法。
また、上記課題を解決する本発明の重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法、コンテナ内に配置されている重量物搬送装置のコンテナ外への取り出し方法を重量物搬送方法は次の通りである。
[7] (イ)前記[1]〜[3]のいずれかの重量物搬送装置の先端側部分をコンテナ内に配置する工程と、
(ロ)無端環状に巻回されたチェーンのコンテナ内にあってスプロケットに巻回されていない部分に、駆動装置でスプロケットを回転させたときに該部分がコンテナ開口部側へ移動するのを拘束する拘束手段を付設する工程と、
(ハ)前記重量物搬送装置のコンテナの外にあるスプロケットと前記拘束手段を付設した部分の間にあるチェーン部分を前記コンテナの外にあるスプロケットに巻回す方向に、駆動装置でスプロケットを回転させて、前記重量物搬送装置のコンテナの外にある部分をコンテナ内に引き込む工程と、
を有することを特徴とする重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法。
[8] 前記[7]において、(A)前記(イ)の工程の前に、前記重量物搬送装置から、前記重量物搬送台車、前記駆動装置および前記押込・引出治具のうちの少なくとも1つ以上を取り外す工程と、
(B)前記(A)の工程で、前記駆動装置、又は前記駆動装置と前記押込・引出治具を取り外したときは、前記(イ)と(ロ)の工程の間に、前記駆動装置、または前記駆動装置と前記押込・引出治具とを取り付ける工程と、
(C)前記(ロ)の工程の後に、前記(A)の工程で取り外し、前記(B)の工程で取り付けていないものを取りつける工程と、
を有することを特徴とする重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法。
[9] 前記[7]又は[8]において、前記[7]の(ロ)の工程は、下記(i)又は(ii)であること特徴とする重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法。
(i)無端環状に巻回したチェーンのコンテナ内にあってスプロケットに巻回されていない部分を、治具を用いてコンテナ壁部に固定して、前記無端環状に巻回されたチェーンのコンテナ内にあってスプロケットに巻回されていない部分がコンテナ開口部側へ移動するのを拘束する方法。
(ii)押込・引出治具で、コンテナ床面に載置されている前記重量物に、該押込・引出治具を取りつけたチェーン部分の移動方向に押し込み、又は引っ張るような力を作用させることで、前記無端環状に巻回されたチェーンのコンテナ内にあってスプロケットに巻回されていない部分がコンテナ開口部側へ移動するのを拘束する方法。
[10] (イ)コンテナ内に配置されている前記[1]〜[3]のうちのいずれかの重量物搬送装置の無端環状に巻回したチェーンのスプロケットに巻回されていない部分にあってコンテナ開口部側のスプロケット寄りの部分に、スプロケットを回転させたときに、該部分がコンテナ奥の方へ移動するのを拘束する拘束手段を付設する工程と、
(ロ)コンテナ奥側のスプロケットと、前記拘束手段を付設した部分との間にあるチェーン部分を、前記コンテナ奥側のスプロケットに巻回す方向に、駆動装置でスプロケットを回転させて、重量物搬送装置をコンテナの外に引き出す工程と、
(ハ)重量物搬送装置の過半部分以上がコンテナの外に引き出されたら、駆動装置を停止して、前記拘束手段を取り外す工程と、
を有することを特徴とするコンテナ内にある重量物搬送装置の取り出し方法。
[11] 前記[10]において、(A)前記(イ)の工程の前、又は前記(イ)と(ロ)の工程の間に、前記重量物搬送装置から前記重量物搬送台車を取り外す工程と、
(B)前記(ハ)の工程の後で、前記駆動装置、または前記駆動装置と前記押込・引出治具とを取り外す工程、
の少なくとも1の工程を有することを特徴とするコンテナ内にある重量物搬送装置の取り出し方法。
[12] 前記[10]又は[11]において、前記[10]の(イ)の工程は、下記(i)又は(ii)である特徴とするコンテナ内にある重量物搬送装置の取り出し方法。
(i)無端環状に巻回したチェーンのコンテナ内にあってスプロケットに巻回されていない部分を、治具を用いてコンテナ壁部に固定して、前記無端環状に巻回されたチェーンのコンテナ内にあってスプロケットに巻回されていない部分がコンテナ奥へ移動するのを拘束する方法。
(ii)押込・引出治具で、コンテナ床面に載置されている前記重量物に、該押込・引出治具を取りつけたチェーン部分の移動方向に押し込み、又は引っ張るような力を作用させることで、前記無端環状に巻回されたチェーンのコンテナ内にあってスプロケットに巻回されていない部分がコンテナ奥へ移動するのを拘束する方法。
前述の本発明によれば、以下の効果が奏される。
(1)安価な設備である。
(2)コンテナ、貨車、貨物船等の貨物収納部内への重量物搬送装置の配置、該部内に配置されている重量物搬送装置の該部外への取り出しを、該部内に重量物の積載有無に係わらず、人力によらないで行うことができ、作業の安全性に優れる。
(3)コンテナ、貨車、貨物船等の貨物収納部内における重量物の搬送を人力によらないで行うことができるので、作業の安全性に優れる。
(4)コンテナ、貨車、貨物船等の貨物収納部内で搬送中に被搬送物が損傷するのを防止できる。
(5)重量物はコンテナ、貨車、貨物船等の貨物収納部床面を引きずられないので、該床面が損傷しない。
(6)コンテナ、貨車、貨物船等が複数地点を往復または巡回する場合、その内の一部区間において本発明に係る重量物搬送装置を用いて重量物を搬送することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、コンテナ内で重量物を搬送する場合を例に挙げて、図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、重量物の搬送は、図7に示すように、重量物(例えば薄鋼帯コイル)を積載したパレットの搬送を念頭において説明する。
[1]第1の実施の形態に係る重量物搬送装置
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る重量物搬送装置の構成例の要部を示す概略平面図である。図1において、1はレール、2a、2bは連結部材、3a、3bはスプロケット、4a、4bはスプロケット軸、5a、5bはスプロケット軸受け、6はチェーン、7は重量物搬送台車、8は駆動装置、9は押込・引出治具である。
2本のレール1、1は上部に開口した溝状断面形状を有して平行に配置され、レール1、1は、連結部材2a及び2bで連結されている。レール1、1の両端に、重量物搬送台車7がレール1長手方向端部の外に移動するのを防止するためのストッパ1a、1bが設置されている。
連結部材2a、2bの長手方向(レール1の長手方向と直角方向)略中央部分には、各々スプロケット3a、3bを配設したスプロケット軸4a、4bが相対して設置され、各々連結部材2a、2bに取り付けられたスプロケット軸受け5a、5bで回転可能に支持されている。
重量物をコンテナの奥まで搬送するため、通常、レール1の長さはコンテナの奥行き寸法と同程度の寸法とされる。スプロケット軸4aを支持するスプロケット軸受け5aとスプロケット軸4bを支持するスプロケット軸受け5bの間隔が広い方が重量物を搬送できる距離が長くなるので、軸受け5a、5bを取りつける連結部材2a、2bはレール1、1の端部部分またはその近傍部分を連結することが好ましい。図1の装置では、連結部材2a、2bは、レール1、1の各々の端部部分を連結し、スプロケット軸4a、4bは相対して略水平に設置されている。
前記相対するスプロケット3a、3b間にチェーン6が無端環状に巻回されている(本明細書では、無端環状に巻回されたチェーンを無端環状チェーンとも記載する。)。チェーン6とスプロケット3a、3bは、公知のものを使用できる。
重量物搬送台車7の概略構造を図2に示す。重量物搬送台車7は、重量物を載置する平板状の台座部16と、該台座部16を昇降する油圧機構17と、水平方向に移動するためのローラ18とを備える。油圧機構17とローラ18は台車本体15に取り付けられている。重量物搬送台車7は、ローラ18が前記各々のレール1、1の溝内に配置され、レール1、1の長手方向に移動可能である。重量物搬送台車7はレール1、1への脱着が自在である。
重量物搬送台車7は、図示されていない油圧ポンプから油圧配管19を介して油圧機構を動作させ、台座部16を昇降する。重量物搬送台車7は、搬送される重量物の大きさ、重量に応じて、各々のレール1、1の長手方向に1基又は2基以上配置される。
重量物搬送台車7は、前記構造のものに限定されない。下部に移動のためのローラーを備え、さらに重量物を載置する台座部を昇降させる油圧式昇降機構等を備える公知の台車、例えば、特許文献2等に記載される重量物搬送台車を使用できる。
重量物搬送装置は、スプロケット軸4aを回転駆動する駆動装置8を備える。駆動装置8は公知の駆動装置を使用できる。コンテナ開口部側にある重量物をコンテナの奥の方に搬送するときと、コンテナ奥の重量物をコンテナ開口部側に引き出すときとでは、チェーンの移動方向は逆方向になる。重量物搬送装置は、コンテナ奥への重量物の搬送、コンテナ奥の重量物の引き出しの両方に使用できるように、駆動装置8は回転駆動するスプロケット軸を正逆何れの方向にも回転駆動できることが好ましい。
小型で大出力が得られる駆動装置としてエアモータがある。本実施の形態に係る重量物搬送装置で、駆動装置8として、エアモータを使用する場合を例に挙げて説明する。現時点では、スプロケット軸を正逆何れの方向にも自在に回転駆動できるエアモータがないので、駆動装置(エアモータ)8は、軸受け5aの両側に取り付けできるように着脱自在に構成されている。駆動装置8の取り付け場所を、軸受け5a1側と軸受け5a2側とに代えることで、スプロケット軸4aの回転方向を正逆いずれの方向にも回転できる。
エアモータを使用した駆動装置8の要部及び該駆動装置8の着脱構造について、図3及び図4を参照して説明する。図3は重量物搬送装置の駆動装置装着部の構造を説明する概略図、図4は、駆動装置8の要部を説明する概略斜視図である。
図3(a)は重量物搬送装置の連結部材2aの駆動装置装着部の構造を説明する概略斜視図である。軸受け5a1、5a2は上面が平坦な連結部材2aの上面に取り付けられており、スプロケット軸4aは前記軸受け5a1、5a2の外側に延在して設けられている。スプロケット軸4aの前記軸受け5a1、5a2の外側に延在している軸部分4a1、4a2は、正六角形の断面形状を有する。
前記軸受け5a1の前記スプロケット軸4aを支える部分の斜め上方に、前記スプロケット軸4aの軸部分4a1と平行で断面が円形のガイド10a1が取り付けられており、又前記軸受け5a2の前記スプロケット軸4aを支える部分の斜め上方に、前記スプロケット軸4aの軸部分4a2と平行で断面が円形のガイド10a2が取り付けられている。
図3(b)は、図3(a)のA−A矢視断面図で、ガイド10a1と10a2の位置関係を説明する。前記軸受け5a2に取りつけられたガイド10a2はガイド10a1と同じ寸法・形状で、前記スプロケット軸4aの軸心を通過する鉛直面に対して、前記ガイド10a1と対称となる位置に取り付けられている。
図4において、22はエアモータ本体、23はエアモータ本体22を駆動する空気が供給される配管、24はスプロケット軸4aを回転駆動する駆動軸で、前記スプロケット軸4aの軸部分4a1に対応する寸法・形状の正六角形の孔24aを有する。
駆動装置8は、駆動軸24の斜め上方に、前記ガイド10a1に対応する寸法・形状の貫通した孔25が設けられている。孔25の駆動軸24に対する位置関係は、ガイド10a1のスプロケット軸4aの軸部分4a1に対する位置関係と同じである。駆動装置8の下面26は平坦である。27はエアモータ本体22のスイッチである。エアモータ本体22を駆動すると、駆動軸24は図中の矢印の方向に回転する。
駆動装置8の駆動軸24及びその孔24aと孔25とが前記のように設けられているので、駆動装置8を、その下面26を連結部材2a上面に沿わせて軸受け5a1側に移動し、駆動軸24の孔24aをスプロケット軸4aの軸部分4a1に装着すると、同時に孔25にガイド10a1が装入されることで、駆動装置8を重量物搬送装置の軸受け5a1側に簡単に装着できる。また装着されている駆動装置8を、連結部材2a上面に沿って軸受け5a1から離す方向に移動することで、駆動装置8を簡単に取り外すことができる。
また、前記駆動装置8を軸受け5a2側に移動し、エアモータ本体22が駆動軸24の奥側にくるように180度回転して配置し、駆動装置8の下面26を連結部材2a上面に沿って軸受け5a2側に移動し、駆動軸24の孔24aをスプロケット軸4aの軸部分4a2に装入すると、同時に孔25にガイド10a2が装入されることで、駆動装置8を重量物搬送装置の軸受け5a2側に簡単に装着できる。また装着されている駆動装置8は、連結部材2a上面に沿って軸受け5a2から離す方向に移動することで、駆動装置8を簡単に取り外すことができる。
駆動装置8を軸受け5a1側に装着してスプロケット軸4aを回転駆動すると、スプロケット3aは、図3(a)の実線矢印の方向に回転し、無端環状チェーン6の上側部分は、図3(a)の実線矢印の方向(スプロケット3aから3bの方向)に移動する。
駆動装置8を軸受け5a2側に装着してスプロケット軸4aを回転駆動すると、スプロケット3aの回転方向は、駆動装置8を軸受け5a1側に装着した図3(a)の場合と逆になり、従ってスプロケット3aの回転方向及びチェーン6の上側部分の移動方向は、図3(a)中、破線矢印で示す方向になる。
押込・引出治具9は、無端環状チェーン6の上側部分に取りつけられている。押込・引出治具9は、移動するチェーン6と共働して、コンテナ開口部付近で重量物搬送台車に積載した重量物をコンテナの奥の方に押込み、またはコンテナ奥で重量物搬送台車に積載した重量物をコンテナの開口部側に引き出すために使用される。また、押込・引出治具9は、重量物搬送装置をコンテナ内に引き込み、またはコンテナ内にある重量物搬送装置をコンテナ外に引き出すためにも利用できる。
押込・引出治具9の要部構造を図5に示す。押込・引出治具9は、重量物、具体的には薄鋼帯コイルを積載したパレットをチェーンの移動方向に押し込むために、断面形状が略「コ」の字型のフック部31を備える。フック部31の下辺端部は、樹脂製ロープ(商品名;アラミドロープ)32で、無端環状チェーン6の上側部分の環部33に連結されている。
フック部31は、前記のよう無端環状チェーン6の上側部分の環部に連結されているので、水平面内の回転が自在である。フック部31を回転して、その凹部の向きを変えることで、重量物をコンテナの奥の方に押し込むことと、逆にコンテナ開口部側に引き出すことの両方に対応できる。
図6は、コイル状重量物用パレットの外観を説明する概略斜視図である。図6では、パレットに積載されるコイルは二点鎖線で示されている。図7は梱包された薄鋼帯コイルを積載したパレットを説明する概略正面図である。
パレット41は、コイルを積載するキャンバー部材42、42と、前記キャンバー部材42、42を向かい合わせに固定するとともに、前記キャンバー部材42、42を支える複数の支持部材43と、前記各々の支持部材43の端部を支えるように前記各々の支持部材43の下部に、前記各々の支持部材43と直交して固定されスキッド44、44を備える。支持部材43は、H型鋼がフランジ部分を水平にして配置され、スキッド44は溝型鋼が使用されている。45は、支持部材43の端部近傍の隣り合う支持部材間に取り付けられている鋼フープ結束用パイプである。梱包された薄鋼帯コイル46はキャンバー部材42、42上に積載され、コイル幅方向の複数箇所が鋼フープ47を用いてパレット41に固定されている。
搬送される重量物が、図7に示すような薄鋼帯コイルを積載したパレットの場合、重量物搬送台車7をレール1上に配置して、前記重量物搬送台車7の前記台座部16を下降させたときの前記台座部16のコンテナ床面からの高さは、前記スキッドの高さ(H)より低くする。また、前記台座部16を上昇させたときの前記台座部16のコンテナ床面からの高さは、前記スキッドの高さ(H)より高くする。
重量物搬送装置のレール幅(レール1、1の外法寸法;図1のW1)は、パレット41のスキッド幅(スキッド44、44同士の内法寸法;図7のW2)より小さくする。
重量物搬送装置11の高さは前記スキッド高さ(図7のH)より低くする。ここで、重量物搬送装置11の高さとは、重量物搬送装置11の内で、該装置11の後端部分(連結部材2a側部分)を除く部分で、最も上部に突出した部分の高さであり、通常、軸受け5b、スプロケット3b、スプロケット3bに巻掛けられているチェーン6部分の内で最も上に突出している部分の高さである。
重量物搬送装置のレール幅(W1)、重量物搬送台車7の台座部16を上昇させたときの台座部16のコンテナ床面からの高さ、台座部16を下降させたときの台座部16のコンテナ床面からの高さと、パレット41のスキッド幅(W2)、スキッド高さ(H)との寸法関係、及び重量物搬送装置の高さと前記スキッド高さ(H)との寸法関係が前述の関係を満足することで、コンテナ内に重量物(薄鋼帯コイルを積載したパレット)の積載有無に係わらず、重量物搬送装置をコンテナ内に配置し、またコンテナ内にある重量物搬送装置をコンテナの外に取り出すことができる。
図1の重量物搬送装置にあっては、重量物搬送台車7、駆動装置8は、脱着が自在であるので、重量物搬送装置がコンテナ外にあるときは、重量物搬送台車7、駆動装置8は必要に応じて取り外しておいてもよい。
本実施の形態に係る重量物搬送装置は、コンテナ内で重量物を搬送するときや、コンテナ内に重量物搬送装置を配置するとき等は、駆動装置8がコンテナ開口部側にあった方が操作しやすい。そのため、該重量物搬送装置をコンテナ内に配置したときに、駆動装置8がコンテナ開口部側になるようにする。
図1に示す本発明の実施の形態に係る重量物搬送装置をコンテナ内に配置して、重量物搬送台車7上に重量物を積載し、駆動装置8でスプロケット3aを回転してチェーン6移動させることで、重量物をコンテナ開口部側からコンテナの奥の方へ搬送し、あるいはコンテナ奥にある重量物をコンテナ開口部側に搬送できる。
すなわち、図8(a)に示すように、重量物搬送装置11をコンテナ12内に配置し、無端環状チェーン6を自由に移動できるようにして、押込・引出治具9が取りつけられている無端環状チェーン6の上側部分6aをコンテナ12の奥の方に移動するように、駆動装置(図示なし)でスプロケット3aを回転駆動する。無端環状チェーン6の上側部分6aはスプロケット3aの回転方向に移動し、該無端環状チェーン6の上側部分6aに取りつけられた押込・引出治具9は、チェーン6の移動に合わせてチェーン6の移動方向に移動する。
重量物13を重量物搬送装置用台車(後記図11参照。以下「本体搬送台車」とも記載する。)に積載し、押込・引出治具9のフック部31で該重量物13をチェーン6の移動方向に押し込むことで、重量物13を積載した重量物搬送台車7はチェーン6の移動方向に移動する。重量物搬送台車7が所定位置まで移動したら、駆動装置を停止し、重量物搬送台車7に積載した重量物13をコンテナ12床面に降ろす。
図8(a)に示すように、無端環状チェーン6の押込・引出治具9が取りつけられている部分を、コンテナの奥の方に移動すれば、コンテナ開口部付近の重量物13をコンテナの奥の方に搬送できる。又図8(b)に示すように、無端環状チェーン6の押込・引出治具9が取りつけられている部分をコンテナ開口部方向に移動すればコンテナ奥の重量物13をコンテナ開口部側に搬送できる。
前記のようにして重量物13を搬送することで、人手作業やフォークリフトのプッシャ等を用いるという安全面から好ましくない作業によらないで、コンテナ開口部付近にある重量物13をコンテナの奥に搬送し、またコンテナ奥にある重量物13をコンテナ開口部付近に搬送できる。
また、重量物搬送装置の無端環状チェーン6の上側部分6a又は下側部分6bの1の部分を駆動装置でスプロケット3aを回転駆動しても、該部分が移動しないように拘束又は固定して、駆動装置でスプロケット3aを回転駆動することで、重量物搬送装置をコンテナ内に引き込み、またはコンテナ内にある重量物搬送装置をコンテナの外に引き出すことができる。
すなわち、重量物搬送装置を本体搬送台車等に載せて移送し、図9(a)に示すように、重量物搬送装置11の先端部分をコンテナ12内に配置する。なお、図9では、重量物搬送装置本体は示されず、無端環状チェーン6とスプロケット3a、3b部分だけ示されている。重量物搬送装置11の先端部分を前記のようにコンテナ12内に配置した後、図9(a)の実線で示すように、無端環状チェーン6の下側部分6bのコンテナ12内にある1の部分(図中、A部)を、スプロケット3aを回転駆動しても、該部分がコンテナ12の外側に向かって移動しないように拘束又は固定する。次に、図中、実線で示されるように、スプロケット3aとA部間のチェーン部分がスプロケット3aに巻回される方向に、駆動装置でスプロケット3aを回転駆動する。スプロケット3aとA部間のチェーン部分はスプロケット3a方向に移動しないため、スプロケット3aは回転しながらA部に近づくように移動し、同時にスプロケット3bは回転しながらA部から離れる方向に移動する。このスプロケット3a、3bの移動によって、重量物搬送装置11は、左から右に移動し、図9(b)に示されるように、重量物搬送装置11はコンテナ12内に引き込まれる。図9(a)で、実線はスプロケット3a、3bの移動前の状態、二点鎖線及び符号に「′」を付したものは移動途中の状態を示している。
また、前記で、無端環状チェーン6の上側部分6aのコンテナ12内にある1の部分(図中、B部)を、スプロケット3aを回転駆動しても、該部分がコンテナ12の外側に向かって移動しないように拘束又は固定し、図中、点線矢印で示されるように、スプロケット3aとB部間のチェーン部分がスプロケット3aに巻回される方向に、スプロケット3aを回転駆動しても、スプロケット3aは回転しながらB部に近づく方向に移動し、同時にスプロケット3bは回転しながらB部から離れる方向に移動するので、重量物搬送装置11は、左から右に移動し、重量物搬送装置11はコンテナ12内に引き込まれる。
また、図10(a)に示すように、重量物搬送装置11がコンテナ12内に配置されている状態で、無端環状チェーン6の下側部分6bの1の部分(図中、C部)を、スプロケット3aを回転駆動しても、該部分がコンテナ12の奥の方に移動しないように拘束又は固定する。次に、図中、実線矢印で示されるように、無端環状チェーン6のC部とスプロケット3bとの間にある部分を前記スプロケット3bに巻回す方向に、スプロケット3aを回転すると、スプロケット3bとC部間のチェーン部分がスプロケット3b方向に移動しないため、スプロケット3bは回転しながらC部の方向に移動し、同時にスプロケット3aはC部から離れる方向に移動する。重量物搬送装置11は、右から左に移動し、重量物搬送装置11はスプロケット3a側の部分がコンテナ12の外に引き出される。C部をスプロケット3a近傍のチェーン部分に設けると、重量物搬送装置11は、スプロケット3b近傍部分を除き、コンテナ12の外に引き出される。図10(a)で、実線はスプロケット3a、3bの移動前の状態、二点鎖線及び符号に「′」を付したものは移動途中の状態を示している。
前記のようにして重量物搬送装置11の大部分をコンテナ12の外に取り出したら、コンテナ12の外にある重量物搬送装置部分を台車等に載せてコンテナ12内の部分をコンテナ12の外に引き出すことで、重量物搬送装置11の全体をコンテナ12の外に取り出すことができる。
また、無端環状チェーン6の上側部分6aの1の部分(図中、D部)を、スプロケット3aが回転してもコンテナ12の奥の方に移動しないように拘束又は固定し、図中、点線矢印で示されるように、無端環状チェーン6のD部とスプロケット3bとの間にある部分を前記スプロケット3bに巻回す方向に、スプロケット3aを回転駆動すると、スプロケット3bは回転しながらD部に近づく方向に移動し、同時にスプロケット3aは回転しながらD部から離れる方向に移動するので、重量物搬送装置は、右から左方向に移動し、重量物搬送装置はスプロケット3a側の部分がコンテナ12の外に引き出される。D部をスプロケット3a近傍のチェーン部分に設けると、重量物搬送装置11は、スプロケット3b近傍部分、即ち後端部分を除き、コンテナ12の外に引き出される。
上記のようにして重量物搬送装置11をコンテナ12内へ引き込み、またコンテナ12内にある重量物搬送装置11をコンテナ12の外に引き出すことで、重量物搬送装置11のコンテナ12内への配置、また、コンテナ12内にある重量物搬送装置11のコンテナ12の外への取り出しを、実質的に人力による作業によらないで行うことができる。
ここで、無端環状チェーン6の上側部分6a又は下側部分6bの何れか1の部分を、駆動装置8でスプロケット3aを回転駆動しても移動しないように拘束または固定する方法は特に限定されない。例えば以下の方法で行うことができる。
(i)無端環状チェーン6のコンテナ12内にあってスプロケット3a、3bに巻回されていない部分を、治具を用いてコンテナ側壁等の壁部に固定して、前記無端環状チェーン6のコンテナ12内にあってスプロケット3a、3bに巻回されていない部分がコンテナ12開口部側へ移動するのを拘束する方法。
(ii)押込・引出治具で、コンテナ床面に載置されている前記重量物を、該押込・引出治具を取りつけたチェーン部分の移動方向に押し込むことで、前記無端環状チェーン6のコンテナ12内にあってスプロケット3a、3bに巻回されていない部分がコンテナ12開口部側へ移動するのを拘束する方法。
次に本発明の第1の実施の形態に係る重量物搬送装置を用いてコンテナ内で重量物を搬送する方法について説明する。重量物の輸送に際しては、(i)コンテナ内へ重量物を積み込む際の重量物の搬送、(ii)コンテナ内にある重量物をコンテナの外にに積み出す際の重量物の搬送がある。以下、各々の場合について説明する。
[2]コンテナ内への重量物の積み込み
コンテナ内に重量物を積み込む方法は、下記(A1)〜(A4)の工程を含む。
(A1)重量物搬送装置をコンテナ内に配置する工程。
(A2)重量物をコンテナの開口部付近に搬入する工程。
(A3)コンテナ内の開口部付近の重量物を、重量物搬送装置を用いてコンテナ奥に移送する工程。
(A4)コンテナ内に配置されている重量物搬送装置をコンテナの外に取り出す工程。
ここで、(A2)の工程は、従来と同様、フォークリフト等を用いて重量物をコンテナの開口部付近に搬入し、そこでコンテナ床面に載置する工程である。(A2)の工程と(A3)の工程は少なくとも一回行われる。複数の重量物をコンテナ内に搬入する場合、通常、各重量物搬送毎に(A2)の工程と(A3)の工程を行うが、コンテナ開口部付近に積載される重量物については、フォークリフトのみで載置できるので、(A3)の工程は省略される。
図1の重量物搬送装置では、重量物をコンテナの奥の方に搬送する際は、無端環状チェーン6の上側部分を、コンテナ開口部側からコンテナの奥の方向(図8(a)中、実線矢印の方向)に移動させる必要があり、そのために、駆動装置8は軸受け5a1側に配置される。そこで、以下、主に、駆動装置8が軸受け5a1側に配置される場合について、(i)重量物搬送装置をコンテナ内に配置する方法、(ii)重量物をコンテナ開口部側からコンテナの奥の方に搬送する方法、(iii)コンテナ内に配置されている重量物搬送装置をコンテナの外に取り出す方法について順次説明する。
[2−1]重量物搬送装置のコンテナ内への配置
(A1)の工程;重量物搬送装置をコンテナ内に配置する方法について説明する。
重量物搬送装置をコンテナ内に配置するには、先ず、重量物搬送装置をフォークリフトや台車等を用いてコンテナ付近に搬送し、さらに搬送した重量物搬送装置の先端部分をコンテナ内に配置し、しかる後に重量物搬送装置をコンテナ内に引き込む。
図1に示した重量物搬送装置にあっては、重量物搬送台車7、駆動装置8は、脱着自在であり、特に重量物搬送台車7、駆動装置8は、構造上、取り外しやすいことから、重量物搬送装置を搬送中に、これらが外れて落下して損傷を受ける恐れがある。
重量物搬送台車7と駆動装置8とを重量物搬送装置に取り付けたままで、これらが搬送中に外れないように固定してコンテナ付近まで搬送してもよいが、前述の理由からこれらを取り外して搬送する方が搬送しやすい。そのため、以下の説明では、重量物搬送装置の先端部分をコンテナ内に配置するまでは、重量物搬送装置から重量物搬送台車7と駆動装置8とを取り外しておくこととする。
すなわち、以下に説明する重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法では、重量物搬送装置の先端部分をコンテナ内に配置するまでは、重量物搬送装置から重量物搬送台車7、駆動装置8を取り外しておく。駆動装置8は先端部分をコンテナ開口部付近に配置した重量物搬送装置をコンテナ内に引き込むときに必要になるので、その際に取り付ける。重量物搬送台車7は、重量物搬送装置がコンテナ内に引き込まれた後で取りつける。
なお、以下、重量物搬送装置から、重量物搬送台車7、駆動装置8を取り外したものを、「重量物搬送装置本体」又は単に「装置本体」と記載する。
図1に示した重量物搬送装置をコンテナ内に配置するときは、通常重量物搬送装置は、駆動装置8が設置されない部分がコンテナの奥になるように配置される、すなわち該部分を先にしてコンテナ内に搬入される。そこで、本明細書では、重量物搬送装置の連結部材2b、スプロケット3b側の部分をそれぞれ重量物搬送装置の先端又は先端部分、連結部材2a、スプロケット3a側の部分をそれぞれ重量物搬送装置の後端、又は後端部分と記載する。装置本体についても前記と同様に記載する。同様に、無端環状チェーン6のスプロケット3b側の部分を無端環状チェーン6の先端部分、スプロケット3a側の部分を無端環状チェーン6の後端部分とも記載する。
図11は重量物搬送装置をコンテナ内に配置する方法を説明する概略図で、(a)は装置本体を本体搬送台車に載置した状態を説明し、(b)は先端部分をコンテナ内に配置した装置本体のコンテナ内にあるチェーン部分を、固定治具61を用いてコンテナ側壁に固定した状態を説明する。なお、図11(a)、(b)において、装置本体14は装置の要部のみを示した概略図である。
本体搬送台車51は、車輪53を備える基部52と、装置本体14を載置する枠状台部56との間に、上下に伸縮することで前記枠状台部56を略水平姿勢を保ちながら昇降させる側面視X字状のリンク機構54を備え、基部52に設置した油圧シリンダ57で前記リンク機構54の軸部55を昇降させてリンク機構54を上下方向に伸縮させる。
枠状台部56の四隅に、装置本体14のレール1が載置される突起状のレール載置部材58を備え、枠状台部56の長手方向(載置されるレールの長手方向)中間に、レールを案内する偏心ローラ59を備える。偏心ローラ59は、胴部が内筒、外筒からなる二重構造で、ロール軸は内筒に対して偏心した位置に配置されており、内筒は回転せず、外筒のみが内筒の外側を回転可能に構成されている。通常、偏心ローラ59周面頂部は、枠状台部56の四隅にあるレール載置部材58上面で形成される平面より低く配置されるが、図示されていない昇降レバーで偏心ローラ59を半回転させることでその外周面頂部は該平面より高くなる。
本体搬送台車は、重量物搬送装置の置き台を兼ねている。重量物搬送装置を不使用時は、重量物搬送装置は枠状台部56を下降させた状態で本体搬送台車上に載置されている。
重量物搬送装置を載置した本体搬送台車の枠状台部56を図11(a)に示すように上昇させ、次に図11(b)に示すように、装置本体14の先端部分(スプロケット3b側部分)をコンテナ開口部側、後端部分(スプロケット3a側部分)を反コンテナ開口部側とし、レール長手方向をコンテナ側壁と略平行とし、装置本体14のレール下面位置をコンテナ床面よりも幾分高くして、本体搬送台車51をコンテナ開口部側に前進させ、前記装置本体14の先端部分をコンテナ内に入れる。
本体搬送台車51の前縁部がコンテナの開口部まで達したら本体搬送台車51を停止し、図示されていないロック機構で車輪53の回転をロックする。油圧シリンダ57でリンク機構54を動作させて、前記装置本体14のレール下面がコンテナ床面と概ね一致する位置にくるまで、前記枠状台部56を下げる。
なお、本体搬送台車51の前縁部がコンテナの開口部に達する前、例えば装置本体14の先端部分がある長さ、例えば約1m程度コンテナ内に入ったところで本体搬送台車51を停止してもよいが、前記のように、本体搬送台車51前縁部がコンテナ開口部に達するまで前進させて、そこで本体搬送台車51を停止する方が、本体搬送台車51で前記装置本体を安定支持する観点からより好ましい。
次に、駆動装置8(図示なし)を軸受け5a1(図示なし)側に取り付ける。また、無端環状チェーン6の下側部分のコンテナ内にある部分(図11(b)中のA部。図9(a)のA部に相当する部分)を、図12に示す固定治具61を用いて、次のようにしてコンテナ側壁に固定する。
固定治具61はコンテナの両側壁間隔より若干長い長さを有するロープ63と、その両端にフック62を備える。無端環状チェーン6の下側部分のスプロケット3b近傍の環部にシャックル等の連結具(図示なし)を取り付け、該連結具の環部に固定治具61のロープ63を通し、各々端部のフック62、62を各々コンテナ両側壁の環部に取り付ける。無端環状チェーン6の環部にロープ63を通すことができるなら、シャックル等の連結具を用いないで、ロープ63をチェーンの環部に直接通してもよい。また、ロープ63の長手方向中間部分にフックを取り付け、該フックを無端環状チェーン6の環部に引っかけるように構成してもよい。
図示されていない昇降レバーを操作して偏心ローラ59を半回転してその周面頂部を上昇し、装置本体14をレール載置部材58の上方に持ち上げる。スプロケット3a側の軸受け5a(図示なし)に取りつけた駆動装置8(図示なし)を駆動し、スプロケット3aを回転させる。無端環状チェーン6の下側部分のスプロケット3aとA部との間の部分はスプロケット3aに巻回される方向に回転する。無端環状チェーン6の下側部分のシャックル等の連結具が取り付けられて移動が拘束された環部(A部)はスプロケット3aが回転してもスプロケット3a方向に移動できないので、スプロケット3aは回転しながら前記A部に近づき、スプロケット3bは前記A部から離れる方向に移動する。前記スプロケット3a、3bの移動によって、装置本体14は、外筒が回転する偏心ローラ59で案内されながら、コンテナ奥に向かって徐々に移動する。装置本体14の先端(レール先端)がコンテナ奥の壁部近傍まで移動したら駆動装置8を停止する。このようにして、装置本体14はコンテナ内に配置される。装置本体14がコンテナの奥に配置されたら、固定治具61と無端環状チェーン6の下側部分に取り付けたシャックル等の連結具を取り外す。また車輪53のロックを解除し、本体搬送台車51を移動して片づける。
コンテナ内に配置された装置本体14の各レール1上に重量物搬送台車7を配置する。これはコンテナ12内で重量物の搬送を開始するまでに行えばよい。
前記説明では、コンテナ開口部までは重量物搬送装置から重量物搬送台車7、駆動装置8を取り外して搬送したが、前記の何れか一つ以上を取りつけて搬送しても上記と同様に行うことができる。
なお、図1の重量物搬送装置は、駆動装置8を軸受け5a2側に取りつけ、無端環状チェーン6の上側部分のコンテナ12内にある部分を、前記固定治具61を用いてコンテナ12側壁に固定したのち、駆動装置8を駆動してスプロケット3aを前記と逆回転させることで、装置本体14をコンテナ12内に引き込むこともできる(図9参照)。
前述の方法によれば、人手作業(人力)によらないで、重量物搬送装置をコンテナ内に確実且つ安全に設置できる。
[2−2]重量物のコンテナ奥への搬送
(A3)の工程;コンテナ内の開口部付近の重量物を、重量物搬送装置を用いてコンテナ奥に移送する方法について説明する。
従来と同様、フォークリフト等を用いて、図7に示す重量物(薄鋼帯コイル46を積載したパレット41)を、スキッド長手方向をレール長手方向と略平行にしてコンテナ内の開口部近傍に搬入し、そこの床面に載置する((A2)の工程)。次に、図1の重量物搬送装置を用いて、以下のようにして、コンテナ開口部付近の薄鋼帯コイル46を積載した重量物(薄鋼帯コイル46を積載したパレット41)をコンテナの奥の方に搬送する。
コンテナ内に配置されている重量物搬送装置の各々のレール1、1上に重量物搬送台車7、軸受け5a1側に駆動装置8が取り付けられていることを確認する。取りつけられていないものがあれば、それを取りつける。
各々のレール1、1上の重量物搬送台車7をコンテナ開口部付近の床面に載置されている薄鋼帯コイル46を積載したパレット41の支持部材43下方に配置する。また押込・引込部材9のフック部31を支持部材43、例えばコンテナ開口部側の支持部材43のコンテナ開口部側の下フランジ部分に引っかける。重量物搬送台車7の台座部16を上昇させ、薄鋼帯コイル46を積載したパレット41をコンテナ床面から持ち上げる。
軸受け5a1側に取りつけた駆動装置8を駆動し、スプロケット3aを回転する。無端環状チェーン6の上側部分6aはコンテナの奥の方に移動し、重量物搬送台車7に載置された重量物は、押込・引出治具9のフック部31でコンテナの奥の方に押し込まれ、重量物搬送台車7とともにコンテナの奥の方に移動する。
重量物がコンテナ奥の所定位置まで移動したら駆動装置8を停止し、重量物搬送台車7の移動を停止する。パレット41の支持部材43のフランジ部分から押込・引出治具9のフック部31を外し、重量物搬送台車7の台座部16を下降させ、薄鋼帯コイル46を積載したパレット41をコンテナ奥のコンテナ床面上の所定位置に載置する。以上の操作の結果、重量物はコンテナ開口部付近からコンテナ奥の所定場所に搬送される。
次の重量物を積み込む時は、コンテナ奥にある重量物搬送台車7と押込・引出治具9とをコンテナ開口部側に戻した後、前述の操作を繰り返す。コンテナ奥にある重量物搬送台車7は人手でコンテナ開口部側に移動する。押込・引出治具9は、フック部31に紐を掛けてコンテナ開口部側に引き戻す。又は無端環状チェーン6の上側部分をコンテナ開口部側に引っ張ってコンテナ開口部側に戻してもよい。
コンテナ開口部付近に積み込む重量物は、フォークリフトで積み込む。このようにしてコンテナ内への重量物の積み込みを完了する。
上記によれば、コンテナ内にある重量物を、人手作業等によることなく、安全にまた能率よくコンテナの奥に搬送できる。重量物がコンテナ床面を引きずられることがないので、コンテナ床面を損傷する問題も起こらない。また、コンテナ床面が平坦で無くても重量物の搬送が可能である。また、搬送途中でパレット41に積載された薄鋼帯コイル46を損傷することもない。
[2−3]コンテナ内に配置されている重量物搬送装置の取り出し
(A4)の工程;コンテナ内に配置されている重量物搬送装置をコンテナの外に取り出す方法について説明する。
コンテナ内に配置されている重量物搬送装置は、重量物搬送台車7を取りけたままで、コンテナの外に取り出すこともできるが、重量物搬送装置をコンテナ内に配置したときと同じ理由から、重量物搬送装置から重量物搬送台車7を取り外して搬送する方がよい。駆動装置8は、コンテナ内にある重量搬送装置をコンテナの外に引き出すときに必要なので、これらは、取りつけたままにしておく。そこで、以下の説明では、重量物搬送装置から重量物搬送台車7を取り外してコンテナの外に取り出す場合を説明する。
重量物搬送装置から重量物搬送台車7を取り外したものは、前記装置本体14に、駆動装置8と押込・引出治具9を取りつけたものである。以下の説明では、重量物搬送装置から重量物搬送台車7を取り外したものを装置本体14′と記載する。
(1)コンテナ開口部付近の床面に積載されている重量物を利用して重量物搬送装置をコンテナの外に取り出す方法。
コンテナ開口部付近の床面に重量物(薄鋼帯コイル46を積載したパレット41)が積載されているときは、この重量物を利用にして次のようにして重量物搬送台車をコンテナの外に引き出すことができる。
先ず重量物搬送装置から、重量物搬送台車7を取り外す。次に、押込・引出治具9のフック部31を、図13のように、コンテナ開口部付近のコンテナ床面に積載されている前記パレット41の支持部材43のコンテナ開口部側のフランジ部分に引っかけ、軸受け5a1側に取り付けられている駆動装置8を駆動し、前記押込・引出治具9が取りつけられた部分とスプロケット3b間のチェーン部分がスプロケット3bに巻回される方向にスプロケット3aを回転する。
装置本体14′とコンテナ床面との摩擦力に比べて、重量物(薄鋼帯コイル46を積載したパレット41)とコンテナ床面との摩擦力が大きいので、駆動装置8でスプロケット3aを回転駆動すると、チェーン6の上側部分の押込・引出治具9が取りつけられた部分の移動が拘束される結果、スプロケット3bは回転しながら押込・引出治具9が取りつけられた部分に近づき、スプロケット3aは回転しながら押込・引出治具9が取りつけられた部分から離れる方向に移動する。スプロケット3b、3aの前記移動の結果、装置本体14′の後端部分(駆動装置8が取りつけられている側の部分)は、コンテナ開口部からコンテナ12の外に引き出される。
装置本体14′の後端部分がある長さ、例えば1m程度コンテナ12の外にでたら一旦駆動装置8を停止し、レール載置部材58をレール下面より低くして、本体搬送台車51の先端部分をコンテナ開口部前縁に合わせて配置し、車輪53をロックし、本体搬送台車51を移動しないようにする。これ以降の手順は、概ね前述のコンテナ内へ装置本体14を引き込む方法とは逆の操作となる。すなわち、本体搬送台車51の枠状台部56を上昇し、レール載置部材58の高さをコンテナ床面の高さ(レール載置部材58がレール下面に接触する位置)に概ね合わせ、図示されていない昇降レバーで偏心ローラ59を半回転してその外周面頂部を上昇し、装置本体14′を前記レール載置部材58の上方に持ち上げる。
再び駆動装置8を駆動して装置本体14′を偏心ローラ59で案内しながらコンテナの外へ引き出す。装置本体14′の長手方向中央部分が概ね本体搬送台車51の中央に来たら、駆動装置8を停止する。昇降レバーで偏心ローラ59を半回転してその外周面頂部を下げ、レールを前記レール載置部材58上に載せ、車輪53のロックを解除し、本体搬送台車51を移動可能にする。
再び駆動装置8を駆動して、本体搬送台車を後退させて装置本体14′をコンテナ12の外へ引き出す。無端環状チェーン6の押込・引出治具9を取りつけた部分がスプロケット3b付近に来たら駆動装置8を停止し、フック部31をパレット41の支持部材43のフランジ部分から外す。
これ以降は、駆動装置8を使用しないので、駆動装置を取り外す。
リンク機構54で枠状台部56をを上昇させて、装置本体14′をコンテナ床面から持ち上げる。装置本体14′の先端部分がまだパレット41の支持部材43の下方に有るときは装置本体14′上部がパレット41の支持部材43に接触しない範囲で持ち上げる。次いで本体搬送台車51をさらに後退させて、装置本体14′を完全にコンテナの外に取り出す。装置本体14′を載せた状態で枠状台部56を下限位置まで下降した後、本体搬送台車51を重量物搬送装置の置き場へ移動する。
なお、前述の方法では、装置本体14′の長手方向中央部分が概ね本体搬送台車51の中央になるように配置して、装置本体14′をレール載置部材58に載せて、駆動装置8を駆動して装置本体14′をコンテナ12の外に引き出したが、装置本体14′をレール載置部材58に載せた後、リンク機構54で枠状台部56を上昇して装置本体14′をコンテナ床面から該装置本体14′上部がパレット41の支持部材に接触しない範囲で持ち上げ、次いで、本体搬送台車51の停止を解除し、駆動装置8を用いないで本体搬送台車51を後退させて、装置本体14′を完全にコンテナ12の外に取り出してもよい。
前述の(1)の方法では、コンテナ内の重量物搬送装置の取り出しを、コンテナ開口部付近に積載されている重量物を利用して行ったが、コンテナ開口部付近に重量物が積載されていない場合は、下記(2)の方法で、コンテナ12内の重量物搬送装置をコンテナ12の外に引き出すとよい。
(2)無端環状チェーンの押込・引出治具と引出治具を利用してコンテナ内の重量物搬送装置をコンテナの外に引き出す方法。
無端環状チェーン6の押込・引出治具9の取りつけた部分をコンテナ開口部付近に持ってきて、図13のように、押込・引出治具9のフック部31の凹部がコンテナの奥の方に向くように配置し、該凹部に固定治具61のロープ63を引っかけ、その端部のフック62をコンテナ側壁の環部に引っかけて、無端環状チェーン6の押込・引出治具9が取りつけられている部分をコンテナ側壁に固定する。次に軸受け5a1側に取りつけられている駆動装置8を駆動する。無端環状チェーン6の押込・引出治具9が取りつけられた部分は移動できないため、前記(1)の場合と同様にして、装置本体14′の後端部分はコンテナ12の外に引き出される。次いで、前記(1)と同様にして、重量物搬送装置をコンテナ12の外に完全に引き出す。
前記(2)の方法に代えて、無端環状チェーン6の上側部分6aのスプロケット3a近傍部分を、固定治具61とシャックル等の連結具を用いてコンテナ側壁に固定し、軸受け5a2側に駆動装置8を取りつけてスプロケット3aを回転駆動させて、装置本体14′をコンテナの外に引き出すこともできる。
以上の方法によれば、コンテナ内に重量物が積載されていても、作業の主要な部分を人手作業(人力)によらないで、コンテナ内にある重量物搬送装置をコンテナの外に確実且つ安全に取り出すことができる。
[3]コンテナ内にある重量物のコンテナ外への積み出し
コンテナ内にある重量物をコンテナの外に積み出す方法は、下記(B1)〜(B4)の工程を含む。
(B1)重量物搬送装置をコンテナ内に配置する工程。
(B2)重量物搬送装置を用いてコンテナ奥の重量物をコンテナ開口部付近に搬送する工程。
(B3)コンテナ開口部付近の重量物をコンテナの外に搬出する工程。
(B4)コンテナ内にある重量物搬送装置をコンテナの外に取り出す工程。
ここで、(B3)の工程は、従来と同様、フォークリフト等を用いてコンテナ開口部付近の重量物(パレット)をコンテナの外に搬出する工程である。(B2)の工程と(B3)の工程は少なくとも1回行われる。複数の重量物をコンテナの外に積み出す場合、通常、各重量物毎に(B2)の工程と(B3)の工程を行うが、最初からコンテナ開口部付近に積載されている重量物については、フォークリフトだけで搬出するので、(B2)の工程は省略される。
本実施の形態に係る重量物搬送装置では、コンテナ奥にある重量物をコンテナ開口部側に搬送する際は、無端環状チェーン6の上側部分を図8(b)の矢印の方向(コンテナ奥の方から開口部側)に移動させるので、駆動装置8は軸受け5a2側に配置される。そこで、以下の説明では、主に、駆動装置8が軸受け5a2側に配置される場合について、(i)重量物搬送装置をコンテナ内に配置する方法、(ii)コンテナ奥にある重量物をコンテナ開口部側に搬送する方法、(iii)コンテナ内に配置されている重量物搬送装置をコンテナの外に取り出す方法について順次説明する。
[3−1]重量物が積載されているコンテナ内への重量物搬送装置の配置
(B1)の工程;重量物搬送装置をコンテナ内に配置する方法について説明する。
前記[2−1]の場合と同様の理由から、以下に説明する重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法では、コンテナ開口部付近に搬送するまでは、重量物搬送装置から重量物搬送台車、駆動装置を取り外して搬送する、すなわち、[2−1]と同様、装置本体を搬送する。駆動装置はコンテナ開口部付近に配置された重量物搬送装置をコンテナ内に引き込むときに必要になるので、その際に取り付ける。重量物搬送台車は、重量物搬送装置がコンテナ内に引き込まれた後で取りつける。
前記[2−1]と同様、装置本体14を載置した本体搬送台車51をコンテナ開口部付近に移動する。本体搬送台車51を前進させ、またリンク機構54でレール載置部材58の高さを調整してレール下面の位置をコンテナ床面より高く、且つ装置本体上部をコンテナ床面に積載されているパレット41の支持部材43下面より低くなるようにして、装置本体の先端部分をコンテナ内の床面とパレット41の支持部材43の間に装入する。本体搬送台車51の前縁部分がコンテナ開口部に達したら、[2−1]と同様にして、車輪53をロックし、偏心ローラ59の外周面頂部を上昇させて、装置本体のレールをレール載置部材58の上方に持ち上げ、偏心ローラ59で支える。
押込・引出治具9のフック部31を、図14のように、コンテナ開口部付近に積載されているパレット41の支持部材43のコンテナ奥側のフランジ部分に引っかける。
駆動装置8を軸受け5a2側に取り付け、駆動装置でスプロケット3aを、図14中に矢印で示す方向、すなわち、無端環状チェーン6のスプロケット3aと押込・引出治具9取り付け部の間の部分をスプロケット3aに巻回す方向に回転する。無端環状チェーン6の押込・引出治具9を取りつけた部分が移動しないため、スプロケット3aは、回転しながら前記押込・引出治具9を取りつけた部分に近づく方向に移動し、スプロケット3bは前記押込・引出治具9を取りつけた部分から離れる方向に移動し、装置本体14はコンテナ奥の方に引き込まれる。装置本体14の先端部分がコンテナ奥の壁部近傍まで引き込まれたら駆動装置8を停止し、フック部31をパレット41の支持部材43のフランジ部分から外す。
重量物搬送台車7をレール1上に配置する。重量物搬送台車7は、コンテナ奥にある重量物をコンテナ開口部付近に搬送するときまでに配置すればよい。
前記説明は、重量物搬送装置から重量物搬送台車7、駆動装置8を取り外した装置本体をコンテナ開口部まで搬送した場合についてであったが、装置本体に重量物搬送台車7、駆動装置8の何れか一つ以上を取りつけて搬送する場合も上記と同様に行うことができる。
コンテナ開口部付近に重量物が積載されていない場合は、無端環状チェーン6の押込・引出治具9を取りつけた部分をスプロケット3b付近に持ってきて、前記[2−3](2)と同様にして、押込・引出治具9のフック部31に固定治具61のロープ63を引っかけ、端部のフック62をコンテナ側壁の環部に引っかけた後、軸受け5a2側に取りつけられている駆動装置8を駆動することで、装置本体をコンテナ奥の方に引き込むことができる。
前述の方法によれば、重量物がコンテナ内に配置されていても、人手作業によらないで、重量物搬送装置をコンテナ内に確実且つ安全に設置できる。
[3−2]コンテナ奥の重量物のコンテナ開口部付近への搬送
(B2)の工程;コンテナ奥に積載されている重量物をコンテナ開口部側に搬送する方法について説明する。
コンテナ開口部付近に積載されている重量物は、従来と同様、フォークリフトだけでコンテナの外に搬出する。従って、前記(B2)の工程は、コンテナ開口部付近に積載されている重量物をフォークリフトでコンテナの外に搬出した後に行われる。
コンテナ内に配置されている重量物搬送装置の各々のレール1上に重量物搬送台車7、軸受け5a2側に駆動装置8が取り付けられていることを確認する。取りつけられていないものがあれば、それを取りつける。
各々のレール1上の重量物搬送台車7をコンテナ奥の床面に積載されている薄鋼帯コイル46を積載したパレット41の支持部材43の下方に配置する。押込・引込部材9のフック部31を、図8(b)のように前記パレット41の支持部材43のコンテナ奥側のフランジ部分に引っかけ、重量物搬送台車7の台座部16を上昇させ、薄鋼帯コイル46を積載したパレット41をコンテナ床面から持ち上げる。
軸受け5a2側に取りつけた駆動装置8を駆動し、スプロケット3aを回転する。無端環状チェーン6の上側部分6aはコンテナ開口部側に移動し、重量物搬送台車7に載置されている前記パレット41は、押込・引出治具9のフック部31によってコンテナ開口部側に押し出され、重量物搬送台車7とともにコンテナ開口部側に移動する。
前記パレット41がコンテナ開口部付近の所定位置まで移動したら駆動装置8を停止し、チェーン6の移動を停止し、重量物搬送台車7の移動を停止する。パレット41の支持部材43のフランジ部分から押込・引出治具9のフック部31を外し、重量物搬送台車7の台座部16を下降させて、前記パレット41をコンテナ開口部付近のコンテナ床面上に載置する。前記によって、コンテナ奥側の重量物はコンテナ開口部付近に搬送される。
コンテナ開口部付近に搬送された重量物は、従来と同様、フォークリフトでコンテナ外に搬出される((B3)の工程)。
コンテナ奥にある次の重量物をコンテナ開口部付近に搬送するときは、コンテナ開口部付近にある重量物搬送台車7と押込・引出治具9とをコンテナ奥に移動した後、前述の操作を繰り返す。重量物搬送台車7は人手で移動する。押込・引出治具9は、無端環状チェーン6の上側部分をコンテナの奥の方に移動させることでコンテナの奥の方に移動させる。フック部31に紐を掛けてコンテナ奥に引き戻してもよい。
以上の方法によれば、コンテナ内にある重量物を、人手作業等によることなく、安全にまた能率よくコンテナ開口部付近に搬送できる。重量物がコンテナ床面を引きずられることがないので、コンテナ床面を損傷する問題が起こらない。また、搬送途中でパレット41に積載された薄鋼帯コイル46を損傷することがない。
[3−3]コンテナ内に配置されている重量物搬送装置のコンテナの外への取り出し
(B4)の工程;コンテナ内に配置されている重量物搬送装置をコンテナの外に取り出す方法について説明する。
重量物搬送装置のコンテナの外への取り出しは、最後の重量物がコンテナ開口部付近に有るとき、又はコンテナ内の重量物を全てコンテナの外に搬出した後、行うことができる。
(1)最後の重量物がコンテナ開口部付近に有るときに、重量物搬送装置をコンテナの外に取り出す方法は、前記[2−3](1)に記載した方法で行うことができる。即ち、駆動装置8の設置場所を軸受け5a2側から軸受け5a1側に変更した後、前記[2−3](1)に記載した方法で行えばよい。
(2)コンテナ内の重量物を全てコンテナの外に搬出後、重量物搬送装置をコンテナの外に取り出す方法は、前記[2−3](2)に記載した方法で行うことができる。即ち、駆動装置8の設置場所を軸受け5a2側から軸受け5a1側に変更した後、前記[2−3](1)に記載した方法で行えばよい。
前記(2)の方法に代えて、軸受け5a2側に駆動装置8を取りつけたままで、無端環状チェーン6の下側部分6bのスプロケット3a近傍部分を、固定治具61とシャックル等の連結具を用いてコンテナ側壁に固定し、駆動装置8でスプロケット3aを回転駆動させることで、装置本体をコンテナの外に引き出すこともできる。
以上の方法によれば、作業の主要な部分を人手作業(人力)によらないで、コンテナ内にある重量物搬送装置をコンテナ外に確実且つ安全に取り出すことができる。
[4]第2の実施の形態に係る重量物搬送装置
図15は、本発明の第2の実施の形態に係る重量物搬送装置の構成例の要部を示す概略平面図である。図1の装置では、2本のレールが配置されていたが、本装置では1本のレールを備える。図15においては、先に説明した図1に示した装置と同じ作用の部分には同じ符号を付してあるので、その説明を省略する。図15において、72a、72bは軸受け取り付け部材で、その各々に、図1の場合と同じ作用の軸受け5a、5bが設置されている。軸受け取り付け部材72a、72bは、前記レール1の長手方向端部部分に取り付けられている。これらの点を除くと、前記図1の装置と同様の構成を備える。
図15の装置をコンテナ内に配置する方法、コンテナ内に配置されている図15の装置をコンテナの外に取り出す方法、またコンテナ内で重量物を搬送する方法は、前記図1の装置の場合と同様に行うことができるので、その説明を省略する。
パレットのスキッド本数が2本の場合、図15の装置をスキッド間に複数配置することで図1の装置と同様の作用を発現できる。パレットのスキッド本数が3本又はそれ以上である場合、コンテナ内での重量物の搬送に図15の装置を複数用いるのが好適である。例えば、パレットのスキッド本数が3本の場合、図1の装置では、重量物をコンテナ内に積み込み後コンテナ内に配置した重量物搬送装置を取り出す場合や重量物が積載されているコンテナ内に重量物搬送装置を配置する場合等では、中央に配置されているスキッドが邪魔になる。図15の装置では、各々のスキッド間に図15の装置を配置することで、コンテナ内で重量物を搬送することができ、また、コンテナ内に重量物が積載されている場合であっても、該装置のコンテナ内への配置、コンテナ内に配置されている該装置の取り出しが可能である。なお、図15の装置を2基以上使用してコンテナ内で重量物を搬送する際は、必要に応じて、何れか一方の装置の駆動装置を停止してもよい。
また、本装置において、レール1の溝寸法を広幅とし、該溝内に、該溝幅に対応する横長の重量物搬送台車を配置してもよい。
[5]その他の実施の形態について
本発明は、上記の具体的な実施の形態で示したものに限定されず、目的、用途に応じて、本発明の範囲内で種々に変更した実施の形態を採用できる。
(1)レールの長さ
前述の実施の形態では、重量物搬送装置のレールの長さはコンテナの奥行きとほぼ同程度であったが、レールの長さはコンテナの奥行きよりも長尺であってもよい。レールの長さがコンテナの奥行きよりも長尺であっても、前述したのと同様の方法で、重量物搬送装置のコンテナ内への配置、コンテナ内の重量物搬送装置の取り出し、コンテナ内での重量物の搬送を行うことができる。
重量物搬送装置のレールの長さがコンテナの奥行きよりも長尺である場合、図16に示すように、重量物搬送装置のコンテナ外にあるレール部分を支持する架台71を配置する。コンテナの外にある重量物搬送装置部分には、重量物を載置できるテーブルを設けることが好ましい。該テーブル部分に載置された重量物を、前述した方法で重量物搬送台車に載置してコンテナ奥に搬送し、またコンテナ奥から搬送した重量物を該テーブル部分に載置するためには、該テーブルは、該重量物搬送台車7をレール1上に配置して、前記台座部16を下降させたときの前記台座部16の該テーブル上面からの高さ、及び、前記台座部16を上昇させたときの前記台座部16の該テーブル上面からの高さと、スキッドの高さとの関係は、前記台座部16を下降させたときの前記台座部16の該テーブル上面からの高さはスキッド高さより低く、前記台座部16を上昇させたときの前記台座部16の該テーブル上面からの高さは、前記スキッドの高さより高いことが必要である。該テーブル上面と、コンテナ床面が略同一面を形成するように配置されれば特に問題はない。
また、前記テーブルを備えないで、レール部分に重量物を直接載置することも可能である。この場合、前記寸法関係に加えて、レール部分は重量物を載置できる十分な強度を備え、レールの溝部分の深さは、台座部16を下降させたときの重量物搬送台車7の高さよりも寸法が大きいことが必要である。
前記の重量物搬送装置を用いると、フォークリフト、クレーンの何れでも、重量物をコンテナの外にある重量物搬送装置部分へ搬送し、または該部分にある重量物をそこから降ろすことができる。
(2)前述の実施の形態では、駆動装置としてエアモータを用いたが、駆動装置はエアモータに限定されない。電動モータ、その他公知の駆動装置を使用できる。駆動装置が駆動軸を正逆回転可能なものであれば、軸受け5a1、5a2の何れか一方の側に設置するだけでよい。
(3)前述の実施の形態では、駆動装置8は、軸受け5a側のみに取り付け可能に構成されていたが、軸受け5a、5bの両方に取り付け可能に構成されていてもよい。この場合、重量物搬送装置をコンテナ内に配置するときに、重量物搬送装置を何れの側から入れても良い。駆動装置8は、コンテナ内に配置されたときにコンテナ開口部側になる軸受け部分に取りつければよい。
(4)前述の実施の形態では、押込・引出治具9はチェーン6の環部にロープを直接連結したが、押込・引出治具9はロープの環部を、シャックル等を介してチェーン6の環部に連結してもよい。これによって、押込・引出治具9は脱着自在となり、必要に応じて押込・引出治具9を取り外すことができる。
(5)前述の実施の形態では、スプロケット軸4a、4bは水平に配置されていたが、スプロケット軸4a、4bを鉛直に配置してもよい。この場合、スプロケット3aと3bに巻回された無端環状チェーン6のスプロケット3aと3b間にある2つのチェーン部分の内の何れか一方に、押込・引出治具9を取り付ければよい。また、前記無端環状チェーン6のスプロケット3aと3b間にある2つのチェーン部分は互いに逆方向に移動するので、駆動装置は一方向にのみ回転できるものでよい。駆動装置にエアモータを使用する場合、軸受け部分の一方の側のみ、例えば、図17に示すように、脱着が容易な軸受け5aの上側部分に駆動装置8を設けるようにすればよい。
(6)前述の実施の形態では、押込・引出治具9では、薄鋼帯コイル46を積載したパレット41の支持部材部分を押し込むために、断面形状が略「コ」の字のフック部31を備えていたが、この形状は特に限定されない。搬送する重量物の寸法、形状に応じて、押し込み又は引っ張るのに適した適宜の形状にすればよい。
(7)パレットの形態、重量物の形態
前述の実施の形態では、パレットは、下部にスキッドを有するパレット(以下、「スキッド付きパレット」とも記載する。)であったが、パレットの構造、形態は図6に示したものに限定されない。機械装置、その他の重量物を積載できるものであればよく、その構造は限定されない。また、パレットは下部にスキッドを備えないもの(以下、「スキッドなしパレット」と記載する。)でもよい。この場合、次のようにしてスキッドなしパレットを搬送する。
コンテナ開口部及びコンテナ奥の各々のスキッドなしパレット(コイル等を積載したパレット)が載置される場所の、重量物搬送装置のレールの外側のコンテナ床面に、前述のスキッド付きパレットのスキッドと同程度の高さを有する角材を、該レールと略平行に配置する。コイル等を積載したパレット(スキッドなしパレット)をコンテナ開口部側の角材上に載置する。そこで前述の実施の形態と同様の方法で、角材からパレット(スキッドなしパレット)を持ち上げ、該パレットをコンテナ奥に移送し、コンテナ奥の角材上に載置する。前記パレットをコンテナ奥に搬送後、不要になった角材は取り去る。
ここで、スキッド付きパレットのスキッドと同程度の高さを有する角材とは、角材の高さ(H)が、前記[1]で記載したパレットにおけるスキッドの高さ条件を満足するもので有るという趣旨である。
または、前記で、コンテナ開口部側のパレット(スキッドなしパレット)が載置される場所の重量物搬送装置のレールの外側に、角材をレールと略平行に配置し、該パレットを角材上に載置する。前述の実施の形態と同様の方法で、該角材から該パレットを持ち上げる。パレットをコンテナ奥に移送し、同時に前記パレットが載置されていた角材をコンテナ奥のパレットが積載される場所に移動して、レールの外側に配置し、その角材上に移送したパレットを載置する。
コンテナ奥の角材上に載置されたパレット(コイル等を積載したパレット)をコンテナ開口部側に搬送するときも、前記と同様に行うことができる。前記パレット搬出後、不要になった角材は取り去る。
重量物の形態が、重量物搬送台車上に直接載置できる形態である場合、パレットを使用しないで該重量物を重量物搬送台車上に直接載置してもよい。この場合、前述のスキッドなしパレットの場合と同様にして重量物を搬送すればよい。
(8)前述の実施形態では、コンテナを利用した搬送形態について説明したが、本発明は、コンテナ、貨車、貨物船等の貨物収納部における重量物の搬入、搬出に広く適用可能である。
図1の重量物搬送装置において、レール長さ:約5.80m、レール幅:約1.16mとし、重量物搬送台車7として、図2に示した構造の重量物搬送台車をレール長手方向に2台接続したものを各レールに2基ずつ配置し、また駆動装置8に鋼帯コイルのフープ結束用エアモータを使用した。無端環状チェーン6を安価で簡易に構成する点から、チェーン6にはチェーンブロック用チェーン、スプロケット3a、3bにはチェーンスプロケットを使用し、チェーンブロック用チェーン6をスプロケット3a、3bに巻回し、該チェーン6の両端部をターンバックル(締め付け機)を用いて接続し、無端環状に構成した。チェーン端部接続部(ターンバックル)は無端環状チェーン6の上側部分及び下側部分の何れに設けてもよいが、本実施例の装置では、無端環状チェーン6の上側部分に設けた。押込・引出治具9は、チェーン端部接続部近傍のチェーンの環部に取りつけた。
重量物として、幅:約2.00m、重量:約15トンの鋼帯コイルを積載し、スキッド幅:1.98m、スキッド長さ:約1.94m、スキッド高さ:125mmのパレットを複数準備した。
前述の重量物搬送装置を、奥行き:約6m、開口部幅:約2.3m、開口部高さ:約2mのコンテナ内に配置して、フォークリフトをコンテナ開口部付近の床面に載置した前記パレットをコンテナの奥の方へ搬送したところ、作業性は良好であった。また、コンテナ奥にある前記パレットをコンテナ開口部付近に搬送したときも作業性は良好であった。また、何れの場合にも、搬送途中でパレットに積載された薄鋼帯コイルが損傷する問題は無かった。なお、本実施例では、一台のコンテナに対して収容可能なパレット数は3であり、内2つのパレットを、重量物搬送装置を用いてコンテナの奥に搬送した。
なお、コンテナ内へ前記パレットの積み込む前に、コンテナ内への重量物搬送装置の配置を前記[2−1]に記載した方法、前記パレットを積み込み後、コンテナ内にある重量物搬送装置のコンテナ外への引き出しを前記[2−3](1)に記載した方法で行ったところ、配置、引き出しに問題は無く、安全性に優れる作業を行うことが可能であった。なお、前記[2−1]に記載した方法で、固定治具61を取りつけるときは、チェーン端部接続部は、スプロケット3bに巻き込まれるのを防ぐため、スプロケット3a近傍に配置した。
また、コンテナ内の前記パレットを積み出す前に、コンテナ内への重量物搬送装置の配置を前記[3−1]に記載した方法、コンテナ内にある重量物搬送装置のコンテナ外への引き出しを前記[3−3](1)に記載した方法で行ったところ、配置、引き出しに問題は無く、安全性に優れる作業を行うことが可能であった。
本発明の重量物搬送装置と重量物搬送方法は、コンテナ、貨車、貨物船等の貨物収納部において、鋼帯コイル、機械装置などの重量物を搬入、搬出するために利用できる。また、本発明の重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法及びコンテナ内にある重量物搬送装置の取り出し方法は、本発明の重量物搬送装置をコンテナ内に配置したり、コンテナ内にある本発明の重量物搬送装置をコンテナの外に取り出すために利用できる。
本発明の第1の実施の形態に係る重量物搬送装置の要部を示す概略平面図である。 本発明の実施の形態に係る重量物搬送装置で使用される重量物搬送台車の要部構造例を示す概略側面図である。 駆動装置の要部と重量物搬送装置本体に対する駆動装置の着脱機構を説明する図で、(a)は駆動装置の重量物搬送装置本体への装着部の構造を説明する概略斜視図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。 駆動装置の要部を説明する概略斜視図である。 押込・引出治具の要部構造を説明する概略図である。 コイル状重量物用パレットの外観を説明する概略斜視図である。 薄鋼帯コイルを積載したパレットを説明する概略正面図である。 本発明の実施の形態に係る重量物搬送装置を用いてコンテナ内で重量物を搬送する方法を説明する模式図で、(a)は重量物をコンテナ開口部側からコンテナ奥に搬送する方法、(b)はコンテナ奥の重量物をコンテナ開口部側に搬送する方法を説明する。 本発明の実施の形態に係る重量物搬送装置をコンテナ内に配置する方法の原理を説明する模式図である。 コンテナ内に配置されている本発明の実施の形態に係る重量物搬送装置をコンテナの外に引き出す方法の原理を説明する模式図である。 重量物搬送装置をコンテナ内に配置する方法を説明する概略図で、(a)は装置本体を本体搬送台車に載置した状態を説明し、(b)は先端部分をコンテナ内に配置した装置本体のコンテナ内にあるチェーン部分を、固定治具を用いてコンテナ側壁に固定した状態を説明する。 重量物搬送装置をコンテナ内に引き込む際に使用する固定治具の構造を説明する概略図である。 コンテナ開口部付近の床面に積載されている薄鋼帯コイルを積載したパレットを利用して重量物搬送装置をコンテナの外に取り出す方法を説明する図である。 コンテナ開口部付近の床面に積載されている薄鋼帯コイルを積載したパレットを利用して重量物搬送装置をコンテナ内に配置する方法を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る重量物搬送装置の構成例の要部を示す概略平面図である。 レールの長さがコンテナの奥行きよりも長尺の重量物搬送装置を説明する図である。 スプロケット軸を鉛直に配置した重量物搬送装置の駆動装置取り付け部分の構造例を説明する図である。
符号の説明
1 レール
2a、2b 連結部材
3a、3b スプロケット
4a、4b スプロケット軸
5a、5b スプロケット軸受け
6 チェーン(無端環状チェーン)
7 重量物搬送台車
8 駆動装置
9 押込・引出治具
10a1、10a2 ガイド
11 重量物搬送装置
12 コンテナ
13 重量物(薄鋼帯コイルを積載したパレット)
14、14′ 装置本体(重量物搬送装置本体)
15 台車本体
16 台座部
17 油圧機構
18 ローラ
19 油圧配管
22 エアモータ本体
23 配管
24 駆動軸
24a、25孔
26 下面
27 スイッチ
31 フック部
32 ロープ
41 パレット
42 キャンバー部材
43 支持部材
44 スキッド
45 鋼フープ結束用パイプ
46 薄鋼帯コイル
47 鋼フープ
51 重量物搬送装置搬用台車(本体搬送台車)
52 基部
53 車輪
54 リンク機構
55 軸部
56 枠状台部
57 油圧シリンダ
58 レール載置部材
59 偏心ローラ
61 固定治具
62 フック
63 ロープ
71 架台
72a、72b 軸受け取り付け部材

Claims (12)

  1. 上下動自在に配設され、重量物が載置される台座部と水平方向に移動可能とする移動手段とを備えた重量物搬送台車と、前記重量物搬送台車を案内する、間隔を設けて設置されたレールと、前記各々のレールの各々の端部部分またはその近傍部分を連結する連結部材とを備え、前記各々の連結部材には、各々スプロケットを配設したスプロケット軸を相対して設ける軸受けが配置され、また相対するスプロケット間に無端環状に巻回したチェーンを設けて、前記無端環状に巻回したチェーンには、前記重量物搬送台車の前記台座部に載置された前記重量物をレール長手方向に押込み又は引っ張るための押込・引出治具が設置され、さらに前記スプロケットのいずれか一方を回転する駆動装置が配置されてなることを特徴とする重量物搬送装置。
  2. 上下動自在に配設され、重量物が載置される台座部と水平方向に移動可能とする移動手段とを備えた重量物搬送台車と、前記重量物搬送台車を案内するレールと、前記レールの各々の端部部分またはその近傍部分に配置された軸受け取り付け部材とを備え、前記各々の軸受け取り付け部材には、各々スプロケットを配設したスプロケット軸を相対して設ける軸受けが配置され、また相対するスプロケット間に無端環状に巻回したチェーンを設けて、前記無端環状に巻回したチェーンには、前記重量物搬送台車の前記台座部に載置された前記重量物をレール長手方向に押込み又は引っ張るための押込・引出治具が設置され、さらに前記スプロケットの何れか一方を回転する駆動装置が配置されてなることを特徴とする重量物搬送装置。
  3. 前記重量物搬送台車、前記駆動装置および前記押込・引出治具のうちの少なくとも1つ以上は、脱着自在に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の重量物搬送装置。
  4. (1)請求項1〜3のうちのいずれかの1項に記載の重量物搬送装置をコンテナ内に配置する工程と、
    (2)重量物搬送台車をコンテナ床面に載置した重量物の下方に配置し、前記重量物搬送台車の前記台座部を上昇させて前記重量物を前記台座部に載置して前記重量物を前記コンテナ床面から持ち上げる工程と、
    (3)前記駆動装置で前記スプロケットを回転して前記無端環状に巻回したチェーンを移動させるとともに、前記押込・引出治具で前記重量物搬送台車の前記台座部に載置した前記重量物を前記無端環状に巻回したチェーンの移動方向に押込み又は引っ張ることで、前記重量物搬送台車をコンテナ内の所望場所に移動させる工程と、
    (4)前記重量物搬送台車を前記コンテナ内の所望場所まで移動させたら、前記駆動装置を停止し、前記重量物搬送台車の前記台座部を下降して、前記重量物をコンテナ床面に載置する工程と、
    を備えることを特徴とする重量物の搬送方法。
  5. (1)請求項1〜3のうちのいずれかの1項に記載の重量物搬送装置をコンテナ内に配置する工程と、
    (2)重量物搬送台車をコンテナの開口部付近のコンテナ床面に載置した重量物の下方に配置し、前記重量物搬送台車の前記台座部を上昇させて前記重量物を前記台座部に載置して前記重量物を前記コンテナ床面から持ち上げる工程と、
    (3)前記駆動装置でスプロケットを回転して前記無端環状に巻回したチェーンの前記押込・引出治具を取りつけた部分をコンテナ奥の方に移動させるとともに、前記押込・引出治具で前記重量物搬送台車の前記台座部に載置した前記重量物を前記無端環状に巻回したチェーンの移動方向に押込み又は引っ張ることで、前記重量物搬送台車をコンテナ奥の所望場所に移動させる工程と、
    (4)前記重量物搬送台車をコンテナ奥の所望場所まで移動させたら、前記駆動装置を停止し、前記重量物搬送台車の前記台座部を下降して、前記重量物をコンテナ奥の床面に載置する工程と、
    を備えることを特徴とする重量物の搬送方法。
  6. (1)請求項1〜3のうちのいずれかの1項に記載の重量物搬送装置を、コンテナ床面に載置されている重量物のスキッド間に装入してコンテナ内に配置する工程と、
    (2)コンテナ奥の床面に載置した重量物の下方に前記重量物搬送台車を配置し、前記重量物搬送台車の前記台座部を上昇させて前記重量物を前記台座部に載置して前記重量物をコンテナ床面から持ち上げる工程と、
    (3)前記駆動装置で前記スプロケットを回転して前記無端環状に巻回したチェーンの前記押込・引出治具を取りつけた部分をコンテナ開口部側に移動させるとともに、前記押込・引出治具で前記重量物搬送台車の前記台座部に載置した前記重量物を前記無端環状に巻回したチェーンの移動方向に押込み又は引っ張ることで、前記重量物搬送台車をコンテナ開口部付近の所望場所に移動させる工程と、
    (4)前記重量物搬送台車をコンテナ開口部付近の所望場所まで移動させたら、前記駆動装置を停止し、前記重量物搬送台車の前記台座部を下降して、前記重量物をコンテナ開口部付近の床面に載置する工程と、
    を備えることを特徴とする重量物の搬送方法。
  7. (イ)請求項1〜3のうちのいずれかの1項に記載の重量物搬送装置の先端側部分をコンテナ内に配置する工程と、
    (ロ)無端環状に巻回されたチェーンのコンテナ内にあってスプロケットに巻回されていない部分に、駆動装置でスプロケットを回転させたときに該部分がコンテナ開口部側へ移動するのを拘束する拘束手段を付設する工程と、
    (ハ)前記重量物搬送装置のコンテナの外にあるスプロケットと前記拘束手段を付設した部分の間にあるチェーン部分を前記コンテナの外にあるスプロケットに巻回す方向に、駆動装置でスプロケットを回転させて、前記重量物搬送装置のコンテナの外にある部分をコンテナ内に引き込む工程と、
    を有することを特徴とする重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法。
  8. (A)前記(イ)の工程の前に、前記重量物搬送装置から、前記重量物搬送台車、前記駆動装置および前記押込・引出治具のうちの少なくとも1つ以上を取り外す工程と、
    (B)前記(A)の工程で、前記駆動装置、又は前記駆動装置と前記押込・引出治具を取り外したときは、前記(イ)と(ロ)の工程の間に、前記駆動装置、または前記駆動装置と前記押込・引出治具とを取り付ける工程と、
    (C)前記(ロ)の工程の後に、前記(A)の工程で取り外し、前記(B)の工程で取り付けていないものを取りつける工程と、
    を有することを特徴とする請求項7に記載の重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法。
  9. 前記請求項7の(ロ)の工程は、下記(i)又は(ii)であること特徴とする請求項7又は8に記載の重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法。
    (i)無端環状に巻回したチェーンのコンテナ内にあってスプロケットに巻回されていない部分を、治具を用いてコンテナ壁部に固定して、前記無端環状に巻回されたチェーンのコンテナ内にあってスプロケットに巻回されていない部分がコンテナ開口部側へ移動するのを拘束する方法。
    (ii)押込・引出治具で、コンテナ床面に載置されている前記重量物に、該押込・引出治具を取りつけたチェーン部分の移動方向に押し込み、又は引っ張るような力を作用させることで、前記無端環状に巻回されたチェーンのコンテナ内にあってスプロケットに巻回されていない部分がコンテナ開口部側へ移動するのを拘束する方法。
  10. (イ)コンテナ内に配置されている請求項1〜3のうちのいずれかの1項に記載の重量物搬送装置の無端環状に巻回したチェーンのスプロケットに巻回されていない部分にあってコンテナ開口部側のスプロケット寄りの部分に、スプロケットを回転させたときに、該部分がコンテナ奥の方へ移動するのを拘束する拘束手段を付設する工程と、
    (ロ)コンテナ奥側のスプロケットと、前記拘束手段を付設した部分との間にあるチェーン部分を、前記コンテナ奥側のスプロケットに巻回す方向に、駆動装置でスプロケットを回転させて、重量物搬送装置をコンテナの外に引き出す工程と、
    (ハ)重量物搬送装置の過半部分以上がコンテナの外に引き出されたら、駆動装置を停止して、前記拘束手段を取り外す工程と、
    を有することを特徴とするコンテナ内にある重量物搬送装置の取り出し方法。
  11. (A)前記(イ)の工程の前、又は前記(イ)と(ロ)の工程の間に、前記重量物搬送装置から前記重量物搬送台車を取り外す工程と、
    (B)前記(ハ)の工程の後で、前記駆動装置、または前記駆動装置と前記押込・引出治具とを取り外す工程、
    の少なくとも1の工程を有することを特徴とする請求項10に記載のコンテナ内にある重量物搬送装置の取り出し方法。
  12. 前記請求項10の(イ)の工程は、下記(i)又は(ii)である特徴とする請求項10又は11に記載のコンテナ内にある重量物搬送装置の取り出し方法。
    (i)無端環状に巻回したチェーンのコンテナ内にあってスプロケットに巻回されていない部分を、治具を用いてコンテナ壁部に固定して、前記無端環状に巻回されたチェーンのコンテナ内にあってスプロケットに巻回されていない部分がコンテナ奥へ移動するのを拘束する方法。
    (ii)押込・引出治具で、コンテナ床面に載置されている前記重量物に、該押込・引出治具を取りつけたチェーン部分の移動方向に押し込み、又は引っ張るような力を作用させることで、前記無端環状に巻回されたチェーンのコンテナ内にあってスプロケットに巻回されていない部分がコンテナ奥へ移動するのを拘束する方法。
JP2003387525A 2003-11-18 2003-11-18 重量物搬送装置、重量物搬送方法、並びに重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法及びコンテナ外への取り出し方法 Pending JP2005145682A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003387525A JP2005145682A (ja) 2003-11-18 2003-11-18 重量物搬送装置、重量物搬送方法、並びに重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法及びコンテナ外への取り出し方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003387525A JP2005145682A (ja) 2003-11-18 2003-11-18 重量物搬送装置、重量物搬送方法、並びに重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法及びコンテナ外への取り出し方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005145682A true JP2005145682A (ja) 2005-06-09

Family

ID=34694854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003387525A Pending JP2005145682A (ja) 2003-11-18 2003-11-18 重量物搬送装置、重量物搬送方法、並びに重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法及びコンテナ外への取り出し方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005145682A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101570739B1 (ko) * 2015-01-19 2015-11-20 대한민국 석조 문화재 복원용 얼라인장치 및 방법
JP2020505300A (ja) * 2017-03-16 2020-02-20 ジョン、ヒョン チョルJEON, Hyeon Cheol 貨物積載システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101570739B1 (ko) * 2015-01-19 2015-11-20 대한민국 석조 문화재 복원용 얼라인장치 및 방법
JP2020505300A (ja) * 2017-03-16 2020-02-20 ジョン、ヒョン チョルJEON, Hyeon Cheol 貨物積載システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN213567905U (zh) 一种配备传输机构的仓储搬运小车
JP6105085B2 (ja) 搬送物の搬送システム及び搬送方法
JP6903768B2 (ja) 貨物積載システム
CN102501900A (zh) 可移动装载物的车架总成及其使用方法、一种运输工具
JP4664747B2 (ja) 搬送物搬送方法
JP2007320727A (ja) コンテナ用ガントリークレーン、コンテナ輸送用パレット、コンテナ搬送車、および、コンテナ輸送方法
KR100868843B1 (ko) 컨테이너 화물의 하역 및 선적시스템
US20070017421A1 (en) Transport pallet and the use thereof
JP5941262B2 (ja) 荷積み物の積み込み取り降ろし装置及び該装置を使用しての荷積み物積み込み取り降ろし方法
KR101750829B1 (ko) 중량물 이송 대차용 대차 레일
JP2005145682A (ja) 重量物搬送装置、重量物搬送方法、並びに重量物搬送装置のコンテナ内への配置方法及びコンテナ外への取り出し方法
JPS62126001A (ja) コイル保管倉庫設備
JP4723126B2 (ja) ドライコンテナへの搬送物の搬出入システム
JP3332469B2 (ja) コンテナ自動引込み固定装置
JPH07215665A (ja) パレタイザーおよび空パレット供給装置
JP5509833B2 (ja) 搬出入装置
JP2007223741A (ja) ワーク搬送装置
JP4612221B2 (ja) 搬送物の搬出入用パレット及びドライコンテナへの搬送物搬送方法
KR101062925B1 (ko) 컨테이너의 화물 탑재 어셈블리 및 그 적층 구조
JP2002274250A (ja) 重量物搬送台車及びそれを備えた重量物搬送装置
JP4541079B2 (ja) 長尺物用パレットへの長尺物の積載方法並びに長尺物積載パレットの輸送容器への搬送方法
JP2002205826A (ja) コンテナに対する積載物の搬入装置及び搬出装置並びに搬入方法及び搬出方法
CN215945555U (zh) 一种物流运输用物流箱
CN216188118U (zh) 一种危废集装箱装卸装置
CN220485245U (zh) 便携式堆高车