JP2005145241A - 車両用制動力発生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 自車両と障害物との接触を検知した後(ステップS2の判定が“Yes”)、運転者は自ら制動力を発生させようとしているか否か(ステップS6、S7)、また運転者は自車両を操縦して速やかに移動させようとしているか否か(ステップS9)を夫々判断し、ブレーキアクチュエータ9による制動力の発生を的確に制御する。
【選択図】 図2
Description
そこで、本発明は上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、自車両が障害物と接触した後に、運転者の意志に係らず車両が動き出すことを抑制可能な車両用制動力発生装置を提供することを目的としている。
図1は本発明の一実施形態を示すブロック図である。図中、距離センサ1は、車両前方からレーザ光を発射して、車両前方の先行車両や障害物からの反射光を受光するレーダー方式の検出器であり、自車両と障害物との距離D及び相対速度Vrを検出する。この相対速度Vrは距離Dを微分して求めるか、或いは距離Dをバンドパスフィルタ処理することにより求める。なお、距離センサ1には、レーザ光を利用する場合に限らず、電波や超音波を利用して障害物までの距離を検出して相対速度を演算したり、ドップラーレーダを使用したりしてもよい。
また、エアバックスイッチ2は、設定限度を超えた衝撃荷重で作動するエアバック(図示省略)の作動状態を検出し、解除スイッチ7は、運転者によるON/OFFの設定操作で、後述するブレーキアクチュエータ9の作動を解除できるように構成されている。
このブレーキアクチュエータ9は、運転者のブレーキ操作に係らずコントローラ8からの制動指令が入力されると、比較的大きな制動力P1を断続的に発生するように構成されている。
先ず、ステップS1で、各種センサ及びスイッチからのデータを読込む。具体的には、距離センサ1で検出した自車両と障害物との距離D及び相対速度Vrと、アクセル操作量センサ4で検出したアクセル操作量SAと、ブレーキ操作量センサ6で検出したブレーキ操作量SBと、エアバックスイッチ2の作動状態と、解除スイッチ7の設定状態とを読込み、続くステップS2に移行する。
ステップS3では、前記ステップS1で読込んだ距離D及び相対速度Vrに基づいて、制動の要否を判定する。この判定基準は、次のように設定される。
Tx=(2W/αx)1/2 ………(1)
従って、運転者によるステアリング操作で接触を回避するには、車間距離Dと相対速度Vrとの関係が下記(2)式となればよい。
D>Tx・Vr ………(2)
D>Vr2/2αy ………(3)
ここで、横加速度αxを5[m/s2]、減速度αyを8[m/s2]とすると、距離Dと相対速度Vrとの関係から、図4に示すように、ステアリング操作で回避可能な境界線(点線図示)、及びブレーキ操作で回避可能な境界線(実線図示)が定まる。その結果、運転者によるステアリング操作、又はブレーキ操作の何れかで、障害物との接触を回避可能な領域(スマッジング図示)が定まるので、車間距離Dと相対速度Vrとが、この領域から遠ざかるほど障害物との接触回避が困難となる。
ステップS8では、解除スイッチ7がブレーキアクチュエータ9の作動を維持する“OFF”に設定されているか否かを判定する。解除スイッチ7がブレーキアクチュエータ9の作動を解除する“ON”に設定されているときには、運転者には制動力P1の発生を解除する意志があると判断して前記ステップS4に移行する。一方、解除スイッチ7が“OFF”に設定されているときには、運転者には制動力P1の発生を維持しようとしていると判断して、ステップS9に移行する。
ここで、図1のブレーキアクチュエータ9と、図2のステップS5の処理とが制動力発生手段に対応し、図1のエアバックスイッチ2が接触検知手段に対応している。また、図2のステップS6、S7、及びS9の処理が接触時制動制御手段に対応しており、このうちステップS6、S7の処理が制動意志判断手段に対応し、ステップS9の処理が操縦意志判断手段に対応している。さらに、図1のブレーキペダル3が制動操作手段に対応し、アクセルペダル5が加速操作手段に対応している。
今、走行状態にある自車両の前方を、先行車両が走行しているとする。このとき、先ず、距離センサ1で検出する車間距離D、及び相対速度Vrに基づいて、制動の要否を判定する(ステップS3)。すなわち、車間距離Dと相対速度Vrとの関係が、ステアリング操作、又はブレーキ操作により接触回避が可能となる領域内にあるかを判定する。
ここで、自車両が、概ね一定の速度で走行した先行車に対して理想的な車間距離を維持して走行しているときには、車間距離Dと相対速度Vrとの関係が、D>Tx・Vr、又はD>Vr2/2αyとなるので、制動不要と判定され、ブレーキアクチュエータ9に対する制動指令は停止状態に制御される(ステップS4)。
また、運転者によって解除スイッチ7がONに設定されていれば、明らかに制動力の解除を運転者が望んでいるものとして制動力P1の発生を解除し、さらに運転者がアクセルペダル3を操作していれば、運転者が車両の移動を望んでいるものとして制動力P1の発生を解除するので、運転者は車両を直ちに移動させることができる。
このように、上記一実施形態によれば、自車両と障害物との接触を検知した後も、ブレーキアクチュエータ9によって継続して制動力を発生させるように構成されているので、自車両が障害物と接触してしまった後も、運転者の意志に係らず自車両が動き出すのを抑制することができる。
さらに、上記一実施形態では、アクセル操作の有無に基づいて、運転者に車両を操縦する意志があるか否かを判断する場合について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、加速操作手段としてのアクセルペダル、操舵操作手段としてのステアリングホイール、変速操作手段としてのセレクトレバーの少なくとも一つの操作状況に基づいて運転者の操縦意志を判断してもよい。このとき、ステアリングホイールに関してはその操舵角や操舵トルクの変化量に基づいて、またセレクトレバーに関してはそのセレクト位置に基づいて運者の操縦意志を判断すればよい。
また、上記一実施形態では、自車両と障害物との接触をエアバックの作動から検知する構成ついて説明したが、これに限定されるものではない。要は、エアバックが作動するほどの衝撃を検知できればよく、例えば車両の減速を検知して電圧信号を出力する所謂Gセンサを用いて、障害物との接触を検知してもよい。
また、上記一実施形態では、エンジンを回転駆動源とする車両について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、回転駆動源に電気モータを使用した電気自動車にも適用することができ、要は、回転駆動源の出力トルクを制御することができればよい。
また、自車両と障害物との接触を検知した後、運転者に車両を操縦する意志があるか否かを判断し、運転者には車両を操縦する意志があると判断されているときには、ブレーキアクチュエータ9で発生させる制動力を解除するように構成されているので、運転者の意志に合った制御を行うことができるという効果が得られる。
さらに、運転者によるブレーキペダル5の操作量に応じて発生する制動力Pが、ブレーキアクチュエータ9で発生させる制動力P1を上回るときに、運転者には自らのブレーキ操作で制動力を発生させる意志があると判断するように構成されているので、運転者の制動意志をより正確に判断できるという効果が得られる。
また、ブレーキアクチュエータ9が発生させる制動力を解除可能な解除スイッチ7を有する構成とされているので、この解除スイッチ7を運転者が制動力を解除するよう操作されれば、運転者の意思をより明確に判断できるという効果が得られる。
2 エアバックスイッチ(接触検知手段)
3 アクセルペダル(加速操作手段)
4 アクセル操作量センサ
5 ブレーキペダル(制動操作手段)
6 ブレーキ操作量センサ
7 解除スイッチ
8 コントローラ
9 ブレーキアクチュエータ(制動力発生手段)
Claims (8)
- 自車両が障害物と接触したときに、制動力を発生させ、その後も継続して制動力を発生させることを特徴とする車両用制動力発生装置。
- 運転者による制動操作に係らず制動力を発生可能な制動力発生手段を有し、自車両の制動を要する障害物を検出したときに、前記制動力発生手段で制動力を発生させる車両用制動力発生装置において、
自車両と障害物との接触を検知する接触検知手段と、該接触検知手段で車両と障害物との接触を検知した後に継続して前記制動力発生手段によって制動力を発生させる接触時制動制御手段とを備えることを特徴とする車両用制動力発生装置。 - 前記接触時制動制御手段は、前記接触検知手段で自車両と障害物との接触を検知した後に継続して制動力を発生しているときに、運転者に自らの制動操作で制動力を発生させる意志があるか否かを判断する制動意志判断手段を有し、該制動意志判断手段で運転者には自らの制動操作で制動力を発生させる意志があると判断されているときに、前記制動力発生手段によって発生させる制動力を解除することを特徴とする請求項2記載の車両用制動力発生装置。
- 前記接触時制動制御手段は、前記接触検知手段で自車両と障害物との接触を検知した後に継続して制動力を発生しているときに、運転者に車両を操縦する意志があるか否かを判断する操縦意志判断手段を有し、該操縦意志判断手段で運転者には車両を操縦する意志があると判断されているときに、前記制動力発生手段によって発生させる制動力を解除することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用制動力発生装置。
- 前記制動意志判断手段は、運転者による制動操作手段の操作が検出されたときに、運転者には自らの制動操作で制動力を発生させる意志があると判断することを特徴とする請求項3記載の車両用制動力発生装置。
- 前記制動意志判断手段は、運転者による制動操作手段の操作量に応じて発生する制動力が、前記制動力発生手段で発生させる制動力を上回るときに、運転者には自らの制動操作で制動力を発生させる意志があると判断することを特徴とする請求項3又は5に記載の車両用制動力発生装置。
- 前記操縦意志判断手段は、加速操作手段、操舵操作手段、及び変速操作手段のうち、少なくとも一つの操作状況に基づいて運転者に車両を操縦する意志があるか否かを判断することを特徴とする請求項4に記載の車両用制動力発生装置。
- 前記制動力発生手段で発生する制動力を解除可能な解除スイッチを有することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の車両用制動力発生装置。
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012506818A (ja) * | 2008-10-29 | 2012-03-22 | ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 衝突後におけるドライバとは無関係のブレーキ係合の保持方法 |
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