JP2005145210A - 建設機械と、建設機械のトラックフレーム及びトラックフレームの製造方法 - Google Patents

建設機械と、建設機械のトラックフレーム及びトラックフレームの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】丸胴自体の強度を低下させることなく応力集中を緩和できる建設機械を提供する。
【解決手段】建設機械に設けられたトラックフレーム4のセンタフレーム4aに下部が固着された丸胴4cの外周面に、第1湾曲部5aと、第1湾曲部5aに連続する第2湾曲部5b及び第2湾曲部5bに連続する第3湾曲部5cとからなる凹湾曲部5を形成したもので、凹湾曲部5のRを大きくできるため、丸胴4cとセンタフレーム4aの溶接部に集中する応力を緩和することができ、これによって過大な集中応力により溶接部に亀裂が発生したり、溶接部より丸胴4cが破損するのを未然に防止することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、走行体にサイドフレームを備えた油圧ショベルのような建設機械と、建設機械のトラックフレーム及びトラックフレームの製造方法に関する。
油圧ショベルのような建設機械は、自走自在な走行体上に、旋回装置を介して旋回体が旋回自在に設置されており、旋回体に作業機や運転室、動力用エンジンを収容したエンジン室が設置された構成となっている。
また走行体は、センタフレームと、その両側に設けられた一対のサイドフレームよりなるトラックフレームを有していて、センタフレーム上に旋回装置を介して旋回体が設置されており、サイドフレームの前後に設けられたアイドラとスプロケットの間に履帯が捲装されている。
旋回装置は、センタフレーム上に固着された円筒体よりなる丸胴の上部に設置されていて、丸胴の上部に固着された内輪と、内輪の外周部にローラベアリングを介して回転自在に支承された外輪とから構成されていて、外輪が旋回体の底部に固着されている。
内輪は内周面に内歯ギヤが形成されていて、旋回体側に設置された旋回モータの回転軸に取り付けられたピニオンが内歯ギヤと噛合されており、旋回モータによりピニオンを回転駆動することにより、走行体に対して旋回体を旋回できるようになっている。
一方前記構成された建設機械では、旋回体に設けられた作業機により掘削作業等を行うことが多いが、掘削時作業機に作用する掘削反力は、走行体に対して旋回体を支持するトラックフレームの丸胴部に集中的に作用する。
このため岩盤掘削等の過酷な条件下における作業時には、トラックフレームの丸胴部分に過大な応力が発生し、特にセンタフレームと丸胴の溶接部分にこの過大な応力が集中的に作用するため、従来では肉盛溶接によりセンタフレームと丸胴の溶接部分の強度を高める等の対策をしている。
しかしこの肉盛溶接は、溶接が複数行程に及ぶため、作業に多くの工数を必要とする問題がある。
かかる問題を解決するため、丸胴の外周面を凹湾曲状に切り欠くことにより、丸胴の下端部に局部的に応力が集中するのを防止した建設機械のトラックフレームが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平11−71785号公報
しかし前記特許文献1に記載のトラックフレームでは、丸胴の外周面に形成された凹湾曲部の湾曲がセンタフレームの上面からすでに始まっているため、凹湾曲部のRを大きくとれない問題がある。
すなわち凹湾曲部は、Rが大きくなるほど応力が分散されるため、局部的に集中する応力の分散が図れるが、前記特許文献1のように凹湾曲部のRを大きく取れないものでは、集中応力の緩和が図れない問題がある。
また前記特許文献1に記載のトラックフレームで凹湾曲部のRを大きくとろうとすると、丸胴をより多く肉そぎしなければならないため、切削加工に手間がかかって加工工数が増大し、製作コストが上がると同時に、丸胴自体の肉厚が薄くなるため、丸胴の強度が低下し、過大な応力に対して丸胴自体が破損したり、寿命が早期に低下する等の問題が発生する。
本発明はかかる従来の問題を改善するためになされたもので、丸胴自体の強度を低下させることなく応力集中を緩和できる建設機械と、建設機械のトラックフレーム及びトラックフレームの製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の建設機械は、トラックフレームを備えた走行体上に旋回体が旋回自在に設けられた建設機械において、トラックフレームのセンタフレームに下部が固着された丸胴の外周面に、第1湾曲部と、第1湾曲部に連続する第2湾曲部及び第2湾曲部に連続する第3湾曲部とからなる凹湾曲部を形成したものである。
前記構成により、丸胴とセンタフレームの溶接部から凹湾曲部のRが始まる従来のトラックフレームに比べて凹湾曲部のRを大きくできるため、作業中に発生した掘削反力により丸胴に過大な応力が作用しても、丸胴とセンタフレームの溶接部に集中する応力を緩和することができ、これによって過大な集中応力により溶接部に亀裂が発生したり、溶接部より丸胴が破損するのを未然に防止することができる。
また凹湾曲部のRを大きくすることにより丸胴の切削量を少なくできるため、加工工数の低減によるコストの削減が図れる上、丸胴の肉厚が従来のものに比べて増加するため、丸胴自体の強度や剛性が高くなり、これによって寿命も向上する。
本発明の建設機械は第1湾曲部を、丸胴の下端部に突設されたフランジの上面を丸胴の半径方向へ順次高くなる直線によりテーパ状に切削することにより形成したものである。
前記構成により、丸胴とセンタフレームの溶接部から凹湾曲部のRが始まる従来のトラックフレームに比べて切削加工が容易になるため、加工コストの削減が図れるようになる。
本発明の建設機械は第1湾曲部を緩い曲線により形成し、前記第1湾曲部に連続して前記丸胴をR状に切削することにより第2湾曲部を形成したものである。
前記構成により、第1湾曲部と第2湾曲部を滑らかに連続させることができるため、集中応力の分散がさらに確実に行える。
本発明の建設機械は第3湾曲部を、第2湾曲部に連続する直線または緩い曲線により丸胴の外周面に達するよう切削することにより形成したものである。
前記構成により、第2湾曲部から丸胴外周までの切削加工が容易になるため、加工コストの削減が図れるようになる。
本発明の建設機械のトラックフレームは、トラックフレームを備えた走行体上に旋回体が旋回自在に設けられた建設機械において、トラックフレームのセンタフレームに下部が固着された丸胴の外周面に、第1湾曲部と、第1湾曲部に連続する第2湾曲部及び第2湾曲部に連続する第3湾曲部とからなる凹湾曲部を形成したものである。
前記構成により、丸胴とセンタフレームの溶接部から凹湾曲部のRが始まる従来のトラックフレームに比べて凹湾曲部のRを大きくできるため、作業中に発生した掘削反力により丸胴に過大な応力が作用しても、丸胴とセンタフレームの溶接部に集中する応力を緩和することができ、これによって過大な集中応力により溶接部に亀裂が発生したり、溶接部より丸胴が破損するのを未然に防止することができる。
また凹湾曲部のRを大きくすることにより丸胴の切削量を少なくできるため、加工工数の低減によるコストの削減が図れる上、丸胴の肉厚が従来のものに比べて増加するため、丸胴自体の強度や剛性が高くなり、これによって寿命も向上する。
本発明の建設機械のトラックフレームは、第1湾曲部を丸胴の下端部に突設されたフランジの上面を丸胴の半径方向へ順次高くなる直線によりテーパ状に切削することにより形成しものである。
前記構成により、丸胴とセンタフレームの溶接部から凹湾曲部のRが始まる従来のトラックフレームに比べて切削加工が容易になるため、加工コストの削減が図れるようになる。
本発明の建設機械のトラックフレームは、第1湾曲部を緩い曲線により形成し、第1湾曲部に連続して丸胴をR状に切削することにより第2湾曲部を形成したものである。
前記構成により、第1湾曲部と第2湾曲部を滑らかに連続させることができるため、集中応力の分散がさらに確実に行える。
本発明の建設機械のトラックフレームは、第4湾曲部を第3湾曲部に連続する直線または緩い曲線により丸胴の外周面に達するよう切削することにより形成したものである。
前記構成により、第3湾曲部から丸胴外周までの切削加工が容易になるため、加工コストの削減が図れるようになる。
本発明の建設機械のトラックフレーム製造方法は、トラックフレームを備えた走行体上に旋回体が旋回自在に設けられた建設機械のトラックフレーム製造方法において、トラックフレームのセンタフレームに、丸胴の下部に突設されたフランジを溶接する工程と、フランジ上面を丸胴の半径方向へ順次高くなる直線または緩い曲線によりテーパ状に切削することにより第1湾曲部を形成する工程と、第1湾曲部に連続するよう丸胴をR状に切削することにより第2湾曲部を形成する工程と、第2湾曲部に連続する直線または緩い曲線により丸胴の外周面に達するよう丸胴を切削することにより第3湾曲部を形成する工程とからなる。
前記方法により、丸胴とセンタフレームの溶接部から凹湾曲部のRが始まる従来のトラックフレームに比べて切削加工が容易になるため、加工コストの削減が図れると共に、凹湾曲部のRを大きくすることにより丸胴の切削量を少なくできるため、加工工数の低減によるコストの削減が図れる上、丸胴の肉厚が従来のものに比べて増加するため、丸胴自体の強度や剛性が高くなり、これによって寿命も向上する。
また前記製造方法により得られたトラックフレームは、丸胴とセンタフレームの溶接部から凹湾曲部のRが始まる従来のトラックフレームに比べて凹湾曲部のRを大きくできるため、作業中に発生した掘削反力により丸胴に過大な応力が作用しても、丸胴とセンタフレームの溶接部に集中する応力を緩和することができ、これによって過大な集中応力により溶接部に亀裂が発生したり、溶接部より丸胴が破損するのを未然に防止することができる。
本発明の建設機械によれば、丸胴とセンタフレームの溶接部から凹湾曲部のRが始まる従来のトラックフレームに比べて切削加工が容易になるため、加工コストの削減が図れると共に、凹湾曲部のRを大きくすることにより丸胴の切削量を少なくできるため、加工工数の低減によるコストの削減が図れる上、丸胴の肉厚が従来のものに比べて増加するため、丸胴自体の強度や剛性が高くなり、これによって寿命も向上する。
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
図1は油圧ショベルの側面図、図2は作業機を取り外した状態の油圧ショベルの正面図、図3は図2のA−A線に沿う断面図、図4は丸胴に形成された凹湾曲部の拡大断面図である。
図1に示す油圧ショベルは、自走自在な走行体1と、走行体1上に旋回装置2を介して旋回自在に設置された旋回体3とよりなる。
走行体1は、センタフレーム4aと、その両側に互に平行するよう設けられた一対のサイドフレーム4bよりなるトラックフレーム4を有していて、各サイドフレーム4bの一端側にはアイドラ6が前後移動自在に支承されており、他端側には油圧モータよりなる走行モータ7により回転駆動されるスプロケット8が設けられている。
アイドラ6とスプロケット8の間には無端状の履帯9が捲装されていて、この履帯9をスプロケット8で駆動することにより、走行体1が自走できるようになっていると共に、サイドフレーム4bの上下部には、複数の転輪10が回転自在に支承されている。
トラックフレーム4のセンタフレーム4a上に旋回装置2を介して旋回自在に設置された旋回体3は、底部が車体フレーム4aにより構成されていて、この車体フレーム4aの前部中央に作業機11が装着されている。
作業機11は図1に示すように、基端が車体フレーム3aに枢着され、ブームシリンダ12により起伏自在なブーム13と、ブーム13の先端に基端側が枢着され、アームシリンダ14により回動自在なアーム15と、アーム15の先端に枢着され、バケットシリンダ16により回動自在なバケット17とより構成されている。
車体フレーム3aの前部には、作業機11の側方に運転室18が設置され、車体フレーム3aの後部には、ボンネットカバー19aにより覆われたエンジン室19が設置されていて、このエンジン室19内に動力用のエンジン(図示せず)が収容されており、車体フレーム3aの後端にはカウンタウエイト20が取り付けられている。
一方走行体1と旋回体3の間に設置された旋回装置2は、トラックフレーム4の丸胴4c上に設けられている。
トラックフレーム4の丸胴4cは、鋼板や鋳鋼により円筒状に形成されていて、トラックフレーム4のセンタフレーム4a上に次のように固着されている。
丸胴4cの下端部には、図3に示すように外周側へ突出するフランジ4dが形成されており、フランジ4dの外周面がセンタフレーム4aの上面中央に開口された開口部4eの内周面に溶接されている。
フランジ4dの外周側の肉厚tは、センタフレーム4aの上面板4fとほぼ同一となっていて、上面板4fの上面に連続するフランジ4dの上面は、丸胴4cの半径方向に向かって角度α1で順次高くなるよう傾斜する直線よりなる第1湾曲部5aが形成されている。
この第1湾曲部5aは、丸胴4cとセンタフレーム4aの溶接部に応力が集中することを抑制するために丸胴4cの外周面に形成された凹湾曲部5の一部を構成するもので、この第1湾曲部5aを設けることにより、凹湾曲部5全体のRを大きくできると同時に、Rを大きくしても、丸胴4c下部の肉厚が減少しないようになっている。
そして第1湾曲部5aの上端は、凹湾曲部5全体のRを構成する第2湾曲部5bの下端に連続しており、第2湾曲部5bの上端は、直線または緩い曲線よりなる第3湾曲部5cの下端に連続している。
第3湾曲部5cの上端は丸胴4cの外周面に達していて、丸胴4cの外周面に対して角度α2で丸胴4cの外周面に連続しており、第1、第2、第3湾曲部5a、5b、5cにより形成された凹湾曲部5は、図3の実線で示すように直線と曲線の組み合わせ、もしくは緩い曲線と曲線の組み合わせによって全体が構成されている。
なお比較のため従来(特許文献1)の凹湾曲部を仮想線で示す。
一方丸胴4c上に設けられた旋回装置2は、丸胴4c上面に固着具2eにより固着された内輪2aを有しており、内輪2aの外周面には、全周に亘って環状の支持部2bが突設されていて、この支持部2bに複数のローラよりなるローラベアリング2cを介して外輪2dが回転自在に支承されている。
外輪2dは固着具2fにより旋回体3の車体フレーム3a底面に固着されていると共に、内輪2aの内周面には内歯ギヤ2gが形成されていて、旋回体3側に設置された旋回モータの回転軸に取り付けられたピニオン(ともに図示せず)がこの内歯ギヤ2gに噛合されており、旋回モータによりピニオンを回転駆動することにより、走行体1に対して旋回体3が旋回されるようになっている。
次に前記構成された建設機械の作用を説明する。
走行体1を構成するトラックフレーム4の製作に当たっては、センタフレーム4aの中央部に丸胴4cを、そして両側にサイドフレーム4bを溶接することによりトラックフレーム4全体を製作するが、センタフレーム4aに丸胴4cを溶接した後、丸胴4cの外周面に凹湾曲部5を切削加工する。
凹湾曲部5は前述したように第1、第2、第3湾曲部5a、5b、5cにより構成されていて、これら第1、第2、第3湾曲部5a、5b、5cは、数値(NC)制御される縦型旋盤等の工作機械を使用して高精度で切削加工しているが、切削する順番は、まず直線よりなる第1湾曲部5aを切削し、次に第1湾曲部5aを基準に第2、第3湾曲部5b、5cを順次切削加工していくが、切削順位はこれに限定されることはない。
また丸胴4cの強度を低下させることなく凹湾曲部5のRを大きくするためにも最も重要な丸胴4c下部のフランジ4d上面の傾斜角度α1を設けて、第1湾曲部5aと第2湾曲部5bの間を滑らかに接続している。
これによって従来のトラックフレーム(特許文献1)に比べて、丸胴4cの肉厚を増加させることができる。
さらに凹湾曲部5の応力の集中を抑制するため、第1、第2、第3湾曲部5a、5b、5cを切削加工した後、凹湾曲部5全体を研摩して、表面粗度の改善を図っている。
以上のようにして製作したトラックフレーム4を使用した建設機械の作業時の作用を次に説明する。
油圧ショベルのような建設機械は、主として掘削作業を行うことが多いが、岩盤掘削や岩盤破砕のような過酷な作業等を行う場合には、過大な掘削反力が作業機11に加わることがある。
作業機11に加わった過大な掘削反力は、旋回装置2を介して旋回体3を支持するトラックフレーム4の丸胴4cに作用する。
このため丸胴4cとセンタフレーム4aの溶接部に応力が集中して発生することになるが、丸胴4cの下部側外周面には、溶接部に集中する応力を分散する凹湾曲部5が予め切削加工されている。
この凹湾曲部5は、丸胴4cの下端部に形成されたフランジ4dの上面を、丸胴4cの半径方向に向かって順次高くなる傾斜面よりなる第1湾曲部5aに、凹湾曲部5の主要部を構成するRよりなる第2湾曲部5bを連続させて形成したことにより、従来のトラックフレームの丸胴に比べて凹湾曲部5全体のRを大きくとることができる。
凹湾曲部5のRを大きく取ることにより溶接部に集中する応力を分散させることができることは前述したが、これによって溶接部に応力が集中するのを緩和することができるため、集中応力により溶接部に亀裂が発生したり、溶接部が破損するのを未然に防止することができる。
また第1湾曲部5aを設けることにより、第2湾曲部5bのRを大きく形成しても、丸胴4cの特に最も過大な応力が発生する下部の肉厚が減少することがないため、丸胴4cの強度や剛性が低下することがなく、これによって過大な荷重により丸胴4c自体が破損するのを防止することができる。
一方図5は、丸胴4cに形成する凹湾曲部5の変形例を示すもので、この変形例では、直線により形成された第1湾曲部5aと第2湾曲部5bを滑らかに連続させるため、第1湾曲部5aと第2湾曲部5bの間に、緩い曲線で形成された第4湾曲部5dを設けたもので、これによって、第1湾曲部5aが直線により形成された傾斜面であっても、第1湾曲部5aと第2湾曲部5bをより滑らかに連続させることができるため、更なる集中応力の緩和が図れるようになる。
また図6は、第1湾曲部5aと第2湾曲部5b及び第3湾曲部5cからなる凹湾曲部5の第1湾曲部5aを緩い曲線R1で、そして第3湾曲部5cを緩い曲線R2で形成した変形例を示しており、図7は、第1湾曲部5aと第2湾曲部5b、第3湾曲部5c及び第4湾曲部5dからなる凹湾曲部5の第1湾曲部5aを緩い曲線R1で、そして第3湾曲部5cを緩い曲線R2で形成した変形例を示すもので、何れの変形例でも前記実施の形態と同様に、凹湾曲部5のRを大きく取ることにより溶接部に集中する応力を分散させることができると共に、第2湾曲部5bのRを大きく形成しても、丸胴4cの特に最も過大な応力が発生する下部の肉厚が減少することがないため、丸胴4cの強度や剛性が低下することがなく、これによって過大な荷重により丸胴4c自体が破損するのを防止することができる効果が得られる。
本発明の建設機械及びトラックフレームは、油圧ショベルのみならず、センタフレーム及びサイドフレームよりなるトラックフレームを備えた走行体を有する建設機械全般に適用できるものである。
本発明の実施の形態になる建設機械の側面図である。 本発明の実施の形態になる建設機械の作業機を取り外した状態の正面図である。 図2のA−A線に沿う拡大断面図である。 本発明の実施の形態になる建設機械の丸胴に形成された凹湾曲部の拡大断面図である。 本発明の実施の形態になる建設機械の丸胴に形成された凹湾曲部の変形例を示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態になる建設機械の丸胴に形成された凹湾曲部の変形例を示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態になる建設機械の丸胴に形成された凹湾曲部の変形例を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 走行体
3 旋回体
4 トラックフレーム
4a センタフレーム
4c 丸胴
4d フランジ
5 凹湾曲部
5a 第1湾曲部
5b 第2湾曲部
5c 第3湾曲部

Claims (9)

  1. トラックフレームを備えた走行体上に旋回体が旋回自在に設けられた建設機械において、前記トラックフレームのセンタフレームに下部が固着された丸胴の外周面に、第1湾曲部と、前記第1湾曲部に連続する第2湾曲部及び前記第2湾曲部に連続する第3湾曲部とからなる凹湾曲部を形成したことを特徴とする建設機械。
  2. 前記第1湾曲部は、前記丸胴の下端部に突設されたフランジの上面を、前記丸胴の半径方向へ順次高くなる直線よりテーパ状に切削することにより形成したことを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記第1湾曲部を緩い曲線により形成し、前記第1湾曲部に連続して前記丸胴をR状に切削することにより第2湾曲部を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の建設機械。
  4. 前記第3湾曲部は、前記第2湾曲部に連続する直線または緩い曲線により前記丸胴の外周面に達するよう切削することにより形成したことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の建設機械。
  5. トラックフレームを備えた走行体上に旋回体が旋回自在に設けられた建設機械において、前記トラックフレームのセンタフレームに下部が固着された丸胴の外周面に、第1湾曲部と、前記第1湾曲部に連続する第2湾曲部及び前記第2湾曲部に連続する第3湾曲部とからなる凹湾曲部を形成したことを特徴とする建設機械のトラックフレーム。
  6. 前記第1湾曲部は、前記丸胴の下端部に突設されたフランジの上面を、前記丸胴の半径方向へ順次高くなる直線によりテーパ状に切削することにより形成したことを特徴とする請求項5に記載の建設機械トラックフレーム。
  7. 前記第1湾曲部を緩い曲線により形成し、前記第1湾曲部に連続して前記丸胴をR状に切削することにより第2湾曲部を形成したことを特徴とする請求項5または6に記載の建設機械のトラックフレーム。
  8. 前記第3湾曲部は、前記第2湾曲部に連続する直線または緩い曲線により前記丸胴の外周面に達するよう切削することにより形成したことを特徴とする請求項5ないし7の何れかに記載の建設機械のトラックフレーム。
  9. トラックフレームを備えた走行体上に旋回体が旋回自在に設けられた建設機械のトラックフレーム製造方法において、前記トラックフレームのセンタフレームに、丸胴の下部に突設されたフランジを溶接する工程と、前記フランジ上面を前記丸胴の半径方向へ順次高くなる直線または緩い曲線によりテーパ状に切削することにより第1湾曲部を形成する工程と、前記第1湾曲部に連続するよう前記丸胴をR状に切削することにより第2湾曲部を形成する工程と、前記第2湾曲部に連続する直線または緩い曲線により前記丸胴の外周面に達するよう前記丸胴を切削することにより第3湾曲部を形成する工程とを備えたことを特徴とする建設機械のトラックフレーム製造方法。
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