JP2005144775A - 可塑化筒を複数備える射出成形機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 小型で構造が単純で。射出成形サイクルが短く、制御が容易な可塑化筒を複数備える射出成形機を提供すること。
【解決手段】 樹脂材料を可塑化する複数の小型の可塑化筒2と、該複数の小型の可塑化筒2から可塑化した樹脂材料の供給を受けて樹脂材料を射出する射出筒3とを備え、前記複数の小型の可塑化筒2は前記射出筒3に個々に着脱可能に配設されると共に、前記複数の小型の可塑化筒3を選択的にあるいは同時的に作動させる制御手段4を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 樹脂材料を可塑化する複数の小型の可塑化筒2と、該複数の小型の可塑化筒2から可塑化した樹脂材料の供給を受けて樹脂材料を射出する射出筒3とを備え、前記複数の小型の可塑化筒2は前記射出筒3に個々に着脱可能に配設されると共に、前記複数の小型の可塑化筒3を選択的にあるいは同時的に作動させる制御手段4を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、樹脂材料を可塑化する可塑化筒を複数備える射出成形機に関し、さらに詳しくは、複数の小型の可塑化筒を同時的に又は選択的に作動させて樹脂材料を可塑化し、1基の射出筒に供給し、この1基の射出筒から可塑化した樹脂材料を吐出して樹脂成形品を得る可塑化筒を複数備える射出成形機に関する。
可塑化した樹脂材料を吐出して樹脂成形品を得る射出成形機のうち、プリプラ式の射出成形機は、樹脂材料を可塑化する可塑化筒と、可塑化筒で可塑化した樹脂材料を吐出する射出筒とを別個に備える。このプリプラ式の射出成形機は、一般に、射出筒が可塑化した樹脂材料を吐出している間は、可塑化筒の可塑化動作は停止している。このため、可塑化筒を連続的に作動させて、射出成形サイクルのハイサイクル化を図る構成が提案されている。
例えば、可塑化筒と射出筒との間に、バネにより内部圧力を一定に維持するバッファ装置を配設し、可塑化筒で可塑化した樹脂材料をバッファ装置に一時的に貯留できる構成(特許文献1参照)が提案されている。一般に射出筒は間歇駆動となるため、可塑化筒を連続駆動させると、可塑化筒と射出筒との間で可塑化した樹脂材料の圧力の脈動が生じる。しかしこの構成によれば、可塑化した樹脂材料の圧力脈動をバッファ装置が吸収することから、可塑化筒を連続駆動させることができ、射出成形サイクルのハイサイクル化を図ることができる。
また、射出成形サイクルのハイサイクル化を目的とするものではないが、同様の構成として、可塑化筒と射出筒との間に樹脂溜まりを配設し、可塑化筒で可塑化した樹脂材料を樹脂溜まりに貯留し、貯留した樹脂材料をプランジャーで押し出して射出筒に供給する構成も提案されている(特許文献2参照)。この構成によれば、樹脂材料の吐出量に応じて可塑化筒を連続的に動作させることができる。
このほか、可塑化筒と射出成形用金型の間に、複数のプランジャーユニットを備え、射出成形用金型とプランジャーユニット又は金型との間の樹脂通路を切り替えることができる構成も提案されている(特許文献3参照)。この構成によれば、樹脂通路を切り替えることにより、1のプランジャーユニットが樹脂材料を金型に吐出している間に、他のプランジャーユニットに可塑化した樹脂材料を供給するという動作を交互に繰り返すことができる。このため、可塑化筒を連続的に動作させて射出成形サイクルのハイサイクル化を図ることができる。
しかしながら、これら各特許文献に記載の構成によれば、可塑化筒と射出筒との間にバッファ装置、樹脂溜まり、プランジャーユニット、あるいは樹脂通路の切り替え装置などを配設する必要があり、バレルの構造が複雑化し設備の大型化や、制御の複雑化を招く。このように、射出成形サイクルのハイサイクル化を図るために可塑化筒を連続的に作動させる構成とすると、射出成形機全体の構造が複雑化し、設備コストも掛かるなど、多品種少量生産を考えた場合、必ずしも現実的とはいえない。
上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、少容量の可塑化筒を複数組み合わせることで、射出成形サイクルが短くできる、あるいは小型で構造が単純又は制御が容易となる可塑化筒を複数備える射出成形機を提供することである。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、樹脂材料を可塑化する複数の小型の可塑化筒と、該複数の小型の可塑化筒から可塑化した樹脂材料の供給を受けて樹脂材料を吐出する射出筒とを備え、前記複数の小型の可塑化筒は前記射出筒に個々に着脱可能に配設されると共に、前記複数の小型の可塑化筒を選択的にあるいは同時的に作動させる制御手段を備えることを要旨とするものである。
ここで請求項2に記載のように、前記可塑化筒は、スクリューフライトが形成されるスクリューの回転により樹脂材料を可塑化するスクリュー式であって、前記スクリューはスクリューの外周面にスクリューフライトが形成される部位の長さLをスクリューのメータリング部の外径Dで除した比L/Dが10以下であると共に、スクリュースレッドの長さが、L/Dが20〜24でスクリューフライトのピッチとメータリング部の外径が等しく形成されるスクリューのスクリュースレッドの長さの60〜200%の長さとなるようにフライトピッチが設計されてなることが望ましい。
そして、請求項3に記載のように、前記可塑化筒の一端にはノズル部材が挿着され、該ノズル部材の外周面にはヘッド部材がスライド可能に遊嵌され、前記ノズル部材の先端を前記ヘッドチップがスライドした状態において可塑化筒の内部と前記射出筒の内部とを連通する吐出孔を有し、該吐出孔を通じて前記射出筒に可塑化した樹脂材料を供給するものであること、あるいは、請求項4に記載のように、前記可塑化筒の一端にはノズル部材がスライド式に進退動可能に挿通され、該ノズル部材の基端部には該ノズル部材をスライドさせたときに可塑化筒の内部と連通する開口部を有すると共に、前記ノズル部材の先端には前記ノズル部材をスライドさせたときに射出筒の内部に連通する吐出孔を有し、該吐出孔を通じて可塑化した樹脂材料を前記射出筒に供給することが望ましい。
一方、射出成形機に配設される射出筒はプランジャー式であって、請求項5に記載のように、前記射出筒の内部には、可塑化した樹脂材料を押し出すプランジャーを進退動可能に配設し、該プランジャーの側周面あるいは前記射出筒の内壁面のいずれか一方に螺旋状の溝を形成し、他方にはボール部材を空転可能に配設し、該ボール部材が前記螺旋状の溝に係合して前記プランジャーは進退動に伴って回転動すると共に、前記プランジャーの先端部には前記プランジャーと一体に回転する撹拌子構造が形成されることが望ましい。
そして、射出筒内に添加剤を添加するため、請求項6に記載のように、前記プランジャーには、先端部と基端部とを連通する1又は2以上の長孔を形成して該長孔に多孔質部材を挿着し、前記プランジャーの基端部に流体状添加剤を導入し前記長孔を通じて樹脂材料に流体状添加剤を添加するものであるか、請求項7に記載のように、前記プランジャーには、先端部と基端部とを連通する1又は2以上の長孔を形成して該長孔に多孔質部材を挿着し、前記プランジャーの基端部に流体状添加剤を導入し、該流体状添加剤の圧力により前記プランジャーを進退動させると共に、前記長孔を通じて樹脂材料に流体状添加剤を添加するものであることが望ましい。
ここで、請求項7に記載のように、前記長孔に挿着される多孔質部材は、連続泡の泡径あるいは通孔の孔径が50μm以下である多孔質金属あるいは多孔質セラミックスを適用することができる。
請求項1に記載の発明によれば、複数の小型の可塑化筒が同時的にあるいは選択的に作動して必要量の樹脂材料を可塑化することができる。このため、可塑化する樹脂材料の総量が多くとも、短時間で可塑化することができ、射出成形サイクルのハイサイクル化を図ることができる。そして、複数の小型の可塑化筒が射出筒に配設される構成とすれば、可塑化した樹脂材料を一時的に貯留するバッファ装置や、樹脂材料の流路を切り替える弁体などが必要なく、射出成形機の大型化や構造の複雑化を招くことがない。
ここで請求項2に記載のように、樹脂材料を可塑化する可塑化筒にスクリューの回転により樹脂材料を可塑化するスクリュー式を適用する場合において、各可塑化筒の内部に配設されるスクリューを、L/Dが10以下のものとすると、例えばスクリューの外径Dが20mm程度であっても、スクリューの外周面にスクリューフライトが形成される部位の長さL(以下、この部位の長さをスクリューの有効長Lと記す)は100〜200mm程度となる。このため、可塑化筒を短尺化することができ、射出成形機全体の小型化を図ることができる。
そしてこのスクリューのスレッドの長さは、同径でL/Dが20〜24で、フライトピッチがメータリング部の外径Dに等しく設計されるスクリュー(このように設計されるスクリューをスクウェアピッチのスクリューと記す)に比較して、スレッド長が60〜200%となるように設計されるから、樹脂材料の可塑化が促進され、樹脂材料の可塑化状態が不安定になることが防止される。
前記可塑化筒に請求項3又は請求項4に記載の供給ノズルを配設する構成であれば、これらの供給ノズルは小型化が容易で構造が単純であることから射出成形機の小型化を図ることができる。またメンテナンス性も良い。そして、ノズル部材又はヘッド部材のスライド動作により吐出孔の開閉を切り替える構成であるから、供給ノズルの開閉動作の制御も容易で、射出成形機全体の制御が容易となる。
また、請求項5に記載のように、プランジャーの外周面と射出筒の内壁面に、螺旋状のガイド溝とこのガイド溝と係合して空転するボール部材との組合せを構成すると共に、プランジャーの先端に撹拌子構造を設ければ、プランジャーを進退動させることにより撹拌子構造に回転動を付加することができる。このため撹拌子構造を回転させるための動力源や動力伝達機構及びその制御機構を別途配設する必要がなく、射出成形機の大型化、構造の複雑化あるいは制御の複雑化を招くことがない。
そして射出筒内の樹脂材料は、この撹拌子構造の回転により撹拌されることから、複数の射出筒から供給された樹脂材料を均一に撹拌して吐出することができ、得られる樹脂成形品の品質の安定化を図ることができる。
なお、請求項6に記載の発明によれば、プランジャーの先端部と基端部を連通する長孔に、多孔質部材が挿着されてなる構成の添加剤注入孔を形成し、この添加剤注入孔から射出筒の内部に流体状添加剤を添加することができる。このため、射出筒の内部やプランジャーに流体状添加剤の注入ノズルなどを形成する必要がない。また、各可塑化筒で添加剤を添加する構成に比較して射出成形機の構造も複雑化することがない。したがって、射出筒やプランジャーの構造を単純化して射出成形機を小型化することができる。
さらに請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明と同様の作用効果が得られ、前記長孔を通じて樹脂材料に流体状添加剤を添加することができると共に、流体状添加剤の圧力によりプランジャーを進退動させることができる。このため、プランジャーの駆動機構と添加剤の注入機構とを統合して射出成形機の構造の単純化や小型化、あるいは制御の容易化図ることができる。
そしてこの添加剤注入孔を通じてプランジャーの先端から添加剤を注入すると、注入された添加剤は直ちにプランジャーの先端に形成される撹拌子構造により撹拌される。このため、添加剤を可塑化した樹脂材料中に均一に拡散させることができる。
また、請求項8に記載の発明によれば、この多孔質部材は粘稠な可塑化した樹脂材料の浸入は防止できるが、流体状添加剤などの気体や粘度の低い液体の通過は許容することができる。このため、基端部から流体状添加剤を供給することができるが、可塑化した樹脂材料の漏出は防止することができる。また、樹脂の温度や圧力に対する耐性に優れると共に、注入ノズルを配設する構成に比較して、射出成形機のメンテナンス性が良くなる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る可塑化筒を複数備える射出成形機の構成を模式的に示した図である。(a)は一側方から見た図、(b)は(a)に示す矢印Bの向きから見た図、(c)は(a)の矢印Cの向きから見た図である。この射出成形機1は、樹脂材料を可塑化する複数(図においては3基)の小型の可塑化筒2と、各小型の可塑化筒2で可塑化した樹脂材料の供給を受けて吐出する射出筒3と、各小型の可塑化筒2を同時的にあるいは選択的に作動させる制御手段4(図1(b)(c)においては省略)とを備える。各小型の可塑化筒2で可塑化した樹脂材料は、各可塑化筒2の先端に配設される供給ノズル100を通じて射出筒3に供給されるように構成される。そして、射出筒3に供給された樹脂材料は、射出筒3のの先端に配設される射出用のノズル200から、射出成形用の金型(図示せず)に吐出充填するなどして、樹脂成形品を得るように構成される。
射出成形機1に配設される小型の可塑化筒2は、樹脂材料を可塑化する機構としては、従来一般に用いられている構成を適用することができる。例えば、スクリューの回転により樹脂材料を可塑化して吐出するスクリュー式、可塑化筒に配設される加熱手段により加熱して可塑化し、プランジャーによって押し出して吐出するプランジャー式、メルトポットで樹脂材料を可塑化し、メルトポットに直接圧搾空気などの流体を供給し加圧して押し出す方式、あるいはこれらの組合せからなる構成などである。そしてスクリューやプランジャーの駆動源についても、加圧流体によるラム駆動、バネによる駆動、モータによる駆動など、従来より一般的に用いられている構成を適用することができる。
ただし、射出成形機1の小型化のため、射出成形機1に配設される可塑化筒2は、駆動機構部を含めた全長が最大でも400mm程度であることが望ましい。また、可塑化筒2の1基当たりの樹脂材料の可塑化能力は1〜4g/sec程度であればよい。
以下に、本発明に係る射出成形機の可塑化筒として、好適に適用できるスクリュー式の可塑化筒およびプランジャー式の可塑化筒の構成について説明する。
まず、スクリュー式の可塑化筒の構成について説明する。図2は、射出成形機1に好適に適用できるスクリュー式の可塑化筒及びその駆動機構の要部の構造を模式的に示した一部断面図である。このスクリュー式の可塑化筒2aは、バレル21aと、バレル21aの内部で回転し、樹脂材料を可塑化して押し出すスクリュー50と、スクリュー50の回転により可塑化した樹脂材料を、射出筒に供給する供給ノズル100aとを備える。そしてバレル21aの一端には、スクリュー50を駆動するモータなどの回転動力源22、及び回転動力をスクリュー50に伝達するギアボックスなどの動力伝達機構23とが配設される。バレル21a及び供給ノズル100aには、樹脂材料を加熱する加熱ヒータ24が配設される。
この可塑化筒2aは駆動機構部22、23を含めた全長Liが最大でも400mm程度以下に設計されることが望ましい。従って、スクリュー50の有効長Lは最大でも180mm程度のものが適用され、バレル21aの長さは最大でも250mm程度に設計されることが望ましい。なお、図2に示すスクリュー50は、有効長Lが110mm、外径Dが22mmで、L/Dが5に設計されるものである。
一般に射出成形機においては、射出成形用のスクリューのL/Dが10以下であると、樹脂材料の可塑化状態が安定せず、未溶融樹脂や半溶融樹脂が射出筒から吐出され、成形不良が生じたり成形不能となったりする。このため通常はL/Dが18〜20程度のものが用いられる。しかし、このようなL/D設計では、例えば外径Dを20mm程度としても有効長Lは360〜400mmとなり、可塑化筒の全長を400mm程度以下にすることができない。
そこで、本実施の形態に係る可塑化筒2aに用いられるスクリュー50は、L/Dを5〜10としてスクリューの有効長Lを短くし、可塑化筒2aの短尺化を図るものである。そして、樹脂材料の良好な可塑化状態を維持するため、L/Dが20〜24で同径のスクウェアピッチのスクリューが有するスレッド長の60〜200%、より好ましくは70〜120%のスレッド長を有するようにフライトピッチが設計されてなるものを適用する。
このような設計のスクリューによれば、L/Dが20〜24のスクウェアピッチのスクリューと比較すると、1回転当たりの吐出量が減少するため樹脂材料の滞留時間が長くなる。具体的には例えば、同一回転数とすると滞留時間は180〜700%程度となる。一般に可塑化筒内での樹脂材料の可塑化は、主に樹脂材料のせん断発熱によるといわれている。しかし、バレルに配設されるヒータによっても可塑化されるため、樹脂材料を長時間滞留させることにより可塑化を促進することができる。
一方、吐出量を一定に維持するには、スクリューの回転数を上昇させる必要がある。回転数が上昇すると樹脂材料に大きなせん断力がかかって可塑化が促進され、樹脂材料の可塑化状態が安定する。
次に示す表1は、適用できるスクリューの例として、L/Dが5及び10、スクリューの外径Dが22mmのスクリューについてのスレッド長とフライトピッチの計算結果、及び従来一般のL/Dが20のスクウェアピッチについてのスクリューのスレッド長との比較を示した表である。
表に示すように、L/Dが10においては、フライトピッチを11mmとするとスレッド長は約1425mmとなる。また、フライトピッチを8mmとするとスレッド長は約1930mmとなる。これらはそれぞれL/Dが20のスクウェアピッチのスクリューのスレッド長の約92%、124%の長さであり、いずれも60〜200%の範囲内となる。一方、フライトピッチを22mmとすると、スレッド長は約776mmとなる。これはL/Dが20のスクウェアピッチのスクリューのスレッド長の50%となり範囲外となる。したがってこの場合にはフライトピッチが11mm及び8mmのスクリューを好適に適用できる。
また、L/Dが5のスクリューにおいては、フライトピッチを8mmとするとスレッド長は965mmとなる。また、フライトピッチを5mmとするとスレッド長は1529mmとなる。これらはそれぞれL/Dが20のスクウェアピッチのスクリューのスレッド長の62%、92%の長さであり、いずれも60〜200%の範囲内となる。一方、フライトピッチを22mmとするとスレッド長は388mmとなる。これはL/Dが20のスクリューのスレッド長の25%しかなく範囲外となる。したがってこの場合には、フライトピッチが5mm及び8mmのスクリューを好適に適用できる。
次いで、このスクリュー式の可塑化筒2aに適用される供給ノズル100aについて説明する。この供給ノズル100aは、可塑化筒2aの短尺化を図るため小型であることが望ましく、また、制御及びメンテナンスの容易化のため、動作機構及び組み付け構造が単純であることが望ましい。
図3は、前記要件を充足し、前記スクリュー式の可塑化筒2aに適用される供給ノズル100aについて、分解した状態を示した一部断面図を含む外観斜視図である。この供給ノズル100aは、バレルのシリンダヘッド101に装着されるノズルチップ102aと、このノズルチップ102aの外周面にスライド式に往復動可能に遊嵌されるヘッドチップ103aと、このヘッドチップ103aと前記シリンダヘッド101との間に架設されるコイルバネ104と、ノズルチップ102a、ヘッドチップ103a及びコイルバネ104に覆いかぶせるようにしてシリンダヘッド101に装着する押さえナット105aとを備える。
この供給ノズル100aの各構成要素について説明する。シリンダヘッド101にはノズルチップ102a及び押さえナット105aを装着するための凸部111が形成される。また、シリンダヘッド101の略中心を貫通する樹脂材料経路113が形成される。この凸部111の外周面には押さえナットを螺合するネジ部112が形成されると共に、樹脂材料経路113にはノズルチップ102aを螺合するネジ部114が形成される。
ノズルチップ102aは、内部には空洞状の樹脂材料経路が形成され、一端に細管状の吐出部121を有する異径の円筒形状の部材である。そして外周面に形成されるネジ部122を、シリンダヘッド101のネジ部114に螺合してシリンダヘッド101に固定する。この吐出部121の構造の詳細については後述する。
ヘッドチップ103aは、略円筒形状の本体133の一端に、外径の大なるフランジ131が形成され、内部には軸線方向に貫通するノズルチップ収容孔132が形成される。このノズルチップ収納孔132にノズルチップ102aの吐出部121を挿通し、ヘッドチップ103aがノズルチップ102aの吐出部121の外周面上を進退動自在に装着する。
押さえナット105aは内部が空洞の略円筒形状に形成される。その一端の端面にはヘッドチップ挿通孔151が形成される。このヘッドチップ挿通孔151の内径は、ヘッドチップ103aの本体133は挿通可能であるが、フランジ131は通過不可能な径に設計される。そして、ヘッドチップ103aをノズルチップ102aに装着した状態で、ヘッドチップ103aの本体133をヘッドチップ挿通孔151に挿通させ、押さえナット105aをヘッドチップ103a及びノズルチップ102aに覆い被せる。そして、内周面に形成されるネジ部152とシリンダヘッド101のネジ部112とを螺合し、シリンダヘッド101に固定する。
図4は、ノズルチップ102aの吐出部121の構造を示した図であり、(a)は外観斜視図、(b)は内部構造を示したA−A線断面図である。吐出部121は、内部に空洞状の樹脂材料経路123が形成される中空の細管状の部位である。先端面124は閉鎖され、先端面124の直近の側周面には、内部の樹脂材料経路123に連通する吐出孔125が形成される。なお、図においては、円周方向に等間隔に4箇所形成される構成を示す。
図5(a)は、組み付けられた状態のシャットオフノズル100aの内部構造を示した断面図である。組み付けられた状態では、シリンダヘッド101の樹脂材料経路113と、ノズルチップ102aの樹脂材料経路123とが連通する。また、ヘッドチップ103aはコイルバネ104の付勢力により、フランジ131が押さえナット105aの内壁面に押しつけられて当接した状態に保持される。この位置状態においては、ノズルチップ102aの吐出部121が、ヘッドチップ103aのノズルチップ収納孔132に収納された状態にある(拡大図参照)。このため、ノズルチップ102aの吐出孔はノズルチップ収納孔132の内壁面により蓋をされ、樹脂材料を吐出できず、また、外部から逆流できない状態に維持される。
そして樹脂材料を吐出するには、図5(b)に示すように、ヘッドチップ103aをコイルバネ104の付勢力に抗して矢印aの向きにスライドさせる。ヘッドチップ103aをスライドさせると、ノズルチップ102aの吐出部121の先端近傍がヘッドチップ103aのノズルチップ収容孔132から突出する(拡大図参照)。このため、吐出孔125が露出し、バレルから送り出される可塑化した樹脂材料を吐出することができる。
樹脂材料を吐出供給後、ヘッドチップ103aをスライドさせるために加えた力を除去すると、ヘッドチップ103aはコイルバネ104の付勢力により矢印aの反対の向きにスライドする。その結果、再び図5(a)に示す状態に戻り、樹脂材料を吐出できず、また外部から逆流できない状態となる。
このような供給ノズル100aが適用された可塑化筒2aによれば、吐出孔125の開閉の切換は、ヘッドチップ102aを進退動させて行うことができる。あるいは、ヘッドチップ102aを固定し、供給ノズル(ヘッドチップ102aを除く)100aを進退動させて、相対的にヘッドチップ103aを進退動させて行うことができる。
このように、開閉動作が単純でその制御が容易であり、可塑化筒及びこの可塑化筒を適用する可塑化装置の構造や制御の単純化を図ることができる。また、この供給ノズル100aは小型に構成できるため可塑化筒、可塑化装置の大型化を招くことがない。構造が単純で可塑化筒の先端側から操作のみで組み付けや分解が可能なためメンテナンス性も良い。
そして、このようなスクリュー及び供給ノズルが適用される可塑化筒2aは、例えば、外径Dが22mmでL/Dが5のスクリューを適用すると、スクリューの有効長Lは110mmとなるから、バレルの長さLbを180mm程度に設計することができる。そして供給ノズルが小型に設計されることも併せると、可塑化筒の全長Liは駆動機構部も含めて375mm程度となり、400mm以下に設計することができる。なお、このような構成の可塑化筒は、おおむね1〜4g/sec程度の吐出能力を有する。
次いで、プランジャー式の可塑化筒について説明する。図6はプランジャー式の可塑化筒2bに好適に適用できる供給ノズルを分解した状態を示した一部切断図を含む外観斜視図である。なお、前記スクリュー式の可塑化筒に適用される供給ノズルと同一の構成を有する箇所については、詳細な説明は省略し、同一の符号を付して用いる。また、バレル、プランジャーの構造及び駆動機構については、一般的なプランジャーの構成を適用できることから説明は省略する。
この供給ノズル100bは、バレル21bの一端にスライド式に進退動可能に挿入されるシャットオフ部材106と、このシャットオフ部材106に装着されるノズルチップ102bと、シャットオフ部材106をバレル21bの一端から抜脱不可能に保持する押さえナット105bと、押さえナット105bに装着されるヘッドチップ103bと、シャットオフ部材106と押さえナット105bとの間に架設されるコイルバネ104とを備える。また、バレル21bには樹脂材料を加熱するヒータ24が配設される。
この供給ノズル100bの各構成要素について説明する。バレル21bは、その一端に、内部に連通するシャットオフ部材挿入孔115が形成される。このシャットオフ部材挿入孔115の内周面には、端面116から所定の位置に、内側に向かって突起するにシール片117が形成される。
シャットオフ部材106は、摺動部161、バネ掛け部163及びノズルチップ挿着部162が形成される異径の円筒形状の部材で、内部には樹脂材料経路164が形成される。また、ノズルチップ102bは、シャットオフ部材106に装着する挿着部126と、細管状の吐出部121からなる異径の円筒状に形成される。そしてシャットオフ部材106とノズルチップ102bは、それぞれに形成されるネジ部127、165が螺合し一体に結合する。そして結合した状態で、シャットオフ部材106の摺動部161を、バレル21bの一端をシャットオフ部材挿入孔115に挿入する。なお、シャットオフ部材106の構造については後述する。また、ノズルチップ102bの吐出部121は、前記スクリュー式の可塑化筒に適用される供給ノズルのノズルチップの吐出部と同一の構成を有する(図4参照)。
押さえナット105bは略円筒形状の部材で、バレル21bの一端に遊挿されたシャットオフ部材106とノズルチップ102bの結合体が抜脱しないように保持する。また、先端面にはネジ部156を有するヘッドチップ挿着部153が形成される。そしてヘッドチップ挿着部153を軸線方向に貫通するノズルチップ収納孔154が形成される。
ヘッドチップ103bは、内部に貫通孔であるノズルチップ収納孔134が形成される。そして内部に形成されるネジ部135を押さえナット105bのヘッドチップ挿着部153のネジ部156に螺合して押さえナット105bに装着する。
そして、押さえナット105bの内壁面と、シャットオフ部材106のバネ掛け部163との間にコイルバネ104を架設する。さらにノズルチップ102bの吐出部121を押さえナット105b及びヘッドチップ103bのノズルチップ収納孔134に挿入して、押さえナット105bのネジ部156とバレル21bのネジ部118とを螺合して固定する。
図7はシャットオフ部材106の構造を示した図であり、(a)は外観斜視図、(b)は内部構造を示した断面図である。図7(a)に示すように、摺動部161の側周面には、開口部である樹脂材料導入孔167が形成される(図においては円周方向に等間隔に4箇所形成される構成を示す)。また、樹脂材料導入孔167から摺動部161の端面168に至る樹脂材料導入溝166が形成される。そして樹脂材料導入孔167は内部で結合して樹脂材料経路164に連通する。
このような供給ノズル100bの動作は以下の通りである。図8は供給ノズルの動作を示した断面図であり、(a)は可塑化した樹脂材料を吐出できない状態を、(b)は吐出できる状態を示す。
バレル21bの内部の樹脂材料が所定の圧力以下であるときには、図8(a)に示すようにシャットオフ部材106はコイルバネ104の付勢力により端面168がシール片117に押しつけられた状態に維持される。このため端面168に現れる樹脂材料導入溝の開口部は、シール片117に蓋をされた状態にある。一方、ノズルチップ102bの吐出部121の先端は、ヘッドチップ103bのノズルチップ収納孔134に収納される。このため、吐出孔125はノズルチップ収納孔134の内壁面により蓋をされた状態に維持される。従って、バレル21bの内部の可塑化した樹脂材料は吐出されず、かつ、ノズル100bの外部から樹脂材料が逆流することも防止される。
バレル21b内に配設されるプランジャー(図示せず)を前進させるとバレル21bの内部の可塑化された樹脂材料の圧力が上昇する。そして、所定の圧力に達すると、図8(b)に示すようにシャットオフ部材106とノズルチップ102bの結合体は、樹脂材料の圧力によりコイルバネ104の付勢力に抗して矢印aの向きにスライドする。このためシャットオフ部材106の端面168がシール片117から離れて樹脂材料導入溝の端面が露出すると共に、ノズルチップ102bの吐出部121が突出して吐出孔125が露出する。これにより、バレル21bの樹脂材料は、その圧力によって樹脂材料導入溝から樹脂材料導入孔に流入し、樹脂材料経路164を経て吐出孔125から吐出される。
プランジャーの前進動を停止すると、バレル21bの内部圧力が所定の値以下になり、樹脂材料の吐出動作が終了する。これにより、シャットオフ部材106とノズルチップ102bの結合体は、コイルバネ104の付勢力により矢印aの反対向きにスライドする。その結果、シャットオフ部材106の端面168がシール片117に当接すると共に、ノズルチップ102bの吐出部121がヘッドチップ103bのノズルチップ収納孔134に収納され、再び図8(a)に示す状態に戻って樹脂材料の吐出及び逆流ができない状態となる。
このような構成及び動作の供給ノズル100bによれば、構造が単純で供給ノズル本体を小型に構成できる。また、ノズルの組み付けや分解は可塑化筒の先端側からの操作のみで行うことができるため、メンテナンス性も良い。さらに、可塑化した樹脂材料の圧力を変化させることによって吐出孔の開閉が切り替えられるから、供給ノズルを駆動する別個独立した動力源や動力を伝達する機構が不要となる。特にプランジャー式の可塑化筒は、プランジャーの駆動圧が比較的制御しやすく、供給ノズルの開閉制御も容易となる。またバレルの小径化が容易で、可塑化装置を小型化することができ、おおむね3〜4g/shot程度の可塑化・吐出能力を有する可塑化筒に好適に適用することができる。
なお、このような構成を有する可塑化筒2a、2bは、可塑化筒単独で小型の射出成形機の射出ユニットとしても機能する。すなわち、供給ノズル100a、100bはシャットオフタイプの射出ノズルとして機能するものであり、そのまま射出成形用の金型などに可塑化した樹脂材料を吐出充填し、樹脂成形品を得ることも可能である。
次いで、射出筒の構成について説明する。射出成形機の小型化のため、射出筒は小型に構成される必要がある。また、複数の小型の可塑化筒で可塑化した樹脂材料の供給を受けるため、射出筒の内部で樹脂材料を均一に撹拌できる構成を有することが望ましい。そして撹拌子機構は、射出筒を大型化しないため、小型で制御が容易であることが望ましい。
図9(a)は、前記要求を充足し、本発明の射出成形機に適用できるプランジャー式の射出筒の要部の構造を模式的に示した図である。この射出筒3は、可塑化筒から供給された樹脂材料を一時的に貯留するバレル31と、バレル31に貯留された樹脂材料を押し出して吐出するプランジャー7と、このプランジャー7の進退動の動力源であるエアシリンダ32及びピストン33と、この動力をプランジャー7に伝達するラム34とを備える。
また、可塑化筒に配設される射出ノズル100cは、バレル31の内部圧力を所定の圧力に維持する必要があることから、シャットオフノズルであることが望ましく、具体的には、前記プランジャー式の可塑化筒に配設される供給ノズル(図4及び図5参照)と同一の構成を有するものが好適に適用される。
プランジャー7の先端部には、バレル31に供給された樹脂材料を撹拌する撹拌子構造75が形成される。一方、プランジャー7の基端部74は継ぎ手36を介してラム34と連繋する。この継ぎ手36はバレル31の内部の樹脂材料の圧力や、ラム34から伝達されるスラスト荷重を支えると共に、プランジャー7がラム34に対して回転できる構成を有する。具体的には例えば、転がり軸受タイプのスラスト軸受などを好適に適用できる。そしてラム34はエアシリンダ32のピストン33と連繋し、流体の圧力によるピストン33の往復動をプランジャー7に伝達する。さらに、プランジャー7の側周面には螺旋状のガイド溝71が形成される。そして、バレル31の内壁面にはボール部材37が空転可能に配設され、このガイド溝71とボール部材37とが係合する。
この構成によれば、エアシリンダ32及びピストン33から伝達される動力により、プランジャー7が前進(矢印cの向きに移動することをいう。以下同じ)したり、可塑化筒2から供給される樹脂材料の圧力により後退(矢印cの反対向きに移動することをいう。以下同じ)したりすると、プランジャー7のガイド溝71とバレル31のボール部材37との作用によりプランジャー7が回転し、プランジャー7の先端部に形成される撹拌子構造75がプランジャー7と共に回転する。このため、撹拌子構造75を回転させるための独立した動力源が不要で、射出成形機の構造を単純化でき、小型化を図ることができると共に、制御も容易となる。
また、プランジャー7には添加剤注入孔73が形成される。この添加剤注入孔73は、プランジャー7の基端部74と先端部を連通する長孔の内部に多孔質部材が挿着されて構成されるものである。この多孔質部材は、粘稠な可塑化した樹脂材料の浸入は不可能であるが、気体や低粘度の液体の通過は可能なものであり、例えば多孔質ステンレスや多孔質アルミニウムなどが適用される。なお、この機能のために必要となる多孔質部材の連続泡の泡径や通孔の孔径の範囲は、可塑化した樹脂材料の粘度や圧力により異なるため、必要に応じて選択する。例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂の場合には、泡径あるいは孔径が50μm以下であればよい。この多孔質部材は、より具体的には、「メタポール−METAPOR(商品名)」(Pontc Ltd.スイス社製)、「ヒポラス(商品名)」((株)神戸製鋼所製)などを適用することができる。
この添加剤注入孔73によれば、加圧した流体状添加剤をケーシング38に導入し(矢印bは流体状添加剤の流れの向きを示す)てプランジャー7の基端部74を流体状添加剤に晒すなどすると、流体状添加剤はその圧力によって添加剤注入孔73の多孔質部材に浸入し、プランジャー7の先端部からバレル31の内部に注入されて樹脂材料に添加される。一方、可塑化した樹脂材料は、この多孔質部材に浸入できないから、樹脂材料が基端部74から漏出することはない。
このため、流体状添加剤を添加するためにバレル31の内壁面やプランジャー7に逆止弁や注入ノズルなどを配設する必要がなく、バレル31やプランジャー7の大型化及び構造の複雑化をきたすことがない。また、注入ノズルを配設する構成に比較してメンテナンス性も良い。なお、添加剤注入孔73は、長孔の全長に亘って多孔質部材が挿着される構成の他、プランジャー7の強度が確保できるのであれば、プランジャー7の先端部近傍にのみ挿着する構成であっても良い。
図9(b)は、図9(a)に示す射出筒の変形例で、エアシリンダ32の作動媒体として加圧した流体状添加剤を用いる構成のプランジャー式の射出筒の要部の構造を模式的に示した図である。この構成は、プランジャー7の基端部74にピストン33を構成してエアシリンダ32に配設し、基端部74を加圧した流体状添加剤で直接押圧してプランジャー7の本体を進退動させると同時に、エアシリンダ32の流体状添加剤の圧力で基端部74から添加剤注入孔73に注入するものである。このように、エアシリンダ32の作動媒体として加圧した流体状添加剤を用いると、流体状添加剤を供給する機構が簡略化でき、射出成形機1の小型化及び添加剤の注入の制御の容易化を図ることができる。
そして、複数の可塑化筒で可塑化した樹脂材料を1基の射出筒から吐出する構成においては、樹脂材料に添加剤を添加する場合、個々の可塑化筒で添加するよりも1基の射出筒内でまとめて添加する方が効率が良く、かつ添加剤を添加する構成が単純となって制御も容易である。
ここで、可塑化筒から可塑化した樹脂材料の供給を受ける樹脂材料経路のバレル31側の開口部は、図9(c)に示すように、プランジャー7がもっとも前進した位置において、プランジャー7の先端面の直近に位置するように設計されることが望ましい。
このような構成を有する複数の小型の可塑化筒を備える射出成形機の動作は次のとおりである。
まず各可塑化筒に樹脂材料を供給して可塑化し、可塑化した樹脂材料を供給ノズルを通じて射出筒に供給する。可塑化筒にスクリュー式を適用する場合には、可塑化筒を前進させて供給ノズルの吐出孔を開き、各可塑化筒のスクリューを回転させて樹脂材料を可塑化し、可塑化した樹脂材料を射出筒に供給する。
一方、可塑化筒にプランジャー式が適用される構成においては、まず、可塑化筒のバレル内の樹脂材料を加熱して可塑化し、可塑化筒に配設されるプランジャーを前進させて射出筒に供給する。プランジャーを前進させると、可塑化筒内部の樹脂圧力が上昇し、その圧力の上昇により供給ノズルの吐出孔が開いて可塑化した樹脂が射出筒に供給される。
樹脂材料の供給開始時点においては、図9(c)に示すように、プランジャー7はもっとも前進した位置にあり、可塑化筒2から供給される可塑化した樹脂材料に、エアシリンダ32によって所定の圧力(背圧)をかけながらプランジャー7を後退させる。このとき、プランジャー7の先端の撹拌子構造75がプランジャー7と共に回転して、樹脂材料にせん断を与えて可塑化を促進する。このため、仮に各可塑化筒2から供給される可塑化した樹脂材料の温度がそれぞれ差があったり、不均一であったとしても、均一な温度となる。
そして、可塑化した樹脂材料を射出筒3に供給するときには、プランジャー7の基端部74に所定の圧力の流体状添加剤を導き、添加剤注入孔73を通じて樹脂材料に流体状添加剤を注入添加する。流体状添加剤はプランジャー7の先端部から樹脂材料に注入され、プランジャー7の先端部には撹拌子構造75が形成されることから、注入された流体状添加剤は、直ちに撹拌子構造75により撹拌されて樹脂材料中に分散する。このため添加された添加剤の濃度を均一にすることができる。なお、プランジャー7の基端部74にピストンを形成して、加圧した流体状添加剤でプランジャー7を押圧する構成であれば、樹脂材料の供給中に加える背圧により流体状添加剤が添加される。
バレル31に樹脂材料を供給した後、エアシリンダ32の作動媒体によりラム34を押圧してプランジャー7を前進させるとともに、射出筒を前進させて射出ノズルの射出孔を開き、可塑化した樹脂材料を吐出する。可塑化筒の供給ノズルや、射出筒の射出ノズルの開閉切換のための可塑化筒の進退動の駆動源としては、小型のサーボモータや空気圧シリンダーなどが適用できる。
プランジャー7の前進に伴い撹拌子構造75が回転するため、吐出時においても樹脂材料にせん断が与えられ、可塑化状態がさらに安定すると共に、流体状添加剤を注入しつつ撹拌し、樹脂材料の温度や添加された添加剤が均一となって吐出される。なお、プランジャー7の基端部74にピストンを形成して、加圧した流体状添加剤でプランジャーを押圧する構成であれば、プランジャー7を前進させるための圧力により流体状添加剤が添加される。
吐出操作完了後、射出筒を後退させて射出ノズルのノズル孔を閉鎖する。また、再びプランジャー7を後退させてバレル31に樹脂材料を供給する動作に移行する。図9(c)に示すように、プランジャー7がもっとも前進した位置においては、撹拌子構造75によりバレル31の内部のノズル100cの近傍には隙間が存在することから、この隙間には添加剤の濃度の高い樹脂材料が残留している。
しかし、樹脂材料経路のバレル31側の開口部は、プランジャー7がもっとも前進した位置において、プランジャー7の先端面直近に形成されることから、プランジャー7が後退を開始すると、各可塑化筒2から供給される樹脂材料は、残留する樹脂材料とプランジャー7の先端面との間に割り込むように流入する。このため、添加剤注入孔73から注入される流体状添加剤は、可塑化筒から流入する樹脂材料に添加され、かつ、残留する樹脂材料は可塑化筒2から流入する樹脂材料により添加剤の濃度が薄められるから、次ショットのためにバレル31に供給された樹脂材料は、流体状添加剤が均一に添加された状態が確保される。
そして次の吐出動作においては、この残留する樹脂材料が最初に吐出されることから、射出成形機1の運転中に一部の樹脂材料がバレル31に残留し続けるということがない。
図10は、プランジャーの先端に形成される撹拌子構造の各種の例を示した外観斜視図である。(a)(b)はプランジャーの先端にピンを突設される構成のものである。ピンとしては円ピン、楕円ピン、多角形ピンなど各種断面形状のピンが適用でき、突設される数も任意に設定される。(c)(d)(e)は柱状体、錐台が突設される構成のものである。これら柱状体、錐台も円形、多角形など各種の断面形状のものが適用できる。(f)(g)(h)は先端面を所定の形状に窪ませた構成のものであり、多角錐台、円錐台、多角形錐、円錐、その他の凹構造を有する。(i)(j)は外周面に凹凸を有する構成のものである。例えば円柱あるいは円錐の側周面に複数の歯を形成するものであり、この歯の数は任意に設定できる。(k)(l)は端面に切り欠きを形成する構成のものである。例えば端面に溝を形成するものであり、この溝の形状や数は任意に設定される。(m)(n)(o)は板状部材が突設される構成を有するものである。この板状部材は、単板あるいは複数の板の組合せからなり、板の枚数や先端の形状は任意に設定される。(p)はプランジャーの先端に棒状部材を突設し、この棒状部材の先端に多面体を配設する構成のものである。この多面体は任意の形状であって良い。
なお、これら図示した撹拌子構造は例示であり、これら以外の形状のものであっても良い。ただし、例えばスクリュー形状のような螺旋構造とすると、撹拌子構造の回転によって樹脂材料を押したり引いたりすることから、比較的単純な直線的形状であることが望ましい。
この際、制御手段により、吐出する樹脂材料の量に応じてすべての可塑化筒を同時的に作動させたり、一部を選択的に作動させたりすることができる。複数の可塑化筒を同時的にあるいは選択的に作動して樹脂材料を可塑化するから、短時間で樹脂材料を可塑化でき、射出成形サイクルのハイサイクル化を図ることができる。このため、可塑化する樹脂材料の量が多くなったとしても可塑化時間が長くなることがない。
この可塑化筒を複数備える射出成形機の具体的な動作態様としては、以下の3態様がある。第1の態様は、1基の可塑化筒が射出筒に樹脂材料を供給している間に、他の可塑化筒が可塑化動作を行う態様である。第2の態様は、すべての可塑化筒が同時に可塑化、射出筒への供給を行い、射出筒が樹脂材料を吐出している間に同時に可塑化を行う態様である。第3の態様は、1基以上の可塑化筒を複数の組に分け、1組の可塑化筒群が樹脂材料を可塑化している間に、他の組の可塑化筒群は射出筒に樹脂材料の供給を行い、射出筒が樹脂材料を吐出するという動作態様である。
第1の態様、すなわち1基の可塑化筒が射出筒に樹脂材料を供給している間に、他の可塑化筒が可塑化動作を行う態様は、射出筒の吐出量が少なくてよく、1回の吐出において必要となる樹脂材料の量が1基の可塑化筒の可塑化容量以下であるような場合に適用できる。例えば1個取りの小型の射出成形用金型を用いて射出成形を行う場合などである。
図11は、第1の態様の動作を模式的に示した簡単なタイムチャートで、3基の可塑化筒を備える構成を用い、1基の射出筒が樹脂材料を吐出する例を示す。具体的には、次のような動作をする。第1の可塑化筒は可塑化した樹脂材料を射出筒に供給する(i)。第1の可塑化筒が樹脂材料を供給している間は、第2及び第3の可塑化筒は樹脂材料の可塑化を行う(ii)(iii)。そして第1の可塑化筒は、樹脂材料の供給を終了すると樹脂材料の可塑化を開始する(iv)。そして、射出筒は樹脂材料の吐出動作を行い(v)、次の吐出動作の準備をする。
第2の可塑化筒は、射出筒の吐出動作が終了すると、射出筒に可塑化した樹脂材料を供給する(vi)。第2の可塑化筒は射出筒に樹脂材料を供給後、可塑化を開始し(vii)、樹脂材料が供給された射出筒は、吐出動作をする(viii)。
第3の可塑化筒は、射出筒が第2の可塑化筒から供給を受けた樹脂材料を吐出した後に、射出筒に樹脂材料を供給し(ix)、第3の可塑化筒から可塑化した樹脂材料の供給を受けた射出筒は樹脂材料の吐出動作をする(x)、というように、複数の可塑化筒を順番に動作させて樹脂材料の供給を連続的に行うものである。
可塑化筒が小型で可塑化容量が小さいと、可塑化筒による可塑化時間よりも射出筒による吐出時間の方が短くなることがある。このような場合、射出筒が1基のみであると、樹脂材料の吐出動作が完了したにもかかわらず、可塑化筒の可塑化が完了していないために供給を行うことができずに時間の無駄が発生する。しかし、複数の可塑化筒を備え、1基の可塑化筒が樹脂材料を射出筒に供給している間に、他の可塑化筒の内の少なくとも1基が樹脂材料の可塑化を完了していれば、射出筒が樹脂材料の吐出動作を完了後、直ちに次の供給に移行することができ、射出成形サイクルのハイサイクル化を図ることができる。
可塑化筒や射出筒のノズルの加熱温度は、例えばPBT樹脂などを用いる場合には240〜260℃となるように加熱する。また、樹脂材料の吐出後に加熱を停止するほか、積極的に冷却するものであってもよい。なお、図11のタイムチャートは模式的なものである。すなわち、射出筒による吐出動作と各可塑化筒による可塑化動作とが同時に完了するように示されているが、実際には必ずしも同時に完了するものではなく、いずれか遅い方が完了した時点で次の供給動作に移行するものであればよい。
(2)の、すべての可塑化筒が同時に可塑化、射出筒への供給を行い、射出筒が樹脂材料を吐出している間に同時に可塑化を行う動作態様は、例えば射出筒に1回に吐出させる樹脂材料の量が、1基の可塑化筒が1回に可塑化・供給できる樹脂材料の量よりも多い場合に適用できる。また、射出筒が吐出する樹脂材料の量が少ない場合であっても、すべての可塑化筒が同時に低い圧力で供給することにより、得られる樹脂成形品の品質の劣化を抑制することができる。この場合、それぞれ可塑化筒は樹脂材料を極少量しか可塑化・供給しないことから、射出筒による吐出動作に要する時間よりも、可塑化筒による可塑化時間の方が短くなると考えられる。このため、射出筒の吐出動作の完了後、直ちに次の供給動作に移行できることから、射出成形サイクルの延長につながることはない。
(3)の1基以上の可塑化筒を複数の組に分け、1組の可塑化筒群が樹脂材料を可塑化している間に、他の組の可塑化筒群は射出筒に樹脂材料の供給を行い、射出筒が樹脂材料を吐出するという動作態様は、複数の可塑化筒群が組をなして(1)に示す動作を行うものであり、射出筒の1回の吐出動作において必要となる樹脂材料の量が、1基の可塑化筒が1回に可塑化・供給できる樹脂材料の量より多いが、すべての可塑化筒で同時に可塑化・供給する必要があるほどは多くない場合などに適用できる。また、射出筒が1回に吐出する樹脂材料の量が少ない場合であっても、複数の可塑化筒が同時に低い圧力で射出筒に供給することにより、得られる樹脂成形品の品質の劣化を抑制することができる。そして、ある組をなす可塑化筒群が樹脂材料を供給し、供給を受けた射出筒が吐出動作を行っている間は、他の組をなす可塑化筒群は樹脂材料の可塑化を行う。このため、射出筒の前回の吐出動作が完了後、直ちに次の吐出のための樹脂材料の供給を受けることができ、射出成形サイクルのハイサイクル化を図ることができる。
このように、前記構成を有する可塑化筒を複数備えて選択的に作動させるときには、射出成形機全体として樹脂材料の吐出量が6〜8g程度の射出成形操作を5秒程度のサイクルで行うことが可能となる。
これに対し、例えば吐出量が1回の吐出操作で0.2g程度の樹脂成形品を得るスクリュープリプラ式の射出成形機は、小型のものでも射出装置の長さが800mm程度となるが、本発明の構成によればこのような小型設備と同等の大きさ、あるいはより小型の設備で十倍以上大きな樹脂成形品の製造が可能となる。
また、各可塑化筒に配設される供給ノズルは、そのまま射出成形用のシャットオフノズルとして用いることができる。このため、各可塑化筒は、単独では小型の射出成形機としても流用することができ、大容量の射出成形機が不要な場合には小型の成形機として活用できる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は前記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、図12に示すように、可塑化筒の供給ノズルを直接的に射出筒に配設して可塑化筒と射出筒とが連通する構成を有するものであっても良い。
また、配設される可塑化筒の数は3基に限られるものではなく、2基であっても4基以上であっても良く、吐出する樹脂の量により適宜選択決定することができる。また、射出成形のみならず、押出成形に適用することも可能である。
1 射出成形機
2 可塑化筒
3 射出筒
4 制御手段
20 樹脂材料供給経路
100 供給ノズル
200 シャットオフタイプの射出ノズル
2 可塑化筒
3 射出筒
4 制御手段
20 樹脂材料供給経路
100 供給ノズル
200 シャットオフタイプの射出ノズル
Claims (8)
- 樹脂材料を可塑化する複数の小型の可塑化筒と、該複数の小型の可塑化筒から可塑化した樹脂材料の供給を受けて樹脂材料を吐出する射出筒とを備え、前記複数の小型の可塑化筒は、前記射出筒に個々に着脱可能に配設されると共に、前記複数の小型の可塑化筒を選択的にあるいは同時的に作動させる制御手段を備えることを特徴とする可塑化筒を複数備える射出成形機。
- 前記可塑化筒は、スクリューフライトが形成されるスクリューの回転により樹脂材料を可塑化するスクリュー式であって、前記スクリューはスクリューの外周面にスクリューフライトが形成される部位の長さLをスクリューのメータリング部の外径Dで除した比L/Dが10以下であると共に、スクリュースレッドの長さが、L/Dが20〜24でスクリューフライトのピッチとメータリング部の外径が等しく形成されるスクリューのスクリュースレッドの長さの60〜200%の長さとなるようにフライトピッチが設計されてなることを特徴とする請求項1に記載の可塑化筒を複数備える射出成形機。
- 前記可塑化筒の一端にはノズル部材が挿着され、該ノズル部材の外周面にはヘッド部材がスライド可能に遊嵌され、前記ノズル部材の先端を前記ヘッドチップがスライドした状態において可塑化筒の内部と前記射出筒の内部とを連通する吐出孔を有し、該吐出孔を通じて前記射出筒に可塑化した樹脂材料を供給することを特徴とする請求項1又は2に記載の可塑化筒を複数備える射出成形機。
- 前記可塑化筒の一端にはノズル部材がスライド式に進退動可能に挿通され、該ノズル部材の基端部には該ノズル部材をスライドさせたときに可塑化筒の内部と連通する開口部を有すると共に、前記ノズル部材の先端には前記ノズル部材をスライドさせたときに射出筒の内部に連通する吐出孔を有し、該吐出孔を通じて可塑化した樹脂材料を前記射出筒に供給することを特徴とする請求項1又は2に記載の可塑化筒を複数備える射出成形機。
- 前記射出筒の内部には、可塑化した樹脂材料を押し出すプランジャーを進退動可能に配設し、該プランジャーの側周面あるいは前記射出筒の内壁面のいずれか一方に螺旋状の溝を形成し、他方にはボール部材を空転可能に配設し、該ボール部材が前記螺旋状の溝に係合して前記プランジャーは進退動に伴って回転動すると共に、前記プランジャーの先端部には前記プランジャーと一体に回転する撹拌子構造が形成されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の可塑化筒を複数備える射出成形機。
- 前記プランジャーには、先端部と基端部とを連通する1又は2以上の長孔を形成して該長孔に多孔質部材を挿着し、前記プランジャーの基端部に流体状添加剤を導入し前記長孔を通じて樹脂材料に流体状添加剤を添加することを特徴とする請求項5に記載の可塑化筒を複数備える射出成形機。
- 前記プランジャーには、先端部と基端部とを連通する1又は2以上の長孔を形成して該長孔に多孔質部材を挿着し、前記プランジャーの基端部に流体状添加剤を導入し、該流体状添加剤の圧力により前記プランジャーを進退動させると共に、前記長孔を通じて樹脂材料に流体状添加剤を添加することを特徴とする請求項5に記載の可塑化筒を複数備える射出成形機。
- 前記長孔に挿着される多孔質部材は、連続泡の泡径あるいは通孔の孔径が50μm以下である多孔質金属あるいは多孔質セラミックスからなることを特徴とする請求項6又は7に記載の可塑化筒を複数備える射出成形機。
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JP (1) | JP2005144775A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20200139847A (ko) * | 2014-12-04 | 2020-12-14 | 익스트루드 투 필, 인크. | 사출 몰딩 시스템을 위한 노즐 차단 |
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2003
- 2003-11-13 JP JP2003383280A patent/JP2005144775A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20200139847A (ko) * | 2014-12-04 | 2020-12-14 | 익스트루드 투 필, 인크. | 사출 몰딩 시스템을 위한 노즐 차단 |
KR102323284B1 (ko) | 2014-12-04 | 2021-11-05 | 익스트루드 투 필, 인크. | 사출 몰딩 시스템을 위한 노즐 차단 |
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