JP2005144528A - 金型、その製造方法及び成形加工方法 - Google Patents

金型、その製造方法及び成形加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 潤滑剤の保持性能が高く高寿命のプレス金型、その製造方法及びプレス成形加工方法を提供する。
【解決手段】 プレス金型1の成形型部4の先端部にテーパ部2とポンチ部3が形成されている。テーパ部2とポンチ部3は、金型部材の表面にCr被膜とDLC被膜からなる硬質被膜を形成してなり、成形型部4のうちのノズルプレートと接触する成形型面4には、複数の凹部10からなる潤滑剤溜11が形成されている。ノズルプレートをプレス成形加工する場合には、潤滑剤溜11に潤滑剤を供給して溜められるので潤滑剤の保持性能が向上し、ノズルプレートとプレス金型1との間の摩擦が小さく摺動性が高く維持される。
【選択図】 図2

Description

本発明は金型に関し、特に、供給された潤滑剤の保持性能の高い金型、その製造方法及び成形加工方法に関するものである。
従来、ワークを成形するための種々の金型やその金型による成形方法が提案されている。例えば、特許文献1には、オリフィスバックシートとオリフィスシートからなるインクジェットノズルの製造方法とその製造方法に用いられるポンチ( 金型に相当) が記載されている。このインクジェットノズルの製造方法においては、ダイス上に載置されたシートに円錐状のポンチの先端部をプレスして、ポンチの先端の形状と同じ凹部をシートに形成し、その後、ポンチが打ち込まれた面とは反対側の面に形成された凸部をラップ盤により研削してシートに微細穴を形成し、オリフィスバックシートを製造する。
特公昭63−48714号公報
しかし、特許文献1の技術では、ポンチ、特にポンチのうちでもシートと接触する部分は破損や摩耗が激しく、ポンチの寿命が短いといった問題が生じていた。特に、インクジェットノズルのノズル穴のように数μm〜数十μm程度の微細加工をプレスによって成形加工する場合には、ポンチの先端部も同程度の細さになるため、破損や摩耗などによりポンチの寿命が非常に短くなっている。そこで、近年、このようなポンチを含む金型に潤滑剤を供給しつつ、ワークを成形する成形加工方法が採用されている。しかし、このように潤滑剤を供給しても、金型の表面は滑らかなため、潤滑剤は直ぐに流出してしまい、金型の寿命を延ばすのにも限界がある。そこで、潤滑剤を常時供給するといった方法も考えられるが、経済的でなく、製造コストの増大に繋がるといった別の問題が生じる。
本発明の目的は、潤滑剤の保持性能が高く高寿命の金型、その製造方法及び成形加工方法を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、ワークとの間に潤滑剤を介在させた状態でワークの成形加工に用いる金型において、前記金型の表面のうちの少なくともワークと接触する成形型面には、徴小深さの潤滑剤溜が形成されているものである。
この金型又はワークに潤滑剤を供給し、その供給された潤滑剤が金型とワークとの間に介在した状態で、金型によってワークが成形加工されると、金型の表面のうちの少なくともワークと接触する成形型面に形成された徴小深さの潤滑剤溜に供給された潤滑剤が溜められて、金型の成形型面とワークの表面との間で高い潤滑性が保持された状態で、ワークが成形加工される。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記金型の少なくとも前記成形型面には、金型の母材よりも硬質の硬質被膜が形成されているものである。この金型によれば、金型の母材よりも硬質の硬質被膜が形成された成形型面によってワークが成形加工される。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記硬質被膜はDLC被膜からなるものである。この金型によれば、DLC被膜が形成された成形型面によってワークが成形加工される。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記潤滑剤溜では、前記DLC被膜が除去されているものである。この金型によれば、DLC被膜が除去された潤滑剤溜に潤滑剤が溜められ、ワークの成形に伴って、潤滑剤が潤滑剤溜から少しずつ流出する。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記硬質被膜は、W被膜又はCr被膜の何れかとDLC被膜とから構成され、前記W被膜又はCr被膜はDLC被膜と金型の母材との間に形成され、前記潤滑剤溜では、W被膜又はCr被膜が露出しているものである。この金型によれば、成形型面にW被膜又はCr被膜の何れかが形成され、そのW被膜又はCr被膜の表面にDLC被膜が形成され、潤滑剤溜を形成するためにW被膜又はCr被膜が露出するまでDLC被膜が除去されるが、このW被膜又はCr被膜によって母材が露出されない。
請求項6の発明は、請求項1〜5の何れかの発明において、前記潤滑剤溜は複数の凹部からなるものである。この金型によれば、金型に供給された潤滑剤は、潤滑剤溜を構成する複数の凹部に溜められる。
請求項7の発明は、請求項1〜6の何れかの発明において、前記潤滑剤溜は前記成形型面の20〜80%の領域に形成されたものである。この金型では、成形型面の20〜80%の領域に形成された潤滑剤溜に潤滑剤がためた状態で成形加工される。
請求項8の発明は、請求項6の発明において、前記潤滑剤溜は、前記成形型面のうち成形時にワークに先に接触する部分にそれ以外の成形型面よりも多く形成されているものである。この金型によれば、潤滑剤溜が多く形成され、潤滑剤が多く溜められている部分から先にワークに接触して、ワークが成形加工される。
請求項9の発明は、請求項1〜8の発明において、前記金型は、プレス金型である。この金型によれば、ワークが成型加工によって成形される。
請求項10の発明は、ワークの成形加工に用いる金型部材を有する金型を製造する方法において、前記金型部材の表面にその母材よりも硬質の硬質被膜を形成する被膜形成工程と、前記硬質被膜の表面に徴小深さの潤滑剤溜を形成する潤滑剤溜形成工程とを備えたものである。
この金型の製造方法によれば、被膜形成工程において、金型部材の表面にその母材よりも硬質の硬質被膜を形成し、次に、潤滑剤溜形成工程において、潤滑剤の保持性能を高めるための徴小深さの潤滑剤溜を硬質被膜の表面に形成し、ワークの成形加工に用いる金型が製造される。
請求項11の発明は、ワークの成形加工に用いる金型部材を有する金型を製造する方法において、前記金型部材の表面に徴小深さの潤滑剤溜を形成する潤滑剤溜形成工程と、前記金型部材の表面にその母材よりも硬質の硬質被膜を形成する被膜形成工程とを備えたものである。
この金型の製造方法によれば、潤滑剤溜形成工程において、潤滑剤の保持性能を高めるための徴小深さの潤滑剤溜を金型部材の表面に形成し、次に、被膜形成工程において、徴小深さの潤滑剤溜を形成した金型部材の表面に、母材よりも硬質の硬質被膜を形成して、ワークの成形加工に用いる金型が製造される。
請求項12の発明は、請求項11又は12の発明において、前記潤滑剤溜形成工程では、集束イオンビーム又はレーザーにより潤滑剤溜を形成するものである。この金型の製造方法によれば、硬質被膜又は金型部材の一部が集束イオンビーム又はレーザーによって除去されて、潤滑剤溜が形成される。
請求項13の発明は、請求項11又は12の発明において、前記潤滑剤溜形成工程では、プラズマにより潤滑剤溜を形成するものである。この金型の製造方法によれば、硬質被膜又は金型部材の一部がプラズマによって除去されて、潤滑剤溜が形成される。
請求項14の発明は、請求項10〜13の何れの発明において、前記被膜形成工程では、硬質被膜であるDLC被膜が形成されるものである。この金型製造方法によれば、金型部材の表面に摩擦係数の低いDLC被膜が形成される。
請求項15の発明は、ワークの成形加工に用いる金型部材を有する金型の製造方法において、前記金型部材の一部を覆うマスク部材を配置するマスク工程と、前記マスク部材によって覆われていない金型部材に、その母材よりも硬質な硬質被膜を形成する被膜形成工程とを備えたものである。即ち、マスク工程において、マスクによって覆われて硬質被膜が形成されていない部分が、硬質被膜が形成された部分に対して凹んで凹部が形成され、この凹部が潤滑剤溜となる。
請求項16の発明は、金型を用いてワークを成形加工する成形加工方法において、少なくともワークと接触する成形型面に徴小深さの潤滑剤溜が形成された金型によって、前記潤滑剤溜に潤滑剤を溜めた状態で、ワークの成形加工を行うものである。この成形加工方法によれば、金型の表面のうちの少なくともワークと接触する成形型面に形成された徴小深さの潤滑剤溜に供給された潤滑剤が溜められた状態で、ワークが金型によって成形加工される。
請求項17の発明は、請求項16の発明において、前記潤滑剤溜に潤滑剤を溜めるための潤滑剤の供給は、複数回の成形毎に行われるものである。この成形加工方法によれば、1回の成形加工毎に潤滑剤の供給が行われるのではなく、複数回の成形毎に潤滑剤の供給が行われて、潤滑剤溜に潤滑剤が溜められる。
請求項1の発明によれば、金型の成形型面に形成された潤滑剤溜に塗布された潤滑剤を保持することで、潤滑剤の保持性能を向上させることができ、この結果、金型とワークとの間で高い潤滑性を維持することができ、金型の破損や摩耗を防ぎ、金型の長寿命化を実現することができる。
請求項2の発明によれば、ワークと接触する成形型面に母材よりも硬質の硬質被膜を形成することで、金型の破損を防ぎ、金型を長寿命化することができる。
請求項3の発明によれば、摩擦係数が非常に低いDLC被膜を成形型面に形成することで、金型の摩耗を防ぎ、更に、金型を長寿命化することができる。
請求項4の発明によれば、潤滑剤溜の底面にDLC被膜が形成されている構成に比べ、潤滑剤が潤滑剤溜から少しずつ流出するので、潤滑剤を供給する労力や時間を大幅に削減することができる。
請求項5の発明によれば、潤滑剤溜においても母材が露出することなく、W被膜又はCr被膜によって母材が保護されているので、母材を錆や破損等から保護し、金型を長寿命化することができる。
請求項6の発明によれば、複数の凹部により潤滑剤溜を構成することで、1つの凹部により潤滑剤溜を構成する場合に比べ、潤滑剤を分散させて保持することができるので、成形型面の潤滑性を一部に偏ることなく均一に向上させることができる。また、連続的に形成された溝等の場合は成形時に潤滑剤が溝に沿って流れて流出するが、複数の凹部により潤滑剤溜を構成することで、成形加工時に夫々の凹部の中で保持されるので、潤滑剤の保持性能を向上させることができる。
請求項7の発明によれば、成形型面の20%以上の領域に潤滑剤溜を形成することで、成形型面の潤滑性を高い状態で維持することができる。一方、成形型面の80%以下の領域にのみ潤滑剤溜を形成することで、隣接する潤滑剤溜の間の間隔を大きく取ることができ、隣接する潤滑剤溜間の破損を防ぐことができる。
請求項8の発明によれば、ワークに先に接触し、ワークからの押圧力が大きく、破損の多い部分に潤滑剤溜を多く形成し、それ以外の部分に形成される潤滑剤溜を少なく形成することで、金型の強度を維持しつつ、金型の潤滑性を向上させることができる。
請求項9の発明によれば、請求項1〜8と同様の効果を奏することができる。
請求項10の発明により製造された金型は、請求項2の発明と同様の効果を奏することができる。
請求項11の発明により製造された金型は、請求項2の発明と同様の効果を奏することができる。
請求項12の発明によれば、微細加工が可能な集束イオンビーム又はレーザーにより潤滑剤溜を形成することで、微細な潤滑剤溜を迅速に、且つ正確に形成することができる。
請求項13の発明によれば、プラズマにより開口面積の大きい多数の潤滑剤溜を同時にエッチングすることができる。
請求項14の発明によれば、硬質被膜として摩擦係数の低いDLC被膜を形成することで、金型の成形型面の摩耗を低減することができる。
請求項15の発明により製造された金型は、請求項2と同様の効果を奏することができる。
請求項16の発明によれば、潤滑剤溜に潤滑剤が溜められた状態で成形加工するので、成形加工する際に、金型とワークとの間から潤滑剤が流出することを防ぎ、潤滑剤の保持性能を向上させることができる。従って、一度の潤滑剤の供給によって長時間の間、高い潤滑性を維持することができ、金型の破損や摩耗を防ぎ、金型を長寿命化することができる。
請求項17の発明によれば、潤滑剤の供給を複数回の成形加工毎に行えばよいので、成形加工を簡単化することができる。
本願の発明は、ワークとの間に潤滑剤を介在させた状態でワークの成形加工に用いる金型において、金型の表面のうちの少なくともワークと接触する成形型面に徴小深さの潤滑剤溜を形成したことを特徴とするものであり、本願の発明は、その金型、その金型の製造方法、その金型を用いた成形加工方法を含むものである。
以下、本願の発明の実施例を図面を参照して説明する。本実施例は、インクジェットプリンタのノズルプレートを成形加工するためのプレス金型、そのプレス金型の製造方法及びノズルプレートのプレス成形加工方法に本発明を適用した一例であり、特に、プレス金型の潤滑油保持性能を高め、ノズルプレート素材との間に潤滑剤を介在させた状態で成形加工することを可能にするものである。
最初に、プレス金型1について説明する。図1に示すように、プレス金型1は、本体部とその下端部分に形成された成形に供する成形型部4を有し、本体部は円錐部1aとその下端から下方へ延びる円柱部1bを有し、成形型部4でノズルプレート素材16a( 図5参照) を成形加工するものである。図2に示すように、プレス金型1の先端部分の成形型部4は、円柱部1bの下端に連なる部分円錐状のテーパ部2と、このテーパ部2の下端に連なる円柱状のポンチ部3とを一体形成したものである。尚、テーパ部2の表面の一部( 図2の点線より下側部分) と、ポンチ部3の表面が、ノズルプレート素材16aと接触する成形型面5に相当する。
テーパ部2は、プレス金型1の本体部の円柱部1b( 直径約50μm) の下端から、ポンチ部3( 直径約20μm) の上端に亙って直径が小さくなるように形成されている。ポンチ部3は、ノズルプレート16のノズル孔17の吐出口17a( 図5−3参照) を成形できるように直径約20μmの円柱状に形成されている。
図3に示すように、成形型部4をなすテーパ部2とポンチ部3の構造について説明する。テーパ部2とポンチ部3は、本体部と一体の金型部材7と、Cr(クロム)被膜8と、DLC( ダイヤモンドライクカーボン) 被膜9からなる。金型部材7は、プレス金型1の母材であり、この金型部材7は高硬質のクロムモリブデン鋼(SCM415)からなる金型素材をを金型部材7の形状に切削加工後浸炭焼入れを施したものである。
Cr被膜8は、金型部材7の表面からDLC被膜9が剥離するのを防ぐために、金型部材7の表面に約0. 5μmの厚さに形成されている。このCr被膜8は、後述するように潤滑剤溜11を形成するためにDLC被膜9の一部が除去されても残り、Cr被膜8は金型部材7を覆って金型部材7を保護し、具体的には、金型部材7を酸化や破損などから保護する。尚、Cr被膜8とDLC被膜9が硬質被膜に相当し、Cr被膜8はDLC被膜9と金型部材7との間に形成されている。
DLC被膜9は、金型部材7を構成するクロムモリブデン鋼よりも硬質の被膜であって、Cr被膜8の外周面に約1. 5μmの厚さに形成されている。このDLC被膜9は、被膜形成時の水素含有量によってその硬度を調整することができ、HV( ビッカース硬さ) で、数100からダイヤモンドのHVに近い8000程度の高硬度被膜に形成することができ、本構成では、Cr被膜8(HV200)や金型部材7(HV200)よりも高硬度なDLC被膜9(HV800)が形成されている。DLC被膜9の摩擦係数は約0. 1以下であり、耐摩耗性及び摺動性において非常に優れた被膜である。尚、Cr被膜8とDLC被膜9の厚さは一例に過ぎず、前記の値よりも小さくてもよく、大きくてもよい。
成形型面5に潤滑剤を溜めて潤滑剤の保持性能を高め、ノズルプレート素材16aと成形型面5との間の摩擦抵抗を減らして摺動性を高く維持するために、成形型面5に対応する領域のDLC被膜9には、徴小深さの複数の凹部10からなる潤滑剤溜11が形成されている。これら凹部10は、例えば一辺が約3μmの正方形状である。これら凹部10は、その底面にCr被膜8が露出するように形成されている。凹部10の深さは、DLC被膜9の厚さ(約1.5μm)とほぼ同程度の徴小な深さであり、プレス成形後のノズルプレート16の成形形状に影響を与えるものではない。尚、凹部10では、DLC被膜9が除去されCr被膜8が露出している。
前記凹部10は、成形型面5の全面積に対して20〜80%の比率となるように形成することが望ましい。20%未満の場合は、潤滑剤保持性能を殆ど高めることができず、80%を超える場合は成形型面5の大部分に潤滑剤溜11が形成されるため、潤滑剤保持性能を高めるのが困難となる上、凹部10が形成されない領域の耐久性を高めるのが困難になる。さらに、ノズルプレート素材16aを成形加工する際に、ノズルプレート素材16aに先に接触し、高い摺動性を必要とする成形型面5の先端部には、それ以外の部分に比べ、凹部10が多く( 高い分布密度で) 形成されている。従って、プレス金型1の強度低下を防止しつつ、潤滑剤の保持性能を向上させ、プレス金型1の摺動性と耐久性や耐磨耗性を高めることができる。
次に、プレス金型1の製造方法(請求項7の製造方法)について図4を参照して説明する。最初に、金型部材製作工程において、クロムモリブデン鋼からなる金型素材を切削加工し、浸炭焼入れを施す( 図4−1) ことにより、金型部材7を製作する。このとき、ポンチ部3の外径は、ノズルプレート16のノズル孔17の吐出口17aの内径、Cr被膜8の厚さ、DLC被膜9の厚さに基づいて、金型部材7のテーパ部2とポンチ部3を形成する。次に、被膜形成工程において、UBMスパッタリング( アンバランスドマグネトロンスパッタリング) 法によって、この金型部材7の成形型部4の表面にCr被膜8とDLC被膜9を連続的に形成する。
このCr被膜8とDLC被膜9を形成する場合、最初に、Crをターゲットとしてスパッタリングを行ってCr被膜8を所定の厚さ成膜し( 図4−2) 、その後、Crのスパッタリングを継続しつつ、グラファイトをターゲットとするスパッタリングを同時並行的に行い、このCrとグラファイトのスパッタリングの比率を徐々に小さくしグラファイトのスパッタリングの比率が徐々に大きくなるように移行して、Cr被膜8の表面にDLC被膜9を成膜する( 図4−3) 。
次に、潤滑剤溜形成工程において、集束イオンビーム法によって、潤滑剤溜11を構成する徴小深さの複数の凹部10を成形型面5に所定の分布密度で形成する。この場合、具体的には、イオン源として液体ガリウムを用い、加速電圧30KV、ビーム電流1. 3nAに設定し、ビーム径を約100nmまで集束させた集束イオンビーム15を、各凹部10を形成する位置で約1分程度スキャンさせて( 図4−4) 、Cr被膜8が露出するように各凹部10を形成する( 図2, 図3) 。
次に、以上説明したプレス金型1を用いて、厚さ約75〜100μmのステンレス製のノズルプレート素材16aをプレス成形加工してノズルププレート16を製造する方法について説明する。このノズルプレート16は、インクジェットプリンタのインクジェットヘッド本体の最外面に設けられるものであり、圧電素子などにより加圧されたインクが吐出される複数のノズル孔17が形成されたものである。
成形加工に際して、まず、ノズルプレート素材16aを、ダイス穴20aが形成されたダイス側金型20にセットして固定保持し、プレス金型1の成形型部4の全表面に潤滑剤としての潤滑油を塗布又は散布し、潤滑剤溜11に潤滑油を収容した状態にする( 図5−1) 。プレス金型1のうちの、ノズルプレート素材16aと接触する成形型面5に複数の凹部10からなる潤滑剤溜11が形成され、潤滑剤の保持性能が非常に高いため、この潤滑剤の塗布又は散布を1回のプレス成形加工毎に行う必要はなく、複数回のプレス成形毎に行えばよい。例えば、日本工作油社製のG−6220FSを潤滑剤として用い、このプレス成形加工を1時間に約3600回行うとした場合、1時間に一度か又は3000回に一度潤滑剤を供給すればよい。
次に、ポンチ部3がノズルプレート素材16aを貫通しない程度のストローク量で、プレス金型1をノズルプレート素材16aに向かって下降駆動させ、ノズルプレート素材16aをプレス成形加工する( 図5−2) 。プレス金型1の潤滑剤溜11には、潤滑剤が溜められているため、ノズルプレート素材16aから成形型部4に作用する摩擦力が著しく小さくなり、成形型部4の摺動性が高く維持されることになる。以下、ノズルプレート素材16aをノズルピッチずつ移動させたり或いはノズル列間距離移動させながら、この成形工程をノズル孔17の数だけ繰り返してノズルプレート素材16aをプレス成形加工する。次に、プレス成形後に、ノズルプレート素材16aのうちの、プレス金型1の反対側に突出した突部18などを含むノズルプレート素材16aの下面部( 図5−2における点線から下側) を研削盤などにより研削して、ノズル孔17の吐出口17aを開口させ、ノズルプレート16が完成する( 図5−3) 。
次に、上述したプレス金型1、プレス金型の製造方法及びプレス成形加工方法の作用及び効果について説明する。プレス金型1のDLC被膜9に、複数の凹部10からなる潤滑剤溜11を形成するので、潤滑剤を潤滑剤溜11に溜め、潤滑剤の保持性能を向上させ、潤滑剤切れを防止でき、ノズルプレート素材16aとプレス金型1との間の潤滑性を高く維持して安定させ、プレス金型1の磨耗を抑制し、耐久性を高めることができる。
特に、仮に、ノズルプレート素材16aが少し傾斜した状態でセットされ、このプレス金型1がノズルプレート素材16aに対して傾斜してプレスされる時には、プレス金型1の表面に形成された潤滑剤溜11に保持された潤滑剤によって、プレス金型1の底面とノズルプレート素材16aの表面との間に作用する横方向の摩擦が低減され、折れ曲がりによるプレス金型1の破損を防ぐことができる。また、プレス成形加工後、プレス金型1をノズルプレート素材16aから引き抜く際に、テーパ部2とポンチ部3の側面とノズル孔17の表面との間に作用する摩擦を低減することができ、ポンチ部3に作用する引っ張り応力を低減し、ポンチ部3の破断や折損を抑制することができる。
複数の凹部10は徴小深さに形成されているので、成形後のノズルプレート16の形状に影響を与えることなく上述の効果が得られる。潤滑剤溜11は、複数の独立した凹部10からなり、それらが成形型面5の全域にほぼ均等に配置され、ポンチ部3の下端面に高い分布密度で配置されているので、成形型面5の全域に亙って潤滑剤を溜めて保持することができ、潤滑剤の保持性能を向上させることができる。成形型面5には、摩擦係数の極めて低い高硬度のDLC被膜9が形成されているので、成形型部4の摩耗を大幅に低減することができる。摩擦係数が低いことで、境界潤滑部分、即ち、固体接触部における発熱が抑えられることで、潤滑油の劣化を抑えることができる。更に、ノズルプレート素材16との噛み合いを防ぐことができ、成形後のノズルプレート16のダメージがない。
尚、潤滑剤溜11は、適当な長さの複数の溝状凹部に形成してもよい。但し、この場合、溝状凹部の長さをあまり大きくすると、溝状凹部内で潤滑剤が流動しやすくなるから、潤滑剤保持性能を高めにくくなる。また、DLC被膜9は、その性質上、潤滑剤をはじく性質があるが、Cr被膜8が露出するまでDLC被膜9が除去されているため、凹部10の底面にDLC被膜9が形成されている場合に比べて潤滑剤がほとんどはじかれることがなく、潤滑剤が凹部10から少しずつ流出するので、潤滑剤を供給する労力や時間を大幅に削減することできる。また、凹部10には、金型部材7が露出しないようにCr被膜8が除去されず残されているので、金型部材7を錆や破損等から保護することができる。
上述したプレス金型の製造方法においては、微細加工の可能な集束イオンビーム法により凹部10を形成するので、直径約20μmの小径のポンチ部3にも複数の凹部10を正確に形成することができる。更に、DLC被膜9を集束イオンビーム15によって除去することで、凹部10の底面を平坦にすることができる。
以上説明した、プレス金型1、プレス金型の製造方法及びプレス成形加工方法を部分的に変更した変更例について説明する。
1)上述のプレス金型1においては、先端部の表面にCr被膜8とDLC被膜9を成膜したが、これら被膜8, 9は必ずしも必須の構成ではなく、金型の形状や、金型部材を構成する金属材料に応じて適宜省略可能である。このように両被膜8,9を省略する場合には、金型部材の表面部に直接潤滑剤溜を形成すればよい。
2)上述のプレス金型1においては、DLC被膜9を表面に成膜したが、DLC被膜の代わりにCrN被膜などの硬質被膜を成膜してもよく、硬質被膜は金型部材よりも硬質の耐磨耗と摩擦低減に寄与するものであればよい。
3)上述の実施例では、DLC被膜9の厚さと同じ約1. 5μmの深さの凹部10を形成したが、凹部10の深さは、必ずしも、DLC被膜9の厚さと同じにする必要はない。 例えば、潤滑剤の粘度や成形型面の表面粗さから、油膜の厚さがわかる場合には、この油膜の厚さに対して0. 1〜5倍程度の深さの凹部を形成することが望ましい。凹部の深さを油膜の厚さに対して0. 1倍以上にすることで、潤滑剤の保持性能を向上させることができると共に、5倍以下にすることで、凹部に溜められた潤滑剤の供給性を向上させることができる。
4)上述の実施例においては、外形が正方形状の凹部10を形成したが、凹部の形状は正方形状に限定されるものではなく、円形状、多角形状などどのような形状でもよく、また、複数の螺旋溝形状や格子溝形状の凹部でもよい。
5)上述の実施例においては、潤滑剤として液体の潤滑油を採用したが、ナノレベルの粒子からなる潤滑剤を採用してもよい。この場合、酸化シリコン( 直径約10〜40nm),酸化チタン( 直径約20nm),酸化アルミニウム( 直径約10nm) などの粒子を適用することができる。
6)プレス金型を以下のような製造方法( 請求項8に相当) に基づいて製造してもよい。まず、金型部材製作工程において、前記実施例と同様にクロムモリブデン鋼製の金型部材を製作し、次に、潤滑剤溜形成工程において、金型部材の成形型面の表面部に集束イオンビームによって徴小深さの複数の凹部からなる潤滑剤溜を形成し、次に、被膜形成工程において、Cr被膜とDLC被膜をUBMスパッタリングによって成膜し、プレス金型を製造してもよい。尚、金型部材の凹部にCr被膜とDLC被膜とが形成されても、潤滑剤を溜めるのに十分な徴小深さの凹部がCr被膜とDLC被膜に形成されるように、金型部材の凹部が集束イオンビームにより形成されている。但し、このように金型部材の成形型面にイオンビームにより凹部を形成する場合、金型部材を構成する硬質金属材料によっては、凹部の底面に大きな凹凸が形成されるものもあるので、凹部の底面が極力平坦になるような硬質金属材料を選択することが望ましい。
7)上述のプレス金型の製造方法においては、集束イオンビーム法によって凹部10を形成したが、フェムト秒レーザ, エキシマレーザ, 紫外線レーザなどによるレーザエッチングによってDLC被膜又は金型部材の所望の領域を除去して凹部を形成してもよい。また、凹部の開口面積が大きい場合には、プラズマエッチングなどのエッチングによりDLC被膜の一部を除去して凹部を形成してもよい。尚、プラズマエッチングの場合、DLC被膜を残す部分を覆うマスクを行う必要があるが、ビームやレーザーによる場合はマスクをする必要がない。
8)上述の実施例においては、インクジェットのノズルプレート素材16aにノズル孔17を形成するためのプレス金型1とその製造方法、その金型を用いた成形加工方法に本発明を適用した場合を例として説明したが、その他種々のプレス成形用の金型、例えば、半導体のリードフレーム用のプレス金型や、ミシン又は車の部品を成形するためのプレス金型と、その製造方法、プレス成形加工方法に本発明を適用することもできる。
9)上述の実施例においては、焼き入れ鋼(クロムモリブデン鋼)で金型部材7を構成したが、超硬(例えば、微量コバルトを含むタングステンカーバイド(W-C-Co,HV1000〜2000))にて構成してもよい。そしてDLC被膜としては超硬よりも硬くても良いが、超硬よりも硬度が低いDLC被膜を形成してもよい。
10)超硬の材質で金型部材を構成する場合には、Cr被膜の代わりに、W(タングステン)被膜を形成し、そして上層にDLC被膜を同様に形成する。この場合において、DLC被膜の傾斜材料はWである。
11)上述した実施例のプレス金型の製造方法とは異なり、金型部材7Aの表面の一部にマスク部材30(例えば、フォトレジスト(感光樹脂))を配置して、金型部材7Aの表面をマスク部材30によって覆うマスク工程と、そのマスク部材30によって覆われていない金型部材7Aにその母材よりも硬質な硬質被膜(例えば、Cr被膜8AとDLC被膜9A)を形成する被膜形成工程とを備えた製造方法であってもよい。即ち、この製造方法によれば、硬質被膜8A,9Aが形成されていない部分が、硬質被膜8A,9Aが形成された部分よりも凹んでおり、その凹部10Aが潤滑剤溜11Aとなる。尚、その凹部10Aでは母材である金型部材7Aが露出する。
本発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更例をも包含するものである。
本発明の実施例に係るプレス金型の要部斜視図である。 プレス金型の成形型部の拡大斜視図である。 プレス金型の成形型部の構造を示す部分拡大断面図である。 プレス金型製造途中の金型部材の要部断面図である。 プレス金型製造途中のCr被膜を形成した金型部材の要部断面図である。 プレス金型製造途中のCr被膜とDLC被膜を形成した金型部材の要部断面図である。 プレス金型製造途中の潤滑剤溜形成工程を示す金型部材の要部断面図である。 プレス成形加工時の初期状態おけるプレス金型とノズルプレート素材などを示す図である。 プレス成形加工時のプレス状態におけるプレス金型とノズルプレート素材などを示す図である。 プレス成形後に研削加工したノズルプレートの要部拡大断面図である。 プレス金型製造途中の金型部材にマスク部材を被せて硬質被膜を形成したプレス金型の要部断面図である。
符号の説明
1 プレス金型
2 テーパ部
3 ポンチ部
4 成形型部
5 成形型面
7 金型部材
8 Cr被膜
9 DLC被膜
10 凹部
11 潤滑剤溜
15 集束イオンビーム
16 ノズルプレート
30 マスク部材

Claims (17)

  1. ワークとの間に潤滑剤を介在させた状態でワークの成形加工に用いる金型において、
    前記金型の表面のうちの少なくともワークと接触する成形型面には、徴小深さの潤滑剤溜が形成されていることを特徴とする金型。
  2. 前記金型の少なくとも前記成形型面には、金型の母材よりも硬質の硬質被膜が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の金型。
  3. 前記硬質被膜はDLC被膜からなることを特徴とする請求項2に記載の金型。
  4. 前記潤滑剤溜では、前記DLC被膜が除去されていることを特徴とする請求項3に記載の金型。
  5. 前記硬質被膜は、W被膜又はCr被膜の何れかとDLC被膜とから構成され、
    前記W被膜又はCr被膜はDLC被膜と金型の母材との間に形成され、
    前記潤滑剤溜では、W被膜又はCr被膜が露出していることを特徴とする請求項4に記載の金型。
  6. 前記潤滑剤溜は複数の凹部からなることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の金型。
  7. 前記潤滑剤溜は前記成形型面の20〜80%の領域に形成されたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の金型。
  8. 前記潤滑剤溜は、前記成形型面のうち成形時にワークに先に接触する部分にそれ以外の成形型面よりも多く形成されていることを特徴とする請求項6に記載の金型。
  9. 前記金型は、プレス金型であることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の金型。
  10. ワークの成形加工に用いる金型部材を有する金型を製造する方法において、
    前記金型部材の表面にその母材よりも硬質の硬質被膜を形成する被膜形成工程と、
    前記硬質被膜の表面に徴小深さの潤滑剤溜を形成する潤滑剤溜形成工程と、
    を備えたことを特徴とする金型の製造方法。
  11. ワークの成形加工に用いる金型部材を有する金型を製造する方法において、
    前記金型部材の表面に徴小深さの潤滑剤溜を形成する潤滑剤溜形成工程と、
    前記金型部材の表面にその母材よりも硬質の硬質被膜を形成する被膜形成工程と、
    を備えたことを特徴とする金型の製造方法。
  12. 前記潤滑剤溜形成工程では、集束イオンビーム又はレーザーにより潤滑剤溜を形成することを特徴とする請求項10又は11に記載の金型の製造方法。
  13. 前記潤滑剤溜形成工程では、プラズマにより潤滑剤溜を形成することを特徴とする請求項10又は11に記載の金型の製造方法。
  14. 前記被膜形成工程では、硬質被膜であるDLC被膜が形成されることを特徴とする請求項10〜13の何れかに記載の金型の製造方法。
  15. ワークの成形加工に用いる金型部材を有する金型を製造する方法において、
    前記金型部材の一部を覆うマスク部材を配置するマスク工程と、
    前記マスク部材によって覆われていない金型部材に、その母材よりも硬質な硬質被膜を形成する被膜形成工程と、
    を備えたことを特徴とする金型の製造方法。
  16. 金型を用いてワークを成形加工する成形加工方法において、
    少なくともワークと接触する成形型面に徴小深さの潤滑剤溜が形成された金型によって、前記潤滑剤溜に潤滑剤を溜めた状態で、ワークの成形加工を行うことを特徴とする成形加工方法。
  17. 前記潤滑剤溜に潤滑剤を溜めるための潤滑剤の供給は、複数回の成形毎に行われることを特徴とする請求項16に記載の成形加工方法。






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