JP2005144474A - レーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気によって生じる縫製対象物の浮き上がりを防止することで、高精度な加工を行なうことができるように成したレーザ加工装置を提供する。
【解決手段】レーザ加工装置1は、縫製対象物Hの上方に配設され、下面が開口した収納体22,23,24と、収納体22内に収納され、レーザ光を照射するレーザ発振器25と、収納体23に収納され、レーザ発振器25からのレーザ光を縫製対象物H上に導くとともに、縫製対象物H上のレーザ光照射位置を走査する走査機構と、上下に開口した中空状の部材であって、収納体24の下端部に昇降自在に外嵌され、自身の下端部が収容体24の下端部よりも下方に移動可能に設けられたカバー体40と、カバー体40を昇降させる昇降機構41と、少なくともカバー体40内の空気を吸引して排気する排気機構45と、カバー体40と対向する縫製対象物H上の当該対向領域の縁部周辺を押える押え機構50とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、縫製ミシンに付設され、縫製対象物にレーザ光を照射して加工するレーザ加工装置に関する。
従来、レーザ加工装置が付設されたミシンとして、特開平8−191973号公報に開示されたものが知られている。このミシンは、レーザ加工装置の他、所定間隔を隔てて配設される2つの支柱と、各支柱間に水平に掛け渡されたクロスビームと、クロスビームの下方に水平に配置され、両端部が各支柱によってそれぞれ支持された支持ビームとからなる支持フレームと、クロスビームにその長手方向に沿って所定間隔で配設され、縫製対象物を縫製する複数のミシンヘッドと、ミシンヘッドの下方に配置され、下面が支持ビームによって支持されるテーブルと、縫製対象物を保持する矩形の枠体であって、クロスビームの長手方向及びこれと水平面内で直交する方向の直交2軸方向に移動自在にテーブル上に配設された縫製枠とを備える。
前記レーザ加工装置は、レーザ光を照射するレーザ発振器と、このレーザ発振器から照射されたレーザ光を下面開口部からその下方の縫製対象物上に案内するレーザヘッドなどから構成される。レーザ発振器はクロスビームに支持され、一方、レーザヘッドはミシンヘッドの側面に付設される。そして、かかるレーザ加工装置が各ミシンヘッドに対応して複数設けられる。
また、レーザヘッドの下端部には、上下に開口した中空状のカバー体が昇降自在に外嵌されている。このカバー体は、縫製時には上昇端位置に位置し、縫製後のレーザ加工時には縫製対象物と所定間隔を隔てて接近した下降端位置に位置するように、エアシリンダによって駆動され、降下時には下端部がレーザヘッドのそれより下方に移動して、レーザヘッドの下方領域を覆うようになっている。
また、カバー体には、吸引ポンプに接続した吸引管が接続されており、この吸引ポンプの吸引作用により、カバー体内の空気が吸引管を介して吸引,排気されるようになっている。
このように構成されたミシンでは、縫製対象物を直交2軸方向に移動させながら各ミシンヘッドを動作させることにより当該縫製対象物に対して所定の縫製が施され、この後、縫製対象物を再度直交2軸方向に移動させながら、各レーザ加工装置からレーザ光を照射することにより、縫製対象物に対して所定の加工が行われる。
そして、レーザ加工の際には、カバー体が上昇端位置から下降端位置まで下降するとともに、吸引ポンプによってカバー体内の空気が排気され、レーザ加工に伴って生じた炎が排気空気流によって吹き消されるとともに、煙がカバー体内から排気される。また、カバー体を下降させて縫製対象物と接近させることで、レーザ光に対する作業者の安全性が高められる。
特開平8−191973号公報
ところが、上述した従来のレーザ加工装置では、レーザ加工時に、吸引ポンプによってカバー体内の空気を排気するようにしていることから、排煙や消炎効果を奏するものの、その一方で、カバー体内に作用する負圧によって縫製対象物が浮き上がるため、精度の良いレーザ加工を行うことができないという問題があった。上記のように、縫製対象物は縫製枠によって保持されているが、保持位置がレーザ加工位置から離れているために、前記浮き上がりを防止できないのである。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、排気によって生じる縫製対象物の浮き上がりを防止することで、高精度な加工を行なうことができるように成したレーザ加工装置の提供をその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、縫製ミシンに付設され、縫製対象物に対しレーザ光を照射して加工するレーザ加工装置であって、
前記縫製対象物の上方に配設され、下面が開口した収納体と、
前記収納体内に収納され、レーザ光を照射するレーザ発振器と、
前記収納体内に収納され、前記レーザ発振器から照射されたレーザ光を該収納体の開口部からその下方の前記縫製対象物上に導くとともに、該縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査せしめる走査機構と、
上下に開口した中空状の部材であって、前記収納体の下端部に昇降自在に外嵌され、下端部が前記収容体のそれより下方に移動可能に設けられたカバー体と、
前記カバー体を前記収納体に対して相対的に昇降させる昇降機構と、
少なくとも前記カバー体内の空気を吸引して排気する排気機構と、
前記カバー体と対向する前記縫製対象物上の該対向領域の縁部周辺を押える押え機構とを備えてなることを特徴とするレーザ加工装置に係る。
この発明によれば、まず、上昇端位置にあるカバー体が、昇降機構によって縫製対象物と所定間隔を隔てて接近した下降端位置まで下降せしめられる。これにより、収容体の下方領域がカバー体によって覆われる。ついで、押え機構によって、縫製対象物のカバー体と対向した領域の縁部周辺が押えられる。
この後、レーザ発振器からレーザ光が照射され、照射されたレーザ光は、走査機構によって、収納体の開口部からその下方の縫製対象物上に導かれるとともに、縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置が走査せしめられ、これにより、縫製対象物に対して所定の加工が行われる。
また、その際、排気機構により、少なくともカバー体内の空気が吸引,排気され、かかる排気作用によって、レーザ加工に伴って生じた炎が吹き消されるとともに、煙がカバー体内から排気される。また、カバー体を降下させて縫製対象物と接近させることで、レーザ光に対する作業者の安全性が高められる。
そして、所定の加工が完了すると、排気機構の作動が停止し、昇降機構によってカバー体が原位置の上昇端位置まで上昇せしめられるとともに、押え機構による縫製対象物の押えが解除される。
尚、前記押え機構は、前記対向領域の縁部周辺を押える押え部材と、前記押え部材の上面に立設されたガイド軸と、前記ガイド軸又は押え部材に係合して該押え部材を下方に付勢する付勢手段と、前記ガイド軸が挿通される貫通穴を備え、該貫通穴に挿通されたガイド軸を保持するとともに、該ガイド軸の上下方向の移動を案内する保持部材とから構成されたものであっても良い。
この押え機構では、上昇端位置にあるカバー体が、昇降機構により下降端位置に向けて降下せしめられると、まず、押え部材の下面が縫製対象物の上面に当接し、この後、カバー体が下降端位置に至る。その際、押え部材は縫製対象物に当接した後、カバー体の更なる下方への移動により、付勢手段の付勢力に抗して、カバー体に対して相対的に上方に移動し、この結果、押え部材は、前記縫製対象物の対向領域の縁部周辺を、付勢手段の付勢力によって押圧することになる。
ついで、上記と同様にして、縫製対象物に対して所定の加工が行われ、これが完了すると、昇降機構によってカバー体が原位置の上昇端位置まで上昇せしめられ、これにより、押え機構による縫製対象物の押圧が解除される。
尚、前記付勢手段は、上記のようにガイド軸に係合して当該ガイド軸を下方に付勢することで、間接的に押え部材を下方に付勢する構成でも、押え部材に係合して当該押え部材を直接下方に付勢する構成でも、いずれの構成であっても良い。
更に、前記押え機構は、前記対向領域の縁部周辺を押える押え部材と、前記押え部材を支持して該押え部材を昇降させる駆動手段とから構成されたものであっても良い。
かかる押え機構によれば、まず、昇降機構により、カバー体が上昇端位置から下降端位置まで降下せしめられた後、駆動手段により、押え部材が下方に移動せしめられる。これにより、前記縫製対象物の対向領域の縁部周辺が押え部材によって押圧される。
そして、上記と同様にして、縫製対象物に対して所定の加工が行われ、これが完了すると、昇降機構によりカバー体が原位置の上昇端位置まで上昇せしめられるとともに、駆動手段により押え部材が上方に移動せしめられ、これにより、押え部材による縫製対象物の押圧が解除される。
尚、前記レーザ加工としては、例えば、縫製対象物を所定形状に裁断したり、縫製対象物を脱色させたり、縫製対象物に文字や模様を形成したり、複数枚の縫製対象物を相互に溶着させたりする加工を挙げることができる。
斯くして、本発明に係るレーザ加工装置によれば、レーザ加工時に、縫製対象物がカバー体と対向する領域、即ち、レーザ加工領域の縁部周辺を押え部材により押え付けて当該縫製対象物を固定するようにしているので、排気機構の排気作用によって縫製対象物が浮き上がるのを防止することができ、かかる浮き上がりによってレーザ加工の精度が悪化するのを防止することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、添付図面に基づき説明する。尚、図1は、本発明の一実施形態に係るレーザ加工装置などの概略構成を示した正面図である。また、図2は、本実施形態に係るレーザ加工装置の概略構成を一部断面で示した正面図であり、図3は、図2における矢示A−A方向の断面図であり、図4は、図2における矢示B方向の底面図である。
図1乃至図4に示すように、本例のレーザ加工装置1は、布などの縫製対象物Hを縫製するミシン10の支持フレーム11に支持され、縫製対象物Hにレーザ光を照射するとともに当該縫製対象物H上におけるレーザ光の照射位置を走査して当該縫製対象物Hを加工する照射装置本体20と、上下に開口し、照射装置本体20の下端部が嵌挿される中空部40aを有するとともに、当該照射装置本体20に対して昇降自在に設けられるカバー体40と、照射装置本体20に配設され、カバー体40を昇降させる駆動シリンダ41と、照射装置本体20の下端部に接続した排気機構45と、縫製対象物Hの上面を押える押え機構50などからなる。
尚、前記ミシン10は、所定間隔を隔てて配設される2つの支柱12と、支柱12の上端部間に水平に掛け渡された第1クロスビーム13と、第1クロスビーム13の下方でこれと平行に支柱12間に掛け渡された第2クロスビーム14と、第2クロスビーム14の下方で支柱12間に水平に掛け渡された支持ビーム15とからなる支持フレーム11と、第2クロスビーム14にその長手方向に沿って所定間隔で配設され、縫製対象物Hを縫製する複数のヘッド16と、ヘッド16の下方に配置され、下面が支持ビーム15によって支持されるテーブル17と、縫製対象物Hを保持する矩形の枠体であって、第2クロスビーム14の長手方向及びこれと水平面内で直交する方向の直交2軸方向に移動自在にテーブル17上に配設された縫製枠18などから構成される。
前記照射装置本体20は、第1クロスビーム13の長手方向に沿って配設されたガイドレール13aと係合し、これに沿って当該第1クロスビーム13の長手方向に移動自在となった案内部材21と、案内部材21に固着された筐体状の第1収納部材22と、第1収納部材22の下部側面に連結された同じく筐体状の第2収納部材23と、第2収納部材23の下面に固設され、上下に開口した中空部24a及び外周面から中空部24a内周面に貫通した貫通穴24bを有する同じく筐体状の下部部材24と、第1収納部材22内に配設され、レーザ光を下方に向けて照射するレーザ発振器25と、第1収納部材22内でレーザ発振器25の下方に配設され、レーザ発振器25から照射されたレーザ光を第2収納部材23側に反射する反射体26と、第2収納部材23内に収納され、反射体26によって反射されたレーザ光を受光して、これを下部部材24の下面開口部からその下方の縫製対象物H上に導くとともに、当該縫製対象物H上のレーザ光照射位置を走査する、図5に示した走査機構30などからなる。尚、前記第1収納部材22,第2収納部材23及び下部部材24が、特許請求の範囲に言うところの収納体として機能する。
この照射装置本体20は、その案内部材21が図示しない適宜駆動機構により駆動され、第1クロスビーム13の長手方向に移動して、各ヘッド16に対応して予め設定された複数の加工位置に位置決めされるように構成されており、かかる加工位置において、レーザ発振器25からレーザ光を照射して縫製対象物Hを加工する。
尚、前記レーザ加工としては、例えば、縫製対象物Hを所定形状に裁断したり、縫製対象物Hを脱色させたり、縫製対象物Hに文字や模様を形成したり、複数枚の縫製対象物Hを相互に溶着させたりする加工を挙げることができる。
前記レーザ発振器25と反射体26との間、及び反射体26と走査機構30との間には、内部が中空となった円筒状の接続部材27,28がそれぞれ設けられており、レーザ発振器25から照射されたレーザ光は、接続部材27内を通って反射体26に入射し、当該反射体26内の適宜反射鏡により反射された後、接続部材28内を通って走査機構30に入射するようになっている。
前記走査機構30は、反射体26によって反射されたレーザ光を反射する第1反射鏡31と、第1反射鏡31によって反射されたレーザ光を下方に向けて反射する第2反射鏡32と、これら第1反射鏡31及び第2反射鏡32を支持してその反射方向をそれぞれ制御する第1駆動モータ33及び第2駆動モータ34とを備えてなる。
第1反射鏡31は鉛直軸に平行な反射面31aを備えており、前記駆動モータ33の回転軸33aに支持されて、前記鉛直軸回りに回転自在となっている。一方、第2反射鏡32は水平軸に平行な反射面32aを備えており、駆動モータ34の回転軸34aに支持されて、前記水平軸回りに回転自在となっている。斯くして、第1反射鏡31及び第2反射鏡32を駆動モータ33,34によってそれぞれ回転させることで、縫製対象物H上のレーザ光照射位置が走査される。
前記カバー体40は、下部部材24に昇降自在に外嵌され、その下端部が下部部材24の下端部よりも下方位置まで移動可能に設けられている。
前記駆動シリンダ41は、第2収納部材23の外周面に固設され、その駆動ロッド41aがカバー体40の外周面に固設されたブラケット40bに連結されて当該カバー体40を支持しており、駆動ロッド41aを昇降させることで、カバー体40を上昇端位置と縫製対象物Hに対し所定間隔を隔てて接近した下降端位置との間で昇降させる。尚、駆動シリンダ41は、縫製時には、カバー体40を上昇端位置に支持し、レーザ加工時には、下降端位置に降下させるようになっている。
前記排気機構45は、下部部材24の外周面に固設された継手46と、一方端が継手46に接続した接続管47と、接続管47の他方端に接続した吸引ポンプ48などからなり、吸引ポンプ48により、カバー体40及び下部部材24内の空気が下部部材24の貫通穴24b,継手46及び接続管47を介して吸引,排気される。
前記押え機構50は、カバー体40と対向する縫製対象物H上面の領域(加工領域)の縁部周辺に当接して当該縫製対象物Hを押えるコの字状の押え部材51と、押え部材51の上面に立設されたガイド軸52と、下部部材24の上部外周面に固設され、前記ガイド軸52が挿通される貫通穴53aを備えて、貫通穴52aに挿通されたガイド軸52を保持するとともに、ガイド軸52の上下方向の移動を案内する第1保持部材53と、カバー体40の外周面に固設され、同じくガイド軸52が挿通される貫通穴55aを備えて、貫通穴55aに挿通されたガイド軸52を保持するとともに、ガイド軸52の上下方向の移動を案内する第2保持部材55と、ガイド軸52を下方に付勢するばね体54などからなり、かかる押え機構50が、下部部材24及びカバー体40の両側に設けられる。
尚、第1保持部材53及び第2保持部材55に挿通されたガイド軸52の当該第1保持部材53,第2保持部材55間には、鍔部52aが形成され、前記ばね体54はこの鍔部52aと第1保持部材53との間に設けられて、上記のようにガイド軸52を下方に付勢する。また、ガイド軸52の上端部には、部材56が外嵌され固着され、この部材56が第1保持部材53に当接することで、ガイド軸52が下方に脱落するのが防止される。
斯くして、この押え機構50では、カバー体40が上昇すると、このカバー体40の上昇により第2保持部材55が鍔部52aに当接してガイド軸52及び押え部材51が上昇せしめられる。一方、カバー体40が下降すると、ガイド軸52及び押え部材51がカバー体40とともに下降し、押え部材51が縫製対象物H上面に当接して当該押え部材51及びガイド軸52の下方への移動が停止し、更に、カバー体40が下方に移動すると、図6に示すように、鍔部52aが第2保持部材55から離れて、ばね体54の付勢力により縫製対象物Hが押え部材51によって押圧される。
以上のように構成された本例のレーザ加工装置1によれば、縫製枠18に保持された縫製対象物Hが照射装置本体20の下方に位置するように適宜位置決めされた後、照射装置本体20が、案内部材21及びガイドレール13aにより案内されて第1クロスビーム13の長手方向に移動し、各ヘッド16に対応した所定の各加工位置に位置決めされ、当該各加工位置において、照射装置本体20からレーザ光が照射され、これにより、縫製対象物Hに対して所定の加工が行なわれる。
具体的には、各加工位置では、まず、駆動シリンダ41によりカバー体40が駆動されて上昇端位置から下降端位置まで降下せしめられる。これにより、カバー体40の下端部が縫製対象物Hと所定間隔を隔てて接近した状態になるとともに、カバー体40の降下に伴って押え部材51及びガイド軸52が降下して、図6に示すように、縫製対象物Hの前記加工領域の縁部周辺が押え部材51によって押圧される。
この後、レーザ発振器25からレーザ光が照射され、照射されたレーザ光が反射体26及び走査機構30を経由して縫製対象物H上に導かれ、走査機構30の作動によって縫製対象物H上のレーザ光照射位置が走査され、これにより、縫製対象物Hに所定の加工が施される。
また、このとき、吸引ポンプ48の吸気作用により、カバー体40及び下部部材24内の空気が下部部材24の貫通穴24b,継手46及び接続管47を介して吸引,排気される。これにより、レーザの照射によって発生した煙がカバー体40内から排気されるとともに、レーザの照射によって発生した炎が排気気流によって吹き消される。
このようにして、レーザ加工が完了すると、吸引ポンプ48の作動が停止せしめられるとともに、駆動シリンダ41によってカバー体40が原位置の上昇端位置に上昇せしめられる。
斯くして、本例のレーザ加工装置1によれば、レーザ加工時に、縫製対象物Hのレーザ加工領域の縁部周辺を押え部材51により押え付けて当該縫製対象物Hを固定するようにしているので、吸引ポンプ48の排気作用によって縫製対象物Hが浮き上がるのを防止することができ、かかる浮き上がりによってレーザ加工の精度が悪化するのを防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
例えば、上例では、ガイド軸52に鍔部52aを形成し、この鍔部52aと第1保持部材53との間にばね体54を設けて、当該ばね体54によってガイド軸52を下方に付勢することで、間接的に押え部材51を下方に付勢する構成としたが、前記鍔部52aを形成しないで、第2保持部材55と押え部材51との間にばね体54を設けて、ばね体54により直接押え部材51を下方に付勢するように構成しても良い。
また、上例では、前記押え機構51を、押え部材51,ガイド軸52,第1保持部材53,ばね体54及び第2保持部材55などから構成したが、これに限られるものではなく、図7及び図8に示すような構成の押え機構60としても良い。
この押え機構60は、同図7及び図8に示すように、カバー体40の両側に設けられており、前記押え部材51と、駆動ロッド62aの先端部が押え部材51の上面に固設され、カバー体40の外周面にブラケット61を介して固設された駆動シリンダ62とから構成され、駆動ロッド62aを上下動させることで押え部材51を上下動させるように構成される。
この押え機構60では、駆動シリンダ41によってカバー体40が上昇端位置から下降端位置まで下降せしめられた後、駆動シリンダ62により押え部材51が下方に移動せしめられる。これにより、図8に示すように、押え部材51が縫製対象物H上面に当接してこれを押圧し、当該縫製対象物Hが固定される。
そして、レーザ加工後、図7に示すように、駆動シリンダ41によってカバー体40が上昇端位置に上昇せしめられるとともに、駆動シリンダ62によって押え部材51が上方に移動せしめられる。これにより、押え部材51による縫製対象物Hの押圧が解除される。
本発明の一実施形態に係るレーザ加工装置などの概略構成を示した正面図である。 本実施形態に係るレーザ加工装置の概略構成を一部断面で示した正面図である。 図2における矢示A−A方向の断面図である。 図2における矢示B方向の底面図である。 本実施形態に係る走査機構の概略構成を示した斜視図である。 本実施形態に係る押え機構により縫製対象物を固定したときの状態を示した正面図である。 本発明の他の実施形態に係る押え機構などの概略構成を示した正面図である。 他の実施形態に係る押え機構により縫製対象物を固定したときの状態を示した正面図である。
符号の説明
1 レーザ加工装置
10 ミシン
20 照射装置本体
22 第1収納部材
23 第2収納部材
24 下部部材
25 レーザ発振器
26 反射体
30 走査機構
40 カバー体
41 駆動シリンダ
45 排気機構
50 押え機構
51 押え部材
52 ガイド軸
53 第1保持部材
54 ばね体
55 第2保持部材
H 縫製対象物

Claims (3)

  1. 縫製ミシンに付設され、縫製対象物に対しレーザ光を照射して加工するレーザ加工装置であって、
    前記縫製対象物の上方に配設され、下面が開口した収納体と、
    前記収納体内に収納され、レーザ光を照射するレーザ発振器と、
    前記収納体内に収納され、前記レーザ発振器から照射されたレーザ光を該収納体の開口部からその下方の前記縫製対象物上に導くとともに、該縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査せしめる走査機構と、
    上下に開口した中空状の部材であって、前記収納体の下端部に昇降自在に外嵌され、下端部が前記収容体のそれより下方に移動可能に設けられたカバー体と、
    前記カバー体を前記収納体に対して相対的に昇降させる昇降機構と、
    少なくとも前記カバー体内の空気を吸引して排気する排気機構と、
    前記カバー体と対向する前記縫製対象物上の該対向領域の縁部周辺を押える押え機構とを備えてなることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記押え機構は、
    前記対向領域の縁部周辺を押える押え部材と、
    前記押え部材の上面に立設されたガイド軸と、
    前記ガイド軸又は押え部材に係合して該押え部材を下方に付勢する付勢手段と、
    前記ガイド軸が挿通される貫通穴を備え、該貫通穴に挿通されたガイド軸を保持するとともに、該ガイド軸の上下方向の移動を案内する保持部材とから構成されることを特徴とする請求項1記載のレーザ加工装置。
  3. 前記押え機構は、
    前記対向領域の縁部周辺を押える押え部材と、
    前記押え部材を支持して該押え部材を昇降させる駆動手段とから構成されることを特徴とする請求項1記載のレーザ加工装置。
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