JP2005143161A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ回転軸と被駆動軸との軸ずれを低減し、ひいては振動及び騒音を低減することができるモータを提供する。
【解決手段】ヨークの開口部に保持されモータ回転軸11を支持する第2軸受9を保持したブラシホルダ部材には、軸方向に延びる第1及び第2凸部7b,7cが形成される。モータ回転軸11と同軸状に支持されモータ回転軸11と連結されるウォーム軸を内部に収容保持したギヤハウジング21には、軸方向に延びる第1及び第2被凹部21a,21bが形成される。そして、第1の組の第1凸部7bと第1被凹部21a、第2の組の第2凸部7cと第2被凹部21bとが嵌め合わされることでブラシホルダ部材とギヤハウジング21との位置決めが直接なされる。第1の組は互いに嵌合する形状に設定され、第2の組は嵌め合わせた状態で、自身と第1の組とを結ぶ直線L1方向の隙間H2が直線L1の直交方向の隙間H3より大きくなるように設定される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ヨーク側のモータ回転軸とギヤハウジング側の被駆動軸とが同軸状に設けられて連結されるモータに関するものである。
従来、パワーウインド装置やサンルーフ装置等に用いられるモータは、モータ本体と減速部とを備えている。そして、このようなモータとしては、モータ本体のヨーク側にモータ回転軸を設けるとともに減速部のギヤハウジング側にモータ回転軸と同軸状に被駆動軸(例えばウォーム軸)を設けて軸を分割することで、軸のこじれを防止したり、軸の中間部に衝撃吸収部やクラッチを配設可能としたものがある。そして、このようなモータとしては、モータ回転軸を支持するための軸受を保持したブラシホルダがヨークに内嵌されて固定され、ギヤハウジングがその一部がヨークに内嵌(印籠嵌合)されて該ヨークに固定されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−214945号公報
しかしながら、上記のようなモータでは、ブラシホルダとギヤハウジングとの位置決めが間接的(ヨークを介する)になり、ブラシホルダに保持された軸受に支持されるモータ回転軸と、ギヤハウジングに支持された被駆動軸との軸中心が軸直交方向に大きくずれる(軸ずれする)虞がある。尚、ブラシホルダが全体的にギヤハウジングに嵌合されるような構造を有したものもあるが、そのような構造ではブラシホルダ全体の寸法精度がそのままブラシホルダとギヤハウジングの位置決め精度に影響するため、モータ回転軸と被駆動軸との軸ずれを低減する効果は薄い。よって、上記のようなモータでは、モータ回転軸と被駆動軸との軸ずれに基づいて振動や騒音が大きくなってしまう。
本発明の目的は、モータ回転軸と被駆動軸との軸ずれを低減し、ひいては振動及び騒音を低減することができるモータを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、略有底筒形状のヨークと、前記ヨークの底部に保持される第1軸受と、前記ヨークの開口部に保持されるプレートと、前記プレートに保持される第2軸受と、前記第1及び第2軸受にて回転可能に支持されるモータ回転軸と、前記ヨークに対して固定されるギヤハウジングと、前記ギヤハウジング内で前記モータ回転軸と同軸状に回転可能に支持され前記モータ回転軸と連結される被駆動軸とを備え、前記プレートには、軸方向に延びる凸部及び凹部の少なくとも一方が形成され、前記ギヤハウジングには、軸方向に延びる被凹部及び被凸部の少なくとも一方が形成され、前記凸部と前記被凹部、又は前記凹部と前記被凸部とが嵌め合わされることで前記プレートと前記ギヤハウジングとの位置決めがなされたモータを要旨とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のモータにおいて、前記凸部と前記被凹部、又は前記凹部と前記被凸部は、前記モータ回転軸を中心として90度間隔以上離間してそれぞれ2組形成され、一方の組は、互いに嵌合する形状に設定され、他方の組は、嵌め合わせた状態で、自身と前記一方の組とを結ぶ直線方向の隙間が、該直線の直交方向の隙間より大きくなるように設定される。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載のモータにおいて、前記一方の組における前記凸部と前記被凹部、又は前記凹部と前記被凸部は、軸方向から見て円形である。
請求項4に記載の発明では、請求項2又は3に記載のモータにおいて、前記凸部又は前記被凸部の先端部には先端に向かうほど断面を小さくする縮小部が形成される。
請求項5に記載の発明では、請求項2乃至4のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記他方の組における前記被凹部又は前記凹部は、軸方向から見て円形であり、前記他方の組における前記凸部又は前記被凸部は、軸方向から見て短径が前記直線上を通る楕円形状である。
請求項6に記載の発明では、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記モータ回転軸と前記被駆動軸とには、共に周方向に複数配置される係合部が設けられ、それら係合部が互いに弾性部材を介して周方向に係合することで一体回転可能に連結されるものであって、前記モータ回転軸の前記係合部及び前記被駆動軸の前記係合部の少なくとも一方は、前記弾性部材とその径方向及び周方向に隙間を有するように設定される。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、凸部と被凹部、又は凹部と被凸部とが嵌め合わされることでプレートとギヤハウジングとの位置決めが直接なされるため、プレートに保持された第2軸受に支持されるモータ回転軸と、ギヤハウジングに支持された被駆動軸との軸中心が軸直交方向にずれること(軸ずれ)を低減することができる。よって、振動及び騒音を低減することができる。しかも、従来技術のようにギヤハウジングの一部をヨークに内嵌(印籠嵌合)させない構成とすることで、印籠嵌合させるための形状を省略できる分、モータの径方向及び軸方向の小型化を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、モータ回転軸を中心として90度間隔以上離間してそれぞれ2組形成される凸部と被凹部、又は凹部と被凸部の内、一方の組が互いに嵌合され(隙間が極小となるように嵌め合わされ)、他方の組が自身と一方の組とを結ぶ直線方向の隙間が該直線の直交方向の隙間より大きくなるように嵌め合わされる。ここで、両方の組の間隔(ピッチ)の寸法を(大きく設定すればするほど)精度良く製造することは困難であり、両方の組で隙間が極小の嵌合を行わせることは困難である。そこで、前記ピッチの寸法誤差を考慮して、例えば両方の組で隙間が大きい嵌合を行わせるようにすると、前記軸ずれが大きくなる虞がある。又、例えば、一方の組で隙間が極小の嵌合を行わせ、他方の組で隙間が大きい嵌合を行わせると、一方の組から第2軸受(モータ回転軸)までの距離のずれは小さくなるが、一方の組を中心とした他方の組及び第2軸受の角度位置のずれが大きくなるため、前記軸ずれが大きくなる虞がある。これに対して上記構成では、他方の組で自身と一方の組とを結ぶ直線方向の隙間が該直線の直交方向の隙間より大きく設定されるため、ピッチの寸法誤差が許容されて嵌め合わされ、且つ一方の組から第2軸受(モータ回転軸)までの距離のずれが小さくなり、且つ一方の組を中心とした他方の組及び第2軸受の角度位置のずれが小さくなる。よって、容易に製造できるととともに、前記軸ずれを低減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記一方の組における前記凸部と前記被凹部、又は前記凹部と前記被凸部は、軸方向から見て円形であるため、それらが回転可能となる。よって、一方の組を中心とした第2軸受の角度位置は一方の組の位置に対する他方の組の位置にて設定される(一方の組の形状に左右されない)ことになる。よって、一方の組を中心とした第2軸受の角度位置を前記両方の組にて高精度に位置決めすることができる。又、例えば、一方の組における凸部を他方の組における凸部より長く設定することで、先に一方の組における凸部と被凹部を嵌合させた状態で他方の組における凸部を一方の組を中心として回動させながら被凹部に嵌め合わせることができる。よって、組付け性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、凸部又は被凸部の先端部には先端に向かうほど断面を小さくする縮小部が形成されるため、前記被凹部又は前記凹部と嵌め合わせる作業を容易に行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、単純な形状としながら、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の発明の効果を得ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、まず隙間によりモータ回転軸と被駆動軸との(僅かな)軸ずれが許容され、更に弾性部材にて前記軸ずれが許容されるとともに振動が吸収されるため、更に振動及び騒音を低減することができる。
本発明によれば、モータ回転軸と被駆動軸との軸ずれを低減し、ひいては振動及び騒音を低減することができるモータを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。図1に示すように、モータ1は、モータ本体2と減速部3とを備えている。
モータ本体2は、ヨーク4と、複数のマグネット5と、ロータ(回転子)6と、プレートとしてのブラシホルダ部材7と、第1及び第2軸受8,9と、ブラシ10とを備えている。
ヨーク4は、略有底筒形状に形成され、その開口部には径方向外側に延びるフランジ部4aが形成されている。そして、ヨーク4の内周面には複数のマグネット5が固定されている。又、ヨーク4の底部には、第1軸受8が固定されている。又、ヨーク4の開口部にはブラシホルダ部材7が保持される。
ブラシホルダ部材7は、ヨーク4の開口部に内嵌可能に形成され、ヨーク4の開口部を略塞ぐように内嵌されて保持される。ブラシホルダ部材7の中央には、第2軸受9が固定されている。又、ブラシホルダ部材7においてヨーク4の内部側には、一対のブラシホルダ部7aが形成され、それらブラシホルダ部7aには図示しない制御装置(外部電源)に電気的に接続されるブラシ10が保持されている。
ロータ6は、モータ回転軸11と、モータ回転軸11に固定されたコンミテータ(整流子)12と、モータ回転軸11に固定されたコア鉄心13と、コア鉄心13に巻装された巻線14とを備える。そして、ロータ6は、モータ回転軸11の両端側が前記第1及び第2軸受8,9に支持されることで、回転可能に支持される。尚、コンミテータ12は一対のブラシ10に挟まれるように配置され、コア鉄心13(巻線14)はマグネット5の内側に配置される。上記構成によって、制御装置(外部電源)からブラシ10及びコンミテータ12を介して巻線14に電流が供給されると、ロータ6は回転駆動される。
減速部3は、ギヤハウジング21と、ギヤ側軸受22,23と、被駆動軸としてのウォーム軸24と、ウォームホイール25とを備えている。
ギヤハウジング21は、ヨーク4の開口部(フランジ部4a)に対して固定されている。ギヤハウジング21の内部には、一対のギヤ側軸受22,23にてウォーム軸24が回転可能に支持され、更にウォーム軸24(そのウォーム)と噛合するようにウォームホイール25が回転可能に支持されている。そして、ギヤハウジング21がヨーク4に対して固定された状態で、ウォーム軸24は前記モータ回転軸11と同軸状に配置されるように設定され、該モータ回転軸11と連結されることになる。尚、前記ウォームホイール25には図示しない出力軸が連結され、その出力軸は外部の被駆動部材に連結されることになる。
前記モータ回転軸11と前記ウォーム軸24の連結について詳述すると、モータ回転軸11において第2軸受9から外部(図1中、下方)に突出する先端部には、円柱形状から平行に面取りした形状の2面巾凸部11aが形成され、その2面巾凸部11aにはジョイント部材26が固定されている。ジョイント部材26は、略円柱形状の軸部26aと、軸部26aの軸方向中間部から径方向外側に延びる円盤部26bと、円盤部26bの外周縁の所定位置から軸方向(図1中、下方向)に突出する係合部としてのジョイント側係合部26cとを備えている。そして、軸部26aには、前記2面巾凸部11aと対応した2面巾凹部26d(図3参照)が形成され、該2面巾凹部26dに2面巾凸部11aが嵌着されることでジョイント部材26がモータ回転軸11に一体回転可能に固定されている。又、本実施の形態のジョイント側係合部26cは、円盤部26bの外周縁において周方向に等角度(120度)間隔で3つ形成されている(図3参照)。又、各ジョイント側係合部26cは、円盤部26bの軸中心を中心とした略扇形状に形成されている。
一方、ウォーム軸24においてヨーク4側端部(図1中、上端部)には、円盤部24aと、円盤部24aの外周縁の所定位置から軸方向(図1中、上方向)に突出する係合部としてのウォーム軸側係合部24bとが形成されている。本実施の形態のウォーム軸側係合部24bは、円盤部24aの外周縁において周方向に等角度(120度)間隔で3つ形成されている(図3参照)。又、各ウォーム軸側係合部24bは、前記ジョイント側係合部26cと同様の形状であって、円盤部24aの軸中心を中心とした略扇形状に形成されている。
そして、モータ回転軸11とウォーム軸24とは、図3に示すように、ジョイント側係合部26cとウォーム軸側係合部24bとが互いに弾性部材27を介して周方向に係合することで一体回転可能に連結されている。即ち、弾性部材27は、リング部27aとリング部27aから放射状に延びる6つの突出部27bとを備える。そして、ジョイント側係合部26cとウォーム軸側係合部24bとは、周方向に交互に配置され、それらの間に弾性部材27の突出部27bが介在されることで該弾性部材27(突出部27a)を介して周方向に係合する。尚、この状態で、リング部27aはジョイント部材26の軸部26aに外嵌される。又、本実施の形態では、ウォーム軸側係合部24bと弾性部材27は、その径方向及び周方向に隙間H1を有するように設定されている。又、図3では、隙間H1を均等に図示したが、隙間H1は、モータ回転軸11とウォーム軸24との軸中心が軸直交方向にずれること(軸ずれ)等により変化することになる。
ここで、前記ブラシホルダ部材7と前記ギヤハウジング21との位置決めについて説明する。
ブラシホルダ部材7においてヨーク4の外部側には、軸方向に延びる第1及び第2凸部7b,7c(図1及び図2参照)が形成され、ギヤハウジング21には、軸方向に延びる第1及び第2被凹部21a,22b(図2参照)が形成されている。そして、第1凸部7bが第1被凹部21aと、第2凸部7cが第2被凹部22bと嵌め合わされることで、ブラシホルダ部材7とギヤハウジング21との位置決めがなされている。
詳しくは、第1凸部7bと第1被凹部21aの組(以下、第1の組という)と、第2凸部7cと第2被凹部22bの組(以下、第2の組という)とは、モータ回転軸11(ウォーム軸24)を中心として90度間隔以上(本実施の形態では150度)離間して形成されている。
そして、前記第1の組は、互いに嵌合する形状に設定されている。尚、前記嵌合とは、形が合った物同士を嵌め合わせることであって、第1凸部7bと第1被凹部21aとは形が合う形状ということになる。そして、本実施の形態では、第1の組における第1凸部7bと第1被凹部21aとは、軸方向から見て(隙間が極小となるように)略同径の円形に形成されている。
又、前記第2の組は、嵌め合わせた状態で、自身と第1の組(その各中心)とを結ぶ直線L1方向の隙間H2が、該直線L1の直交方向の隙間H3より大きくなるように設定されている。本実施の形態では、第2の組における第2被凹部21bは軸方向から見て円形に形成され、第2凸部7cは軸方向から見て短径が前記直線L1上を通る楕円形状に形成され、これにより前記隙間H2が前記隙間H3より大きくなるように設定されている。尚、前記隙間H3は、前記第1の組における隙間と同様に(本実施の形態では同じ)極小に設定されている。又、前記第1及び第2凸部7b,7cの先端部には先端に向かうほど断面を小さくする(即ち、径を小さくする)縮小部7d,7e(図1参照)がそれぞれ形成されている。
そして、第1の組(第1凸部7bと第1被凹部21a)が互いに嵌合され、第2の組(第2凸部7cと第2被凹部21b)が、自身と第1の組とを結ぶ直線L1方向の隙間H2が該直線L1の直交方向の隙間H3より大きくなるように嵌め合わされることで、ブラシホルダ部材7とギヤハウジング21との位置決めがなされている。このように位置決めすると、第1の組で隙間が極小の嵌合が行われるため、第1の組から第2軸受9(モータ回転軸11)までの距離のずれが小さくなる。又、第2の組で前記直線L1方向の隙間H2が前記直線L1の直交方向の隙間H3より大きく設定されるため、第1の組と第2の組の間隔(ピッチ)の寸法誤差が許容されて嵌め合わされ、且つ第1の組を中心とした第2の組及び第2軸受9(モータ回転軸11)の角度位置の設定値からのずれ(がたつき)が小さくなる。
次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)ブラシホルダ部材7から軸方向に延びる第1及び第2凸部7b,7cとギヤハウジング21から軸方向に延びる第1及び第2被凹部21a,22bとが嵌め合わされることでブラシホルダ部材7とギヤハウジング21との位置決めが直接(ヨーク4を介さず)なされる。よって、ブラシホルダ部材7に保持された第2軸受9に支持されるモータ回転軸11と、ギヤハウジング21に支持されたウォーム軸24との軸中心が軸直交方向にずれること(軸ずれ)を低減することができる。よって、振動及び騒音を低減することができる。しかも、従来技術のようにギヤハウジングの一部をヨークに内嵌(印籠嵌合)させない構成とすることで、印籠嵌合させるための形状を省略できる分、モータ1の径方向及び軸方向の小型化を図ることができる。
(2)第1凸部7bと第1被凹部21aの第1の組と、第2凸部7cと第2被凹部22bの第2の組とは、モータ回転軸11(ウォーム軸24)を中心として90度間隔以上(本実施の形態では150度)離間して形成される。そして、第1の組(第1凸部7bと第1被凹部21a)が互いに嵌合され、第2の組(第2凸部7cと第2被凹部21b)が、自身と第1の組とを結ぶ直線L1方向の隙間H2が直線L1の直交方向の隙間H3より大きくなるように嵌め合わされることで、ブラシホルダ部材7とギヤハウジング21との位置決めがなされている。ここで、第1の組と第2の組の間隔(第1凸部7bと第2凸部7cの間隔、及び第1被凹部21aと第2被凹部21bの間隔であって、ピッチという)の寸法を(大きく設定すればするほど)精度良く製造することは困難であり、第1及び第2の組で共に隙間が極小の嵌合を行わせることは困難である。そこで、前記ピッチの寸法誤差を考慮して、例えば第1及び第2の組で隙間が大きい嵌合を行わせるようにすると、前記軸ずれが大きくなる虞がある。又、例えば、第1の組で隙間が極小の嵌合を行わせ、第2の組で各方向に隙間が大きい嵌合を行わせると、第1の組から第2軸受(モータ回転軸)までの距離のずれは小さくなるが、第1の組を中心とした第2の組及び第2軸受の角度位置の設定値からのずれ(がたつき)が大きくなるため、前記軸ずれが大きくなる虞がある。これに対して上記構成では、第2の組で自身と第1の組とを結ぶ直線L1方向の隙間H2が直線L1の直交方向の隙間H3より大きく設定される。よって、ピッチの寸法誤差が許容されて嵌め合わされ、且つ第1の組から第2軸受9(モータ回転軸11)までの距離のずれが小さくなり、且つ第1の組を中心とした第2の組及び第2軸受9(モータ回転軸11)の角度位置の設定値からのずれ(がたつき)が小さくなる。よって、容易に製造できるととともに、前記軸ずれを低減することができる。
(3)第1の組における第1凸部7bと第1被凹部21aとは、軸方向から見て(隙間が極小となるように)円形に形成されるため、それらが相対的に回転可能となる。よって、第1の組を中心とした第2軸受9(モータ回転軸11)の角度位置は第1の組の位置に対する第2の組の位置にて設定される(第1の組の形状に左右されない)ことになる。言い換えると、第1の組における第1凸部7bと第1被凹部21aとを、軸方向から見て非円形(例えば多角形)に形成すると、第2軸受9(モータ回転軸11)の角度位置が第1の組の形状(その寸法誤差等)に左右されてしまうが、本実施の形態ではこれが防止され第1の組の位置に対する第2の組の位置のみにて設定される。よって、第1の組を中心とした第2軸受の角度位置を第1及び第2の組にて高精度に位置決めすることができる。
(4)第1及び第2凸部7b,7cの先端部には先端に向かうほど断面を小さくする(即ち、径を小さくする)縮小部7d,7e(図1参照)がそれぞれ形成されるため、第1及び第2被凹部21a,21bに嵌め合わせる際に縮小部7d,7eにて案内させることができる。よって、第1及び第2凸部7b,7cを第1及び第2被凹部21a,21bに嵌め合わせる作業、詳しくはそれらを嵌め合わせる際の位置決め作業を容易に行うことができる。
(5)第2の組における第2被凹部21bは軸方向から見て円形に形成され、第2凸部7cは軸方向から見て短径が前記直線L1上を通る楕円形状に形成される。よって、第2凸部7c及び第2被凹部21bを単純な形状としながら、前記隙間H2が前記隙間H3より大きくなるように設定することができる。
(6)ウォーム軸24のウォーム軸側係合部24bと弾性部材27は、その径方向及び周方向に隙間H1(図3参照)を有するように設定される。これにより、まず隙間H1にてモータ回転軸11とウォーム軸24との(低減された僅かな)前記軸ずれが許容され、更に弾性部材27の弾性力にて前記軸ずれが許容されるとともに振動が吸収されるため、更に振動及び騒音を低減することができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、第2の組における第2被凹部21bは軸方向から見て円形に形成され第2凸部7cは軸方向から見て短径が前記直線L1上を通る楕円形状に形成されるとしたが、前記直線L1方向の隙間H2が、前記直線L1の直交方向の隙間H3より大きくなるように設定されれば第2の組を他の形状としてもよい。
例えば、図4に示すように、第2の組における第2凸部31を軸方向から見て円形に形成し、第2被凹部32を軸方向から見て前記直線L1と平行に延びる平行部32aを有する形状(又は長径が直線L1上を通る楕円形状)に形成してもよい。このようにしても、直線L1方向の隙間H2が、直線L1の直交方向の隙間H3より大きくなり、上記実施の形態の効果(2)と同様の効果を得ることができる。
又、例えば、図5に示すように、第2の組における第2凸部31を軸方向から見て円形に形成し、第2被凹部33を軸方向から見て略円形で且つその一部に前記直線L1の直交方向の内側に突出する一対の突出部33aを有した形状に形成してもよい。このようにしても、直線L1方向の隙間H2が、前記直線L1の直交方向の隙間H3より大きくなり、上記実施の形態の効果(2)と同様の効果を得ることができる。
又、例えば、図6に示すように、第2の組における第2被凹部21bを軸方向から見て円形に形成し、第2凸部34を軸方向から見て略円形で且つその一部に前記直線L1の直交方向の外側に突出する一対の突出部34aを有した形状に形成してもよい。このようにしても、直線L1方向の隙間H2が、前記直線L1の直交方向の隙間H3より大きくなり、上記実施の形態の効果(2)と同様の効果を得ることができる。又、図6に示す第2凸部34には軸方向から見て略半球状に突出する突出部34aを形成したが、図7に示すように、第2凸部35に軸方向から見て略三角形に突出する突出部35aを形成して実施してもよい。
・上記実施の形態では、第1及び第2凸部7b,7cの先端部には先端に向かうほど断面を小さくする(即ち、径を小さくする)縮小部7d,7e(図1参照)がそれぞれ形成されるとしたが、縮小部7d,7eを省略した形状に変更してもよい。又、前記第1及び第2被凹部21a,21bの開口端部に、開口端に向かうほど開口を大きくする(即ち、径を大きくする)拡大部を形成してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果(4)と同様に、第1及び第2凸部を第1及び第2被凹部に嵌め合わせる作業、詳しくはそれらを嵌め合わせる際の位置決め作業を容易に行うことができる。
・上記実施の形態では、第1及び第2凸部7b,7cの長さを同じに設定したが、第1の組における第1凸部7bを第2の組における第2凸部7cより長く設定してもよい。このようにすると、先に第1の組における第1凸部と第1被凹部21aを嵌合させた状態で第2の組における第2凸部を第1の組を中心として回動させながら第2被凹部21bに嵌め合わせることができる。よって、組付け性を向上させることができる。
・上記実施の形態では、モータ回転軸11とウォーム軸24とは、それらのジョイント側係合部26cとウォーム軸側係合部24bとが互いに弾性部材27を介して周方向に係合することで一体回転可能に連結されるとしたが、他の構造で連結されるように変更してもよい。例えば、モータ回転軸11とウォーム軸24とがクラッチ機構を介して連結されるものにおいて具体化してもよい。
・上記実施の形態では、ブラシホルダ部材7に第1及び第2凸部7b,7cを形成し、ギヤハウジング21に第1及び第2被凹部21a,21bを形成したが、逆に、ブラシホルダ部材7に第1及び第2凹部を形成し、ギヤハウジング21に第1及び第2被凸部を形成して実施してもよい。
・上記実施の形態では、ブラシホルダ部材7に第1及び第2凸部7b,7cを形成したが、第2軸受9を保持するものであれば他のプレートに第1及び第2凸部(又は第1及び第2凹部)を形成して実施してもよい。
・上記実施の形態では、被駆動軸がウォーム軸24であるモータ1に具体化したが、他の被駆動軸を有したモータ(ギヤハウジング)に変更して実施してもよい。
・上記実施の形態では、ウォーム軸24のウォーム軸側係合部24bと弾性部材27は、その径方向及び周方向に隙間H1(図3参照)を有するように設定されるとしたが、ジョイント部材26のジョイント側係合部26cと弾性部材27とが径方向及び周方向に隙間を有するように設定してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果(6)と同様の効果を得ることができる。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項2乃至4のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記凹部又は前記被凹部の開口端部には、開口端に向かうほど開口を大きくする拡大部が形成されたことを特徴とするモータ。このようにすると、凹部又は被凹部の開口端部には、開口端に向かうほど開口を大きくする拡大部が形成されるため、前記被凸部又は前記凸部と嵌め合わせる作業を容易に行うことができる。
本実施の形態のモータの要部断面図。 図1のA−A模式断面図。 図1のB−B模式断面図。 別例の第2凸部及び第2被凹部を説明するための説明図。 別例の第2凸部及び第2被凹部を説明するための説明図。 別例の第2凸部及び第2被凹部を説明するための説明図。 別例の第2凸部及び第2被凹部を説明するための説明図。
符号の説明
4…ヨーク、7…ブラシホルダ部材(プレート)、7b…第1凸部(凸部であって、一方の組における凸部)、7c,31,34,35…第2凸部(凸部であって、他方の組における凸部)、7d,7e…縮小部、8…第1軸受、9…第2軸受、11…モータ回転軸、21…ギヤハウジング、21a…第1被凹部(被凹部であって、一方の組における被凹部)、21b,32,33…第2被凹部(被凹部であって、他方の組における被凹部)、24…ウォーム軸、24b…ウォーム軸側係合部(係合部)、26c…ジョイント側係合部(係合部)、27…弾性部材、H1…隙間、H2…隙間(直線方向の隙間)、H3…隙間(直線の直交方向の隙間)、L1…直線。

Claims (6)

  1. 略有底筒形状のヨークと、
    前記ヨークの底部に保持される第1軸受と、
    前記ヨークの開口部に保持されるプレートと、
    前記プレートに保持される第2軸受と、
    前記第1及び第2軸受にて回転可能に支持されるモータ回転軸と、
    前記ヨークに対して固定されるギヤハウジングと、
    前記ギヤハウジング内で前記モータ回転軸と同軸状に回転可能に支持され前記モータ回転軸と連結される被駆動軸とを備え、
    前記プレートには、軸方向に延びる凸部及び凹部の少なくとも一方が形成され、
    前記ギヤハウジングには、軸方向に延びる被凹部及び被凸部の少なくとも一方が形成され、
    前記凸部と前記被凹部、又は前記凹部と前記被凸部とが嵌め合わされることで前記プレートと前記ギヤハウジングとの位置決めがなされたことを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記凸部と前記被凹部、又は前記凹部と前記被凸部は、前記モータ回転軸を中心として90度間隔以上離間してそれぞれ2組形成され、
    一方の組は、互いに嵌合する形状に設定され、
    他方の組は、嵌め合わせた状態で、自身と前記一方の組とを結ぶ直線方向の隙間が、該直線の直交方向の隙間より大きくなるように設定されたことを特徴とするモータ。
  3. 請求項2に記載のモータにおいて、
    前記一方の組における前記凸部と前記被凹部、又は前記凹部と前記被凸部は、軸方向から見て円形であることを特徴とするモータ。
  4. 請求項2又は3に記載のモータにおいて、
    前記凸部又は前記被凸部の先端部には先端に向かうほど断面を小さくする縮小部が形成されたことを特徴とするモータ。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記他方の組における前記被凹部又は前記凹部は、軸方向から見て円形であり、
    前記他方の組における前記凸部又は前記被凸部は、軸方向から見て短径が前記直線上を通る楕円形状であることを特徴とするモータ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記モータ回転軸と前記被駆動軸とには、共に周方向に複数配置される係合部が設けられ、それら係合部が互いに弾性部材を介して周方向に係合することで一体回転可能に連結されるものであって、
    前記モータ回転軸の前記係合部及び前記被駆動軸の前記係合部の少なくとも一方は、前記弾性部材とその径方向及び周方向に隙間を有するように設定されたことを特徴とするモータ。
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