JP2005142588A - 半導体層の製造方法、光起電力素子の製造方法及び半導体層の製造装置 - Google Patents

半導体層の製造方法、光起電力素子の製造方法及び半導体層の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 大面積に良質の半導体層を高速で堆積することができる半導体層の製造方法を提供する。
【解決手段】 複数の放電室内に原料ガスを導入し、高周波電力を投入することにより前記原料ガスを放電分解し、それぞれの放電室内を基板を順次通過させ、該基板上に複数の半導体層を形成する半導体層の製造方法において、
前記複数の放電室のうち2以上の放電室に前記高周波電力としてVHF周波数の高周波電力を投入するとともに、該VHF周波数の高周波電力を投入する各放電室にそれぞれの成膜条件に応じて互いに異なるバイアス電力を投入し、該バイアス電力を投入するそれぞれの電極の電位を前記基板の電位と同一又は基板の電位に対して正にする半導体層の製造方法。
【選択図】 図6

Description

本発明は、基板上に半導体層を製造する方法及び半導体層を製造する装置に関し、特に、太陽電池、複写機の感光ドラム、ファクシミリのイメージセンサー、液晶ディスプレーの薄膜トランジスタ等に用いられるアモルファスシリコン、アモルファスシリコンゲルマニウム、アモルファス炭化シリコン、微結晶シリコン等の非単結晶シリコン系半導体層を製造する方法及び装置に関する。また、本発明は、かかる製造方法を用いた光起電力素子の製造方法及び光起電力素子の製造装置に関する。
アモルファスシリコンは、プラズマCVD法によって大面積の半導体膜を形成することができ、結晶シリコンや多結晶シリコンと比較して大面積の半導体デバイスを比較的容易に形成することができる。
そのため、アモルファスシリコン膜は、大きな面積を必要とする半導体デバイス、具体的には、太陽電池、複写機の感光ドラム、ファクシミリのイメージセンサー、液晶ディスプレー用の薄膜トランジスタ等に多く用いられている。
これらのデバイスは、LSIやCCD等の結晶半導体からなるデバイスと比較し、1つのデバイスの面積が大きく、例えば、太陽電池の場合、変換効率が10%ならば、一般家庭の電力を賄う約3kWの出力を得るには1家庭当り約30平方メートルもの面積が必要とされ、1つの太陽電池素子もかなり大きな面積になる。
アモルファスシリコン膜を形成するには、一般にSiH4やSi26等のSi原子を含有する原料ガスを高周波放電によって分解してプラズマ状態にし、該プラズマ中に置かれた基板上に成膜するプラズマCVD法によっている。
プラズマCVD法によってアモルファスシリコン膜を成膜する場合、RF周波数(13.56MHz近傍)の高周波が従来一般的に用いられてきた。
一方、近年、VHF周波数を用いたプラズマCVDが注目されている。
例えば、Amorphous Silicon Technology 1992 p15〜p26(Materials Research Society Symposium Proceedings Volume 258)には放電周波数を13.56MHzのRFからVHF周波数にすることによって、高密度プラズマが得られ、成膜速度を格段に高めることができ、高速で良好な堆積膜を形成可能になると報告されている。
また、米国特許第4,406,765号明細書には、直流電界を印加した高周波プラズマCVD法が開示されている。プラズマCVD法において高周波による電界とともに適度な直流電界を印加することにより、良質なアモルファス半導体を得ることができるとされている。
ところが、上述のように高速で堆積膜の形成が可能なVHF周波数を用いたプラズマCVD法を大面積への膜堆積に適用しようとすると以下のような問題を生じた。
すなわち、大面積に均一な放電を生起しようとしてRF周波数で一般的に用いられる大面積の平板状の放電電極を用いると、VHF周波数ではインピーダンスがあいにくく放電電極上に均一なプラズマを得ることが困難である。
また、棒状や放射状のアンテナを用いればインピーダンスは合うものの、平行平板でほぼ1であった放電電極と対向電極の面積比が放電電極側の面積が極端に小さくなって面積のバランスが崩れ、小面積の平行平板なら周波数の上昇に伴って小さくなるはずの放電電極のセルフバイアスの絶対値が逆に大きくなり、放電電極が負の大きなセルフバイアス電圧を生じる。この場合、放電電極の面積は小さいので、大面積の基板をその上に設置することができず、基板には放電電極に対して大きな正の電圧がかかる。
ところが、前述の米国特許第4,406,765号明細書に開示されているように、プラズマCVD法において良質の非晶質半導体を得るには、高周波による電界とともに適度な直流電界を印加することが重要であり、放電室内にスパーク等の異常放電を生じたり、堆積膜表面がチャージアップして絶縁破壊を起こしたりすることなく、直流電界を適切に制御するためのバイアス電力の投入量の調整が難しかった。
直流電界の制御には、前述の直流電圧の印加による方法の他に、ガスの放電分解のための高周波電力とは別に高周波バイアス電力を印加する方法が知られており、特開平6−232429号公報等に開示されているが、この場合においても、棒状や放射状のアンテナを用いた場合には、放電室内にスパーク等の異常放電を生じたり、堆積膜表面がチャージアップして絶縁破壊を起こしたりすることなく、直流電界を適切に制御するためのバイアス電力の投入量の調整が難しかった。
さらに、従来、アモルファスシリコン系半導体デバイスの連続製造装置として、米国特許4,400,409号明細書等にロール・ツー・ロール(Rollto Roll)方式を採用した連続プラズマCVD装置が開示されている。
この装置によれば、複数のグロー放電室を設け、前記各グロー放電室を所望の幅の十分に長い帯状の基板が順次貫通する経路に沿って配置し、前記各グロー放電室において必要とされる導電型の半導体膜を堆積形成しつつ、前記基板をその長手方向に連続的に搬送させることによって、半導体接合を有する大面積のデバイスを連続的に形成することができる。
このようにロール・ツー・ロール方式の連続プラズマCVD装置を用いれば、製造装置を止めることなく長時間連続してデバイスを製造することができるので、高い生産性を得ることができる。
しかし、このロール・ツー・ロール方式のプラズマCVD法で、プラズマに直流電界(DC電界)を印加しようとすると、特にVHF周波数において前述したのと同様の問題点があった。
また、ロール・ツー・ロール方式では堆積膜を形成する放電室が複数あるが、基板は連続しており共通であり、一般に導電性であるため、先の米国特許4,406,765号明細書に開示されている様な基板側に直流電圧を印加する方法では、複数の放電室に異なる直流電圧を印加することができず、各放電室の堆積膜の種類や放電条件に応じた適切なバイアス電圧値を設定することができないという問題があった。
本発明が解決しようとする目的は、前述の、半導体層の形成方法において、高い成膜速度が得られるVHF周波数のプラズマCVD法を大面積の膜堆積に適用しようとした場合の、高周波による電界とともに適度な直流電界を印加することが必要で、スパークやチャージアップによる堆積膜の不良発生を防ぎつつ良好なバイアス効果を得るためのバイアス電力の投入量の調整が難しいという問題を解決し、適正なバイアス電力量を容易に設定することができるようにして、大面積に良質の半導体層を高速で堆積する方法及び装置を提供することにある。
また、本発明は、大面積に連続的に堆積膜を形成して半導体層を製造する方法および製造装置において、高密度プラズマが得られるVHF周波数のプラズマCVD法を複数の層の形成に導入し、かつ直流電界をそれぞれ適正な値に制御して、良質の半導体積層膜を製造することができる半導体層の製造方法、および製造装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、放電室内に放電室内に原料ガスを導入し、高周波電力を投入することにより前記原料ガスを放電分解し、該放電室内の基板上に半導体層を形成する半導体層の製造方法において、前記高周波電力として、少なくともVHF周波数の高周波電力を投入し、前記放電室内に、直流電力及び/又はRF周波数の高周波電力からなるバイアス電力を前記VHF周波数の高周波電力とともに投入し、前記バイアス電力を投入する電極に流れる電流の直流成分が、前記放電室の内壁の面積に対する電流密度で0.1A/m2〜10A/m2の範囲になるようにすることを特徴とする半導体層の製造方法を提供する。
また、本発明は、複数の放電室内に原料ガスを導入し、高周波電力を投入することにより前記原料ガスを放電分解し、それぞれの放電室内を基板を順次通過させ、該基板上に複数の半導体層を形成する半導体層の製造方法において、前記複数の放電室のうち2以上の放電室に前記高周波電力としてVHF周波数の高周波電力を投入するとともに、該VHF周波数の高周波電力を投入する各放電室にそれぞれの成膜条件に応じて互いに異なるバイアス電力を投入し、該バイアス電力を投入するそれぞれの電極の電位を前記基板の電位と同一又は基板の電位に対して正にすることを特徴とする半導体層の製造方法を提供する。
さらに、本発明は、放電室内に原料ガスを導入し、高周波電力を投入することにより前記原料ガスを放電分解し、該放電室内の基板上にi型半導体層を形成する工程を少なくとも有する光起電力素子の製造方法において、前記i型半導体層を形成する工程で、前記高周波電力として、少なくともVHF周波数の高周波電力を投入し、前記放電室内に、直流電力及び/又はRF周波数の高周波電力からなるバイアス電力を前記VHF周波数の高周波電力とともに投入し、前記バイアス電力を投入する電極に流れる電流の直流成分が、前記放電室の内壁の面積に対する電流密度で0.1A/m2〜10A/m2の範囲になるようにすることを特徴とする光起電力素子の製造方法を提供する。
また、本発明は、複数の放電室内に原料ガスを導入し、高周波電力を投入することにより前記原料ガスを放電分解し、それぞれの放電室内を基板を順次通過させ、該基板上に複数のi型半導体層を少なくとも形成する光起電力素子の製造方法において、前記i型半導体層を形成する複数の放電室のうち2以上の放電室に前記高周波電力としてVHF周波数の高周波電力を投入するとともに、該VHF周波数の高周波電力を投入する各放電室にそれぞれの成膜条件に応じて互いに異なるバイアス電力を投入し、該バイアス電力を投入するそれぞれの電極の電位を前記基板の電位と同一又は基板の電位に対して正にすることを特徴とする光起電力素子の製造方法を提供する。
上記製造方法は組み合わせて用いることができる。
また、上記各製造方法において、前記原料ガスとしてシリコン原子を含有する分子を含む原料ガスを用い、前記基板上にシリコン系非単結晶半導体層を形成することが好ましい。
また、前記基板及び前記放電室の内壁面をアース電位とすることが好ましい。
また、前記VHF周波数の高周波電力を投入する電極とは独立して設けた電極に前記バイアス電力を投入する、あるいは、前記VHF周波数の高周波電力を投入する電極に前記バイアス電力を投入する、ことが好ましい。前記バイアス電力としては、直流電力を用いることが好ましい。
また、前記半導体層はプラズマCVD法によって形成することが好ましい。
また、前記基板としては、帯状及び/又は導電性の基板を用いることが好ましい。
また、前記基板を前記放電室の内壁の一部とすることが好ましい。
さらに、本発明は、放電室内に原料ガスを導入し、高周波電力を投入することにより前記原料ガスを放電分解し、該放電室内の基板上に半導体層を形成する半導体層の製造装置において、前記高周波電力として、少なくともVHF周波数の高周波電力を投入する手段と、前記放電室内に、直流電力及び/又はRF周波数の高周波電力からなるバイアス電力を投入する手段と、前記バイアス電力を投入する電極に流れる電流の直流成分が、前記放電室の内壁の面積に対する電流密度で0.1A/m2〜10A/m2の範囲になるように制御する手段とを有することを特徴とする半導体層の製造装置を提供する。
また、本発明は、複数の放電室内に原料ガスを導入し、高周波電力を投入することにより前記原料ガスを放電分解し、それぞれの放電室内を基板を順次通過させ、該基板上に複数の半導体層を形成する半導体層の製造装置において、前記複数の放電室のうち2以上の放電室に前記高周波電力としてVHF周波数の高周波電力を投入する手段と、該VHF周波数の高周波電力を投入する各放電室にそれぞれの成膜条件に応じて互いに異なるバイアス電力を投入する手段と、該バイアス電力を投入するそれぞれの電極の電位は前記基板の電位と同一又は基板の電位に対して正に制御する手段と、を有することを特徴とする半導体層の製造装置を提供する。
これらの装置において、前記VHF周波数の高周波電力を投入する手段が、放電電極及び該放電電極に接続されたVHF周波数の高周波電源であることが好ましい。また、前記バイアス電力を投入する手段が前記放電電極とは別に設けられたバイアス電極及び該バイアス電極に接続された電源である、又は、前記バイアス電力を投入する手段が前記放電電極に接続された電源であることが好ましい。
バイアス電力を投入する手段としてが前記放電電極に直流電源を接続する場合、高周波電力遮断手段を介することが好ましい。その際、前記高周波電源が直流電力遮断手段を介して前記放電電極と接続されるようにすることが好ましい。
本発明においては、高周波プラズマCVD法による半導体層の形成において、先ず、原料ガスを分解する高周波電力としてVHF周波数の高周波電力を用いることにより、高密度プラズマを形成することができ、高い堆積速度が得られる。
さらに、成膜室(放電室)内にVHF電力と同時にバイアス電力として直流電力、RF電力の少なくとも一方を投入して膜質の改善を図るが、その際、バイアス電極に流れる電流の直流成分を測定して成膜室へのバイアス電力の投入状態をモニターし、バイアス電極に流れる電流の直流成分を成膜室の内壁の面積に対する電流密度で0.1〜10A/m2の範囲になるように投入電力量を調整することによって、シリコン系非単結晶半導体膜に対してスパークやチャージアップによる不良が発生せず、十分なバイアス効果が得られる適正なバイアス電力量に設定することができる。
図4は本発明者が、後述する実施例で示す方法により、本発明の方法をnip構造の半導体層を有する太陽電池のi型層の形成に適用し、非単結晶シリコンからなる太陽電池モジュールをステンレス基板上に製造したときの結果を示す。
図4(a)は製造された太陽電池モジュールの光電変換効率と、成膜室に投入した直流バイアス電力の成膜室内壁面積に対するバイアス電流密度との関係を示すグラフである。これから、バイアス電流密度が約0.1A/m2以上の条件で良好な素子特性が得られることが分かる。
一方、図4(b)は製造された太陽電池モジュールのi型層の短絡による不良発生率と、成膜室に投入した直流バイアス電力の成膜室内壁面積に対するバイアス電流密度との関係を示すグラフである。これから、バイアス電流密度が約10A/m2以上の条件では急激に短絡不良が発生するようになることが分かる。
尚、この時、成膜室の内面積は0.8m2、VHF周波数は100MHzであり、直流電流の大きさの制御は印加電圧の調整によって行なった。
更に、本発明者は、このような検討を、投入するバイアス電力を高周波(13.56MHz)に変えて、バイアス電極に流れる電流の直流密度と太陽電池の変換効率、短絡発生率との相関を同様に調べたが、結果は同じで、約0.1A/m2以上の条件で良好な素子特性が得られ、約10A/m2以上の条件では急激に短絡不良が発生した。
また更に、成膜室内面積を0.1〜3m2の範囲で、VHF周波数を20MHz〜500MHzの範囲で変化させて同様のことを行なったが結果は同じで、約0.1A/m2以上の条件で良好な素子特性が得られ、約10A/m2以上の条件では急激に短絡不良が発生した。
前述したように、VHF周波数を採用する場合、平板の放電電極に替えて棒状や放射状のアンテナ電極を用いればインピーダンスは合うが、放電電極のセルフバイアスの絶対値が逆に大きくなり、放電電極側が負の好ましくないDC電界が形成される。
そのため、VHF周波数のプラズマCVD法を大面積に堆積膜を形成するロール・ツー・ロール方式等の装置に採用しようとする場合、放電電極側が負のセルフバイアスによる影響を排除して大面積に良質な膜を得るには、直流電力等のバイアス電力を印加する等してDC電界を制御することが重要となる。
VHF周波数の高周波電力を導入する成膜室に直流電力等のバイアス電力を印加する方法としては、放電室内部にVHF放電電極とは別にバイアス電力を印加するバイアス電極を設ける方法や、VHF放電電極に高周波電力とともに直流電力等のバイアス電力を重畳して印加する方法が考えられる。
VHF放電電極に高周波電力とともに直流電圧を重畳して印加する方法は、電極が少なくて済み、放電室の構造が簡素化されるが、直流電圧印加回路に高周波電力が入らないようにチョークコイル等の高周波電力遮断手段で高周波を遮断し、高周波電源に対しては直流電流が流れないようにコンデンサ等の直流電力遮断手段で直流電流を遮断するようにする必要がある。
ここで、高密度プラズマが要求される複数の放電室にそれぞれの成膜条件に応じて異なる直流電力を印加することにより、帯状基板上に良質の半導体積層膜が連続的に製造されることになり、ひいては太陽電池モジュールの光電変換効率が向上する。
本発明によれば、プラズマCVD法によるシリコン系非単結晶半導体の形成方法において、高い成膜速度が得られるVHF周波数のプラズマCVD法を大面積への膜堆積に適用しようとした場合の、高周波による電界とともに適度な直流電界を印加することが必要でスパークやチャージアップによる堆積膜の不良発生を防ぎつつ良好なバイアス効果を得るためのバイアス電力の投入量の調整が難しいという問題を解決し、適正なバイアス電力量を容易に設定することができるようにして、大面積に良質のシリコン系非単結晶半導体膜を高速で堆積することができる。
本発明の方法は、光起電力素子のi型層に適用すると効果的である。
また、本発明によれば、大面積に連続的に堆積膜を形成することが可能なロール・ツー・ロール方式等の半導体積層膜の製造方法および製造装置において、高密度プラズマの得られるVHF周波数のプラズマCVD法を導入しようとする場合に、従来の方法ではVHF周波数の放電室が複数あるとバイアス電圧を独立に制御することができないという問題を克服してVHF周波数のプラズマCVD法を導入し、かつ直流電界を適正な値に制御することにより、良質の半導体積層膜を製造することができるという優れた効果を発揮する。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<バイアス電力>
本発明の方法において、放電室に直流電力等のバイアス電力を投入する場合、該バイアス電力を投入する電極(バイアス電極)の電位を基板の電位と同一又は基板電位に対して正にすることが望ましく、より好ましくはバイアス電力を投入する電極と基板との電位差を0〜500V、さらに好ましくは50〜400Vの範囲とし、電流値が所定範囲内になるように適正値に設定するのが好ましい。
<直流バイアス電力投入方法>
本発明の方法において、成膜室に直流バイアス電力を投入する方法としては、成膜室内部にVHF放電電極とは別にバイアス電力を投入するバイアス電極を設ける方法や、VHF放電電極に高周波電力とともに直流電力を重畳して投入する方法がある。
VHF放電電極に高周波電力とともに直流電力を重畳して投入する方法は、電極が少なくてすみ、成膜室の構造が簡素化されるが、直流電力投入回路に高周波電力が入らないようにチョークコイル等の手段で高周波を遮断し、高周波電源には直流電流が流れないようにコンデンサ等で直流電流を遮断するようにする必要がある。
図1は、本発明を実施する装置の構成の一例を示す模式的断面図であり、成膜室内部にVHF放電電極とは別に直流バイアス電力を投入するバイアス電極を設けた例である。
図1で、真空容器101内部に成膜室(放電室)102が設けられ、成膜室102には堆積膜の原料ガスを導入するガス導入管103と、不図示の排気装置に接続された排気管104と、VHF周波数の高周波電源105に接続された高周波電力放射手段である棒状電極106、移動する基板107と、基板を加熱するヒーター109とが設けられ、移動する基板上にプラズマCVD法により堆積膜を形成する。
ここで、高周波電力放射手段である棒状電極106は図1における奥行き方向に長く、その長手方向は基板移動方向108とはほぼ垂直に配置されている。
また、成膜室102の内部にはバイアス電極113が設けられ、直流電源110からバイアス電力が投入される。バイアス電極113に流れる電流の直流成分は電流計111によって測定する。
尚、チョークコイル112がバイアス電極113と電流計111の間に設けられ、直流回路へVHF電力が進入することを阻止する。
また、図2は、本発明を実施する装置の構成の一例を示す模式的断面図であり、VHF放電電極に高周波電力とともに直流電力を重畳して投入する例である。図2中201〜212はそれぞれ図1の101〜112に対応しており、説明を省略する。
<高周波バイアス電力投入方法>
本発明の方法において、成膜室に高周波バイアス電力を投入する方法としては、成膜室内部にVHF放電電極とは別にバイアス電力を投入するバイアス電極を設ける方法が好適に用いられる。この場合、バイアス電極に流れる電流の直流成分は、バイアス電極をチョークコイルを介して接地して、そのチョークコイルに流れる直流電流として測定する。
図3は、本発明を実施する装置の構成の他の一例を示す模式的断面図であり、成膜室内部にVHF放電電極とは別に高周波バイアス電力を投入するバイアス電極を設ける例である。図3中301〜309及び311〜313は、それぞれ図1の101〜109及び111〜113に対応しており、説明を省略する。314はRF周波数の高周波電源、315はブロッキングコンデンサを示している。
尚、この場合、チョークコイルと接地部分との間に直流電源を接続し、直流電力を同時に投入しても構わないし、VHF放電電極に直流電力を同時に投入しても構わない。ただし、VHF放電電極とバイアス電極の両方にバイアス電力を投入する場合、バイアス電極に流れる電流の直流成分は各バイアス電力を投入する電極に流れる電流の直流成分の合計となる。
<VHF周波数>
本発明において、プラズマCVD法に用いるVHF周波数とは、従来、一般的に用いられている13.56MHz等のRF周波数よりも高く、2.45GHz等のマイクロ波も周波数よりも低い周波数範囲を指し、具体的には30MHz以上500MHz以下の周波数範囲である。その範囲の中でも、プラズマ密度を高め、堆積速度の向上を望む場合には比較的高い周波数領域を、より短い波長を用い、大面積の均一性を望む場合には、比較的低い周波数領域を選択して使用する。
<原料ガス>
本発明の方法において、シリコン系非単結晶半導体膜を製造する場合にその原料になる原料ガスは、少なくともシリコン原子を含有したガス化し得る化合物を含むガスであり、ゲルマニウム原子を含有したガス化し得る化合物、炭素原子を含有したガス化し得る化合物等、及び該化合物の混合ガスを含有していてもよい。
具体的にシリコン原子を含有するガス化し得る化合物としては、鎖状または環状シラン化合物が用いられ、具体的には例えば、SiH4,Si26,SiF4,SiFH3,SiF22,SiF3H,Si38,SiD4,SiHD3,SiH22,SiH3D,SiFD3,SiF22,Si233,(SiF25,(SiF26,(SiF24,Si26,Si38,Si224,Si233,SiCl4,(SiCl25,SiBr4,(SiBr25,Si2Cl6,SiHCl3,SiH2Br2,SiH2Cl2,Si2Cl33などのガス状態のまたは容易にガス化し得るものが挙げられる。尚、ここで、Dは重水素を表す。
また、堆積膜としてアモルファスシリコンゲルマニウム膜を形成する場合に原料ガスとして用いられるゲルマニウム原子を含有するガス化し得る化合物としてはGeH4,GeD4,GeF4,GeFH3,GeF22,GeF3H,GeHD3,GeH22,GeH3D,Ge26,Ge26等が挙げられる。
また、堆積膜としてアモルファス炭化シリコン膜を形成する場合に原料ガスとして用いられる炭素原子を含有するガス化し得る化合物としてはCH4,CD4,Cn2n+2(nは整数),Cn2n(nは整数),C22,C66,CO2,CO等が挙げられる。
また、価電子制御するためにp型層またはn型層に導入される物質としては周期率表第III族原子及び第V族原子が挙げられる。
第III族原子導入用の出発物質として好適に用いられるホウ素原子導入用化合物としては、B26等の水素化ホウ素、BF3等のハロゲン化ホウ素等を挙げることができる。
第V族原子導入用の出発物質として好適に用いられる燐原子導入用化合物としては、PH3等の水素化燐、PF3等のハロゲン化燐が挙げられる。このほかAsH3等も第V族原子導入用の出発物質として好適に用いることができる。
また前記ガス化し得る化合物をH2,He,Ne,Ar,Xe,Kr等のガスで適宜希釈して成膜室に導入しても良い。
次に本発明を複数の半導体層の連続形成に適用した場合の方法及び装置について説明する。
図6は、本発明の半導体積層膜の製造装置の一例を示す模式的断面図である。
図6に示した装置では、帯状基板を連続的に搬送させながら6つのプラズマ放電室を通過させ、基板上に例えば2層タンデム型太陽電池用の6層からなるシリコン系非単結晶半導体積層膜を連続的に製造する。
図6において、長尺の帯状基板601は巻き出し室602でコイル状に巻かれた状態から引き出され、プラズマ放電室603、604、605、606、607、608を順次通過して、不図示の巻き取り機構を備えた巻き取り室609でコイル状に巻き取られる。巻き出し室602、各プラズマ放電室603〜608、および巻き取り室609は、各々隣合う室(チャンバー)とガスゲート610によって接続されている。
帯状基板601を通過させるガスゲート610には、それぞれその基板搬送方向の中央部近傍にゲートガス導入管611が設けられ、H2,He等のガスが導入されることで、ガスゲート中央から隣接するチャンバーへのガスの流れが形成され、隣合うチャンバー間での原料ガスの混入を防ぎ、原料ガスを分離する。
各プラズマ放電室603〜608には、原料ガス導入管612、排気管613、放電電極614、および基板加熱ヒータ615が設けられ、移動する帯状基板601の表面に半導体膜が積層される。
図6に示す本発明の製造装置において、プラズマ放電室603〜608のうち、プラズマ放電室604および607の高周波放電周波数は105MHzで、その他のプラズマ放電室603、605、606、608の高周波放電周波数は13.56MHzである。
放電周波数が105MHzのプラズマ放電室604および607において、高周波電力は放電室内に設けたアンテナ状電極614から放射される。また、プラズマ放電室604および607の放電室内にはアンテナ状電極とは別にバイアス電極616が設けられ、直流電源617から直流電力が印加される。
本発明の製造方法および製造装置では、VHF周波数によるプラズマ放電室に基板以外に電極を設け、直流バイアス電圧を印加するようにしてあるので、基板の電位が全ての放電室で共通(例えばアース電位)であっても、複数あるVHF周波数によるプラズマ放電室にそれぞれの放電条件に適した異なる電圧値の直流バイアス電圧を印加することができる。
<帯状基板>
本発明の製造方法および製造装置において好適に用いられる帯状基板の材質としては、半導体層形成時に必要とされる温度において変形、歪みが少なく、所望の強度を有し、また導電性を有するものが好ましい。
具体的には、ステンレス鋼、アルミニウム、鉄等の金属薄板、あるいはポリイミド、テフロン(登録商標)等の耐熱性樹脂の表面に導電処理を施したもの等が挙げられる。
<プラズマ放電室>
本発明の製造方法および製造装置において少なくとも2つの放電室でVHF周波数の高周波によるプラズマCVD法が行われる場合、他のプラズマ放電室における放電周波数はRFでもマイクロ波でも構わない。
なお、本明細書では、VHF周波数の高周波を棒状の電極から投入する例についてのみ説明しているが、本発明はこれに限られるものではなく平板状の電極等を用いる場合にも有効である。但し、前述したように、インピーダンスをあわせるという観点から、棒状の電極を用いるのが好ましい。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
(実施例1)
図5に示す装置を用いて、ステンレス基板上に3層のシリコン系非単結晶膜からなるnip構造の半導体層を有する太陽電池を製造した。図5において、i型層形成用のチャンバー504は、図1に示すものである。
図5に示した装置では、帯状基板を連続的に移動させながら3つのチャンバーを通過させ、基板上に例えば太陽電池用の3層からなるシリコン系非単結晶半導体積層膜を連続的に製造する。
図5において、長尺の帯状基板501は巻き出し室502でコイル状に巻かれた状態から引き出され、チャンバー(成膜室)503、504、505を順次通過して、不図示の巻き取り機構を備えた巻き取り室506でコイル状に巻き取られる。巻き出し室502、チャンバー503〜505、巻き取り室506は各々ガスゲート507によって接続されている。
帯状基板501を通過させるガスゲート507には、それぞれその基板搬送方向の中央部近傍にゲートガス導入管508が設けられ、H2,He等のガスが導入されることで、ガスゲート中央から隣接するチャンバーヘのガスの流れが形成され、隣合うチャンバー間での原料ガスの混入を防ぎ、原料ガスを分離する。
各チャンバー503〜505には、原料ガス導入管509、排気管510、平板状放電電極511、棒状放電電極512、基板加熱ヒータ513が設けられ、移動する帯状基板501の表面に半導体膜が積層される。
図5の装置において、チャンバー503〜505のうち、チャンバー504の高周波放電周波数はVHF周波数の100MHzで、その他のチャンバー503、505の高周波放電周波数はRF周波数の13.56MHzである。
また、チャンバー504において、高周波電力は成膜室内に設けた棒状放電電極512から投入される。棒状放電電極512にはVHF電源518が接続されている。
また、チャンバー504において、バイアス電力は成膜室内に設けたバイアス電極514から投入される。バイアス電極514にはDC電源515が接続され、直流電流計516とチョークコイル517が直列に接続されている。
図5に示した装置において、先ず、長さ500m、幅356mm、厚さ0.15mmのステンレス基板501(SUS430−BA)を、巻き出し室502のコイル状に巻かれたボビンからガスゲート507を介してチャンバー503、504、505を通し、巻き取り室506のボビンにコイル状に巻き取られるようにセットし、不図示の張力印加機構により弛みなく張られるようにした。
次に、各チャンバー502乃至506内を各室の排気手段により1Pa以下に一度真空排気した。
引き続き排気を行いながら、各チャンバーの不図示のガス供給手段に接続された原料ガス導入管509からHeガスを各100sccm導入し、排気管510の不図示の排気弁の開度を調整することで各真空容器の内圧を100Paに維持した。この状態で、巻き取り室506のボビンに接続された不図示の基板搬送機構により、帯状基板が毎分1200mmの移動速度で連続的に移動するようにした。
次いで、各チャンバーに設けた基板加熱ヒータ513および不図示の基板温度モニタにより、各チャンバー内で移動する帯状基板501が所定の温度になるように加熱制御した。各チャンバー内で基板501が均一に加熱されたら、引き続き加熱しつつ、Heガスの導入を停止し、原料ガス導入管509へのガスをSiH4を含む原料ガスに切り替えた。
また、各ガスゲート507には、不図示のガス供給手段に接続されたゲートガス導入管508から原料ガス分離用のガスとしてH2を各1000sccm導入した。
次に、各チャンバーの平板放電電極511および棒状放電電極512に高周波電源から高周波電力を供給し、各チャンバー内に高周波放電を発生させ、原料ガスをプラズマ分解して、連続的に移動する帯状基板501上にシリコン系非単結晶膜の積層膜を堆積させ、シリコン系非単結晶半導体からなる太陽電池の半導体膜を形成した。
その際、チャンバー504のバイアス電極514にはアース電位の帯状基板501に対し正の向きに直流電圧100Vを投入した。この時、バイアス電極514に流れる電流の直流成分は直流電流計516で測定し、3.0Aであった。また、チャンバー504の成膜室の内壁の面積は約0.8m2であり、バイアス電流密度は3.0/0.8=3.75A/m2であった。各チャンバーでの成膜条件を表1に示す。
Figure 2005142588
このような膜堆積を帯状基板の長さ400mにわたって連続的に行った後、各チャンバーヘの放電電力の供給と、原料ガスの導入と、帯状基板の加熱とを停止し、各室内を十分にパージし、帯状基板と装置内部を充分冷却した後、装置を大気開放し、半導体積層膜が形成されて巻き取り室のボビンに巻きとられた帯状基板を取り出した。
更に、取り出した帯状基板を連続モジュール化装置によって連続的に加工し、本発明の装置で形成した半導体積層膜の上に、透明電極として全面厚さ60nmのITO薄膜を形成し、集電電極として一定間隔に細線状のAg電極を形成し、基板を切断して、幅35cm、基板移動方向長さ5cmの長方形のnip構造の太陽電池モジュールを作成した。
そして、作成した太陽電池モジュールについて、AM1.5(100mW/cm2)の擬似太陽光照射下にて特性評価を行った。
特性評価の結果、作成した太陽電池モジュールの平均光電変換効率は、チャンバー504における直流バイアス電圧の投入を行なわない(バイアス電極除去)以外は同様にして作成した太陽電池モジュール(比較モジュール)を1.0とした比較で光電変換効率は1.3倍に向上していた。また、短絡による不良発生率は約2%と低く、バイアス電力の投入なしの時と変わらなかった。
(比較例1−1)
成膜室504の直流電圧を10Vにした以外は実施例1と同様にして、ステンレス基板上に3層のシリコン系非単結晶膜からなるnip構造の半導体層を有する太陽電池を製造した。バイアス電極に流れる直流電流は0.04Aで、バイアス電流密度は0.05A/m2であった。
実施例1と同様にして太陽電池モジュールを連続的に作成し、特性評価を行ったところ、比較モジュールに比べ、光電変換効率は1.0倍と向上が見られなかった。
(比較例1−2)
成膜室504の直流電圧を500Vにした以外は実施例1と同様にして、ステンレス基板上に3層のシリコン系非単結晶膜からなるnip構造の半導体層を有する太陽電池を製造した。バイアス電極に流れる直流電流は12Aで、バイアス電流密度は15A/m2であった。
実施例1と同様にして太陽電池モジュールを連続的に作成し、特性評価を行ったところ、光電変換効率は短絡による不良が無いモジュールでは、比較モジュールに比べ1.3倍に向上していたが、モジュールには所々に微小なスパーク跡があり、短絡による不良発生率が約60%と極めて高かった。
(実施例2)
成膜室504における直流電力の投入方法を図2に示すように、VHF放電電極から同時に投入を行なうようにした以外は実施例1と同様にして、ステンレス基板上に3層のシリコン系非単結晶膜からなるnip構造の半導体層を有する太陽電池を製造した。
尚、電極に流れる直流電流は3.2Aで、バイアス電流密度は3.2/0.8=4.0A/m2であった。
実施例1と同様にして太陽電池モジュールを連続的に作成し、特性評価を行ったところ、比較モジュールに比べ、光電変換効率は1.3倍に向上していた。
また、短絡による不良発生率は約2%と低く、バイアス投入なしの時と変わらなかった。
(実施例3)
成膜室504におけるバイアス電力をRF周波数の高周波電力とし、投入方法を図3に示すようにした以外は実施例1と同様にして、ステンレス基板上に3層のシリコン系非単結晶膜からなるnip構造の半導体層を有する太陽電池を製造した。表2に各層の条件を示す。
尚、バイアス電極に流れる直流電流は2.4Aで、バイアス電流密度は2.4/0.8=3.0A/m2であった。
Figure 2005142588
実施例1と同様にして太陽電池モジュールを連続的に作成し、特性評価を行ったところ、比較モジュールに比べ、光電変換効率は1.25倍に向上していた。
また、短絡による不良発生率は約1.5%と低く、バイアス投入なしのときと変わらなかった。
(実施例4)
成膜室504における堆積膜を非晶質シリコンゲルマニウムに変え、投入する直流電圧を200Vとした以外は実施例1と同様にして、ステンレス基板上に3層のシリコン系非単結晶膜からなるnip構造の半導体層を有する太陽電池を製造した。表3に各層の条件を示す。
尚、バイアス電極に流れる直流電流は2.8Aで、バイアス電流密度は2.8/0.8=3.5A/m2であった。
Figure 2005142588
実施例1と同様にして太陽電池モジュールを連続的に作成し、特性評価を行ったところ、比較モジュールに比べ、光電変換効率は1.35倍に向上していた。
また、短絡による不良発生率は約2.0%と低く、バイアス投入なしのときと変わらなかった。
(実施例5)
成膜室504における放電周波数を500MHzに変えた以外は実施例4と同様にして、ステンレス基板上に3層のシリコン系非単結晶膜からなるnip構造の半導体層を有する太陽電池を製造した。
尚、バイアス電極に流れる直流電流は2.8Aで、バイアス電流密度は2.8/0.8=3.5A/m2であった。
実施例1と同様にして太陽電池モジュールを連続的に作成し、特性評価を行ったところ、比較モジュールに比べ、光電変換効率は1.30倍に向上していた。
また、短絡による不良発生率は約2.5%と低く、バイアス投入なしのときと変わらなかった。
(実施例6)
実施例6では、図6に示した構成の本発明の半導体積層膜の製造装置を用いて、ステンレス鋼製の基板上に6層のシリコン系非単結晶膜からなるnipnip構造の半導体層を有する2層タンデム型太陽電池を製造した。
図6に示した装置において、先ず、長さ500m、幅356mm、厚さ0.15mmのステンレス鋼製基板601(SUS430−BA)を、巻き出し室602のコイル状に巻かれたボビンからガスゲート610を介してグロー放電室603、604、605、606、607、608を通し、巻き取り室609のボビンにコイル状に巻き取られるようにセットし、不図示の張力印加機構により弛みなく張られるようにした。
次に、各真空容器602乃至609内を各室の排気手段により1Pa以下に一度真空排気した。
引き続き排気を行いながら、各プラズマ放電室の不図示のガス供給手段に接続されたガス導入管612からHeガスを各100sccm導入し、排気管613の不図示の排気弁の開度を調整することで各チャンバー(真空容器)の内圧を100Paに維持した。
この状態で、巻き取り室609のボビンに接続された不図示の基板搬送機構により、帯状基板が毎分600mmの移動速度で連続的に移動するようにした。
次いで、各プラズマ放電室に設けた基板加熱ヒータ615および不図示の基板温度モニタにより、各プラズマ放電室内で移動する帯状基板601が所定の温度になるように加熱制御した。
各グロー放電室内で基板601が均一に加熱されたら、引き続き加熱しつつ、Heガスの導入を停止し、ガス導入管612へのガスをSiH4を含む原料ガスに切り替えた。
また、各ガスゲート610には、不図示のガス供給手段に接続されたゲートガス導入管611から原料ガス分離用のガスとしてH2を各1000sccm導入した。
次に、各プラズマ放電室の放電電極614に高周波電源から高周波電力を供給し、各グロー放電室にグロー放電を発生させ、原料ガスをプラズマ分解して、連続的に移動する帯状基板601上にシリコン系非単結晶膜の積層膜を堆積させ、シリコン系非単結晶半導体を有する2層タンデム構造の太陽電池の半導体膜を形成した。
尚、プラズマ放電室604、607の放電周波数は105MHzで、放電電極は棒状、プラズマ放電室603、605、606、608の放電周波数は13.56MHzで放電電極は平板状であった。
その際、プラズマ放電室604のバイアス電極にはアース電位の帯状基板に対し正の向きに直流電圧300Vを印加し、プラズマ放電室607のバイアス電極にはアース電位の帯状基板に対し正の向きに直流電圧100Vを印加した。プラズマ放電室604のバイアス電極に流れる電流の直流成分は7.5Aであり、成膜室の内面積は約0.8m2であった。従って、バイアス電流密度は9.38A/m2であった。また、プラズマ放電室607のバイアス電極に流れる電流の直流成分は3.0Aであり、成膜室の内面積は約0.8m2であった。従ってバイアス電流密度は3.75A/m2であった。
各プラズマ放電室の成膜条件を表4に示す。
Figure 2005142588
このような膜堆積を帯状基板の長さ400mにわたって連続的に行った後、各プラズマ放電室への放電電力の供給と、原料ガスの導入と、帯状基板の加熱とを停止し、各室内を充分にパージし、帯状基板と装置内部とを充分に冷却した後、製造装置を大気開放し、半導体積層膜が形成されて巻き取り室のボビンに巻きとられた帯状基板を取り出した。
更に、取り出した帯状基板を連続モジュール化装置によって連続的に加工し、本発明の製造装置で形成した半導体積層膜の上に、透明電極として全面に60nmのITO薄膜を形成し、集電電極として一定間隔に細線状のAg電極を形成し、基板を切断して、35cm角のnipnip構造の半導体層を有する2層タンデム型太陽電池モジュールを連続的に作成した。
そして、作成した太陽電池モジュールについて、AM1.5(100mW/cm2)の擬似太陽光照射下にて特性評価を行った。
特性評価の結果、作成した太陽電池モジュールの平均光電変換効率は、放電室604、607にバイアス電圧を印加しなかった場合の太陽電池モジュールの平均光電変換効率を1とした比較で1.4倍、放電室604、607共に100Vを印加した場合の1.2倍、放電室604、607共に300Vを印加した場合の1.2倍となっており、2つの放電室に異なるバイアス電圧を印加することによって、製造される光電変換効率が向上することが確認された。
(実施例7)
VHF周波数の放電室におけるバイアス電圧印加方法を高周波放電電極に直流電圧を重畳印加するようにした以外は、実施例6と同様にして、35cm角のnipnip構造の半導体層を有する2層タンデム型太陽電池モジュールを連続的に作成した。
図7は、本実施例で用いた本発明の半導体積層膜の製造装置の模式図であり、図7中701〜717は図6の601〜617に対応しており、説明を省略する。
図7の装置ではVHF周波数の放電室704、707にバイアス電極616がなく、高周波放電電極714にチョークコイル716を介して直流電圧が印加されるようになっている。放電室704、707の電極に流れる電流はそれぞれ8.0A,3.2Aであり、電流密度はそれぞれ10A/m2,4.0A/m2であった。
また、VHF高周波電源は、コンデンサ718を介して高周波放電電極714に接続されている。
そして、作成した太陽電池モジュールについて、AM1.5(100mW/cm2)の擬似太陽光照射下にて特性評価を行った。
特性評価の結果、作成した太陽電池モジュールの平均光電変換効率は、放電室704、707にバイアス電圧を印加しなかった場合の太陽電池モジュールの平均光電変換効率を1とした比較で1.4倍、放電室704、707共に100Vを印加した場合の1.2倍、放電室704、707共に300Vを印加した場合の1.2倍となっており、このバイアス電圧印加方法においても、2つの放電室に異なるバイアス電圧を印加することによって、製造される光電変換効率が向上することが確認された。
(実施例8)
放電室604、607における放電周波数を30MHzに変えた以外は、実施例6と同様にして、35cm角のnipnip構造の半導体層を有する2層タンデム型太陽電池モジュールを連続的に作成した。
そして、作成した太陽電池モジュールについて、AM1.5(100mW/cm2)の擬似太陽光照射下にて特性評価を行った。
特性評価の結果、作成した太陽電池モジュールの平均光電変換効率は、放電室604、607にバイアス電圧を印加しなかった場合の太陽電池モジュールの平均光電変換効率を1とした比較で1.3倍、放電室604、607共に100Vを印加した場合の1.15倍、放電室604、607共に300Vを印加した場合の1.15倍となっており、このバイアス電圧印加方法においても、2つの放電室に異なるバイアス電圧を印加することによって、製造される光電変換効率が向上することが確認された。
(実施例9)
放電室604、607における放電周波数を450MHzに変えた以外は、実施例6と同様にして、35cm角のnipnip構造の半導体層を有する2層タンデム型太陽電池モジュールを連続的に作成した。
そして、作成した太陽電池モジュールについて、AM1.5(100mW/cm2)の擬似太陽光照射下にて特性評価を行った。
特性評価の結果、作成した太陽電池モジュールの平均光電変換効率は、放電室604、607にバイアス電圧を印加しなかった場合の太陽電池モジュールの平均光電変換効率を1とした比較で1.5倍、放電室604、607共に100Vを印加した場合の1.3倍、放電室604、607共に300Vを印加した場合の1.3倍となっており、このバイアス電圧印加方法においても、2つの放電室に異なるバイアス電圧を印加することによって、製造される光電変換効率が向上することが確認された。
本発明に係る半導体層の製造装置の一例を示す模式的な断面図である。 本発明に係る半導体層の製造装置の他の例を示す模式的な断面図である。 本発明に係る半導体層の製造装置の他の例を示す模式的な断面図である。 直流バイアス電流密度と光起電力素子の特性との関係を示すグラフである。 本発明の実施例で用いた製造装置を示す模式的な断面図である。 本発明の製造装置の一態様であるロール・ツー・ロール方式の製造装置の一例を示す模式的な断面図である。 本発明の製造装置の一態様であるロール・ツー・ロール方式の製造装置の他の例を示す模式的な断面図である。
符号の説明
101、201、301 真空容器
102、202、302 成膜室
103、203、303 ガス導入管
104、204、304 排気管
105、205、305 VHF周波数の高周波電源
106、206、306 棒状電極
107、207、307 基板
108、208、308 基板移動方向
109、209、309 ヒーター
110、210 直流電源
111、211、311 電流計
112、212、312 チョークコイル
113、313 バイアス電源
314 RF周波数の高周波電源
315 ブロッキングコンデンサ
501 帯状基板
502 巻き出し室
503、504、505 成膜室(チャンバー)
506 巻き取り室
507 ガスゲート
508 ゲートガス導入管
509 原料ガス導入管
510 排気管
511 平板放電電極
512 棒状放電電極
513 基板加熱ヒーター
514 バイアス電極
601 帯状基板
602 巻き出し室
603、604、605、606、607、608 グロー放電室
609 巻き取り室
610 ガスゲート
611 ゲートガス導入管
612 原料ガス導入管
613 排気管
614 高周波電極
615 基板加熱ヒータ
616 バイアス電極
617 直流電源
701 帯状基板
702 巻き出し室
703、704、705、706、707、708 グロー放電室
709 巻き取り室
710 ガスゲート
711 ゲートガス導入管
712 原料ガス導入管
713 排気管
714 高周波電極
715 基板加熱ヒータ
716 チョークコイル
717 直流電源
718 コンデンサ

Claims (35)

  1. 複数の放電室内に原料ガスを導入し、高周波電力を投入することにより前記原料ガスを放電分解し、それぞれの放電室内を基板を順次通過させ、該基板上に複数の半導体層を形成する半導体層の製造方法において、
    前記複数の放電室のうち2以上の放電室に前記高周波電力としてVHF周波数の高周波電力を投入するとともに、該VHF周波数の高周波電力を投入する各放電室にそれぞれの成膜条件に応じて互いに異なるバイアス電力を投入し、該バイアス電力を投入するそれぞれの電極の電位を前記基板の電位と同一又は基板の電位に対して正にすることを特徴とする半導体層の製造方法。
  2. 前記バイアス電力を投入する電極に流れる電流の前記放電室の内壁の面積に対する電流密度で0.1A/m2〜10A/m2の範囲になるようにすることを特徴とする請求項1に記載の半導体層の製造方法。
  3. 前記バイアス電力を投入する電極と前記基板との電位差を0〜500Vとすることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体層の製造方法。
  4. 前記原料ガスとしてシリコン原子を含有する分子を含む原料ガスを用い、前記基板上にシリコン系非単結晶半導体層を形成することを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の半導体層の製造方法。
  5. 前記基板及び前記放電室の内壁面をアース電位とすることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の半導体層の製造方法。
  6. 前記VHF周波数の高周波電力を投入する電極とは独立して設けた電極に前記バイアス電力を投入することを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の半導体層の製造方法。
  7. 前記VHF周波数の高周波電力を投入する電極に前記バイアス電力を投入することを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の半導体層の製造方法。
  8. 前記バイアス電力として直流電力を用いることを特徴とする請求項1〜7いずれかに記載の半導体層の製造方法。
  9. 前記半導体層をプラズマCVD法によって形成することを特徴とする請求項1〜8いずれかに記載の半導体層の製造方法。
  10. 前記基板として帯状基板を用いることを特徴とする請求項1〜9いずれかに記載の半導体層の製造方法。
  11. 前記基板として導電性基板を用いることを特徴とする請求項1〜10いずれかに記載の半導体層の製造方法。
  12. 前記基板を前記放電室の内壁の一部とすることを特徴とする請求項1〜11いずれかに記載の半導体層の製造方法。
  13. 複数の放電室内に原料ガスを導入し、高周波電力を投入することにより前記原料ガスを放電分解し、それぞれの放電室内を基板を順次通過させ、該基板上に複数のi型半導体層を少なくとも形成する光起電力素子の製造方法において、
    前記i型半導体層を形成する複数の放電室のうち2以上の放電室に前記高周波電力としてVHF周波数の高周波電力を投入するとともに、該VHF周波数の高周波電力を投入する各放電室にそれぞれの成膜条件に応じて互いに異なるバイアス電力を投入し、該バイアス電力を投入するそれぞれの電極の電位を前記基板の電位と同一又は基板の電位に対して正にすることを特徴とする光起電力素子の製造方法。
  14. 前記バイアス電力を投入する電極に流れる電流の前記放電室の内壁の面積に対する電流密度で0.1A/m2〜10A/m2の範囲になるようにすることを特徴とする請求項13に記載の光起電力素子の製造方法。
  15. 前記バイアス電力を投入する電極と前記基板との電位差を0〜500Vとすることを特徴とする請求項13又は14に記載の光起電力素子の製造方法。
  16. 前記原料ガスとしてシリコン原子を含有する分子を含む原料ガスを用い、前記基板上にシリコン系非単結晶半導体層を形成することを特徴とする請求項13〜15いずれかに記載の光起電力素子の製造方法。
  17. 前記基板及び前記放電室の内壁面をアース電位とすることを特徴とする請求項13〜16いずれかに記載の光起電力素子の製造方法。
  18. 前記VHF周波数の高周波電力を投入する電極とは独立して設けた電極に前記バイアス電力を投入することを特徴とする請求項13〜17いずれかに記載の光起電力素子の製造方法。
  19. 前記VHF周波数の高周波電力を投入する電極に前記バイアス電力を投入することを特徴とする請求項13〜18いずれかに記載の光起電力素子の製造方法。
  20. 前記バイアス電力として直流電力を用いることを特徴とする請求項13〜19いずれかに記載の光起電力素子の製造方法。
  21. 前記i型半導体層を全てプラズマCVD法によって形成することを特徴とする請求項13〜20いずれかに記載の光起電力素子の製造方法。
  22. 前記基板として帯状基板を用いることを特徴とする請求項13〜21いずれかに記載の光起電力素子の製造方法。
  23. 前記基板として導電性基板を用いることを特徴とする請求項13〜22いずれかに記載の光起電力素子の製造方法。
  24. 前記基板を前記放電室の内壁の一部とすることを特徴とする請求項13〜23いずれかに記載の光起電力素子の製造方法。
  25. 前記複数のi型半導体層を形成する工程それぞれの前後にn型半導体層を形成する工程とp型半導体層を形成する工程とを有する請求項13〜24いずれかに記載の光起電力素子の製造方法。
  26. 複数の放電室内に原料ガスを導入し、高周波電力を投入することにより前記原料ガスを放電分解し、それぞれの放電室内を基板を順次通過させ、該基板上に複数の半導体層を形成する半導体層の製造装置において、
    前記複数の放電室のうち2以上の放電室に前記高周波電力としてVHF周波数の高周波電力を投入する手段と、該VHF周波数の高周波電力を投入する各放電室にそれぞれの成膜条件に応じて互いに異なるバイアス電力を投入する手段と、該バイアス電力を投入するそれぞれの電極の電位は前記基板の電位と同一又は基板の電位に対して正に制御する手段と、を有することを特徴とする半導体層の製造装置。
  27. 前記VHF周波数の高周波電力を投入する手段が、放電電極及び該放電電極に接続されたVHF周波数の高周波電源であることを特徴とする請求項26に記載の半導体層の製造装置。
  28. 前記バイアス電力を投入する手段が前記放電電極とは別に設けられたバイアス電極及び該バイアス電極に接続された電源であることを特徴とする請求項27に記載の半導体層の製造装置。
  29. 前記バイアス電力を投入する手段が前記放電電極に接続された電源であることを特徴とする請求項27に記載の半導体層の製造装置。
  30. 前記バイアス電力を投入する手段が前記放電電極に高周波電力遮断手段を介して接続された直流電源であることを特徴とする請求項27に記載の半導体層の製造装置。
  31. 前記高周波電力遮断手段がチョークコイルであることを特徴とする請求項30に記載の半導体層の製造装置。
  32. 前記高周波電源が直流電力遮断手段を介して前記放電電極に接続されていることを特徴とする請求項30に記載の半導体層の製造装置。
  33. 前記直流電力遮断手段がコンデンサであることを特徴とする請求項32に記載の半導体層の製造装置。
  34. 前記基板及び前記放電室の内壁面がアース電位になっていることを特徴とする請求項26〜33いずれかに記載の半導体層の製造装置。
  35. 前記基板が前記放電室の内壁の一部となっていることを特徴とする請求項26〜34いずれかに記載の半導体層の製造装置。
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