JP2005140984A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズ音を低減し、高い静粛性を確保可能なプロジェクタを提供すること。
【解決手段】第1色光用光源部101Rと、第2色光用光源部101Gと、第3色光用光源部101Bと、各色光用空間光変調装置104R、104G、104Bと、導光光学系103R、103G、103Bと、第1色光、第2色光、第3色光を合成する色合成光学系105と、投写レンズ106と、を有し、第1基板102Rの第2面102Rbと、第2基板102Gの第2面102Gbと、第3基板102Bの第2面102Bbとで一定の空間107を形成するように構成し、各色光用光源部101R、101G、101Bを冷却するための冷却用流体を一定の空間に供給する冷却用流体供給部110と、冷却用流体供給部110からのノイズ音を相殺するような音波を一定の空間107の方向Sへ発生する音響発生部108と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プロジェクタ、特に、光源部として固体発光素子を用いるプロジェクタの技術に関する。
プロジェクタは、プレゼンテーションや、ホームシアター等の用途に用いられる。特に、効果音とともに画像を鑑賞するホームシアター用のプロジェクタにおいては、プロジェクタから発生するノイズ音が鑑賞の妨げになる場合があることから、高い静粛性が求められている。このように、近年、プロジェクタは、画質のみならず、用途に応じて静粛性についても重要視されている。騒音を除去するシステムの技術としては、例えば、特許文献1、2及び非特許文献1〜4に提案されているものがある。
特許第2544899号公報 特許第2544900号公報 「能動的消音システム DANC 概要」、ダイダンの技術、[online]、ダイダン株式会社、[平成15年10月23日検索]、インターネット<URL:http://www.daidan.co.jp/daidan_tech/danc/> 「レスポンス」、ニューモデル、[online]、平成12年6月1日、株式会社アイ・アール・アイ コマース アンド テクノロジー、[平成15年10月23日検索]、インターネット<URL:http://response.jp/issue/2000/0601/article2479_1.html> 「日経メカニカルOnLine」、自動車、Cyber Manufacturing Net (日経メカニカル・ニュース)、6月5日号、no.699、[online]、日経BP社、[平成15年10月23日検索]、インターネット<URL:http://nmc.nikkeibp.co.jp/car/news01/699.html> 石井郁夫、中静真、藍沢直孝、「排気管から発せられる燃焼音の低減に関する基礎研究」、[online]、新潟大学地域共同研究センター、[平成15年10月23日検索]、インターネット<URL:http://www.ccr.niigata-u.ac.jp/kyodokenkyu/annual/vol3/v305j.html>
しかしながら、プロジェクタにおいて高い静粛性を実現するためには、ノイズ音を効率良く除去する必要がある。このためには、プロジェクタを、ノイズ音を十分に低減可能な構成とする必要があるため問題である。本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、ノイズ音を低減し、高い静粛性を確保可能なプロジェクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、第1面と第2面とを有する第1基板の第1面上に設けられている第1色光を供給する第1色光用光源部と、第1面と第2面とを有する第2基板の第1面上に設けられている第2色光を供給する第2色光用光源部と、第1面と第2面とを有する第3基板の第1面上に設けられている第3色光を供給する第3色光用光源部と、第1色光を画像信号に応じて変調する第1色光用空間光変調装置と、第2色光を画像信号に応じて変調する第2色光用空間光変調装置と、第3色光を画像信号に応じて変調する第3色光用空間光変調装置と、各色光用光源部からの光を、それぞれ各色光用空間光変調装置へ導くための導光光学系と、各色光用空間光変調装置でそれぞれ変調された第1色光、第2色光、第3色光を合成する色合成光学系と、変調された光を投写する投写レンズと、を有し、第1基板の第2面と、第2基板の第2面と、第3基板の第2面とで一定の空間を形成するように構成し、各色光用光源部を冷却するための冷却用流体を一定の空間に供給する冷却用流体供給部と、冷却用流体供給部からのノイズ音を相殺するような音波を一定の空間の方向へ発生する音響発生部と、を備えることを特徴とするプロジェクタを提供することができる。
プロジェクタからのノイズ音は、画像鑑賞時において音声を聴きにくくすること、観察者に不快感を与えること等の悪影響を及ぼす場合がある。このため、特に、音声とともに画像を鑑賞するホームシアター用のプロジェクタにおいて、高い静粛性が求められる。プロジェクタのノイズ音源としては、例えば、冷却ファン等の冷却用流体供給部が挙げられる。本発明では、第1色光用光源部は、第1基板の第1面上に設けられている。第2色光用光源部と第3色光用光源部とは、それぞれ第2基板、第3基板の第1面上に設けられている。第1基板、第2基板、及び第3基板の第2面側には各色光用光源部は形成されてない。第1基板、第2基板、及び第3基板は、それぞれの第2面側を用いて一定の空間を形成するようにして固着されている。
冷却用流体供給部は、一定の空間に冷却用流体を供給する。そして、音響発生部は、冷却用流体供給部からのノイズ音を相殺するような音波を、一定の空間の方向に発生させる。ノイズ音を相殺するような音波としては、ノイズ音とは位相が逆であることのみが異なる逆位相音が用いられる。ノイズ音と逆位相音とを合わせることにより、音波干渉を生じて互いに打ち消し合う現象が起きる。このため、冷却用流体供給部からのノイズ音は、音響発生部からの音波により除去される。
また、ノイズ音と、ノイズ音を相殺するための音波とのそれぞれの音場を正確にマッチングさせることができるため、ノイズ音を効率良く除去することができる。これにより、ノイズ音を低減し、高い静粛性を確保することができる。また、一定の空間は、第1基板、第2基板、第3基板により構成することから、プロジェクタを空間的な無駄がないコンパクトな構成にすることができる。このため、小型なプロジェクタにも対応して高い静粛性を確保できる。
また、本発明の好ましい態様によれば、音響発生部は、さらに、効果音を発生することが望ましい。音響発生部が、ノイズ音を相殺する音波と、効果音とを合わせて発生することにより、単独の音響発生部を用いて、ノイズ音の除去と、効果音の発生とを行うことができる。さらに、ノイズ音が除去されクリアな効果音を得ることができる。これにより、簡易な構成で、クリアな効果音を得られる。
また、本発明の好ましい態様によれば、音響発生部が音波を発生する方向と、導光光学系が導光する方向とは略直交することが望ましい。音響発生部が音波を発生する方向と、導光光学系が導光する方向とが略直交する構成とすることにより、導光光学系と音響発生部とを容易に分離できる。これにより、プロジェクタの周辺部分の設計が容易になる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、実施例1に係るプロジェクタ100の斜視構成を示す。本実施例のプロジェクタ100は、各色光用光源部に、固体発光素子である発光ダイオード(以下、「LED」という。)素子を用いる。第1色光用光源部であるR光用光源部101Rは、第1色光である赤色光(以下、「R光」という。)を供給する。R光用光源部101Rは、複数のR光用LED素子が第1基板102Rの第1面102Ra上にアレイ状に設けられている。同様に、G光用光源部101Gは、第2色光である緑色光(以下、「G光」という。)を供給する。G光用光源部101Gは、複数のG光用LED素子が第2基板102Gの第1面102Ga上にアレイ状に設けられている。さらに、B光用光源部101Bは、第3色光である青色光(以下、「B光」という。)を供給する。B光用光源部101Bは、複数のB光用LED素子が第3基板102Bの第1面102Ba上にアレイ状に設けられている。
図2は、プロジェクタ100をXY面から見た構成を示す。まず、図2を用いて、R光の光路について説明する。R光用光源部101RからのR光は、導光光学系である台形プリズム103Rへ底面から入射する。図2に示すように、台形プリズム103Rの底面から入射したR光は、斜面103Raで反射されて、光路を90°折り曲げられる。反射されたR光は、導光方向d1に沿って台形プリズム103R内を進行する。そして、斜面103Rbで反射され、再度光路を90°折り曲げられる。さらに、台形プリズム103R内を進行したR光は、底面から射出する。ここで、台形プリズム103Rのロッド部分はインテグレータとしての機能を兼用することもできる。図2では、簡単のために台形プリズム103Rのロッド部分を短くして図示しているが、インテグレータの機能を奏するためには十分な長さにすることが望ましい。台形プリズム103Rの底面の近傍には、第1色光用空間光変調装置である透過型のR光用液晶表示装置104Rが設けられている。R光用液晶表示装置104Rは、入射光を画像信号に応じて変調して射出する。
G光についても、G光用光源部101GからのG光は、台形プリズム103Gを経て、G光用液晶表示装置104Gで変調される。B光も同様に、B光用光源部101BからのB光は、台形プリズム103Bを経て、B光用液晶表示装置104Bで変調される。各色光用液晶表示装置で変調されたR光、G光、B光は、それぞれ異なる面からクロスダイクロイックプリズム105へ入射する。
図1に戻って、クロスダイクロイックプリズム105は、第1のダイクロイック膜105aと第2のダイクロイック膜105bとをX字状に配列して構成されている。第1のダイクロイック膜105aは、R光を反射し、G光を透過する。第2のダイクロイック膜105bは、B光を反射し、G光を透過する。これにより、変調された各色光は、合成されて投写レンズ106の方向へ射出される。投写レンズ106は、変調された各色光を不図示のスクリーンに投写する。これにより、フルカラー像を得ることができる。
第1基板102Rの第2面102Rbと、第2基板102Gの第2面102Gbと、第3基板102Bの第2面102Bbとは、一定の空間107を形成するように構成されている。好ましくは、さらに第2基板102Gに対向する位置に基板を設け、4つの基板により、断面形状が略正方形の空間107を形成することが望ましい。4つの基板のクロスダイクロイックプリズム105側には、音響発生部であるスピーカ108が設けられている。スピーカ108は、後述の冷却ファン110からのノイズ音を相殺するような音波と、効果音とを空間107の方向Sへ発生する。スピーカ108がノイズ音を相殺する音波と効果音を発生する方向Sは、Y軸方向に略同一である。スピーカ108は、4つの基板により形成される一定の空間107を覆うようにして設けられている。図1、図2に示すように、スピーカ108は、4つの基板と密着させず、隙間を設けて配置されている。なお、ノイズ音を低減する構成については後述する。
4つの基板を挟んでスピーカ108と対向する位置には、冷却用流体供給部である冷却ファン110が設けられている。冷却ファン110は、各色光用光源部101R、101G、101Bを冷却するための冷却用流体である空気を、空間107に供給する。冷却ファン110は、4つの基板により形成される一定の空間107に蓋をするようにして、4つの基板に密着させて設けられている。上述のように、スピーカ108と、4つの基板との間には隙間が設けられている。冷却ファン110は、方向Wへ空気を供給する。冷却ファン110から供給される空気の進行方向Wは、Y軸方向と略同一である。冷却ファン110から供給される空気は、スピーカ108と4つの基板との間の隙間からそのまま方向Wへ進行し、空間107の外部へ流出する。このようにして、冷却ファン110は、空間107の空気を撹拌、通過させる。各色光用光源部101R、101G、101Bは、冷却ファン110が空間107の空気を撹拌、通過させることによって冷却される。なお、図示するように、効果音の向きSと冷却ファン110から供給される空気の向きWとは、反対向きである。音速は冷却ファン110から供給される空気の流速より充分大きいので、効果音の向きSと空気の向きWとが同じであっても、反対である場合と同等の効果が得られる。
図3は、図1に示すプロジェクタ100の一部の斜視構成を示す。空間107は、4つの基板の第2面102Rb、102Gb、102Bb、302から構成されている。冷却ファン110は、複数の羽根部材310を略同心円上に設けている。複数の羽根部材310が設けられている略同心円の中心点Cを中心として高速回転することにより、冷却ファン110は、空間107に空気を供給する。スピーカ108からの効果音は、羽根部材310どうしの間を通過することにより、冷却ファン110で遮断されることなくそのまま方向Sへ進行する。なお、上述のように、効果音の進行は、冷却ファン110による方向Wへの空気の進行に比較して非常に高速である。このため、効果音の進行方向Sと、空気の進行方向Wとが互いに逆向きであっても、効果音は方向Sへ進行することができる。
次に、図4、図5を用いてノイズ音を低減する構成について詳細に説明する。上述のように、冷却ファン110は、複数の羽根部材を高速回転させる。冷却ファン110は、羽根部材を回転するためのモータの駆動による低周波騒音などの機械的ノイズを発生する。このようなノイズ音がプロジェクタ100から発生すると、画像鑑賞時において音声を聴きにくくすること、観察者に不快感を与えること等の悪影響を及ぼす場合がある。ノイズ音の悪影響は、ノイズ音の発生源を遮蔽することによって低減可能であるとも考えられる。これに対して、冷却ファン110を遮蔽すると、熱源の冷却のための空気の供給と流出とを行うことが困難となる。このことから、単に、冷却ファン110を遮蔽することによって、ノイズ音を低減することは困難である。
図4は、ノイズ音を相殺するための概略構成を示す。空間107には、センサ411が設けられている。センサ411は、4つの基板のうちの1つの基板の第2面、例えば、第2面102Bbの略中央の位置に設けられている。センサ411は、冷却ファン110が発生するノイズ音を検出して、ノイズ音の波形に応じた検出信号を制御部413に出力する。センサ411からの検出信号は、まず、図5に示すように、制御部413の逆位相信号生成部512に入力される。逆位相信号生成部512は、ディジタル演算によって、センサ411からの検出信号に対する逆位相信号を生成する。
センサ411によるノイズ音の検出は、冷却ファン110の稼動中常時行うことにより、ノイズ音の変化に応じた逆位相音を発生させることができる。ノイズ音の検出は、常時行う場合のみならず、所定の時間おき、冷却ファン110の稼動時のみなどとしても良い。また、センサ411によってノイズ音の波形の変化を検出したときのみ逆位相信号を変更することとしても良い。このようなノイズ音の検出タイミングは、ノイズ音の波形の変化の程度に応じて適宜設定することができる。
センサ411からの検出信号とは別に、制御部413の音声信号出力部513には、効果音を発生するための映像音声信号が入力される。逆位相信号生成部512からの逆位相信号と、音声信号出力部513からの音声信号とは、ミキサ514でミキシングされた後、増幅器515で増幅されてスピーカ108に入力する。スピーカ108は、逆位相信号による逆位相音と、音声信号による効果音とを空間107の方向へ発生する。この構成により、ノイズ音の発生から瞬時に、スピーカ108は、ノイズ音を相殺可能な音波を発生する。
スピーカ108から発生する逆位相音は、センサ411により検出されたノイズ音とは位相が逆であることのみが異なる。ノイズ音と逆位相音とは位相が逆であることのみが異なるため、ノイズ音と逆位相音とを合わせることにより、音波干渉を生じて互いに打ち消し合う現象が起きる。このため、スピーカ108が空間107の方向へ逆位相音を発生することにより、ノイズ音は、逆位相音によって相殺されて除去される。空間107においてノイズ音が除去されることによって、スピーカ108からの効果音のみがそのまま冷却ファン110を通過する。
このようにして、冷却ファン110からのノイズ音は、スピーカ108からの逆位相音により除去される。本実施例の構成により、ノイズ音と、ノイズ音を相殺するための音波とのそれぞれの音場を正確にマッチングさせることができる。このため、冷却ファン110からのノイズ音を効率良く除去することができる。これにより、ノイズ音を低減し、高い静粛性を確保することができるという効果を奏する。また、空間107において、ノイズ音のみを除去して効果音をそのまま通過させることから、クリアな効果音を得られるという効果を奏する。
一定の空間107は、第1基板102R、第2基板102G、第3基板102Bにより構成することから、プロジェクタ100を空間的な無駄がないコンパクトな構成にすることができる。また、単独のスピーカ108を用いてノイズ音の除去と、効果音の発生とを行うことから、プロジェクタ100を簡易な構成とすることができる。このため、小型なプロジェクタにも対応して高い静粛性を確保できる。さらに、スピーカ108は、ノイズ音を相殺するような音波のみを空間107の方向へ発生することとしても良い。この場合、スピーカ108とは別に、効果音のみを発生するスピーカを設けることができる。
本実施例のスピーカ108は、空間107のクロスダイクロイックプリズム105側に設け、冷却ファン110は、空間107に関してスピーカ108と対向する位置に設けている。これとは逆に、空間107のクロスダイクロイックプリズム105側に冷却ファン110を設けることとしても良い。この場合、スピーカ108からの効果音の発生方向と、冷却ファン110からの空気の進行方向とがそれぞれ上記の説明と逆向きとなるのみで、奏する効果は同様である。また、冷却ファン110とスピーカ108とを対向して設けることにより、ノイズ音と逆位相音との音波干渉を効率良く生じさせ、ノイズ音を効率良く打ち消すことができる。冷却ファン110と、スピーカ108とは、逆位相音によってノイズ音を効率良く相殺可能な配置であれば良く、互いに対向させる構成に限られない。プロジェクタ100の構成に応じて適宜構成を変更しても良い。
センサ411(図4参照)の位置は、冷却ファン110からのノイズ音を正確に検出できるような位置であれば良く、基板の第2面の略中央の位置に限られない。例えば、第2面の中央に対して冷却ファン110側、若しくはスピーカ108側であっても良い。また、センサ411は、第2面に設ける以外に、空間107の中空や、冷却ファン110、スピーカ108のいずれの位置に設けることとしても良い。さらに、単独のセンサ411を用いる場合に限らず、複数のセンサを用いて、2以上の位置でノイズ音を検出することとしても良い。
逆位相音を用いる方法によると、特に、長波長、即ち低周波数の騒音を有効に低減することが可能である。このため、本発明によれば、冷却ファン110のモータからの機械的ノイズ等の低周波騒音を、有効に低減することができる。冷却ファン110のノイズ音の波形に変化が少ない場合は、センサ411によるノイズ音を検出する構成とせず、予めノイズ音を相殺するような音波の波形を記憶し、一定の波形の逆位相音を発生することとしても良い。この場合、センサ411による検出が不要となることから、さらに簡易な構成でノイズ音を低減することができる。さらに、本実施例では、冷却用流体供給部として冷却ファン110を用いているが、これに限らず、コンプレッサやエアポンプを用いて冷却用流体を供給する構成としても良い。本発明により、コンプレッサやエアポンプからの騒音についても有効に低減でき、高い静粛性を確保できる。
図6は、本発明の実施例2に係るプロジェクタ600の概略構成を示す。上記実施例1のプロジェクタ100と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施例は、G光用光源部601GとG光用液晶表示装置604Gとが、導光光学系を介さずに、対向して設けられている。G光用光源部601Gは、第2基板602Gの第1面602Ga側に設けられている。
クロスダイクロイックプリズム605は、第1のダイクロイック膜605aと第2のダイクロイック膜605bとがXY面内でX字形状となるように構成されている。これにより、各色光用液晶表示装置104R、604G、104Bで画像信号に応じて変調された光は、クロスダイクロイックプリズム605で合成されて、Y軸に沿った方向へ射出される。そして、投写レンズ106は、変調された各色光を不図示のスクリーンに投写する。これにより、フルカラー像を得ることができる。
第1基板102Rの第2面102Rbと、第2基板602Gの第2面602Gbと、第3基板102Bの第2面102Bbとは、一定の空間107を形成するように構成されている。好ましくは、さらに第2基板602Gに対向する位置に基板を設け、4つの基板で断面形状が略正方形の一定の空間107を形成することが望ましい。スピーカ108は、図6において紙面の向こう側(マイナスZ方向)に設けられている。スピーカ108は、空間107の方向Sへ、逆位相音と、効果音とを発生する。スピーカ108から逆位相音と、効果音とを発生する方向Sは、Z軸方向に略同一である。冷却ファン110は、スピーカ108と対向する位置に設けられている。冷却ファン110は、方向Wへ空気を供給する。冷却ファン110から供給される空気の進行方向Wは、Z軸方向と略同一である。
上記実施例1において、スピーカ108が逆位相音及び効果音を発生する方向Sは、Y軸方向に略同一である。これに対して、本実施例では、スピーカ108が逆位相音及び効果音を発生する方向Sは、Z軸方向に略同一である。本実施例では、スピーカ108から逆位相音及び効果音を発生する方向Sと、導光光学系である台形プリズム103R、103B内を光が導光される方向d1とは略直交する。このため、台形プリズム103R、103Bとスピーカ108とを容易に分離できる。
本実施例では、冷却ファン110が空気を供給する方向Wも、台形プリズム103R、103B内の導光方向d1と略直交する。このため、冷却ファン110についても、スピーカ108と同様に、台形プリズム103R、103Bと容易に分離できる。これにより、プロジェクタ600の周辺部分の設計を容易にできるという効果を奏する。なお、本実施例の構成に限らず、スピーカ108を図6の紙面手前側(プラスZ方向)に、冷却ファン110を紙面向こう側(マイナスZ方向)に設けることとしても良い。この場合も、スピーカ108が音波を発生する方向Sと、台形プリズム103R、103Bが導光する方向d1とが略直交する構成にできる。
図7は、本発明の実施例3に係るプロジェクタ700の断面構成を示す。上記実施例1のプロジェクタ100と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施例のプロジェクタ700は、クロスダイクロイックプリズム105と、スピーカ108とを当接させて構成されている。この場合、各色光用光源部101R、101G、101Bと、クロスダイクロイックプリズム105とを近くに配置することができる。このため、本実施例では、導光光学系として三角形プリズム703R、703G、703Bを用いる。このようにクロスダイクロイックプリズム105と、スピーカ108とを当接させて設けることにより、プロジェクタ700を小型化できる。
なお、上記各実施例において、導光光学系は、台形プリズムや三角形プリズムに限られず、ミラーで構成しても良い。また、上記各実施例のプロジェクタは、3色光を用いる構成としているが、4色光を用いる構成としても良い。さらに、各色光用光源部に用いる固体発光素子としては、LEDに限らず、例えば、半導体レーザやエレクトロ・ルミネッセンス(EL)であっても良い。
以上のように、本発明に係るプロジェクタは、プレゼンテーションや動画を表示する場合に有用であり、特に、高い静粛性が求められる環境において画像を表示する場合に適している。
実施例1に係るプロジェクタの斜視図。 実施例1に係るプロジェクタの平面図。 実施例1のプロジェクタの特徴的部分の斜視図。 ノイズ音を低減する構成の説明図。 ノイズ音を低減する構成の説明図。 実施例2に係るプロジェクタの概略構成図。 実施例3に係るプロジェクタの概略構成図。
符号の説明
100 プロジェクタ、101R R光用光源部、101G G光用光源部、101B B光用光源部、102R 第1基板、102G 第2基板、102B 第3基板、102Ra、102Ga、102Ba 第1面、102Rb、102Gb、102Bb 第2面、103Ra、103Rb 斜面、103R、103G、103B 台形プリズム、104R R光用液晶表示装置、104G G光用液晶表示装置、104B B光用液晶表示装置、105 クロスダイクロイックプリズム、105a 第1のダイクロイック膜、105b 第2のダイクロイック膜、106 投写レンズ、107 空間、108 スピーカ、110 冷却ファン、302 第2面、310 羽根部材、411 センサ、413 制御部、512 逆位相信号生成部、513 音声信号出力部、514 ミキサ、515 増幅器、600 プロジェクタ、601G G光用光源部、602G 第2基板、602Ga 第1面、602Gb 第2面、604G G光用液晶表示装置、605 クロスダイクロイックプリズム、605a 第1のダイクロイック膜、605b 第2のダイクロイック膜、700 プロジェクタ、703R、703G、703B 三角形プリズム、S 発生方向、W 供給方向、C 中心点、d1 導光方向

Claims (3)

  1. 第1面と第2面とを有する第1基板の前記第1面上に設けられている第1色光を供給する第1色光用光源部と、
    第1面と第2面とを有する第2基板の前記第1面上に設けられている第2色光を供給する第2色光用光源部と、
    第1面と第2面とを有する第3基板の前記第1面上に設けられている第3色光を供給する第3色光用光源部と、
    前記第1色光を画像信号に応じて変調する第1色光用空間光変調装置と、
    前記第2色光を画像信号に応じて変調する第2色光用空間光変調装置と、
    前記第3色光を画像信号に応じて変調する第3色光用空間光変調装置と、
    前記各色光用光源部からの光を、それぞれ前記各色光用空間光変調装置へ導くための導光光学系と、
    前記各色光用空間光変調装置でそれぞれ変調された前記第1色光、前記第2色光、前記第3色光を合成する色合成光学系と、
    変調された光を投写する投写レンズと、を有し、
    前記第1基板の前記第2面と、前記第2基板の前記第2面と、前記第3基板の前記第2面とで一定の空間を形成するように構成し、
    前記各色光用光源部を冷却するための冷却用流体を前記一定の空間に供給する冷却用流体供給部と、
    前記冷却用流体供給部からのノイズ音を相殺するような音波を前記一定の空間の方向へ発生する音響発生部と、を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記音響発生部は、さらに、効果音を発生することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記音響発生部が前記音波を発生する方向と、前記導光光学系が導光する方向とは略直交することを特徴とする請求項1又は2に記載のプロジェクタ。
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