JP2005140668A - 出力検査装置と出力検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 動力出力装置自体の性能を検査するとともに性能不良の動力出力装置についてはその要因を特定できる出力検査装置および出力検査方法を提供すること。
【解決手段】 トランスアクスル(動力出力装置)検査装置100は,トルクメータ4と,エンジン相当モータ5と,負荷モータ/エンジン相当モータ制御部6と,交流電力計測器7と,直流電力計測器8と,トランスアクスル出力性能検査制御装置10と,トルクメータ12,14と,負荷モータ13,15とを備えている。トルクメータ4は,検査対象トランスアクスル1の入力トルクを計測するものである。トルクメータ12,14は,検査対象トランスアクスル1の出力トルクを計測するのものである。トランスアクスル出力性能検査制御装置10は,システム全体の動作制御,検査データの測定,性能判定等を実施するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は,モータを動力源とする動力出力装置の出力性能を検査する出力検査装置および出力検査方法に関する。さらに詳細には,動力出力装置の出力性能を検査するとともに性能不良の動力出力装置についてはその要因を特定することができる出力検査装置および出力検査方法に関するものである。
近年,低公害等の観点からモータを動力源とする電気自動車や,エンジンとモータとを動力源とし,それらを統合制御しながら走行するハイブリッド車が注目されている。これらの自動車には,モータ(ハイブリッド車の場合はエンジンも含む)の動力をトランスミッションを介して駆動軸に出力する動力出力装置が備えられている(公知の文献としては,例えば特許文献1)。この動力出力装置においては,滑らかな走行を実現させるために高精度のトルク性能が要求される。また,品質が安定した動力出力装置を大量生産する必要がある。
これまでハイブリッド車の検査技術としては,例えば特許文献2に記載された技術がある。すなわち,ハイブリッド車を対象に模擬走行を行い,車両内の各種センサから取得したデータを基に駆動系および制御系の様々な検査を行うとしている。すなわち,ハイブリッド車の性能を検査する性能模擬試験方法が提案されている。
特開2002−118903号公報 特開2000−97811号公報
しかしながら,前記した従来の検査装置には以下のような問題があった。すなわち,特許文献1に記載された性能模擬試験方法は,ハイブリッド車両全体の性能を検査するものであり,動力出力装置自体の性能を検査するものではない。そのため,動力出力装置自体の性能のばらつきを検査することができない。ここで,動力出力装置自体の性能のばらつきとは,同一の仕様の動力出力装置を大量生産した場合に,個々の動力出力装置の性能に生じるばらつきのことである。また,ハイブリッド車両全体の性能検査を行っているが,異常原因が動力出力装置自体であるか否かの特定ができない。そのため,動力出力装置自体の性能がばらつくことについての検査にはなっていない。また,動力出力装置自体の性能がばらつく要因(機械的要因,電気的要因等)についての特定ができない。また,複数のモータにて動作する動力出力装置にあっては,複数のモータのうち,どのモータに不良要因があるのかを特定できない。
本発明は,前記した従来の検査装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,動力出力装置自体の性能を検査するとともに性能不良の動力出力装置についてはその要因を特定できる出力検査装置および出力検査方法を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた出力検査装置は,モータを動力源とする動力出力装置の出力性能を検査する出力検査装置であって,動力出力装置を出力動作させた状態で,その動力出力装置の出力特性を計測する出力特性計測手段と,出力特性計測手段にて計測された出力特性が,目標範囲内であるか否かを自動的に判定する自動判定手段と,自動判定手段にて目標範囲外と判定された場合に,その動力出力装置の不具合要因を特定する不具合要因特定手段とを有し,不具合要因特定手段は,機械的要因,電気的要因,モータ個別要因のうち,少なくとも2つの不具合要因について特定する機能を持つものである。
本発明の出力検査装置では,出力特性計測手段にて検査対象の動力出力装置を出力動作させた状態で,その動力出力装置の出力特性を計測している。すなわち,大量生産される動力出力装置の,個々の出力特性を計測している。ここでいう出力特性には,例えば動力出力装置のモータを動作させた際に動力出力装置自体から出力される出力トルクがある。そして,自動判定手段にて,計測された出力特性が目標範囲内であるか否かを自動的に判定している。これにより,大量生産される動力出力装置について,個々の動力出力装置の性能不良を検査することができる。さらに,不良品と判断された動力出力装置については,不具合要因特定手段にて,その不具合要因を特定している。ここでいう不具合要因には,例えばベアリング不良や軸芯ずれ不良等の機械的要因や,モータの着磁不良や絶縁不良等の電気的要因がある。あるいは,個々のモータの位置センサ異常や部品不良等の,機械的要因や電気的要因以外のモータ個別要因がある。これにより,不良品とされた動力出力装置については,その動力出力装置についての不具合要因の特定を行うことができる。
また,本発明の出力検査装置は,動力出力装置のモータの引きずりトルクを計測する引きずりトルク計測手段と,動力出力装置のモータの逆起電圧を計測する逆起電圧計測手段と,所定の電流値にて動力出力装置のモータを回転させたときの出力トルクを計測する出力トルク計測手段とを有し,不具合要因特定手段は,動力出力装置の不具合要因を,引きずりトルク計測手段の計測結果が不良であれば機械的要因と判断し,逆起電圧計測手段の計測結果が不良であれば電気的要因と判断し,出力トルク計測手段の計測結果が不良であればモータ個別要因と判断することとするとよりよい。
すなわち,機械的要因については,引きずりトルク計測手段にて計測された引きずりトルクを基に良否判断することができる。また,電気的要因については,逆起電圧計測手段にて計測された逆起電圧を基に良否判断することができる。また,モータ個別要因については,出力トルク計測手段にて計測された出力トルクの値や波形を基に良否判断をすることができる。これにより,各不具合要因について詳細に検査を行うことができ,不良品のモータについては,その要因を機械的要因,電気的要因,あるいはモータ個別要因に分類できる。なお,引きずりトルク計測手段と出力トルク計測手段とは,同一の計測器(例えばトルクメータ)であってもよい。また,出力特性計測手段のうちトルクを計測するものについてもこれらと同一の計測器でよい。
また,本発明の出力検査装置の不具合要因特定手段は,検査対象が2つ以上のモータを有する動力出力装置である場合に,出力トルク計測手段にてモータごとに計測された出力トルクを基に不具合があるモータを特定することとするとよりよい。すなわち,動力出力装置の個々のモータについて出力トルクを計測している。そのため,個々のモータの出力トルクについて良否判断をすることができる。これにより,2つ以上のモータを有する動力出力装置である場合に,不具合が発生しているモータを特定することができる。
また,本発明の出力検査装置は,動力出力装置に対してトルクを入力するトルク入力手段を有し,自動判定手段は,前記トルク入力手段から入力される動力の値とモータの動力の値とを基に目標範囲を決定することとするとよりよい。ハイブリッド車の場合,動力出力装置は,エンジンの動力とモータの動力とを統合し,その統合された動力を出力する。そのため,エンジンの動力もしくはエンジンに相当する動力を動力出力装置に入力して,モータの動力と統合された動力を計測することで,より正確な良否判断をすることができる。本発明の出力検査装置では,トルク入力手段にてエンジンの動力に相当する動力を入力する。そして,入力されたエンジンの動力を考慮して動力出力装置の出力特性を判断している。これにより,ハイブリッド車に車載される動力出力装置に適した検査を行うことができる。
また,課題の解決を目的としてなされた出力検査方法は,モータを動力源とする動力出力装置の出力性能を検査する出力検査方法であって,検査対象の動力出力装置を動作させた状態で,その動力出力装置の出力特性を計測し,計測された出力特性が,目標範囲内であるか否かを自動的に判定し,目標範囲内であればその動力出力装置を良品と判定し,目標範囲内でなければその動力出力装置を不良品と判定し,その動力出力装置が不良品と判定された場合には,その動力出力装置のモータの引きずりトルクを計測し,その計測結果を基に機械的要因の不具合であるか否かを判定し,その動力出力装置のモータの逆起電圧を計測し,その計測結果を基に電気的要因の不具合であるか否かを判定し,所定の電流にて,その動力出力装置のモータの出力トルクを計測し,その計測結果を基にそのモータが不具合であるか否かを判定する。
また,本発明の出力検査方法は,検査対象が2つ以上のモータを有する動力出力装置である場合に,モータ個々に出力トルクを計測し,その計測結果を基に不具合があるモータを特定することとするとよりよい。
また,本発明の出力検査方法は,動力出力装置に入力するトルクの値とモータから発生するトルクの値とを基に出力トルクの目標範囲を決定し,動力出力装置に対して所定のトルクを入力し,動力出力装置のモータを動作させた状態で,その動力出力装置の出力特性を計測し,計測された出力特性が,決定した目標範囲内であるか否かを自動的に判定することとするとよりよい。
本発明によれば,動力出力装置自体の出力特性を計測し,その計測結果を基に良否判断することで,動力出力装置自体の性能を検査することができている。また,不良と判断された場合には,その不具合要因について機械的要因,電気的要因,モータ個別要因のいずれかに特定することができている。従って,動力出力装置自体の性能を検査するとともに性能不良の動力出力装置についてはその要因を特定できる出力検査装置および出力検査方法が実現されている。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお,本実施例は,ハイブリッド車両に搭載されるモータ内蔵のトランスアクスル(動力出力装置)の出力検査装置に本発明を適用したものである。
実施の形態に係るトランスアクスル検査装置100は,図1に示すようにインバータ2と,モータ制御ECU3と,トルクメータ4と,エンジン相当モータ5と,負荷モータ/エンジン相当モータ制御部6と,交流電力計測器7と,直流電力計測器8と,DC電源9と,トランスアクスル出力性能検査制御装置10と,モータパワーケーブル接続用電磁開閉器(以下,「開閉器」とする)11と,トルクメータ12と,負荷モータ13と,トルクメータ14と,負荷モータ15とを備えている。トルクメータ4は,検査対象トランスアクスル1への入力トルクを計測するものである。エンジン相当モータ5は,検査対象トランスアクスル1にエンジン相当の入力トルクを与えるものである。トルクメータ12およびトルクメータ14は,検査対象トランスアクスル1の出力トルクを計測するものである。負荷モータ13および負荷モータ15は,検査対象トランスアクスル1に対して負荷トルクを発生させるものである。負荷モータ/エンジン相当モータ制御部6は,負荷モータ13,負荷モータ15およびエンジン相当モータ5を制御するものである。交流電力計測部7および直流電力計測部8は,検査対象トランスアクスル1に供給される電力を計測するものである。トランスアクスル出力性能検査制御装置10は,システム全体の動作制御,検査データの測定,性能判定等を実施するものである。
検査対象であるトランスアクスルとは、トランスミッション(変速装置)とデファレンシャル(差動装置)とが1つのケースに組み込まれてユニット化されたものである。なお,トランスアクスルの詳細については,発明の本質ではないためその説明を省略する。本形態の検査対象トランスアクスル1についても機能は同様であるが,ハイブリッド車用であることからモータとエンジンとを動力源としている。そして,エンジンの動力とモータの動力とを統合し,デファレンシャルを介して駆動軸にトルクを出力するものである。具体的に,検査対象トランスアクスル1は,ともに永久磁石同期モータであるモータAとモータBとを有している。モータAとモータBとは,プラネタリギアを介して結合されている。このような構成のトランスアクスル(動力出力装置)としては,例えば特許文献1(特開2002−118903号公報)に記載されているものがある。
なお,トランスアクスル検査装置100にて出力性能検査を行う際,検査対象トランスアクスル1のモータAは,トルクメータ4とエンジン相当モータ5と機械的に結合された状態である。また,検査対象トランスアクスル1のモータBは,トルクメータ12および負荷モータ13とデファレンシャルを介して機械的に結合された状態である。さらに,検査対象トランスアクスル1のモータBは,トルクメータ14および負荷モータ15ともデファレンシャルを介して機械的に結合された状態である。
[出力性能検査]
次に,トンラスアクスル検査装置100による検査方法について説明する。本検査では,検査対象トランスアクスル1を所定の検査条件にて動作させる。すなわち,所定の条件にてモータAおよびモータBを所定の動作点にて動作させ,その出力トルクを計測する。そして,計測された値が目標範囲内の値であるか否かを判定する。なお,検査を開始する前に,あらかじめ検査条件となる検査ポイントを設定しておく。図2は,トランスアクスル出力性能の検査ポイント(P_n)の設定例を示すグラフである。図2中の縦軸は,トランスアクスルの出力トルク(単位:Nm)を示している。また,図2中の横軸は,トランスアクスルの出力回転数(単位:rpm)を示している。検査ポイントは,検査目標トルクと,検査目標回転数とを特定することにより設定される。また,図2中の曲線は,出力動作中のトランスアクスルの最大出力トルクを示している。すなわち,回転数と最大出力トルクとの関係を示している。また,その曲線の左側のハッチングを付した領域は,トランスアクスルの全動作領域を示している。検査ポイントは,このトランスアクスルの全動作領域の中から,目的に応じて任意に設定される。
以下,トランスアクスル出力性能検査の手順について,図3,図4のフローチャートに基づいて説明する。なお,以下の制御は,主としてトランスアクスル出力性能検査制御装置10にて行われる。まず,あらかじめ設定された検査ポイントの中から,1つの検査ポイント(P_n)が選択される(S1)。検査ポイントの選択順序は,あらかじめ設定されており,その順に自動的に選択される。なお,順序の設定は任意である。あるいは,検査の都度,検査者が任意に設定できるようにしてもよい。検査ポイント(P_n)に設定されている主な項目を表1に示す。
Figure 2005140668
次に,選択された検査ポイント(P_n)におけるトランスアクスル駆動直流電圧を設定する(S2)。具体的には,トランスアクスル出力性能検査制御装置10からDC電源9に対して電圧設定信号が送られる。電圧を可変とする理由は,ハイブリッド車用トンラスアクスルにおいては,バッテリからトランスアクスルへの供給電圧が走行条件により変動するからである。従って,トランスアクスル出力性能検査においても,車両条件により変動しうる範囲内で任意に設定した電圧により性能検査する必要がある。この点で,商用電源による駆動を前提としている産業用モータの場合とは異なる。
次に,エンジン相当モータ5,負荷モータ13および負荷モータ15について選択された検査ポイント(P_n)の各検査目標回転数で回転させる(S3)。具体的には,トランスアクスル出力性能検査制御装置10から負荷モータ/エンジン相当モータ制御部6に対して回転制御指示信号が送られる。
次に,エンジン相当モータ5の回転数(Nem)が,検査目標回転数(Nem*)に到達したか否か,および負荷モータ13の回転数(Nl),負荷モータ15の回転数(Nr)が,それぞれ検査目標回転数(Nl*,Nr*)に到達したか否かを判定する(S4)。具体的には,トランスアクスル出力性能検査制御装置10にて,負荷モータ/エンジン相当モータ制御部6や各負荷モータ13からの回転数フィードバック信号によって判定する。このとき,検査対象トランスアクスル1のモータAおよびモータBは,それぞれエンジン相当モータ5,各負荷モータと結合していることから回転することになる。しかしながら,まだ無通電状態であるためトルクは発生しない。そのため,モータAおよびモータBは,空転状態となっている。すべてのモータの回転数が検査目標回転数に到達した場合(S4:YES)には,S5の処理に移行する。一方,回転数が検査目標回転数に到達していないモータがある場合(S4:NO)には,S4の処理を繰り返す。
次に,選択された検査ポイント(P_n)の検査目標トルクにて検査対象トランスアクスル1が動作するように,モータ制御ECU3に対して動作指令を送る(S5)。具体的には,選択された検査ポイント(P_n)の検査目標トルク(Tma*,Tmb*)にて検査対象トランスアクスル1のモータAおよびモータBが動作するように,モータ出力性能検査制御装置10からモータ制御ECU3に対してモータトルク指令信号が送られる。モータ制御ECU3では,モータトルク指令信号を基にモータ電流の制御が行われる。すなわち,インバータ2を介して検査対象トンラスアクスル1のモータAおよびモータBにモータ電流を流してトルクを発生させる。
次に,S5の処理の開始から,あらかじめ設定されている待ち時間が経過したか否かを判定する(S6)。S6の処理が必要な理由は,検査対象トランスアクスル1がトルク出力を開始した直後は出力トルクおよび回転数がともに過渡期であり,安定した計測が困難だからである。そのため,待ち時間が経過した場合(S6:YES)には,S7の処理に移行する。一方,待ち時間が経過していない場合(S6:NO)には,S6の処理を繰り返す。なお,検査対象トランスアクスル1がトルク出力を開始した後であっても,エンジン相当モータ5や各負荷モータは指示された回転数を維持しようとするように回転数の制御を継続している。そのため,エンジン相当モータ5や各負荷モータの回転数は,検査対象トランスアクスル1がトルク出力を開始した直後には変動するが,次第にそれぞれの検査目標回転数に収束することになる。これらを考慮し,エンジン相当モータ5や各負荷モータの回転数にてS7の処理に移行するか否かを判断することもできる。
次に,トルク出力させた状態にて出力特性データを計測する(S7)。具体的には,次の内容のデータを計測する。
a.トランスアクスル入力トルクおよび回転数
トルクメータ4にて,トランスアクスル入力トルク(Tem)および回転数(Nem)を計測する。計測結果は,モータ出力性能検査制御装置10にて記録される。
b.トランスアクスル出力トルクおよび回転数
トルクメータ12にて,出力トルク(Tl)および回転数(Nl)を計測する。また,トルクメータ14にて,出力トルク(Tr)および回転数(Nr)を計測する。各計測結果は,モータ出力性能検査制御装置10にて記録される。
c.トランスアクスルモータ回転数
モータ制御ECU3にて,検査対象トランスアクスル1のモータAおよびモータBの回転数(Nma,Nmb)を計測する。各計測結果は,モータ出力性能検査制御装置10にて記録される。
d.直流電力データ
直流電力計測器8にて,DC電源9とインバータ2との間に流れる直流電流の電力を計測する。具体的には,モータA,モータBごとに,電圧(Vdc_ma,Vdc_mb)と,電流(Idc_ma,Idc_mb)と,電力(Pdc_ma,Pdc_mb)とが計測される。そして,各計測結果がモータ出力性能検査制御装置10にて記録される。
e.交流電力データ
交流電力計測器7にて,インバータ2と検査対象トランスアクスル1との間に流れる交流電流の電力を計測する。具体的には,モータA,モータBごとに,電圧(Vac_ma,Vac_mb)と,電流(Iac_ma,Iac_mb)と,電力(Pac_ma,Pac_mb)とが計測される。そして,各計測結果がモータ出力性能検査制御装置10にて記録される。
f.トランスアクスル制御状態データ
モータ制御ECU3にて,検査対象モータ1およびインバータ2の制御状態データを計測する。具体的には,モータAおよびモータBごとに,モータトルク指令値,モータ電流指令値,モータ電流フィードバック値,モータ電圧指令値,モータ回転位置検出値等が計測され,その計測結果がモータ出力性能検査制御装置10にて記録される。これらのデータは,主にモータ出力トルクおよび回転数の計測時に,検査対象トンラスアクスル1が正常に制御されているか否かを判定するために使用される。
次に,計測された出力特性データが目標範囲内であるか否かを判定する(S8)。具体的には,S1の処理で選択した検査ポイント(P_n)に対し,トランスアクスル出力トルク(Tm)が,トルク上限値(TmU)からトルク下限値(TmL)までの範囲内であるか否かが判定される(図5参照)。トランスアクスル出力トルク(Tm)が目標範囲内でない場合(S8:NG)には,当該検査ポイント(P_n)でのトランスアクスル出力トルクが不良であったことを,検査NGフラグ(F_Tm_n)に記録する(S9)。トランスアクスル出力トルクが目標範囲内である場合(S8:OK)には,S9の処理をバイパスする。その後,図4のS10の処理に移行する。
なお,本形態の検査対象トランスアクスル1は,前輪駆動用のトランスアクスルである。そのため,判定対象となるトランスアクスル出力トルク(Tm)は,トルクメータ12にて計測された出力トルク(Tl)とトルクメータ14にて計測されたトランスアクスル出力トルク(Tr)とを足し合わせたトルクを検査対象トランスアクスル1のトランスアクスル出力トルク(Tm:Tm=Tl+Tr)とする。なお,後輪駆動用のトランスアクスルの場合には,トランスアクスル出力トルクはプロペラ軸への出力トルクの1つのみとなる。また,トランスアクスルのトランスアクスル出力トルクの判定として,Tmのみでなく,Tl,Trそれぞれの出力トルクを判定してもよい。すなわち,出力のバランスを検査することも可能である。
次に,S7の処理の計測結果を基に,トランスアクスルの効率を算出する(S10)。ハイブリッド車等の車両用駆動モータでは,トランスアクスル出力トルク(Tm)が目標範囲内であっても,トランスアクスルの効率が悪ければ,すなわちトランスアクスル内での損失が大きければ,車両燃費の低下等の悪影響を生じることがある。そのため,トランスアクスルの効率についても検査する必要がある。具体的なモータ効率(η)の算出式は,次の式(1)にて求められる。
η=Pm/(Pem+Pac) (1)
Pemはトランスアクスル機械入力(S7の処理にて計測したトランスアクスル入力トルク(Tem)と回転数(Nem)とにより算出(Pem=Tem×Nem×2π/60)),Pacは交流電力(S7の処理にて計測した交流電力により算出(Pac_ma+Pac_mb)),Pmはトランスアクスル機械出力(S7の処理にて計測した出力トルク(Tl,Tr)と回転数(Nl,Nr)とにより算出(Pl=Tl×Nl×2π/60,Pr=Tr×Nr×2π/60,Pm=Pl+Pr))である。
次に,算出されたトランスアクスルの効率(η)が目標範囲内であるか否かを判定する(S11)。具体的には,選択された検査ポイント(P_n)に対し,算出されたトランスアクスルの効率が,下限値(ηL)以下であるか否かが判定される。勿論,必要により,上限値(ηU)を設けて上限値(ηU)から下限値(ηL)までの範囲内であるか否かにより判定してもよい。トランスアクスルの効率が目標範囲外である場合(S11:NG)には,当該検査ポイント(P_n)でのトランスアクスルの効率が不良であったことを検査NGフラグ(F_η_n)に記録する(S12)。トランスアクスルの効率が目標範囲内である場合(S11:OK)には,S12の処理をバイパスする。その後,S13の処理に移行する。
次に,全ての検査ポイントについて検査が行われたか否かを判定する(S13)。未だ検査が行われていない検査ポイントが存在する場合(S13:NO)には,その検査ポイントを選択してS2以降の処理を実施する。全ての検査ポイントについて検査が終了している場合(S13:YES)には,S14の処理に移行する。
次に,検査NGフラグが記録されているか否かを判定する(S14)。具体的には,検査NGフラグ(S9:F_Tm_n,S12:F_η_n)が記録されているか否かを確認する。いずれの検査NGフラグも記録されていない場合(S14:NO)には,検査対象トランスアクスル1を良品と判定(S15)してトランスアクスル出力性能検査を終了する。一方,1つでも検査NGフラグが記録されている場合(S14:YES)には,検査対象トランスアクスル1を不良品と判定(S16)してトランスアクスル出力性能検査を終了する。これにより,トランスアクスルの出力性能を検査することができる。
[不良要因特定検査]
次に,トランスアクスルの不良要因特定検査について説明する。本検査は,トランスアクスル出力性能検査にて不良品と判定されたトランスアクスルに対して行われる。そして,トランスアクスルの不良要因を,図6に示すようにA.機械引きずり負荷異常(機械的要因)と,B.逆起電圧異常(電気的要因)と,C.それ以外の個別のモータ異常とに分類して検査する。なお,検査を開始する前に,あらかじめ不良要因特定検査用の検査ポイントを設定しておく。図7は,モータAの不良検査ポイント(fPem_n)の設定例を示すグラフである。図7中の縦軸は,トランスアクスルの引きずりトルク(単位:Nm)を示している。図7中の横軸は,トランスアクスルの出力回転数(単位:rpm)を示している。不良検査ポイントは,トランスアクスルの動作範囲内の回転数の中から,目的に応じて任意に設定される。
以下,不良要因特定検査の手順について,図8フローチャートに基づいて説明する。まず,開閉器11を開放状態とする(S100)。検査対象トランスアクスル1中の各モータとインバータ2とが電気的に接続された状態では,インバータ回路の影響により引きずりトルクおよび逆起電圧が精度よく計測できないためである。そして,開閉器11を開放した状態で,検査対象トランスアクスル1の入力軸の検査を行う(S200)。その後,検査対象トランスアクスル1の出力軸の検査を行う(S300)。なお,S300の処理をS200の処理より先に行ってもよい。
次に,開閉器11の接続状態を,モータAが接続,モータBが開放とする(S400)。そして,モータAにてトルクを発生させ,その出力トルクの計測および判定を行う(S500)。すなわち,モータA単体での出力トルク検査を行う。次に,開閉器11の接続状態を,モータBが接続,モータAが開放とする(S600)。そして,モータBにてトルクを発生させ,その出力トルクの計測および判定を行う(S700)。すなわち,モータB単体での出力トルク検査を行う。なお,S600およびS700の処理をS400およびS500の処理より先に行ってもよい。そして,一方のモータの動作時には,他方のモータの影響がないように動作中のモータ以外のモータに対しては開閉器11を開放状態とし,トルクを発生させないようにする。次に,これまでの判定結果(S200,S300,S500,S700)を基に不良要因を特定する(S800)。これにより,トランスアクスルの不良要因を特定することができるとともにその不具合要因を調査して必要な対策を実施することができる。
以下,さらに詳細な不良要因特定検査の手順について,図8の手順に従って説明する。まず,開閉器11を開放状態(S100)とした後,検査対象トランスアクスル1の入力軸の検査を行う。図9に検査対象トランスアクスル1の入力軸の検査処理(図8のS200)のフローチャートを示す。まず,負荷モータ13および負荷モータ15を回転ロック状態となるように制御することで出力軸を固定する(S201)。すなわち,差動動作を発生させないようにする。これにより,エンジン相当モータ5の回転時に,モータAが空転動作可能となる。そして,機械引きずりトルクを計測する際,常に一定条件での計測が可能である。
次に,あらかじめ設定された不良検査ポイントの中から,1つの不良検査ポイント(fPem_n)が選択される(S202,図7参照)。具体的には,エンジン相当モータ5の検査目標回転数(Nem*)が選択される。不良検査ポイントの選択順序は,あらかじめ設定されており,その順に自動的に選択される。なお,順序の設定は任意である。あるいは,検査の都度,検査者が任意に設定できるようにしてもよい。
次に,選択された不良検査ポイント(fP_n)の検査目標回転数(Nem*)にてエンジン相当モータ5を回転させる(S203)。具体的には,トランスアクスル出力性能検査制御装置10から負荷モータ/エンジン相当モータ制御部6に対して回転制御指示信号が送られる。エンジン相当モータ5の回転数が検査目標回転数に到達した段階で,S204の処理に移行する。
次に,エンジン相当モータ5が目標回転数(Nem*)に到達した時点での引きずりトルク(Temloss_n)をトルクメータ4にて計測する(S204)。具体的には,トルクメータ4の計測値がトランスアクスル出力性能検査制御装置10にて記録される。
次に,計測された引きずりトルク(Temloss_n)が目標範囲内であるか否かを判定する(S205)。具体的には,S202の処理で選択した不良検査ポイント(fPem_n)に対し,計測された引きずりトルクが判定閾値(Temloss_n*)以下であるが否かが判定される(図7参照)。引きずりトルクが判定閾値以下でない場合(S205:NG)には,当該検査ポイント(fPem_n)での引きずりトルクが不良であったことを機械NGフラグ(F_Temloss_n)に記録する(S206)。引きずりトルクが判定閾値以下である場合(S205:OK)には,S206の処理をバイパスする。その後,S207の処理に移行する。
次に,検査対象トランスアクスル1のモータAの逆起電圧(Vkma_n)を交流電力計測器7にて計測する(S207)。永久磁石同期モータにおいては,モータを回転させることで電圧が生じる。この電圧,すなわち逆起電圧を計測することで,モータ磁石の状態や巻線に異常があるか否かを検査するのである。具体的には,交流電力計測器7にて計測される交流電圧実効値を,トランスアクスル出力性能検査制御装置10にて記録する。
次に,計測された逆起電圧(Vkma_n)が目標範囲内であるか否かを判定する(S208)。具体的には,S202の処理で選択した不良検査ポイント(fP_n)に対し,計測された逆起電圧が下限閾値(VkmaL_n)から上限閾値(VkmaH_n)までの範囲内であるが否かが判定される(図15参照)。逆起電圧が目標範囲内でない場合(S208:NG)には,当該不良検査ポイント(fP_n)での逆起電圧が不良であったことを電気NGフラグ(F_Vkma_n)に記録する(S209)。逆起電圧が目標範囲内である場合(S208:OK)には,S209の処理をバイパスする。その後,S210の処理に移行する。
次に,全ての不良検査ポイントについて検査,すなわち機械引きずりトルクおよび逆起電圧の検査が行われたか否かを判定する(S210)。これらの検査が未だ行われていない不良検査ポイントが存在する場合(S210:NO)には,その不良検査ポイントを選択してS203以降の処理を実施する。全ての不良検査ポイントについてこれらの検査が行われている場合(S210:YES)には,エンジン相当モータ5の回転を停止し,入力軸についての検査動作を終了する。
次に,検査対象トランスアクスル1の出力軸の検査を行う。図10および図11に検査対象トランスアクスル1の出力軸の検査処理(図8のS300)のフローチャートを示す。まず,エンジン相当モータ5を回転ロック状態となるように制御して入力軸を固定する(S301)。これにより,負荷モータ13および負荷モータ15の回転時に,モータAおよびモータBが空転動作可能となる。
次に,あらかじめ設定された不良検査ポイントの中から,1つの不良検査ポイント(fPlr_n)が選択される(S302)。具体的には,各負荷モータの検査目標回転数(Nl*,Nr*)が選択される。不良検査ポイントの選択順序は,あらかじめ設定されており,その順に自動的に選択される。なお,順序の設定は任意である。あるいは,検査の都度,検査者が任意に設定できるようにしてもよい。
次に,選択された不良検査ポイント(fPlr_n)の検査目標回転数(Nl*,Nr*)で負荷モータ13および負荷モータ15をそれぞれ回転させる(S303)。具体的には,トランスアクスル出力性能検査制御装置10から負荷モータ/エンジン相当モータ制御部6に対して回転制御指示信号が送られる。負荷モータ13および負荷モータ15の回転数が検査目標回転数に到達した段階で,S304の処理に移行する。
次に,負荷モータ13が目標回転数(Nl*)に到達した時点での引きずりトルク(Tlloss_n)をトルクメータ12にて計測する(S304)。具体的には,トルクメータ12の計測値がトランスアクスル出力性能検査制御装置10にて記録される。
次に,計測された引きずりトルク(Tlloss_n)が目標範囲内であるか否かを判定する(S305)。具体的には,S304の処理で選択した不良検査ポイント(fPlr_n)に対し,計測された引きずりトルクが判定閾値(Tlloss_n*)以下であるが否かが判定される。引きずりトルクが判定閾値以下でない場合(S305:NG)には,当該検査ポイント(fPlr_n)での引きずりトルクが不良であったことを機械NGフラグ(F_Tlloss_n)に記録する(S306)。引きずりトルクが判定閾値以下である場合(S305:OK)には,S306の処理をバイパスする。その後,S307の処理に移行する。
次に,負荷モータ15が目標回転数(Nr*)に到達した時点での引きずりトルク(Trloss_n)をトルクメータ14にて計測する(S307)。具体的には,トルクメータ14の計測値がトランスアクスル出力性能検査制御装置10にて記録される。
次に,計測された引きずりトルク(Trloss_n)が目標範囲内であるか否かを判定する(S308)。具体的には,S302の処理で選択した不良検査ポイント(fPlr_n)に対し,計測された引きずりトルクが判定閾値(Trloss_n*)以下であるが否かが判定される。引きずりトルクが判定閾値以下でない場合(S308:NG)には,当該検査ポイント(fPlr_n)での引きずりトルクが不良であったことを機械NGフラグ(F_Trloss_n)に記録する(S309)。引きずりトルクが判定閾値以下である場合(S308:OK)には,S309の処理をバイパスする。その後,図11のS310の処理に移行する。
次に,検査対象トランスアクスル1全体としての機械引きずりトルク(Tlrloss_n)を算出する(S310)。具体的には,トルクメータ12の計測値(Tlloss_n)とトルクメータ14の計測値(Trloss_n)との合計値(Tlrloss_n=Tlloss_n+Trloss_n)がトランスアクスル出力性能検査制御装置10にて記録される。
次に,算出された引きずりトルク(Tlrloss_n)が目標範囲内であるか否かを判定する(S311)。具体的には,算出された引きずりトルクが判定閾値(Tlrloss_n*)以下であるが否かが判定される。引きずりトルクが判定閾値以下でない場合(S311:NG)には,当該検査ポイント(fPlr_n)での引きずりトルクが不良であったことを機械NGフラグ(F_Tlrloss_n)に記録する(S312)。引きずりトルクが判定閾値以下である場合(S311:OK)には,S312の処理をバイパスする。その後,S313の処理に移行する。
次に,検査対象トランスアクスル1のモータBの逆起電圧(Vkmb_n)を計測する(S313)。具体的には,交流電力計測器7にて計測される交流電圧実効値を,トランスアクスル出力性能検査制御装置10にて記録する。
次に,計測された逆起電圧(Vkmb_n)が目標範囲内であるか否かを判定する(S314)。具体的には,S302の処理で選択した不良検査ポイント(fPlr_n)に対し,計測された逆起電圧が下限閾値(VkmbL_n)から上限閾値(VkmbH_n)までの範囲内であるが否かが判定される。逆起電圧が目標範囲内でない場合(S314:NG)には,当該不良検査ポイント(fPlr_n)での逆起電圧が不良であったことを電気NGフラグ(F_Vkmb_n)に記録する(S315)。逆起電圧が目標範囲内である場合(S314:OK)には,S315の処理をバイパスする。その後,S316の処理に移行する。
次に,全ての不良検査ポイントについて検査,すなわち機械引きずりトルクおよび逆起電圧の検査が行われたか否かを判定する(S316)。これらの検査が未だ行われていない不良検査ポイントが存在する場合(S316:NO)には,その不良検査ポイントを選択してS303以降の処理を実施する。全ての不良検査ポイントについてこれらの検査が行われている場合(S316:YES)には,負荷モータ13および負荷モータ15の回転を停止し,出力軸についての検査動作を終了する。
次に,不具合発生モータの絞込みを目的に,各モータ単体の検査を行う。まず,モータAに電流を流し,実際にトルクを発生させたモータA単体の動作を検査する。図12にモータAの出力トルク判定処理(図8のS500)のフローチャートを示す。
まず,あらかじめ設定された不良検査ポイントの中から,1つの不良検査ポイント(fPma_n)が選択される(S501)。具体的には,エンジン相当モータ5の検査目標回転数(Nem*),各負荷モータの目標回転数(Nl*,Nr*),モータA目標トルク(Tma*)が選択される。不良検査ポイントの選択順序は,あらかじめ設定されており,その順に自動的に選択される。なお,順序の設定は任意である。あるいは,検査の都度,検査者が任意に設定できるようにしてもよい。
次に,選択された不良検査ポイント(fPma_n)の検査目標回転数(Nem*,Nl*,Nr*)でエンジン相当モータ5,各負荷モータをそれぞれ回転させる(S502)。具体的には,トランスアクスル出力性能検査制御装置10から負荷モータ/エンジン相当モータ制御部6に対して回転制御指示信号が送られる。検査対象トランスアクスル1は,トルクメータ4を介してエンジン相当モータ5と,トルクメータ12を介して負荷モータ13と,トルクメータ14を介して負荷モータ15とそれぞれ結合されており,それらのモータにてモータAおよびモータBが回転している状態となる。このとき,検査対象トランスアクスル1は無通電状態であり,トルクは発生していない。すべてのモータの回転数が検査目標回転数に到達した段階で,S503の処理に移行する。
次に,検査対象トランスアクスル1のモータAをS501の処理で選択したモータA目標トルク(Tma*)にて動作させるために,トランスアクスル出力性能検査制御装置10からモータ制御ECU3へモータ出力指令信号を出力する(S503)。すなわち,モータ制御ECU3にてモータAに対して電流を流し,モータAを動作させる。このとき,モータBはトルクを発生させない状態である。
次に,S503の処理の開始から,あらかじめ設定されている待ち時間が経過したか否かを判定する(S504)。S504の処理が必要な理由は,モータAがトルク出力を開始した直後は出力トルクおよび回転数がともに過渡期であり,安定した計測が困難だからである。そのため,待ち時間が経過した場合(S504:YES)には,S54の処理に移行する。一方,待ち時間が経過していない場合(S504:NO)には,S53の処理を繰り返す。
次に,検査対象トランスアクスル1のモータAをトルク出力させた状態で出力特性データを計測する(S505)。具体的にはS7の処理と同様に,a.トランスアクスル入力トルクおよび回転数,b.トランスアクスル出力トルクおよび回転数,c.モータA回転数,d.直流電力データ,e.交流電力データ,f.トランスアクスル制御状態データを計測する。
次に,計測された出力トルクが目標範囲内であるか否かを判定する(S506)。具体的には,S501の処理で選択した不良検査ポイント(fPma_n)に対し,計測されたモータ出力トルクが目標範囲内であるか否かが判定される。モータAの出力トルクは,検査対象トランスアクスル1の出力トルク(Tm=Tl+Tr)としてトルクメータ12およびトルクメータ14にて計測される。また,エンジン相当モータ5への反力トルク(Taem)がトルクメータ4にて計測される。この2つのトルク(Tm,Taem)は,ともに検査対象トランスアクスル1内のプラネタリギアを介して出力されるトルクである。両トルクは,プラネタリギア比により絶対値は異なるが,モータAの出力トルクがギア比換算されたトルクである。この2つのトルクの良否を判定することにより,伝達経路の違いも含めた出力トルク検査を行うことができる。例えば,2つのトルクのうち一方は正常範囲のトルクであり,他方が異常のトルクである場合には,ギアも含めた伝達経路の異常として不良検出が可能である。出力トルク(Tm)が目標範囲内でない場合(S506:NG)には,当該不良検査ポイント(fPma_n)でのモータ不良であったことをモータNGフラグ(F_Tma_n)に記録する(S507)。出力トルク(Tm)が目標範囲内である場合(S506:OK)には,S507の処理をバイパスする。その後,S508の処理に移行する。
次に,モータAの検査における全ての不良検査ポイントについて検査が行われたか否かを判定する(S508)。検査が未だ行われていない不良検査ポイントが存在する場合(S508:NO)には,その不良検査ポイントを選択してS502以降の処理を実施する。全ての不良検査ポイントについてこれらの検査が行われている場合(S508:YES)には,モータAについての検査動作を終了する。
次に,モータBに電流を流し,実際にトルクを発生させたモータB単体の動作を検査する。図13にモータBの出力トルク判定処理(図8のS700)のフローチャートを示す。
まず,エンジン相当モータ5を回転ロック状態となるように制御して入力軸を固定する(S701)。なお,モータAの回転がモータBに影響を与えない場合には,入力軸を固定する必要はない。
次に,あらかじめ設定された不良検査ポイントの中から,1つの不良検査ポイント(fPmb_n)が選択される(S702)。具体的には,負荷モータ目標回転数(Nl*,Nr*),モータB目標トルク(Tmb*)が選択される。不良検査ポイントの選択順序は,あらかじめ設定されており,その順に自動的に選択される。なお,順序の設定は任意である。あるいは,検査の都度,検査者が任意に設定できるようにしてもよい。
次に,選択された不良検査ポイント(fPmb_n)の検査目標回転数(Nl*,Nr*)で負荷モータ13および負荷モータ15をそれぞれ回転させる(S703)。具体的には,トランスアクスル出力性能検査制御装置10から負荷モータ/エンジン相当モータ制御部6に対して回転制御指示信号が送られる。このとき,検査対象トランスアクスル1は無通電状態であり,トルクは発生していない。すべてのモータの回転数が検査目標回転数に到達した段階で,S704の処理に移行する。
次に,検査対象トランスアクスル1のモータBをS702の処理で選択したモータB目標トルク(Tmb*)にて動作させるために,トランスアクスル出力性能検査制御装置10からモータ制御ECU3へモータ出力指令信号を出力する(S704)。すなわち,モータ制御ECU3にてモータBに対して電流を流し,モータBを動作させる。このとき,モータAはトルクを発生させない状態である。
次に,S704の処理の開始から,あらかじめ設定されている待ち時間が経過したか否かを判定する(S705)。待ち時間が経過した場合(S705:YES)には,S706の処理に移行する。一方,待ち時間が経過していない場合(S705:NO)には,S705の処理を繰り返す。
次に,検査対象トランスアクスル1のモータBをトルク出力させた状態にて出力特性データを計測する(S706)。S7の処理と同様に,a.トランスアクスル入力トルクおよび回転数,b.トランスアクスル出力トルクおよび回転数,c.モータB回転数,d.直流電力データ,e.交流電力データ,f.トランスアクスル制御状態データを計測する。
次に,計測された出力トルクが目標範囲内であるか否かを判定する(S707)。具体的には,S702の処理で選択した不良検査ポイント(fPmb_n)に対し,計測されたモータ出力トルクが目標範囲内であるか否かが判定される。モータBの出力トルクは,検査対象トランスアクスル1の出力トルク(Tm=Tl+Tr)としてトルクメータ12およびトルクメータ14に出力される。出力トルク(Tm)が目標範囲内でない場合(S707:NG)には,当該不良検査ポイント(fPmb_n)でのモータ不良であったことをモータNGフラグ(F_Tmb_n)に記録する(S708)。出力トルク(Tm)が目標範囲内である場合(S707:OK)には,S708の処理をバイパスする。その後,S709の処理に移行する。
次に,モータBの検査における全ての不良検査ポイントについて検査が行われたか否かを判定する(S709)。検査が未だ行われていない不良検査ポイントが存在する場合(S709:NO)には,その不良検査ポイントを選択してS703以降の処理を実施する。全ての不良検査ポイントについてこれらの検査が行われている場合(S709:YES)には,モータBについての検査動作を終了する。
以上で不良要因の個別の検査を終了し,これまでの検査結果を基に不良要因の特定を行う。図14に不良要因判定処理(図8のS800)のフローチャートを示す。まず,機械NGフラグ(S206:F_Temloss_n,S306:F_Tlloss_n,S309:F_Trloss_n,S312:F_Tlrloss_n)が記録されているか否かを判定する(S801)。機械NGフラグが記録されている場合(S801:YES)には,機械引きずり負荷異常(機械的要因)と断定する(S802)。機械引きずり負荷異常と断定されることで,組付け工程での不良発生の有無や,組付け部品の不良等を調査して必要な対策を実施することができる。機械NGフラグが記録されていない場合(S801:NO)には,S802の処理をバイパスする。その後,S803の処理に移行する。
次に,電気NGフラグ(S209:F_Vkma_n,S315:F_Vkmb_n)が記録されているか否かを判定する(S803)。電気NGフラグが記録されている場合(S803:YES)には,逆起電圧異常(電気的要因)と断定する(S804)。逆起電圧異常と断定されることで,着磁工程での不良発生の有無や,巻線工程での巻線不良,絶縁不良等を調査して必要な対策を実施することができる。電気NGフラグが記録されていない場合(S803:NO)には,S804の処理をバイパスする。その後,S805の処理に移行する。
次に,検査対象トランスアクスル1のモータAのモータNGフラグ(S507:F_Tma_n)が記録されているか否かを判定する(S805)。モータNGフラグが記録されている場合(S805:YES)には,モータAの異常と断定する(S806)。モータAの異常と断定されることで,機械引きずり異常および逆起電圧異常以外の不具合要因を調査して必要な対策を実施することができる。例えば,モータ位置センサ異常,パワーケーブル相順異常,単品部品不良,アッシ組付け不良等のモータ出力特性に影響を与える異常について調査する。モータAのモータNGフラグが記録されていない場合(S805:NO)には,S806の処理をバイパスする。その後,S807の処理に移行する。
次に,検査対象トランスアクスル1のモータBのモータNGフラグ(S708:F_Tmb_n)が記録されているか否かを判定する(S807)。モータNGフラグが記録されている場合(S807:YES)には,モータBの異常と断定する(S808)。モータBの異常と断定されることで,機械引きずり異常および逆起電圧異常以外の不具合要因を調査して必要な対策を実施することができる。モータBのモータNGフラグが記録されていない場合(S807:NO)には,S808の処理をバイパスする。その後,不良要因特定検査を終了する。
以上詳細に説明したように本形態のトランスアクスル検査装置100では,検査対象トランスアクスル1を出力動作させた状態にて,出力特性データを計測することとしている。そして,その計測結果を基に,その検査対象トランスアクスル1が目標性能を満たしているか否かを判定することとしている。すなわち,検査対象トランスアクスル1自体の性能がばらつくことについての検査が実施されている。また,不良と判定されたトランスアクスルについては,その不良要因について,機械的要因と,電気的要因と,それ以外のモータ不良要因とに分け,それぞれの要因について検査することとしている。具体的には,機械的要因を検出するために,検査対象トランスアクスル1の入力軸(モータA)および出力軸(モータB)の引きずりトルクをそれぞれ計測することとしている。また,電気的要因を検出するために,モータA,モータBそれぞれ個別に逆起電圧を計測することとしている。また,それ以外のモータ不良要因を検出するために,モータA,モータBそれぞれを単独で動作させた場合の出力トルクを計測することとしている。すなわち,各モータを個別に検査している。これにより,不具合要因を特定することができているとともに不具合を有するモータを特定することができている。そして,不具合要因および不具合発生モータを特定することができることで,不具合を発生させている製造工程の特定が可能になる。これにより,不具合製品の発生を防止することができ,単なる出力性能検査に留まらず,製造工程の改善に必要な情報も得ることができる。そのため,大量生産されるトランスアクスルの性能検査として得られる効果は大きい。従って,トランスアクスル自体の性能を検査するとともに性能不良のトランスアクスルについてはその要因を特定できる出力検査装置および出力検査方法が実現されている。
また,トランスアクスル検査装置100は,エンジン相当モータ5にて検査対象トランスアクスル1に対してエンジンに相当する動力を入力することとしている。そのため,トランスアクスル検査装置100では,検査対象トランスアクスル1にてエンジンの動力とモータの動力とが統合されて出力される出力トルクを計測することができている。従って,ハイブリッド車に車載されるトランスアクスルの検査を正確に行うことができている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,実施の形態では,ハイブリッド車に車載されるトランスアクスルについて検査を行っているが,これに限るものではない。例えば,電気自動車に車載されるトランスアクスルであってもよい。
また,実施の形態では,モータを2つ備えたトランスアクスルについて検査を行っているが,これに限るものではない。例えば,モータは1つであってもよいし,3つ以上であってもよい。すなわち,動力源としてモータを有している動力出力装置であれば本発明を適用可能である。
実施の形態に係る出力検査装置のシステム構成を示す図である。 トランスアクスル出力性能検査の検査ポイントの一例を示す図である。 トランスアクスル検査装置に係る出力性能検査の動作を示すフローチャート(その1)である。 トランスアクスル検査装置に係る出力性能検査の動作を示すフローチャート(その2)である。 トランスアクスル検査装置の検査結果の一例を示す図である。 トランスアクスルの不良要因の具体例を示す図である。 不良要因特定検査の測定ポイントおよび引きずりトルク検査時の閾値の一例を示す図である。 トランスアクスル検査装置に係る不良要因特定の動作を示すフローチャートである。 モータAの引きずりトルク,逆起電圧の計測,判定動作を示すフローチャートである。 モータBの引きずりトルク,逆起電圧の計測,判定動作を示すフローチャート(その1)である。 モータBの引きずりトルク,逆起電圧の計測,判定動作を示すフローチャート(その2)である。 モータAの出力トルクの計測,判定動作を示すフローチャートである。 モータBの出力トルクの計測,判定動作を示すフローチャートである。 不良要因判定動作を示すフローチャートである。 逆起電圧検査時の閾値の一例を示す図である。
符号の説明
1 トランスアクスル
3 モータ制御ECU
4 トルクメータ
5 エンジン相当モータ
6 負荷モータ/エンジン相当モータ制御部
7 交流電力計測器
8 直流電力計測器
10 トンラスアクスル出力性能検査制御装置
12 トルクメータ
13 負荷モータ(L)
14 トルクメータ
15 負荷モータ(R)
100 トランスアクスル検査装置

Claims (7)

  1. モータを動力源とする動力出力装置の出力性能を検査する出力検査装置において,
    動力出力装置を出力動作させた状態で,その動力出力装置の出力特性を計測する出力特性計測手段と,
    前記出力特性計測手段にて計測された出力特性が,目標範囲内であるか否かを自動的に判定する自動判定手段と,
    前記自動判定手段にて目標範囲外と判定された場合に,その動力出力装置の不具合要因を特定する不具合要因特定手段とを有し,
    前記不具合要因特定手段は,機械的要因,電気的要因,モータ個別要因のうち,少なくとも2つの不具合要因について特定する機能を持つことを特徴とする出力検査装置。
  2. 請求項1に記載する出力検査装置において,
    動力出力装置のモータの引きずりトルクを計測する引きずりトルク計測手段と,
    動力出力装置のモータの逆起電圧を計測する逆起電圧計測手段と,
    所定の電流値にて動力出力装置のモータを回転させたときの出力トルクを計測する出力トルク計測手段とを有し,
    前記不具合要因特定手段は,動力出力装置の不具合要因を,前記引きずりトルク計測手段の計測結果が不良であれば機械的要因と判断し,前記逆起電圧計測手段の計測結果が不良であれば電気的要因と判断し,前記出力トルク計測手段の計測結果が不良であればモータ個別要因と判断することを特徴とする出力検査装置。
  3. 請求項2に記載する出力検査装置において,
    前記不具合要因特定手段は,検査対象が2つ以上のモータを有する動力出力装置である場合に,前記出力トルク計測手段にてモータごとに計測された出力トルクを基に不具合があるモータを特定することを特徴とする出力検査装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する出力検査装置において,
    動力出力装置に対してトルクを入力するトルク入力手段を有し,
    前記自動判定手段は,前記トルク入力手段から入力される動力の値とモータの動力の値とを基に目標範囲を決定することを特徴とする出力検査装置。
  5. モータを動力源とする動力出力装置の出力性能を検査する出力検査方法において,
    検査対象の動力出力装置を動作させた状態で,その動力出力装置の出力特性を計測し,
    計測された出力特性が,目標範囲内であるか否かを自動的に判定し,
    目標範囲内であればその動力出力装置を良品と判定し,目標範囲内でなければその動力出力装置を不良品と判定し,
    その動力出力装置が不良品と判定された場合には,
    その動力出力装置のモータの引きずりトルクを計測し,その計測結果を基に機械的要因の不具合であるか否かを判定し,
    その動力出力装置のモータの逆起電圧を計測し,その計測結果を基に電気的要因の不具合であるか否かを判定し,
    所定の電流にて,その動力出力装置のモータの出力トルクを計測し,その計測結果を基にそのモータが不具合であるか否かを判定することを特徴とする出力検査方法。
  6. 請求項5に記載する出力検査方法において,
    検査対象が2つ以上のモータを有する動力出力装置である場合に,モータ個々に出力トルクを計測し,その計測結果を基に不具合があるモータを特定することを特徴とする出力検査方法。
  7. 請求項5または請求項6に記載する出力検査方法において,
    動力出力装置に入力するトルクの値とモータから発生するトルクの値とを基に出力トルクの目標範囲を決定し,
    動力出力装置に対して所定のトルクを入力し,
    動力出力装置のモータを動作させた状態で,その動力出力装置の出力特性を計測し,
    計測された出力特性が,決定した目標範囲内であるか否かを自動的に判定することを特徴とする出力検査方法。
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