JP2005139364A - アゾ染料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 染色性に優れ、その還元分解物が、安定な化合物に変換されるアゾ染料を提供する。
【解決手段】 一般式(I)で表されるアゾ染料。
【化1】
Figure 2005139364

式中、Aは、アゾ基が還元分解を受けた際、還元されたアゾ基の窒素原子を求核種とする分子内求核置換反応を起こすのに必要な置換基を有し、該窒素原子を環構造に含む化合物を形成する基を表し、Bはアゾ基に炭素原子で結合する芳香環もしくはヘテロ環を表す。
【選択図】 なし

Description

本発明は染色に優れ、安全性の高いアゾ染料に関する。
アゾ染料は、さまざまな用途に用いられている。市場に出回っているアゾ染料は、およそ3000種類とされており、衣料用、印刷用、化粧品用、医療用、食物用と多岐に渡っている。従ってアゾ染料が環境に与える影響は大きく、かなりの量のアゾ染料が自然界に放出されている。Chungらは、実用されているアゾ染料の50%以上は、自然界で変化せずに残存しているか、徐々に壊れていると報告している(例えば、非特許文献1参照)。
最近になり、特にヨーロッパを中心に特定のアゾ染料が安全性の観点から法規制される動きがあり、これに関する法令が制定される傾向にある。例えば、1996年、アゾ基の還元分解によって生成する、20種類の芳香族アミンについて、それを含有する繊維製品の使用がドイツで規制された。
従って、安全性の高いアゾ染料が求められており、とりわけ、アゾ基が還元分解され、生成した化合物が安定で分解しにくい染料の開発が重要となっている。
Chungら,「Environ.Carcino.&Ecotox.Revs.」,2000年,C18(1)巻,p.51−74
本発明の目的は、染色性に優れ、その還元分解物が、安定な化合物に変換されるアゾ染料を提供する事にある。
本発明者らはアゾ染料が還元分解を受けた際、生成する求核性の高いヒドラジノ基、もしくはアミノ基に着目し、分子内求核置換反応を起こし、実質的に安定な化合物に変換させることができることを見い出し、この知見に基づき本発明をなすに至った。
本発明の課題は、下記の手段により達成された。
(1)一般式(I)で表されるアゾ染料。
Figure 2005139364
式中、Aは、アゾ基が還元分解を受けた際、還元されたアゾ基の窒素原子を求核種とする分子内求核置換反応を起こすのに必要な置換基を有し、該窒素原子を環構造に含む化合物を形成する基を表し、Bはアゾ基に炭素原子で結合する芳香環もしくはヘテロ環を表す。
(2)一般式(I)で表されるアゾ染料であって、Aが、還元されたアゾ基の窒素原子を求核種とする分子内求核置換反応を起こすのに必要な置換基として、ハロゲン原子、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、カルバモイル基、アシル基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基又は下記一般式(II)で表される基を有することを特徴とする(1)項に記載のアゾ染料。
Figure 2005139364
一般式(II)において、Qは、環を形成するのに必要な原子群を表し、該環が芳香環の場合は、ベンゼン環、ナフタレン環などを形成する炭素原子からなる原子群を表し、ヘテロ環の場合は、好ましくは5〜6員環であり、ヘテロ原子を少なくとも1個有し、且つ炭素原子及び/又はヘテロ原子からなる原子群を表す。R104は、置換もしくは無置換アルキル基、置換もしくは無置換アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、パーフルオロアルキル基を表す。
(3)一般式(I)で表されるアゾ染料であって、アゾ基が還元分解を受けた後、スキーム(I)で表わされる環化反応を起こすことを特徴とする(1)に記載のアゾ染料。
Figure 2005139364
式中、Eは求電子部位を表し、Pは、アゾ基が還元分解を受けた際、生成したアミノ基もしくはヒドラジノ基が求電子部位Eとの求核置換反応により該窒素原子を環構造に含む化合物を形成する事が可能な連結基を表す。nは、0から2の整数を表す。Bは前記と同じ意味をもつ。
(4)一般式(I)で表されるアゾ染料において、Aが、下式A1〜A10のいずれかで表される事を特徴とする(1)に記載のアゾ染料。
Figure 2005139364
式(A1)〜(A10)において、**は一般式(I)のアゾ基と結合する位置を表す。
式(A1)において、R102はシアノ基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基を表す。Qは、環を形成するのに必要な原子群を表し、該環が芳香環の場合は、ベンゼン環、ナフタレン環などを形成する炭素原子からなる原子群を表し、ヘテロ環の場合は、好ましくは5〜6員環であり、ヘテロ原子を少なくとも1個有し、且つ炭素原子及び/又はヘテロ原子からなる原子群を表す。Pは、酸素原子、硫黄原子、−C(R−又は−N(R)−基を示す(ただし、R及びRは、水素原子、炭素数1〜10の、置換もしくは無置換のアルキル基又は炭素数6〜10の、置換もしくは無置換のアリール基(好ましくは、フェニル基)を示す。)。nは、0から2の整数を表す。R51は、ハロゲン原子、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、カルバモイル基、アシル基を表す。
式(A2)において、R105及びR106は、各々独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表す。R52は、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、カルバモイル基、アシル基を表す。Qは前記と同じ意味を持つ。
式(A3)において、Q、R102、R52は、前記と同じ意味をもつ。
式(A4)において、Z2及びZ3は、各々独立に、−C(R108)=、又は−N=を表し、R108は、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニル基、又はカルバモイル基を表す。P、nは、前記と同じ意味を持つ。R53は、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、カルバモイル基、若しくは、下記一般式(II)で表される基を表す。但し、R53が一般式(II)の時、nは0である。
Figure 2005139364
一般式(II)において、Qは、前記と同じ意味をもつ。R104は、置換もしくは無置換アルキル基、置換もしくは無置換アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、パーフルオロアルキル基を表す。
式(A5)において、n、Pは前記と同じ意味をもつ。R110は、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、シアノ基、(R130O)P(O)−基(ただし、R130は、水素原子、炭素数1〜10の、置換もしくは無置換のアルキル基又は炭素数6〜10の、置換もしくは無置換のアリール基を示す。)、アルキルスルホニル基、又はアリールスルホニル基を表す。Xは、硫黄原子、酸素原子を表す。R54は、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、カルバモイル基、アシル基若しくは、一般式(II)で表される基を表す。但し、R54が一般式(II)の時、nは0である。
式(A6)において、R112は、水素原子、アルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表す。R113はヒドロキシル基又はアミノ基を表す。n、P、R53、は前記と同じ意味をもつ。
式(A7)において、Gは、置換もしくは無置換のメチン、又は窒素原子を表す。R114は、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基(アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、又はカルバモイル基を表す。wは1〜3の整数を表す。n、P、R54は、前記と同じ意味をもつ。
式(A8)において、R115は、ハロゲン原子、アリール基、ヘテロ環基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基(アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、又はスルホ基を表す。xは0〜5の整数を表す。R55は、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アシル基、アリールオキシカルボニルアミノ基を表す。
式(A9)において、R122は、水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、又はアリールスルホニルアミノ基を表す。Gは、置換もしくは無置換のメチン、又は窒素原子を表し、n、G、P、R54は、前記と同じ意味をもつ。
式(A10)において、R124は、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、アルキルスルホニル基、スルファモイル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、又はカルバモイル基を表す。Z4は、2個の窒素原子及び1個の炭素原子とともに、5又は6員環を形成する非金属原子団を表す。R125は、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、又はカルバモイル基を表す。yは、Z4が5員環を形成する場合には0〜2の整数を表し、Z4が6員環を形成する場合には0〜3の整数を表す。n、P、R54は、前記と同じ意味をもつ。
(5)一般式(I)で表されるアゾ染料において、Bが、下式B1〜B25のいずれかで表される事を特徴とする(1)に記載のアゾ染料。
Figure 2005139364
Figure 2005139364
式(B1)〜(B25)において、*は一般式(I)のアゾ基と結合する位置を表す。
21〜R50は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基(シクロアルキル基を含む)、アルケニル基(シクロアルケニル基を含む)、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ、アミノ基(アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アリールアゾ基、ヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基を表す。a,p,q,r,sは、0〜4の整数を表す。b,cは、0〜6の整数を表す。d,e,f,g,t,uは、0〜3の整数を表す。h,i,j,k,l,oは、0〜2の整数を表す。
(6)(1)項に記載の一般式(I)で表されるアゾ染料を含有する事を特徴とする染色組成物。
本発明によれば、染色性に優れ、その還元分解物が、安定な化合物に変換されるアゾ染料を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
アゾ色素(A)は、自然界(生体内)でアミノ体(C)に還元分解される。この過程でヒドラジン体(B)が生成する可能性がある。この反応の例を下記スキーム(II)に示す。
Figure 2005139364
上記スキーム(II)中、Eは求電子部位を表し、Hetはアゾ基に炭素原子で結合するヘテロ環を表す。
環化反応は、上記(B)のヒドラジン体から閉環する場合と、(C)のアミノ体から閉環する場合とがある。本発明は、スキーム(I)で示しているように、ヒドラジン体(B)及び/またはアミノ体(C)が環化するように設計している。
一般式(I)において、Aは、アゾ基が還元分解を受けた際、還元されたアゾ基の窒素原子を求核種とする分子内求核置換反応を起こすのに必要な置換基を有する、カプラー成分を表す。
一般式(I)において、Aが、還元されたアゾ基の窒素原子を求核種とする分子内求核置換反応を起こすのに必要な置換基として、ハロゲン原子、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、カルバモイル基、アシル基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基又は一般式(II)で表される基を有することが好ましい。ここで挙げた個々の基の、好ましい炭素数及び具体例は、後述した、R51〜R55についての説明またはBについてのヘテロ環基の置換基の説明で挙げたものと同様である。
一般式(I)で表される化合物の前記スキーム(I)による環化体の形成反応は、温度が15〜50℃、反応時間が数時間以内、pHが6〜8の条件下で進行させることが好ましい。ここで形成された環化体は、安全性に問題があるとされている芳香族アミノ基が消失されているので、後続反応が起こりにくく、安全性が高くなる。
また上記の、カプラー成分とは、ジアゾニウム塩と反応してアゾ染料を与えるカプラー化合物から誘導される部分構造で、アゾ染料の分野では確立した用語である。
カプラー成分としては、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の分野で知られているものが好ましく、リサーチディスクロージャー37038(1995年2月)の80頁から85頁、および87頁から89頁に詳しく記載されているハロゲン化銀カラー写真用カプラーの骨格部分(p−フェニレンジアミン等の芳香族アミン系現像主薬酸化体とカップリングして色素のクロモフォアになる部分)を使用することができる。
ハロゲン化銀カラー写真感光材料の分野でイエロー色画像形成カプラーとして知られているカプラーとしては、例えば、ピバロイルアセトアミド型、ベンゾイルアセトアミド型、マロンジエステル型、マロンジアミド型、ジベンゾイルメタン型、ベンゾチアゾリルアセトアミド型、マロンエステルモノアミド型、ベンゾオキサゾリルアセトアミド型、ベンゾイミダゾリルアセトアミド型、シアノアセトアミド型、シクロアルキルカルボニルアセトアミド型、インドリン−2−イルアセトアミド型、米国特許5,021,332号に記載されたキナゾリン−4−オン−2−イルアセトアミド型、同5,021,330号に記載されたベンゾ−1,2,4−チアジアジン−1,1−ジオキシド−3−イルアセトアミド型、欧州特許421221A号に記載されたカプラー、米国特許5,455,149号に記載されたカプラー、欧州公開特許0622673号に記載されたカプラー、欧州公開特許0953871号、0953872号、0953873号に記載された3−インドロイルアセトアミド型カプラーが好ましいカプラー骨格として挙げられる。
ハロゲン化銀カラー写真感光材料の分野でマゼンタ色画像形成カプラーとして知られているカプラーとしては、例えば5−ピラゾロン型、1H−ピラゾロ[1,5−a]ベンズイミダゾール型、1H−ピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアゾール型、1H−ピラゾロ[1,5−b][1,2,4]トリアゾール型、1H−イミダゾ[1,2−b]ピラゾール型、シアノアセトフェノン型、WO93/01523に記載された活性プロペン型、WO93/07534に記載されたエナミン型、1H−イミダゾ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール型カプラー、および米国特許第4,871,652号に記載されたカプラーが好ましいカプラー骨格として挙げられる。
ハロゲン化銀カラー写真感光材料の分野でシアン色画像形成カプラーとして知られているカプラーとしては、例えばフェノール型、ナフトール型、欧州特許公開0249453号に記載された2,5−ジフェニルイミダゾール型、1H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール型、1H−ピロロ[2,1−c][1,2,4]トリアゾール型、特開平4−188137号、同4−190347号に記載されたピロール型、特開平1−315736号に記載された3−ヒドロキシピリジン型、米国特許第5,164,289号に記載されたピロロピラゾール型、特開平4−174429号に記載されたピロロイミダゾール型、米国特許第4,950,585号に記載されたピラゾロピリミジン型、特開平4−204730号に記載されたピロロトリアジン型カプラー、米国特許4746602号に記載されたカプラー、米国特許第5,104,783号に記載されたカプラー、同5,162,196号に記載されたカプラー、および欧州特許第0556700号に記載されたカプラーが好ましいカプラー骨格として挙げられる。
カプラー成分としては、前記式(A1)〜(A10)で表されるものが用いられる。
式(A1)〜(A10)において、**は一般式(I)のアゾ基と結合する位置を表す。
式(A1)において、R102はシアノ基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基を表し、Qは、環を形成するのに必要な原子群を表し、該環が芳香環の場合は、ベンゼン環、ナフタレン環などを形成する炭素原子からなる原子群を表し、ヘテロ環の場合は、ヘテロ原子を少なくとも1個有し、かつ炭素原子及び/又はヘテロ原子からなる原子群を表す。ヘテロ原子としては、硫黄、窒素、酸素が好ましく、環員数として5〜6員環が好ましい。また、Qがヘテロ原子でヘテロ環の時、更に別の環で縮環されていてもよく、縮環されたものの中では、5員又は6員の環が縮環したものが好ましい。R102はシアノ基、及びカルバモイル基が好ましい。更に好ましくは、シアノ基である。Pは、酸素原子、硫黄原子、−C(R−又は−N(R)−基を示す(ただし、R及びRは、水素原子、炭素数1〜10の、置換もしくは無置換のアルキル基又は炭素数6〜10の、置換もしくは無置換のアリール基(好ましくは、フェニル基)を示す)。nは、0から2の整数を表す。R51は、ハロゲン原子、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基(炭素数2〜10のヘテロ環オキシカルボニル基で、例えば1−メチルピラゾール−5−イルオキシカルボニル、ピリジン−4−イルオキシカルボニル)、カルバモイル基、アシル基を表す。式(A1)において、好ましくは、一般式(A1a)もしくは(A1b)を表す。
Figure 2005139364
一般式(A1a)および(A1b)において、R102は前記と同じ意味をもつ。R104は、置換もしくは無置換アルキル基、置換もしくは無置換アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、パーフルオロアルキル基(炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基で、例えばトリフルオロメチル、ヘプタフルオロプロピル)を表し、R200は、ベンゼン環に置換可能な置換基を表し、mは、0から4の整数を表す。zは、0から2の整数を表す。一般式(A1b)において、R201は、イミダゾール環に置換可能な置換基を表し、好ましくは、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基を表す。
式(A2)において、Qは前記と同じ意味をもつ。R105及びR106は、各々独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表す。R105及びR106の一方が水素原子もしくは両者とも水素原子であることが好ましい。R52は、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基(炭素数2〜10のヘテロ環オキシカルボニル基で、例えば1−メチルピラゾール−5−イルオキシカルボニル、ピリジン−4−イルオキシカルボニル)、カルバモイル基、アシル基を表す。式(A2)において、好ましくは、一般式(A2a)、(A2b)を表す。
Figure 2005139364
ここで、R200、R104〜R106及びmは、前記(A1a)、(A1b)と同じ意味をもつ。
式(A3)において、Q、R102、R52は、前記(A2)と同じ意味をもつ。式(A3)において、好ましくは、式(A3a)、(A3b)である。ここで、R200、R102、R104及びmは、前記と同じ意味をもつ。
Figure 2005139364
式(A4)において、Z2及びZ3は、各々独立に、−C(R108)=、又は−N=を表し、R108は、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニル基、又はカルバモイル基を表す。Z2及びZ3がともに−C(R108)=を表すとき、2つのR108は同じでも、異なっていてもよく、互いに結合して炭素環又はヘテロ環を形成してもよい。n、Pは、式(A1)のn、Pと同じ意味をもつ。R53は、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、カルバモイル基、若しくは、下記一般式(II)で表される基を表す。但し、R53が一般式(II)の時、nは0である。
Figure 2005139364
一般式(II)において、Q、R104は、前記と同じ意味をもつ。一般式(II)で表される化合物は、好ましくは、一般式(III)で表される。一般式(III)において、置換基R104、R200及びmは前記と同じ意味をもつ。
式(A5)において、P、nは前記と同じ意味をもつ。R110は、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、シアノ基、(R130O)2P(O)−基(ただし、R130は、水素原子、炭素数1〜10の、置換もしくは無置換のアルキル基又は炭素数6〜10の、置換もしくは無置換のアリール基を示す。)、アルキルスルホニル基、又はアリールスルホニル基を表す。Xは、硫黄原子、酸素原子を表す。好ましいXは、硫黄原子である。R54は、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、カルバモイル基、アシル基若しくは、一般式(II)で表される基を表す。但し、R54が一般式(II)の時、nは0である。
式(A6)において、R112は、水素原子、アルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表し、R113はヒドロキシル基又はアミノ基を表す。R112はアルキル基及びアリール基が好ましい。n、P、R53は前記と同じ意味をもつ。
式(A7)において、Gは、置換もしくは無置換のメチン、又は窒素原子を表す。置換基としてシアノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、又はカルバモイル基が好ましい。R114は、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基(アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、又はカルバモイル基を表し、wは1〜3の整数を表す。wが複数のとき、w個のR114は同じでも、異なっていてもよい。R114はハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、及びカルバモイル基が好ましい。n、P、R54は、前記と同じ意味をもつ。
式(A8)において、R115は、ハロゲン原子、アリール基、ヘテロ環基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基(アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、又はスルホ基を表し、xは0〜5の整数を表す。xが複数のとき、x個のR115は、同じでも、異なっていてもよい。R115はハロゲン原子、カルボキシル基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、スルファモイル基及びカルバモイル基が好ましい。x=1で、R115が2位に置換している場合、2位の置換基としては、スルホンアミド基、カルボンアミド基である。R55は、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アシル基、アリールオキシカルボニルアミノ基を表す。
式(A9)において、R122は、水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、又はアリールスルホニルアミノ基を表す。Gは、置換もしくは無置換のメチン、又は窒素原子を表し、置換基としてシアノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、又はカルバモイル基が好ましい。n、P、R54は、前記に述べたn、P、R54と同じ意味をもつ。
式(A10)において、R124は、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、アルキルスルホニル基、スルファモイル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、又はカルバモイル基を表し、Z4は、2個の窒素原子及び1個の炭素原子とともに、5又は6員環を形成する非金属原子団を表す。R125は、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、又はカルバモイル基を表し、yは、Z4が5員環を形成する場合には0〜2の整数を表し、Z4が6員環を形成する場合には0〜3の整数を表す。R124はアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、及びカルバモイル基が好ましく、R125はアルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アミノ基、及びアシルアミノ基が好ましい。n、P、R54は、前記と同じ意味をもつ。
式(A1)〜(A10)、(A2a)、(A2b)、(A3a)、(A3b)、一般式(II)及び一般式(III)における、R101〜R125、R51〜R55及びR200〜R201で表される基の説明で挙げた個々の基の、好ましい炭素数及び具体例は、前記で示した基以外は、次のBで述べるヘテロ環基の置換基の説明で挙げたものと同じである。
一般式(I)において、Bは、アゾ基に炭素原子で結合する芳香環もしくはヘテロ環を表し、好ましくは、ヘテロ環である。
前記Bで表される一価のヘテロ環基としては、酸素原子、硫黄原子、及び酸素原子から選択される少なくとも一種のヘテロ原子を環内に有する、5員又は6員のヘテロ環が好ましく、その中でも、芳香族ヘテロ環がより好ましい。前記Bで表される一価のヘテロ環基は、更に別の環で縮環されていてもよく、縮環されたものの中では、5員又は6員の環が縮環したものが好ましい。該ヘテロ環上の置換基を含めたヘテロ環の炭素数は2〜20であることが好ましく、2〜10であることがさらに好ましい。
前記Bで表される一価のヘテロ環基としては、ジアゾ成分から誘導されるものが好ましい。
ここで、ジアゾ成分とは、アミノ基を置換基として有するヘテロ環化合物をジアゾ化合物に変換して、カプラーとジアゾカップリング反応させて導入できる部分構造のことであり、アゾ色素の分野では一般的に使用される概念である。
言い換えれば、ジアゾ化反応が可能であるアミノ置換されたヘテロ環化合物において、アミノ基を取り去り一価の基とした置換基のことである。
前記一般式(I)において、前記Bで表されるヘテロ環基は、置換基を有していてもよく、その場合の置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基(シクロアルキル基を含む)、アルケニル基(シクロアルケニル基を含む)、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ、アミノ基(アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アリールアゾ基、ヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基が挙げられる。
更に詳しくは、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、アルキル基(直鎖、分岐鎖、又は環状の、炭素数1〜10、好ましくは1〜6のアルキル基で、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチル、n−オクチル、2−クロロエチル、2−シアノエチル、2―エチルヘキシル、シクロプロピル、シクロペンチル)、アルケニル基(直鎖、分岐鎖、又は環状の、炭素数2〜10、好ましくは2〜6のアルケニル基で、例えば、ビニル、アリル、プレニル、シクロペンテン−1−イル)、アルキニル基(炭素数2〜10、好ましくは2〜6のアルキニル基で、例えば、エチニル、プロパルギル)、アリール基(炭素数6〜12、好ましくは6〜8のアリール基で、例えばフェニル、p−トリル、ナフチル、3−クロロフェニル、2−アミノフェニル)、ヘテロ環基(炭素数1〜12、好ましくは2〜6の、芳香族性もしくは非芳香族の、5又は6員のヘテロ環化合物から一個の水素原子を取り除いた一価の基で、例えば、1−ピラゾリル、1−イミダゾリル、2−フリル、2−チエニル、4−ピリミジニル、2−ベンゾチアゾリル)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、
アルコキシ基(直鎖、分岐鎖、又は環状の、炭素数1〜10、好ましくは1〜6のアルコキシ基で、例えば、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、t−ブトキシ、シクロペンチルオキシ、2−ブテン−1−イルオキシ、2−メトキシエトキシ)、アリールオキシ基(炭素数6〜12、好ましくは6〜8のアリールオキシ基で、例えばフェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ)、シリルオキシ基(炭素数3〜10、好ましくは3〜6のシリルオキシ基で、例えばトリメチルシリルオキシ、t−ブチルジメチルシリルオキシ)、ヘテロ環オキシ基(炭素数1〜12、好ましくは2〜6のヘテロ環オキシ基、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、アシルオキシ基(炭素数1〜12、好ましくは1〜8のアシルオキシ基で、例えばホルミルオキシ、アセチルオキシ、ピバロイルオキシ、ベンゾイルオキシ、p−メトキシフェニルカルボニルオキシ)、カルバモイルオキシ基(炭素数1〜10、好ましくは1〜6の、カルバモイルオキシ基で、例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ、N,N−ジエチルカルバモイルオキシ、モルホリノカルボニルオキシ、N−n−オクチルカルバモイルオキシ)、
アルコキシカルボニルオキシ基(炭素数2〜10、好ましくは2〜6のアルコキシカルボニルオキシ基で、例えばメトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、t−ブトキシカルボニルオキシ、n−オクチルオキシカルボニルオキシ)、アリールオキシカルボニルオキシ基(炭素数7〜12、好ましくは7〜10のアリールオキシカルボニルオキシ基で、例えば、フェノキシカルボニルオキシ、p−メトキシフェノキシカルボニルオキシ)、アミノ基(炭素数1〜10、好ましくは1〜6のアルキルアミノ基、炭素数6〜12、好ましくは6〜8のアニリノ基、又は炭素数1〜12、好ましくは2〜6のヘテロ環アミノ基で、例えばアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アニリノ、N-メチル−アニリノ、ジフェニルアミノ、イミダゾ−ル−2−イルアミノ、ピラゾール−3−イルアミノ)、アシルアミノ基(炭素数1〜10、好ましくは1〜6のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数6〜12、好ましくは6〜8のアリールカルボニルアミノ基、又は炭素数2〜12、好ましくは2〜6のヘテロ環カルボニルアミノ基で、例えばホルミルアミノ、アセチルアミノ、ピバロイルアミノ、ベンゾイルアミノ、ピリジン−4−カルボニルアミノ、チオフェン−2−カルボニルアミノ)、
アミノカルボニルアミノ基(炭素数1〜12、好ましくは1〜6のアミノカルボニルアミノで、例えば、カルバモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノカルボニルアミノ、N,N−ジエチルアミノカルボニルアミノ、モルホリン−4−イルカルボニルアミノ)、アルコキシカルボニルアミノ基(炭素数2〜10、好ましくは2〜6のアルコキシカルボニルアミノ基で、例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(炭素数7〜12、好ましくは7〜9のアリールオキシカルボニルアミノ基で、例えば、フェノキシカルボニルアミノ、p-クロロフェノキシカルボニルアミノ、4−メトキシフェノキシカルボニルアミノ)、スルファモイルアミノ基(炭素数0〜10、好ましくは0〜6のスルファモイルアミノ基で、例えば、スルファモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノスルホニルアミノ、N−(2−ヒドロキシエチル)スルファモイルアミノ)、
アルキルスルホニルアミノ基(炭素数1〜10、好ましくは1〜6のアルキルスルホニルアミノ基で、例えば、メチルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルアミノ)、アリールスルホニルアミノ基(炭素数6〜12、好ましくは6〜8のアリールスルホニルアミノ基で、例えば、フェニルスルホニルアミノ、2,3,5−トリクロロフェニルスルホニルアミノ、p−メチルフェニルスルホニルアミノ)、メルカプト基、アルキルチオ基(炭素数1〜10、好ましくは1〜6のアルキルチオ基で、例えばメチルチオ、エチルチオ、ブチルチオ)、アリールチオ基(炭素数6〜12、好ましくは6〜8のアリールチオで、例えば、フェニルチオ、p−クロロフェニルチオ、m−メトキシフェニルチオ)、ヘテロ環チオ基(炭素数1〜10、好ましくは1〜6のヘテロ環チオ基で、例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、1−フェニルテトラゾール−5−イルチオ)、スルファモイル基(炭素数0〜10、好ましくは0〜6のスルファモイル基で、例えば、スルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N−アセチルスルファモイル、N−ベンゾイルスルファモイル)、スルホ基、
アルキルスルフィニル基(炭素数1〜10、好ましくは1〜6のアルキルスルフィニル基で、例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル)、アリールスルフィニル基(炭素数6〜12、好ましくは6〜8のアリールスルフィニル基で、フェニルスルフィニル、p−メチルフェニルスルフィニル)、アルキルスルホニル基(炭素数1〜10、好ましくは1〜6のアルキルスルホニル基で、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル)、アリールスルホニル基(炭素数6〜12、好ましくは6〜8のアリールスルホニル基で、フェニルスルホニル、p−クロロフェニルスルホニル)、アシル基(ホルミル基、炭素数2〜10、好ましくは2〜6のアルキルカルボニル基、又は炭素数7〜12、好ましくは7〜9のアリールカルボニル基で、例えば、アセチル、ピバロイル、2−クロロアセチル、ベンゾイル、2,4−ジクロロベンゾイル)、アルコキシカルボニル基(炭素数2〜10、好ましくは2〜6のアルコキシカルボニル基で、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、イソブチルオキシカルボニル)、
アリールオキシカルボニル基(炭素数7〜12、好ましくは7〜9のアリールオキシカルボニル基、例えば、フェノキシカルボニル、2−クロロフェノキシカルボニル、3−ニトロフェノキシカルボニル、4−t−ブチルフェノキシカルボニル)、カルバモイル基(炭素数1〜10、好ましくは1〜6のカルバモイル基で、例えば、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル、N−(メチルスルホニル)カルバモイル)、アリールアゾ基(炭素数6〜12、好ましくは6〜8のアリールアゾ基で、例えば、フェニルアゾ、p−クロロフェニルアゾ)、ヘテロ環アゾ基(炭素数1〜10、好ましくは1〜6のヘテロ環アゾ基で、ピラゾール−3−イルアゾ、チアゾール−2−イルアゾ、5−エチルチオ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアゾ)、イミド基(炭素数2〜10、好ましくは4〜8のイミド基で、N−スクシンイミド、N−フタルイミド)、
ホスフィノ基(炭素数2〜12、好ましくは2〜6のホスフィノ基で、例えば、ジメチルホスフィノ、ジフェニルホスフィノ、メチルフェノキシホスフィノ)、ホスフィニル基(炭素数2〜12、好ましくは2〜6のホスフィニル基で、例えば、ホスフィニル、ジエトキシホスフィニル)、ホスフィニルオキシ基(炭素数2〜12、好ましくは2〜6のホスフィニルオキシ基、例えば、ジフェノキシホスフィニルオキシ、ジブトキシホスフィニルオキシ)、ホスフィニルアミノ基(炭素数2〜12、好ましくは2〜6のホスフィニルアミノ基、例えば、ジメトキシホスフィニルアミノ、ジメチルアミノホスフィニルアミノ)、シリル基(炭素数3〜12、好ましくは3〜8のシリル基、例えば、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、フェニルジメチルシリル)が挙げられる。これらの基が更に置換可能な基である場合、更に置換基を有してもよく、その場合の好ましい置換基は、上記のBで表されるヘテロ環基の好ましい置換基として説明した置換基と同じ意味の基を表す。2個以上の置換基で置換されている場合には、それらの置換基は同一であっても異なっていてもよい。
上記のBで表されるヘテロ環基の置換基として特に好ましいものは、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基(アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、及びカルバモイル基であり、ハロゲン原子、アルキル基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アミノ基(アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、及びカルバモイル基がさらに好ましい。
前記一般式(I)において、Bで表されるアゾ基に炭素原子で結合する一価のヘテロ環基は、前記B1〜B25で表される。
前記具体例B1〜B25において、*は一般式(I)のアゾ基と結合する位置を表し、R21〜R50は、各々独立に、水素原子又は置換基を表す。該置換基は、前記Bで表されるヘテロ環基の置換基として挙げたものと同じ意味の基を表し、好ましくは、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基(アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、及びカルバモイル基であり、ハロゲン原子、アルキル基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アミノ基(アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、及びカルバモイル基がさらに好ましい。a,p,q,r,sは、0〜4の整数を表す。b,cは、0〜6の整数を表す。d,e,f,g,t,uは、0〜3の整数を表す。h,i,j,k,l,oは、0〜2の整数を表す。a〜uが2以上を表すとき、2つ以上存在するR21〜R50で表される基は、互いに同一でも異なっていてもよい。
また、R21〜R50のうち隣接するものについては、互いに結合して環構造を形成していてもよい。形成する環構造は、ヘテロ環でも炭素環でもよく、飽和環でも不飽和環でもよい。環員数としては、5又は6が好ましい。
式(B1)〜(B25)におけるR21〜R50が、さらに置換可能な基である場合には、R21〜R50はさらに置換基を有していてもよく、その場合の置換基は、前記Aで表されるヘテロ環基の置換基として挙げたものと同じである。
本発明の前記一般式(I)で表される化合物において、Bで表されるヘテロ環基は、(B1)、(B5)、(B8)、(B9)、(B10)、(B11)、(B12)、(B13)、(B14)、(B15)、(B17)、(B19)、(B22)、(B23)、(B24)、及び(B25)が好ましく、(B10)、(B11)、(B12)、(B14)、(B22)、(B23)、及び(B25)がさらに好ましい。
以下に本発明の一般式(I)で表されるアゾ色素の具体例を示すが、本発明はこれらによって限定されない。
Figure 2005139364
Figure 2005139364
Figure 2005139364
Figure 2005139364
Figure 2005139364
Figure 2005139364
Figure 2005139364
Figure 2005139364
Figure 2005139364
Figure 2005139364
Figure 2005139364
Figure 2005139364
次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。
(実施例1)
以下に、本発明の一般式(I)で表される化合物の具体的合成例を示す。
(合成例1)(Y−47)の合成
(Y−47)は、下記スキームに従って合成した。
Figure 2005139364
(AZO−1)13.9gをリン酸210mlに水冷下、溶解させ、氷冷下で亜硝酸ナトリウム7.6gを粉体で添加し、30分間攪拌した。次いで、(Cp−1)23.8gを酢酸/プロピオン酸の1/2混合液180mlにて懸濁し、氷冷下で添加後、1時間攪拌した。
反応後、2000mlの水に添加し析出した結晶を濾取し、500mlの水で洗浄した。濾取した結晶をN,N−ジメチルアセトアミド150mlで加熱溶解後、放冷しメタノール600mlを加えた。析出した結晶を濾取し、メタノール100mlで洗浄し、例示化合物(Y−47)を橙色粉体として25gを得た(収率 64.4%)。得られた結晶のH−NMRのデータを下記に示した。
H−NMR(300MHz,DMSO)
9.51(s,1H),9.34(s,1H),8.48(s,1H),7.75(s,1H),4.20(q,2H),2.57(s,1H),2.11(s,3H),1.30(t,3H)
(合成例2)(Y−48)の合成
下記スキームに従って、(Y−48)を合成した。
Figure 2005139364
(AZO−2)16.1gをリン酸250mlに水冷下、溶解させ、氷冷下で亜硝酸ナトリウム7.6gを粉体で添加し30分間攪拌した。次いで、(Cp−2)20.8gを酢酸/プロピオン酸の1/2混合液150mlにて懸濁し、氷冷下で添加後、1時間攪拌した。反応後、2000mlの水に添加し析出した結晶を濾取し、500mlの水で洗浄した。濾取した結晶をN,N−ジメチルアセトアミド100mlで加熱溶解後放冷しメタノール500mlを加えた。析出した結晶を濾取し、メタノール100mlで洗浄し、例示化合物(Y−48)を橙色粉体として29gを得た(収率 76.2%)。得られた結晶のH−NMRのデータを下記に示した。
H−NMR(300MHz,DMSO)
9.79(s,1H),9.28(s,1H),8.53(s,1H),7.93(s,1H),3.39(q,2H),2.18(s,3H),2.11(s,3H),1.41(t,3H)
(合成例3)Y−67の合成
下記スキームに従って(Y−67)を合成した。
Figure 2005139364
(AZO−3)7.5gをリン酸65mlに水冷下、溶解させ、氷冷下、亜硝酸ナトリウム3.45gを粉体で添加し30分間攪拌した。次いで、(Cp−3)9.05gを酢酸50mlにて懸濁し、氷冷下で添加後、1時間攪拌した。反応後、100mlの水に添加し析出した結晶を濾取し、水で洗浄した。濾取した結晶をN,N−ジメチルアセトアミド160mlで加熱溶解後放冷しメタノール700mlを加えた。析出した結晶を濾取し、メタノール100mlで洗浄し例示化合物(Y−67)を橙色粉体として13gを得た(収率 61.8%)。得られた結晶のH−NMRのデータを下記に示した。
H−NMR(300MHz,DMSO)
11.65(s,1H),9.07(s,1H),8.88(d,1H),7.93(d,1H),7.6−7.45(m,2H),7.21−7.0(m,3H),2.35(s,3H)
(合成例4)Y−68の合成
下記スキームに従って(Y−68)を合成した。
Figure 2005139364
(AZO−4)10.1gをリン酸150mlに水冷下、溶解させ、氷冷下、亜硝酸ナトリウム7.6gを粉体で添加し30分間攪拌した。次いで、(Cp−4)28gを酢酸/プロピオン酸の1/2混合液210mlにて懸濁し、氷冷下で添加後、1時間攪拌した。反応後、1800mlの水に添加し析出した結晶を濾取し500mlの水で洗浄した。濾取した結晶をN,N−ジメチルアセトアミド160mlで加熱溶解後放冷しメタノール700mlを加えた。析出した結晶を濾取しメタノール100mlで洗浄し例示化合物(Y−68)を橙色粉体として20gを得た(収率 51.1%)。得られた結晶のH−NMRのデータを下記に示した。
H−NMR(300MHz,DMSO)
13.00(brs,1H),11.86(s,1H),8.90(d,1H),8.48(d,1H),7.9−7.75(m,2H),7.60−7.21(m,4H),2.40(s,3H)
(実施例2)
本発明の色素について、ジメチルホルムアミド中での最大吸収波長(λmax)とモル吸光係数(ε)を表1に示した。
Figure 2005139364
(実施例3)
本発明の色素(Y−48)、(Y−67)について、下記スキームに示した実験によりアゾ基が還元分解された後の生成物を解析した。比較色素として(T−1)を用いた。
Figure 2005139364
(Y−48)、29.3gをメタノール500ml、水250mlに懸濁し、室温下、ハイドロサルファイトソーダを67.0g分割添加した。反応後、水750ml加え、析出した結晶を濾取した。結晶を構造解析した結果、環化体C−48である事を確認した。
Figure 2005139364
(Y−67)、7.24gをメタノール160ml、水80mlに懸濁し、室温下、ハイドロサルファイトソーダ17.4gを分割添加した。反応後、水80mlを加え、析出した結晶を濾取した。得られた結晶を解析した結果、環化生成物C−67である事を確認した。単離収率で、91.6%であった。
Figure 2005139364
また、比較色素(T−1)を用いて、同様の実験を行った所、環化生成物は得られず、アゾ基が還元分解された後、更に分解した複合混合物が得られたのみであった。
以上の結果から、本発明のアゾ染料は、アゾ基が還元分解された後、還元されたアゾ基の窒素原子が分子内求核置換反応を起こし、該窒素原子が取り込まれた安定で安全性の高い環状化合物を形成するアゾ染料であることが分かった。

Claims (6)

  1. 一般式(I)で表されるアゾ染料。
    Figure 2005139364
    式中、Aは、アゾ基が還元分解を受けた際、還元されたアゾ基の窒素原子を求核種とする分子内求核置換反応を起こすのに必要な置換基を有し、該窒素原子を環構造に含む化合物を形成する基を表し、Bはアゾ基に炭素原子で結合する芳香環もしくはヘテロ環を表す。
  2. 一般式(I)で表されるアゾ染料であって、Aが、還元されたアゾ基の窒素原子を求核種とする分子内求核置換反応を起こすのに必要な置換基として、ハロゲン原子、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、カルバモイル基、アシル基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基又は下記一般式(II)で表される基を有することを特徴とする請求項1に記載のアゾ染料。
    Figure 2005139364
    一般式(II)において、Qは、環を形成するのに必要な原子群を表し、該環が芳香環の場合は、ベンゼン環、ナフタレン環などを形成する炭素原子からなる原子群を表し、ヘテロ環の場合は、好ましくは5〜6員環であり、ヘテロ原子を少なくとも1個有し、且つ炭素原子及び/又はヘテロ原子からなる原子群を表す。R104は、置換もしくは無置換アルキル基、置換もしくは無置換アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、パーフルオロアルキル基を表す。
  3. 一般式(I)で表されるアゾ染料であって、アゾ基が還元分解を受けた後、スキーム(I)で表わされる環化反応を起こすことを特徴とする請求項1に記載のアゾ染料。
    Figure 2005139364
    式中、Eは求電子部位を表し、Pは、アゾ基が還元分解を受けた際、生成したアミノ基もしくはヒドラジノ基が求電子部位Eとの求核置換反応により該窒素原子を環構造に含む化合物を形成する事が可能な連結基を表す。nは、0から2の整数を表す。Bは前記と同じ意味を持つ。
  4. 一般式(I)で表されるアゾ染料において、Aが、下式A1〜A10のいずれかで表される事を特徴とする請求項1に記載のアゾ染料。
    Figure 2005139364
    式(A1)〜(A10)において、**は一般式(I)のアゾ基と結合する位置を表す。
    式(A1)において、R102はシアノ基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基を表す。Qは、環を形成するのに必要な原子群を表し、該環が芳香環の場合は、ベンゼン環、ナフタレン環などを形成する炭素原子からなる原子群を表し、ヘテロ環の場合は、好ましくは5〜6員環であり、ヘテロ原子を少なくとも1個有し、且つ炭素原子及び/又はヘテロ原子からなる原子群を表す。Pは、酸素原子、硫黄原子、−C(R−又は−N(R)−基を示す(ただし、R及びRは、水素原子、炭素数1〜10の、置換もしくは無置換のアルキル基又は炭素数6〜10の、置換もしくは無置換のアリール基を示す。)。nは、0から2の整数を表す。R51は、ハロゲン原子、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、カルバモイル基、アシル基を表す。
    式(A2)において、R105及びR106は、各々独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表す。R52は、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、カルバモイル基、アシル基を表す。Qは前記と同じ意味を持つ。
    式(A3)において、Q、R102、R52は、前記と同じ意味をもつ。
    式(A4)において、Z2及びZ3は、各々独立に、−C(R108)=、又は−N=を表し、R108は、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニル基、又はカルバモイル基を表す。P、nは、前記と同じ意味を持つ。R53は、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、カルバモイル基、若しくは、下記一般式(II)で表される基を表す。但し、R53が一般式(II)の時、nは0である。
    Figure 2005139364
    一般式(II)において、Qは、前記と同じ意味をもつ。R104は、置換もしくは無置換アルキル基、置換もしくは無置換アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、パーフルオロアルキル基を表す。
    式(A5)において、n、Pは前記と同じ意味をもつ。R110は、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、シアノ基、(R130O)P(O)−基(ただし、R130は、水素原子、炭素数1〜10の、置換もしくは無置換の、アルキル基又は炭素数6〜10の、置換もしくは無置換のアリール基を示す。)、アルキルスルホニル基、又はアリールスルホニル基を表す。Xは、硫黄原子、酸素原子を表す。R54は、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、カルバモイル基、アシル基若しくは、一般式(II)で表される基を表す。但し、R54が一般式(II)の時、nは0である。
    式(A6)において、R112は、水素原子、アルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表す。R113はヒドロキシル基又はアミノ基を表す。n、P、R53、は前記と同じ意味をもつ。
    式(A7)において、Gは、置換もしくは無置換のメチン、又は窒素原子を表す。R114は、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、又はカルバモイル基を表す。wは1〜3の整数を表す。n、P、R54は、前記と同じ意味をもつ。
    式(A8)において、R115は、ハロゲン原子、アリール基、ヘテロ環基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、又はスルホ基を表す。xは0〜5の整数を表す。R55は、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アシル基、アリールオキシカルボニルアミノ基を表す。
    式(A9)において、R122は、水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、又はアリールスルホニルアミノ基を表す。Gは、置換もしくは無置換のメチン、又は窒素原子を表し、n、P、R54は、前記と同じ意味をもつ。
    式(A10)において、R124は、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、アルキルスルホニル基、スルファモイル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、又はカルバモイル基を表す。Z4は、2個の窒素原子及び1個の炭素原子とともに、5又は6員環を形成する非金属原子団を表す。R125は、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、又はカルバモイル基を表す。yは、Z4が5員環を形成する場合には0〜2の整数を表し、Z4が6員環を形成する場合には0〜3の整数を表す。n、P、R54は、前記と同じ意味をもつ。
  5. 一般式(I)で表されるアゾ染料において、Bが、下式B1〜B25のいずれかで表される事を特徴とする請求項1に記載のアゾ染料。
    Figure 2005139364
    Figure 2005139364
    式(B1)〜(B25)において、*は一般式(I)のアゾ基と結合する位置を表す。
    21〜R50は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アリールアゾ基、ヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基を表す。a,p,q,r,sは、0〜4の整数を表す。b,cは、0〜6の整数を表す。d,e,f,g,t,uは、0〜3の整数を表す。h,i,j,k,l,oは、0〜2の整数を表す。
  6. 請求項1に記載の一般式(I)で表されるアゾ染料を含有する事を特徴とする染色組成物。
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