JP2005138938A - ロール装填装置 - Google Patents
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Abstract
また保持軸の長さは巻芯7よりも短くなっており、ロール装填装置からオートスプライサ5にロールを装填する際には、アーム21はロール支持軸43の先端を保持軸に保持されたロールの巻芯に挿入させるように移動させ、その後押圧部材29によってロールを押圧前進させてロールをロール支持軸に受け渡す。
【効果】 ロールを装填する際に、保持軸とロール支持軸の回転中心がずれることがないので、確実にロールを受け渡すことができる。
【選択図】 図1
Description
このようなロール装填装置として、例えばロールの巻芯に挿入されて当該ロールを保持する回転軸を移動させるローダと、このローダよりロールの供給を受けるフィルム支持軸とを備えたものが知られている。(特許文献1)
そしてこのロール装填装置によれば、上記ローダによりロールを支持した回転軸を上記フイルム支持軸まで移動させ、その後ローダに設けられた装填アームによってロールをフィルム支持軸まで押圧前進させるようになっている。
しかしながら上記回転軸はローダによって移動し、フィルム支持軸もターレット板によって回転移動するようになっているので、上記装填アームによってロールを前進させる際に回転軸とフィルム支持軸との回転中心が一致せず、正常にロールの受け渡しが行えないといった問題が生じていた。
以上のような問題に鑑み、本発明はロールの受け渡しを確実に行うことの可能なロール装填手段を提供するものである。
上記保持軸によりストック位置にストックされたロールを保持するとともに、ロールを支持するロール支持軸に上記ロールを装填するようにしたロール装填装置において、
上記保持軸の軸方向の長さを、上記巻芯の軸方向の長さよりも短く設定するとともに、該保持軸の軸方向に沿って移動し、保持軸に保持されたロールを該保持軸の先端側に押圧前進させる押圧部材を設け、
上記ロール支持軸の先端部をロールの巻芯に挿入させた状態で、上記押圧部材によりロールを前進させて、該ロールを保持軸からロール支持軸に受け渡すことを特徴としている。
当該帯状物供給システム1は、帯状物の巻回されたロール2をストックするストッカ3と、ストッカ3のストック位置からロール2を受け取るとともに、オートスプライサ5にロール2を受け渡すロール装填装置4とを備えている。
そしてこの帯状物供給システム1は図示しない制御装置によって制御され、オートスプライサ5に装填されたロール2の帯状物が減少すると、上記ロール装填装置4が新たなロール2をストッカ3から受け取るとともにオートスプライサ5へと受け渡し、オートスプライサ5が当該新たなロール2の帯状物を使用中のロール2の帯状物に接合することで、帯状物を途切れることなく図示しない包装装置に供給するようになっている。
また上記先端部2Bには上記粘着テープ8によって引掛け部としてのリング部材9が固定され、このリング部材9の軸方向は巻芯7の軸方向と同一となるように固定されている。
そして後に詳述するようにこのリング部材9を帯状物2Aの長手方向に引き出すことで、粘着テープ8を先端部2Bの内側の帯状物2Aから引き剥がし、先端部2Bをリング部材9とともに引き出すことができる。
なお、以下の説明において、新たなロール2とは上記粘着テープ8によって仮止めされた状態のロール2をいい、使用中のロール2とは上記オートスプライサ5において当該ロール2の帯状物2Aが包装装置に供給されているロール2を示し、使用済みロール2とはオートスプライサ5において包装装置への帯状物2Aの供給が終了したロール2のことを言う。
また、巻回された帯状物2Aの表面側をロール2の外周、外周面といい、これに対する帯状部2Aの幅方向の端部側をロール2の側面という。
さらに、本実施例における上記帯状物2Aは包装装置によって物品を包装するための樹脂フィルムとなっているが、この他にもアルミフィルムやラベルシート、結束バンド等の帯状物であってもよい。
上記回転テーブル12は本体部11内に設けられた図示しないモータによって回転し、制御装置の制御によって90°ずつ間欠的に回転可能となっている。
次にロール保持部13は回転テーブル12の上面に円周方向に沿って等間隔に4ヶ所設けられており、各ロール保持部13はロール2の載置される円盤状の載置部13aと、当該載置部13aの上面中央に形成された位置決め部13bとから構成されている。
上記載置部13aにはロール2が巻芯7の軸方向が上下方向となるように載置され、その直径は新たなロール2よりも大径とされている。また、この載置部13aには対角位置に複数の切欠きが形成されており、この切欠きによって回転テーブル12とロール2の側面との間に空間が形成されている。
この切欠きにより、後に詳述するように上記ロール装填装置4によって載置部13a上のロール2を保持する際、当該空間内にロール装填装置4が備えるグリッパ28の係止爪28Bが挿入されるようになっている。
一方、上記位置決め部13bは上記ロール2の巻芯7の内径と同径に形成された円盤状の部材であり、巻芯7を位置決め部13bに係合させることで、ロール2が載置部13a上に位置決めされる。
一方、図示右方側の停止位置では、図示しないロボット等によって、自動的に新たなロール2が供給されるとともに、使用済みのロール2が当該ロボット等によって受け取られるようになっている。
なお、上記ロール保持部における載置部13aの形状は、円盤状に限らず、その上面にロール2を載置し、上記グリッパ28の係止爪28Bの挿入可能な空間が形成されていればよい。
たとえば、新たなロール2の直径よりも長い棒状の部材を十字型に組合せて載置部13aを構成し、その交差部の上面に上記位置決め部13bを設けるようにしても良い。
上記アーム部21には従来公知の産業用ロボットのアームを使用することが可能であり、制御装置に予めプログラムした動作に従って、上記装填手段22および引掛け部材23を移動させ、いずれかを選択的に使用するようになっている。
そしてこのロール装填装置4によれば、上記装填手段22がストッカ3から新たなロール2を受け取ると、アーム部21がロール2をオートスプライサ5まで搬送し、さらに装填手段22によって当該新たなロール2をオートスプライサ5の所定の位置に装填する。
その後、アーム部21は引掛け部材23を選択使用し、引掛け部材23をロール2のリング部材9に係合させ、帯状物2Aの先端部2Bを所定の位置まで引き出すようになっている。
さらに、このロール装填装置4は装填手段22によってオートスプライサ5から使用済みロール2を受け取るようにもなっており、この使用済みのロール2はアーム部21によってストッカ3まで搬送され、その後装填手段22によってストッカ3のロール保持部13上に載置されるようになっている。
最初に、上記保持軸27はケーシング26の左方側に設けられており、当該保持軸27の径は上記巻芯7の内径に挿入可能な径であって、その長さは巻芯7の長さよりも短く作成されている。
また、保持軸27には円周方向等間隔に長手方向に沿って4つのスリットが形成されており、当該スリットより、保持軸27の内周側からエアの給排により出退される突起31が突出するようになっている。
この突起31は、保持軸27が巻芯7に挿入されると突出して巻芯7を内周面側から押圧し、ロール2が保持軸27より脱落しないように保持する。
上記開閉部材28Aの先端部には当該開閉部材28Aが閉鎖された状態で、ロール2の側面に係止する係止爪28Bが形成されている。
図3にはグリッパ28の開閉の両方の状態を示しており、上記エアシリンダ33を作動させると、リンク部材32が支点を中心に回転し、開閉部材28Aは、保持軸27に保持されたロール2の外周面に対し接近離隔するよう開閉動作する。
そして開閉部材28Aが閉鎖されると、上記係止爪28Bがロール2の保持軸27の先端より前方側となる側面側に突出し、保持軸27が先端を下方に向けた状態で移動する際に、ロール2の外周側に位置する帯状物2Aが巻芯7より下方にずれ落ちてしまうのを防止するようになっている。
なお、開閉部材28Aの数は3つ以上であっても良く、さらには、係止爪28Bが帯状物2Aのずれを防止するに十分な幅を有していれば1つでも良い。
上記駆動機構30について説明すると、上記押圧板29の図示右側には2本のネジ軸34が設けられ、このネジ軸34の右方端には固定プレート35が設けられている。
そしてこれらねじ軸34はそれぞれケーシング26に回転可能に設けられたナット部材36と螺合しており、そしてこのナット部材36は図4に示すモータ37およびモータ37近傍に設けられたプーリ38を介して張設された無端状のベルト39によって回転するようになっている。
このモータ37の回転により、各ナット部材36は同方向に回転し、このナット部材36の回転によってネジ軸34、押圧部材29、固定プレート35が一体的に進退動し、押圧部材29が図3の図示左方に移動すると、保持軸27に保持されたロール2が図示左方に押圧前進される。また、押圧部材29は上記保持軸27の先端の位置を越えて移動可能となっている。
上記引掛け部材23は上記駆動機構30によって固定プレート35とともに進退動し、この引掛け部材23を使用する際には駆動機構30が当該固定プレート35を図示右方端まで移動させて、当該引掛け部材23をケーシング26より最も突出させた状態で使用するようになっている。
そして、当該引掛け部材23の向きを上記アーム部21によってリング部材9の軸方向に一致させ、引掛け部材23をリング部材9に挿入することにより、これら引掛け部材23とリング部材9とが係合するようになっている。
その後アーム21の作動によりこのリング部材9に係合した引掛け部材23を帯状物2Aの長手方向に移動させることにより、先端部2Bの内側に重合している帯状物2Aより粘着テープ8を引き剥がすことで、リング部材9とともに帯状物2Aの先端部2Bを所要の位置まで引き出すことができる。
特に、このときロール2の外周に位置する帯状物2Aの接線方向に引掛け部材23を移動させれば、先端部2Bの内側に位置する帯状物2Aに貼りついていた粘着テープ8がリング部材9に巻きつくように剥離するので、容易に当該内側に位置する帯状物2Aに貼りついていた粘着テープ8だけを剥離させることができる。
さらに、上記本体部41には第1、第2ロール支持軸43A,43Bに供給されたロール2における帯状物2Aの残量を検出するロール検出センサ48と、供給されたロール2のリング部材9を検出する引掛け部検出手段としてのリング部材検出センサ49と、ロール装填装置4によって引き出された帯状物2Aを検出する帯状物検出センサ50とが備えられている。
本体部41には上記スライドプレート42等の図示しない駆動手段などが設けられているとともに、図示左方の図示しない包装装置に帯状物2Aをガイドするため、その下方位置にガイドローラ41aを備えている。
上記スライドプレート42は第1、第2ロール支持軸43A,43Bを水平に設け、これら第1、第2ロール支持軸43A,43Bを本体部41に形成された長孔41bに沿って左右に往復動させるようになっている。
そしてこのスライドプレート42が右方端に移動した時の第1ロール支持軸43Aの中心と、左方端に移動した時の第2ロール支持軸43Bの中心とはそれぞれ長孔41bの中心位置で停止し、この長孔41bの中心位置において使用済みロール2が新たなロール2に入れ替られるようになっている。
上記第1、第2ロール支持軸43A,43Bと上記サーボモータとの間には制御装置によって制御される図示しないクラッチが設けられており、クラッチを解除すると第1、第2ロール支持軸43A,43Bをサーボモータに対して空転させることができる。
また各ロール支持軸43の本体部41側にはストッパ43a(図1参照)が設けられており、上記ロール装填装置4によって装填されるロール2が必要以上に本体部41側へと移動しないようにされている。
さらにこれらロール支持軸43の周囲には、それぞれ図示しないエアチューブが設けられており、このエアチューブに空気を出し入れすることで、ロール支持軸43が拡径し、巻芯7を内側から押圧してロール支持軸43と巻芯7とがずれないようにしている。
そして本実施例では、ロール2は帯状物2Aが図示時計回りに巻回された状態で各ロール支持軸43に装填されるようになっており、さらにロール支持軸43は装填されたロール2を時計回りに回転させることで、ロール2の右方端側から下方に向けて帯状物2Aを引き出させるようになっている。
上記押出部材51は上記スライドプレート42が左右に移動した時に、長孔41bの中央位置に位置したロール支持軸43と上記切欠き51aとを係合させるように設けられ、上記スライドプレート42が移動する間は、上記エアシリンダ53によって上方に退避するようになっている。
そしてこの押出部材51の下方に使用済みのロール2の装着されたロール支持軸43が位置すると、エアシリンダ53によって押出部材51が下降して切欠き51aがロール支持軸43に係合し、その後ネジ軸52の回転によりロール2をロール支持軸43の先端側に押圧前進させるようになっている。
そして図示左方の保持手段45および切断手段46は、第1ロール支持軸43Aに支持されたロール2の帯状物2Aを保持、切断し、図示右方の保持手段45および切断手段46は、第2ロール支持軸43Bに支持されたロール2の帯状物2Aを保持、切断するようになっている。
これら保持手段45、切断手段46の詳細について説明するが、これらは左右で同一の構成を有しているので、以下その左方側の構成についてのみ説明し、右方側の構成については、図5において左方側の説明で使用した符合の末尾をaからbに変更して示している。
最初に、保持手段45は図示しない負圧源によって負圧を発生させるバキューム孔を有する吸着部56aと、当該吸着部56aを水平方向に進退動させるエアシリンダ57aと、このエアシリンダ57aを水平方向に移動させるスライドテーブル機構58aと、当該スライドテーブル機構58aごと吸着部56aを垂直方向に移動させるエアシリンダ59aとを備えている。
また切断手段46は帯状物2Aを切断するカッタ61aと、このカッタ61aを水平方向に進退動させるエアシリンダ62aとを備え、このエアシリンダ62aは上記スライドテーブル機構58aにおけるエアシリンダ57aの下面に設けられていて、上記吸着部56a同様、カッタ61aも上下左右に移動可能となっている。
また、2つのヒータローラ47の上方には、これもロール支持軸43に装填された新たなロール2の図示右方端から真下に引き出された帯状物2Aを挟んで左右対称に設けられたガイドローラ64が設けられ、左右いずれかに位置する現在使用中のロール支持軸43より繰り出される帯状物2Aをヒータローラ47の間を通ってガイドローラ41aに導くようになっている。
さらにリング部材検出センサ49は、上述した長孔41bの中央位置に停止したロール支持軸43の右側上方にリング部材9の通過位置に合わせて位置し、ロール支持軸43に装填された新たなロール2のリング部材9を検出するカラーセンサとなっている。
具体的には、上記リング部材9にはリング部材検出センサ49によって検出可能な特定の色彩を付しており、このリング部材9がリング部材検出センサ49に認識されるまで、制御装置は新たなロール2の装填されたロール支持軸43を反時計回りに回転させる。
そしてリング部材9が検出されると、制御装置は当該位置でロール支持軸43を停止させるとともにリング部材9が停止した位置を記憶し、その後記憶されたリング部材9の位置に従って、上記引掛け部材23をリング部材9に挿入させるようになっている。
上記帯状物検出センサ50は上記中心位置のロール支持軸43に装填された新たなロール2の右端部の下方に位置し、当該ロール2から真下に引き出された帯状物2Aを挟んで投受光素子66とミラー67とが位置するようになっている。
上記ステー68は本体部41に固定されたモータ59によって回転可能に設けられており、水平方向の使用位置と本体部側に倒れた図5の破線で示す退避位置のいずれかに位置するようになっており、上記使用位置とされたときに投受光素子66とミラー67との間に帯状物2Aが位置するようになっている。
そしてモータ59によりステー58が使用位置とされると、投受光素子66がミラー67に対して光を照射し、投受光素子66とミラー67との間に帯状物2Aが位置していれば、光が遮光されて投受光素子66が受光しないので、制御装置は帯状物2Aの存在を認識することができる。
ここで、帯状物供給システム1は既に作動を開始しており、図1のストッカ3においては、図示左方側となるストック位置のロール保持部13にはロール2が載置されておらず、またロール装填装置4も装填手段22にロール2を保持していない状態となっている。
また図5に示すオートスプライサ5では、スライドプレート42が図示左側に移動し、長孔41bの中央位置の第2ロール支持軸43Bには使用済みロール2が支持され、第1ロール支持軸43Aには現在使用中のロール2が支持され、左側のガイドローラ64および、ガイドローラ41aを介して帯状物2Aが包装装置に供給されている。
そして装填手段22の保持軸27をオートスプライサ5における第2ロール支持軸43Bの軸方向に一致させ、その後保持軸27および第2ロール支持軸43Bの先端部の中心を相互に当接させる。
すると、制御装置はオートスプライサ5の押出手段44を制御し、エアシリンダ53によって押出部材51を下降させて、当該押出部材51の切欠き51aを第2ロール支持軸43Bに係合させる。
次に、エアチューブから排気して第2ロール支持軸43Bを縮径させることで巻芯7をフリーな状態とし、その後ネジ軸52を回転させて押出部材51により使用済みロール2を保持軸27側に押圧させる。
ここで第2ロール支持軸43Bと保持軸27の軸方向および中心位置が一致しているため、ロール2は保持軸27側へと移動し、このとき保持軸27の突起31は保持軸27の内周に突出し、巻芯7を内側から押圧する。
そして押出部材51によってロール2が装填手段22の押圧部材29まで押圧されても、保持軸27は巻芯7の軸方向の長さより短く、第2ロール支持軸43Bの先端は巻芯7内に挿入されたままとなっているので、アーム21は一旦保持軸27をその軸方向に後退させて、第2ロール支持軸43Bを巻芯7より離脱させる。
そしてアーム21は保持軸27を図1のストッカ3において左端に停止しているロール2を支持していないロール保持部13の上方に移動させ、保持軸27の中心とロール保持部13の位置決め部13bの中心とを一致させると、アーム21がロール2を下降させて、位置決め部13bに巻芯7を係合させる。
さらに突起31による押圧を解除してから、保持軸27を上方に移動させながら、装填手段22の押圧部材29を駆動機構30によって保持軸27の軸方向に前進させることで、巻芯7から保持軸27が離脱し、使用済みロール2がロール保持部13上に解放される。
そして使用済みロール2がロール保持部13上に載置されたら、回転テーブルが90°回転し、図示左端の位置に新たなロール2の載置されたロール保持部13が停止する。
そして上記ストック位置に新たなロール2が準備され、押圧板29は上記駆動機構30によって新たなロール2を保持する際の所定位置に移動し、その後アーム21は保持軸27を下降させて、保持軸27が巻芯7に挿入される。
さらに保持軸27を下降させてロール2の上側の側面と押圧板29とを互いに当接させたら、制御装置はグリッパ28のエアシリンダ33を制御し、リンク部材32を介して開閉部材28Aを閉鎖する。
このとき、ロール2の載置されている載置部13aには切欠きが形成されているので、回転テーブル12とロール2との間に形成された空間に係止爪28Bを挿入することができるようになっている。
このようにしてグリッパ28の開閉部材28Aが閉鎖されると、新たなロール2の両側面は上記押圧部材29及び係止爪28Bによって保持されるので、この後新たなロール2を載置部13aより移動させても、ロール2の外周側に位置する帯状物2Aが巻芯7に対して下方にずれ落ちることはない。
そして保持軸27は巻芯7の長さよりも短くなっているので、アーム21は保持軸27と第2ロール支持軸43Bの中心を一致させてから保持軸27を軸方向に移動させることで、保持された巻芯7に第2ロール支持軸43Bが挿入される。
次にグリッパ28がエアシリンダ33によって開かれると、押圧部材29によって新たなロール2を保持軸27から第2ロール支持軸43Bへと押圧し、その後押圧部材29は保持軸27の先端を越えてロール2を押圧することで、新たなロール2が第2ロール支持軸43Bのストッパ43aに当接する。
すると、ハンドリング手段4では押圧部材29を後退させるとともに、アーム21が保持軸27を第2ロール支持軸43Bより離脱した位置に移動させる。
その後オートスプライサ5では第2ロール支持軸43Bが拡径し、巻芯7と第2ロール支持軸43Bとが固定されて新たなロール2がオートスプライサ5に装填される。
このように保持軸27の長さを巻芯7よりも短くし、第2ロール支持軸43Bの先端を巻芯7に挿入させてから押圧部材29を作動させるので、ロール2が押圧前進される際に保持軸27と第2ロール支持軸43Bの位置がずれることはなく、確実にロール2の装填を行うことができる。
また、巻芯7にロール支持軸43を挿入できれば位置合せは達成されるので、保持軸27とロール支持軸43の軸心位置を高精度に合わせる必要がなく、本実施例のように、保持軸27の移動手段としてロボットのアーム21を使用するロール装填装置4を用いる場合には、特に有効である。
最初に図6(a)では、上記新たなロール2は長孔41bの中央位置の第2ロール支持軸43Bに支持されており、長孔41bの左方端に位置する第1ロール支持軸43Aに支持されている使用中のロール2の帯状物2Aがガイドローラ41aを介して包装装置へと供給された状態にある。
そして以上のようにして新たなロール2が第2ロール支持軸43Bに装填されると、制御装置はリング部材検出センサ49でリング部材9が検出されるまで第2ロール支持軸43Bを反時計回りに回転させる。
リング部材検出センサ49がリング部材9を検出すると、制御装置は第2ロール支持軸43Bを停止させ、リング部材9が停止した位置を記憶する。
一方、ロール装填装置4では、この間にアーム21によってケーシング26の向きを変化させており、引掛け部材23がオートスプライサ5側となるように回転され、このとき引掛け部材23はケーシング26より突出した状態となっている。
そして、リング部材9の位置にアーム21が引掛け部材23を移動させ、当該引掛け部材23をリング部材9に挿入させる。
引掛け部材23を真下に移動させると、リング部材9も真下に移動し、リング部材9と先端部2Bとを固定する粘着テープ8が下面の帯状物2Aより引き剥がされ、リング部材9を粘着テープ8によって固定したまま、帯状物2Aの先端部2Bがロール2より引き出される。
このとき、右側の上記保持手段45および切断手段46の吸着部56b及びカッタ61bは、エアシリンダ59bによって上端位置に位置しており、アーム21は引掛け部材23によってリング部材9を上記カッタ61bよりも下方の所定位置まで移動させている。本実施例では、この位置を所定の引出し位置としている。
これと同時に、上記帯状物検出センサ50のステー68がモータ69によって退避位置から使用位置へと立ち上がり、投受光器66及びミラー67によって帯状物2Aが検出され、検出が終了したら再びモータ69によって退避位置へと復帰する。
ここで、帯状物検出センサ50が帯状物2Aを検出できなかった場合には、第2ロール支持軸43Bに装填されたロール2の巻回されている方向が逆であったり、帯状物2Aを引き出す際にリング部材9が脱落し、正規に帯状物2Aが引き出されなかったものと判定できるので、上述した手順により、第2ロール支持軸43Bに装填されたロール2を別の新たなロール2に交換する。
このようにすれば、例え人為的なミスによって上記ストッカ3に誤った方向に巻回されたロール2が供給されても、帯状物検出センサ50および制御装置の判断によって、自動的に別の新たなロール2に交換することができるので、このような問題が生じても人手を介することなく無人運転を続行することができる。
帯状物2Aは、アーム21が引掛け部材23の位置を固定して引き延ばした状態に維持されているので、この状態からカッタ61bをエアシリンダ62bにより前進させれば、帯状物2Aを確実に切断することができる。
切断された帯状物2Aのうち、リング部材9側の帯状物2Aは、上記アーム21が引掛け部材23とともにリング部材9を移動させることで、オートスプライサ5より除去され、このリング部材9はアーム21によって搬送された後、図示しない回収ボックスに回収される
一方、吸着部56bに保持された側の帯状物2Aの先端は吸着部56bより下方で真下に垂れ下がった状態となる。
またヒートローラ47によって帯状物2Aが挟持されると同時に、吸着部56bは帯状物2Aの吸着保持を停止し、エアシリンダ57bおよびスライドテーブル機構58bによって後退位置に移動する。
さらに保持手段45の左側の吸着部56aがエアシリンダ59aによって上方に移動した後、カッタ61aがエアシリンダ62aによって移動し、第1ロール支持軸43Aに支持された使用中のロール2の帯状物2Aが切断される。
またヒートローラ47は帯状物2Aを溶着すると、互いに離隔し、元の待機位置へと移動する。
その後中央に位置する第1ロール支持軸43Aは反時計回りに回転し、切断によって巻芯7側に残された帯状物2Aを再びロール2に巻きつけ、その後第1ロール支持軸43Aを縮径させ、巻芯7と第1ロール支持軸43Aとをフリーな状態とする。
その後の作業については上述した第2ロール支持軸43Bから使用済みロール2を回収し、当該第2ロール支持軸43Bに新たなロール2を装填するのと同様の作業が上記第1ロール支持軸43Aに対して行われる。
この場合、無人搬送台車の停止する位置と、パレット上のロールの位置とを予め定め、当該位置を制御装置に記憶させておくことで、上記実施例と同様、人手を介することなく長時間の作業を行うことが可能である。
また、上記実施例ではオートスプライサ5にロール2を装填しているが、例えば包装装置に直接新たなロールを装填してもよく、ロール2の装填される装置であればよい。
3 ストッカ 4 ロール装填装置
5 オートスプライサ 21 アーム部
22 装填手段 28 グリッパ
28A 開閉部材 28B 係止爪
29 押圧部材 43A、43B 第1、第2ロール支持軸
Claims (2)
- ロールの巻芯に挿入されて当該ロールを保持する保持軸と、該保持軸を移動させる移動手段とを備え、
上記保持軸によりストック位置にストックされたロールを保持するとともに、ロールを支持するロール支持軸に上記ロールを装填するようにしたロール装填装置において、
上記保持軸の軸方向の長さを、上記巻芯の軸方向の長さよりも短く設定するとともに、該保持軸の軸方向に沿って移動し、保持軸に保持されたロールを該保持軸の先端側に押圧前進させる押圧部材を設け、
上記ロール支持軸の先端部をロールの巻芯に挿入させた状態で、上記押圧部材によりロールを前進させて、該ロールを保持軸からロール支持軸に受け渡すことを特徴とするロール装填装置。 - 上記ロール装填装置は、保持軸に保持されたロールの外周面に対し開閉動作する開閉部材と、該開閉部材の先端部に設けられ、開閉動作の閉鎖時に保持軸の先端前方側となるロール側面側に突出する係止爪を備えることを特徴とする請求項1に記載のロール装填装置。
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