JP2005138174A - ろう材、これを用いた半導体装置の製造方法並びに半導体装置 - Google Patents

ろう材、これを用いた半導体装置の製造方法並びに半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 半導体素子のダイボンディングや電子部品の組立て等で用いるのに好適で、Pbを含まない新規なSn/Sb系ろう材を提供する。
【解決手段】 Sbを30〜65質量%、Pを0.001〜0.5質量%を含み、残部がSnおよび不可避不純物である。さらに、Ag、Cu、FeおよびNiのうちの1種以上を合計で0.01〜5質量%を添加してもよい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、半導体素子のダイボンディングや電子部品の組立等に用いられる高温ろう材に関し、特に、Pbを含まない高温ろう材に関する。
高周波素子や半導体素子をリードフレーム等にダイボンディングして半導体装置あるいは電子部品を組み立てる際に、融点が300℃前後のAu/20質量%Sn(Auが20質量%で残部がSn)に代表されるAu系のろう材や、Pb/5質量%Sn(Pbが5質量%で残部がSn)に代表されるPb系のろう材が使用されている。
ダイボンディング用として、融点が300℃前後のこれらのろう材が使用されるのは、組み立てた半導体装置のプリント基板への実装は、温度が240〜260℃、加熱時間が10秒以下という条件で行われ、この際にダイボンディング時に使用されたろう材が再溶解し、ボイド生成による性能劣化を起こすのを、防止するためである。また、電子部品の組立てにおいては、後工程で行われるステップろう付けの温度が220〜260℃であるため、前工程で用いたろう材が再溶解することを防止するために、同様に高い融点のろう材が使用される。なお、これらのろう材は、430℃以下でのダイボンディングの際に溶融する必要があるため、融点は425℃以下とする必要がある。
しかし、Au系のろう材は価格が高いという問題があり、Pb系のろう材は環境汚染という問題がある。したがって、安価で、Pbを含まず、ろう材の溶解温度が260℃以上で、430℃以下でろう付けが可能であり、さらに良好な濡れ性を有するろう材の提供が求められている。
こうした要望をかなえるべく提案されたものの一つとして、特開2001−144111号公報には、Fe、Niのうち少なくとも1種を0.005〜5.0質量%を含み、好ましくはAg0.1〜20質量%、またはCu0.005〜9質量%、またはAg0.1〜15質量%とCu0.005〜5質量%を含み、さらにはSb0.1〜15質量%を含み、残部が実質的にSnからなる半田材料が開示されている。
また、特開2001−284792号公報には、異なる提案として、Sbを11.0〜20.0質量%、Pを0.01〜0.2質量%、好ましくはさらにCuおよびNiの少なくとも1種を0.005〜5.0質量%含み、残部がSnおよび不可避的不純物からなるダイボンディング用半田材料が開示されている。
これらはいずれも、半導体装置をプリント基板に半田により実装する際の高温度にさらしても、ダイボンド部の抵抗変化を小さくすることを目的としている。
しかし、ダイボンディング用半田としてSn/Sb系半田を用いると、多層金属層のうち、最表層金属であるAgが半田材と融合して、半田材の融点を過度に低下させる(特開2001−196393号公報、段落番号0006参照)。このため、特開2001−196393号公報では、半導体素子ダイボンディング面に第1の金属被膜と第2の金属被膜をこの順に形成し、第2の金属被膜をSnまたはSbを含む被膜とし、半田としてSn/Sb系半田を用いることが提案されている(同公報、段落番号0008、0011参照)。また、Sn/Sb系半田の実施例において示されたSb濃度上限は29%である。
しかし、本発明者の行った試験によれば、Sb濃度が29%以下のSn/Sb系半田では、260℃の実装温度においてろう材の再溶融が発生し、ボイド生成による性能劣化を生じてしまう。また、ダイボンディング後の半田層に多量のボイドが発生するという新たな問題の発生することがわかった。このボイドの存在は、接合部の熱伝導を阻害することから、長期信頼性を低下させてしまう。
特開2001−144111号公報 特開2001−284792号公報 特開2001−196393号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、半導体素子のダイボンディングや電子部品の組立て等で用いるのに好適で、Pbを含まない新規なSn/Sb系ろう材の提供を目的とする。
具体的には、ろう材ににおいて必要とされる260〜425℃の融点を有し、かつ、はんだ材との濡れ性を改善しつつ、接合面におけるボイドの発生を抑制することを目的とする。
本発明のろう材の第1態様は、Sbを30〜65質量%、Pを0.001〜0.5質量%を含み、残部がSnおよび不可避不純物である。
本発明のろう材の第2態様は、Sbを30〜65質量%、Pを0.001〜0.5質量%、Ag、Cu、FeおよびNiのうちの1種以上を合計で0.01〜5質量%を含み、残部がSnおよび不可避不純物である。
本発明の半導体装置の製造方法では、前記のいずれかのろう材を用いて、半導体素子をダイボンディングし、半導体装置を組み立てる。
本発明の半導体装置は、前記のいずれかのろう材を用いて、組み立てられる。
本発明のろう材は、いずれの態様でも、(1)実装温度260℃においてろう材の再溶融が少なく、ボイド生成による特性劣化生じず、(2)チップと基板の接合時のろう材の濡れ性が良好で、ボイドの発生も抑止される。
Sbを30〜65質量%、Pを0.001〜0.5質量%を含み、残部がSnおよび不可避不純物である本発明のろう材により、半導体素子と基板の接合時のろう材の濡れ性が良好で、接合部のボイドの発生も抑止され、半導体装置のプリント基板への実装温度260℃におけるろう材の再溶融量が少なく、特性劣化の原因となるボイドの生成をなくすことができる。また、Ag、Cu、FeおよびNiのうちの1種以上を合計で0.01〜5質量%を含むことにより、熱サイクル性も改善できる。
さらに、本発明による半導体装置の製造方法により、安価で高信頼性の半導体装置を得ることができる。
Sn/Sb系合金は、Sb濃度が30質量%未満での検討がなされてきたが、プリント基板への実装温度である260℃で再溶融し、ボイドが生成するため、使用されてこなかった。
本発明によるろう材の第1態様は、Sbを30〜65質量%、Pを0.001〜0.5質量%を含み、残部がSnおよび不可避不純物である。
Sb濃度を30〜65質量%としたのは、30質量%未満では、ダイボンディング後の後工程で用いられる半導体素子をプリント基板に実装する際の260℃での処理温度において、液相が多く出て、ろう材が溶融状態になり、ボイド生成による性能劣化を引き起こすためである。また、65質量%を超えると、融点が425℃を超え、ダイボンディングの処理温度である425℃では、ろう材は固相状態で、十分に溶融しないため、ダイボンディングが不十分になるからである。
Pを添加すると、ボイドの発生がより抑えられる理由は、ろう材溶解時に酸素がPと優先的に反応し、溶解体表面に酸化膜が発生するのを防止し、濡れ性がより改善されるためであると、本発明者は推定している。
また、本発明のろう材の第2態様は、Sbを30〜65質量%、Pを0.001〜0.5質量%、Ag、Cu、FeおよびNiのうちの1種以上を合計で0.01〜5質量%を含み、残部がSnおよび不可避不純物である。本発明のろう材の第2態様は、本発明のろう材の第1態様に、Ag、Cu、FeおよびNiのうちの1種以上を合計で組成全体に対して0.01〜5質量%添加し、分散させる。本発明のろう材の第2態様では、熱サイクル性がより改善される。
本発明のろう材の第1態様および第2態様は、半導体装置の作製に適用するに際して、従来の工程や条件を何ら変更することなく用いることができる。
また、本発明のろう材を用いて製造した半導体装置は、ダイボンディング時のボイド発生や、プリント基板への実装温度である260℃でのろう材の再溶融によるボイド生成が生じないため、高い長期信頼性を有する。
(実施例1〜20)
それぞれ純度99.9%のSn、Sb、Pを用いて、表1に示す組成のSn合金を、大気溶解炉により溶製し、1mmφに押し出し加工を行い、ワイヤー形状のろう材を作製した。
濡れ性評価として、前記ろう材を430℃、窒素気流中で銅板に押し付けて溶解後に、窒素雰囲気中で冷却した。
次に、接合信頼性の評価として、前記1mmφのワイヤー形状であるろう材と、ダイボンダーとを用い、シリコンのダイボンディング面にAuを蒸着して作成したダミーチップを、銅製のリードフレームにダイボンディングした。さらに、エポキシ樹脂でモールドし、−50℃/150℃の温度サイクル試験を500サイクル実施した。
次いで、モールドしたものの一部を実装基板に、加熱温度260℃、加熱時間10秒の条件で実装し、実装後、チップや接合部の異常の有無と、ろう材部のボイドの有無とを調べた。その結果、いずれも異常は見られず、ボイドも確認できなかった。
Figure 2005138174
(比較例1〜7)
それぞれ純度99.9%のSn、Sb、Pを用いて、表2に示す組成のSn合金を大気溶解炉により溶製し、1mmφに押し出し加工を行い、ワイヤー形状のろう材を作製した。
濡れ性評価として、前記ろう材を430℃、窒素気流中で銅板に押し付けて溶解後に、窒素雰囲気中で冷却した。
次に、接合信頼性の評価として、前記1mmφのワイヤー形状であるろう材と、ダイボンダーとを用い、シリコンのダイボンディング面にAuを蒸着して作成したダミーチップを、銅製のリードフレームにダイボンディングした。さらに、エポキシ樹脂でモールドし、−50℃/150℃の温度サイクル試験を500サイクル実施した。
次いで、モールドしたものの一部を実装基板に、加熱温度260℃、加熱時間10秒の条件で実装し、実装後、チップや接合部の異常の有無と、ろう材部のボイドの有無とを調べた。その結果、いずれも異常が見られ、ボイドが確認できた。
Figure 2005138174

Claims (4)

  1. Sbを30〜65質量%、Pを0.001〜0.5質量%を含み、残部がSnおよび不可避不純物であることを特徴とするろう材。
  2. Sbを30〜65質量%、Pを0.001〜0.5質量%、Ag、Cu、FeおよびNiのうちの1種以上を合計で0.01〜5質量%を含み、残部がSnおよび不可避不純物であることを特徴とするろう材。
  3. 請求項1、2のいずれかに記載のろう材を用いて、半導体素子をダイボンディングし、半導体装置を組み立てる半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1、2のいずれかに記載のろう材を用いて、組み立てられたことを特徴とする半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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