JP2006320913A - 高温はんだ合金 - Google Patents
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Abstract
【課題】 CuやNiに対する濡れ性を向上させ、Pbを含まない高温はんだ合金によるろう材を提供する。
【解決手段】 Geを2〜9質量%、Alを2〜9質量%、Vを0.01〜1.0質量%、残部がZnおよび不可避不純物からなるろう材か、あるいは、Geを2〜9質量%、Alを2〜9質量%、Mgを0.01〜0.5質量%、Vを0.01〜1.0質量%、残部がZnおよび不可避不純物からなるろう材を溶製する。
【選択図】 なし
【解決手段】 Geを2〜9質量%、Alを2〜9質量%、Vを0.01〜1.0質量%、残部がZnおよび不可避不純物からなるろう材か、あるいは、Geを2〜9質量%、Alを2〜9質量%、Mgを0.01〜0.5質量%、Vを0.01〜1.0質量%、残部がZnおよび不可避不純物からなるろう材を溶製する。
【選択図】 なし
Description
本発明は、電子部品や機械部品の組立などにおけるろう材として用いる高温はんだ合金に関し、特に、Zn系はんだ合金に関する。
パワートランジスタ素子のダイボンディングを始めとする各種電子部品の組立工程におけるはんだ付けでは、高温はんだ付けが行われ、比較的高温の300℃前後の融点を有するはんだ合金が、ろう材として用いられている。かかるろう材として、Pb−5質量%Sn合金に代表されるPb合金(Pb系はんだ合金)が、従来より用いられている。
しかし、近年、環境汚染に対する配慮から、Pbの使用を制限する動きが強くなってきている。こうした動きに対応して電子組立の分野においても、Pbを含まない高温はんだ合金によるろう材が求められている。
Pbを含まないろう材として、Zn−Al−Ge合金、Zn−Al−Ge−Mg合金が、特開2000−208533号に記載されている。かかる合金により、350℃前後の温度で、ダイボンディングが可能で、かつ、ワイヤボンディング性や接合信頼性に優れたろう材が提供される。しかし、かかる合金では、Agめっきに対する濡れ性は得られるものの、CuやNiに対しては濡れ性が不足して接合することができないという問題があった。
本発明の目的は、前記事情に鑑み、CuやNiに対する濡れ性を向上させ、Pbを含まない高温はんだ合金によるろう材を提供することにある。
本発明の高温はんだ合金は、Geを2〜9質量%、Alを2〜9質量%、Vを0.01〜1.0質量%、残部がZnおよび不可避不純物からなる。
あるいは、Geを2〜9質量%、Alを2〜9質量%、Mgを0.01〜0.5質量%Vを0.01〜1.0質量%、残部がZnおよび不可避不純物からなる。
本発明の半導体装置は、前記のいずれかの高温はんだ合金をろう材として用いて組み立てられる。
本発明の高温はんだ合金は、Pbを含まないZn系合金からなり、かつ、従来のZn系合金に比べてCuやNiに対する濡れ性が向上するため、ろう材として、半導体装置の組立に、広範囲に適用できる。その結果、Pbを含まない環境に配慮した半導体装置を提供できる。
本発明の高温はんだ合金は、融点が420℃であるZnをベースとし、GeおよびVを添加することにより、Agのみならず、CuやNiに対しても、濡れ性を向上させ、さらに、Alを添加することにより、半導体装置の組立に際するダイボンディング温度を低温化させている。
Geは、2〜9質量%、含有する。2質量%未満では、特にAgに対する濡れ性の向上が不十分で、ダイボンディング時に接合不良を発生する確率が高くなる。また、9質量%を超えると、合金硬度が高くなりすぎて、熱サイクル試験等の耐環境試験においてチップ割れを発生するようになる。好ましくは、3〜7質量%、含有する。
Alは、2〜9質量%、含有する。2質量%未満では、ダイボンディング温度の低下効果が不十分となる。また、9質量%を超えると、ダイボンディング温度の低下効果が飽和するだけでなく、濡れ性が低下してダイボンディング時に接合不良を発生するようになる。好ましくは、4〜8質量%、含有する。
Vは、特にCuやNiに対する濡れ性を改善する元素である。Vの添加によりZn−Al−Ga合金の濡れ性を、Agに対してだけではなく、CuやNiに対しても向上させることができる。これは、ろう材の溶解時に、酸素がVと優先的に反応し、溶解体表面に酸化膜が発生するのを防止し、濡れ性がより改善されるためと推定している。Vは、0.01〜1.0質量%、含有する。0.01質量%未満では、前記濡れ性を向上させる効果が低すぎてしまう。また、1.0質量%を超えると、Vの酸化物により濡れ性が低下してしまう。
前記組成に加えて、さらにMgを添加することが好ましい。Mgは、合金の耐食性を向上させることにより、素子使用中での接合の信頼性を向上させる働きをする元素である。Mgは、0.01〜0.5質量%、含有することが好ましい。0.01質量%未満では、添加効果が不十分である。また、0.5質量%を超えると、合金の濡れ性が低下して、ダイボンディング時に接合不良を発生するようになる。好ましくは、0.1〜0.3質量%、含有する。
[実施例1〜12、比較例1〜2]
Zn地金、Al地金、Mg地金、金属Geおよび金属V(以上の原料は、いずれも純度99.9質量%)を用い、大気溶解炉により、各組成が異なる14種類のろう材を溶製した。得られたろう材を化学分析した。結果を表1に示す。
Zn地金、Al地金、Mg地金、金属Geおよび金属V(以上の原料は、いずれも純度99.9質量%)を用い、大気溶解炉により、各組成が異なる14種類のろう材を溶製した。得られたろう材を化学分析した。結果を表1に示す。
前記溶製したろう材について、濡れ性の評価を次のように行った。
(1)400℃窒素気流中で保持するろう材浴を調製する。
(2)片面にNiめっきを施した銅片を、前記ろう材浴中に5秒間浸漬した後、取り出して、観察する。
(3)Niめっき面および銅面にろう材が濡れ広がった場合に「良」と評価し、濡れ広がらなかった場合に「不良」と評価する。その評価の結果を表1に示す。
表1より、実施例1〜12のろう材を使用した場合は、CuやNiに対しても良好な濡れ性が得られ、電子部品や機械部品の組立における高温はんだ付用に好適であり、かつ、広範囲に適用できることがわかる。
Claims (3)
- Geを2〜9質量%、Alを2〜9質量%、Vを0.01〜1.0質量%、残部がZnおよび不可避不純物からなる高温はんだ合金。
- Geを2〜9質量%、Alを2〜9質量%、Mgを0.01〜0.5質量%、Vを0.01〜1.0質量%、残部がZnおよび不可避不純物からなる高温はんだ合金。
- 請求項1または2に記載の高温はんだ合金をろう材として用いて組み立てられることを特徴とする半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005143983A JP2006320913A (ja) | 2005-05-17 | 2005-05-17 | 高温はんだ合金 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005143983A JP2006320913A (ja) | 2005-05-17 | 2005-05-17 | 高温はんだ合金 |
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JP2006320913A true JP2006320913A (ja) | 2006-11-30 |
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JP2005143983A Pending JP2006320913A (ja) | 2005-05-17 | 2005-05-17 | 高温はんだ合金 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2005
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