JP2005137552A - 充電式電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的に二次電池を冷却して、二次電池の寿命劣化を低減すると共に、安価かつ小型化を実現する充電式電気掃除機を提供する。
【解決手段】インバーターモータ2の排気が流入する電池室(図示せず)に収納した二次電池4と、前記二次電池4の温度を検出するサーミスタ18と、前記二次電池4の電圧を検出する電池電圧分割抵抗(22a、22b)とを備え、前記電池電圧分割抵抗(22a、22b)は、前記インバーターモータ2を停止させる第一の電圧閾値と、この第一の電圧閾値よりも高い第二の電圧閾値とを有し、前記二次電池4の温度が所定の温度以上でかつ、その電池電圧が前記第二の電圧閾値まで低下した時点で、前記インバーターモータ2を低速回転に切換えるようにしたもので、二次電池4に加わる電流負荷が大幅に減らしながら、その間にインバーターモータ2の低速回転による排気風で二次電池4を冷却する。
【選択図】図3
【解決手段】インバーターモータ2の排気が流入する電池室(図示せず)に収納した二次電池4と、前記二次電池4の温度を検出するサーミスタ18と、前記二次電池4の電圧を検出する電池電圧分割抵抗(22a、22b)とを備え、前記電池電圧分割抵抗(22a、22b)は、前記インバーターモータ2を停止させる第一の電圧閾値と、この第一の電圧閾値よりも高い第二の電圧閾値とを有し、前記二次電池4の温度が所定の温度以上でかつ、その電池電圧が前記第二の電圧閾値まで低下した時点で、前記インバーターモータ2を低速回転に切換えるようにしたもので、二次電池4に加わる電流負荷が大幅に減らしながら、その間にインバーターモータ2の低速回転による排気風で二次電池4を冷却する。
【選択図】図3
Description
本発明は二次電池を電動送風機の駆動電源とする充電式電気掃除機に関するものである。
充電式電気掃除機に内蔵された二次電池の充電、放電は、発熱を伴う化学反応によって行なわれるが、その充電中、放電中の温度が高温になればなるほど充放電のサイクル寿命が著しく減少することは一般に知られている。
そこで、充電式電気掃除機の使用中に、すなわち内蔵された二次電池で電動送風機を駆動して掃除機として使用している間に、前記電動送風機から排気される排気で二次電池を冷却して、二次電池の温度上昇を抑制するようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−345705号公報
しかしながら、前記従来の構成では、特に電動送風機がインバーターモータの場合それに流れる電流は非常に大きいため、電動送風機の排気風だけでは二次電池を十分冷却できず、特に夏場の室外で自家用車内を掃除する場合など掃除機本体の周囲温度が高い場合などでは、吸塵時の電流レベルで二次電池を最後まで放電し続けると、二次電池の温度はかなり上昇してしまうという問題があった。また、使用者が充電式電気掃除機の運転を終えて、充電台に掃除機本体を戻した時に、まだ温度が高い状態にある二次電池の充電が開始されることになり、二次電池の温度がますますあがることになり、二次電池のサイクル寿命を著しく低下させるという問題があった。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、効率的に二次電池を冷却して、二次電池の寿命劣化を低減すると共に、安価かつ小型化を実現する充電式電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の充電式電気掃除機は、電動送風機の排気を外部に排出するための排気通路と、前記排気通路に一部又は全体を臨ませた二次電池と、前記二次電池の温度を検出する温度検出手段と、前記二次電池の電圧を検出する電圧検出手段とを備え、前記電圧検出手段は、前記電動送風機を停止させる第一の電圧閾値と、この第一の電圧閾値よりも高い第二の電圧閾値とを有し、前記二次電池の温度が所定の温度以上でかつ、その電池電圧が前記第二の電圧閾値まで低下した時点で、前記電動送風機を低速回転に切換えるようにしたもので、第二の電圧閾値まで低下した時点で、電動送風機の回転を吸塵用の高速回転から低速回転に切りかえることにより、二次電池に加わる電流負荷が大幅に減ると共に、電動送風機の低速回転による排気風により二次電池が冷却されることで、二次電池の温度上昇が大幅に抑制され、そのあとに行なわれる充電でも、充電開始時の二次電池の温度が下がっているので、二次電池のサイクル寿命を延ばすことができる。また、二次電池専用の冷却手段が不要なので、安価で小型化が図れた充電式電気掃除機を提供することができる。
本発明の充電式電気掃除機は、効率的に二次電池を冷却して、二次電池の寿命劣化を低減すると共に、安価で小型化が図れるものである。
第1の発明は、電動送風機と、前記電動送風機の排気を外部に排出するための排気通路と、前記排気通路に一部又は全体を臨ませた二次電池と、前記二次電池の温度を検出する温度検出手段と、前記二次電池の電圧を検出する電圧検出手段とを備え、前記電圧検出手段は、前記電動送風機を停止させる第一の電圧閾値と、この第一の電圧閾値よりも高い第二の電圧閾値とを有し、前記二次電池の温度が所定の温度以上でかつ、その電池電圧が前記第二の電圧閾値まで低下した時点で、前記電動送風機を低速回転に切換えるようにしたもので、第二の電圧閾値まで低下した時点で、電動送風機の回転を吸塵用の高速回転から低速回転に切りかえることにより、二次電池に加わる電流負荷が大幅に減ると共に、電動送風機の低速回転による排気風により二次電池が冷却されることで、二次電池の温度上昇が大幅に抑制され、そのあとに行なわれる充電でも、充電開始時の二次電池の温度が下がっているので、二次電池のサイクル寿命を延ばすことができる。また、二次電池専用の冷却手段が不要なので、安価で小型化が図れた充電式電気掃除機を提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の電動送風機が低速で回転している間に動作する表示手段を設けたもので、使用者が二次電池が冷却されていることを認識でき、電動送風機が低速回転していることに対する違和感を防止することができる。
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の電動送風機を所定時間低速回転するようにしたもので、電動送風機が所定時間低速運転されて電池が充分冷却された時には、自動的に電動送風機が停止することで、無駄な電力消費を抑えることができ、使用性の向上を実現することができる。
第4の発明は、特に、第1又は第3の発明の二次電池の電池温度が所定の温度以下となったときに、電動送風機の低速運転を停止するもので、二次電池が充分冷却された時には、自動的に電動送風機の低速運転を停止することで、更に高精度かつ効率的に無駄な電力消費を抑えることができ、使用性の向上を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における充電式電気掃除機本体1の全体外観図であり、図2は同掃除機本体1の要部断面図、図3は同掃除機本体1の主要回路ブロック図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態における充電式電気掃除機本体1の全体外観図であり、図2は同掃除機本体1の要部断面図、図3は同掃除機本体1の主要回路ブロック図である。
図において、掃除機本体1は、吸引風を発生させる電動送風機であるインバーターモータ2を内蔵するモータ室3と、インバーターモータ2を駆動する電源となる二次電池4をインバーターモータ2の下方に内蔵する電池室5と、インバーターモータ2の吸引風の上流側に配された集塵ケース6を備えている。また、モータ室3内には、同じく二次電池4を電源としてインバーターモータ2の駆動を制御する本体制御回路7が収納されている。更に、掃除機本体1の集塵ケース6の上流側にはホース8の一端が接続され、他端には延長管9を介して床用吸込み口10を接続している。23は、掃除機本体1の後壁1aに設けられ、インバーターモータ2からの排気を排出する排気口である。
ホース8の延長管9側端部には把手部11が形成され、この把手部11にインバーターモータ2の吸塵動作の作動及び停止を操作する操作部12が設けられていると共に、掃除機本体1上面には、インバーターモータ2の運転状態を表示する表示手段となるLED表示部13が設けられている。電池室5とモータ室3とは隔壁14で仕切られており、この隔壁14の略中央部にはインバーターモータ2を通過した排気の一部を冷却風として電池室5内に導入し二次電池4を冷却するための流入口15が設けられており、流入口15には通気性フィルター16を備えている。
また、二次電池4を収納する電池室5を形成する隔壁14の両側には、モータ室3と電池室5を連通すると共に電池室5に流入した冷却風を排出する流出口17を少なくとも一箇所以上設けている。以上の構成により、インバーターモータ2からの排気は、モータ室3から直接排気口23に至る分と、流入口15、電池室5、流出口17、モータ室3からなる排気通路を経て排気口23に至る分とに分かれる。
二次電池4内には二次電池4の温度を検出するための温度検出手段となるサーミスタ18(図3参照)が内蔵されており、サーミスタ18の一端は二次電池4の+極に接続され、もう一端は本体制御回路7内のサーミスタ分割抵抗19に繋がっている。
また、本体制御回路7にはマイコン20等の制御回路部の電源を生成する電源部21を有し、電源部21は二次電池4の電圧を5Vに変換している。マイコン20には、サーミスタ分割抵抗19とサーミスタ18との分割電圧信号V1と、二次電池4の電圧を検知するための電圧検出手段となる電池電圧分割抵抗22a、22bの分割電圧信号V2及び操作部12からのインバーターモータ2の吸塵動作の作動及び停止等の操作信号が入力されている。
マイコン20からは、インバーターモータ2を駆動するためのON/OFF信号及びPWM信号がインバーターモータ2に出力され、インバーターモータ2からは、マイコン20へインバーターモータ2の回転数フィードバック信号が出力されており、マイコン20は、操作部12からの操作信号及び分割電圧信号V1、分割電圧信号V2のレベルに応じて、ON/OFF信号及びPWM信号を調整し、インバーターモータ2の回転数を制御する。また、マイコン20にはLED表示部13が接続されている。
以上のように構成された充電式電気掃除機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、操作部12を操作して操作信号が本体制御回路7に入力されると、本体制御回路7がインバーターモータ2を駆動して吸引風が発生し、床用吸込み口10から吸引風と共に塵埃が吸い込まれ、集塵ケース6で塵埃だけが捕集され、更に吸引風はインバーターモータ2を通過して、図1の矢印で示すように掃除機本体1後部の排気口23から本体外へ排出される。その時排気の一部は、流入口15を通って電池室5に流入して二次電池4を冷却した後、流出口17を通って排気口23より掃除機本体1外へ排出される。
しかしながら、吸塵時にインバーターモータ2に流れる電流は非常に大電流を必要とするため、いくら上記のような二次電池4の冷却方法を取ったとしても、夏場の室外で自家用車内を掃除する場合など掃除機本体1の周囲温度が高い条件で使用される場合などでは、吸塵時電流レベルで二次電池4を最後まで放電すると、二次電池4の温度はかなり上昇してしまい、結果として電池のサイクル寿命低下に帰結することになる。そこで本実施の形態では、マイコン20に、従来の吸塵時電流レベルで放電する際に二次電池4から取り出せる限界容量に達したと判断してインバーターモータ2を自動的に停止させる二次電池4の電池電圧に対する第一の電圧閾値よりも高い、第二の電圧閾値を持たせている。
図4は、二次電池4の電池電圧(マイコン20に入力される分割電圧信号V2)及び電池温度(マイコン20に入力される分割電圧信号V1)の変化と、インバーターモータ2及びLED表示部13の動作を説明する動作説明図である。掃除機の吸塵動作が開始されると、操作部13からマイコン20に信号が伝達され、マイコン20はインバーターモータ2を高速回転させ吸塵動作を開始する。この時二次電池4は大電流で放電されるため、電池温度は上昇し、それに伴い分割電圧信号V1も徐々に上がっていく。電池電圧の方は、放電に従って低下し、それに伴い分割電圧信号V2も徐々に下がっていく。マイコン20内には所定の電池温度閾値レベルが設定されており、放電中常に電池電圧がその温度に対して以上/未満かを判断しており、通常冬場など放電時の電池温度がそれ程上昇せず前記電池温度閾値レベルを超えない場合は、分割電圧信号V2が従来の掃除機本体1の運転を停止すると判断するための終止電圧である第一の電圧閾値まで低下した時点でインバーターモータ2がOFFし二次電池4の放電が終了する。
しかし、夏場や集塵ケース6内に塵埃が溜まり吸引風自体の風量が低下してきた場合など、二次電池4の温度が前記電池温度閾値レベルを超えた場合は、分割電圧信号V2が第二の電圧閾値に達した時点でインバーターモータ2の回転速度をマイコン20によって吸塵時と比較すると極端な低速回転に切替えて、吸塵動作を自動的に停止させる。しかしながら、インバーターモータ2は完全に停止した訳ではなく低速回転しているため、電池室5に流入する排気風で二次電池4の冷却は継続して実行されることとなる。
また、マイコン20は、インバーターモータ2を低速回転に切替えた時点からLED表示部13を点灯する。インバーターモータ2の低速回転動作は、分割電圧信号V2のレベルが第一の電圧閾値まで低下した時点でマイコン20により停止し、LED表示部13が消灯するが、この時点で二次電池4は充電に適した温度以下に充分低下した状態となっている。
以上のように、本実施の形態においてはインバーターモータ2を二次電池4を冷却する手段として使用し、かつインバーターモータ2が直接二次電池4を冷却して放電時の電池温度上昇を抑えることで、別途冷却用ファンなどの冷却手段を設ける必要が無く、また二次電池4の再充電を開始する際に、二次電池4の電池温度が下がっているので、二次電池4の寿命劣化を低減すると共に、二次電池4専用の冷却手段を別途設ける必要が無いので掃除機本体1の小型化、コストの低減を実現することができる。
また、二次電池4を冷却中であることを示すLED表示部13を、インバーターモータ2の低速回転動作中に点灯させることにより、使用者がインバーターモータ2が低速回転で動作して二次電池4を冷却していることを認識できることになり、高速回転での吸塵動作が停止した後でもインバーターモータ2が動作していることに対する違和感を防止することができる。
また、本実施の形態のマイコン20にタイマー機能を持たせ、インバーターモータ2を低速回転に切替えた時点から、一定時間経過した時点で自動的にインバーターモータ2を停止させることにより、特に、二次電池4が前記タイマー設定時間内で充分冷却できていれば、前記分割電圧信号V2のレベルが第一の電圧閾値に低下するまでインバーターモータ2を動作させる必要はなく、二次電池4の無駄な電力消費を抑えることができ、使用性の向上を実現することができる。
また、本実施の形態のマイコン20に、二次電池4の温度が充電に適した温度レベル以下となったときに、自動的にインバーターモータ2を停止させる判断機能を持たせることにより、特に、二次電池4を前記分割電圧信号V2のレベルが第一の電圧閾値に低下するまでインバーターモータ2を動作させる必要はなく、更に高精度かつ効率的に二次電池4の無駄な電力消費を抑えることができ、使用性の向上を実現することができる。
以上のように、本発明にかかる充電式電気掃除機は、効率的に二次電池を冷却して、二次電池の寿命劣化を低減すると共に、機器の低コスト化かつ小型化が可能となるので、家庭用、業務用の各種充電式掃除機、集塵機などに適用できるものである。
1 掃除機本体
2 インバーターモータ(電動送風機)
4 二次電池
7 本体制御回路
13 LED表示部(表示手段)
18 サーミスタ(温度検出手段)
20 マイコン
22a、22b 電池電圧分割抵抗(電圧検出手段)
2 インバーターモータ(電動送風機)
4 二次電池
7 本体制御回路
13 LED表示部(表示手段)
18 サーミスタ(温度検出手段)
20 マイコン
22a、22b 電池電圧分割抵抗(電圧検出手段)
Claims (4)
- 電動送風機と、前記電動送風機の排気を外部に排出するための排気通路と、前記排気通路に一部又は全体を臨ませた二次電池と、前記二次電池の温度を検出する温度検出手段と、前記二次電池の電圧を検出する電圧検出手段とを備え、前記電圧検出手段は、前記電動送風機を停止させる第一の電圧閾値と、この第一の電圧閾値よりも高い第二の電圧閾値とを有し、前記二次電池の温度が所定の温度以上でかつ、その電池電圧が前記第二の電圧閾値にまで低下した時点で、前記電動送風機を低速回転に切換えるようにすることを特徴とする充電式電気掃除機。
- 電動送風機が低速で回転している間に動作する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の充電式電気掃除機。
- 電動送風機を所定時間低速回転するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の充電式電気掃除機。
- 二次電池の電池温度が所定の温度以下となったときに、電動送風機の低速運転を停止することを特徴とした請求項1または3記載の充電式電気掃除機。
Priority Applications (1)
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JP2003376866A JP2005137552A (ja) | 2003-11-06 | 2003-11-06 | 充電式電気掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003376866A JP2005137552A (ja) | 2003-11-06 | 2003-11-06 | 充電式電気掃除機 |
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CN108784523A (zh) * | 2018-05-30 | 2018-11-13 | 小狗电器互联网科技(北京)股份有限公司 | 用于无线吸尘器的电池降温方法、电子设备及存储介质 |
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-
2003
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