JP2005136443A - 発光ダイオード - Google Patents

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Tetsuro Murakami
哲朗 村上
Takanao Kurahashi
孝尚 倉橋
Hiroshi Nakatsu
弘志 中津
Hiroyuki Hosobane
弘之 細羽
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Abstract

【課題】 数mA〜50mA以上の大電流での発光特性を改善する。
【解決手段】 電流阻止層89の平面形状を、所定幅を有する短冊を所定間隔で配列しその一端を短冊で連結した形状にする共に、上記短冊の配列間隔を電流強度が90%減衰する位置までの距離以下にする。また、p側電極93の平面形状を、電流阻止層89の短冊よりも狭い所定幅を有する短冊を所定間隔で配列しその一端を短冊で連結した形状にすると共に、電流阻止層89の真上に形成する。こうして、第2p型電流拡散層90を流れる電流強度の減衰率を90%以上にして、良好な電流拡散を得る。すなわち、従来の使用電流である数mA〜50mAよりも十分に大きな100mA程度の大電流時に電流密度が大きくなり過ぎるのを防止して、発光特性を改善することができる。
【選択図】図10

Description

この発明は、ダブルヘテロ構造を有する発光ダイオード(LED)に関し、より詳しくは、大電流で使用可能なLEDに関する。
従来、高効率のLEDとして、図21に示すようなダブルヘテロ構造を有するものが在る。図21は、GaAs基板1に格子整合したAlGaInP系LEDの縦断面図である。このLEDにおける各層の構造は以下のようである。
基板1
n型GaAs
バッファ層2
n型GaAs
n型クラッド層3
n型(Ga0.3Al0.7)0.5In0.5
不純物:Si、不純物濃度:1×1018cm-3、厚さ:1μm
発光層4
p型(Ga0.7Al0.3)0.5In0.5
厚さ:0.5μm
p型クラッド層5
p型Al0.5In0.5
不純物:Zn、不純物濃度:5×1017cm-3、厚さ:1μm
第1電流拡散層7
p型Ga0.3Al0.7As
不純物:Zn、不純物濃度:1×1018cm-3、厚さ:1μm
第2電流拡散層8
p型Ga0.3Al0.7As
不純物:Zn、不純物濃度:3×1018cm-3、厚さ:6μm
コンタクト層9
p型GaAs
尚、上記n型GaAs基板1にはn側電極10が形成され、p型GaAsコンタクト層9にはp側電極11が形成されている。
上記n型GaAsバッファ層2はn型GaAs基板1の欠陥や汚染物の影響を取り除くためのものであり、n型GaAs基板1の表面処理が良好な場合には不要である。また、p型GaAsコンタクト層9は、p側電極11とのオーミックコンタクトを取り易くするためにAlを含まないGaAs構造にしている。尚、コンタクト層9を構成するGaAsは、p型(Ga0.7Al0.3)0.5In0.5P発光層4で発生する光に対し不透明である。しかしながら、p側電極11直下のみに設けられているので支障は無い。
上記構成のLEDに対して、さらに高信頼性化を図ったAlGaInP系LEDとして、図22に縦断面を示すようなものがある。このLEDにおける各層の構造は以下のようである。
基板21
n型GaAs
バッファ層22
n型GaAs
n型クラッド層23
n型(Ga0.3Al0.7)0.5In0.5
不純物:Si、不純物濃度:1×1018cm-3、厚さ:1μm
発光層24
p型(Ga0.7Al0.3)0.5In0.5
厚さ:0.5μm
第1p型クラッド層26
p型(Ga0.5Al0.5)0.5In0.5
不純物:Zn、不純物濃度:1×1017cm-3、厚さ:0.2μm
第2p型クラッド層27
p型Al0.5In0.5
不純物:Zn、不純物濃度:5×1017cm-3、厚さ:1.0μm
電流拡散層28
p型Ga0.9In0.1
不純物:Zn、不純物濃度:1×1018cm-3、厚さ:7μm
コンタクト層29
p型GaAs
尚、上記n型GaAs基板21にはn側電極30が形成され、p型GaAsコンタクト層29にはp側電極31が形成されている。
このように、上記p型クラッド層25をp型(Ga0.5Al0.5)0.5In0.5P第1クラッド層26とp型Al0.5In0.5P第2クラッド層27との2層構造にすることによって、不純物濃度勾配が大きいために長時間の通電で拡散し易いp型不純物が、p型(Ga0.7Al0.3)0.5In0.5P発光層24にまで拡散することを防止できる。したがって、光出力の低下を防止することができるのである。
上記従来の各LEDは、形成されたLEDウエハを1辺200μm〜300μm程度のチップに分割して使用される。p型GaAsコンタクト層9,29およびp側電極11,31は円形に形成されており、各チップの中央に配置される。図23はチップの平面形状を示す。
しかしながら、上記従来のLEDにおいては、以下のような問題がある。すなわち、上記従来のLED構造においては、数mA〜50mA程度の電流値で使用されており、それ以上の大電流での使用においては、出力が飽和傾向を示したり、通電劣化が大きい等、特性上の問題がある。
特開平2‐174273号公報
そこで、この発明の課題は、数mA〜50mA以上の大電流での発光特性を改善できるLEDを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のLEDは、
GaAlInP材料からなる発光層をp型クラッド層とn型クラッド層とで挟持して成るダブルヘテロ接合を有するLEDにおいて、
上記p型クラッド層側の表面の面積は0.15mm2以上であり、
上記p型クラッド層側の表面上に、光出力が90%減衰する位置までの距離をLdとして、当該表面上の任意の点からLd×2の距離以内の領域に存在するように形成されたp側電極を備えた
ことを特徴としている。
上記構成によれば、p側電極の形成面上における任意の点からLd×2の距離内に上記p側電極が存在しているため、光出力の減衰率が90%以上の良好な電流拡散が得られる。こうして、電流密度の増大が抑制されることによって、大電流で使用される場合に電流密度が大きくなり過ぎて出力の飽和と通電劣化が起こることが防止され、大電流での発光特性が改善される。
尚、上記光出力が90%減衰する位置までの距離Ldとは、図17(a)に示すように、LEDチップ上におけるp側電極161を通る線分AA'に沿って光出力分布を調べた場合に、図17(b)に示すように、p側電極161直近から光出力がp側電極161直近での強度に比べて90%減衰する位置までの距離である。そして、図18に示すように、LEDチップ上の任意の点からLd×2の距離以内の領域にp側電極162が存在するようするのである。
また、1実施の形態のLEDでは、
上記p側電極は、複数の枝電極と各枝電極を電気的に接続する接続電極から成る。
この実施の形態によれば、上記p側電極は枝電極を有する形状を有しているため、その枝電極の間隔によってさらに良好な電流拡散が得られ、特性が向上する。
また、1実施の形態のLEDでは、
上記各枝電極の間隔はLdである。
この実施の形態によれば、上記p側電極の枝電極の間隔が光出力の減衰距離に応じた間隔になっているため、さらに良好な電流拡散が得られて特性が向上する。
また、1実施の形態のLEDでは、
上記p側電極が形成される表面の輪郭は互いに対向する平行な直線状の二辺を有し、
上記各枝電極は帯状を成し、上記二辺に平行に且つ互いに平行に配列されている。
この実施の形態によれば、上記p側電極の枝電極は帯状を成して形成面の二辺に平行に且つ互いに平行に配列され、各枝電極の間隔が光出力の減衰距離に応じた間隔になっているため、さらに良好な電流拡散が得られて特性が向上する。
また、1実施の形態のLEDでは、
最外側に位置する上記枝電極と上記表面の一辺との間隔はLd/2である。
この実施の形態によれば、最外側に位置する上記枝電極と上記表面の一辺との間隔が光出力の減衰距離に応じた間隔になっているため、さらに良好な電流拡散が得られて特性が向上する。
また、この発明のLEDは、
GaAlInP材料からなる発光層をp型クラッド層とn型クラッド層とで挟持して成るダブルヘテロ接合を有し、さらに上記p型クラッド層よりも上側に電流阻止層を有するLEDにおいて、
上記p型クラッド層側の表面の面積は0.15mm2以上であり、
上記電流阻止層よりも上側にはp側電極が形成されており、
上記電流阻止層は、光出力が90%減衰する位置までの距離をLdとして、上記電流阻止層の形成面上における上記p側電極に空間を隔てて重なる位置であって、任意の点からLd×2の距離以内の領域に存在するように形成されていることを特徴としている。
上記構成によれば、上記p側電極に空間を隔てて重なる位置であって電流阻止層の形成面上における任意の点からLd×2の距離内に上記電流阻止層が存在しているため、光出力の減衰率が90%以上の良好な電流拡散が得られる。こうして、電流密度の増大が抑制されることによって、大電流で使用される場合に電流密度が大きくなり過ぎて出力の飽和と通電劣化が起こることが防止され、大電流での発光特性が改善される。
尚、上記光出力が90%減衰する位置までの距離Ldとは、図19(a)に示すように、LEDチップ上におけるp側電極163を通る線分BB'に沿って光出力分布を調べた場合に、図19(b)に示すように、電流阻止層164直近から光出力が電流阻止層164直近での光出力最大強度に比べて90%減衰する位置までの距離である。そして、図20に示すように、上記LEDチップ上の任意の点からLd×2の距離以内の領域に電流阻止層165が存在するようするのである。
また、1実施の形態のLEDでは、
上記電流阻止層は、複数の枝阻止層と各枝阻止層を接続する接続層から成り、上記各枝阻止層の間隔はLdである。
この実施の形態によれば、上記電流阻止層は枝阻止層を有する形状を有しており、上記枝阻止層の間隔が光出力の減衰距離に応じた間隔になっているため、さらに良好な電流拡散が得られて特性が向上する。
また、1実施の形態のLEDでは、
上記電流阻止層の形成面の輪郭は互いに対向する平行な直線状の二辺を有し、
上記各枝阻止層は帯状を成し、上記二辺に平行に且つ互いに平行に配列されている。
この実施の形態によれば、上記電流阻止層の枝阻止層は帯状を成して形成面の二辺に平行に且つ互いに平行に配列され、各枝阻止層の間隔が光出力の減衰距離に応じた間隔になっているため、さらに良好な電流拡散が得られて特性が向上する。
また、1実施の形態のLEDでは、
最外側に位置する上記枝阻止層と上記形成面の一辺との間隔はLd/2である。
この実施の形態によれば、最外側に位置する上記枝阻止層と上記表面の一辺との間隔が光出力の減衰距離に応じた間隔になっているため、さらに良好な電流拡散が得られて特性が向上する。
また、1実施の形態のLEDでは、
上記p型クラッド層とp側電極との間に、AlGaInP材料で形成された電流拡散層を備えている。
この実施の形態によれば、上記p側電極あるいは上記電流阻止層によって得られた光出力の減衰率が90%以上の良好に拡散された電流が、さらに電流拡散層によって積極的に拡散される。こうして、更に良好な電流拡散が行われる。
また、1実施の形態のLEDでは、
上記発光層とp型クラッド層との間に、上記発光層とp型クラッド層との中間のバンドギャップを有するバリア層を備えている。
この実施の形態によれば、上記発光層とp型クラッド層との間にバリア層が設けられている。したがって、不純物濃度勾配が大きいために長時間の通電で拡散し易いp型不純物が、上記発光層にまで拡散することが防止される。したがって、光出力の低下が防止されると共に、信頼性が向上される。
また、1実施の形態のLEDでは、
上記発光層とn型クラッド層との間に、上記発光層とn型クラッド層との中間のバンドギャップを有するバリア層を備えている。
この実施の形態によれば、上記発光層とn型クラッド層との間にバリア層が設けられている。したがって、n型不純物の上記発光層への拡散が防止されて、光出力の低下が防止されると共に、信頼性が向上される。
以上より明らかなように、この発明のダブルヘテロ接合型のLEDは、p型クラッド層側の表面上に、光出力が90%減衰する位置までの距離をLdとして、当該表面上の任意の点からLd×2の距離以内の領域に形成されたp側電極を備えたので、光出力の減衰率が90%以上の良好な電流拡散を得ることができる。したがって、電流密度の増大を抑制して大電流での発光特性を改善できる。すなわち、この発明によれば、大電流使用時の発光効率を向上し、出力を向上できるのである。
また、1実施の形態のLEDは、上記p側電極を、複数の枝電極と各枝電極を電気的に接続する接続電極で構成すれば、上記枝電極の間隔によってさらに良好な電流拡散を得ることができ、特性を向上させることができる。
また、1実施の形態のLEDは、上記各枝電極の間隔をLdにすれば、上記p側電極の枝電極の間隔を光出力の減衰距離に応じた間隔にして、さらに良好な電流拡散を得ることができる。
また、1実施の形態のLEDは、上記p側電極が形成される表面の輪郭は互いに対向する平行な直線状の二辺を有し、上記各枝電極を、帯状を成して、上記二辺に平行に且つ互いに平行に配列すれば、各枝電極の間隔を光出力の減衰距離に応じた間隔にして、さらに良好な電流拡散を得ることができる。
また、1実施の形態のLEDは、最外側に位置する上記枝電極と上記表面の一辺との間隔をLd/2とすれば、最外側に位置する上記枝電極と上記表面の一辺との間隔を光出力の減衰距離に応じた間隔にでき、さらに良好な電流拡散を得ることができる。
また、この発明のダブルヘテロ接合型のLEDは、光出力が90%減衰する位置までの距離をLdとして、p側電極に空間を隔てて重なる形成面上の位置であって、任意の点からLd×2の距離以内の領域に存在するように形成された電流阻止層を備えたので、光出力の減衰率が90%以上の良好な電流拡散を得ることができる。したがって、電流密度の増大を抑制して大電流での発光特性を改善できる。すなわち、この発明によれば、大電流使用時の発光効率を向上し、出力を向上できるのである。
また、1実施の形態のLEDは、上記電流阻止層を、複数の枝阻止層と各枝阻止層を接続する接続層で構成し、上記各枝阻止層の間隔をLdとすれば、上記枝阻止層の間隔を光出力の減衰距離に応じた間隔にして、さらに良好な電流拡散を得ることができ、特性をさらに向上させることができる。
また、1実施の形態のLEDは、上記電流阻止層が形成される面の輪郭は互いに対向する平行な直線状の二辺を有し、上記各枝阻止層を、帯状を成して、上記二辺に平行に且つ互いに平行に配列すれば、各枝阻止層の間隔を光出力の減衰距離に応じた間隔にして、さらに良好な電流拡散を得ることができる。
また、1実施の形態のLEDは、最外側に位置する上記枝阻止層と上記形成面の一辺との間隔をLd/2とすれば、最外側に位置する上記枝阻止層と上記形成面の一辺との間隔を光出力の減衰距離に応じた間隔にでき、さらに良好な電流拡散が得ることができる。
また、1実施の形態のLEDは、上記p型クラッド層とp側電極との間に、AlGaInP材料で形成された電流拡散層を備えれば、上記p側電極あるいは上記電流阻止層によって良好に拡散された電流が、さらに上記電流拡散層によって積極的に拡散される。こうして、さらに良好な電流拡散を得ることができる。
また、1実施の形態のLEDは、上記発光層とp型クラッド層との間に、上記発光層とp型クラッド層との中間のバンドギャップを有するバリア層を備えれば、不純物濃度勾配が大きいために長時間の通電で拡散し易いp型不純物が、上記発光層にまで拡散することを防止できる。したがって、光出力の低下を防止でき、信頼性を向上できる。
また、1実施の形態のLEDは、上記発光層とn型クラッド層との間に、上記発光層とn型クラッド層との中間のバンドギャップを有するバリア層を備えれば、n型不純物の上記発光層への拡散を防止できる。したがって、光出力の低下を防止でき、信頼性を向上できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。先ず、この発明を分かり易くするために幾つかの参考例について説明する。
(参考例1)
図1は、本参考例のLEDにおける層構造を示す縦断面図である。尚、図1に示すLEDはGaAs基板41に格子整合したAlGaInP系LEDであり、各層の構造は以下のようである。
基板41
n型GaAs
バッファ層42
n型GaAs
n型クラッド層43
n型(Ga0.3Al0.7)0.5In0.5
不純物:Si、不純物濃度:1×1018cm-3、厚さ:1μm
発光層44
p型(Ga0.7Al0.3)0.5In0.5
厚さ:0.5μm、
第1p型クラッド層46
p型(Ga0.5Al0.5)0.5In0.5
不純物:Zn、不純物濃度:1×1017cm-3、厚さ:0.2μm
第2p型クラッド層47
p型Al0.5In0.5
不純物:Zn、不純物濃度:5×1017cm-3、厚さ:1.0μm
第1p型電流拡散層48
p型Ga0.9In0.1
不純物:Zn、不純物濃度:1×1018cm-3、厚さ:1μm
n型電流阻止層49
n型Ga0.9In0.1
不純物:Si、不純物濃度:1×1018cm-3、厚さ:0.5μm
第2p型電流拡散層50
p型Ga0.9In0.1
不純物:Zn、不純物濃度:1×1018cm-3、厚さ:7μm
コンタクト層51
p型GaAs
尚、上記n型GaAs基板41にはn側電極52が形成され、p型GaAsコンタクト層51にはp側電極53が形成される。
上記構成を有するLEDは、上記n型GaAs基板41上に、上記n型GaAsバッファ層42からn型Ga0.9In0.1P電流阻止層49までを順次製膜した後、n型Ga0.9In0.1P電流阻止層49を部分的に除去して電流阻止構造を形成する。そして、さらにp型Ga0.9In0.1P第2電流拡散層50を積層して形成される。
本参考例においては、上記製膜にMOCVD(有機金属気相成長)法を用いた。しかしながら、この発明においては、これに限定されるものではなく、MBE(分子線エピタキシー)法あるいはMOMBE(有機金属分子線エピタキシー)法等の成長法を用いても差し支えない。
図2は、上記電流阻止構造まで形成された状態のLEDを上から見た図を示している。本参考例における電流阻止構造は、LEDの内部に電流を集中させるように、本LEDの内部に円形の穴(電流径路54)を設けて、周囲のみにn型Ga0.9In0.1P電流阻止層49を形成して構成される。また、p側電極53も、電流阻止層49と同様に、当該LEDの内部に円形の穴(電極窓)55を設けて形成される。そして、発光層44からの光を、電流阻止層49内部の電流径路54およびp側電極53内部の電極窓55から取り出すのである。この場合、電流径路54の大きさを変えることによって電流密度を変えることができ、これによって発光効率を向上させることができる。
図3は、光出力の電流密度依存性を、発光波長別(発光色別)に表したものである。図3によれば、電流密度を高めることによって光出力が向上していることが分かる。特に、短波長(緑)では光出力の電流密度依存性が高いため電流阻止層49による電流阻止構造を用いることが有効である。
上述のように、本参考例においては、n型GaAs基板41上に、n型GaAsバッファ層42,n型GaAlInPクラッド層43,p型GaAlInP発光層44,p型GaAlInP第1クラッド層46,p型AlInP第2クラッド層47,p型GaInP第1電流拡散層48及びn型GaInP電流阻止層49を順次積層する。そして、電流阻止層49の内部を円形に除去して電流径路54を形成し、電流阻止構造を形成する。そうした後、その上にp型GaInP第2電流拡散層50,p型GaAsコンタクト層51およびp側電極53を順次積層する。そして、コンタクト層51及びp側電極53における電流径路54の真上を円形に除去して、電極窓55を形成するようにしている。
したがって、本LEDにおける上面の周囲に設けられたp側電極53からの電流は、電流阻止層49内部の電流径路54を通過して発光層44の内部に集中的に供給される。こうして、不透明なp側電極53の真下に電流が流れないようにすることによって、光取り出し効率を向上させることができるのである。すなわち、本参考例によれば、高出力のLEDを作成することができるのである。
図4は、上記電流阻止層49による電流阻止構造があるLEDと電流阻止構造がない従来のLEDとにおいて、光出力を発光波長別(発光色別)に比較したものである。図4から、本参考例のごとく電流阻止構造を設けることによって、電流阻止構造がない従来のLEDに比べて光出力が1.1倍〜1.3倍に向上していることが分かる。
(参考例2)
本参考例は、上記参考例1の場合よりも第1p型クラッド層の層厚を厚くすることによって、LEDの信頼性を図るものである。図5は、本参考例のLEDにおける層構造を示す縦断面図である。尚、各層の構造は以下のようである。
基板141
n型GaAs
バッファ層142
n型GaAs
n型クラッド層143
n型(Ga0.3Al0.7)0.5In0.5
不純物:Si、不純物濃度:1×1018cm-3、厚さ:1μm
発光層144
p型(Ga0.7Al0.3)0.5In0.5
厚さ:0.5μm、
第1p型クラッド層146
p型(Ga0.5Al0.5)0.5In0.5
不純物:Zn、不純物濃度:1×1017cm-3、厚さ:0.4μm
第2p型クラッド層147
p型Al0.5In0.5
不純物:Zn、不純物濃度:5×1017cm-3、厚さ:1.0μm
第1p型電流拡散層148
p型GaP
厚さ:1.0μm
n型電流阻止層149
n型GaP
厚さ:0.5μm
第2p型電流拡散層150
p型Al0.01Ga0.98In0.01
厚さ:7μm
コンタクト層151
p型GaAs
尚、上記n型GaAs基板141にはn側電極152が形成され、p型GaAsコンタクト層151にはp側電極153が形成される。
上記構成を有するLEDにおける上記第1p型クラッド層146の膜厚は0.4μmであり、上記参考例1における第1p型クラッド層46の膜厚0.2μmよりも厚くなっている。こうすることによって、LEDの信頼性が向上し、より大きな電流密度での使用が可能になる。また、円形の電流径路154の直径を70μmとし50mAで1000時間通電した場合の第1p型クラッド層146の膜厚と劣化との関係は図6に示すようになる。したがって、第1p型クラッド層146の膜厚は、0.2μm〜0.5μmが望ましい。さらに、第1p型電流拡散層148とn型電流阻止層149とをGaPにすることによって、電流径路形成のためのエッチングの制御が容易になる。
(参考例3)
上記参考例1においては、上記電流阻止層49の内部に電流径路54を形成している。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではない。
図7は、電流阻止層69の周囲に電流径路を形成したAlGaInP系LEDの縦断面図である。本LEDにおいては、図1の場合と同様にして、n型GaAs基板61上に、n型GaAsバッファ層62,n型(Ga0.3Al0.7)0.5In0.5Pクラッド層63,p型(Ga0.7Al0.3)0.5In0.5P発光層64,p型(Ga0.5Al0.5)0.5In0.5P第1クラッド層66,p型Al0.5In0.5P第2クラッド層67,p型Ga0.9In0.1P第1電流拡散層68およびn型Ga0.9In0.1P電流阻止層69を順次積層する。
そして、上記電流阻止層69を、中央部のみ円形に残し、周囲を除去して電流阻止構造を形成する。そして、その上にp型Ga0.9In0.1P第2電流拡散層70を形成し、第2電流拡散層70上における円形の電流阻止層69の真上に、円形のp型GaAsコンタクト層71及びp側電極73を形成する。さらに、n型GaAs基板61にはn側電極72を形成する。
この場合、上記p型GaAsコンタクト層71およびp側電極73は、上方から見て、図8に示すように、従来のLEDの場合と同様に中央に円形に形成されている。したがって、従来のp型コンタクト層およびp側電極の製造工程をそのまま適用することができるという利点がある。
尚、この発明は、上記各参考例に対して、電流阻止層(電流阻止構造)およびp側電極の形状を様々に変形したものである。
<第1実施の形態>
図9は、良好な電流拡散を行って電流密度の増大を抑制し、大電流での発光特性を改善できるAlGaInP系LEDの縦断面図である。各層の構造は以下のようである。
基板81
n型GaAs
バッファ層82
n型GaAs
n型クラッド層83
n型(Ga0.3Al0.7)0.5In0.5
不純物:Si、不純物濃度:1×1018cm-3、厚さ:1μm
発光層84
p型(Ga0.7Al0.3)0.5In0.5
厚さ:0.5μm
第1p型クラッド層86
p型(Ga0.5Al0.5)0.5In0.5
不純物:Zn、不純物濃度:1×1017cm-3、厚さ:0.2μm
第2p型クラッド層87
p型Al0.5In0.5
不純物:Zn、不純物濃度:5×1017cm-3、厚さ:1.0μm
第1p型電流拡散層88
p型Al0.01Ga0.98In0.01
不純物:Zn、不純物濃度:1×1018cm-3、厚さ:1μm
n型電流阻止層89
n型Al0.01Ga0.98In0.01
不純物:Si、不純物濃度:1×1018cm-3、厚さ:0.5μm
第2p型電流拡散層90
p型Al0.01Ga0.98In0.01
不純物:Zn、不純物濃度:1×1018cm-3、厚さ:7μm
コンタクト層91
p型GaAs
そして、上記n型GaAs基板81にはn側電極92が形成され、p型GaAsコンタクト層91にはp側電極93が形成される。
尚、本実施の形態においては、p型クラッド層85を第1p型クラッド層86と第2p型クラッド層87との2層構造に成している。したがって、不純物濃度勾配が大きいために長時間の通電で拡散し易いp型不純物が発光層84にまで拡散することを防止でき、光出力の低下を防止することができるのである。すなわち、本実施の形態においては、第1p型クラッド層86で上記バリア層を構成しているのである。
上記構成を有するLEDは、上記n型GaAs基板81上に、上記n型GaAsバッファ層82からn型Al0.01Ga0.98In0.01P電流阻止層89までを順次製膜した後に、n型Al0.01Ga0.98In0.01P電流阻止層89を部分的に除去して電流阻止構造を形成する。そして、その上にp型Al0.01Ga0.98In0.01P第2電流拡散層90を積層して形成される。尚、p側電極93は、電流阻止層89の真上に電流阻止層89と略同じ平面形状に形成される。こうして、不透明なp側電極93部分の真下に位置する発光層84への電流の供給を阻止して、光取り出し効率を向上させている。
図10は、上記電流阻止構造まで形成された状態及びp側電極93まで形成された状態のLEDを上から見た図を示している。但し、図10(a)はp側電極93の平面形状であり、図10(b)は電流阻止層89の平面形状である。電流阻止層89は、図10(b)に示すように、60μm幅の短冊が80μm間隔に配列されると共に、一端が60μm幅の短冊で連結された平面形状を有している。また、p側電極93は、図10(a)に示すように、30μm幅の短冊が110μm間隔に配列されて、一端が30μm幅の短冊で連結された平面形状を有している。こうして成長/形成されLEDウエハは、560μm×560μmのチップに分割して使用される。
図11は、上記電流阻止層89の形状特性と出力との関係を示す。尚、チップサイズは560μm×560μmであり、短冊の本数は2本〜5本である。図11(a)は、電流阻止層89の阻止層間隔(上記短冊の間隔)と100mAの電流を流した場合の出力との関係を示す。図より、阻止層間隔が80μmの場合が最も高出力となることがわかる。LEDチップ上の発光強度分布を調べると発光強度が90%減衰するのは阻止層から約80μm離れた位置であり、電流拡散はそれに対応すると考えてよい。したがって、電流強度が90%減衰する位置までの距離を電流阻止層89の上記阻止層間隔とすると発光効率が最も良くなるのである。
図11(b)は、LEDチップの横断面積に対して電流阻止層89の面積が占める割合と100mAの電流を流した場合の出力との関係を示す。図より、電流阻止層89の面積をLEDチップの横断面積の30%以上に設定することが望ましいと言える。
上述のように、本実施の形態においては、上記電流阻止層89の平面形状を、所定幅を有する短冊を所定間隔で配列しその一端を短冊で連結した形状に成す。そして、上記短冊の配列間隔を電流強度が90%減衰する位置までの距離以下とする。さらに、p側電極93の平面形状を、電流阻止層89の短冊よりも狭い所定幅を有する短冊を所定間隔で配列しその一端を短冊で連結した形状に成す。そして、電流阻止層89の真上に形成するようにしている。
LEDを大電流で使用すると、電流密度が大きくなり過ぎ、出力の飽和と通電劣化が起こる。しかしながら、本実施の形態によれば、第2p型電流拡散層90を流れる電流強度の減衰率を90%以上にして、良好な電流拡散を得ることができる。すなわち、本実施の形態によれば、従来の使用電流である数mA〜50mAよりも十分に大きな100mA程度の大電流時に電流密度が大きくなり過ぎるのを防止して、発光特性を改善することができるのである。
尚、上記第2p型電流拡散層90の層厚やドープ濃度等によって、上記発光強度が90%減衰する位置までの距離は変化する。したがって、電流阻止層89における上記阻止層間隔は、発光強度が90%減衰する夫々の距離に応じて最適に設定する必要がある。
<第2実施の形態>
図12は、第1実施の形態とは異なる大電流での発光特性を改善できるAlGaInP系LEDの縦断面図である。各層の構造は以下のようである。
基板101
n型GaAs
バッファ層102
n型GaAs
n型クラッド層103
n型(Ga0.3Al0.7)0.5In0.5
不純物:Si、不純物濃度:1×1018cm-3、厚さ:1μm
発光層104
p型(Ga0.7Al0.3)0.5In0.5
厚さ:0.5μm
第1p型クラッド層106
p型(Ga0.5Al0.5)0.5In0.5
不純物:Zn、不純物濃度:1×1017cm-3、厚さ:0.2μm
第2p型クラッド層107
p型Al0.5In0.5
不純物:Zn、不純物濃度:5×1017cm-3、厚さ:1.0μm
p型電流拡散層108
p型Al0.01Ga0.98In0.01
不純物:Zn、不純物濃度:1×1018cm-3、厚さ:7μm
コンタクト層109
p型GaAs
尚、上記n型GaAs基板101にはn側電極110が形成され、p型GaAsコンタクト層109にはp側電極111が形成される。こうして成長/形成されLEDウエハは、560μm×560μmのチップに分割して使用される。
図13は、上記LEDを上から見た図を示している。p側電極111は、60μm幅の短冊が80μm間隔に配列されて、一端が60μm幅の短冊で連結された平面形状を有する。このように、上記参考例3のような電流阻止層を設けることなく、p側電極111の枝電極(上記短冊)間隔を、電流強度が90%減衰する位置までの距離以下に設定することによって、100mA程度の大電流で使用する場合における発光特性を改善することができるのである。
<第3実施の形態>
図14は、第1,第2実施の形態とは異なる大電流での発光特性を改善できるAlGaInP系LEDの縦断面図である。本LEDにおいては、図9の場合と同様に、n型GaAs基板121上に、n型GaAsバッファ層122,n型(Ga0.3Al0.7)0.5In0.5Pクラッド層123,p型(Ga0.7Al0.3)0.5In0.5P発光層124,p型(Ga0.5Al0.5)0.5In0.5P第1クラッド層126,p型Al0.5In0.5P第2クラッド層127,p型Al0.01Ga0.98In0.01P第1電流拡散層128,n型Al0.01Ga0.98In0.01P電流阻止層129を順次積層する。
そして、上記電流阻止層129を部分的に除去して電流阻止構造を形成する。更に、その上にp型Al0.01Ga0.98In0.01P第2電流拡散層130を形成し、第2電流拡散層130上における電流阻止層129の真上に、相似形のp型GaAsコンタクト層131およびp側電極133を形成する。そして、n型GaAs基板121にはn側電極132を形成する。
図15は、上記電流阻止構造まで形成された状態およびp側電極133まで形成された状態のLEDを上から見た図を示している。但し、図15(a)はp側電極133の平面形状であり、図15(b)は電流阻止層129の平面形状である。p側電極133の平面形状は、図15(a)に示すように、複数の同心円状の円形電極を連結電極で連結した形状を有している。また、電流阻止層129の平面形状は、図15(b)に示すように、複数の同心円状の阻止層を連結層で連結した形状を有している。そして、p側電極133における円形電極の幅は30μmであり円形電極の間隔は110μmである。また、電流阻止層129における円形の阻止層の幅は60μmであり阻止層の間隔は80μmである。その場合における出力は、第1実施の形態の場合と略同じ出力が得られる。すなわち、上記p側電極および電流阻止層による大電流時における発光特性の改善効果は、p側電極および電流阻止層の形状には因らず、電極あるいは阻止層の幅と間隔とによって決定される。要は、LEDチップ上の任意の点からみて「電流強度が90%減衰する位置までの距離」×2の距離範囲内に電極あるいは阻止層が存在すればよいのである。
したがって、この発明における上記p側電極および電流阻止層の平面形状は、図10,図13,図15に限定されるものではなく、例えば、図16に示すような形状を採用しても、高い発光効率を得ることができるのである。
尚、この発明におけるLEDチップのサイズは560μm×560μmに限定されないことは言うまでもない。また、上記各実施の形態においては、n型クラッド層を単層に形成しているが、第1n型クラッド層と第2n型クラッド層との2層構造にして、発光層側のn型クラッド層を上記バリア層として機能させてもよい。そうすれば、n型不純物の上記発光層への拡散を防止して、より信頼性の高いLEDを得ることができる。
この発明のLEDにおける層構造を示す縦断面図である。 図1に示すLEDを電流阻止構造まで形成した状態の平面図である。 図1に示すLEDにおける光出力の電流密度依存性を示す図である。 電流阻止構造があるLEDと電流阻止構造がないLEDとの光出力の比較図である。 図1とは異なるLEDの縦断面図である。 図5に示すLEDにおける第1p型クラッド層の膜厚と劣化との関係を示す図である。 図1および図5とは異なるLEDの縦断面図である。 図7に示すLEDの平面図である。 図1,図5および図7とは異なるLEDの縦断面図である。 図9に示すLEDを電流阻止構造まで形成した状態およびp側電極まで形成した状態の平面図である。 図9に示すLEDにおける電流阻止層の形状特性と出力との関係を示す図である。 図1,図5,図7及び図9とは異なるLEDの縦断面図である。 図12に示すLEDの平面図である。 図1,図5,図7,図9および図12とは異なるLEDの縦断面図である。 図14に示すLEDを電流阻止構造まで形成した状態およびp側電極まで形成した状態の平面図である。 図2,図8,図10,図13,図15とは異なるp側電極あるいは電流阻止層の平面形状を示す図である。 光出力が90%減衰する位置までの距離Ldの説明図である。 LEDチップ上の任意の点からLd×2の距離以内の領域に存在するp側電極の説明図である。 図17とは異なる距離Ldの説明図である。 LEDチップ上の任意の点からLd×2の距離以内の領域に存在する電流阻止層の説明図である。 従来のダブルヘテロ構造を有するLEDの縦断面図である。 図21とは異なる従来のLEDの縦断面図である。 図21および図22におけるp側電極の平面形状を示す図である。
符号の説明
41,61,81,101,121,141…n型GaAs基板、
42,62,82,102,122,142…n型GaAsバッファ層、
43,63,83,103,123,143…n型GaAlInPクラッド層、
44,64,84,104,124,144…p型GaAlInP発光層、
46,66,86,106,126,146…p型GaAlInP第1クラッド層、
47,67,87,107,127,147…p型AlInP第2クラッド層、
48,68…p型GaInP第1電流拡散層、
49,69…n型GaInP電流阻止層、
50,70…p型GaInP第2電流拡散層、
51,71,91,109,131,151…p型GaAsコンタクト層、
52,72,92,110,132,152…n側電極、
53,73,93,111,133,153,161,162,163…p側電極、
54,154…電流径路、
55…電極窓、
88,128…p型AlGaInP第1電流拡散層、
89,129…n型AlGaInP電流阻止層、
90,130,150…p型AlGaInP第2電流拡散層、
108…p型AlGaInP電流拡散層、
148…p型GaP第1電流拡散層、
149…n型GaP電流阻止層
164,165…電流阻止層。

Claims (12)

  1. GaAlInP材料からなる発光層をp型クラッド層とn型クラッド層とで挟持して成るダブルヘテロ接合を有する発光ダイオードにおいて、
    上記p型クラッド層側の表面の面積は0.15mm2以上であり、
    上記p型クラッド層側の表面上に、光出力が90%減衰する位置までの距離をLdとして、当該表面上の任意の点からLd×2の距離以内の領域に存在するように形成されたp側電極を備えたことを特徴とする発光ダイオード。
  2. 請求項1に記載の発光ダイオードにおいて、
    上記p側電極は、複数の枝電極と各枝電極を電気的に接続する接続電極から成ることを特徴とする発光ダイオード。
  3. 請求項2に記載の発光ダイオードにおいて、
    上記各枝電極の間隔はLdであることを特徴とする発光ダイオード。
  4. 請求項3に記載の発光ダイオードにおいて、
    上記p側電極が形成される表面の輪郭は互いに対向する平行な直線状の二辺を有し、
    上記各枝電極は帯状を成し、上記二辺に平行に且つ互いに平行に配列されていることを特徴とする発光ダイオード。
  5. 請求項4に記載の発光ダイオードにおいて、
    最外側に位置する上記枝電極と上記表面の一辺との間隔はLd/2であることを特徴とする発光ダイオード。
  6. GaAlInP材料からなる発光層をp型クラッド層とn型クラッド層とで挟持して成るダブルヘテロ接合を有し、さらに上記p型クラッド層よりも上側に電流阻止層を有する発光ダイオードにおいて、
    上記p型クラッド層側の表面の面積は0.15mm2以上であり、
    上記電流阻止層よりも上側にはp側電極が形成されており、
    上記電流阻止層は、光出力が90%減衰する位置までの距離をLdとして、上記電流阻止層の形成面上における上記p側電極に空間を隔てて重なる位置であって、任意の点からLd×2の距離以内の領域に存在するように形成されていることを特徴とする発光ダイオード。
  7. 請求項6に記載の発光ダイオードにおいて、
    上記電流阻止層は、複数の枝阻止層と各枝阻止層を接続する接続層から成り、上記各枝阻止層の間隔はLdであることを特徴とする発光ダイオード。
  8. 請求項7に記載の発光ダイオードにおいて、
    上記電流阻止層の形成面の輪郭は互いに対向する平行な直線状の二辺を有し、
    上記各枝阻止層は帯状を成し、上記二辺に平行に且つ互いに平行に配列されていることを特徴とする発光ダイオード。
  9. 請求項8に記載の発光ダイオードにおいて、
    最外側に位置する上記枝阻止層と上記形成面の一辺との間隔はLd/2であることを特徴とする発光ダイオード。
  10. 請求項1乃至請求項9の何れか一つに記載の発光ダイオードにおいて、
    上記p型クラッド層とp側電極との間に、AlGaInP材料で形成された電流拡散層を備えたことを特徴とする発光ダイオード。
  11. 請求項1乃至請求項10の何れか一つに記載の発光ダイオードにおいて、
    上記発光層とp型クラッド層との間に、上記発光層とp型クラッド層との中間のバンドギャップを有するバリア層を備えたことを特徴とする発光ダイオード。
  12. 請求項11に記載の発光ダイオードにおいて、
    上記発光層とn型クラッド層との間に、上記発光層とn型クラッド層との中間のバンドギャップを有するバリア層を備えたことを特徴とする発光ダイオード。
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