JPH04259263A - 半導体発光素子 - Google Patents
半導体発光素子Info
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- JPH04259263A JPH04259263A JP3021153A JP2115391A JPH04259263A JP H04259263 A JPH04259263 A JP H04259263A JP 3021153 A JP3021153 A JP 3021153A JP 2115391 A JP2115391 A JP 2115391A JP H04259263 A JPH04259263 A JP H04259263A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体発光素子に係わ
り、特にInGaAlP系材料を用いた半導体発光素子
に関する。
り、特にInGaAlP系材料を用いた半導体発光素子
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種の化合物半導体材料を用いた
発光ダイオードが研究されている。この中で、InGa
AlP系材料を用いた発光ダイオードは、580nm(
黄色)〜690nm(赤色)の範囲で直接遷移による発
光が得られるため、効率の高い光源として期待されてい
る。
発光ダイオードが研究されている。この中で、InGa
AlP系材料を用いた発光ダイオードは、580nm(
黄色)〜690nm(赤色)の範囲で直接遷移による発
光が得られるため、効率の高い光源として期待されてい
る。
【0003】この種の発光ダイオードの例として、図3
に示す構造が知られている。即ち、n−GaAs基板3
0上にn−GaAsバッファ層31,n−InGaAl
Pクラッド層32,アンドープInGaP活性層33及
びp−InGaAlPクラッド層34が形成され、この
上の一部にp−InGaP中間バンドギャップ層35及
びp−GaAsコンタクト層36が形成されている。そ
して、コンタクト層36上にp側電極37が形成され、
基板30の下面にn側電極38が形成されている。
に示す構造が知られている。即ち、n−GaAs基板3
0上にn−GaAsバッファ層31,n−InGaAl
Pクラッド層32,アンドープInGaP活性層33及
びp−InGaAlPクラッド層34が形成され、この
上の一部にp−InGaP中間バンドギャップ層35及
びp−GaAsコンタクト層36が形成されている。そ
して、コンタクト層36上にp側電極37が形成され、
基板30の下面にn側電極38が形成されている。
【0004】ところで、図3のような構成においては、
活性層33に十分にキャリアを閉じ込め、高い発光効率
を得るにはクラッド層32,34のAl組成を大きくし
なければならない。しかし、pクラッド層34において
は一般に、Al組成を大きくするとキャリア濃度を大き
くすることはできず、図3の構成ではpクラッド層34
のキャリア濃度は低いものとなる。このため、電極37
から中に注入された電流はpクラッド層34では殆ど広
がることなく活性層33に注入されることになり、発光
領域は活性層33の電極37の直下に位置する領域39
のみとなる。従って、上面方向に光を取り出す場合、電
極37が光を遮ることになり、これが光の取り出し効率
を低下させる要因となっていた。
活性層33に十分にキャリアを閉じ込め、高い発光効率
を得るにはクラッド層32,34のAl組成を大きくし
なければならない。しかし、pクラッド層34において
は一般に、Al組成を大きくするとキャリア濃度を大き
くすることはできず、図3の構成ではpクラッド層34
のキャリア濃度は低いものとなる。このため、電極37
から中に注入された電流はpクラッド層34では殆ど広
がることなく活性層33に注入されることになり、発光
領域は活性層33の電極37の直下に位置する領域39
のみとなる。従って、上面方向に光を取り出す場合、電
極37が光を遮ることになり、これが光の取り出し効率
を低下させる要因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、ダブ
ルヘテロ構造における基板と反対側のpクラッド層のキ
ャリア濃度が低いため、光取り出し側の電極から注入さ
れた電流が殆ど広がることなく活性層に注入され、電極
直下が発光領域となる。このため、光取り出し側の電極
が発光領域からの光を遮ることになり、これが光取り出
し効率を低下させる要因となっていた。
ルヘテロ構造における基板と反対側のpクラッド層のキ
ャリア濃度が低いため、光取り出し側の電極から注入さ
れた電流が殆ど広がることなく活性層に注入され、電極
直下が発光領域となる。このため、光取り出し側の電極
が発光領域からの光を遮ることになり、これが光取り出
し効率を低下させる要因となっていた。
【0006】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、発光領域からの光を光
取り出し側の電極で遮ることなく取り出すことができ、
光取り出し効率の向上をはかり得る半導体発光素子を提
供することにある。
ので、その目的とするところは、発光領域からの光を光
取り出し側の電極で遮ることなく取り出すことができ、
光取り出し効率の向上をはかり得る半導体発光素子を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、クラッ
ド層とコンタクト層の中間バンドギャップを有する中間
バンドギャップ層の原子配列を無秩序化することで、秩
序状態の活性層のバンドギャップより大きなバンドギャ
ップを構成し、これにより光取り出し効率の向上をはか
ることにある。
ド層とコンタクト層の中間バンドギャップを有する中間
バンドギャップ層の原子配列を無秩序化することで、秩
序状態の活性層のバンドギャップより大きなバンドギャ
ップを構成し、これにより光取り出し効率の向上をはか
ることにある。
【0008】即ち本発明は、半導体基板上にInGaA
lP系材料からなる活性層をクラッド層で挟んだダブル
ヘテロ構造部を形成し、このダブルヘテロ構造部上に中
間バンドギャップ層を介してコンタクト層を形成した半
導体発光素子において、活性層を自然超格子が形成され
た秩序化層で形成し、中間バンドギャップ層を不純物拡
散により自然超格子の消滅した無秩序化層で形成し、こ
の中間バンドギャップ層のバンドギャップを活性層のバ
ンドギャップより大きくしたことを特徴としている。
lP系材料からなる活性層をクラッド層で挟んだダブル
ヘテロ構造部を形成し、このダブルヘテロ構造部上に中
間バンドギャップ層を介してコンタクト層を形成した半
導体発光素子において、活性層を自然超格子が形成され
た秩序化層で形成し、中間バンドギャップ層を不純物拡
散により自然超格子の消滅した無秩序化層で形成し、こ
の中間バンドギャップ層のバンドギャップを活性層のバ
ンドギャップより大きくしたことを特徴としている。
【0009】また、本発明の望ましい実施態様としては
、基板をn型のGaAsとし、p型の中間バンドギャッ
プ層をダブルヘテロ構造部上の全面に形成し、さらにp
型のコンタクト層を中間バンドギャップ層上に選択的に
形成することを特徴としている。
、基板をn型のGaAsとし、p型の中間バンドギャッ
プ層をダブルヘテロ構造部上の全面に形成し、さらにp
型のコンタクト層を中間バンドギャップ層上に選択的に
形成することを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明によれば、光り取り出し側に位置する中
間バンドギャップ層をダブルヘテロ構造部上の全面に形
成し、不純物(例えばAn)の拡散による高濃度不純物
層としているので、中間バンドギャップ層における電流
の拡がりを増大させ、活性層の発光領域を十分に広げる
ことができる。
間バンドギャップ層をダブルヘテロ構造部上の全面に形
成し、不純物(例えばAn)の拡散による高濃度不純物
層としているので、中間バンドギャップ層における電流
の拡がりを増大させ、活性層の発光領域を十分に広げる
ことができる。
【0011】また、活性層を自然超格子の形成された秩
序化層とし、中間バンドギャップ層を自然超格子の消滅
した無秩序化層としているので、光取り出し側に形成さ
れた中間バンドギャップ層のバンドギャップを、秩序化
状態の活性層のバンドギャップよりも大きくすることが
できる。従って、活性層からの光を中間バンドギャップ
層の吸収を受けることなく取り出すことができ、光取り
出し効率の向上をはかることが可能となる。
序化層とし、中間バンドギャップ層を自然超格子の消滅
した無秩序化層としているので、光取り出し側に形成さ
れた中間バンドギャップ層のバンドギャップを、秩序化
状態の活性層のバンドギャップよりも大きくすることが
できる。従って、活性層からの光を中間バンドギャップ
層の吸収を受けることなく取り出すことができ、光取り
出し効率の向上をはかることが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施例に係わる半
導体発光素子の概略構成を示す断面図である。図中10
はn−GaAs基板であり、この基板10上にはn−G
aAsバッファ層11,n−In0.5 (Ga1−X
1AlX1)0.5 Pクラッド層12,In0.5
(Ga1−X2AlX2)0.5 P活性層13,p−
In0.5 (Ga1−X1AlX1)0.5 Pクラ
ッド層14及びp−In0.5 (Ga1−X3AlX
3)0.5 P中間バンドギャップ層15が成長形成さ
れている。
導体発光素子の概略構成を示す断面図である。図中10
はn−GaAs基板であり、この基板10上にはn−G
aAsバッファ層11,n−In0.5 (Ga1−X
1AlX1)0.5 Pクラッド層12,In0.5
(Ga1−X2AlX2)0.5 P活性層13,p−
In0.5 (Ga1−X1AlX1)0.5 Pクラ
ッド層14及びp−In0.5 (Ga1−X3AlX
3)0.5 P中間バンドギャップ層15が成長形成さ
れている。
【0014】ここで、活性層13は自然超格子が形成さ
れた秩序化層であり、中間バンドギャップ層15は自然
超格子が消滅した無秩序化層である。この無秩序化層に
おける無秩序化の程度は、基板側よりも出射端面側で大
きくなるほうが望ましい。また、InGaAlPのAl
組成は、 0.6≦X1≦1,0≦X2<X1,0≦X
3<X1の範囲であればよく、本実施例ではX1=0.
6 ,X2=X3=0とした。活性層13のAl組成に
より、X2=0の赤色からX2=0.5の緑色までの発
光が得られる。
れた秩序化層であり、中間バンドギャップ層15は自然
超格子が消滅した無秩序化層である。この無秩序化層に
おける無秩序化の程度は、基板側よりも出射端面側で大
きくなるほうが望ましい。また、InGaAlPのAl
組成は、 0.6≦X1≦1,0≦X2<X1,0≦X
3<X1の範囲であればよく、本実施例ではX1=0.
6 ,X2=X3=0とした。活性層13のAl組成に
より、X2=0の赤色からX2=0.5の緑色までの発
光が得られる。
【0015】中間バンドギャップ層15の上には、p−
GaAsコンタクト層16が円形に形成されている。そ
して、コンタクト層16上にp側電極17が形成され、
基板10の裏面にn側電極18が形成されている。なお
、図中19は発光領域、21はp型不純物が拡散され、
自然超格子が無秩序化した領域、22は外部出力光を示
している。
GaAsコンタクト層16が円形に形成されている。そ
して、コンタクト層16上にp側電極17が形成され、
基板10の裏面にn側電極18が形成されている。なお
、図中19は発光領域、21はp型不純物が拡散され、
自然超格子が無秩序化した領域、22は外部出力光を示
している。
【0016】次に、上記実施例素子の製造方法について
説明する。まず、表面が(100)の面方位のn−Ga
As基板10上に、MOCVD法で各層11〜16を順
次成長形成する。このときの成長条件は、活性層13及
び中間バンドギャップ層15に自然超格子が形成される
条件とした。この条件としては、成長温度690〜82
0℃、V/III 比(PH3 と III族原料のモ
ル比)200〜400、成長速度3μm/hである。
説明する。まず、表面が(100)の面方位のn−Ga
As基板10上に、MOCVD法で各層11〜16を順
次成長形成する。このときの成長条件は、活性層13及
び中間バンドギャップ層15に自然超格子が形成される
条件とした。この条件としては、成長温度690〜82
0℃、V/III 比(PH3 と III族原料のモ
ル比)200〜400、成長速度3μm/hである。
【0017】p型中間バンドギャップ層15を成長する
際には、p型不純物(例えばZn)を十分に導入し、中
間バンドギャップ層15の自然超格子を消滅させるよう
にした。この自然超格子を消滅させるために必要なp型
不純物の濃度は、6×1017cm−3〜1×1019
cm−3である。また、中間バンドギャップ層15の厚
さは5〜20nmとした。
際には、p型不純物(例えばZn)を十分に導入し、中
間バンドギャップ層15の自然超格子を消滅させるよう
にした。この自然超格子を消滅させるために必要なp型
不純物の濃度は、6×1017cm−3〜1×1019
cm−3である。また、中間バンドギャップ層15の厚
さは5〜20nmとした。
【0018】次いで、コンタクト層16上にp側電極1
7を形成し、基板10の下面にn側電極18を形成し、
電極17及びコンタクト層16を円形に残すように選択
的エッチングすることにより、前記図1に示す構造が得
られる。
7を形成し、基板10の下面にn側電極18を形成し、
電極17及びコンタクト層16を円形に残すように選択
的エッチングすることにより、前記図1に示す構造が得
られる。
【0019】このような構成であれば、電極17から注
入された電流はp型不純物(Zn)が拡散された中間バ
ンドギャップ層15の高濃度領域21で横方向に拡がり
、pクラッド層14に流れるため、発光領域19が活性
層全域に拡がることになる。さらに、光取り出し側に形
成された無秩序化層からなる中間バンドギャップ層15
のバンドギャップは、秩序化状態の活性層13のバンド
ギャップより大きくなる。このため、発光領域19から
の光は、中間バンドギャップ層15の吸収を受けること
なく取り出せることになり、光取り出し効率を飛躍的に
向上させることができる。
入された電流はp型不純物(Zn)が拡散された中間バ
ンドギャップ層15の高濃度領域21で横方向に拡がり
、pクラッド層14に流れるため、発光領域19が活性
層全域に拡がることになる。さらに、光取り出し側に形
成された無秩序化層からなる中間バンドギャップ層15
のバンドギャップは、秩序化状態の活性層13のバンド
ギャップより大きくなる。このため、発光領域19から
の光は、中間バンドギャップ層15の吸収を受けること
なく取り出せることになり、光取り出し効率を飛躍的に
向上させることができる。
【0020】本発明者らの実験によれば、図1の構成で
中間バンドギャップ層15のZnの濃度を6×1017
cm−3以上とした場合、80%に近い発光効率が得ら
れた。なお、Znを拡散しない従来構造では30%程度
であった。
中間バンドギャップ層15のZnの濃度を6×1017
cm−3以上とした場合、80%に近い発光効率が得ら
れた。なお、Znを拡散しない従来構造では30%程度
であった。
【0021】また、本実施例では中間バンドギャップ層
15をpクラッド層14上の全面に設け、この中間バン
ドギャップ層15にZn拡散による無秩序化を行ってい
るので、次のような利点がある。Znの拡散速度はAl
の組成比が小さいほど速く、InGaP層とInGaA
lP層では大きく異なる。一般には、InGaAlP層
よりもInGaP層の方が拡散速度は5倍程度速い。
15をpクラッド層14上の全面に設け、この中間バン
ドギャップ層15にZn拡散による無秩序化を行ってい
るので、次のような利点がある。Znの拡散速度はAl
の組成比が小さいほど速く、InGaP層とInGaA
lP層では大きく異なる。一般には、InGaAlP層
よりもInGaP層の方が拡散速度は5倍程度速い。
【0022】従って、前記図3に示す従来構造でp−I
nGaAlPクラッド層にZnを拡散した場合、クラッ
ド層に十分に拡散させるとInGaP活性層にもZnが
拡散してしまう。これに対し本実施例のように、p−I
nGaAlPクラッド層14上のp−InGaP中間バ
ンドギャップ層15にZnを拡散した場合、中間バンド
ギャップ層15に十分に拡散させても、クラッド層には
Znは殆ど拡散せず、従って活性層13にZnが拡散さ
れる等の不都合はない。つまり、本実施例のようにすれ
ば、Zn拡散の制御性が容易である。
nGaAlPクラッド層にZnを拡散した場合、クラッ
ド層に十分に拡散させるとInGaP活性層にもZnが
拡散してしまう。これに対し本実施例のように、p−I
nGaAlPクラッド層14上のp−InGaP中間バ
ンドギャップ層15にZnを拡散した場合、中間バンド
ギャップ層15に十分に拡散させても、クラッド層には
Znは殆ど拡散せず、従って活性層13にZnが拡散さ
れる等の不都合はない。つまり、本実施例のようにすれ
ば、Zn拡散の制御性が容易である。
【0023】図2は本発明の第2の実施例を示す概略構
成図である。図2において、(a)は上面図、(b)は
(a)の矢視A−A′断面図である。なお、図1と同一
部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略する
。
成図である。図2において、(a)は上面図、(b)は
(a)の矢視A−A′断面図である。なお、図1と同一
部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略する
。
【0024】この実施例は、図1に示す素子を1つの基
板上に複数個形成したものである。即ち、第1の実施例
と同様にして基板10上に各層11〜16を成長形成し
、さらに電極17,18を形成した後、電極17,コン
タクト層16及び中間バンドギャップ層15を分離溝2
5により電気的に分離することにより、複数の発光素子
を形成している。ここで、コンタクト層16及び電極1
7は、先の実施例とは逆に個々の素子において中央部に
円形の窓が形成されている。
板上に複数個形成したものである。即ち、第1の実施例
と同様にして基板10上に各層11〜16を成長形成し
、さらに電極17,18を形成した後、電極17,コン
タクト層16及び中間バンドギャップ層15を分離溝2
5により電気的に分離することにより、複数の発光素子
を形成している。ここで、コンタクト層16及び電極1
7は、先の実施例とは逆に個々の素子において中央部に
円形の窓が形成されている。
【0025】このような構成であれば、先の実施例と同
様に、中間バンドギャップ層15により電流を広げ、活
性層13における発光領域を広げることができる。また
、コンタクト層16が個々の発光素子の光を吸収して光
分離領域として働き、さらにpクラッド層14は抵抗が
大きいため、高濃度領域21から注入された電流はpク
ラッド層14では広がることなく流れる。このため、発
光領域19を電極直下以外に広げると共に、発光領域1
9の分離が可能となる。
様に、中間バンドギャップ層15により電流を広げ、活
性層13における発光領域を広げることができる。また
、コンタクト層16が個々の発光素子の光を吸収して光
分離領域として働き、さらにpクラッド層14は抵抗が
大きいため、高濃度領域21から注入された電流はpク
ラッド層14では広がることなく流れる。このため、発
光領域19を電極直下以外に広げると共に、発光領域1
9の分離が可能となる。
【0026】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではない。実施例では基板の主面を(100)
としたが、成長主面が{100}面から[011]方向
に15°以内に傾斜した基板であればよい。バッファ層
は、GaAsに限らずInGaP,GaAlAs,In
GaAlPなどでもよい。クラッド層は、InGaAl
P単独に限らずInGaAlP層とGaAlAsの2層
からなってもよい。中間バンドギャップ層は、クラッド
層よりもAl組成の少ない InGaAlP、又はGaAlAs,InGaPでもよ
い。活性層はアンドープに限らず、p型若しくはn型で
あってもよい。また、p側電極の形状は、円形に限るも
のではなく多角形でもよい。さらに、発光ダイオードだ
けでなく、半導体レーザ、例えば電流注入方向と光出射
方向が同一の面発光型レーザにも本発明を適用でき、こ
の際には出射端面の半導体層を無秩序化層にすればよい
。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形
して実施することができる。
れるものではない。実施例では基板の主面を(100)
としたが、成長主面が{100}面から[011]方向
に15°以内に傾斜した基板であればよい。バッファ層
は、GaAsに限らずInGaP,GaAlAs,In
GaAlPなどでもよい。クラッド層は、InGaAl
P単独に限らずInGaAlP層とGaAlAsの2層
からなってもよい。中間バンドギャップ層は、クラッド
層よりもAl組成の少ない InGaAlP、又はGaAlAs,InGaPでもよ
い。活性層はアンドープに限らず、p型若しくはn型で
あってもよい。また、p側電極の形状は、円形に限るも
のではなく多角形でもよい。さらに、発光ダイオードだ
けでなく、半導体レーザ、例えば電流注入方向と光出射
方向が同一の面発光型レーザにも本発明を適用でき、こ
の際には出射端面の半導体層を無秩序化層にすればよい
。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形
して実施することができる。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ク
ラッド層とコンタクト層の中間バンドギャップを有する
中間バンドギャップ層の原子配列を無秩序化することで
、中間バンドギャップ層に秩序状態の活性層のバンドギ
ャップより大きなバンドギャップを形成している。従っ
て、発光領域からの光を光取り出し側の電極で遮ること
なく取り出すことができ、光取り出し効率の向上をはか
ることが可能となる。
ラッド層とコンタクト層の中間バンドギャップを有する
中間バンドギャップ層の原子配列を無秩序化することで
、中間バンドギャップ層に秩序状態の活性層のバンドギ
ャップより大きなバンドギャップを形成している。従っ
て、発光領域からの光を光取り出し側の電極で遮ること
なく取り出すことができ、光取り出し効率の向上をはか
ることが可能となる。
【図1】本発明の第1の実施例に係わる半導体発光素子
の概略構成を示す断面図。
の概略構成を示す断面図。
【図2】本発明の第2の実施例の概略構成を示す平面図
及び断面図。
及び断面図。
【図3】従来の半導体発光素子の概略構成を示す断面図
。
。
10…n−GaAs基板、11…n−GaAsバッファ
層、12…n−InGaAlPクラッド層、13…In
GaAlP活性層、14…n−InGaAlPクラッド
層、15…p−InGaAlP中間バンドギャップ層、
16…p−GaAsコンタクト層、17…n側電極、1
8…p側電極、19…発光領域、21…不純物が拡散さ
れた高濃度領域、22…外部出射光、25…素子分離溝
。
層、12…n−InGaAlPクラッド層、13…In
GaAlP活性層、14…n−InGaAlPクラッド
層、15…p−InGaAlP中間バンドギャップ層、
16…p−GaAsコンタクト層、17…n側電極、1
8…p側電極、19…発光領域、21…不純物が拡散さ
れた高濃度領域、22…外部出射光、25…素子分離溝
。
Claims (1)
- 【請求項1】半導体基板と、この基板上にInGaAl
P系材料からなる活性層をクラッド層で挟んで形成され
たダブルヘテロ構造部と、このダブルヘテロ構造部上に
中間バンドギャップ層を介して形成されたコンタクト層
とを具備し、前記活性層は自然超格子が形成された秩序
化層であり、前記中間バンドギャップ層は不純物拡散に
より自然超格子の消滅した無秩序化層であり、前記中間
バンドギャップ層のバンドギャップを前記活性層のバン
ドギャップより大きくしたことを特徴とする半導体発光
素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2115391A JP2931678B2 (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | 半導体発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2115391A JP2931678B2 (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | 半導体発光素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04259263A true JPH04259263A (ja) | 1992-09-14 |
JP2931678B2 JP2931678B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=12046965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2115391A Expired - Lifetime JP2931678B2 (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | 半導体発光素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2931678B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0555704A (ja) * | 1991-08-26 | 1993-03-05 | Nec Corp | 面発光型半導体レーザとそのアレー及び面発光型発光ダイオードとそのアレー及び面発光型pnpn素子 |
JPH0974219A (ja) * | 1995-09-04 | 1997-03-18 | Nec Corp | 面発光型ダイオード及びその製造方法 |
US5861636A (en) * | 1995-04-11 | 1999-01-19 | Nec Corporation | Surface emitting visible light emiting diode having ring-shaped electrode |
JP2008135793A (ja) * | 2008-02-28 | 2008-06-12 | Oki Electric Ind Co Ltd | 半導体発光装置及びledアレイ |
-
1991
- 1991-02-14 JP JP2115391A patent/JP2931678B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0555704A (ja) * | 1991-08-26 | 1993-03-05 | Nec Corp | 面発光型半導体レーザとそのアレー及び面発光型発光ダイオードとそのアレー及び面発光型pnpn素子 |
US5861636A (en) * | 1995-04-11 | 1999-01-19 | Nec Corporation | Surface emitting visible light emiting diode having ring-shaped electrode |
JPH0974219A (ja) * | 1995-09-04 | 1997-03-18 | Nec Corp | 面発光型ダイオード及びその製造方法 |
US5821569A (en) * | 1995-09-04 | 1998-10-13 | Nec Corporation | Surface-emission type light-emitting diode and fabrication process therefor |
JP2008135793A (ja) * | 2008-02-28 | 2008-06-12 | Oki Electric Ind Co Ltd | 半導体発光装置及びledアレイ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2931678B2 (ja) | 1999-08-09 |
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