JP2005136345A - 基板処理方法、基板処理装置、測定装置およびデータ制御方法 - Google Patents

基板処理方法、基板処理装置、測定装置およびデータ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板の表面にダメージを与えずに、基板の表面からレジストを良好に除去できる基板処理方法および基板処理装置、ならびにそのような基板処理装置を実現するための測定装置およびデータ制御方法を提供する。
【解決手段】測定部14からの検出信号に基づいて、基板の表面に付着している残渣の個数が測定データ演算部61で演算されると、データ比較部63は、参照データ記憶部62に記憶されている参照データを参照して、その残渣の個数に応じたSPM往復スキャン回数を取得する。そして、そのSPM往復スキャン回数のデータを洗浄制御部57に与える。洗浄制御部57は、レシピで定められているSPM往復スキャン回数を、データ比較部63から与えられたデータに応じたSPM往復スキャン回数に変更し、その変更後のレシピに従って、薬液洗浄部13における処理のための制御を行う。
【選択図】 図6

Description

この発明は、基板を処理するための基板処理方法および基板処理装置、基板処理装置に適用される測定装置、ならびに基板処理装置におけるデータ制御方法に関する。
半導体装置の製造工程には、半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)の表面に形成された酸化膜などを選択的にエッチングする工程や、ウエハの表面にリン、砒素、硼素などの不純物を局所的に注入する工程が含まれる。これらの工程では、不所望な部分に対するエッチングまたは不純物注入を防止するため、ウエハの最表面に感光性樹脂などの有機物からなるレジスト膜がパターン形成されて、エッチングまたは不純物注入を所望しない部分がレジスト膜によってマスクされる。ウエハ上にパターン形成されたレジスト膜は、エッチングまたは不純物注入の後は不要になるから、エッチングまたは不純物注入の後には、そのウエハ上の不要となったレジスト膜を除去するためのレジスト除去処理が行われる。
レジスト除去処理は、たとえば、アッシング装置でレジスト膜をアッシング(灰化)して除去した後、ウエハを洗浄装置に搬入して、ウエハの表面からアッシング後のレジスト残渣を除去することによって達成できる。アッシング装置では、たとえば、処理対象のウエハを収容した処理室内が酸素ガス雰囲気にされて、その酸素ガス雰囲気中にマイクロ波が放射される。これにより、処理室内に酸素ガスのプラズマ(酸素プラズマ)が発生し、この酸素プラズマがウエハの表面に照射されることによって、ウエハの表面のレジストが分解されて除去される。一方、洗浄装置では、たとえば、ウエハの表面にAPM(ammonia−hydrogen peroxide mixture:アンモニア過酸化水素水)などの薬液が供給されて、ウエハの表面に対して薬液による洗浄処理(レジスト残渣除去処理)が施されることにより、ウエハの表面に付着しているレジスト残渣が除去される。
特開2001−308078号公報
アッシング装置および洗浄装置は、別装置として構成されており、それぞれ予め作成されたレシピ(処理時間および処理内容を規定した行程表)に従って動作する。ウエハの表面に形成されているレジスト膜の膜厚が大きいと、アッシング後のウエハ表面上のレジストを含む残渣が多くなり、この多量の残渣を洗浄処理で除去しきれないおそれがあった。一方、ウエハの表面に形成されているレジスト膜の膜厚が小さい場合には、過剰なアッシング(オーバアッシュ)によるダメージをウエハの表面が受けたり、薬液による洗浄処理が必要以上に長時間にわたって行われることによるダメージをウエハの表面が受けたりするおそれがあった。すなわち、アッシング装置および洗浄装置の各装置でウエハの表面の状態に応じた処理を行うことができないため、従来のアッシング装置および洗浄装置を用いたレジスト除去処理では、ウエハの表面にレジスト残りを生じたり、ウエハの表面にダメージを与えたりするおそれがあった。
そこで、この発明の目的は、基板の表面にダメージを与えずに、基板の表面からレジストを良好に除去できる基板処理方法および基板処理装置、ならびにそのような基板処理装置を実現するための測定装置およびデータ制御方法を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、少なくとも酸素を含む処理ガスのプラズマによって基板(W)上のレジストを灰化して除去するプラズマ灰化処理工程(S1)と、このプラズマ灰化処理工程の終了後に、基板上に処理液を供給して、当該基板上の除去対象物を除去する除去処理工程(S7)と、この除去処理工程の開始以前に、基板上の除去対象物の状態を測定する除去対象物状態測定工程(S3;E2)と、この除去対象物状態測定工程で測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板に対する上記除去処理工程での処理の条件を設定する除去処理条件設定工程(S5;E3)とを含むことを特徴とする基板処理方法である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
請求項1記載の発明によれば、除去処理工程の開始以前に基板上の除去対象物の状態が測定されて、この測定結果に応じた条件で当該基板に対する除去処理が行われる。たとえば、基板上の除去対象物の量に応じて除去処理工程の時間を調節することにより、基板の表面にダメージを与えることなく、基板の表面から除去対象物(たとえば、レジスト膜、またはレジストを含む残渣)を良好に除去することができる。
上記プラズマ灰化処理工程は、請求項2に記載のように、少なくとも酸素ガスとフッ素系ガスとを含み、フッ素系ガスの濃度が1体積%以下である混合ガスを処理ガスとして、その処理ガスのプラズマを発生させて、そのプラズマによって基板上のレジストを灰化して除去する工程であってもよいし、請求項3に記載のように、少なくとも酸素ガスと、フッ素系ガスと、水素ガスをその濃度が4体積%以下となるように不活性ガスで希釈したフォーミングガスとを含み、フッ素系ガスの濃度が1体積%以下であって、かつ、フォーミングガスの濃度が50体積%以下である混合ガスを処理ガスとして、その処理ガスのプラズマを発生させて、そのプラズマによって基板上のレジストを灰化して除去する工程であってもよい。これらのガスを使用することで、イオン注入やエッチングによって表面に硬化層が形成され、酸素のみでは残渣の少ないアッシングが困難となったレジストに対しても、残渣が少なく、低ダメージのアッシング処理を行うことができる。
また、請求項4に記載のように、上記プラズマ灰化処理工程は、処理対象の基板が収容されているプラズマ処理室(123)内に処理ガスを100〜6000sccmの範囲内の所定の流量で供給しつつ排気して、当該プラズマ処理室内の気圧を5〜400Paの範囲内に維持した状態で、処理ガスのプラズマを発生させて、そのプラズマによって基板上のレジストを灰化して除去する工程であることが好ましい。処理ガス流量を100sccm以上の範囲で増加させた場合、レジストアッシングによる排ガスの置換効率及びプラズマの拡散速度が増加し、高い効率で処理を行うことができるが、その一方で、処理ガス流量を6000sccm以上にすると、パーティクルなどの巻き上げを引き起こすおそれがある。また、処理圧力を5Pa以下にすると、処理ガスの密度の低下により、プラズマの密度が著しく低下し、400Pa以上にすると、励起されたプラズマの寿命が著しく短くなる。つまり、プラズマ処理室内の気圧を5〜400Paの範囲内に維持することによって、プラズマ処理室内に処理ガスのプラズマを良好に励起させることができる。
さらに、請求項5に記載のように、上記プラズマ灰化処理工程は、処理温度に依存して灰化速度が上昇する一方で、ポッピング等の残渣を増加させる現象を誘発するリスクも増加するため、処理対象の基板の温度を常温〜400℃の範囲内に保った状態で行われることがさらに好ましく、このような温度範囲内に基板の温度が維持されることにより、基板上のレジストを良好に灰化させることができる。
上記除去処理工程は、基板上に処理液を供給して、当該基板上に残っているレジスト膜を除去対象物として除去する工程であってもよいし、基板上に処理液を供給して、当該基板上に残っているレジストを含む残渣を除去対象物として除去する工程であってもよい。ここで、残渣とは、レジストを含むパーティクル(粒状)および膜状の渣をいう。上記除去処理工程が前者の工程である場合、請求項6に記載のように、上記除去対象物状態測定工程は基板上に残っているレジスト膜の膜厚を測定する工程であり、上記除去処理工程が後者の工程である場合、請求項7に記載のように、上記除去対象物状態測定工程は基板上の残渣の量を測定する工程(S5)である。
上記除去対象物状態測定工程は、上記プラズマ灰化処理工程の終了後に行われる場合には、基板を所定温度に保持した状態で行われることが好ましく、さらに、基板の周囲の雰囲気を不活性ガス雰囲気にした状態で行われることがより好ましい。また、上記プラズマ灰化処理工程がプラズマ処理室内に設けられた基板載置台上に処理対象の基板を載置した状態で行われる場合には、上記基板載置台上に基板が引き続き載置された状態で上記除去対象物状態測定工程が行われてもよい。
請求項8記載の発明は、上記除去処理工程は、処理液と気体とを衝突させて形成した当該処理液の液滴の噴流を基板上に供給して、当該基板上の除去対象物を除去する工程であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の基板処理方法である。
この発明によれば、処理液の液滴の噴流を基板上に供給することにより、処理液が有する処理能力(たとえば、酸化力)に加えて、その液滴の噴流が基板の表面に衝突したときの衝撃によって、基板上から除去対象物を排除することができる。
請求項9記載の発明は、上記除去処理工程は、基板上における処理液の液滴の噴流の供給位置を所定の範囲内で往復移動させるスキャン工程を含み、上記除去処理条件設定工程は、上記除去対象物状態測定工程で測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、上記スキャン工程における処理液の液滴の噴流の供給位置の往復移動回数を設定する工程を含むことを特徴とする請求項8記載の基板処理方法である。
この発明によれば、基板上の広い範囲に処理液の液滴の噴流を供給することができる。
また、液滴の噴流の供給位置を所定範囲内で往復移動させる場合、その往復移動回数が多いほど、基板に対して処理液の液滴の噴流による処理が強く施されるので、液滴の噴流の供給位置の往復移動回数を、除去対象物状態測定工程で測定された基板上の除去対象物の状態に応じた適切な回数に設定することにより、基板の表面にダメージを与えることなく、基板の表面から除去対象物を良好に除去することができる。
請求項10記載の発明は、上記除去処理工程は、基板上に硫酸と過酸化水素水との混合液を供給して、当該基板上の除去対象物を除去する工程であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の基板処理方法である。
この発明によれば、硫酸と過酸化水素水との混合液が有する強い酸化力によって、基板上の除去対象物を良好に除去することができる。
請求項11記載の発明は、上記除去処理条件設定工程は、上記除去対象物状態測定工程で測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板に対する上記除去処理工程の実行時間を設定する工程であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の基板処理方法である。
請求項1の発明の効果としても述べたように、基板上の除去対象物の量に応じて除去処理工程の時間を調節することにより、基板の表面にダメージを与えることなく、基板の表面から除去対象物を良好に除去することができる。
請求項12記載の発明は、上記除去対象物状態測定工程で測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板の次の基板に対する上記プラズマ灰化処理工程での処理の条件を設定するフィードバック灰化処理条件設定工程をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の基板処理方法である。
この発明によれば、除去対象物状態測定工程での測定結果を、次の基板に対するプラズマ灰化処理工程での処理の条件を設定するために利用することにより、被処理基板のばらつきに応じたアッシング処理を行えるため、プラズマ灰化処理工程で当該次の基板の表面にダメージを与えることなく、そのプラズマ灰化処理工程後の基板の表面に付着している除去対象物の量を少なく抑えるといったことが可能になる。
請求項13記載の発明は、上記除去対象物状態測定工程(E2)は、上記プラズマ灰化処理工程の途中で行われ、上記除去処理条件設定工程は、上記除去対象物状態測定工程で測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板に対する上記除去処理工程の実行時間を設定する工程(E3)であり、上記基板処理方法は、上記プラズマ灰化処理工程の途中で、上記除去処理条件設定工程で設定された上記除去処理工程の実行時間に基づいて、そのプラズマ灰化処理工程の実行時間を設定するプラズマ灰化処理時間設定工程(E4)をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の基板処理方法である。
この発明によれば、プラズマ灰化処理工程および除去処理工程の両方で、基板の表面にダメージを与えることを防止できる。
また、プラズマ灰化処理工程の処理時間と除去処理工程の処理時間との比率が、プラズマ灰化処理を行うユニット数と除去処理を行うユニット数との比率と逆になるように設定すれば、除去処理工程が実行される処理部から基板が搬出されるのとほぼ同時に、プラズマ灰化処理工程が実行される処理部から基板を搬出することができ、その搬出した基板を除去処理工程が実行される処理部に即座に搬入することができる。よって、基板処理装置を最も効率よく稼働させることができ、基板処理の速度を飛躍的に向上させることができる。
請求項14記載の発明は、上記プラズマ灰化処理工程の開始以前に、基板上の除去対象物の状態を測定するプレ除去対象物状態測定工程と、上記プレ除去対象物状態測定工程で測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板に対する上記プラズマ灰化処理工程での処理の条件を設定するフィードフォワード灰化処理条件設定工程とをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の基板処理方法である。
この発明によれば、プラズマ灰化処理工程における処理を受ける前の基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板に対するプラズマ灰化処理工程での処理の条件を適切に設定すれば、プラズマ灰化処理工程で基板の表面にダメージを与えることなく、その処理後の基板の表面に付着している残渣の個数を少なく抑えることができる。
請求項15に記載のように、上記プラズマ灰化処理工程に先立って、そのプラズマ灰化処理工程でプラズマ灰化処理を受けるべき基板上に処理液を供給するプレ処理工程が行われてもよく、この場合、請求項16に記載のように、上記プラズマ灰化処理工程の開始以前に、基板上の除去対象物の状態を測定するプレ除去対象物状態測定工程が行われ、このプレ除去対象物状態測定工程で測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板の次の基板に対する上記プレ処理工程での処理の条件を設定するプレ処理条件設定工程がさらに行われることが好ましい。
請求項17記載の発明は、処理対象の基板(W)を収容するためのプラズマ処理室(123)、このプラズマ処理室内に、少なくとも酸素を含む処理ガスを導入する処理ガス導入手段(125,42,421,422,423)および処理ガスが導入された上記プラズマ処理室内に向けてマイクロ波を放射して、処理ガスのプラズマを励起させるためのプラズマ励起手段(122,129,43)を備え、基板上のレジストをプラズマを用いて灰化して除去するためのプラズマ灰化処理を実行するプラズマ灰化処理手段(12)と、このプラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理後の基板上に処理液を供給して、当該基板上の除去対象物を除去するための除去処理を実行する除去処理手段(13)と、この除去処理手段による除去処理の開始以前に、基板上の除去対象物の状態を測定するための除去対象物状態測定手段(14,81)と、この除去対象物状態測定手段によって測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板に対する上記除去処理手段による除去処理の条件を設定する除去処理条件設定手段(63;84)とを含むことを特徴とする基板処理装置である。
このような構成の基板処理装置において、請求項1の発明を実施することができ、請求項1に関連して述べた効果を奏することができる。
上記処理ガス導入手段は、請求項18に記載のように、少なくとも酸素ガスとフッ素系ガスとを含み、フッ素系ガスの濃度が1体積%以下である混合ガスとして上記プラズマ処理室内に導入するものであってもよいし、請求項19に記載のように、少なくとも酸素ガスと、フッ素系ガスと、水素ガスをその濃度が4体積%以下となるように不活性ガスで希釈したフォーミングガスとを含み、フッ素系ガスの濃度が1体積%以下であって、かつ、フォーミングガスの濃度が50体積%以下である混合ガスを処理ガスとして上記プラズマ処理室内に導入するものであってもよい。
上記除去対象物状態測定手段は、請求項22に記載のように、基板上に残っているレジスト膜の膜厚を測定するもの(81)であってもよいし、請求項23に記載のように、基板上に残っているレジストを含む残渣の量を測定するもの(14)であってもよい。
請求項20記載の発明は、上記プラズマ処理室内の気体を排気するための排気手段(124,41)と、上記プラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理の際に、上記処理ガス導入手段および排気手段を制御して、上記プラズマ処理室内に処理ガスを100〜6000sccmの範囲内の所定の流量で供給しつつ排気して、上記プラズマ処理室内の気圧を5〜400Paの範囲内に維持する気圧制御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項17乃至19のいずれかに記載の基板処理装置である。
このような構成の基板処理装置において、請求項4の発明を実施することができ、請求項4に関連して述べた効果を奏することができる。
請求項21記載の発明は、上記プラズマ処理室内に設けられていて、処理対象の基板が載置される基板載置台(127)と、上記基板載置台に載置された基板を加熱するための基板加熱手段(128)と、上記プラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理の際に、上記基板加熱手段を制御して、上記基板載置台に載置された基板の温度を常温〜400℃の範囲内に保持する灰化処理時基板温度制御手段(44)とをさらに含むことを特徴とする請求項17乃至20のいずれかに記載の基板処理装置である。
このような構成の基板処理装置において、請求項5の発明を実施することができ、請求項5に関連して述べた効果を奏することができる。
請求項24記載の発明は、上記除去処理手段は、基板上に硫酸と過酸化水素水との混合液を供給する硫酸過水供給手段(52)を備えていることを特徴とする請求項17乃至23のいずれかに記載の基板処理装置である。
上記硫酸過水供給手段を備えていれば、請求項10の発明を実施することができ、請求項10に関連して述べた効果を奏することができる。
請求項25記載の発明は、上記除去処理手段は、処理液と気体とを衝突させて形成した当該処理液の液滴の噴流を基板上に供給する噴流供給手段(133)を備えていることを特徴とする請求項17乃至24のいずれかに記載の基板処理装置である。
上記噴流供給手段を備えていれば、請求項8の発明を実施することができ、請求項8に関連して述べた効果を奏することができる。
請求項26記載の発明は、上記除去処理手段は、基板上における上記噴流供給手段からの噴流の供給位置を所定の範囲内で往復移動させるスキャン手段(56,135,136)をさらに備え、上記除去処理条件設定手段は、上記除去対象物状態測定手段によって測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、上記スキャン手段による基板上における噴流の供給位置の往復移動回数を設定するものであることを特徴とする請求項25記載の基板処理装置である。
このような構成の基板処理装置において、請求項9の発明を実施することができ、請求項9に関連して述べた効果を奏することができる。
請求項27記載の発明は、上記除去処理条件設定手段は、上記除去対象物状態測定手段によって測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板に対する上記除去処理手段による除去処理の実行時間を設定するものであることを特徴とする請求項17乃至26のいずれかに記載の基板処理方法である。
このような構成の基板処理装置において、請求項11の発明を実施することができ、請求項11に関連して述べた効果を奏することができる。
請求項28記載の発明は、上記除去対象物状態測定手段によって測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板の次の基板に対する上記プラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理の条件を設定するフィードバック灰化処理条件設定手段(63)をさらに含むことを特徴とする請求項17乃至27のいずれかに記載の基板処理装置である。
このような構成の基板処理装置において、請求項12の発明を実施することができ、請求項12に関連して述べた効果を奏することができる。
請求項29記載の発明は、上記除去対象物状態測定手段は、上記プラズマ灰化処理工程の途中で、基板上の除去対象物の状態を測定するためのもの(81)であり、上記除去処理条件設定手段は、上記除去対象物状態測定手段によって測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板に対する上記除去処理手段による除去処理の実行時間を設定するものであり、上記基板処理装置は、上記プラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理の途中で、上記除去処理条件設定手段によって設定された除去処理の実行時間に基づいて、そのプラズマ灰化処理の実行時間を設定するプラズマ灰化処理時間設定手段(84)をさらに含むことを特徴とする請求項17乃至27のいずれかに記載の基板処理装置である。
このような構成の基板処理装置において、請求項13の発明を実施することができ、請求項13に関連して述べた効果を奏することができる。
請求項30記載の発明は、上記プラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理の開始以前に、基板上の除去対象物の状態を測定するプレ除去対象物状態測定手段(14A)と、上記プレ除去対象物状態測定手段によって測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板に対する上記プラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理の条件を設定するフィードフォワード灰化処理条件設定手段とをさらに含むことを特徴とする請求項17乃至29のいずれかに記載の基板処理装置である。
このような構成の基板処理装置において、請求項14の発明を実施することができ、請求項14に関連して述べた効果を奏することができる。
請求項31記載の発明は、上記プラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理工程に先立って、そのプラズマ灰化処理を受けるべき基板上に処理液を供給するプレ処理手段(13)をさらに含むことを特徴とする請求項17乃至30のいずれかに記載の基板処理装置である。
このような構成の基板処理装置において、請求項15の発明を実施することができる。
請求項32記載の発明は、上記プラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理の開始以前に、基板上の除去対象物の状態を測定するプレ除去対象物状態測定手段(14A)と、このプレ除去対象物状態測定手段によって測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板の次の基板に対する上記プレ処理手段による処理の条件を設定するプレ処理条件設定手段とをさらに含むことを特徴とする請求項31記載の基板処理装置である。
このような構成の基板処理装置において、請求項16の発明を実施することができ、請求項16に関連して述べた効果を奏することができる。
請求項33記載の発明は、基板(W)上のレジストをプラズマを用いて灰化して除去するためのプラズマ灰化処理を実行するプラズマ灰化処理部(12)と、このプラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理後の基板上に処理液を供給して、当該基板上の除去対象物を除去するための除去処理を実行する除去処理部(13)とを備えた基板処理装置に適用される測定装置であって、上記除去処理部における除去処理の開始以前に、基板上の除去対象物の状態を測定する測定手段(14,81)と、この測定手段による測定結果を上記除去処理部における除去処理を制御するための除去処理制御手段(57)に入力するための測定結果フィードフォワード入力手段(63,84)とを含むことを特徴とする測定装置である。
この発明によれば、測定手段による測定結果を除去処理制御手段に入力することができる。これにより、除去処理部における除去処理の開始前の基板上の除去対象物の状態に基づいて、除去処理部における除去処理をフィードフォワード的に制御することが可能になる。
請求項34記載の発明は、上記測定手段による測定結果を上記プラズマ灰化処理部におけるプラズマ灰化処理を制御するための灰化処理制御手段(44)に入力するための測定結果フィードバック入力手段(63)をさらに含むことを特徴とする請求項33記載の測定装置である。
この発明によれば、測定手段による測定結果を灰化処理制御手段に入力することができる。これにより、除去処理部における除去処理の開始前の基板上の除去対象物の状態に基づいて、当該基板の次の基板に対するプラズマ灰化処理をフィードバック的に制御することが可能になる。
請求項35記載の発明は、基板(W)上のレジストをプラズマを用いて灰化して除去するためのプラズマ灰化処理を実行するプラズマ灰化処理部(12)と、このプラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理後の基板上に処理液を供給して、当該基板上の除去対象物を除去するための除去処理を実行する除去処理部(13)と、上記除去処理部における除去処理の開始以前に、基板上の除去対象物の状態を測定する測定手段(14,81)とを備えた基板処理装置におけるデータ制御方法であって、上記測定手段による測定結果を表すデータを取得するデータ取得ステップと、このデータ取得ステップで取得したデータを、上記除去処理部における除去処理を制御するための除去処理制御手段(57)に入力するデータフィードフォワード入力ステップとを含むことを特徴とするデータ制御方法である。
この発明によれば、除去処理部における除去処理の開始前の基板上の除去対象物の状態に基づいて、除去処理部における除去処理をフィードフォワード的に制御することが可能になる。
請求項36記載の発明は、上記測定手段による測定結果を表すデータを、上記プラズマ灰化処理部におけるプラズマ灰化処理を制御するための灰化処理制御手段(44)に入力するデータフィードバック入力ステップをさらに含むことを特徴とする請求項35記載のデータ制御方法である。
この発明によれば、除去処理部における除去処理の開始前の基板上の除去対象物の状態に基づいて、当該基板の次の基板に対するプラズマ灰化処理をフィードバック的に制御することが可能になる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置のレイアウトを示す簡略化した平面図である。この基板処理装置は、基板の一例としてのウエハWに対してレジスト除去処理を行うための装置であり、具体的には、レジストパターン(レジストコーティング、露光および現像の各工程を経ることによってパターン形成されたレジスト膜)が形成された酸化膜などの薄膜上にエッチング液を供給することにより、その薄膜が選択的にエッチングされたウエハW、または、レジストパターンが形成された表面上にリン、砒素、硼素などの不純物のイオンを照射することにより、その表面に不純物が局所的に注入されたウエハWを処理対象として、ウエハWの表面から不要になったレジストパターンを除去する処理を行うための装置である。
この基板処理装置は、基板処理部1と、この基板処理部1に結合されたインデクサ部2とを備えている。また、インデクサ部2の基板処理部1が結合されている側とは反対側には、それぞれ1つのカセットCを載置可能な複数(この実施形態では3つ)のカセット載置台3が並べて設けられている。カセットCは、この基板処理装置が設置された工場内でウエハWを搬送する際に用いられるものであり、複数枚のウエハWを多段に積層した状態で収容して保持することができる。
基板処理部1には、平面視において、インデクサ部2の中央部に隣接する位置に基板搬送部11が配置され、この基板搬送部11の周囲をU字状に取り囲むように、各2つのプラズマアッシング部12、薬液洗浄部13および測定部14が配置されている。たとえば、2つのプラズマアッシング部12と2つの薬液洗浄部13とは、基板搬送部11を挟んで互いに対向している。
基板搬送部11には、基板搬送ロボット15が備えられている。基板搬送ロボット15は、プラズマアッシング部12、薬液洗浄部13および測定部14にアクセスすることができ、これらの各部12〜14との間で相互にウエハWの受け渡しを行うことができるようになっている。
インデクサ部2には、インデクサロボット21が備えられていて、このインデクサロボット21は、カセット載置台3に載置されたカセットCにアクセスして、カセットCから未処理のウエハWを取り出すことができ、その取り出した未処理のウエハWを基板搬送ロボット15に受け渡すことができる。また、インデクサロボット21は、処理済のウエハWを基板搬送ロボット15から受け取ることができ、その受け取ったウエハWをカセット載置台3に載置されたカセットCに収納することができる。処理済のウエハWは、そのウエハWが未処理の状態のときに収容されていたカセットCに収納されてもよいし、未処理のウエハWを収容するカセットCと処理済のウエハWを収容するカセットCとを分けておいて、未処理の状態のときに収容されていたカセットCとは別のカセットCに収容されてもよい。
図2は、上記の基板処理装置による全体的な動作を説明するためのフローチャートである。インデクサロボット21によってカセットCから未処理のウエハWが取り出されて、そのウエハWが基板搬送ロボット15に受け渡されると、基板搬送ロボット15は、そのウエハWを2つのプラズマアッシング部12のいずれか一方に搬入する。プラズマアッシング部12では、ウエハWに対して、ウエハWの表面上のレジストパターンをアッシング(灰化)して除去する処理が行われる(ステップS1)。プラズマアッシング部12における処理は、ウエハWの表面へのイオン注入の有無やその注入条件などに応じて選択されたレシピに従って行われる。このプラズマアッシング部12における処理が完了すると、基板搬送ロボット15によって、プラズマアッシング部12からウエハWが取り出されて、そのウエハWが2つの測定部14のいずれか一方に搬入される(ステップS2)。
測定部14には、たとえば、照明光学系からの光でウエハWの表面を照明し、このときのウエハWの表面からの反射光または散乱光に基づく画像処理によって、ウエハWの表面に付着している残渣(レジストを含むパーティクル(粒状)および/または膜状の渣)の密度を検出する構成の測定装置が備えられている。測定部14では、その測定装置の出力に基づいて、ウエハWの表面上に残っている残渣の個数(残渣数)が測定される(ステップS3)。
残渣数の測定の後、ウエハWの表面へのイオン注入の有無やその注入条件などに応じて、薬液洗浄部13における処理のレシピが選択されるとともに(ステップS4)、また、その選択されたレシピで定められている処理条件が、測定部14における測定結果に応じた適切な条件に変更される(ステップS5)。そして、基板搬送ロボット15によって、測定部14からウエハWが取り出されて、そのウエハWが2つの薬液洗浄部13のいずれか一方に搬入されると(ステップS6)、処理条件が変更されたレシピに従って、薬液洗浄部13における処理がウエハWに対して行われる(ステップS7)。
薬液洗浄部13では、ウエハWの表面にSPM(sulfuric acid/hydrogen peroxide mixture:硫酸過酸化水素水)の液滴の噴流が供給されて、ウエハWの表面に付着しているレジストを含む残渣が、SPMが有する強い酸化力およびSPMの液滴の噴流がウエハWの表面に衝突したときの衝撃によってウエハWの表面から排除される。この薬液洗浄部13における処理が完了すると、基板搬送ロボット15によって、薬液洗浄部13からウエハWが取り出されて、そのウエハWが処理済のウエハWとしてインデクサロボット21に受け渡される。そして、インデクサロボット21によって、処理済のウエハWがカセットCに収納される。
図3は、プラズマアッシング部12の構成を説明するための図解的な断面図である。プラズマアッシング部12は、アルミ材などを用いて形成された真空容器121と、この真空容器121の開放された上面を閉塞するように設けられた誘電体窓122と、真空容器121および誘電体窓122によって形成されるプラズマ処理室123からの排気のための排気口124と、プラズマ処理室123に処理ガスを導入するためのガス導入管125と、プラズマ処理室123の気圧を検出するための圧力計126と、プラズマ処理室123に配置されて、ウエハWを載置して保持するためのウエハステージ127と、このウエハステージ127に内蔵されたヒータ128と、誘電体窓122の上方に設けられて、マイクロ波などの高周波電力を誘電体窓122に向けて供給(導波)するための高周波電力供給器(マイクロ波導波管)129とを備えている。
排気口124には、真空ポンプやバルブなどを含む排気装置41が接続されており、この排気装置41を作動させることによって、プラズマ処理室123のガスを排気口124を通して排気することができる。また、排気装置41による排気速度を制御することにより、プラズマ処理室123の気圧を調節することができる。
ガス導入管125には、バルブや流量制御器などを含むガス導入装置42が接続されている。ガス導入装置42には、酸素含有ガス源421からの酸素含有ガス、フッ素含有ガス源422からのフッ素含有ガス(フッ素系ガス)およびフォーミングガス源423からのフォーミングガスが供給されるようになっており、ガス導入装置42内の各ガス供給ライン(酸素含有ガス供給ライン、フッ素含有ガス供給ライン、フォーミングガス供給ライン)上に設けられたバルブの開閉を制御することによって、ガス導入管125からプラズマ処理室123に導入される処理ガスに含まれるガスの種類を変更することができる。また、各ガス供給ライン上に設けられた流量制御器を制御することにより、ガス導入管125からプラズマ処理室123に導入される処理ガスの流量およびその処理ガスに含まれる各ガス成分の濃度(ガス混合比)を変更することができる。
なお、酸素含有ガスとしては、O2、N2O、NO2、CO2などを例示することができる。また、フッ素含有ガスとしては、F2、NF3、SF6、CF4、C26、C48、CHF3、CH22、CH3F、C38、S22、SF2、SF4、SOF2などを例示することができる。さらにまた、フォーミングガスにおいて使用される水素の希釈ガスとしては、He、Ne、Arなどの希ガスのほか、窒素などを使用することができる。
高周波電力供給器129には、マイクロ波電源などの高周波電源43が接続されている。高周波電源43としては、マイクロ波電源に限らず、VHF電源やRF電源などを用いてもよく、この場合には、棒状アンテナ、コイル、誘導結合用電極、容量結合用電極などを用いて、高周波電源43からの高周波電力を誘電体窓122に向けて供給することができる。
また、プラズマアッシング部12は、マイクロコンピュータを含む構成のアッシング制御部44を備えている。アッシング制御部44には、圧力計126、ならびに酸素含有ガス源421、フッ素含有ガス源422およびフォーミングガス源423からガス導入装置42へと延びた各ガス供給ラインに介装されて、酸素含有ガス、フッ素含有ガスおよび窒素ガスの流量をそれぞれ検出するための流量計424,425,426の検出信号が入力されるようになっている。アッシング制御部44は、各入力信号に基づいて、ヒータ128、排気装置41、ガス導入装置42および高周波電源43を制御する。
図4は、プラズマアッシング部12における処理を説明するためのフローチャートである。プラズマ処理室123に搬入されたウエハWは、その表面を上方に向けた状態でウエハステージ127上に載置される(ステップT1)。また、ウエハステージ127に内蔵されたヒータ128は、ウエハWの搬入前から所定温度に発熱制御されている。これにより、ウエハWがウエハステージ127上に載置されると、そのヒータ128からの発熱によって、ウエハWがヒータ128の発熱温度(上記所定温度)付近まで加熱される(ステップT2)。
ヒータ128の発熱温度は、たとえば、常温〜400℃の範囲内に設定されるとよく、70〜250℃の範囲内に設定されることが好ましい。さらに、高濃度のイオン注入により、レジスト表層に緻密な硬化層が形成されている場合には、レジストパターンのポッピングによるウエハWの汚染を防止するために、そのポッピングを生じないような温度範囲内(たとえば、70〜100℃)に設定されることがより好ましい。
つづいて、排気口124に接続された排気装置41の真空ポンプが制御されて、たとえば、プラズマ処理室123の気圧が1.33×10-7Pa以下になるまで、プラズマ処理室123の排気が行われる(ステップT3)。その後、ガス導入装置42が制御されて、ガス導入管125からプラズマ処理室123に、たとえば、フッ素含有ガスをその濃度が1体積%以下となるように酸素ガス(O2)中に添加して得られる混合ガスが処理ガスとして導入される(ステップT4)。プラズマ処理室123に導入される処理ガスの流量は、100〜6000sccmの範囲内で制御されて、この処理ガスの導入流量と排気装置41による排気流量との制御によって、プラズマ処理室123の気圧が5〜400Paの範囲内に維持される。
なお、処理ガスは、少なくとも酸素(原子)を含むガスであればよいが、高ドーズのイオンが注入されたレジストなど難灰化性のレジストの場合には、たとえば、水素ガス(H2)をその濃度が4体積%以下となるように窒素、アルゴン、ヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノンなどの不活性ガスで希釈したフォーミングガスがガス導入装置42に供給されるように構成して、フッ素含有ガスの濃度が1体積%以下となり、かつ、フォーミングガスの濃度が50体積%以下となるように、フッ素含有ガス、フォーミングガスおよび酸素ガスを混合して得られる混合ガスを処理ガスとして用いることにより、残渣の少ないアッシングを、ウエハWへのダメージを与えることなく行うことができる。
こうしてプラズマ処理室123に処理ガスが充満した状態で、高周波電源43から高周波電力としてのマイクロ波が出力される(ステップT5)。マイクロ波は、高周波電力供給器129によって誘電体窓122へと導かれ、さらに誘電体窓122を透過して、プラズマ処理室123に放射される。そして、その放射されるマイクロ波のエネルギーにより、プラズマ処理室123に処理ガスの高密度プラズマが励起され、この高密度プラズマによって発生した酸素活性種などが、ウエハWの表面に形成されているレジストパターンに到達して、レジストパターンがアッシングされていく。
マイクロ波の出力が所定時間続けられると(ステップT6でYES)、高周波電源43からのマイクロ波の出力が停止されるとともに(ステップT7)、ガス導入管125からプラズマ処理室123への処理ガスの導入が停止される(ステップT8)。処理ガスの導入停止後も、プラズマ処理室123に残っている処理ガス(残ガス)を除去するために、排気装置41によるプラズマ処理室123の排気が続けられる(ステップT9)。その後、プラズマ処理室123がほぼ真空状態になると、ガス導入装置42が制御されて、ガス導入管125からプラズマ処理室123に窒素ガスが導入される(ステップT10)。そして、プラズマ処理室123の気圧が常圧まで上がると、プラズマ処理室123への窒素ガスの導入が停止されて、レジストパターンがアッシングされて除去されたウエハWがプラズマ処理室123から搬出される(ステップT11)。
このプラズマアッシング部12における処理後のウエハWの表面状態(ウエハWの表面に付着している残渣の個数)は、プラズマ処理室123に導入される処理ガスの組成、プラズマ励起時のプラズマ処理室123の気圧、マイクロ波の出力(電力量)、ウエハWの温度、プラズマによる処理時間によって異なる。したがって、これらのうちの少なくとも1つをパラメータとして変更することにより、プラズマアッシング部12における処理後のウエハWの表面に付着している残渣の個数を制御することができる。
図5は、薬液洗浄部13の構成を説明するための図解的な断面図である。薬液洗浄部13は、隔壁で区画された薬液処理室131に、ウエハWをほぼ水平に保持して回転させるためのスピンチャック132と、このスピンチャック132に保持されたウエハWの表面にSPMの液滴の噴流を供給するための二流体スプレーノズル133と、ウエハWから流下または飛散するSPMなどの処理液を受け取るためのカップ134とを備えている。
スピンチャック132は、たとえば、複数個の挟持部材でウエハWを挟持することにより、ウエハWをほぼ水平な姿勢で保持することができる。スピンチャック132には、回転駆動機構51からの回転力が与えられるようになっていて、これにより、複数個の挟持部材で保持したウエハWをほぼ水平な姿勢を保ったまま回転させることができる。
二流体スプレーノズル133には、所定温度に温度調節されたSPM(H2SO4+H22)を供給するためのSPM供給管52と、窒素ガス供給源からの高圧の窒素ガス(N2)を供給するための高圧窒素ガス供給管53とが接続されている。二流体スプレーノズル133にSPMと高圧窒素ガスとが同時に供給されると、そのSPMと高圧窒素ガスとが混合されて、SPMの微細な液滴が形成され、このSPMの液滴が噴流となって、二流体スプレーノズル133から吐出される。SPM供給管52の途中部には、二流体スプレーノズル133へのSPMの供給を制御するためのSPM供給バルブ54が介装されている。また、高圧窒素ガス供給管53の途中部には、二流体スプレーノズル133への窒素ガスの供給を制御するための高圧窒素ガス供給バルブ55が介装されている。
また、二流体スプレーノズル133は、少なくともウエハWの回転中心からその周縁部に至る範囲を含む範囲で液滴の供給位置を変更できるスキャンノズルとしての基本形態を有している。具体的には、スピンチャック132の側方には、旋回軸135が鉛直方向にほぼ沿って配置されており、二流体スプレーノズル133は、その旋回軸135の上端部からほぼ水平に延びたノズルアーム136の先端部に取り付けられている。旋回軸135には、旋回駆動機構56からの駆動力が与えられるようになっていて、旋回軸135を所定の角度範囲内で往復回転させることにより、スピンチャック132に保持されたウエハWの上方でノズルアーム136を揺動させることができ、これに伴って、スピンチャック132に保持されたウエハWの表面上で、二流体スプレーノズル133からの液滴の噴流の供給位置をスキャン(移動)させることができる。
さらに、薬液洗浄部13は、マイクロコンピュータを含む構成の洗浄制御部57を備えている。洗浄制御部57は、ウエハWに対する処理の際に、回転駆動機構51および旋回駆動機構56を制御し、また、SPM供給バルブ54および高圧窒素ガス供給バルブ55の開閉を制御する。
ウエハWがスピンチャック132に受け渡されると、まず、回転駆動機構51が制御されて、スピンチャック132に保持されたウエハWが所定の回転速度で回転される。また、旋回駆動機構56が制御されて、二流体スプレーノズル133がカップ134の外側に設定された待機位置からスピンチャック132に保持されたウエハWの上方に設定された処理開始位置に配置される。
つづいて、SPM供給バルブ54および高圧窒素ガス供給バルブ55が開かれる。これにより、二流体スプレーノズル133にSPMと高圧窒素ガスとが供給されて、二流体スプレーノズル133からSPMの液滴の噴流が吐出される。この一方で、旋回駆動機構56が制御されて、二流体スプレーノズル133からの液滴の噴流が導かれるウエハWの表面上の供給位置(SPM供給位置)が、ウエハWの回転中心からウエハWの周縁部に至る範囲内を円弧状の軌跡を描きつつ移動する。これにより、ウエハWの表面に付着している残渣が、SPMが有する強い酸化力およびSPMの液滴の噴流がウエハWの表面に衝突したときの衝撃によってウエハWの表面から排除されていく。
ウエハWの表面におけるSPM供給位置が所定回数往復スキャンされると、SPM供給バルブ54および高圧窒素ガス供給バルブ55が閉じられて、二流体スプレーノズル133がカップ134の外側に設定された待機位置に戻される。その後は、ウエハWの表面にDIW(脱イオン化された純水)が供給されて、ウエハWの表面に付着しているSPMがDIWによって洗い流される。DIWの供給が一定時間にわたって続けられると、DIWの供給が停止され、つづいて、回転駆動機構51が制御され、ウエハWを高回転速度(たとえば、3000rpm)で回転させて、ウエハWに付着しているDIWが遠心力で振り切って乾燥させる処理が行われる。この処理が完了すると、回転駆動機構51が制御されて、スピンチャック132によるウエハWの回転が止められた後、薬液処理室131から処理済のウエハWが搬出されていく。
この薬液洗浄部13における処理による残渣の除去率およびウエハWの表面へのダメージは、ウエハWの表面におけるSPM供給位置の往復スキャン回数(以下、単に「SPMスキャン回数」という。)、二流体スプレーノズル133への高圧窒素ガスの供給流量(供給圧)、SPMの組成、SPMの温度などによって変化する。したがって、プラズマアッシング部12における処理後のウエハWの表面状態(ウエハWの表面に付着している残渣の個数)に応じて、ウエハWの表面におけるSPM往復スキャン回数または二流体スプレーノズル133への高圧窒素ガスの供給流量などを制御することにより、残渣が付着しておらず、また、ダメージを受けていないウエハWを得ることができる。
図6は、上記の基板処理装置全体の電気的構成を示すブロック図である。この基板処理装置は、プラズマアッシング部12の動作を制御するためのアッシング制御部44および薬液洗浄部13の動作を制御するための洗浄制御部57の他に、測定部14に備えられた測定装置の検出信号に基づいて、ウエハWの表面に付着している残渣の個数(全個数)を演算する測定データ演算部61と、予め作成された参照データを記憶している参照データ記憶部62と、この参照データ記憶部62に記憶されている参照データを参照して、測定データ演算部61の演算結果(測定部14の測定結果)に応じた薬液洗浄部13における処理の条件を取得するデータ比較部63とを備えている。
参照データ記憶部62に記憶されている参照データは、たとえば、図7に示すように、粒径0.1μm以上の残渣の個数を適当な11の範囲に分けて、各範囲ごとに適切なSPM往復スキャン回数を定めて対応づけることにより作成されたテーブル形式のデータである。
データ比較部63は、測定部14での測定対象のウエハWの表面に付着している残渣の個数が測定データ演算部61によって演算されると、参照データを参照して、その演算された残渣の個数が属する範囲を認定し、この範囲に対応づけられているSPM往復スキャン回数を取得する。たとえば、ウエハWの表面に付着している残渣の個数が50個であれば、範囲「40〜60個」に対応づけられているSPM往復スキャン回数「2」を参照データの中から取得する。また、ウエハWの表面に付着している残渣の個数が3500個であれば、範囲「1000〜5000個」に対応づけられているSPM往復スキャン回数「4」を参照データの中から取得する。そして、データ比較部63は、そのようにして取得したSPM往復スキャン回数のデータを洗浄制御部57に与える。
これを受けて、洗浄制御部57は、レシピで定められているSPM往復スキャン回数を、データ比較部63から与えられたデータに応じたSPM往復スキャン回数に変更し、その変更後のレシピに従って、薬液洗浄部13における処理のための制御を行う。これにより、薬液洗浄部13では、ウエハWの表面におけるSPM供給位置の往復スキャンが、そのウエハWの表面に付着している残渣の個数に応じた適切な回数だけ行われる。よって、ウエハWの表面にダメージを与えることなく、ウエハWの表面に付着している残渣を良好に除去することができる。
なお、SPM往復スキャン回数を変更すると、それに伴って薬液洗浄部13における処理時間が変わるから、SPM往復スキャン回数の変更は、薬液洗浄部13における処理時間と実質的に同じであると言える。
この実施形態では、プラズマアッシング部12における処理後のウエハWの表面に付着している残渣の個数に応じて、薬液洗浄部13による処理におけるSPM往復スキャン回数が変更される場合を例にとって説明したが、薬液洗浄部13で行われる処理の他の条件が変更されてもよく、たとえば、二流体スプレーノズル133への高圧窒素ガスの供給流量が変更されてもよい。
また、この実施形態では、プラズマアッシング部12における処理後のウエハWの表面に付着している残渣の個数に基づいて、薬液洗浄部13の処理がフィードフォワード的に制御される構成を取り上げて説明したが、これに加えて、プラズマアッシング部12における処理(当該ウエハWの次のウエハWに対する処理)が、プラズマアッシング部12における処理後のウエハWの表面に付着している残渣の個数に基づいてフィードバック的に制御されるようにしてもよい。具体的には、プラズマアッシング部12における処理条件(プラズマ処理室123に導入される処理ガスの組成、プラズマ励起時のプラズマ処理室123の気圧、マイクロ波の出力、ウエハWの温度およびプラズマによる処理時間のうちの少なくとも1つの条件)を適切に設定するための参照データを参照データ記憶部62に記憶させておき、データ比較部63によって算出された測定データ演算部61の演算結果(測定部14の測定結果)が変動した場合、その参照データに基づいてそれを修正するために調整されるべき処理条件およびその調整幅が取得され、さらに、図6に二点鎖線で示すように、この取得した処理条件調整のデータがアッシング制御部44に与えられることにより、プラズマアッシング部12における処理のレシピの内容が変更されるようにしてもよい。こうすることにより、プラズマアッシング部12における処理でウエハWの表面にダメージを与えることなく、その処理後のウエハWの表面に付着している残渣の個数を少なく抑えることができる。
図8は、この発明の他の実施形態に係る基板処理装置の電気的構成を示すブロック図である。この図8において、上述の図6に示された各部と同様な機能を有する部分には、図6の場合と同一の参照符号を付して示す。
この実施形態では、プラズマアッシング部12に、ウエハWの表面上のレジストパターンの膜厚に応じた検出信号を出力する測定装置81が備えられている。このような測定装置81としては、光干渉式の膜厚測定器や、排気口124(図3参照)と排気装置41(図3参照)との間の排気ライン上に設けられて、排気口124からの排気の組成を検出する四重極質量分析装置(通称:Q−MASS)を用いることができる。測定装置81の検出信号は、測定データ演算部82に入力されるようになっており、測定データ演算部82は、測定装置81からの入力信号に基づいて、プラズマアッシング部12における処理中にウエハWの表面に残っているレジストパターンの膜厚を求める(in−situ膜厚測定)。測定装置81として四重極質量分析装置が採用された場合には、測定装置81によって検出される排気口124からの排気中に含まれるアッシングされたレジスト成分の経時変化データから、測定データ演算部82によって、プラズマアッシング部12での処理によるレジストパターンのアッシングの進み具合が推定され、これに基づいてレジストパターンの膜厚が求められるとよい。
また、予め作成された参照データを記憶している参照データ記憶部83と、この参照データ記憶部83に記憶されている参照データを参照して、薬液洗浄部13およびプラズマアッシング部12における各処理時間を取得するデータ比較部84とを備えている。
参照データ記憶部83に記憶されている参照データは、たとえば、図9に示すように、ウエハWの表面に残っているレジストパターンの膜厚(残膜厚)を適当な6つの範囲に分けて、各範囲ごとに、薬液洗浄部13における適切な処理時間(ウエハWの表面にダメージを与えることなく、そのウエハWの表面からレジストパターンを完全に除去することができる処理時間。以下、単に「SPM処理時間」という。)をSPMの温度別に定めることによって作成されたレジスト膜厚−処理時間テーブルのデータである。
図10は、図8に示す基板処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。プラズマアッシング部12にウエハWが搬入されて、そのウエハWに対する処理が開始されると、その処理開始と同時に、処理開始からの経過時間t1のカウントが開始される(ステップE1)。
また、プラズマアッシング部12におけるウエハWに対する処理が開始されると、測定データ演算部82は、測定装置81からの入力信号に基づいて、ウエハWの表面に残っているレジストパターンの膜厚を求める(ステップE2)。そして、測定データ演算部82によってレジストパターンの膜厚が求められると、つづいて、データ比較部84によって、参照データ記憶部83に記憶されている参照データが参照されて、その求められた膜厚が属する参照データ中の範囲を認定し、この範囲に対応づけられているSPM処理時間の中から、薬液洗浄部13で用いられるSPMの温度に応じたSPM処理時間が取得される(ステップE3)。たとえば、ウエハWの表面に残っているレジストパターンの膜厚が15nmであり、薬液洗浄部13で用いられるSPMの温度が80℃であれば、範囲「10〜50nm」および温度80℃に対応づけられているSPM処理時間「100sec」が取得される。また、ウエハWの表面に残っているレジストパターンの膜厚が320nmであり、薬液洗浄部13で用いられるSPMの温度が100℃であれば、範囲「200〜500nm」および温度100℃に対応づけられているSPM処理時間「300sec」が取得される。
この後、処理開始からの経過時間t1がデータ比較部84によって取得されたSPM処理時間t2を超えているかどうかが調べられる(ステップE4)。経過時間t1がSPM処理時間t2を超えていなければ、測定データ演算部82によってレジストパターンの膜厚が再び求められ、さらに、その膜厚に応じたSPM処理時間t2がデータ比較部84によって取得される。すなわち、処理開始からの経過時間t1がSPM処理時間t2を超えるまで、SPM処理時間t2が繰り返し取得し直される。
処理開始からの経過時間t1がSPM処理時間t2を超えると、ウエハWの表面にレジストパターンを膜状態で残したまま、プラズマアッシング部12における処理が終了される。そして、プラズマアッシング部12からウエハWが取り出されて、そのウエハWは薬液洗浄部13に搬入される(ステップE5)。また、データ比較部84によって最後に取得されたSPM処理時間t2のデータが洗浄制御部57に与えられる。これを受けて、洗浄制御部57は、薬液洗浄部13における処理のレシピで定められている処理時間を、データ比較部84から与えられたデータに応じたSPM処理時間t2に変更し、その変更後のレシピに従って、薬液洗浄部13における処理のための制御を行う。これにより、薬液洗浄部13では、ウエハWに対する処理がSPM処理時間t2にわたって行われる(ステップE6)。SPM処理時間t2は、ウエハWの表面に残っているレジストパターンの膜厚に応じて適切に定められているから、薬液洗浄部13における処理がSPM処理時間t2にわたって行われることにより、プラズマアッシング部12からの搬出時にウエハWの表面に膜状態で残っていたレジストパターンは、ウエハWの表面にダメージを与えることなく、ウエハWの表面上からきれいに排除される。
以上のように、この実施形態の構成によっても、ウエハWの表面にダメージを与えることなく、ウエハWの表面から不要なレジストパターンを良好に除去することができる。
しかも、ウエハWに対するプラズマアッシング部12における処理は、その後に当該ウエハWが薬液洗浄部13で処理を受ける時間(SPM処理時間t2)と同じ時間だけ行われるから、この実施形態のようにプラズマアッシング部12のユニット数(2つ)と薬液洗浄部13のユニット数(2つ)とが同じであれば、薬液洗浄部13から処理済のウエハWが搬出されるのとほぼ同時に、プラズマアッシング部12からウエハWが搬出されて、その搬出されたウエハWを薬液洗浄部13に即座に搬入することができる。よって、基板処理装置を最も効率よく稼働させることができ、単位時間あたりのウエハ処理枚数を飛躍的に増加させることができる。
なお、プラズマアッシング部12のユニット数(2つ)と薬液洗浄部13のユニット数(2つ)とが異なる場合には、プラズマアッシング部12における処理時間と薬液洗浄部13における処理時間との比率がそれらのユニット数の比率と逆になるように、各処理時間が設定されるとよい。
図11は、この発明のさらに他の実施形態について説明するための概念図である。この実施形態では、ウエハWに対してプラズマアッシング部12における処理が行われる前に、ウエハWが薬液洗浄部13に搬入されて、そのウエハWに対して薬液洗浄部13によるプレ洗浄処理が行われる。また、このプレ洗浄処理後のウエハWが、たとえば、光干渉式の膜厚測定器を備えた測定部14Aに搬入される。プレ洗浄処理によって、ウエハWの表面上に形成されているレジストパターンが少しは除去され、測定部14Aでは、その若干は薄くなったレジストパターンの膜厚が測定される。
そして、その測定部14Aによる測定結果に応じてプラズマアッシング部12の処理条件(プラズマ処理室123に導入される処理ガスの組成、プラズマ励起時のプラズマ処理室123の気圧、マイクロ波の出力、ウエハWの温度およびプラズマによる処理時間のうちの少なくとも1つの条件)が適切に設定されることにより、プラズマアッシング部12の処理がフィードフォワード的に制御される。より具体的には、プラズマアッシング部12において、ウエハWの表面がダメージを受けることなく、処理後のウエハWの表面に付着している残渣の個数を一定個数以下にすることができるような処理条件が設定されて、その設定された処理条件に従った処理が行われる。これにより、プラズマアッシング部12における処理でウエハWの表面にダメージを与えることなく、その処理後のウエハWの表面に付着している残渣の個数を少なく抑えることができる。
また、プラズマアッシング部12における処理後のウエハWが測定部14に搬入されて、そのウエハWの表面に付着している残渣の個数が測定され、この測定結果に基づいて、その後に行われる薬液洗浄部13におけるウエハWに対する処理がフィードフォワード的に制御される。これにより、プラズマアッシング部12における処理後のウエハWの表面に残っている残渣は、薬液洗浄部13において、ウエハWの表面にダメージを与えることなく除去することができる。
なお、薬液洗浄部13によるプレ洗浄処理は、必ずしも必要な処理ではなく、このプレ洗浄処理を省略して、インデクサロボット21(図1参照)から基板搬送ロボット15(図1参照)に受け渡された未処理のウエハWが直ちに測定部14Aに搬入されるようにしてもよい。
また、この実施形態の構成であっても、プラズマアッシング部12における処理(当該ウエハWの次のウエハWに対する処理)が、測定部14による測定結果(プラズマアッシング部12における処理後のウエハWの表面に付着している残渣の個数)に基づいてフィードバック的に制御されるようにしてもよい。このようにした場合において、プラズマアッシング部12における処理の或る条件について、測定部14Aによる測定結果に基づいて設定される値と測定部14による測定結果に基づいて設定される値とが異なる場合には、これら両値の平均値が採用されてもよいし、両値のうちの基板処理装置全体における処理時間が結果として短くなる方の値が採用されてもよい。
以上、この発明のいくつかの実施形態を説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。たとえば、薬液洗浄部13では、ウエハWの表面にSPMの液滴の噴流が供給されるとしたが、SPMが窒素ガスと混合されずに(液滴の噴流の状態でなく)ウエハWの表面に供給されてもよい。この場合、薬液洗浄部13における処理の条件としてSPMの組成、SPMの温度、SPMの供給時間などが測定部14による測定結果に基づいて変更されるとよい。また、SPMに限らず、APM(ammonia−hydrogen peroxide mixture:アンモニア過酸化水素水)またはHF/O3(フッ酸オゾン)などの他の種類の薬液が用いられてもよく、この場合、薬液洗浄部13における処理の条件として薬液の組成、薬液の温度、薬液の供給時間などが測定部14による測定結果に基づいて変更されるとよい。
さらにまた、測定部14では、ウエハWの表面に付着している残渣の個数が測定されるとしたが、プラズマアッシング部12における処理後のウエハWの表面にレジストが膜状態で残る場合には、測定部14として光干渉式の膜厚測定器を備えた構成が採用されて、そのウエハWの表面に残っているレジスト膜の膜厚が測定されて、この測定結果に基づいて、薬液洗浄部13における処理の条件やプラズマアッシング部12における処理の条件が設定されてもよい。
また、処理対象となる基板は、その表面にレジストが形成される基板であれば、ウエハWに限らず、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディプレイパネル用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板および磁気/光ディスク用基板などの他の種類の基板であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係る基板処理装置のレイアウトを示す簡略化した平面図である。 上記の基板処理装置による全体的な動作を説明するためのフローチャートである。 プラズマアッシング部の構成を説明するための図解的な断面図である。 プラズマアッシング部における処理を説明するためのフローチャートである。 薬液洗浄部の構成を説明するための図解的な断面図である。 上記の基板処理装置全体の電気的構成を示すブロック図である。 残渣の個数に応じた薬液洗浄部における処理条件を設定するための参照データの内容を示す図である。 この発明の他の実施形態に係る基板処理装置の電気的構成を示すブロック図である。 レジスト膜厚に応じた薬液洗浄部における処理時間を設定するための参照データの内容を示す図である。 図8に示す基板処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。 この発明のさらに他の実施形態について説明するための概念図である。
符号の説明
1 基板処理部
12 プラズマアッシング部
13 薬液洗浄部
14 測定部
14A 測定部
41 排気装置
42 ガス導入装置
43 高周波電源
44 アッシング制御部
52 SPM供給管
56 旋回駆動機構
57 洗浄制御部
63 データ比較部
81 測定装置
84 データ比較部
122 誘電体窓
123 プラズマ処理室
124 排気口
125 ガス導入管
127 ウエハステージ
128 ヒータ
129 高周波電力供給器
133 二流体スプレーノズル
135 旋回軸
136 ノズルアーム
421 酸素含有ガス源
422 フッ素含有ガス源
423 フォーミングガス源
W ウエハ

Claims (36)

  1. 少なくとも酸素を含む処理ガスのプラズマによって基板上のレジストを灰化して除去するプラズマ灰化処理工程と、
    このプラズマ灰化処理工程の終了後に、基板上に処理液を供給して、当該基板上の除去対象物を除去する除去処理工程と、
    この除去処理工程の開始以前に、基板上の除去対象物の状態を測定する除去対象物状態測定工程と、
    この除去対象物状態測定工程で測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板に対する上記除去処理工程での処理の条件を設定する除去処理条件設定工程と
    を含むことを特徴とする基板処理方法。
  2. 上記プラズマ灰化処理工程は、少なくとも酸素ガスとフッ素系ガスとを含み、フッ素系ガスの濃度が1体積%以下である混合ガスを処理ガスとして、その処理ガスのプラズマを発生させて、そのプラズマによって基板上のレジストを灰化して除去する工程であることを特徴とする請求項1記載の基板処理方法。
  3. 上記プラズマ灰化処理工程は、少なくとも酸素ガスと、フッ素系ガスと、水素ガスをその濃度が4体積%以下となるように不活性ガスで希釈したフォーミングガスとを含み、フッ素系ガスの濃度が1体積%以下であって、かつ、フォーミングガスの濃度が50体積%以下である混合ガスを処理ガスとして、その処理ガスのプラズマを発生させて、そのプラズマによって基板上のレジストを灰化して除去する工程であることを特徴とする請求項1記載の基板処理方法。
  4. 上記プラズマ灰化処理工程は、処理対象の基板が収容されているプラズマ処理室内に処理ガスを100〜6000sccmの範囲内の所定の流量で供給しつつ排気して、当該プラズマ処理室内の気圧を5〜400Paの範囲内に維持した状態で、処理ガスのプラズマを発生させて、そのプラズマによって基板上のレジストを灰化して除去する工程であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の基板処理方法。
  5. 上記プラズマ灰化処理工程は、処理対象の基板の温度を常温〜400℃の範囲内に保った状態で行われることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の基板処理方法。
  6. 上記除去処理工程は、基板上に処理液を供給して、当該基板上に残っているレジスト膜を除去対象物として除去する工程であり、
    上記除去対象物状態測定工程は、上記レジスト膜の膜厚を測定する工程であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の基板処理方法。
  7. 上記除去処理工程は、基板上に処理液を供給して、当該基板上に残っているレジストを含む残渣を除去対象物として除去する工程であり、
    上記除去対象物状態測定工程は、上記残渣の量を測定する工程であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の基板処理方法。
  8. 上記除去処理工程は、処理液と気体とを衝突させて形成した当該処理液の液滴の噴流を基板上に供給して、当該基板上の除去対象物を除去する工程であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の基板処理方法。
  9. 上記除去処理工程は、基板上における処理液の液滴の噴流の供給位置を所定の範囲内で往復移動させるスキャン工程を含み、
    上記除去処理条件設定工程は、上記除去対象物状態測定工程で測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、上記スキャン工程における処理液の液滴の噴流の供給位置の往復移動回数を設定する工程を含むことを特徴とする請求項8記載の基板処理方法。
  10. 上記除去処理工程は、基板上に硫酸と過酸化水素水との混合液を供給して、当該基板上の除去対象物を除去する工程であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の基板処理方法。
  11. 上記除去処理条件設定工程は、上記除去対象物状態測定工程で測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板に対する上記除去処理工程の実行時間を設定する工程であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の基板処理方法。
  12. 上記除去対象物状態測定工程で測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板の次の基板に対する上記プラズマ灰化処理工程での処理の条件を設定するフィードバック灰化処理条件設定工程をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の基板処理方法。
  13. 上記除去対象物状態測定工程は、上記プラズマ灰化処理工程の途中で行われ、
    上記除去処理条件設定工程は、上記除去対象物状態測定工程で測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板に対する上記除去処理工程の実行時間を設定する工程であり、
    上記基板処理方法は、上記プラズマ灰化処理工程の途中で、上記除去処理条件設定工程で設定された上記除去処理工程の実行時間に基づいて、そのプラズマ灰化処理工程の実行時間を設定するプラズマ灰化処理時間設定工程をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の基板処理方法。
  14. 上記プラズマ灰化処理工程の開始以前に、基板上の除去対象物の状態を測定するプレ除去対象物状態測定工程と、
    上記プレ除去対象物状態測定工程で測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板に対する上記プラズマ灰化処理工程での処理の条件を設定するフィードフォワード灰化処理条件設定工程と
    をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の基板処理方法。
  15. 上記プラズマ灰化処理工程に先立って、そのプラズマ灰化処理工程でプラズマ灰化処理を受けるべき基板上に処理液を供給するプレ処理工程をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の基板処理方法。
  16. 上記プラズマ灰化処理工程の開始以前に、基板上の除去対象物の状態を測定するプレ除去対象物状態測定工程と、
    このプレ除去対象物状態測定工程で測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板の次の基板に対する上記プレ処理工程での処理の条件を設定するプレ処理条件設定工程と
    をさらに含むことを特徴とする請求項15記載の基板処理方法。
  17. 処理対象の基板を収容するためのプラズマ処理室、このプラズマ処理室内に、少なくとも酸素を含む処理ガスを導入する処理ガス導入手段および処理ガスが導入された上記プラズマ処理室内に向けてマイクロ波を放射して、処理ガスのプラズマを励起させるためのプラズマ励起手段を備え、基板上のレジストをプラズマを用いて灰化して除去するためのプラズマ灰化処理を実行するプラズマ灰化処理手段と、
    このプラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理後の基板上に処理液を供給して、当該基板上の除去対象物を除去するための除去処理を実行する除去処理手段と、
    この除去処理手段による除去処理の開始以前に、基板上の除去対象物の状態を測定するための除去対象物状態測定手段と、
    この除去対象物状態測定手段によって測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板に対する上記除去処理手段による除去処理の条件を設定する除去処理条件設定手段と
    を含むことを特徴とする基板処理装置。
  18. 上記処理ガス導入手段は、少なくとも酸素ガスとフッ素系ガスとを含み、フッ素系ガスの濃度が1体積%以下である混合ガスとして上記プラズマ処理室内に導入するものであることを特徴とする請求項17記載の基板処理装置。
  19. 上記処理ガス導入手段は、少なくとも酸素ガスと、フッ素系ガスと、水素ガスをその濃度が4体積%以下となるように不活性ガスで希釈したフォーミングガスとを含み、フッ素系ガスの濃度が1体積%以下であって、かつ、フォーミングガスの濃度が50体積%以下である混合ガスを処理ガスとして上記プラズマ処理室内に導入するものであることを特徴とする請求項17記載の基板処理装置。
  20. 上記プラズマ処理室内の気体を排気するための排気手段と、
    上記プラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理の際に、上記処理ガス導入手段および排気手段を制御して、上記プラズマ処理室内に処理ガスを100〜6000sccmの範囲内の所定の流量で供給しつつ排気して、上記プラズマ処理室内の気圧を5〜400Paの範囲内に維持する気圧制御手段と
    をさらに含むことを特徴とする請求項17乃至19のいずれかに記載の基板処理装置。
  21. 上記プラズマ処理室内に設けられていて、処理対象の基板が載置される基板載置台と、
    上記基板載置台に載置された基板を加熱するための基板加熱手段と、
    上記プラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理の際に、上記基板加熱手段を制御して、上記基板載置台に載置された基板の温度を常温〜400℃の範囲内に保持する灰化処理時基板温度制御手段と
    をさらに含むことを特徴とする請求項17乃至20のいずれかに記載の基板処理装置。
  22. 上記除去対象物状態測定手段は、基板上に残っているレジスト膜の膜厚を測定するものであることを特徴とする請求項17乃至21のいずれかに記載の基板処理装置。
  23. 上記除去対象物状態測定手段は、基板上に残っているレジストを含む残渣の量を測定するものであることを特徴とする請求項17乃至21のいずれかに記載の基板処理装置。
  24. 上記除去処理手段は、基板上に硫酸と過酸化水素水との混合液を供給する硫酸過水供給手段を備えていることを特徴とする請求項17乃至23のいずれかに記載の基板処理装置。
  25. 上記除去処理手段は、処理液と気体とを衝突させて形成した当該処理液の液滴の噴流を基板上に供給する噴流供給手段を備えていることを特徴とする請求項17乃至24のいずれかに記載の基板処理装置。
  26. 上記除去処理手段は、基板上における上記噴流供給手段からの噴流の供給位置を所定の範囲内で往復移動させるスキャン手段をさらに備え、
    上記除去処理条件設定手段は、上記除去対象物状態測定手段によって測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、上記スキャン手段による基板上における噴流の供給位置の往復移動回数を設定するものであることを特徴とする請求項25記載の基板処理装置。
  27. 上記除去処理条件設定手段は、上記除去対象物状態測定手段によって測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板に対する上記除去処理手段による除去処理の実行時間を設定するものであることを特徴とする請求項17乃至26のいずれかに記載の基板処理方法。
  28. 上記除去対象物状態測定手段によって測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板の次の基板に対する上記プラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理の条件を設定するフィードバック灰化処理条件設定手段をさらに含むことを特徴とする請求項17乃至27のいずれかに記載の基板処理装置。
  29. 上記除去対象物状態測定手段は、上記プラズマ灰化処理工程の途中で、基板上の除去対象物の状態を測定するためのものであり、
    上記除去処理条件設定手段は、上記除去対象物状態測定手段によって測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板に対する上記除去処理手段による除去処理の実行時間を設定するものであり、
    上記基板処理装置は、上記プラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理の途中で、上記除去処理条件設定手段によって設定された除去処理の実行時間に基づいて、そのプラズマ灰化処理の実行時間を設定するプラズマ灰化処理時間設定手段をさらに含むことを特徴とする請求項17乃至27のいずれかに記載の基板処理装置。
  30. 上記プラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理の開始以前に、基板上の除去対象物の状態を測定するプレ除去対象物状態測定手段と、
    上記プレ除去対象物状態測定手段によって測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板に対する上記プラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理の条件を設定するフィードフォワード灰化処理条件設定手段と
    をさらに含むことを特徴とする請求項17乃至29のいずれかに記載の基板処理装置。
  31. 上記プラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理工程に先立って、そのプラズマ灰化処理を受けるべき基板上に処理液を供給するプレ処理手段をさらに含むことを特徴とする請求項17乃至30のいずれかに記載の基板処理装置。
  32. 上記プラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理の開始以前に、基板上の除去対象物の状態を測定するプレ除去対象物状態測定手段と、
    このプレ除去対象物状態測定手段によって測定された基板上の除去対象物の状態に基づいて、その基板の次の基板に対する上記プレ処理手段による処理の条件を設定するプレ処理条件設定手段と
    をさらに含むことを特徴とする請求項31記載の基板処理装置。
  33. 基板上のレジストをプラズマを用いて灰化して除去するためのプラズマ灰化処理を実行するプラズマ灰化処理部と、このプラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理後の基板上に処理液を供給して、当該基板上の除去対象物を除去するための除去処理を実行する除去処理部とを備えた基板処理装置に適用される測定装置であって、
    上記除去処理部における除去処理の開始以前に、基板上の除去対象物の状態を測定する測定手段と、
    この測定手段による測定結果を上記除去処理部における除去処理を制御するための除去処理制御手段に入力するための測定結果フィードフォワード入力手段と
    を含むことを特徴とする測定装置。
  34. 上記測定手段による測定結果を上記プラズマ灰化処理部におけるプラズマ灰化処理を制御するための灰化処理制御手段に入力するための測定結果フィードバック入力手段をさらに含むことを特徴とする請求項33記載の測定装置。
  35. 基板上のレジストをプラズマを用いて灰化して除去するためのプラズマ灰化処理を実行するプラズマ灰化処理部と、このプラズマ灰化処理手段によるプラズマ灰化処理後の基板上に処理液を供給して、当該基板上の除去対象物を除去するための除去処理を実行する除去処理部と、上記除去処理部における除去処理の開始以前に、基板上の除去対象物の状態を測定する測定手段とを備えた基板処理装置におけるデータ制御方法であって、
    上記測定手段による測定結果を表すデータを取得するデータ取得ステップと、
    このデータ取得ステップで取得したデータを、上記除去処理部における除去処理を制御するための除去処理制御手段に入力するデータフィードフォワード入力ステップと
    を含むことを特徴とするデータ制御方法。
  36. 上記測定手段による測定結果を表すデータを、上記プラズマ灰化処理部におけるプラズマ灰化処理を制御するための灰化処理制御手段に入力するデータフィードバック入力ステップをさらに含むことを特徴とする請求項35記載のデータ制御方法。
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