JP2005135587A - 熱線センサ付き自動スイッチ - Google Patents

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Ichiro Toyoda
一郎 豊田
Tatsuya Abe
達也 阿部
Kazuyoshi Shima
和義 島
Takahiro Yamauchi
隆宏 山内
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Abstract

【課題】 組立工程の自由度を向上することのできる熱線センサ付き自動スイッチを提供する。
【解決手段】 ハウジングの前面には収納凹部13が設けられる。前面の開口から収納凹部13内に変位自在に配置され検知範囲からの熱線を熱線センサの受光部に集光する集光レンズ31を有するレンズブロック3と、集光レンズ31の少なくとも一部を露出させる窓穴91を有し収納凹部13の開口を塞ぐ蓋体9とを備える。ボディ1とカバーとを結合させた後であっても、レンズブロック3をボディ1の前方から組み付けることができるから、組立工程の自由度が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、人体から放射される熱線を検知することにより人の存否を検出し、負荷を制御する熱線センサ付き自動スイッチに関するものである。
従来から、人体から放射される熱線を検知することにより人の存否を検出する熱線センサを備え、熱線センサの出力に応じて負荷を制御する熱線センサ付き自動スイッチが提供されている(例えば、特許文献1参照)。この種の熱線センサ付き自動スイッチは、例えば負荷を照明とした場合、室内に人が入ったときに照明をオンし、人が室外に退出したときに照明をオフするといった制御に用いられる。
この種の熱線センサ付き自動スイッチとして、例えば図4に示すものが提供されている。この熱線センサ付き自動スイッチは、天井に取り付けられるものであって、天井面に形成される取付穴(図示せず)の周部下面に当接するフランジ部11とフランジ部11の後面(図4での上面)中央部に突設された筒部12とを有するボディ1と、前面が開放された有底筒状であって筒部12に結合して閉塞するカバー2とからなるハウジングを備える。筒部12の後端には4個の組立片12aが突設され、組立片12aに貫設した組立穴12bに対してカバー2の前端部の外周面に突設した組立突起21を係合させることによって、ボディ1とカバー2とは結合する。
ハウジングには、熱線センサTPが収納された球状の回転体7と、熱線センサTPの出力に応じてオンオフする図示しないスイッチ部が実装された第1のプリント配線板P1と、スイッチ部の動作を設定するための切替スイッチ部(図示せず)や熱線センサTPの感度を設定するための可変抵抗(図示せず)など、手操作されるハンドルを有する素子が実装された第2のプリント配線板P2とが収納されている。ここで、第2のプリント配線板P2は回転体7の後側において実装面を前方へ向けて固定され、ボディ1の前方から上記素子のハンドルを操作することができるようになっている。また、第1のプリント配線板P1は第2のプリント配線板P2の後側において実装面を後方へ向けて固定されている。第1のプリント配線板P1には、スイッチ部のほか、それぞれスイッチ部と電線(図示せず)とを接続するための3個の端子部6が実装されている。端子部6はいわゆる速結端子であって、互いに隣接してそれぞれ第1のプリント配線板P1に実装されスイッチ部に電気的に接続された2個の端子板61と、カバー2に設けられた電線挿通穴22から挿入された電線をそれぞれ端子板61との間に鎖錠する2個の鎖錠ばね62と、カバー2に設けられた解除穴23から挿入されたマイナスドライバのような治具に押圧されることにより2個の鎖錠ばね62を同時に押圧して鎖錠を解除する1個の解除釦63とからなる。1個の端子部6に電源側の電線を接続し、別の1個の端子部6に負荷側の電線を接続すれば、電源から負荷への給電をスイッチ部によって入切することができる。なお、残る1個の端子部6には、従来周知の熱線センサの子器(図示せず)が接続される。
また、フランジ部11の後面の筒部12を挟んだ両側には、天井の造営材をフランジ部11との間に挟んでハウジングを固定するためのはさみ金具Fが取り付けられる。はさみ金具Fは、一側面が筒部12に向けられた前後に長い直方体形状であって筒部12から離れた側の一側面が開放された支柱FHと、支柱FHの長手方向の両端を貫通した引締めねじFSと、一部が支柱FHに収納され支柱FH内部で引締めねじFSに螺合した挟み片FPとを備える。支柱FHの開口面に隣接する両側面の後端部には、開口に連通した切り欠きFHaが設けられている。挟み片FPは、支柱FHの後端に位置しているときに切り欠きFHaに挿通可能となっており、挟み片FPが切り欠きFHaに挿通された状態から引締めねじFSを回すと、挟み片FPが切り欠きFHaから出て支柱FHの開口面に沿って前方へ移動するようになっている。引締めねじFSは、フランジ部11に設けられた貫通穴11cからドライバを挿入して回転させることができるようになっており、フランジ部11の後面を天井面に当接させた状態で引締めねじFSを回転させると、挟み片FPが切り欠きFHaから出てフランジ部11に近付く方向に移動し、挟み片FPとフランジ部11との間に天井の造営材を挟持することができる。また、フランジ部11のはさみ金具Fが取り付けられる部位の近傍には、天井にフランジ部11を直付けするためのねじや、天井に埋め込まれたボックスに結合するねじを挿通するためのねじ挿通穴11dが貫設されている。さらに、ハウジングには、天井面との間でフランジ部11を覆う化粧プレート5が取り付けられる。化粧プレート5には、回転体7を露出させる貫通穴51を貫設してある。
回転体7は、半球形状であって検知範囲からの熱線を熱線センサの受光面に集光する集光レンズ71と、熱線センサTPが実装された第3のプリント配線板P3と、半球形状であって第3のプリント配線板P3が内側に取り付けられ集光レンズ71に結合して球形を形成する回転枠72と、集光レンズ71と回転枠72との結合部を覆う環状の保持枠73とからなる。フランジ部11の中央部には、集光レンズ71を露出させる窓穴(図示せず)が前後に貫設されている。また、回転体7の後側には、両端が取付ねじSCによってフランジ部11にねじ止めされた押さえ金具HPの中間部が位置している。押さえ金具HPと回転体7との間には、回転体7をフランジ部11に押し付けるコイルばねSPが挿入されている。さらに、回転枠72の外面の開口を挟んだ2箇所にはそれぞれ円柱形状の軸部72aが突設され、この軸部72aがフランジ部11の後面の窓穴を挟んだ2箇所に形成され窓穴に連通した凹部(図示せず)に収納されることにより、回転体7は軸部72aの回りに回転可能となっている。回転体7を回転させて集光レンズ71の向きを変えることにより、検知範囲を変化させることができるのである。
特開平2003−7180号公報(第4−6頁、第2図)
上記従来例では、組立の際、ボディ1の後側から、回転体7と、第2のプリント配線板P2と、第1のプリント配線板P1とを順番に組み付けた後に、カバー2をボディ1に結合させる必要があり、組み立ての順番を変更することができなかった。つまり、ボディ1とカバー2とを結合させた後には回転体7を組み付けることができず、組立工程の自由度が低かった。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、組立工程の自由度を向上することができる熱線センサ付き自動スイッチを提供することにある。
本発明は、人体から発せられる熱線を検知する熱線センサと、熱線センサの出力に応じて電源から負荷への給電を入切するスイッチ部と、熱線センサとスイッチ部とが収納され、前面に開口する収納凹部が設けられるとともに熱線センサが収納凹部内に臨むように配置されたハウジングと、前面の開口から収納凹部内に変位自在に配置され検知範囲からの熱線を熱線センサの受光部に集光する集光レンズを有するレンズブロックと、集光レンズの少なくとも一部を露出させる窓穴を有し収納凹部の開口を塞ぐ蓋体とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、ハウジングのスイッチ部が収納された部位を閉塞した後であっても、レンズブロックをハウジングの前方から組み付けることができるから、組立工程の自由度が向上する。また、レンズブロックが収納凹部内に配置されることによって、ハウジングの前方へのレンズブロックの突出が抑えられるから、収納凹部を設けない場合に比べてハウジングの寸法を小さくすることができる。
熱線センサが臨む収納凹部内にレンズブロックを配置するとともに、収納凹部の開口を塞ぐ蓋体を備えるので、ハウジングのスイッチ部が収納された部位を閉塞した後であっても、レンズブロックと蓋体とをそれぞれハウジングの前方から組み付けることができるから、組立工程の自由度が向上する。また、レンズブロックが収納凹部内に配置されることによって、ハウジングの前方へのレンズブロックの突出が抑えられるから、収納凹部を設けない場合に比べてハウジングの寸法を小さくすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、本実施形態の基本構成は従来例と共通であるので、共通する部分については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、熱線センサTPを回転体7に収納する代わりに第2のプリント配線板P2に実装している。また、図1及び図2に示すように、筒状に形成された保持枠32と、保持枠32の一端を閉塞する半球形状に形成され検知範囲からの熱線を熱線センサTPの受光面に集光する集光レンズ31とからなるレンズブロック3を備える。保持枠32の外周面は保持枠32に囲まれた位置に中心を有する略球面形状に形成してあり、外周面の互いに反対側の2箇所にはそれぞれ軸が該球面形状の中心を通る円柱形状の軸突起32aが突設してある。集光レンズ31は、例えば図3に示すように開口側の端に設けられた係合爪31aが保持枠32の端面に係合することによって保持枠32に結合している。
レンズブロック3は、ボディ1の前面(図1の下面)に設けられた収納凹部13内に、集光レンズ31を前方へ向けて配置されている。また、収納凹部13の底面中央部には、熱線センサTPを突出させるための窓穴13aを貫設してある。窓穴13aの内径は収納凹部13の内径よりも小さくしてある。
さらに、収納凹部13には、例えば合成樹脂成形品からなる円環形状の軸受け枠8と、コイルスプリングからなり窓穴13aの周囲に配置され軸受け枠8を前方へ付勢する押し付けばね4とを収納してある。軸受け枠8の一面の2箇所には、それぞれレンズブロック3の軸突起32aが収納される軸受け凹部81が設けてある。
収納凹部13は、外径が収納凹部13の内径と同程度に形成された有底円筒形状の蓋体9によって閉塞される。蓋体9の底面の中央部には、集光レンズ31を露出させる窓穴91を貫設してある。蓋体9の開放された端部の周縁には係合突起92が突設され、収納凹部13の底面の端部には係合穴13bが設けてあり、係合突起92と係合穴13bとの係合によってボディ1と蓋体9とは結合している。
また、軸受け枠8の軸受け凹部81が設けられた面は、押し付けばね4のばね力によって蓋体9の内底面に押しつけられている。レンズブロック3の各軸突起32aは、それぞれ軸受け枠8の軸受け凹部81と蓋体9の内底面との間の隙間に保持され、レンズブロック3は、軸突起32aの軸を中心としてハウジング及び軸受け枠8に対して回転可能となっている。ここで、軸受け枠8の内周面は保持枠32の外周面に摺接するようになっており、軸受け枠8の内周面と保持枠32の外周面との間の摩擦力に抗してレンズブロック3を軸受け枠8に対して回転させると、前記摩擦力によってレンズブロック3の軸受け枠8に対する向きが保持される。また、収納凹部13の内側へ向けられた保持枠32の一端には、軸突起32aの突出方向に対して交差する方向に突出した回転止め凸部32bを突設してあり、図3に示すように回転止め凸部32bが軸受け枠8に当接することによってレンズブロック3の軸受け枠8に対する回転量が規制されている。
さらに、軸受け枠8は、収納凹部13の底面と蓋体9との間で収納凹部13の開口面に沿った面内でボディ1に対して回転可能となっており、窓穴91から露出した集光レンズ31を手で回すことにより、レンズブロック3とともに軸受け枠8を回転させることができ、これによって軸突起32aの向きを変化させ、レンズブロック3を軸受け枠8に対して回転させたときのレンズブロック3のボディ1に対する回転方向を変化させることができる。この構成により、軸受け枠8をハウジングに対して固定する場合に比べ、レンズブロック3のボディ1に対する向きの自由度、すなわち検知範囲の自由度が向上している。
また、従来の押さえ金具Fの支柱FHと同様の構造を有する支柱部14を、ボディ1に一体に形成してある。さらに、ボディ1のフランジ部11には、図示しない化粧プレートに設けられた取付爪がそれぞれ係合する4個の化粧プレート取付穴11eと、それぞれ図示しない可変抵抗の操作ハンドルを露出させるための2個の円形穴11fと、図示しない切り替えスイッチ部の操作ハンドルを露出させるための矩形穴11gとをそれぞれ貫設してある。その他の構成は、従来例と同様である。
レンズブロック3をボディ1に組み付けるには、集光レンズ31と保持枠32とを結合させてレンズブロック3を組み立てた後、押し付けばね4と、軸受け枠8と、レンズブロック3とを順にボディ1の前方から収納凹部13に収納し、蓋体9で収納凹部13を閉塞する。
上記構成によれば、ボディ1とカバー2とを結合させた後であっても、押し付けばね4と軸受け枠8とレンズブロック3と蓋体9とをそれぞれボディ1の前方から組み付けることができるから、組立工程の自由度が向上する。また、レンズブロック3が収納凹部13内に配置されることによって、ハウジングの前方へのレンズブロック3の突出が抑えられるから、収納凹部13を設けない場合に比べてハウジングの寸法を小さくすることができる。
本発明の実施形態の要部を示す分解斜視図である。 同上の要部を示す斜視図である。 同上のレンズブロックを軸受け枠に対して回転させた状態の要部を示す断面図である。 従来例を示す分解斜視図である。
符号の説明
3 レンズブロック
9 蓋体
13 収納凹部
31 集光レンズ
91 窓穴

Claims (1)

  1. 人体から発せられる熱線を検知する熱線センサと、熱線センサの出力に応じて電源から負荷への給電を入切するスイッチ部と、熱線センサとスイッチ部とが収納され、前面に開口する収納凹部が設けられるとともに熱線センサが収納凹部内に臨むように配置されたハウジングと、前面の開口から収納凹部内に変位自在に配置され検知範囲からの熱線を熱線センサの受光部に集光する集光レンズを有するレンズブロックと、集光レンズの少なくとも一部を露出させる窓穴を有し収納凹部の開口を塞ぐ蓋体とを備えることを特徴とする熱線センサ付き自動スイッチ。
JP2003366884A 2003-10-28 2003-10-28 熱線センサ付き自動スイッチ Withdrawn JP2005135587A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101796136B1 (ko) 2015-03-13 2017-11-10 파나소닉 아이피 매니지먼트 가부시키가이샤 검지 장치, 부하 제어 장치 및 부하 제어 시스템

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