JP2005135509A - マシンリールおよびそれを使った磁気記録装置 - Google Patents

マシンリールおよびそれを使った磁気記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 マシンリールからのリーダブロックの突き出し量の変化によるテープテンションの変動を簡単に抑制できるテープ状磁気記録装置を提供する。
【解決手段】 長軸の長さをa、短軸の長さをbとしたとき、b/a < 0.9
を満たす楕円形状ドラム部6aを備えたマシンリール6を用い、その楕円形状ドラム部6aの長軸側に、テープ状記録媒体の先端に設けられた引き出し部80を格納する格納部6bを設けたマシンリール6を、カートリッジ装填部2、読み取り/書き込みヘッド7、案内ローラ8、ドライブ機構を備えたテープ状磁気記録装置1に採用した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、テープ状磁気記録装置内のテープ巻き取りリール(マシンリール)に巻き取られる磁気テープのテンション変動の抑制に関するものである。
従来、パソコンやワークステーション、大型計算機のディジタルデータのバックアップ装置として、大記憶容量の実現に有利なヘリカルスキャン方式の磁気テープ装置が用いられている。このような磁気テーブ装置に用いられる磁気テープ としては、内部に単一のリールが回転可能に収納されたシングルリールカートリッジがある。
このようなシングルリールカートリッジは、磁気記録装置にセットされると、リールに巻装された磁気テープの先端部にあるリーダブロックが磁気記録装置側のドライブ機構によってカートリッジから引き出されて、記録装置の磁気記録部で情報の記録が行われ、または既に記録された情報が再生部で読み出され、これらの目的を終了した後は、磁気テープはカートリッジ内のリールに巻き戻されてカートリッジ内に再び収納されるように構成されている。
図5はこのような公知の磁気テープカートリッジの構成の一例を示す分解斜視図である。図において、磁気テープカートリッジ10は上リール41と下リール42とを超音波溶着により結合した単一のリール(カートリッジリール)40に磁気テープ9を巻装し、上ケース20と下ケース30とがビス等により締結されてなるカートリッジケース10内に、カートリッジリール40を回動自在に収容して構成されている。
下リール42は外周に磁気テープ9が巻回される円筒状のリールハブ421と、リールハブ421の下端外周から径方向に張り出したフランジ部422とを合成樹脂により一体成形したもので、リールハブ421の底部外面にテープカートリッジリール40を回転駆動するマグネット式の回転駆動手段を吸引保持させるためのリールプレート53が取り付けられている。またリールハブ421の底部内面には、ブレーキボタン52に形成された制止用ギア52Aと係合して不使用時の回転を拘束する制止用ギア42Aが刻設されている。また、リールハブ421には、磁気テープカートリッジ10を使用する外部記憶装置等の記録再生装置に設けられたドライブ解除スピンドルが挿通されて、ブレーキボタン52を上方へ移動させるための開口42Bが形成されている。
そして、カートリッジリール40の不使用時は、ブレーキボタン52はコイルバネ51により、図中下方に付勢された状態でリールハブ421内部に装着されているので、ブレーキボタン52の制止用ギア52Aとリールハブ421の制止ギア42Aが咬み合うこととなり、カートリッジリール40の回転が防止されている。
一方、カートリッジ使用時は、記録再生装置のドライブ解除スピンドル(図示なし)がブレーキボタン52を押圧すると、ブレーキボタン52がコイルバネ51の付勢力に抗して図中上方へ移動し、これにより制止用ギア52Aと制止用ギア42Aの係合が解除され、カートリッジリール40が回転自在となる。
カートリッジケース10の1コーナーには磁気テープ9を引き出すための開口部11が形成されており、この開口部11に磁気テープ9の先端に設けられているリーダブロック80(又はリーダーピン)が仮固定されている。使用時には、記録再生装置のドライブ機構側のリーダブロック係止ピン90がリーダブロック80に接近し、リーダブロック80の凹部に係合して、カートリッジケース10からリーダブロック80を引き出し、これをマシンリールまで案内する。
図6はカートリッジケースを装填した従来の磁気記録装置の機能を説明する概略平面図である。図において、1は磁気記録装置、2はカートリッジ装填部、3は巻き取り部、6’はマシンリール、7は読み取り/書き込みヘッド、8は案内ローラ、9は磁気テープ、10はカートリッジケースである。
カートリッジケース10を装填部2に装填して、スタートさせると、磁気記録装置1のドライブ機構のリーダブロック係止ピン90(図5)がリーダブロック80をカートリッジケース10から引き出し、多数の案内ローラ8および読み取り/書き込みヘッド7を通過させて、マシンリール6’まで案内し、リーダブロック80をマシンリール6’のドラム部6a’に設けられている凹部6b’に収容する。この状態でマシンリールのモータを回転駆動して磁気テープ9を走行させることにより信号の記録/再生を行う。
ところが、リーダブロック80を凹部6bに収容する際、リーダブロック80が図示したようにドラム部6aから突き出ており、この突き出し量が変化することがあった。この突き出し量の影響でテープテンションの変動が生じ、この変動テンションが磁気テープ に加わり、磁気ヘッドに強く押しつけられ磁気テープ にダメージを与えたり正確な書き込み/読み出しが損なわれる等の虞があった。
一方、磁気テープのテンションを一定に制御する装置としては、例えば、特許文献1記載のものがあった。
特開平8−235687号公報
特許文献1記載の磁気記録装置は、一定のテープテンションで磁気テープを高速走行させるためのテープテンション制御装置に関するもので、具体的には、テープ巻取り側リールモータの駆動回路から検出されるフィードバック負荷電流と、両リールの巻径比演算手段から演算される巻径比の入力に基づいて、テープ送出し側リールモータに印加する制御電圧を制御し、マシンリールのモータの駆動トルクを制御するものである。
ところが、上記特許文献1記載の磁気記録装置は、マシンリールの巻き径が増加するにつれてトルクが増加すること、およびテープ送り出し側リールの巻き数が少なくなっていくにつれてテープ送り出し側リールの回転速度が速くなり、テープ送り出し側リールの駆動モータに発生する逆起電力がによる電磁ブレーキ力が増加すること等に対処するもの、すなわち、テープ巻き取りの始めと終わりとのテープテンションの変動を抑制するものであって、リーダブロックの突き出し量が変化することによるマシンリールの1回転中におけるテープテンションの変動に対処するものではなかった。このように、リーダブロックの突き出し量の変化によるテープテンションの変動を簡単に抑制することは従来より難しかった。
また、磁気テープ が磁気ヘッドに常時当接状態とするための手段として、バネ等を使用した既存のテープテンション機構があるが、これによって微弱のテンション変動は吸収できるものの、突き出し量の影響によるテープテンションの変動を吸収するには限界があった。
また、磁気テープのテンションをストレイゲージなどで測定して、その変動をテープ巻き取り側リールの駆動モータに高速にフィードバックさせる補正方法も考えられるが、ストレイゲージやフィードバック回路等、高価で複雑なものとなってしまう問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、リーダブロックの突き出し量の変化によるテープテンションの変動をオープンループにより簡単に抑制できる記録装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1記載のマシンリールの発明は、長軸の長さをa、短軸の長さをbとしたとき、b/a < 0.9を満たす楕円形状ドラム部を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のマシンリールにおいて、テープ状記録媒体の先端に設けられた引き出し部を格納する凹状格納部を前記楕円形状ドラム部の長軸側に設けたことを特徴とする。
請求項3記載のテープ状磁気記録装置の発明は、カートリッジ装填部と、読み取り/書き込みヘッドと、マシンリールと、これらの間に介在する案内ローラ、前記引き出し部をカートリッジケースからを引き出して前記マシンリールまで案内するドライブ機構とを備えたテープ状磁気記録装置において、前記マシンリールが請求項2記載のマシンリールであることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のテープ状磁気記録装置において、前記マシンリールを駆動するモータの回転速度は、前記テープ状記録媒体が巻き取られる部位が前記楕円形状ドラム部の長軸上のときは回転速度を遅く、短軸上のときは回転速度を速くして、前記テープ状記録媒体の最上層の周速度が一定となる速度制御を行うことを特徴とする。
以上の構成により、マシンリールのドラム径を大きくしなくても、リーダブロックの突き出し量の変化に対しマシンリール軸からの距離の比率が下げられるので、テープテンション変動の影響が小さくなり、リーダブロックの突き出し量の変化によるテープテンションの変動を簡単に抑制できるようになる磁気記録装置が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳しく説明する。
図1は本発明に係るマシンリールを説明する図で、(a)は分解斜視図、(b)はその平面図である。
図(a)において、マシンリール6は上リール61と下リール62とから成り、下リール62には本発明により楕円状のドラム部6aが設けられている。そして、この楕円状のドラム部6aの長軸部分の一方に磁気テープのリードブロックを格納する凹状格納部6bが形成されている。この上リール61と楕円状ドラム部6aは結合されて単一リール6となっている。
図(b)において、楕円状ドラム部6aは長軸の長さをa、短軸の長さをbとしたとき、b/a < 0.9を満たしている。
0.9という数値に格別な臨界的な意味はないが、突き出し量が現在300μm程度あり、マシンリールのドラム部半径30mmに対して1%の変動がある。
この1%の変動の場合のテンション変動は実測したら10%となって現れた。
そこで、このテンション変動を1%以下に抑えるには長軸aを突き出し量の10倍(3mm)、すなわちドラム部半径の1割増しにしたところ、テンション変動が1%以下となって、目的が達成された。
したがって、短軸bが30mmで、長軸aが33mmであるから、
b/a=30/33 < 0.9
となる。このように、短軸b/長軸a=0.9以下とすることでテンション変動が1%以下となる。
このようにドラム部6aを楕円状にして、その長軸上にリーダブロック(引き出し部)を格納する凹状格納部6bを設け、ここにリーダブロック80を格納することによりリーダブロック80の突き出し量ΔTの変化に対しマシンリール中心軸からの距離の比率が下げられるので、その結果テープテンション変動が押さえられることとなる。
また、マシンリールを楕円形にすることによるモータの回転速度の変化は、後述するように、マシンリールにエンコーダ6nを付けてその回転位置を検出することにより簡単に抑制できる。
図2は本発明に係る磁気記録装置の機能を説明する概略平面図である。
図において、1は磁気記録装置、2はカートリッジ装填部、3は巻き取り部、6は本発明に係る図1の楕円状マシンリール、7は読み取り/書き込みヘッド、8は案内ローラ、9は磁気テープ、10はカートリッジケースである。
カートリッジケース10を装填部2に装填して、スタートさせると、磁気記録装置1のドライブ機構のリーダブロック係止ピン90(図5)がリーダブロック80をカートリッジケース10から引き出し、多数の案内ローラ8および読み取り/書き込みヘッド7を通過させて、楕円状マシンリール6まで案内し、リーダブロック80を楕円状マシンリール6のドラム部6aに設けられている凹部6bに収容する。
図は楕円状マシンリール6を2〜3回転させた状態を示している。この状態でリーダブロック80はドラム部6aの凹部6bから突き出ているのが判る。しかしこの突き出し量は従来装置の場合と同じであっても、リーダブロックの突き出し量の変化に対しマシンリール中心軸からの距離の比率が下げられるので、テープテンション変動が押さえられることとなる。
したがってこの状態でマシンリールを回転駆動して磁気テープ9を走行させると、リーダブロックの突き出し量の変化によるテープテンションの変動を抑制できる、良好な記録/再生が行えることとなる。
図3は本発明に係るマシンリール内蔵の磁気記録装置のテープ駆動系および磁気記録系の概略説明図である。
図3において、磁気記録装置1は磁気テープ制御装置(MTC)10aに接続されている。磁気記録装置1の内部制御系には、MPU1a、ライト回路1b、リード回路1c、サーボ回路1d等が設けてあり、MPU1aの中には本発明に係る後述の楕円速度制御回路1eが設けてある。これらの各回路から送信される各信号等はつぎの通りである。
「WTEN」:MPU1aからライト回路1bに出されるライト許可信号(ライトイネーブル信号)、
「WPI」:MPU1aから出されるヘッド選択信号、
「PRTCT」:カートリッジリール40から検出したプロテクト信号、
「WTDT」:ライトデータ、
「ALERT」:MPU1aからMTC10aへ、異常検出を報告するための信号(割り込みによる異常報告信号)、
「RDDATA」:リードデータ、
「FTACA」、「FTACB」:タコメータ出力信号、
「PH1ON」、「PH2ON」:電源検査信号、
「MOVE」:動作指令信号、
「FWD」:フォワード指令信号、
「MVERR」:エラー信号、
「CMDOUT」:コマンドアウト、
「DATA」:データである。
前記MPU1aは磁気記録装置内の各種制御を行うプロセッサであり、ライト回路1bはデータの書き込み処理を行う回路である。リード回路1cはデータの読み出し処理を行う回路であり、サーボ回路1dはMPU1aの指示により、マシンリールモータ6、カートリッジリールモータ40等の制御を行う回路である。また、ライト回路1b及びリード回路1cは、磁気ヘッド7の切り換え制御を行って、データのライト(Write)又はリード(Read)を行う。
MPU1aからサーボ回路1dへ送る速度指令は本発明による楕円速度制御回路1eで次のように生成される。
従来装置である円形ドラム部のマシンリールでは1周内ではほぼ等速回転指令であったが、本発明によれば楕円形ドラムを用いているので1周内において次のように不等速回転指令をさせる点が異なる。
図1(b)において、磁気テープが巻回されて磁気テープ層の厚みがcになったときを考えると、楕円状ドラム部の短軸(軸長b)部位上の磁気テープ最上層(厚みc)の点に接したときの磁気テープの接線方向の速度をvとすれば、楕円の長軸(軸長a)部位上の磁気テープ最上層の点に接したときの磁気テープの接線方向の速度が、
[(b/2)+c]×v/[(a/2)+c]
となるように制御するようにサーボ回路1dへ送るようにしている。
また、リーダーブロック80の真上の磁気テープ最上層の速度は、本来は、
[(b/2)+c]×v/[(a/2)+c+ΔT]
となるべきであるが、
本発明によれば、楕円の長軸にリーダーブロックを設けたことにより、
[(b/2)+c]×v/[(a/2)+c+ΔT]
≒[(b/2)+c]×v/[(a/2)+c]
となるので、テープテンションの変動を抑制できる。
このように楕円状マシンリールを回転駆動するマシンリールモータは、磁気テープが短軸上に接している時は速度vで回転し、長軸上に接している時は速度[(b/2)+c]×v/[(a/2)+c]で回転し、その途中は短軸および長軸上のそれぞれの磁気テープ最上層の接点を通る楕円軌道が等速vとなるようにそれぞれ増加・減少する(以後、これを楕円速度制御という。)
この楕円速度制御は楕円状ドラム部の長軸長と短軸長と使用する磁気テープの厚みが判れば、楕円状ドラム部の360度のある角度におけるある巻回数(マシンリールモータの巻き始め開始からの回転数)の時の磁気テープの接線方向の速度が一義的に求まるので、予め計算プログラムを組み込んでおいたり、角度と回転数のテーブルを用意しておくことにより、フイードバック制御によらなくても簡単にマシンリールモータの速度制御ができるようになる。
図4参照図4は実施例1の処理フローチャート1である。
図において、S1〜S6は各処理ステップを示す。
磁気記録装置1(図3)に磁気テープカートリッジ10が挿入されると、MPU1aの指示によりサーボ回路1dがドライブ機構を駆動制御し、テープローディングを開始する(S1)。
テープローディングが完了すると、磁気テープ9はテープバス上に案内されて磁気ヘッド7と接触する。この状態でMPU1aがMTC10aからの信号記録/再生命令を受領するまで待機状態(S2)となる。
MPU1aがMTC37からの信号記録/再生命令を受領したら、本発明に係る楕円速度制御回路1eの指示によりマシンリールモータ3を楕円速度制御による回転駆動をして楕円状マシンリール3の最上層の磁気テープ9を均一テンションで目的位置まで所定距離だけ高速で移動させる(S3)。
この磁気テープ9の移動により磁気ヘッド7と磁気テープ9の位置を変化させる。その後、MPU1aがMTC10aからの信号記録/再生命令を受領すると、ライト回路1bまたはリード回路1cへライトまたはリード指示を出して記録/再生処理を行なう(S4)。この時も、マシンリールモータ3を本発明に係る楕円速度制御による回転駆動をして楕円状マシンリールの最上層の磁気テープを均一テンションで巻回して磁気ヘッドに均一の押圧力を与える。
記録/再生処理が終了すると、アンロード命令を受領したか否かを判定し(S5)、アンロード命令を受領したらMPU1aはサーボ回路1dに指示を出し、サーボ回路1dがドライブ機構(図4の90)およびカートリッジリールモータ40m等を駆動制御してアンロードを行う(S6)。
以上のように、マシンリールに巻き付けるためのリーダブロックは、通常、マシンリールのドラム部に収納されるが、このときテープに掛かるテンション等のかかりぐあいでそのリーダブロックがマシンリールのドラム部表面より突き出し量が変化する。この突き出し量が変化すると、マシンリール軸からの距離が変わることで巻き取り時のテープテンションが変化したのを、本発明によれば、マシンリールのドラム径を大きくしなくても、リーダブロックの突き出し量の変化に対しマシンリール中心軸からの距離の比率を下げることで、テープテンション変動が押さえられるようになる。
マシンリールを楕円形にすることによるマシンリールモータの回転速度変化の調整は、マシンリールにエンコーダを付けて、その信号からこれまでの回転数と回転位置を検出することによりかつ使用する磁気テープの厚みにより、中心軸からのテープ最上層までの距離が求まるため、簡単な計算又はテーブルから所望の回転速度が求まるのでこれを抑制することができる。
このようにすることにより、同じ円周であれば、真円よりも楕円の方が長軸を長くとれるので突き出しの影響をより小さくでき、リーダブロックの突き出し量の変化によるテープテンションの変動を構造的に簡単に抑制できる記録装置が得られる。
以上、カートリッジからテープ状記録媒体を引き出すリーダブロックについての実施例を示したが、本発明はリーダブロックに限定されるものではなく、その他リーダぴんやリーダテープなどの場合も円形ドラムであれば突き出し量が変化するので、リーダぴんやリーダテープなどに対しても適用できることはいうまでもない。
以上は、シングルリールカートリッジについての実施例であったが、本発明はシングルリールカートリッジに限定されるものではなく、ツーリールカセットタイプのものであっても、テープ先端を巻き取りリールのドラム部に取り付けるときどうしても膨らみができるので、このような場合にも、本発明が適用でき、巻き取りリールのドラム部を楕円形にして、その長軸側に取り付けるようにすればよい。さらに、巻き戻しの場合も考慮してカートリッジリールも同様にそのドラム部を楕円状にするとよい。
本発明に係るマシンリールを説明する図で、(a)は分解斜視図、(b)はその平面図である。 本発明に係るマシンリール内蔵の磁気記録装置のテープ駆動系および磁気記録系の説明図である。 本発明に係る磁気記録装置の機能を説明する概略平面図である。 本発明に係る磁気記録装置の処理フローチャート1である。 公知の磁気テープカートリッジの構成の一例を示す分解斜視図である。 従来の磁気記録装置の機能を説明する概略平面図である。
符号の説明
1 磁気記録装置
1a MPU
1b ライト回路
1c リード回路
1d サーボ回路
1e 楕円速度制御回路
2 カートリッジ装填部
3 巻き取り部
6 楕円状マシンリール
6a ドラム部
6b 凹状格納部
6a 楕円状ドラム部
6m マシンリールモータ
6n エンコーダ
61 上リール
62 下リール
7 読み取り/書き込みヘッド
8 案内ローラ
9 磁気テープ
10 カートリッジケース
10a 磁気テープ制御装置(MTC)
40 カートリッジリール
40m カートリッジリールモータ
40n エンコーダ
80 リーダブロック
90 リーダブロック係止ピン
a 長軸の長さ
b 短軸の長さ

Claims (4)

  1. 長軸の長さをa、短軸の長さをbとしたとき、
    b/a < 0.9
    を満たす楕円形状ドラム部を備えたことを特徴とするマシンリール。
  2. テープ状記録媒体の先端に設けられた引き出し部を格納する凹状格納部を前記楕円形状ドラム部の長軸側に設けたことを特徴とする請求項1記載のマシンリール。
  3. カートリッジ装填部と、読み取り/書き込みヘッドと、マシンリールと、これらの間に介在する案内ローラ、前記引き出し部をカートリッジケースからを引き出して前記マシンリールまで案内するドライブ機構とを備えたテープ状磁気記録装置において、前記マシンリールが請求項2記載のマシンリールであることを特徴とするテープ状磁気記録装置。
  4. 前記マシンリールを駆動するモータの回転速度は、前記テープ状記録媒体が巻き取られる部位が前記楕円形状ドラム部の長軸上のときは回転速度を遅く、短軸上のときは回転速度を速くして、前記テープ状記録媒体の最上層の周速度が一定となる速度制御を行うことを特徴とする請求項3記載のテープ状磁気記録装置。
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