JP2005134210A - 交流電力計及び交流電力量計 - Google Patents

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Yukihiko Shimono
幸彦 下野
Kenji Uchida
賢二 内田
Shinji Imai
真司 今井
Kazuomi Urase
和臣 浦瀬
Osamu Shindo
修 新藤
Yasuo Miyake
康雄 三宅
Matsuzo Kon
松三 紺
Osamu Ueda
修 上田
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Abstract

【課題】 変成器の電圧信号と変流器の電流信号との位相差を補正すること。
【解決手段】 変成器2の電圧信号及び変流器3の電流信号をゼロクロスコンパレータ7,8で矩形波に波形整形する。電圧信号及び電流信号の位相差に相当するパルス幅を論理積ゲート9で生成し、位相カウンタ12で計測する。当該計測結果を位相差としてメモリ13に記録する。また、変成器2の電圧信号及び変流器3の電流信号をAD変換器14,15でデジタル信号に変換し、一方のデジタル信号を遅延器16,17で遅延させる。遅延させるデジタル信号は、メモリ13に記録された位相差に基づいて制御器18で決定する。遅延器16,17の出力信号を演算器19,20で乗算演算、平均演算する。これにより変成器2の電圧信号と変流器3の電流信号との位相差が補正される。
【選択図】図1

Description

本発明は、計器用変成器及び計器用変流器を有する交流電力計及び交流電力量計に関し、より詳しくは、回路で発生する位相差を改善するようにした交流電力計及び交流電力量計に関するものである。
図7を参照して従来の交流電力計51について説明する。同図において、52は計器用変成器、53は計器用変流器である。計器用変成器52及び計器用変流器53の一次側には、被測定回路54を配置してある。計器用変成器52及び計器用変流器53の二次側には、位相差調整用コンデンサ55,56を配置してある。従来は、この位相差調整用コンデンサ55,56によって、計器用変成器52及び計器用変流器53の各出力信号の位相差を補正していた(例えば特許文献1参照)。また、従来の交流電力量計57は、交流電力計51による出力(電力値)を積分器58を介して出力するようにしたものである。
特開平8−62261号公報
しかしながら、従来の交流電力計51及び交流電力量計57は、前述の如く、位相差調整用コンデンサ55,56によって位相補正をする場合、位相差調整用コンデンサ55,56として容量の異なる複数種類のコンデンサを用意しておき、位相差値を確認しながら複数種類のコンデンサの中から適当なコンデンサを選択して交流電力計51及び交流電力量計57に組込む必要がある。交流電力計51及び交流電力量計57を組立てるに際しては、補正調整に膨大な作業時間を要し、さらに、位相差調整用コンデンサ55,56として多種類のコンデンサが必要となり、組み立て経費が嵩む。また、位相を補正するに際しては、補正量が固定化されているため、交流電力計51及び交流電力量計57の使用状態で測定周波数が変わったり、測定レンジが変わった時に、力率や周波数の影響が発生するという問題がある。
本発明は、かかる実情に鑑み創案されたものであって、その目的は、位相差を自動補正できる交流電力計及び交流電力量計を提供することにある。
本発明の交流電力計は、交流電力を計測する電力計において、電圧成分と電流成分を同位相に加わる様に調整した状態で、電圧成分を検出する計器用変成器と、電流成分を検出する計器用変流器と、前記計器用変成器及び計器用変流器の各出力信号を矩形波に波形整形する第1及び第2のゼロクロスコンパレータと、前記第1及び第2のゼロクロスコンパレータで波形整形した電圧信号及び電流信号の位相差に相当する時間パルス幅を生成する論理積ゲートと、前記論理積ゲートで生成したパルス幅を時間計測する位相カウンタと、前記位相カウンタで計測した時間を位相差として記録するメモリと、前記計器用変成器及び計器用変流器の各出力信号をデジタル信号に変換する第1及び第2のAD変換器と、前記第1及び第2のAD変換器で変換されたデジタル信号を遅延させる第1及び第2の遅延器と、前記メモリから位相差校正段階で記録した位相差を読み出し、当該位相差の極性により前記第1及び第2のAD変換器で変換されたデジタル信号を第1又は第2の遅延器のいずれによって遅延させるか判定する制御器と、前記第1又は第2の遅延器のいずれかで遅延した電圧成分又は電流成分を乗算演算する第1の演算器と、前記第1の演算器の演算結果を平均演算する第2の演算器とを備えたことを特徴としている。
本発明の上記構成によれば、交流電力計測における位相差校正段階では、電圧成分と電流成分を同位相に加わる様に調整した状態で、電圧成分を検出する計器用変成器及び電流成分を検出する計器用変流器の出力をゼロクロスコンパレータにて矩形波に波形整形する。波形整形した電圧と電流信号は論理積ゲートにて位相差に相当する時間パルス幅を生成し、このパルス幅をカウンタで時間計測する。計測された時間は、遅延時間値としてメモリに記録して置く。他方、計測段階では、前記計器用変成器及び計器用変流器の各出力信号をAD変換器でデジタル信号に変換する。それぞれ変換されたデジタル信号は、制御器にて前記校正段階で記録した遅延時間データをメモリより読み出し、データの極性にてどちらの遅延器にて遅延させるか判断する。遅延器にて何れか一方が遅延された電圧成分或いは電流成分は乗算器にて乗算演算し更に平均演算することにより計器用変成器及び計器用変流器で生ずる位相差(遅延時間)が補正される。
また、本発明の交流電力計は、前記第1のゼロクロスコンパレータによって波形整形した矩形波の周波数を計測する周波数カウンタを備え、測定する入力周波数の範囲内で中心及び下限の周波数と上限の周波数とを変えて電圧成分と電流成分を同位相に加わるように調整し、下限の周波数と中心及び上限の周波数の位相差を記録し、かつ、前記周波数カウンタによって入力周波数を計測すると共に制御器によって下限の周波数と中心及び上限の周波数に対する位相差を比例補間計算で求め、前記第1及び第2の遅延器に対し遅延量を与える様にして入力周波数に依って生じる位相差を改善するようにしたことを特徴としている。この場合、計器用変流器及び計器用変成器の各出力信号の位相差を決定するに際し、入力周波数の変化によって補正しているので、周波数の影響が生じない。
さらに、本発明の交流電力計は、前記計器用変成器及び計器用変流器と第1及び第2のAD変換器との間にレンジ切替え器を備えたマルチレンジ式電力計であって、レンジを切替えてレンジ間で位相差値が異なるときに、測定しようとするレンジ範囲内でそれぞれレンジを変えて、電圧成分と電流成分を同位相に加わる様に調整してレンジ毎の位相差を記録し、かつ、レンジ切替え情報に基づいてレンジに相当する位相差を前記制御器によってメモリから読み出すと共に第1及び第2の遅延器に対して遅延量を与えてレンジによって生じる位相差を改善することを特徴としている。これによりマルチレンジ式電力計測に於いてレンジ切替え時の計器用変流器又は計器用変成器による位相差の補正量が自動的に切替えられる。
本発明の交流電力量計は、請求項1〜3のいずれかに記載の交流電力計の電力値を積分器にて積分し、予め設定した既定値に到達したときに、パルスを出力すると共に前記積分器を零復帰させ、当該パルス出力を積算カウンタにて計数することを特徴としている。すなわち、本交流電力量計は、請求項1〜3のいずれかに記載の交流電力計に積算カウンタを附加して、交流電力量を計測するようにしたものである。
本発明の交流電力計によれば、電気的絶縁のための計器用変成器及び計器用変流器の位相差を自動で補正することができ、電力値の計測精度を向上できる。また、測定周波数が変化しても周波数の影響誤差を軽減できる。さらに、計器用変成器及び計器用変流器と第1及び第2のAD変換器との間にレンジ切替え器を備えたマルチレンジ式電力計にあっては、測定レンジを切替えても計器用変流器又は計器用変成器の位相差を補正することができ、広範囲に渡って電力値の計測精度を向上できる。
また、本発明の交流電力量計によれば、力率と周波数誤差を軽減できる。さらに、電力量値の計測精度を広範囲に渡って向上できる。
以下、図面を参照しつつ本発明の交流電力計を実施するための最良の形態について説明する。
図1乃至図3を参照しつつ本発明の第1の実施例について説明する。図1は、本発明の交流電力計1を単相電力計に適用した場合を例示している。同図において、2は計器用変成器で、3は計器用変流器である。計器用変成器2及び計器用変流器3は、被計測回路4の電圧成分及び電流成分を同位相に加わるように調整した状態で検出するものである。計器用変成器2及び計器用変流器3の二次側には、位相差校正回路5と、計測回路6とを配置してある。
位相差校正回路5は、第1及び第2のゼロクロスコンパレータ7,8と、第1及び第2の論理積ゲート9,10と、OSC11と、位相カウンタ12と、メモリ13とで構成してある。第1のゼロクロスコンパレータ7は、計器用変成器2の出力信号を矩形波に波形整形するものである。第2のゼロクロスコンパレータ8は、計器用変流器3の出力信号を矩形波に波形整形するものである。第1の論理積ゲート9は、第1及び第2のゼロクロスコンパレータ7,8で波形整形した電圧信号及び電流信号の位相差に相当する時間パルス幅を生成するものである。OSC11は、第1の論理積ゲート9で生成した時間パルス幅より十分小さい基準パルスpを発生するものである。第2の論理積ゲート10は、第1の論理積ゲート9で生成した時間パルス幅と、OSC11で発生した基準パルスpとが伝送され、これらを位相カウンタ12へ出力するものである。位相カウンタ12は、第1の論理積ゲート9で生成した時間パルス幅を計測するものである。メモリ13は、位相カウンタ12で計測した時間を位相差として記録するものである。
計測回路6は、第1及び第2のAD変換器14,15と、第1及び第2の遅延器16,17と、制御器18と、第1及び第2の演算器19,20とで構成してある。第1のAD変換器14は、計器用変成器2の出力信号(電圧信号)をデジタル信号に変換するものである。第2のAD変換器15は、計器用変流器3の出力信号(電流信号)をデジタル信号に変換するものである。第1の遅延器16は、第1のAD変換器14で変換されたデジタル信号を遅延させるものである。第2の遅延器17は、第2のAD変換器15で変換されたデジタル信号を遅延させるものである。制御器18は、メモリ13から位相差校正回路5で記録した位相差を読み出し、当該位相差の極性により第1及び第2のAD変換器14,15で変換されたデジタル信号を第1又は第2の遅延器16,17のいずれによって遅延させるか判定するものである。第1の演算器19は、第1又は第2の遅延器16,17のいずれかで遅延した電圧成分又は電流成分を乗算演算するものである。第2の演算器20は、第1の演算器19の演算結果を平均演算するものである。
なお、図1おいて、21はDA変換器で、計測回路の出力結果を電力値として出力するものである。
次に、本交流電力計1の作用について説明する。
本交流電力計1は、計器用変成器2の測定電圧と同位相の測定電流が計器用変流器3に加わるように負荷側に純抵抗器22を接続してある。位相差校正回路5は、計器用変成器2及び計器用変流器3の出力信号を、第1及び第2のゼロクロスコンパレータ7,8によって矩形波に波形整形する。波形整形された信号、即ち電圧論理信号Eと電流論理信号Iとの論理積を第1の論理積ゲート9で取ることにより計器用変成器2及び計器用変流器3の出力信号相互の位相差βに相当する時間パルス幅が出力される。OSC11は、この時間パルス幅より十分小さい基準パルスpを発生する。第1の論理積ゲート9及びOSC11から第2の論理積ゲート10へパルス信号が出力され、第2の論理積ゲート10で位相差分に相当するパルス数が抽出される。図2は、第2の論理積ゲート10で位相差分に相当するパルス数を抽出した結果をグラフ化したものである。第2の論理積ゲート10で抽出されたパルス数は、位相カウンタ12によって計数される。制御器18は、位相カウンタ12の計数値θ(図2参照)を位相差としてメモリ13に記録する。
計測回路6は、計器用変成器2及び計器用変流器3の出力信号を、第1及び第2のAD変換器14,15で、測定周波数より十分大きいサンプリング周波数によってデジタル値e,iに変換する。デジタル値e,iは、計器用変成器2及び計器用変流器3の位相差をβとすると、計器用変流器3の位相が計器用変成器2より遅れている場合には、下記の式1の如く表され、計器用変成器2の位相が計器用変流器3より遅れている場合には、下記の式2の如く表される。
第1及び第2のAD変換器14,15によって変換されたデジタル値e,iは、それぞれ第1及び第2の遅延器16,17に出力される。第1の遅延器16は、計器用変成器2の位相が計器用変流器3より遅れている場合に、第1のAD変換器14によって変換されたデジタル値e(式1)を下記の式3の如く変換する。第2の遅延器17は、計器用変流器3の位相が計器用変成器2より遅れている場合に、第2のAD変換器15によって変換されたデジタル値i(式2)を下記の式4の如く変換する。計器用変成器2及び計器用変流器3のいずれの位相が遅れているかは、メモリ13の記録内容に基づいて制御器18によって判定される。制御器18は、当該判定結果に基づき、位相補正値θを加える旨の指示信号を第1の遅延器16又は第2の遅延器17の何れかに送信する。
デジタル値e’,i又はe,i’は、第1及び第2の遅延器16,17から第1の演算器19に伝送される。第1の演算器19は、デジタル値e’,i又はe,i’を乗算演算する。すなわち、計器用変成器2の位相が計器用変流器3より遅れている場合は、下記の式5の如く演算し、計器用変流器3の位相が計器用変成器2より遅れている場合は、下記の式6の如く演算する。
第1の演算器19の演算結果に関して、第2の演算器20で平均演算が行われる。当該平均演算によりデジタル値e’,i又はe,i’の論理積ω(ω=e’・i又はe・i’)の一周期の平均値Pが求められる。式5の場合の平均値Pを下記の式7に、式6の場合の平均値Pを下記の式8に示す。
式7及び式8において、β=θとすると、式7及び式8は、下記の式9の如く表される。
式9によれば、計器用変成器2及び計器用変流器3の位相差βが排除されることが分かる。
図3は、計測回路6による位相補正をグラフ化したものである。なお、図3では、便宜上、電流成分が電圧成分より遅れている場合、即ち式1、式3、式5、式7及び式9で表した信号変換工程のみを示している。第1のAD変換器14の出力信号(デジタル値e)は、図3の実線で示す如く、位相差校正回路5のメモリ13に記録された位相差θだけ第2のAD変換器15の出力信号(デジタル値i)より進んでいる。このデジタル値eは、第1の遅延器16によって遅延され、図3の破線で示す如くデジタル値e’として出力される。他方、第2のAD変換器15の出力信号(デジタル値i)は、第2の遅延器17によって遅延されずにそのまま出力される。これにより電圧成分と電流成分のデジタル値e’,iが同位相になる。また、図1において、デジタル値i’は、電圧成分が電流成分より遅れている場合に、第2のAD変換器15の出力信号(デジタル値i)が第2の遅延器17によって遅延された信号であって、デジタル値eと同位相になっている。
本交流電力計によれば、力率の影響は、装置を構成する計器用変成器2や計器用変流器3で銅損或いは鉄損等の違いにより位相差が発生する。この影響による誤差が自動補正でき精度よく計測ができる。
次に、図4を参照しつつ本発明の第2の実施例について説明する。なお、図1に示す第1の実施例と同一部位には、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図4の交流電力計は、第1のゼロクロスコンパレータ7によって波形整形した矩形波の周波数を計測する周波数カウンタ23を設けた点で、前記第1の実施例の交流電力計1と相違している。
位相差校正回路5で、位相カウンタ12の計数値θを抽出するに際し、使用周波数範囲の下限の周波数fLと中心及び上限の周波数fO,fHとを変えて、その都度の位相差値θ1,θ2及びθ3をメモリ13に記録する。
電力測定時には、第1のゼロクロスコンパレータ7の出力信号Eの入力周波数fを周波数カウンタ23によって計測し、当該計測結果(入力周波数f)を制御器18へ送信する。制御器18は、入力周波数f及びメモリ13に記録された位相差値θ1,θ2,θ3に基づいて、位相差θを補間計算する。
入力周波数fが下限の周波数fLより大きく、かつ、中心の周波数fOより小さい場合、位相差θは、下記の式10の如く表される。また、入力周波数fが中心の周波数fOより大きく、かつ、上限の周波数fHより小さい場合、位相差θは、下記の式11の如く表される。
但し、f<fLの場合は、式10において、f=θ1とし、f>fHの場合は、式11において、f=θ3とする。
式10又は式11で得られる位相差θは、θの値の極性により制御器18から第1又は第2の遅延器16,17のいずれか一方に出力される。これにより入力周波数fが変わっても位相差が自動で補正される。
次に、図5を参照しつつ本発明の第3の実施例について説明する。なお、図1に示す第1の実施例と同一部位には、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図5の交流電力計1は、計器用変成器2及び計器用変流器3と第1及び第2のAD変換器14,15との間に分流抵抗器22a,22b(2レンジの場合)を設け、かつ、これらの分流抵抗器22a,22bを切替えるレンジ切替え器24を設けたマルチレンジ式電力計である点で、前記第1及び第2の実施例の交流電力計1と相違している。なお、分流抵抗器22a,22bの個数は、適宜変更可能である。
本交流電力計1は、レンジ切替え器24により位相差校正回路5の測定レンジを一方側に切替えて前記第1の実施例で説明した動作により位相差値θaをメモリ13に記録する。次に、測定レンジを他方側に切替えて同様に位相差値θbをメモリ13に記録する。これと同時に、制御器18は、レンジ切替え器24の状態を管理記録する。
電力測定時には、レンジ切替え器24の状態を制御器18で管理し、測定レンジに対応する位相差値θa又はθbをメモリ13より読み出し、第1又は第2の遅延器16,17に出力することで、レンジの切替わりによる位相差を自動補正する。
次に、図6を参照しつつ本発明の交流電力量計31について説明する。なお、図1に示す第1の実施例と同一部位には、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図6は、本発明の交流電力量計を例示している。この交流電力量計31は、図1に示す交流電力計1において、DA変換器21を積分器32及びカウンタ33に取替えたものである。第2の演算器20で得られた電力Wを積分器32によって所要の時間hで積分演算を行い、一定数値Whにて出力パルスを発生せしめると同時に積分器32をリセットする。このようにして発生した電力量パルスをカウンタ33で計数することで電力値を計測する。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は、前記第1乃至第4の実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、図1において、一点鎖線で囲んだ回路41は、公知の電子回路又は中央処理装置CPUを採用してプログラム的に実現することも考えられる。またAD変換器14,15は、外部アナログ出力として電力値を出力する場合にも使用できる。
本発明の第1実施例の構成を示すブロック図である。 補正量抽出の原理を示す論理タイムチャート図である。 遅延器の動作を示すグラフ図である。 本発明の第2実施例の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施例の構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施例の構成を示すブロック図である。 従来の電力計の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 交流電力計
2 計器用変成器
3 計器用変流器
4 被計測回路
5 位相差校正回路
6 計測回路
7 第1のゼロクロスコンパレータ
8 第2のゼロクロスコンパレータ
9 第1の論理積ゲート
10 第2の論理積ゲート
11 OSC
12 位相カウンタ
13 メモリ
14 第1のAD変換器
15 第2のAD変換器
16 第1の遅延器
17 第2の遅延器
18 制御器
19 第1の演算器
20 第2の演算器
22 純抵抗器
22a,22b 分流抵抗器
23 周波数カウンタ
24 レンジ切替え器
31 交流電力量計
32 積分器
33 カウンタ

Claims (4)

  1. 交流電力を計測する電力計において、電圧成分と電流成分を同位相に加わる様に調整した状態で、電圧成分を検出する計器用変成器と、電流成分を検出する計器用変流器と、前記計器用変成器及び計器用変流器の各出力信号を矩形波に波形整形する第1及び第2のゼロクロスコンパレータと、前記第1及び第2のゼロクロスコンパレータで波形整形した電圧信号及び電流信号の位相差に相当する時間パルス幅を生成する論理積ゲートと、前記論理積ゲートで生成したパルス幅を時間計測する位相カウンタと、前記位相カウンタで計測した時間を位相差として記録するメモリと、前記計器用変成器及び計器用変流器の各出力信号をデジタル信号に変換する第1及び第2のAD変換器と、前記第1及び第2のAD変換器で変換されたデジタル信号を遅延させる第1及び第2の遅延器と、前記メモリから位相差校正段階で記録した位相差を読み出し、当該位相差の極性により前記第1及び第2のAD変換器で変換されたデジタル信号を第1又は第2の遅延器のいずれによって遅延させるか判定する制御器と、前記第1又は第2の遅延器のいずれかで遅延した電圧成分又は電流成分を乗算演算する第1の演算器と、前記第1の演算器の演算結果を平均演算する第2の演算器とを備えたことを特徴とする交流電力計。
  2. 前記第1のゼロクロスコンパレータによって波形整形した矩形波の周波数を計測する周波数カウンタを備え、測定する入力周波数の範囲内で中心及び下限の周波数と上限の周波数とを変えて電圧成分と電流成分を同位相に加わるように調整し、下限の周波数と中心及び上限の周波数の位相差を記録し、かつ、前記周波数カウンタによって入力周波数を計測すると共に制御器によって下限の周波数と中心及び上限の周波数に対する位相差を比例補間計算で求め、前記第1及び第2の遅延器に対し遅延量を与える様にして入力周波数に依って生じる位相差を改善するようにした請求項1に記載の交流電力計。
  3. 前記計器用変成器及び計器用変流器と第1及び第2のAD変換器との間にレンジ切替え器を備えたマルチレンジ式電力計であって、レンジを切替えてレンジ間で位相差値が異なるときに、測定しようとするレンジ範囲内でそれぞれレンジを変えて、電圧成分と電流成分を同位相に加わる様に調整してレンジ毎の位相差を記録し、かつ、レンジ切替え情報に基づいてレンジに相当する位相差を前記制御器によってメモリから読み出すと共に第1及び第2の遅延器に対して遅延量を与えてレンジによって生じる位相差を改善することを特徴とする請求項1記載の交流電力計。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の交流電力計の電力値を積分器にて積分し、予め設定した既定値に到達したときに、パルスを出力すると共に前記積分器を零復帰させ、当該パルス出力を積算カウンタにて計数することを特徴とする交流電力量計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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