JP2004177228A - 電流計測装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電流波形を増幅手段により所定の大きさに増幅するための増幅率の調節を自動で行うことができる電流計測装置を提供する。
【解決手段】電流波形を捉える電流センサ1と、その電流センサ1の出力を所定の大きさに増幅する増幅手段2と、その増幅手段2の出力波形を整流し平均化する整流・平均化手段3と、その整流・平均化手段3の出力波形のレベルを検出するレベル判断手段4と、を備えた電力量計測計であって、前記レベル判断手段4は、前記増幅手段2の定格レベル値を前記整流・平均化手段3の出力波形のレベル値で除し、その除した値を前記増幅手段2に出力する一方、当該増幅手段2は、その除した値に従って電流センサ1の出力を増幅するように構成した。
【選択図】 図1
【解決手段】電流波形を捉える電流センサ1と、その電流センサ1の出力を所定の大きさに増幅する増幅手段2と、その増幅手段2の出力波形を整流し平均化する整流・平均化手段3と、その整流・平均化手段3の出力波形のレベルを検出するレベル判断手段4と、を備えた電力量計測計であって、前記レベル判断手段4は、前記増幅手段2の定格レベル値を前記整流・平均化手段3の出力波形のレベル値で除し、その除した値を前記増幅手段2に出力する一方、当該増幅手段2は、その除した値に従って電流センサ1の出力を増幅するように構成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力量計測計等に搭載されている電流計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電力量計測計は、例えば、特開平7−120500号公報に示すようなものが知られている。この電力量計測計の構成を図7に示す。この電力量計測計の電流検出部21で検出された負荷電流は、次段の実効値変換部22において実効値の直流電圧に変換される。この直流電圧出力は、電圧/周波数変換部24に入力され、その電圧レベルに比例した周波数のパルス信号に変換される。電圧/周波数変換部24の出力パルス信号は、次段のカウンタ部25においてパルスカウントされる。更に、次段のパルス発生部26においてカウンタ部25の出力パルスの立ち上がり時に一定のパルス幅のパルス信号を発生し出力している。負荷電圧はほぼ一定とみなせるので、パルス発生部26のパルス信号のパルス間隔と、時間に対応した係数とを電力量換算部27において乗算することによって、電力量を計測することができる。
【0003】
上記電力量計測計に搭載されている電流計測装置は、CT1と、CT2と、電流検出部21と、実効値変換請求項22と、増幅部23と、電圧/周波数変換部24と、から構成されている。
【0004】
しかし、上記電流計測装置の増幅部23には、増幅率の調節機能(ゲイン調節手段)がないために大きな負荷電流から小さな負荷電流の全てを精度良く増幅することは難しい。
【0005】
また、上記電力量計測計は、オフィスビルやテナントなどの電力量を管理するためのものであり、小さな電力量を精度良く計測する必要は無かった。
【0006】
また、一般的な電力量計測計としては、負荷電流を増幅手段により増幅した電流波形と負荷電圧を増幅手段により増幅した電圧波形とをアナログ的に乗算し、その乗算結果から負荷の電力量を計測するアナログ式電力量計測計があり、また、前記乗算結果をA/D変換して積算することによって負荷の電力量を計測するデジタル式電力量計測計がある。現在は、A/D変換を使ったデジタル式電力量計測計が主流となっている。
【0007】
例えば、A/D変換手段を備えた電流計測装置を図6に示す。電流センサ1は、電流波形を捉えるものであり、増幅手段2は、前記電流センサ出力を増幅するものであり、A/D変換手段5は、前記増幅手段出力波形からデジタル換算値を取得するものであり、ゲイン調節手段8は、前記電流波形を前記増幅手段2によって所定の大きさの信号にするために前記増幅手段2の増幅率を手動で調節するためのものである。
【0008】
この場合は、前記電流波形を所定の大きさに増幅するために、電流センサ1に入力される負荷電流が小さい場合は、手動でゲイン調節手段8を切替えて増幅手段2の増幅率を大きくし、また、電流センサ1に入力される負荷電流が大きい場合は、手動でゲイン調節手段8を切替えて増幅手段2の増幅率を小さくし、前記電流波形を所定の大きさに増幅しなければならなく、非常に手間がかかった。
【0009】
一方、電力量計測計の誤差要因には、前記電流計測装置以外で使用される電圧センサや内部電子回路の誤差なども加わる。特に、A/D変換手段を使用するデジタル式電力量計測計においては、A/D変換手段の誤差も加わることになる。
【0010】
標準的な電力量計測計は、全体で定格電流の5%の低レベル信号に対しても、誤差の許容限度は±2%以下にする必要がある。
【0011】
例えば、デジタル式電力量計測計において、多用される汎用マイコンに標準搭載されているA/D変換器は、低コスト化のために、8〜12ビット程度の分解能である。一般に、低レベルな入力信号ほど相対的に量子化誤差(A/D変換手段の誤差)の割合が大きくなる。例えば、10ビットの量子化誤差は計算上、フルスケールレベルの大信号では誤差約0.1%、フルスケールの5%の低レベル信号では誤差が約2%になる。このため、低レベル信号のときに量子化誤差だけで2%の誤差となれば、電力量計測計全体では誤差の許容限度を超える可能性が高くなる。
【0012】
【特許文献1】
特開平7−120500号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
特開平7−120500号公報のような従来技術では、電流計測装置にゲイン調節手段がないので、小さな電流波形から大きな電流波形まで精度良く測定できない。また、図6で説明した従来技術のように、小さな電流波形から大きな電流波形まで精度良く測定しようとする場合、ゲイン調節手段で増幅手段の増幅率を手動で操作しなければならないため非常に手間がかかるという問題があった。
【0014】
特に、デジタル式電力量計測計においては、増幅手段の増幅率の調節を行わないとA/D変換手段の量子化誤差により、計測精度が悪くなるという問題があった。
【0015】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、負荷電流の電流波形を増幅手段により所定の大きさに増幅するための増幅率の調節を自動で行うことができ、特に、デジタル式電力量計測計に用いられた場合は、低レベル負荷電流入力であっても、高ビット数のA/D変換器を用いない電流計測装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1記載の発明にあっては、電流波形を捉える電流センサと、その電流センサの出力を所定の大きさに増幅する増幅手段と、その増幅手段の出力波形を整流し平均化する整流・平均化手段と、その整流・平均化手段の出力波形のレベルを検出するレベル判断手段と、を備えた電流計測装置であって、前記レベル判断手段は、前記増幅手段の定格レベル値を前記整流・平均化手段の出力波形のレベル値で除し、その除した値を前記増幅手段に出力する一方、当該増幅手段は、その除した値に従って電流センサの出力を増幅するように構成したものである。
【0017】
従って、従来は、電流波形を所定の大きさに増幅するために、手動でゲイン調節手段を切替えて増幅手段の増幅率を変えていたが、本発明によれば、電流センサによって捉えられた電流波形を増幅手段によって増幅し、前記増幅手段の出力波形を整流・平均化手段で直流電圧に変換し、前記直流電圧のレベルをレベル判断手段で信号処理を行い前記電流波形を所定の大きさにするための増幅率制御信号を増幅手段にフィードバックすることにより、増幅手段の増幅率を自動で調節することができる。
【0018】
請求項2記載の発明にあっては、電流波形を捉える電流センサと、その電流センサの出力を所定の大きさに増幅する増幅手段と、その増幅手段の出力波形のピークレベルを保持するピークホールド手段と、前記増幅手段の定格レベル値を前記ピークレベル値で除するレベル判断手段と、を備えた電流計測装置であって、前記レベル判断手段は、前記除した値を前記増幅手段に出力する一方、当該増幅手段は、その除した値に従って電流センサの出力を増幅するように構成したものである。
【0019】
従って、従来は、電流波形を所定の大きさに増幅するために、手動でゲイン調節手段を切替えて増幅手段の増幅率を変えていたが、本発明においては、電流センサによって捉えられた電流波形を増幅手段によって増幅し、前記増幅手段の出力波形をピークホールド手段でピーク電圧を検出し、前記ピーク電圧のレベルをレベル判断手段で信号処理を行い前記電流波形を所定の大きさにするための増幅率制御信号を増幅手段にフィードバックすることにより、増幅手段の増幅率を自動で調節することができる。
【0020】
特に、電流センサに入力される負荷電流の電流歪み成分割合が時間変動する入力があった場合でも増幅手段の増幅率を自動で調節することができる。
【0021】
請求項3記載の発明にあっては、上記増幅手段の出力波形からデジタル換算値を取得するA/D変換手段を備えたものである。
【0022】
したがって、この場合は、特に、上記増幅手段の出力波形からデジタル換算値を取得することにより、A/D変換器分解能を有効に使用でき、高度な電力計測を高ビット数のA/D変換器を用いることなく行え、電力量計測計の低コスト化が可能である。
【0023】
更に、A/D変換手段の量子化誤差による計測精度の悪くなるという問題がなくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の請求項1及び請求項3に対応した第一の実施形態である電流計測装置Aを示している。
【0025】
この実施形態の電流計測装置Aは、電流波形を捉える電流センサ1と、その電流センサ1の出力を所定の大きさに増幅する増幅手段2と、その増幅手段2の出力波形を整流し平均化する整流・平均化手段3と、その整流・平均化手段3の出力波形のレベルを検出するレベル判断手段4と、を備えた電流計測装置であって、前記レベル判断手段4は、前記増幅手段2の定格レベル値を前記整流・平均化手段3の出力波形のレベル値で除し、その除した値を前記増幅手段2に出力する一方、当該増幅手段2は、その除した値に従って電流センサ1の出力を増幅するように構成したものである。
【0026】
更に、上記増幅手段2の出力波形からデジタル換算値を取得するA/D変換手段5を備えたものである。
【0027】
以下に、この実施形態の電流計測装置Aにいついて、図2を使用し、より詳細に説明する。例えば、電流センサ1に定格レベルの50%振幅の入力があった場合、電流センサ1の出力波形は、図2(a)のようになり、増幅手段2の増幅率(初期値)を1倍とすると、増幅手段2の出力波形は、図2(a)と同じになる。図2(b)の破線は、増幅手段2の出力波形を整流した波形である。また、実線は、前記整流した波形を平均化した直流信号波形であり、整流・平均化手段3の出力波形である。レベル判断手段4では、前記直流信号波形が入力されると、定格レベルの50%の振幅であると判定し、増幅率2倍となるような増幅率制御信号を出力する。増幅率2倍の増幅率制御信号を受け取った増幅手段2は、以降の入力波形を2倍して出力する。図2(c)は、2倍された波形(100%振幅)であり、A/D変換手段5の入力波形である。A/D変換器入力のフルスケール(縦方向)を0〜5Vとすると、フルスケールにわたって波形が拡大しているのでA/D変換手段5の分解能を有効に使用できる。
【0028】
例えば、フルスケール(縦方向)を0〜5V範囲とした場合、10ビットの分解能ならば、0〜5V範囲を1024分割するので、量子化誤差は約0.1%である(=1÷1024×100[%])。
【0029】
なお、レベル判断手段4の構成は、コンパレータを使ったアナログ回路、もしくは、マイコンの予備を使いソフトウエア的に構成してもよい。
【0030】
従って、従来は、電流波形を所定の大きさに増幅するために、電流センサ1に入力される負荷電流が小さい場合は、手動でゲイン調節手段8を切替えて増幅手段2の増幅率を大きくし、また、電流センサ1に入力される負荷電流が大きい場合は、手動でゲイン調節手段8を切替えて増幅手段2の増幅率を小さくしなければならなかったが、本実施形態によれば、電流センサ1によって捉えられた電流波形を増幅手段2によって増幅し、整流・平均化手段3で直流電圧に変換し、前記直流電圧のレベルをレベル判断手段4で信号処理を行い前記電流波形を所定の大きさにするための増幅率制御信号を増幅手段2にフィードバックすることにより、増幅手段2の増幅率を自動で調節することができる。
【0031】
更に、上記増幅手段2の出力波形からデジタル換算値を取得することにより、A/D変換手段5入力は、縦方向がフルスケールにわたって波形が拡大しているのでA/D変換器分解能を有効に使用でき、別途高ビット数のA/D変換器を用いることなく高度な電力計測が行え、電力量計測計の低コスト化が可能である。
【0032】
図3は、本発明の請求項2及び請求項3に対応した第二の実施形態である電流計測装置Bを示している。
【0033】
電流波形を捉える電流センサ1と、その電流センサ1の出力を所定の大きさに増幅する増幅手段2と、その増幅手段2の出力波形のピークレベルを保持するピークホールド手段6と、前記増幅手段2の定格レベル値を前記ピークレベル値で除するレベル判断手段4と、を備えた電流計測装置であって、前記レベル判断手段4は、前記除した値を前記増幅手段2に出力する一方、当該増幅手段2は、その除した値に従って電流センサ1の出力を増幅するように構成したものである。
【0034】
更に、上記増幅手段2の出力波形からデジタル換算値を取得するA/D変換手段5を備えたものである。
【0035】
以下に、この実施形態の電流計測装置Bにいついて、図4を使用し、より詳細に説明する。例えば、電流センサ1に歪み電流入力があった場合、電流センサ1の出力波形は、図4(a)のようになり、増幅手段2が増幅率1倍(初期値)とすると、増幅手段2の出力波形は、図4(a)と同じになる。ピークホールド手段6の出力波形は、ピークホールド手段6が一旦ピークを検出するとピークレベル(一定値)がホールド期間中保持され矩形波状となり、図4(b)のようになる。ホールド終了のタイミングは、零クロス判断手段7がリセット(ホールド終了)信号を、ピークホールド手段6に出力する要因で行われる。零クロスの判断方法は、A/D変換手段5の出力データ値が正から負へ移行するときにリセット信号を出力する(ソフト的処理)。レベル判断手段4では、この矩形波状信号が入力されると、定格レベルの50%程度の振幅であると判定し、増幅率2倍となるような増幅率制御信号を出力する。増幅率2倍の制御信号を受け取った増幅手段2は、以降の入力波形を2倍して出力する。図4(c)は2倍された波形(100%振幅)であり、A/D変換手段5の入力波形である。A/D変換器入力のフルスケール(縦方向)を0〜5Vとすると、0〜5VのA/D変換器入力のフルスケールにわたって波形が拡大しているので分解能を有効に使用できる。
【0036】
従って、従来は、電流センサ1に入力される負荷電流の電流歪み成分割合が時間変動する入力(複数のインバータ負荷がつながるような工業用途など)があった場合、手動で増幅手段2の増幅率を変えていたが、本実施形態においては、特に、電流センサ1によって捉えられた電流波形を増幅手段2によって増幅し、前記増幅手段2の出力波形をピークホールド手段6でピーク電圧を検出し、前記ピーク電圧のレベルをレベル判断手段4で信号処理を行い前記電流波形を所定の大きさにするための増幅率制御信号を増幅手段2にフィードバックすることにより、増幅手段2の増幅率を自動で調節することができる。
【0037】
更に、上記増幅手段2の出力波形からデジタル換算値を取得することにより、計測する電流歪み成分割合が時間変動する場合であっても、A/D変換手段5の入力は、縦方向がフルスケールにわたって波形が拡大しているのでA/D変換器分解能を有効に使用でき、別途高ビット数のA/D変換器を用いることなく高度な電力計測が行え、電力量計測計の低コスト化が可能である。
【0038】
更に、零クロス判断手段7は、ソフト的処理によって構成するため、上記電流計測装置B以外で使用しているマイコンの予備を使い構成することができ、電力量計測計の低コスト化が可能である。
図5は、請求項2及び請求項3に対応する第三の実施形態である電流計測装置Cを示している。
各ブロック機能は、第二の実施形態と同一であるため異なる部分のみ説明を行う。増幅手段2の出力が零クロス判断手段7の入力へ接続され、A/D変換出力5の出力が零クロス判断手段7に入力されていないところが第二の実施形態と異なる。なお、零クロス判断手段7を零クロスコンパレータで構成し、ゼロクロスの判断方法は、零コンパレータが切換るときにリセット信号を出力する(ハード的処理)。
従って、特に、零クロス判断手段7をハード的処理とすることで、ソフト的処理の場合より精度良くリセット信号を出力でき、また、マイコン処理負担の軽減となる。
なお、上記以外については、第二の実施形態と同様に構成されており、同様の作用効果を有するので説明は省略する。
【0039】
【発明の効果】
上述の如く、本発明の請求項1記載の発明にあっては、電流センサ出力を上記増幅手段によって所定の大きさに増幅することにより、増幅手段の増幅率を自動で調節することができる。
【0040】
又、請求項2記載の発明にあっては、電流センサ出力を上記増幅手段によって増幅することにより、計測する電流歪み成分割合が時間変動する場合であっても、増幅手段の増幅率を自動で調節することができる。
【0041】
又、請求項3記載の発明にあっては、特に、上記増幅手段の出力波形からデジタル換算値を取得することにより、高度な電力計測を別途高ビット数のA/D変換器を用いることなく行えるので、電力量計測計の低コスト化が可能である。
【0042】
更に、計測する電流歪み成分割合が時間変動する場合であっても、別途高ビット数のA/D変換器を用いることなく行えるので、電力量計測計の低コスト化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第一の実施形態である電流計測装置を示すブロック図
【図2】本発明における第一の実施形態における各部波形図
【図3】本発明における第二の実施形態である電流計測装置を示すブロック図
【図4】本発明における第二の実施形態における各部波形図
【図5】本発明における第三の実施形態である電流計測装置を示すブロック図
【図6】従来の電力量計測計の電流計測装置を示すブロック図
【図7】特開平7−120500号公報記載の電力量計測計のブロック図
【符号の説明】
1 電流センサ
2 増幅手段
3 整流・平均化手段
4 レベル判断手段
5 A/D変換手段
6 ピークホールド手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力量計測計等に搭載されている電流計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電力量計測計は、例えば、特開平7−120500号公報に示すようなものが知られている。この電力量計測計の構成を図7に示す。この電力量計測計の電流検出部21で検出された負荷電流は、次段の実効値変換部22において実効値の直流電圧に変換される。この直流電圧出力は、電圧/周波数変換部24に入力され、その電圧レベルに比例した周波数のパルス信号に変換される。電圧/周波数変換部24の出力パルス信号は、次段のカウンタ部25においてパルスカウントされる。更に、次段のパルス発生部26においてカウンタ部25の出力パルスの立ち上がり時に一定のパルス幅のパルス信号を発生し出力している。負荷電圧はほぼ一定とみなせるので、パルス発生部26のパルス信号のパルス間隔と、時間に対応した係数とを電力量換算部27において乗算することによって、電力量を計測することができる。
【0003】
上記電力量計測計に搭載されている電流計測装置は、CT1と、CT2と、電流検出部21と、実効値変換請求項22と、増幅部23と、電圧/周波数変換部24と、から構成されている。
【0004】
しかし、上記電流計測装置の増幅部23には、増幅率の調節機能(ゲイン調節手段)がないために大きな負荷電流から小さな負荷電流の全てを精度良く増幅することは難しい。
【0005】
また、上記電力量計測計は、オフィスビルやテナントなどの電力量を管理するためのものであり、小さな電力量を精度良く計測する必要は無かった。
【0006】
また、一般的な電力量計測計としては、負荷電流を増幅手段により増幅した電流波形と負荷電圧を増幅手段により増幅した電圧波形とをアナログ的に乗算し、その乗算結果から負荷の電力量を計測するアナログ式電力量計測計があり、また、前記乗算結果をA/D変換して積算することによって負荷の電力量を計測するデジタル式電力量計測計がある。現在は、A/D変換を使ったデジタル式電力量計測計が主流となっている。
【0007】
例えば、A/D変換手段を備えた電流計測装置を図6に示す。電流センサ1は、電流波形を捉えるものであり、増幅手段2は、前記電流センサ出力を増幅するものであり、A/D変換手段5は、前記増幅手段出力波形からデジタル換算値を取得するものであり、ゲイン調節手段8は、前記電流波形を前記増幅手段2によって所定の大きさの信号にするために前記増幅手段2の増幅率を手動で調節するためのものである。
【0008】
この場合は、前記電流波形を所定の大きさに増幅するために、電流センサ1に入力される負荷電流が小さい場合は、手動でゲイン調節手段8を切替えて増幅手段2の増幅率を大きくし、また、電流センサ1に入力される負荷電流が大きい場合は、手動でゲイン調節手段8を切替えて増幅手段2の増幅率を小さくし、前記電流波形を所定の大きさに増幅しなければならなく、非常に手間がかかった。
【0009】
一方、電力量計測計の誤差要因には、前記電流計測装置以外で使用される電圧センサや内部電子回路の誤差なども加わる。特に、A/D変換手段を使用するデジタル式電力量計測計においては、A/D変換手段の誤差も加わることになる。
【0010】
標準的な電力量計測計は、全体で定格電流の5%の低レベル信号に対しても、誤差の許容限度は±2%以下にする必要がある。
【0011】
例えば、デジタル式電力量計測計において、多用される汎用マイコンに標準搭載されているA/D変換器は、低コスト化のために、8〜12ビット程度の分解能である。一般に、低レベルな入力信号ほど相対的に量子化誤差(A/D変換手段の誤差)の割合が大きくなる。例えば、10ビットの量子化誤差は計算上、フルスケールレベルの大信号では誤差約0.1%、フルスケールの5%の低レベル信号では誤差が約2%になる。このため、低レベル信号のときに量子化誤差だけで2%の誤差となれば、電力量計測計全体では誤差の許容限度を超える可能性が高くなる。
【0012】
【特許文献1】
特開平7−120500号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
特開平7−120500号公報のような従来技術では、電流計測装置にゲイン調節手段がないので、小さな電流波形から大きな電流波形まで精度良く測定できない。また、図6で説明した従来技術のように、小さな電流波形から大きな電流波形まで精度良く測定しようとする場合、ゲイン調節手段で増幅手段の増幅率を手動で操作しなければならないため非常に手間がかかるという問題があった。
【0014】
特に、デジタル式電力量計測計においては、増幅手段の増幅率の調節を行わないとA/D変換手段の量子化誤差により、計測精度が悪くなるという問題があった。
【0015】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、負荷電流の電流波形を増幅手段により所定の大きさに増幅するための増幅率の調節を自動で行うことができ、特に、デジタル式電力量計測計に用いられた場合は、低レベル負荷電流入力であっても、高ビット数のA/D変換器を用いない電流計測装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1記載の発明にあっては、電流波形を捉える電流センサと、その電流センサの出力を所定の大きさに増幅する増幅手段と、その増幅手段の出力波形を整流し平均化する整流・平均化手段と、その整流・平均化手段の出力波形のレベルを検出するレベル判断手段と、を備えた電流計測装置であって、前記レベル判断手段は、前記増幅手段の定格レベル値を前記整流・平均化手段の出力波形のレベル値で除し、その除した値を前記増幅手段に出力する一方、当該増幅手段は、その除した値に従って電流センサの出力を増幅するように構成したものである。
【0017】
従って、従来は、電流波形を所定の大きさに増幅するために、手動でゲイン調節手段を切替えて増幅手段の増幅率を変えていたが、本発明によれば、電流センサによって捉えられた電流波形を増幅手段によって増幅し、前記増幅手段の出力波形を整流・平均化手段で直流電圧に変換し、前記直流電圧のレベルをレベル判断手段で信号処理を行い前記電流波形を所定の大きさにするための増幅率制御信号を増幅手段にフィードバックすることにより、増幅手段の増幅率を自動で調節することができる。
【0018】
請求項2記載の発明にあっては、電流波形を捉える電流センサと、その電流センサの出力を所定の大きさに増幅する増幅手段と、その増幅手段の出力波形のピークレベルを保持するピークホールド手段と、前記増幅手段の定格レベル値を前記ピークレベル値で除するレベル判断手段と、を備えた電流計測装置であって、前記レベル判断手段は、前記除した値を前記増幅手段に出力する一方、当該増幅手段は、その除した値に従って電流センサの出力を増幅するように構成したものである。
【0019】
従って、従来は、電流波形を所定の大きさに増幅するために、手動でゲイン調節手段を切替えて増幅手段の増幅率を変えていたが、本発明においては、電流センサによって捉えられた電流波形を増幅手段によって増幅し、前記増幅手段の出力波形をピークホールド手段でピーク電圧を検出し、前記ピーク電圧のレベルをレベル判断手段で信号処理を行い前記電流波形を所定の大きさにするための増幅率制御信号を増幅手段にフィードバックすることにより、増幅手段の増幅率を自動で調節することができる。
【0020】
特に、電流センサに入力される負荷電流の電流歪み成分割合が時間変動する入力があった場合でも増幅手段の増幅率を自動で調節することができる。
【0021】
請求項3記載の発明にあっては、上記増幅手段の出力波形からデジタル換算値を取得するA/D変換手段を備えたものである。
【0022】
したがって、この場合は、特に、上記増幅手段の出力波形からデジタル換算値を取得することにより、A/D変換器分解能を有効に使用でき、高度な電力計測を高ビット数のA/D変換器を用いることなく行え、電力量計測計の低コスト化が可能である。
【0023】
更に、A/D変換手段の量子化誤差による計測精度の悪くなるという問題がなくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の請求項1及び請求項3に対応した第一の実施形態である電流計測装置Aを示している。
【0025】
この実施形態の電流計測装置Aは、電流波形を捉える電流センサ1と、その電流センサ1の出力を所定の大きさに増幅する増幅手段2と、その増幅手段2の出力波形を整流し平均化する整流・平均化手段3と、その整流・平均化手段3の出力波形のレベルを検出するレベル判断手段4と、を備えた電流計測装置であって、前記レベル判断手段4は、前記増幅手段2の定格レベル値を前記整流・平均化手段3の出力波形のレベル値で除し、その除した値を前記増幅手段2に出力する一方、当該増幅手段2は、その除した値に従って電流センサ1の出力を増幅するように構成したものである。
【0026】
更に、上記増幅手段2の出力波形からデジタル換算値を取得するA/D変換手段5を備えたものである。
【0027】
以下に、この実施形態の電流計測装置Aにいついて、図2を使用し、より詳細に説明する。例えば、電流センサ1に定格レベルの50%振幅の入力があった場合、電流センサ1の出力波形は、図2(a)のようになり、増幅手段2の増幅率(初期値)を1倍とすると、増幅手段2の出力波形は、図2(a)と同じになる。図2(b)の破線は、増幅手段2の出力波形を整流した波形である。また、実線は、前記整流した波形を平均化した直流信号波形であり、整流・平均化手段3の出力波形である。レベル判断手段4では、前記直流信号波形が入力されると、定格レベルの50%の振幅であると判定し、増幅率2倍となるような増幅率制御信号を出力する。増幅率2倍の増幅率制御信号を受け取った増幅手段2は、以降の入力波形を2倍して出力する。図2(c)は、2倍された波形(100%振幅)であり、A/D変換手段5の入力波形である。A/D変換器入力のフルスケール(縦方向)を0〜5Vとすると、フルスケールにわたって波形が拡大しているのでA/D変換手段5の分解能を有効に使用できる。
【0028】
例えば、フルスケール(縦方向)を0〜5V範囲とした場合、10ビットの分解能ならば、0〜5V範囲を1024分割するので、量子化誤差は約0.1%である(=1÷1024×100[%])。
【0029】
なお、レベル判断手段4の構成は、コンパレータを使ったアナログ回路、もしくは、マイコンの予備を使いソフトウエア的に構成してもよい。
【0030】
従って、従来は、電流波形を所定の大きさに増幅するために、電流センサ1に入力される負荷電流が小さい場合は、手動でゲイン調節手段8を切替えて増幅手段2の増幅率を大きくし、また、電流センサ1に入力される負荷電流が大きい場合は、手動でゲイン調節手段8を切替えて増幅手段2の増幅率を小さくしなければならなかったが、本実施形態によれば、電流センサ1によって捉えられた電流波形を増幅手段2によって増幅し、整流・平均化手段3で直流電圧に変換し、前記直流電圧のレベルをレベル判断手段4で信号処理を行い前記電流波形を所定の大きさにするための増幅率制御信号を増幅手段2にフィードバックすることにより、増幅手段2の増幅率を自動で調節することができる。
【0031】
更に、上記増幅手段2の出力波形からデジタル換算値を取得することにより、A/D変換手段5入力は、縦方向がフルスケールにわたって波形が拡大しているのでA/D変換器分解能を有効に使用でき、別途高ビット数のA/D変換器を用いることなく高度な電力計測が行え、電力量計測計の低コスト化が可能である。
【0032】
図3は、本発明の請求項2及び請求項3に対応した第二の実施形態である電流計測装置Bを示している。
【0033】
電流波形を捉える電流センサ1と、その電流センサ1の出力を所定の大きさに増幅する増幅手段2と、その増幅手段2の出力波形のピークレベルを保持するピークホールド手段6と、前記増幅手段2の定格レベル値を前記ピークレベル値で除するレベル判断手段4と、を備えた電流計測装置であって、前記レベル判断手段4は、前記除した値を前記増幅手段2に出力する一方、当該増幅手段2は、その除した値に従って電流センサ1の出力を増幅するように構成したものである。
【0034】
更に、上記増幅手段2の出力波形からデジタル換算値を取得するA/D変換手段5を備えたものである。
【0035】
以下に、この実施形態の電流計測装置Bにいついて、図4を使用し、より詳細に説明する。例えば、電流センサ1に歪み電流入力があった場合、電流センサ1の出力波形は、図4(a)のようになり、増幅手段2が増幅率1倍(初期値)とすると、増幅手段2の出力波形は、図4(a)と同じになる。ピークホールド手段6の出力波形は、ピークホールド手段6が一旦ピークを検出するとピークレベル(一定値)がホールド期間中保持され矩形波状となり、図4(b)のようになる。ホールド終了のタイミングは、零クロス判断手段7がリセット(ホールド終了)信号を、ピークホールド手段6に出力する要因で行われる。零クロスの判断方法は、A/D変換手段5の出力データ値が正から負へ移行するときにリセット信号を出力する(ソフト的処理)。レベル判断手段4では、この矩形波状信号が入力されると、定格レベルの50%程度の振幅であると判定し、増幅率2倍となるような増幅率制御信号を出力する。増幅率2倍の制御信号を受け取った増幅手段2は、以降の入力波形を2倍して出力する。図4(c)は2倍された波形(100%振幅)であり、A/D変換手段5の入力波形である。A/D変換器入力のフルスケール(縦方向)を0〜5Vとすると、0〜5VのA/D変換器入力のフルスケールにわたって波形が拡大しているので分解能を有効に使用できる。
【0036】
従って、従来は、電流センサ1に入力される負荷電流の電流歪み成分割合が時間変動する入力(複数のインバータ負荷がつながるような工業用途など)があった場合、手動で増幅手段2の増幅率を変えていたが、本実施形態においては、特に、電流センサ1によって捉えられた電流波形を増幅手段2によって増幅し、前記増幅手段2の出力波形をピークホールド手段6でピーク電圧を検出し、前記ピーク電圧のレベルをレベル判断手段4で信号処理を行い前記電流波形を所定の大きさにするための増幅率制御信号を増幅手段2にフィードバックすることにより、増幅手段2の増幅率を自動で調節することができる。
【0037】
更に、上記増幅手段2の出力波形からデジタル換算値を取得することにより、計測する電流歪み成分割合が時間変動する場合であっても、A/D変換手段5の入力は、縦方向がフルスケールにわたって波形が拡大しているのでA/D変換器分解能を有効に使用でき、別途高ビット数のA/D変換器を用いることなく高度な電力計測が行え、電力量計測計の低コスト化が可能である。
【0038】
更に、零クロス判断手段7は、ソフト的処理によって構成するため、上記電流計測装置B以外で使用しているマイコンの予備を使い構成することができ、電力量計測計の低コスト化が可能である。
図5は、請求項2及び請求項3に対応する第三の実施形態である電流計測装置Cを示している。
各ブロック機能は、第二の実施形態と同一であるため異なる部分のみ説明を行う。増幅手段2の出力が零クロス判断手段7の入力へ接続され、A/D変換出力5の出力が零クロス判断手段7に入力されていないところが第二の実施形態と異なる。なお、零クロス判断手段7を零クロスコンパレータで構成し、ゼロクロスの判断方法は、零コンパレータが切換るときにリセット信号を出力する(ハード的処理)。
従って、特に、零クロス判断手段7をハード的処理とすることで、ソフト的処理の場合より精度良くリセット信号を出力でき、また、マイコン処理負担の軽減となる。
なお、上記以外については、第二の実施形態と同様に構成されており、同様の作用効果を有するので説明は省略する。
【0039】
【発明の効果】
上述の如く、本発明の請求項1記載の発明にあっては、電流センサ出力を上記増幅手段によって所定の大きさに増幅することにより、増幅手段の増幅率を自動で調節することができる。
【0040】
又、請求項2記載の発明にあっては、電流センサ出力を上記増幅手段によって増幅することにより、計測する電流歪み成分割合が時間変動する場合であっても、増幅手段の増幅率を自動で調節することができる。
【0041】
又、請求項3記載の発明にあっては、特に、上記増幅手段の出力波形からデジタル換算値を取得することにより、高度な電力計測を別途高ビット数のA/D変換器を用いることなく行えるので、電力量計測計の低コスト化が可能である。
【0042】
更に、計測する電流歪み成分割合が時間変動する場合であっても、別途高ビット数のA/D変換器を用いることなく行えるので、電力量計測計の低コスト化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第一の実施形態である電流計測装置を示すブロック図
【図2】本発明における第一の実施形態における各部波形図
【図3】本発明における第二の実施形態である電流計測装置を示すブロック図
【図4】本発明における第二の実施形態における各部波形図
【図5】本発明における第三の実施形態である電流計測装置を示すブロック図
【図6】従来の電力量計測計の電流計測装置を示すブロック図
【図7】特開平7−120500号公報記載の電力量計測計のブロック図
【符号の説明】
1 電流センサ
2 増幅手段
3 整流・平均化手段
4 レベル判断手段
5 A/D変換手段
6 ピークホールド手段
Claims (3)
- 電流波形を捉える電流センサと、その電流センサの出力を所定の大きさに増幅する増幅手段と、その増幅手段の出力波形を整流し平均化する整流・平均化手段と、その整流・平均化手段の出力波形のレベルを検出するレベル判断手段と、を備えた電流計測装置であって、前記レベル判断手段は、前記増幅手段の定格レベル値を前記整流・平均化手段の出力波形のレベル値で除し、その除した値を前記増幅手段に出力する一方、当該増幅手段は、その除した値に従って電流センサの出力を増幅することを特徴とする電流計測装置。
- 電流波形を捉える電流センサと、その電流センサの出力を所定の大きさに増幅する増幅手段と、その増幅手段の出力波形のピークレベルを保持するピークホールド手段と、前記増幅手段の定格レベル値を前記ピークレベル値で除するレベル判断手段と、を備えた電流計測装置であって、前記レベル判断手段は、前記除した値を前記増幅手段に出力する一方、当該増幅手段は、その除した値に従って電流センサの出力を増幅することを特徴とする電流計測装置。
- 上記増幅手段の出力波形からデジタル換算値を取得するA/D変換手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電流計測装置。
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