JP2000156982A - 交流出力電流異常検出装置 - Google Patents

交流出力電流異常検出装置

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JP2000156982A
JP2000156982A JP10327619A JP32761998A JP2000156982A JP 2000156982 A JP2000156982 A JP 2000156982A JP 10327619 A JP10327619 A JP 10327619A JP 32761998 A JP32761998 A JP 32761998A JP 2000156982 A JP2000156982 A JP 2000156982A
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Masayuki Hida
正幸 飛田
Takeo Kanai
丈雄 金井
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自励式変換器の交流出力側に片極性の直流電
流が出力されると、正側、または、負側の一方の自己消
弧形素子の通電率が高まり、自己消弧形素子の発生損失
が増大し、高価な自己消弧形素子を破損させる恐れがあ
る。 【解決手段】 電流検出手段2により、電力変換装置の
交流出力電流を検出し、この交流出力電流を積分回路3
により積分し、積分結果を正の設定値、および、負の設
定値と比較回路5にて比較する。積分結果が正または負
の設定値を超えた際には、電力変換装置の交流出力電流
が片極性に偏っていると判断し、交流出力電流の異常を
検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流出力電流異常
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10及び図11に、従来の自励式変換
器の交流出力電流の異常検出装置と、本構成で検出され
る異常な交流出力電流の波形を示す。従来の自励式変換
器では、交流出力電流検出手段2により検出した交流出
力電流と過電流設定値とを比較手段4により比較し、交
流出力電流が過電流設定値を超えた際に、交流出力電流
の異常と判断し、自励式変換器を保護停止していた。
【0003】交流出力電流の異常は、変換器用変圧器の
偏磁の際、および、交流出力側の負荷または、交流系統
側の故障、事故の際に発生する。特に変換器用変圧器の
偏磁の際には、交流出力電流が過電流となるだけではな
く、交流出力電流が片極性の直流電流になることがあ
る。
【0004】直流電流が出力されると自励式変換器を構
成する自己消弧形素子のうち、正側、または、負側の一
方の自己消弧形素子の通電率が高まり、自己消弧形素子
の発生損失が増大し、自己消弧形素子の破損につなが
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、自励式変換器が交流出力側に片極性の直流電流を出
力した際に、これを検出する方法、および、異常を検出
して自励式変換器を保護停止、または、出力電流を低減
させる制御方法は存在せず、自励式変換器が交流出力側
に片極性の直流電流を出力した際でも運転を継続してい
た。
【0006】従って、正側、または、負側の一方の自己
消弧形素子の通電率が高まり、自己消弧形素子の発生損
失が増大し、高価な自己消弧形素子を破損させる原因と
なっていた。また、自己消弧形素子が破損した際には、
復旧に時間を要することになっていた。
【0007】よって、本発明は、上記のような自励式変
換器の交流出力側に片極性の直流電流を出力した際に、
これを検出し、自己消弧形素子を破損することなく、変
換器を運転、または保護停止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る交流出力電流異常検出装置
では、電流検出手段により、電力変換装置の交流出力電
流を検出し、この交流出力電流を積分回路により積分
し、積分結果を正の設定値、および、負の設定値と比較
回路にて比較する。積分結果が正または負の設定値を超
えた際には、電力変換装置の交流出力電流が片極性に偏
っていると判断し、交流出力電流の異常を検出する。
【0009】本発明の請求項2に係る交流出力電流異常
検出装置では、電流検出手段により、電力変換装置の交
流出力電流を検出し、この交流出力電流を積分回路にて
任意の時間毎にリセットしながら積分し、積分結果を正
の設定値、および、負の設定値と比較する。積分結果が
正または負の設定値を超えた際には、電力変換装置の交
流出力電流が片極性に偏っていると判断し、交流出力電
流の異常を検出する。
【0010】本発明の請求項3に係る交流出力電流異常
検出装置では、電流検出手段により、電力変換装置の交
流出力電流を検出し、正の電流、負の電流選択回路によ
り交流出力電流検出値の正、または、負の電流の片極性
のみの電流値を選択する。選択結果の片極性の電流値を
積分回路にて任意の時間毎にリセットしながら積分し、
比較回路により積分結果と設定値を比較する。積分結果
が設定値を超えた際には、電力変換装置の交流出力電流
が片極性に偏っていると判断し、交流出力電流の異常を
検出する。
【0011】本発明の請求項4に係る交流出力電流異常
検出装置では、電流検出手段により、電力変換装置の交
流出力電流を検出し、交流出力電流が正のときの時間、
または、交流出力電流が負のときの時間を任意の時間毎
に計測する。この計測結果と設定値とを比較する。計測
結果が設定値を超えた際には、電力変換装置の交流出力
電流が片極性に偏っていると判断し、交流出力電流の異
常を検出する。
【0012】本発明の請求項5に係る交流出力電流異常
検出装置では、電流検出手段により、電力変換装置の交
流出力電流を検出し、交流出力電流が正のときの時間、
または、交流出力電流が負のときの時間を計測する。正
のときの計測結果と負のときの計測結果とを減算回路に
より減算し、この減算結果と設定値の比較をする。前記
演算結果が設定値を超えた際には、電力変換装置の交流
出力電流が片極性に偏っていると判断し、交流出力電流
の異常を検出する。
【0013】本発明の請求項6に係る交流出力電流異常
検出装置では、電流検出手段により、電力変換装置の交
流出力電流を検出し、交流出力電流の正の期間の電流ピ
ーク値、または、交流出力電流の負の期間の電流ピーク
値を計測する。この正の期間のピーク値と負の期間のピ
ーク値との差分を減算回路にて演算し、この演算結果と
設定値の比較をする。前記演算結果が設定値を超えた際
には、電力変換装置の交流出力電流が片極性に偏ってい
ると判断し、交流出力電流の異常を検出する。
【0014】本発明の請求項7に係る交流出力電流異常
検出装置では、電流検出手段により、電力変換装置の交
流出力電流を検出し、比較回路にて交流出力電流検出値
とゼロレベルを比較し、交流出力電流が正のときに1を
負のときに0を出力する。前記比較回路の出力の立ち下
がりを遅らせるオフデイレイ回路にて比較回路の出力1
の立ち下がりを遅らせる。前記オフディレイ回路の出力
が任意の時間継続した際には、交流出力電流が正側の片
極性に偏っていると判断し、交流出力電流の異常を検出
する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態の自励式変換器の交流出力電流異常検出装置である。
【0016】図1は、自励式変換器1の交流出力電流を
検出する交流出力電流検出器2と、この交流出力電流検
出器2で検出された交流出力電流を積分する積分回路3
と、この積分回路3の出力と任意の正の設定値とを比較
する第1の比較回路4aと、上記積分回路3の出力と任
意の負の設定値とを比較する第2の比較回路4bと、第
1の比較回路4aと第2の比較回路4bの出力を集約す
るOR回路5を具備している。
【0017】図2のように、自励式変換器の交流出力電
流が正、または、負の片極性に偏ると、積分回路3の積
分結果は正、または、負の絶対値の大きな値となり、交
流出力電流の異常と判断する正または負の設定値を越え
る。
【0018】第1の比較回路4aと第2の比較回路4b
の出力は、OR回路5で集約され、正負いずれかの設定
値を越えると、交流出力電流が片極性の異常な波形が発
生したとする。
【0019】(第2の実施の形態)図3は、本発明の第
2の実施の形態の自励式変換器の交流出力電流異常検出
装置である。ここでは、図1と同一要素については同一
符号を付してその説明を省略し、異なる部分についての
み述べる。
【0020】図3では、第1の実施の形態の積分回路3
に任意の時間毎に積分値を零にリセットするリセット回
路6を付加した構成となっている。リセット回路6を付
加することにより、任意の時間毎に積分値を零にリセッ
トすることで、微量な極性の偏りの積み重ねにより、積
分値が設定値に達することを防止できる。
【0021】(第3の実施の形態)図4は、本発明の第
3の実施形態の自励式変換器の交流出力電流異常検出装
置である。ここでは、図3と同一要素については同一符
号を付してその説明を省略し、異なる部分についてのみ
述べる。
【0022】図4では、自励式変換器1の交流出力電流
を検出する交流出力電流検出器2と、この交流出力電流
検出器2で検出された交流出力電流の正の期間は正の電
流値を出力し交流出力電流の負の期間は0を出力する第
1の選択回路7aと、上記交流出力電流検出器2で検出
された交流出力電流の負の期間は負の電流値を出力し交
流出力電流の正の期間は0を出力する第2の選択回路7
bと、前記第1の選択回路7aの出力を積分する第1の
積分回路3aと、前記第2の選択回路7b出力を積分す
る第2の積分回路3bと、任意の時間毎に第1と第2の
積分回路3a,3bの積分値を零にリセットするリセッ
ト回路6と、第1の積分回路3aの出力と任意の正の設
定値とを比較する第1の比較回路4aと、第2の積分回
路3bの出力と任意の負の設定値とを比較する第2の比
較回路4bと、第1の比較回路4aと第2の比較回路4
bの出力を集約するOR回路5を具備している。
【0023】本実施の形態では、交流出力電流の正の期
間のみ、或いは負の期間のみを積分しているので、第
1、第2の実施の形態のように正の期間の積分値と負の
期間の積分値が互いに打ち消されることはなく、より確
実に交流出力電流が片極性になるのを検出することがで
きる。
【0024】(第4の実施の形態)図5は、本発明の第
4の実施の形態の自励式変換器の交流出力電流異常検出
装置である。ここでは、図1と同一要素については同一
符号を付してその説明を省略し、異なる部分についての
み述べる。
【0025】図5では、自励式変換器1の交流出力電流
を検出する交流出力電流検出器2と、交流出力電流検出
器2で検出された交流出力電流が正の際に1、負の際に
0を出力する比較回路8と、この比較回路8の出力を反
転する反転回路9と、自励式変換器の交流出力電流の周
波数より十分に高い周波数のパルス列を出力する発振器
10と、この発振器10の出力パルス列と比較回路8の
出力を入力とする第1のAND回路11aと、発振器1
0の出力パルス列と反転回路9の出力を入力とする第2
のAND回路11bと、第1のAND回路11aの出力
を任意の時間毎にリセットしながらカウントする第1の
カウンタ12aと、第2のAND回路11bの出力を任
意の時間毎にリセットしながらカウントする第2のカウ
ンタ12bと、第1のカウンタ12aの出力と任意の設
定値を比較する第1の設定値比較回路13aと、第2の
カウンタ12bの出力と任意の設定値を比較する第2の
設定値比較回路13bと、第1の設定値比較回路13a
と第2の設定値比較回路13bの出力を集約するOR回
路5を具備している。
【0026】第1のAND回路11aは、発振器10の
出力パルス列と比較回路8の出力が入力されており、交
流出力電流が正のときのみパルス列を出力し、第2のA
ND回路11bは、発振器10の出力パルス列と反転回
路9の出力が入力されており、交流出力電流が負のとき
のみパルス列を出力する。
【0027】第1、第2のカウンタ12a,12bは、
第1、第2のAND回路11a,11bからのパルス列
をカウントする。第1、第2の設定値比較回路13a,
13bでは、第1、第2のカウンタ12a,12bの出
力と設定値とを比較する。
【0028】例えば、自励式変換器の交流出力電流が正
の片極性に偏るとカウンタ12aの出力である正の期間
のカウント数が異常を検出する設定値に到達する。この
際は、交流出力電流の正の期間が長くなっており、交流
出力電流が正の片極性に偏っていると判断し、これを検
出する。
【0029】(第5の実施形態)図6は、本発明の第5
の実施の形態の自励式変換器の交流出力電流異常検出装
置である。ここでは、図5と同一要素については同一符
号を付してその説明を省略し、異なる部分についてのみ
述べる。
【0030】図6では、自励式変換器1の交流出力電流
を検出する交流出力電流検出器2と、交流出力電流検出
器2で検出された交流出力電流が正の際に1、負の際に
0を出力する比較回路8と、この比較回路8の出力を反
転する反転回路9と、自励式変換器の交流出力電流の周
波数より十分に高い周波数のパルス列を出力する発振器
10と、この発振器10の出力パルス列と比較回路8の
出力を入力とする第1のAND回路11aと、発振器1
0の出力パルス列と反転回路9の出力を入力とする第2
のAND回路11bと、第1のAND回路11aの出力
を後述するオンディレイ回路18の出力によりリセット
しながらカウントする第1のカウンタ12aと、第2の
AND回路11bの出力を後述するオンディレイ回路1
8の出力によりリセットしながらカウントする第2のカ
ウンタ12bと、第1のカウンタ12aの出力デジタル
信号をアナログ信号に変換する第1のD/A回路14a
と、第2のカウンタ12bの出力デジタル信号をアナロ
グ信号に変換する第2のD/A回路14bと、前記第
1、第2のD/A回路14a、14bの出力を入力とす
る減算回路15と、この減算回路15の出力と設定値を
比較する比較回路4と、交流出力電流が負から正となっ
た際に、自励式変換器の交流出力電流の1周期より充分
に短いパルス幅を出力する1ショットパルス発生回路1
6と、この1ショットパルス発生回路16の出力と前記
比較回路4の出力を入力とし、前記1ショットパルス発
生回路16の出力が「1」のときのみ前記比較回路4の
出力を出力するAND回路17と、前記1ショット回路
16の出力を入力とし、前記AND回路17の動作時間
程度、入力信号に対して出力信号を立ち上がりを遅らせ
るオンディレイ回路18とを具備している。
【0031】第1のAND回路11aは、発振器10の
出力パルス列と比較回路8の出力が入力されており、交
流出力電流が正のときのみパルス列を出力し、第2のA
ND回路11bは、発振器10の出力パルス列と反転回
路9の出力が入力されており、交流出力電流が負のとき
のみパルス列を出力する。
【0032】第1、第2のカウンタ12a,12bは、
第1、第2のAND回路11a,11bからのパルス列
をカウントすることで、自励式変換器の交流出力電流の
正の期間と負の期間をカウントし、比較回路4では、減
算回路15で求められた正の期間のカウント数と負の期
間のカウント数の差分と設定値とを比較する。
【0033】AND回路17は、1ショットパルス発生
回路16の出力と比較回路4の出力を集約し異常検出信
号を出力する。1ショットパルス発生回路16は、交流
出力電流が負から正になるとパルスを出力するので、異
常検出は自励式変換器の交流出力電流の1周期終了時点
で毎周期判断することになる。
【0034】また、1ショットパルス発生回路16の出
力はオンディレイ回路18を介してカウンタ21a,1
2bに入力されており、1周期毎にカウンタはゼロにリ
セットされる。
【0035】(第6の実施の形態)図7は、本発明の第
6の実施の形態の自励式変換器の交流出力電流異常検出
装置である。ここでは、図4、図6と同一要素について
は同一符号を付してその説明を省略し、異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0036】図7では、自励式変換器1の交流出力電流
を検出する交流出力電流検出器2と、この交流出力電流
検出器2で検出された交流出力電流の正の期間は正の電
流値を出力し交流出力電流の負の期間は0を出力する第
1の選択回路7aと、上記交流出力電流検出器2で検出
された交流出力電流の負の期間は負の電流値を出力し交
流出力電流の正の期間は0を出力する第2の選択回路7
bと、第2の選択回路7bの出力の符号を反転する反転
回路19と、後述するオンディレイ回路18の出力によ
りリセットしながら第1の選択回路7aの出力のピーク
値を保持する第1の保持回路20aと、後述するオンデ
ィレイ回路18の出力によりリセットしながら第2の選
択回路7bの出力のピーク値を保持する第2の保持回路
20bと、第1、第2の保持回路20a、20bの出力
を減算する減算回路15と、減算回路の出力と任意の設
定値とを比較する比較回路4と、交流出力電流が負から
正となった際に、自励式変換器の交流出力電流の1周期
より充分に短いパルス幅を出力する1ショットパルス発
生回路16と、この1ショットパルス発生回路16の出
力と前記比較回路4の出力を入力とし、前記1ショット
パルス発生回路16の出力が「1」のときのみ前記比較
回路4の出力を出力するAND回路17と、前記1ショ
ット回路16の出力を入力とし、前記AND回路17の
動作時間程度、入力信号に対して出力信号を立ち上がり
を遅らせるオンディレイ回路18とを具備している。
【0037】第1のピーク保持回路20aは、第1の選
択回路7aの出力が入力されており、交流出力電流が正
のときのピーク値を保持し、第2のピーク保持回路20
bは、第2の選択回路7bの出力が入力されており、交
流出力電流が負のときのピーク値を保持する。
【0038】比較回路4では、減算回路15で求められ
た正の期間のピーク値と負の期間のピーク値の差分と設
定値とを比較する。AND回路17は、1ショットパル
ス発生回路16の出力と比較回路4の出力を集約し異常
検出信号を出力する。1ショットパルス発生回路16
は、交流出力電流が負から正になるとパルスを出力する
ので、異常検出は自励式変換器の交流出力電流の1周期
終了時点で毎周期判断することになる。
【0039】また、1ショットパルス発生回路16の出
力はオンディレイ回路18を介してピーク保持回路20
a,20bに入力されており、1周期毎にカウンタはゼ
ロにリセットされる。
【0040】(第7の実施の形態)図8は、本発明の第
7の実施の形態の自励式変換器の交流出力電流異常検出
装置である。ここでは、図1と同一要素については同一
符号を付してその説明を省略し、異なる部分についての
み述べる。
【0041】図8では、交流出力電流とゼロレベルを比
較し、交流出力電流が正のときに「1」を出力し、負の
ときに「0」を出力する比較回路8と、前記比較回路が
「1」から「0」になる立ち下がりを自励式変換器の交
流出力電流の半周期以下の任意の時間、遅らせるオフデ
ィレイ回路21と、前記オフディレイ回路の出力が自励
式変換器の交流出力電流の1周期以上の任意の時間、継
続した際に「1」を出力するオンディレイ回路22とを
具備している。
【0042】図9のように、正常な交流出力電流を出力
している際には、正の期間と負の期間が等しい正弦波状
の電流であり、オフデイレイ回路21の出力は、スリッ
トのあるパルス波形となる。
【0043】交流出力電流が正の片極性に偏ると交流出
力電流が負の期間の長さが半周期以下となる。負の期間
の長さがオフディレイ回路の立ち下がりを遅らせる時間
以下となると、オフディレイ回路21の出力が「1」を
継続し、オンデイレイ回路22の出力が「1」となり、
交流出力電流の異常と判断し検出する。
【0044】ここでは、比較回路8は交流出力電流とゼ
ロレベルとを比較しているが、必ずしもゼロレベルであ
る必要はない。例えば、交流出力電流が小さいときは、
片極性となってもそれが即、素子破壊につながることは
ない。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の自励式変
換器の交流出力電流異常検出装置では、自励式変換器の
交流出力電流が片極性の直流電流を出力した際に、これ
を検出することができ、自励式変換器の交流出力電流が
片極性の直流電流を出力した際に、運転を継続して、片
側の自己消弧形素子の通電率が高まり、発生損失の増加
を招き、自己消弧形素子が破損することを防ぐことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の自励式変換器の
交流出力電流異常検出装置の構成図。
【図2】 第1の実施の形態の動作波形図。
【図3】 本発明の第2の実施の形態の自励式変換器の
交流出力電流異常検出装置の構成図。
【図4】 本発明の第3の実施の形態の自励式変換器の
交流出力電流異常検出装置の構成図。
【図5】 本発明の第4の実施の形態の自励式変換器の
交流出力電流異常検出装置の構成図。
【図6】 本発明の第5の実施の形態の自励式変換器の
交流出力電流異常検出装置の構成図。
【図7】 本発明の第6の実施の形態の自励式変換器の
交流出力電流異常検出装置の構成図。
【図8】 本発明の第7の実施の形態の自励式変換器の
交流出力電流異常検出装置の構成図。
【図9】 第7の実施の形態の動作波形図。
【図10】 従来の交流出力電流の異常検出装置の構成
図。
【図11】 従来の異常検出装置の動作波形図。
【符号の説明】
1・・・自励式変換器 2・・・交流出力電流検出器 3・・・積分回路 4、4a、4b・・・比較回路 5・・・OR回路 6・・・リセット回路 7a、7b・・・選択回路 8・・・比較回路 9・・・反転回路 10・・・発振器 11a,11b・・・AND回路 12a,12b・・・カウンタ 13a,13b・・・比較回路 14a,14b・・・デジタル/アナログ変換回路 15・・・減算回路 16・・・1ショットパルス発生回路 17・・・AND回路 18・・・オンディレイ回路 19・・・反転回路 20a,20b・・・保持回路 21・・・オフディレイ回路 22・・・オンディレイ回路 23・・・オンディレイ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G053 AA01 AA16 BA01 CA01 DA01 EB01 EC04 FA02 5H007 AA05 CA05 CB03 CB05 CC23 DC02 FA03 FA05 FA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力変換装置の交流出力電流を検出する
    電流検出手段と、交流出力電流を積分する積分手段と、
    この積分手段の出力と任意の設定値を比較する比較手段
    とを具備したことを特徴とする交流出力電流異常検出装
    置。
  2. 【請求項2】 電力変換装置の交流出力電流を検出する
    電流検出手段と、交流出力電流を積分する積分手段と、
    任意の時間毎に前記積分手段の出力を零にリセットする
    リセット手段と、前記積分手段の出力と任意の設定値を
    比較する比較手段とを具備したことを特徴とする交流出
    力電流異常検出装置。
  3. 【請求項3】 電力変換装置の交流出力電流を検出する
    電流検出手段と、交流出力電流の片極性の電流だけを選
    択する選択手段と、前記選択手段の出力を積分する積分
    手段と、任意の時間毎に前記積分手段の出力を零にリセ
    ットするリセット手段と、前記積分手段の出力と任意の
    設定値を比較する比較手段とを具備したことを特徴とす
    る交流出力電流異常検出装置。
  4. 【請求項4】 電力変換装置の交流出力電流を検出する
    電流検出手段と、交流出力電流の片極性である時間を計
    測する計測手段と、任意の時間毎に前記計測手段の出力
    を零にリセットするリセット手段と、前記計測手段の出
    力と任意の設定値を比較する比較手段とを具備したこと
    を特徴とする交流出力電流異常検出装置。
  5. 【請求項5】 電力変換装置の交流出力電流を検出する
    電流検出手段と、交流出力電流が正の時間を計測する第
    1の計測手段と、交流出力電流が負の時間を計測する第
    2の計測手段と、任意の時間毎に前記第1と第2の計測
    手段の出力を零にリセットするリセット手段と、前記第
    1の計測手段の出力と第2の計測手段の出力との差分を
    演算する減算手段と、この減算手段の出力と任意の設定
    値を比較する比較手段とを具備したことを特徴とする交
    流出力電流異常検出装置。
  6. 【請求項6】 電力変換装置の交流出力電流を検出する
    電流検出手段と、交流出力電流の1周期毎の交流出力電
    流の正のピーク値を保持する第1の保持手段と、交流出
    力電流の1周期毎の交流出力電流の負のピーク値を保持
    する第2の保持手段と、前記第1の保持手段の出力と第
    2の保持手段の出力の差分を演算するする減算手段と、
    前記減算手段の出力と任意の設定値を比較する比較手段
    とを具備したことを特徴とする交流出力電流異常検出装
    置。
  7. 【請求項7】 電力変換装置の交流出力電流を検出する
    電流検出手段と、交流出力電流と交流出力電流の振幅値
    以下の任意の設定値とを比較する比較手段と、前記比較
    手段の出力の立ち下がりを遅らせるオフディレイ手段
    と、前記オフディレイ手段の出力が任意の時間継続した
    ことを検出する検出手段とを具備したことを特徴とする
    交流出力電流異常検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008312372A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 電力変換装置
JP2010273500A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Nissan Motor Co Ltd 電動車両の制御装置
JP2012257361A (ja) * 2011-06-08 2012-12-27 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 電力変換装置
JP2013243859A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Toshiba Corp インバータゲート制御回路および当該インバータゲート制御回路を備えたインバータ電源装置

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