JP2005134068A - 空気調和機 - Google Patents

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Kazuyoshi Nakao
一喜 中尾
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Abstract

【課題】昇降グリルにおいて、収納を誘導するための別部品を装着させることなく、吸入グリルをスムーズにかつ確実に収納すること。
【解決手段】化粧パネル7の吸入グリル10または吸入フィルター11にグリル面取り形状部20を設けることにより、吸入グリル10がグリル収納部直前に何かの弾みで遥動してしまった場合でも、面取り形状部20の作用で吸入グリル収納部18へと誘導されるため、吸入グリル10の確実な収納が実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は吸入フィルターの清掃を容易にする昇降装置を備えた空気調和機に関するものである。
従来、この種の空気調和機の吸入フィルターのメンテナンスにおいて、脚立などに上がって高所で作業する危険および手間を無くすための方策がいくつか考案されている(例えば、特許文献1参照)。
図7は、特許文献1に記載された従来の空気調和機の縦断面図を示すものである。また、図8は従来の空気調和機の吸入グリル収納部の詳細図である。図7および図8に示すように、天井1内に埋設された室内ユニット本体2の内部に、熱交換器3、ドレンパン4、送風機5、ファンモーター6等が配置され、この室内ユニット本体2にはその下部開口を覆う化粧パネル7が着脱自在に装着されている。化粧パネル7の中央部には吸込口8が形成され、この吸込口8の両側には吹出口9が形成されている。吸込口8には吸込グリル10が嵌合され、その背後には吸込フィルター11が着脱自在に係止されている。化粧パネル7の内壁に取り付けられたブラケット12には、正逆回転可能なモーター13a,13bが固定されており、吸込グリル10の昇降装置を構成する。吸込グリル10の4つの角隅部はそれぞれワイヤー14の先端に取付けているワイヤー連結部14で連結され、これら複数のワイヤー14はそれぞれワイヤーガイダー15を経て各別のリール16に巻装されている。そして、これら各リール16は各別のモーター13a,13bの出力軸17に固着されている。
以上のように構成された昇降装置を備えた空気調和機について、以下その動作を説明する。
吸込フィルター11を洗浄する場合には、モーター13a,13bを逆回転させる。そして、リール16からワイヤー14が巻き戻されて吸込グリル10がほぼ水平状態のまま所定の高さに降下したときモーター13a,13bを停止させる。この状態で床上の作業者が吸込グリル10から吸込フィルター11を取り外してこれを洗浄する。洗浄が終了すれば、吸込フィルター11を吸込グリル10に再び取り付け、モーター13a,13bを正回転させることによりリール16がワイヤー14を巻き取る。そして、吸込グリル10が上昇して化粧パネル7の吸入グリル収納部18に到達したとき、モーター13a,13bを停止させて、吸入グリル10の収納が完了する。
特開平10−205805号公報
しかしながら、前記従来の構成では、ワイヤガイダー15が化粧パネル7より室内ユニット本体2の内側にあるため、モーター13a,13bを正回転させてリール16がワイヤー14を巻き取る時、すなわち吸込グリル10の収納時に、何かの弾みで吸込グリル10が揺れながら上昇してくると、化粧パネル7の内部にある吸入グリル収納部18に吸込グリル10が完全に収納されるまで揺れが止まらないため、吸入グリル10の収納直前に化粧パネル7の下面に引っかかって完全に収納されない場合があった。また、吸入グリル10の揺れを止め、かつ吸入グリル10を確実に吸入グリル収納部18に収納するため、吸入グリル10を誘導するためのスライドガイダー19のような別部品が必要であるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、スライドガイダーのような吸入グリルおよびその周囲に特別な部品を設けることなく、吸入グリルの収納をスムーズにかつ確実に行うことの出来る昇降装置を備えた空気調和機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、昇降グリルの吸入グリルの端部形状に、面取り形状部を設けたものである。
これによって、吸入グリルの収納を誘導するための別部品の取付けが不要となり、吸入グリルの上昇中に揺れ等が発生しても、吸入グリルの面取り形状部が吸入グリル収納部に到達することにより、吸入グリルが吸入グリル収納部に誘導され、スムーズかつ確実な吸入グリルの収納が可能となる。
本発明の空気調和機は、昇降グリルの吸入グリルを引っ掛かったりすることなく、スムーズにかつ確実に収納することができる。
第1の発明は化粧パネルと、吸入グリルと、前記吸入グリルに設けた吸入フィルターを具備し、前記吸入グリルはワイヤー連結部にてワイヤーに係止され、前記ワイヤーの他端は昇降モータに巻回され、前記昇降モータの回転により前記吸入グリルを昇降させる空気調和機において、前記吸入グリルの端部を面取り形状とすることにより吸入グリルの収納用ガイダー等の別部品を設けることが不要となり、吸入グリルをスムーズかつ確実に収納することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の空気調和機において、ワイヤー連結部を吸入グリルの端部の面取り形状部に設けることにより、吸入グリルの揺れ幅が少なくなり、吸入グリルをスムーズかつ確実に収納することができる。
第3の発明は、特に、第1の発明の空気調和機において、吸入グリルの端部ならびに吸入フィルターの端部に面取り形状を設けることにより、よりスムーズに且つ確実に収納することができ、また、吸入グリルを吸入フィルターと一体とした場合には、吸入グリルを昇降グリル専用のものとせず、昇降機能がない化粧パネルと同一のものが使用可能となる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明の空気調和機において、吸入グリルの面取り形状部の傾斜角度を15度〜45度の範囲内に設けることにより、さらに確実に吸入グリルを収納することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機の縦断面図を示すものである。また、図2は吸入グリル収納部の詳細図を示すものである。また図3は吸入グリルの収納直前動作図を示すものである。
図1において、天井1内に埋設された室内ユニット本体2の内部に、熱交換器3、ドレンパン4、送風機5、ファンモーター6等が配置され、この室内ユニット本体2にはその下部開口を覆う化粧パネル7が着脱自在に装着されている。化粧パネル7の中央部には吸込
口8が形成され、この吸込口8の両側には吹出口9が形成されている。吸込口8には吸込グリル10が嵌合され、その背後には吸込フィルター11が着脱自在に係止されている。化粧パネル7の内壁に取り付けられたブラケット12には、正逆回転可能なモーター13a,13bが固定されており、吸込グリル10の昇降装置を構成する。吸入フィルター11の清掃の際には、吸入グリル10を下降させ、清掃終了後、再度吸入フィルター11を吸入グリル10に装着させ、吸入グリル10を吸入グリル収納部に収納させる。吸入グリル10には面取り形状部20が設けられている。
以上のように構成された空気調和機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、吸入グリル10の上昇時に揺れが発生し、吸入グリル収納部からはみ出してしまう場合に吸入グリル10に設けられている面取り形状部20が化粧パネル7の内部にある吸入グリル収納部18の端部に接触する。その後の吸入グリル10の上昇により、図3に示すように、吸入グリル10が矢印の方向へ誘導される。従って、吸入グリル収納部18の内部へと誘導され、吸入グリル収納部18の端部に引っ掛かることなく、吸入グリル10が収納される。
以上のように、本実施の形態においては吸入グリルに面取り形状部を設けることにより、収納誘導用の別部品を装着することなく吸入グリルをスムーズにかつ確実に収納することができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の第2の実施の形態の空気調和機の吸入グリル収納部の詳細図である。
図4において、吸入グリル10に面取り形状部20が設けられており、面取り形状部内に
ワイヤー連結部21が設けられている。ワイヤー連結部21を面取り形状部20内に設けることにより、吸入グリル10の収納直前の揺れ幅を小さくすることができる。
以上のように、本実施の形態においては吸入グリルの面取り形状部内にワイヤー連結部を設けることにより、吸入グリル収納直前の揺れ幅を小さくすることができ、吸入グリルをスムーズにかつ確実に収納することができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の第3の実施の形態の空気調和機の吸入グリル収納部の詳細図である。
図5において、吸入グリル10に装着されている吸入フィルター11に面取り形状部20が設けられている。
以上のように、吸入フィルター11に面取り形状部20を設けることにより、よりスムーズに且つ確実に収納することができる。尚、実施の形態3では吸入グリル10と吸入フィルタ11を別体として説明したが、一体の物であっても構わない。この場合、昇降グリル専用の吸入グリルを製造することなく、昇降機能のない化粧パネルのものと兼用することができる。
(実施の形態4)
図6は、本発明の第4の実施の形態の空気調和機の面取り形状部の詳細図である。また、
表1は制動トルク5.9N・mの昇降用モーター2個を使用し、吸入グリルと吸入フィルターの合計重量2.0kgの条件下において、吸入グリルの収納性を試験した結果である。
Figure 2005134068
表1において、グリル面取り形状部20の傾斜角度αを15度以上に設定しなければ、吸入グリル10がきちんと収納しないことがわかる。しかしながらあまり傾斜角度αを大きく取ると、面取り形状部の横寸法aが小さくなってしまい、吸入グリル10の揺れ幅が大きくなると化粧パネルの吸入グリル収納部端面から面取り形状部がはみ出してしまう恐れがあるため、面取り形状部20の傾斜角度αは45度以下とすることが望ましい。
以上のように、本実施の形態においては面取り形状部の傾斜角度を15度から45度の範囲内に設定することにより、より吸入グリルを確実に収納することができる。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、昇降グリルの吸入グリルに面取り形状部を設けることにより、収納誘導用の別部品を装着することなく吸入グリルをスムーズにかつ確実に収納することが可能となるので、天井吊形エアコン以外のタイプにも適用できる。
本発明の実施の形態1における空気調和機の縦断面図 本発明の実施の形態1における空気調和機の吸入グリル収納部の詳細図 本発明の実施の形態1における空気調和機の吸入グリルの収納直前動作図 本発明の実施の形態2における空気調和機の吸入グリル収納部の詳細図 本発明の実施の形態3における空気調和機の吸入グリル収納部の詳細図 本発明の実施の形態4における空気調和機の吸入グリル面取り形状部の詳細図 従来の空気調和機の縦断面図 従来の空気調和機の吸入グリル収納部の詳細図
符号の説明
2 室内ユニット本体
7 化粧パネル
10 吸入グリル
11 吸入フィルター
13a 昇降モーター
13b 昇降モーター
14 ワイヤー
20 面取り形状部
21 ワイヤー連結部

Claims (4)

  1. 化粧パネルと、吸入グリルと、前記吸入グリルに設けた吸入フィルターを具備し、前記吸入グリルはワイヤー連結部にてワイヤーに係止され、前記ワイヤーの他端は昇降モータに巻回され、前記昇降モータの回転により前記吸入グリルを昇降させる空気調和機において、前記吸入グリルの端部を面取り形状としたことを特徴とする空気調和機。
  2. ワイヤー連結部を吸入グリルの端部の面取り形状部に設けたことを特徴とする、請求項1記載の空気調和機。
  3. 吸入グリルの端部ならびに吸入フィルターの端部に面取り形状を設けたことを特徴とする、請求項1記載の空気調和機。
  4. 吸入グリルの面取り形状部の傾斜角度を15度〜45度の範囲内としたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の空気調和機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20190056930A (ko) * 2017-11-17 2019-05-27 엘지전자 주식회사 국소 배기 장치
CN110160235A (zh) * 2019-06-10 2019-08-23 青岛海信日立空调系统有限公司 室内机、空调器及其控制方法

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