JP2010032062A - 天井埋込型空気調和機 - Google Patents

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恵美 山田
Kensaku Maeda
憲作 前田
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文浩 加藤
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Abstract

【課題】
簡易な構造により、空気調和機の下方にいる人に直接気流があたることを防ぎ、且つコアンダ効果による天井面のスマッジングを抑制する天井埋込型空気調和機を得る。
【解決手段】
天井に埋設される筐体1と、該筐体の底面に設けられた化粧パネル11と、該化粧パネルの中央に設けられた吸込口3と、該吸込口の周囲に設けられた吹出口4と、該吹出口に設けられた風向制御用ルーバ2とを備えた天井埋込型空気調和機において、化粧パネルに一端側が回転自在に設けられた第1アーム5と、該第1アームの一端側を回転駆動するために化粧パネルに設けられた駆動部8と、第1アームの他端側に連結部9を介して回転自在に設けられた第2アーム6と、連結部における第1アーム或いは第2アーム部分に取付けられ、第2アームが第1アームに対して所定角度以上回転しないようにするためのストッパ7とを備え、風向制御用ルーバが第2アームの他端側に固定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、室内機が天井に配設された天井埋込型空気調和機に関し、特に風向制御用ルーバの構造に関する。
従来この種の冷凍サイクル装置としては、特許文献1に記載のものがある。この従来技術のものは、風向制御板の長手方向に沿った一端縁部は直線とし、他端縁部は両側よりも中央の湾曲度を低く成形している。これにより、吹出す空調空気の風向きが全て等しくかつ風速分布がほぼ均一となることで、流れの中に物体を置いたときにその物体に沿って流れの向きが変わるコアンダ効果の影響を受けない。従って天井面に気流が吹付けられることを防止して、天井面のスマッジング(汚れ)を抑制している。
また、特許文献2に記載のものでは、室内機本体と組み合わせて風路を形成する化粧パネルと、その化粧パネルから外周の天井表面へ沿うように風を吹出す吹出口と、吹出し気流を上下方向に偏向させる風向偏向板を備えている。これにより、天井面のスマッジングを抑制しながら、空気調和機からの気流が直接人体に当たることを防止するものである。
特開2007−322114号公報 特開2006−336961号公報
しかし、上記の特許文献1のものでは、風向制御板の反長手方向の長さが十分でなく、空気調和機の下にいる人に与える冷風感を抑制することについては十分な配慮がなされていない。
また、上記の特許文献2のものでは、空調空間の温湿度が安定して冷房負荷が低くなり天井面に沿った気流に切り替える際に、化粧パネルの外周部を上下に稼動させ、外周部を下降させることで吹出口の切り替えが必要となり、より簡易な構造とすることは十分考慮されていない。
本発明の目的は、簡易な構造により、空気調和機の下方にいる人に直接気流が当たることを防ぎ、且つコアンダ効果による天井面のスマッジングを抑制する天井埋込型空気調和機を得ることにある。
上記課題を解決するために、本発明は、天井に埋設される筐体と、該筐体の底面に設けられた化粧パネルと、該化粧パネルの実質的に中央に設けられ前記筐体の内部に室内空気を吸込む吸込口と、該吸込口の周囲に設けられ室内へ空気を吹出す吹出口と、該吹出口に設けられた風向制御用ルーバとを備えた天井埋込型空気調和機において、前記化粧パネルに一端側が回転自在に設けられた第1アームと、該第1アームの前記一端側を回転駆動するために前記化粧パネルに設けられた駆動部と、前記第1アームの他端側に連結部を介して回転自在に設けられた第2アームと、前記連結部における前記第1アーム或いは第2アーム部分に取付けられ、前記第2アームが第1アームに対して所定角度以上回転しないようにするためのストッパとを備え、前記風向制御用ルーバは前記第2アームの他端側に固定されていることを特徴としている。
また、上記において、前記ストッパは前記第2アームに固定され、前記風向制御用ルーバの風向制御時に、前記第1アームと前記第2アームとの成す角度が実質的に180度を超えないように、前記ストッパを設けてもよい。
また、上記において、前記風向制御用ルーバの風向制御時には、前記第1アーム及び第2アームにより、風向制御用ルーバの全体を前記化粧パネルの下面よりも下側に下降させた状態で該風向制御用ルーバを制御するものでもよい。
本発明によれば、天井に埋設される筐体と、該筐体の底面に設けられた化粧パネルと、該化粧パネルの実質的に中央に設けられ前記筐体の内部に室内空気を吸込む吸込口と、該吸込口の周囲に設けられ室内へ空気を吹出す吹出口と、該吹出口に設けられた風向制御用ルーバとを備えた天井埋込型空気調和機において、前記化粧パネルに一端側が回転自在に設けられた第1アームと、該第1アームの前記一端側を回転駆動するために前記化粧パネルに設けられた駆動部と、前記第1アームの他端側に連結部を介して回転自在に設けられた第2アームと、前記連結部における前記第1アーム或いは第2アーム部分に取付けられ、前記第2アームが第1アームに対して所定角度以上回転しないようにするためのストッパとを備え、前記風向制御用ルーバは前記第2アームの他端側に固定されるように構成することで、折りたたまれて筐体内に収納されていた前記第1アームと第2アームが運転開始時に下方へ延びることで、第2アームに設けられた風向制御用ルーバを大きく下降させてから風向制御できる。従って、本発明によれば、簡易な構造で空気調和機の下方にいる人に直接気流が当たることを防ぎ、且つコアンダ効果による天井面のスマッジングを抑制する天井埋込型空気調和機を得ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例1における吹出口4付近の縦断面図を示す。化粧パネル11には回転自在に動く第1アーム5が設けられ、この第1アーム5は、その一端側に設けられた駆動部8により回転駆動する。第1アーム5の他端側には、連結部9を介して回転自在に動く第2アーム6が設けられている。第1アーム5と第2アーム6との間にはストッパ7が取付けられ、第2アーム6の他端側には風向制御用ルーバ2が固定部10を介して固設されている。
空気調和機運転開始時には、第1アーム5の一端側に設けられた駆動部8を中心に第1アーム5が矢印方向に回転する。これにより、折りたたんで筐体1内に収納されていた第1アーム5と第2アーム6が下方に延び、風向制御用ルーバ2も下降する。この風向制御用ルーバ2の上昇,下降動作は、筐体1内に設けられた駆動モータ(図示せず)を駆動させ、その駆動モータに連動する駆動部8を制御するだけで行うことができる。
図2は風向制御用ルーバ2が下降し、風向制御している状態の吹出口4付近の図である。風向制御用ルーバ2は、ほぼ第1アーム5と第2アーム6の長さの分だけ下降させることができ、筐体1に接続された駆動部8を支点として、第1アーム5と第2アーム6を介して風向制御用ルーバ2を矢印のように動作させることによって風向制御を行う。ここで、第1アーム5と第2アーム6が吸込口3の方向に動いた場合、第2アーム6の連結部9側に設けられたストッパ7によって、第1アーム5と第2アーム6がほぼ直線状となる位置で、第2アーム6の回転運動が止められる。即ち、ストッパ7により第1アーム5と第2アーム6の成す角が180度を超えないように構成されているので、風向制御用ルーバ2の動作を駆動部8のみで行うことができる。
空気調和機運転終了時には、駆動部8を支点に第1アーム5を図1の矢印方向とは反対方向に回転させ、風向制御用ルーバ2と第2アーム6を上昇させて風向制御用ルーバ2を化粧パネル11に収納する。
本実施例では、風向制御用ルーバ2の取出し及び収納に用いる駆動モータと、風向制御用ルーバ2の風向制御を行うための駆動モータとを共有することができるので、風向制御用ルーバ2毎に1つの駆動モータを設ければよい。
本発明の実施例1における空気調和機の吹出口部分の断面図。 本発明の実施例1における空気調和機のルーバ稼動時の動作図。
符号の説明
1 筐体
2 風向制御用ルーバ
3 吸込口
4 吹出口
5 第1アーム
6 第2アーム
7 ストッパ
8 駆動部
9 連結部
10 固定部
11 化粧パネル

Claims (3)

  1. 天井に埋設される筐体と、該筐体の底面に設けられた化粧パネルと、該化粧パネルの実質的に中央に設けられ前記筐体の内部に室内空気を吸込む吸込口と、該吸込口の周囲に設けられ室内へ空気を吹出す吹出口と、該吹出口に設けられた風向制御用ルーバとを備えた天井埋込型空気調和機において、
    前記化粧パネルに一端側が回転自在に設けられた第1アームと、
    該第1アームの前記一端側を回転駆動するために前記化粧パネルに設けられた駆動部と、
    前記第1アームの他端側に連結部を介して回転自在に設けられた第2アームと、
    前記連結部における前記第1アーム或いは第2アーム部分に取付けられ、前記第2アームが第1アームに対して所定角度以上回転しないようにするためのストッパとを備え、
    前記風向制御用ルーバは前記第2アームの他端側に固定されていることを特徴とする天井埋込型空気調和機。
  2. 請求項1において、前記ストッパは前記第2アームに固定され、前記風向制御用ルーバの風向制御時に、前記第1アームと前記第2アームとの成す角度が実質的に180度を超えないように、前記ストッパを設けていることを特徴とする天井埋込型空気調和機。
  3. 請求項1において、前記風向制御用ルーバの風向制御時には、前記第1アーム及び第2アームにより、風向制御用ルーバの全体を前記化粧パネルの下面よりも下側に下降させた状態で該風向制御用ルーバを制御することを特徴とする天井埋込型空気調和機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3029385A1 (en) 2014-12-02 2016-06-08 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Air conditioner
EP3184925A1 (en) 2015-12-21 2017-06-28 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Control device, air-conditioning system including the same, and control method therefor
EP3184924A1 (en) 2015-12-21 2017-06-28 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Control device, air-conditioning system including the same, and control method therefor
WO2017209078A1 (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 空気調和機

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