JP2005133862A - 能動型流体封入式防振装置 - Google Patents

能動型流体封入式防振装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005133862A
JP2005133862A JP2003371550A JP2003371550A JP2005133862A JP 2005133862 A JP2005133862 A JP 2005133862A JP 2003371550 A JP2003371550 A JP 2003371550A JP 2003371550 A JP2003371550 A JP 2003371550A JP 2005133862 A JP2005133862 A JP 2005133862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armature
vibration
vibration plate
mounting member
drive rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003371550A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4088970B2 (ja
Inventor
Masaaki Hamada
真彰 濱田
Hiroyuki Ichikawa
浩幸 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP2003371550A priority Critical patent/JP4088970B2/ja
Publication of JP2005133862A publication Critical patent/JP2005133862A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4088970B2 publication Critical patent/JP4088970B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

【課題】 加振板に対するアクチュエータのアーマチャの相対位置にバラツキがあっても、それら加振板とアーマチャを連結する連結ロッドを容易に組み付けることが出来ると共に、アクチュエータによる加振駆動力を、安定して且つ効率的に及ぼすことの出来る、新規な構造の能動型流体封入式防振装置を提供すること。
【解決手段】 アーマチャ100に挿通孔104を設けて該挿通孔104に駆動ロッド78を遊挿状態で挿し入れ、該駆動ロッド78の突出先端近くに設けた係止部120によって軸方向で係止すると共に、該係止部120を該アーマチャ100に対して軸直角方向の滑り変位を許容し得るように弾性的に押し付ける付勢手段124を該アーマチャ100に組み込んだ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば自動車用のエンジンマウントやボデーマウント或いは制振装置等に採用されて、防振すべき振動に対して積極的乃至は相殺的な防振効果を発揮し得る能動型防振装置に係り、特に非圧縮性流体が封入された振動作用室の壁部の一部を加振板で構成し、該加振板をアクチュエータで加振駆動せしめて振動作用室の圧力を制御することによって能動的な防振効果を得るようにした能動型流体封入式防振装置に関するものである。
振動伝達系を構成する部材間に介装される防振連結体や防振支持体等としての防振装置の一種として、第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結すると共に、本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成されて振動が入力される振動作用室を形成し、該振動作用室に非圧縮性流体を封入する一方、該振動作用室の壁部の別の一部を加振板で構成し、該加振板を加振駆動するアクチュエータを設けて、該加振板を加振することにより該振動作用室を圧力制御するようにした流体封入式の能動型防振装置が知られている。例えば、特許文献1や特許文献2などに記載の防振装置が、それである。このような能動型流体封入式防振装置は、例えば、防振連結される部材に対して、防振すべき振動に対応した加振力を及ぼすことにより振動を相殺的に抑制したり、マウントのばね特性を入力振動に応じて積極的に変更して低動ばね化等させることにより、振動に対して積極的な防振効果を得ることができるのであり、例えば自動車用エンジンマウント等への適用が考えられている。
ところで、このような能動型流体封入式防振装置では、防振すべき振動に対応した周波数や位相で加振板を高精度に加振制御する必要があることから、アクチュエータとしては、例えば、前記特許文献等に記載されているようにコイルへの通電によって生ぜしめられる磁力や電磁力を利用してアーマチャを駆動するようにした加振手段が好適に採用される。また、このようなアクチュエータは、一般に、防振装置の製造工程上等の理由から、第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結せしめて、該本体ゴム弾性体と加振板によって壁部の一部が構成された振動作用室を形成してなる防振装置本体とは別に形成されることとなり、別体形成したアクチュエータの本体を第二の取付部材に対して固定的に取り付ける一方、そのアーマチャを防振装置本体の加振板に対して、連結ロッドを介して、後から連結固定する構造とされている。
しかしながら、加振板は、その変位を許容するために、支持ゴム弾性体を介して第二の取付部材に弾性連結されていることから、支持ゴム弾性体の加硫成形時の収縮量のばらつきや、支持ゴム弾性体を第二の取付部材に対してかしめ固定等で固定する際の組付位置のばらつき等に起因して、第二の取付部材に対する加振板の位置を高精度に設定することが難しい。また、アクチュエータのコイルも、第二の取付部材に対して固定ボルト等で後固定されていることから、部品寸法誤差や固定する際の組付位置のバラツキ等に起因して、第二の取付部材に対する取付位置を高精度に設定することが難しい。特に、アクチュエータのコイルは、第二の取付部材を防振対象部材に取り付けるための別体ブラケットを介して第二の取付部材に固定されることが多く、そのような別体アクチュエータが介在すると、別体ブラケットの部品寸法誤差や第二の取付部材に対する組付位置のバラツキも重畳することとなって、第二の取付部材に対するアクチュエータの取付位置の精度確保が一層難しくなる。
そのために、第二の取付部材に対する加振板の位置誤差と、第二の取付部材に対するアクチュエータのコイルの位置誤差とが、相加的に重なって、相互に連結されるべき加振板とアクチュエータのアーマチャとの相対位置に大きなバラツキが発生し易く、それら加振板とアーマチャを連結ロッドで連結することが難しくなるおそれがある。
なお、このような問題に対して、例えば特許文献3に示されるように、金属バネによって、アーマチャに対して連結ロッドを首ふり可能に連結することにより、加振板とアーマチャの相対的な位置ずれに対応することも考えられる。ところが、連結ロッドをアーマチャに対して首ふり可能に連結するために、加振板を加振する際に繰り返し首ふりが発生すると、共振状態となって首ふり変位が大きくなるおそれがある。更に、首ふり変位が大きくなるに伴って、振動や異音の発生、アーマチャの滑動部位へのこじり力等の荷重作用によって、アクチュエータの作動や耐久性を阻害するおそれがあった。また、金属バネの弾性変形に際して、金属バネの支持面にかじり等が発生して、異音が生ずるおそれがあり、金属バネの支持面にゴム層や樹脂保護層等が被着されている場合には、それらが削れ落ちて粉塵が発生し易く、発生した粉塵がアーマチャの滑動隙間に入り込んでアクチュエータの作動が阻害されるおそれもあったのである。
加えて、特許文献3に開示されたアクチュエータにおいては、アーマチャに組み付けられた連結ロッドに対して付勢力を及ぼすコイルスプリングの付勢力が、連結ロッドを介して、常時、加振板に及ぼされている。そのために、支持ゴム弾性体に対して、常時、コイルスプリングの付勢力が及ぼされることから、コイルスプリングの付勢力を大きくすると支持ゴム弾性体のヘタリが問題となるおそれがあり、連結ロッドをアーマチャに対して位置決めするコイルスプリングの付勢力が小さいと、連結ロッドの首ふりが容易に発生し易くなって、加振作動が不安定となるおそれがあった。また、コイルスプリングの弾性変形に伴う振動が、そのままハウジングから第二の取付部材に伝達されて異音が発生する原因となる場合もあったのである。
特開平6−264955号公報 特開平11−351313号公報 特開2001−1765号公報
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、防振装置本体に対して、別体形成されたアクチュエータを、良好なる作業性をもって組み付けることが可能であり、特に、加振板に対するアクチュエータのアーマチャの相対位置にバラツキがあっても、それら加振板とアーマチャを連結する連結ロッドを容易に組み付けることが出来ると共に、アクチュエータによる加振駆動力を、アーマチャから連結ロッドを介して加振板に対して、安定して且つ効率的に及ぼすことの出来る、新規な構造の能動型流体封入式防振装置を提供することにある。
以下、前述の如き課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面の記載、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
(本発明の態様1)
すなわち、本発明の第1の態様は、第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結し、該本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入されることにより該第一の取付部材と該第二の取付部材の間への振動入力時に該本体ゴム弾性体の弾性変形に基づいて圧力変動が生ぜしめられる振動作用室を形成すると共に、該振動作用室の壁部の別の一部を加振板で構成して該加振板を該第二の取付部材に対して支持ゴム弾性体で変位可能に弾性支持せしめる一方、該加振板に駆動力を及ぼして該加振板を加振変位せしめることにより該振動作用室を圧力制御するアクチュエータを、該加振板を挟んで前記振動作用室と反対側に配設した能動型流体封入式防振装置において、(a)前記第二の取付部材に対してコイルを固定的に取り付けると共に、(b)該コイルの中空孔にアーマチャを軸方向で変位可能に組み込んで、(c)該コイルへの通電により該アーマチャが前記加振板の加振変位方向に駆動変位せしめられるようにすることによって前記アクチュエータを構成する一方、(d)該加振板から該アーマチャに向かって駆動ロッドを突設すると共に、(e)該アーマチャに対して軸方向に延びる挿通孔を設けて該挿通孔に該駆動ロッドを遊挿状態で挿し入れ、(f)該駆動ロッドの突出先端部分において該アーマチャに係止されて該駆動ロッドの該アーマチャからの該加振板側への抜け出しを阻止する係止部を設けると共に、(g)ゴム状付勢体を該加振板と該アーマチャの間に配設して、該ゴム状付勢体の付勢力によって該係止部を該アーマチャに対して軸直角方向の滑り変位を許容し得るように弾性的に押し付けて該駆動ロッドを該アーマチャから該加振板に向かって突出した状態に位置決め保持する付勢手段を該アーマチャに組み込んだことを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた能動型流体封入式防振装置においては、駆動ロッドが、アーマチャに対する軸直角方向の滑り変位を許容された形で配設されており、各部材の寸法誤差や組付上の位置のバラツキ等の重畳によって加振板とアーマチャの間に相対的な位置ずれが比較的に大きく発生した場合でも、これらの相対的な位置ずれが駆動ロッドとアーマチャとの滑り変位によって吸収されることで、駆動ロッドとアーマチャの相対的な傾きを抑えつつ容易に組付けを行なうことが出来るのである。また、駆動ロッドとアーマチャの相対的な傾きを抑えて組付けることが出来ることによって、アーマチャの加振力を駆動ロッドに安定して効率的に及ぼすことが可能となり、以て加振板を安定して効率的に加振せしめることが可能となるのである。
また、付勢手段がアーマチャに組み込まれていることによって、付勢手段の付勢力とその反力が何れもアーマチャに作用せしめられており、支持ゴム弾性体に作用することが回避されている。これにより、付勢手段の付勢力を充分に得ることが出来ると共に、付勢力が支持ゴム弾性体に作用していないことから、支持ゴム弾性体の耐久性が問題となる事もない。更に、付勢手段が組み込まれたアーマチャは、コイルのハウジングや第二の取付部材に対して直接に固定されていないことから、付勢手段の変形に伴う振動のコイルハウジングや第二の取付部材への伝達が抑えられて、異音発生等が問題となるようなこともないのである。
さらに、駆動ロッドがアーマチャに対する軸直角方向の滑り変位を許容されていることによって、首ふりそのものが抑えられている事に加えて、駆動ロッドが金属バネに比して十分に減衰能が大きいゴム状付勢体によりアーマチャに対して突出状態に弾性保持されていることから、たとえ首ふりが発生しても、また滑り変位によって振動が発生しても、それらの振動がゴム状付勢体の減衰作用によって速やかに抑えられるのである。また、金属バネでないことから、弾性変形に際して当接や擦れ、カジリ等に起因する異音の発生が問題にならず、他部材に対するカジリに起因する粉塵の発生も有利に回避され得るのである。なお、ここで言うゴム状付勢体とは、各種の天然ゴムや人工ゴムの他、合成樹脂材料からなるエラストマ材も含むものとする。
また、駆動ロッドに設けられた係止部とアーマチャとの滑り変位をより良好に実現するために、例えばポリエチレンやポリテトラフルオロエチレン等の低摩擦性材料による摺動部材をこれらの摺動面に組み込んでも良い。また、これら係止部とアーマチャの段差部との摺動面に低摩擦処理を施す等しても良い。
(本発明の態様2)
本発明の第2の態様は、前記態様1に係る能動型流体封入式防振装置において、前記加振板に突設された前記駆動ロッドに対して係止部材を螺着することによって前記係止部が構成されており、該係止部材の該駆動ロッドに対するねじ込み位置を調節することによって、該係止部材の該駆動ロッドに対する係止位置が該駆動ロッドの軸方向で変更設定可能とされていることを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた能動型流体封入式防振装置においては、係止部材の位置を駆動ロッドの軸方向において変更設定することによって、アーマチャに対する駆動ロッドの軸方向相対位置を容易に且つ精度良く調節することが可能となる。これによって、加振板に対するアーマチャの軸方向における位置調節を行なうことで、例えば、アーマチャをコイルに対して精度良く位置決めしたり、アーマチャに及ぼされる静的な力による支持ゴム弾性体の初期変形を回避したりすることも可能となって、能動型流体封入式防振装置の防振特性を精度良く調節設定することが可能となるのである。
なお、本態様において、係止部材は、ねじ込み量の調節によって、加振板とアーマチャを連結する駆動ロッドの軸方向長さを実質的に調節可能とするものであれば良く、係止部材それ自体の具体的な構造や、螺着等の駆動ロッドに対する係合構造は何等限定されない。例えば、係止部材をナットによって構成し、駆動ロッド先端部分に一体的に形成されたボルト構造のロッドに螺着せしめても良いし、或いは係止部材自体がロッド付きナットで構成されて、係止部材のロッド部分を、加振板から突設された固定ロッドに螺着せしめることで、加振板とアーマチャを連結する駆動ロッドを構成しても良い。更にまた、係止部材はナット構造に限定されるものではないので、係止部材を固定ロッドに対してねじ込まれるボルト構造をもって構成しても良い。
(本発明の態様3)
本発明の第3の態様は、前記態様1又は2に係る能動型流体封入式防振装置において、前記アーマチャにおける挿通孔の軸方向中間部分に段差面が形成されており、該段差面に対して前記係止部が重ね合わされて軸直角方向に変位可能に係止されていることを、特徴とする。本態様に従う構造とされた能動型流体封入式防振装置においては、アーマチャ内部において駆動ロッドとアーマチャが係合されるので、アーマチャと駆動ロッドとの軸方向寸法のコンパクト化が図られ得る。
(本発明の態様4)
本発明の第4の態様は、前記態様1乃至3の何れかに係る能動型流体封入式防振装置において、前記駆動ロッドの前記アーマチャに対する軸直角方向での相対的な許容変位量が0.2mm〜3mmの範囲内となるように、前記駆動ロッドの前記挿通孔に対する軸直角方向の許容変位量と前記係止部の前記アーマチャに対する滑り変位の許容部位における軸直角方向の許容変位量が設定されていることを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた能動型流体封入式防振装置においては、駆動ロッドとアーマチャとの間で駆動力がより安定して伝達されるのである。すなわち、かかる許容変位量が小さ過ぎると、加振板とアーマチャとの相対的な位置ずれを十分に吸収できなくなるおそれがある。一方、隙間が大き過ぎると、必要以上の変位を許容することとなって、駆動ロッドのガタツキが発生するおそれがあり、駆動ロッドの中心軸がアーマチャの中心軸から大きく外れることで、駆動時に駆動ロッドから及ぼされる駆動反力がアーマチャに対する偏心荷重となり、作動の安定性が低下するおそれがある。ここにおいて、駆動ロッドのアーマチャに対する軸直角方向での相対的な許容変位量を本態様に従う範囲内に設定することで、加振板とアーマチャとの相対的な位置ずれを吸収しつつ、駆動ロッドから及ぼされる駆動反力がアーマチャに対する偏心荷重となることを可及的に軽減して、作動安定性を有効に確保することが出来るのである。
(本発明の態様5)
本発明の第5の態様は、前記態様1乃至4の何れかに記載の能動型流体封入式防振装置において、前記加振板において前記アーマチャに向かって開口する凹所が形成されており、該凹所内に前記ゴム状付勢体が配設されて該アーマチャに向かって突出せしめられていることを、特徴とする。本態様に従う構造とされた能動型流体封入式防振装置においては、ゴム状付勢体のゴムボリュームを有利に確保することが出来て、ゴム状付勢体の耐久性を向上せしめることが出来る。
(本発明の態様6)
本発明の第6の態様は、前記態様5に係る能動型流体封入式防振装置において、前記加振板における前記凹所の周壁部の前記アーマチャに対する対向面上に緩衝ゴムが形成されており、該周壁部が該緩衝ゴムを介して該アーマチャに当接せしめられることにより該加振板の該アーマチャに対する接近側への移動量を緩衝的に制限するストッパ機構が構成されていることを、特徴とする。本態様に従う構造とされた能動型流体封入式防振装置においては、かかるストッパ機構によってアーマチャの過大変位が制限されて、アクチュエータの作動特性の安定化が実現される。更に、アーマチャと加振板が緩衝ゴムを介して弾性的に当接せしめられることによって、アーマチャと加振板の耐久性が向上されると共に、これらの当接による打ち当たり音の発生も軽減される。
(本発明の態様7)
本発明の第7の態様は、前記態様5又は6に係る能動型流体封入式防振装置において、前記支持ゴム弾性体を挟んで前記振動作用室と反対側に可撓性膜を配設して、該支持ゴム弾性体と該可撓性膜の対向面間において非圧縮性流体が封入された容積可変の平衡室を形成し、該平衡室を該振動作用室に連結せしめるオリフィス通路を形成すると共に、該可撓性膜の中央部分には、前記アーマチャに向かって開口する逆カップ状の固定金具が設けられて、該固定金具が前記加振板に対して固着されており、該固定金具の中央部分から前記駆動ロッドが突設されていると共に、該固定金具によって前記凹所が形成されて、そこに前記ゴム状付勢体を配設されていることを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた能動型流体封入式防振装置においては、振動作用室と平衡室を流動する非圧縮性流体の流動作用に基づいて、より高度な防振効果を得ることが出来るのであるが、ここにおいて、加振板に対して、防振すべき振動に対応した駆動力を作用せしめることで振動作用室の内圧を制御して、積極的に流体流動作用を生ぜしめるアクチュエータが有利に採用されるのであり、かかるアクチュエータに対して本発明が採用されることで、より安定して且つ効率的な防振効果を得ることが出来るのである。
なお、ゴム状付勢体は、例えば可撓性膜が固定金具の内方へ回り込む形で、可撓性膜と一体形成しても良いし、或いは可撓性膜とは別体として形成しても良く、別体とすることで、バネ特性の設定自由度を向上せしめることが出来る。そして、ゴム状付勢体を別体として形成した際の固定金具への装着方法としては、接着に限らず、単純に固定金具に嵌め込んで固着する等しても良い。
(本発明の態様8)
本発明の第8の態様は、前記態様7に係る能動型流体封入式防振装置において、前記第二の取付部材が大径の略円筒形状を有していると共に、その軸方向一方の開口部側に離隔して前記第一の取付部材が配設されており、それら第一の取付部材と第二の取付部材を弾性連結する前記本体ゴム弾性体によって該第二の取付部材の軸方向一方の開口部が流体密に閉塞されていると共に、該第二の取付部材の他方の開口部が前記可撓性膜で流体密に閉塞されており、該第二の取付部材の軸方向中間部分で軸方向両側に仕切るようにして前記加振板を弾性支持する前記支持ゴム弾性体が配設されて、該支持ゴム弾性体を挟んで一方の側に前記振動作用室が形成されていると共に、他方の側に前記平衡室が形成されている一方、該可撓性膜に固着された前記固定金具が該加振板に重ね合わせられて固着せしめられ、それら加振板および固定金具から該第二の取付部材の中心軸上で外方に向かって前記駆動ロッドが突設されていると共に、該第二の取付部材における該他方の開口部側に前記コイルが配設されて該第二の取付部材で支持せしめられており、該コイルに組み込まれた前記アーマチャに対して、該駆動ロッドによって、該加振板が連結されていることを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた能動型流体封入式防振装置においては、略円筒形状の第二の取付部材を採用したことで、その内部に振動作用室と平衡室が軸方向に重ね合わされるようにして、前記態様7に係る能動型流体封入式防振装置が良好なスペース効率を持って形成されるのである。しかも、加振板が、その外周部分を支持ゴム弾性体を介して第二の取付部材で支持されており、安定した配設が可能とされていることに加えて、アクチュエータのコイルについても、振動作用室および平衡室に対して同軸的に配設されて、安定支持せしめられていることで、駆動力伝達効率および作動安定性が向上せしめられる。以上のように、本態様に従う構造とされた能動型流体封入式防振装置においては、各構成がうまく効率的に形成されて、スペース効率及び作動性の向上が図られ得るのである。
上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされた能動型流体封入式防振装置においては、加振板から突設された駆動ロッドがアクチュエータのアーマチャに対して軸直角方向の滑り変位を許容し得るように配設されていることから、加振板に対するアーマチャの相対位置にバラツキがあっても、組付けが容易に行えると共に、アクチュエータによる加振駆動力を加振板に対して安定して且つ効率的に及ぼすことが可能となるのである。
さらに、駆動ロッドをアーマチャに対して弾性的に押し付ける付勢手段を金属バネでなく、ゴム状付勢体によって構成したことによって、弾性変形に際して当接や擦れ、カジリ等に起因する異音の発生が問題にならず、他部材に対するカジリに起因する粉塵の発生も有利に回避され得るのである。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1には、本発明の第一の実施形態としての自動車用エンジンマウント10が示されている。このエンジンマウント10は、第一の取付部材としての第一の取付金具12と第二の取付部材としての第二の取付金具14が、互いに離隔して対向配置されていると共に、それらの間に介装された本体ゴム弾性体16によって弾性的に連結されたマウント本体17がブラケット19に嵌め込まれて構成されている。そして、エンジンマウント10は、第一の取付金具12が図示しないパワーユニットに取り付けられる一方、第二の取付金具14が図示しない自動車ボデーに取り付けられることにより、パワーユニットをボデーに対して防振支持せしめるようになっている。また、そのような装着状態下、かかるエンジンマウント10には、図1中の上下方向となるマウント中心軸方向で第一の取付金具12と第二の取付金具14の間にパワーユニットの分担荷重が及ぼされることにより、第一の取付金具12と第二の取付金具14が相互に接近する方向に本体ゴム弾性体16が弾性変形せしめられるようになっている。更に、それら第一の取付金具12と第二の取付金具14の間には、両取付金具12,14が相互に接近/離隔する方向に、防振すべき主たる振動が入力されるようになっている。なお、以下の説明中、上下方向とは、原則として図1中の上下方向を言うものとする。
より詳細には、第一の取付金具12は、逆向きの円錐台形状を有している。また、第一の取付金具12の大径側端部には、外周面上に突出する円環板状のストッパ部18が一体形成されている。更に、大径側端部から軸方向上方に向かって固定軸20が一体的に突設されており、この固定軸20には、上端面に開口する固定用ねじ穴22が形成されている。そして、この固定用ねじ穴22に螺着される図示しない固定ボルトによって、第一の取付金具12が、図示しない自動車のパワーユニットに取り付けられるようになっている。
また一方、第二の取付金具14は、大径の略円筒形状を有している。また、第二の取付金具14の軸方向中間部分には、段部24が形成されており、この段部24を挟んで軸方向上側が大径部26とされていると共に、軸方向下側が小径部28とされている。なお、大径部26の内周面には、薄肉のシールゴム層30が被着形成されている。更に、軸方向下側の開口部には、可撓性膜としての薄肉のゴム膜からなるダイヤフラム32が配設されており、かかるダイヤフラム32の外周縁部が第二の取付金具14の軸方向下側開口縁部に加硫接着されることで、第二の取付金具14の軸方向下側開口部が流体密に覆蓋されている。また、ダイヤフラム32の中央部分には、略逆カップ形状を有する固定金具としての連結金具34が加硫接着されている。
そして、第二の取付金具14の軸方向上方に離隔して、第一の取付金具12が位置せしめられており、これら第一の取付金具12と第二の取付金具14が、本体ゴム弾性体16で弾性的に連結されている。
本体ゴム弾性体16は、全体として略円錐台形状を有しており、大径側端面にはすり鉢状の凹状面36が形成されている。また、本体ゴム弾性体16の小径側端面には、第一の取付金具12が、軸方向に差し入れられた状態で加硫接着されている。なお、第一の取付金具12のストッパ部18は、本体ゴム弾性体16の小径側端面に重ね合わされて加硫接着されていると共に、ストッパ部18から上方に突出する当接ゴム38が、本体ゴム弾性体16と一体的に形成されている。また、本体ゴム弾性体16の大径側外周面には、連結スリーブ40が加硫接着されている。
かかる本体ゴム弾性体16の大径側外周面に加硫接着された連結スリーブ40が、第二の取付金具14の大径部26に嵌め込まれて、大径部26が縮径加工されることにより、本体ゴム弾性体16が第二の取付金具14に対して流体密に嵌着固定される。これにより、第二の取付金具14の軸方向上側開口部が、本体ゴム弾性体16によって流体密に覆蓋されることとなり、以て、第二の取付金具14の内部には、本体ゴム弾性体16とダイヤフラム32との対向面間において、外部空間から流体密に遮断された領域が形成されて、そこに非圧縮性流体が封入されている。
なお、封入される非圧縮性流体としては、例えば、水やアルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、シリコーン油等が何れも採用可能であり、特に、流体の共振作用に基づく防振効果を有効に得るために、粘度が0.1Pa.s以下の低粘性流体が好適に採用される。
さらに、第二の取付金具14には、仕切部材42とオリフィス部材44が組み込まれており、本体ゴム弾性体16とダイヤフラム32との対向面間に配設されている。
仕切部材42は、所定厚さをもって広がる支持ゴム弾性体46を有しており、この支持ゴム弾性体46の中央部分に加振板48が加硫接着されている。加振板48は、浅底の略逆カップ形状を有しており、その外周縁部が、支持ゴム弾性体46の内周縁部に加硫接着されている。また、支持ゴム弾性体46の外周縁部には、円環形状の外周金具50が加硫接着されている。なお、外周金具50には、周方向に連続して延びる周溝52が形成されている。
そして、この外周金具50の軸方向上側開口部が、径方向外方に広がるフランジ状部51とされて、フランジ状部51が第二の取付金具14の段部24に重ね合わされて、段部24と連結スリーブ40の間で挟圧固定されている。これにより、仕切部材42は、本体ゴム弾性体16とダイヤフラム32の対向面間の中間部分で軸直角方向に広がって配設されており、第二の取付金具14の内部を軸方向両側に二分せしめている。以て、仕切部材42を挟んで、上側には、壁部の一部が本体ゴム弾性体16で構成されて振動入力時に本体ゴム弾性体16の弾性変形に基づく圧力変動が生ぜしめられる振動作用室としての作用流体室54が形成されている。一方、仕切部材42の下側には、壁部の一部がダイヤフラム32で構成されて容積変化が容易に許容される平衡室56が形成されている。
また、オリフィス部材44は、上下の薄肉プレートが互いに重ね合わされることによって構成されており、その外周縁部が、外周金具50のフランジ状部51に重ね合わされて、フランジ状部51と本体ゴム弾性体16の大径側端部内周縁部との間で挟持されることにより、外周金具50を介して第二の取付金具14によって固定的に支持されている。これにより、オリフィス部材44は、本体ゴム弾性体16と仕切部材42との対向面間の中間部分で軸直角方向に広がって配設されており、作用流体室54を軸方向両側に二分せしめている。以て、オリフィス部材44を挟んで、上側には、壁部の一部が本体ゴム弾性体16で構成された受圧室58が形成されている。一方、オリフィス部材44の下側には、壁部の一部が加振板48で構成された加振室60が形成されている。
また、オリフィス部材44の外周縁部には、上下の薄肉プレートの重ね合わせ面間を周方向に連続して延びる周方向通路45が形成されている。この周方向通路45の一方の端部が受圧室58に接続されていると共に、他方の端部が加振室60に接続されている。これにより、受圧室58と加振室60を相互に連通せしめる第一のオリフィス通路62が形成されている。なお、第一のオリフィス通路62は、例えば、30〜40Hz程度のアイドリング振動等の中周波数域にチューニングされる。
更にまた、オリフィス部材44の外周縁部は、仕切部材42の外周縁部に重ね合わせられており、外周金具50の外周縁部に形成された周溝52が覆蓋されることによって第二のオリフィス通路65が形成されている。この第二のオリフィス通路65は、一方の端部が加振室60と第一のオリフィス通路62を通じて受圧室58に接続されていると共に、他方の端部が平衡室56に接続されている。これにより、受圧室58と平衡室56を相互に連通せしめる第二のオリフィス通路65が形成されている。なお、第二のオリフィス通路65は、例えば10Hz前後のエンジンシェイク等の低周波数域にチューニングされる。
なお、オリフィス通路の具体的形態やチューニングは何等限定されるものでなく、上述のような態様の他、例えば、オリフィス部材44の中央部分を貫通して受圧室58と加振室60を直接に連通せしめる透孔形態の第一のオリフィス通路を形成して、該第一のオリフィス通路を50〜150Hz程度のこもり音等の高周波数域にチューニングする一方、オリフィス部材44の周方向通路45と外周金具50の周溝52を直接に直列的に接続することによって第二のオリフィス通路を形成するようにしても良い。
さらに、上述の如き構造とされたマウント本体17は、第二の取付金具14がブラケット19に嵌め込まれており、このブラケット19を介して、図示しない自動車のボデーに取り付けられるようになっている。
ブラケット19は、厚肉の円筒形状で、軸方向中央部分の内周面には段差部64が形成されて、段差部64の上部が大径とされている。そして、ブラケット19の上端面にはストッパ金具66がボルト固定されると共に、下端面には止め金具68がボルト固定されている。ストッパ金具66は大径円筒形状とされて、その下端開口部には外方に広がるフランジ部70を有しており、かかるフランジ部70がブラケット19の上端面に重ね合わされて、ボルト固定されている。一方、上端開口部には内方に延び出す当接部72が形成されており、かかる当接部72に第一の取付金具12のストッパ部18が当接ゴム38を介して当接することで、リバウンド方向のストッパ機能が発揮される。なお、第一の取付金具12のボルト固定部には、ストッパ金具の上端開口部を覆うように広がる傘状の庇部材74が装着せしめられている。一方、止め金具68は円環板形状とされて、ブラケット19の下端開口部において僅かに径方向内方に突出する内径寸法を持ってボルト固定されている。
ブラケット19に嵌め込まれた第二の取付金具14は、ストッパ金具66のフランジ部70と止め金具68によって軸方向に挟持固定されて、抜け出し不能に固定されている。また、ブラケット19には、外周面上に突出して下方に延び出す複数の脚部76が一体形成されており、これら脚部76が図示しない自動車のボデーに載置され、固定ボルトで固定されることによってエンジンマウント10が自動車のボデーに装着される。
また、マウント本体17においては、仕切部材42に設けられた加振板48がダイヤフラム32に設けられた連結金具34に対して密着状態で重ね合わされて固定されている。そして、これら加振板48と連結金具34に対して駆動ロッドとしての連結ロッド78が固着されて、かかる連結ロッド78が加振板48および連結金具34から軸方向下方に突出せしめられている。
なお、連結金具34には、ダイヤフラム32と一体形成された挟圧ゴム層80が、略全周に亘って被着せしめられており、これによって、加振板48との重ね合わせ面間が流体密にシールされている。また、加振板48と連結金具34は、それぞれ中央の各上底部において重ね合わせられており、それら中央部分において、連結ロッド78の上端部に一体形成されたかしめ部82が挿通されている。かかるかしめ部82によって、加振板48と連結金具34は密着状態でかしめ固定されており、連結ロッド78が、加振板48から連結金具34を貫通して外方に向かって軸方向下方に突出せしめられていると共に、加振板48と連結金具34が一体とされて、後述するアーマチャ100に向かって開口する凹所83が形成されている。
さらに、連結ロッド78が突出せしめられた第二の取付金具14の軸方向下方、即ち、加振板48と連結金具34を挟んで作用流体室54と反対側には、アクチュエータとしての電磁駆動手段84が配設されており、ブラケット19に取り付けられている。
かかる電磁駆動手段84は、コイル86と、コイル86の周りを取り囲むようにしてコイル86に対して固定的に組み付けられたハウジング88から構成されている。ハウジング88は、その中央部分に透孔96が貫設されると共に、コイル86の外周面と下端面を囲むようにしてL字状断面で全周に亘って延びる外側ヨーク部90が形成されている。そして、コイル86の内周面には、コイル86の内周面を軸方向全体に亘って覆うように延びる円筒形状の内側ヨーク92が組み付けられている。これらコイル86と内側ヨーク92は、それぞれの上端部が互いに略等しい軸方向高さとなるように組み付けられており、外側ヨーク部90の上端部より僅かに低い位置に設定されている。これら外側ヨーク部90及び内側ヨーク92はそれぞれ強磁性材で形成されており、それぞれの上端縁部において、コイル通電時に磁極が形成されるようになっている。
一方、ハウジング88には、外側ヨーク部90の上端部分から外周に広がる環状固定部94が形成されており、かかる環状固定部94がブラケット19の下面に重ね合わされて固定ボルトで固定されている。これにより、コイル86の中心軸が、マウント本体17の中心軸と略一致せしめられて、第二の取付金具14や加振板48の中心軸と位置合わせされる。また、ハウジング88の下方には、蓋部材98が装着されており、ハウジング88の透孔96に粉塵等が侵入するのを防止している。
そして、コイル86が組み付けられたハウジング88の透孔96内には、アーマチャ100が組み付けられている。アーマチャ100は全体として円形ブロック形状の強磁性体によって形成されており、内側ヨーク92の内径寸法よりも僅かに小さい外径寸法を持って、コイル86と同一中心軸上で、内側ヨーク92に嵌め込まれて、軸方向に相対変位可能とされている。更にアーマチャ100は、コイル86よりやや大きい軸方向長さ寸法を持つと共に、その上端部は、外径寸法が外側ヨーク部90の内周縁部近くにまで広げられた径方向突出部101とされている。かかる径方向突出部101によって、外側ヨーク部90及び内側ヨーク92との間に有効な磁気吸引力が作用せしめられる磁気ギャップが位置調節されて形成されるようになっている。例えば、図示されている如き、径方向突出部101と外側ヨーク部90の上端縁部の間、および径方向突出部101と内側ヨーク92の上端縁部の間において、それぞれ有効な磁気吸引力が作用せしめられるようになっている。
かかるアーマチャ100には、中心軸上を貫通する挿通孔104が形成されている。この挿通孔104は、軸方向の中間部分が段差面106とされて、段差面106を挟んで軸方向上側が小径部108とされると共に、軸方向下側が大径部110とされている。なお、小径部108は、軸方向中間部分に段付部116が形成されて、その上側部分が所定長さに亘って、内径寸法が僅かに大きくされている。
そして、アーマチャ100の挿通孔104には、連結ロッド78の突出先端部分118が遊挿状態で挿し入れられており、突出先端部分118がアーマチャ100の段差面106よりも下方にまで突出せしめられている。かかる突出先端部分118はボルト構造とされており、そこに係止部材としての係止ナット120が螺着されて、係止部が構成されている。係止ナット120は、その外径寸法が段差面106の内径寸法よりも大径とされており、係止ナット120が段差面106に係止されることによって、連結ロッド78が軸方向上方に抜け出し不能とされている。ここにおいて、係止ナット120の連結ロッド78に対する螺着位置は、係止ナット120の連結ロッド78に対するねじ込み量によって微調節が可能であり、係止ナット120の下側からねじ止めされた固定ナット122によって、係止ナット120が回り止めされて、係止ナット120の螺着位置を固定設定することが出来るようになっている。
また、図2に示すように、連結ロッド78の外周縁部とアーマチャ100の小径部108及び係止ナット120の外周縁部と大径部110はそれぞれ所定の間隙α、βを持って配設されており、連結ロッド78がアーマチャ100に対して軸直角方向に変位可能とされている。連結ロッド78のアーマチャ100に対する軸直角方向での相対的な許容変位量はかかる間隙α、βの内で何れか小さい方の間隙によって決定されることとなり、本実施形態においては、間隙αの方が小さいことから、連結ロッド78の外周縁部とアーマチャ100の小径部108との間隙の大きさによって決定されることとなる。なお、許容変位量としては、0.2mm〜3mmの範囲が好適に採用される。
そして、アーマチャ100と連結金具34の対向面間には、ゴム状付勢体としての付勢ゴム124が設けられている。付勢ゴム124は、ダイヤフラム32が連結金具34の凹所83に入り込むようにして、ダイヤフラム32と一体形成されている。更に、凹所83の周壁部85付近には、周壁部85を覆う形で緩衝ゴム部125が一体形成されていると共に、連結ロッド78の周囲は、アーマチャ100に向かって肉厚とされた当接突部127とされている。付勢ゴム124は、連結金具34とアーマチャ100との間において、僅かに圧縮状態で配設されており、連結金具34とアーマチャ100に対して、互いに離隔方向に向かう付勢力を常時作用せしめている。このように、付勢ゴム124によって、係止ナット120は、アーマチャ100の段差面106に重ね合わされて弾性的に保持されて、連結ロッド78をアーマチャ100から加振板48に向かって突出した状態に位置決め保持する付勢手段が構成されている。以て、連結ロッド78はアーマチャ100に対して軸直角方向の滑り変位が可能とされている。
また、かかる緩衝ゴム部125によってストッパ機構が構成されており、連結金具34の周壁部85は緩衝ゴム部125を介してアーマチャ100と当接せしめられることとなって、加振板48のアーマチャ100への接近方向への移動量が緩衝的に制限されていると共に、当接時の打ち当たり音の発生も軽減されている。
なお、ここにおいて、付勢ゴム124及び緩衝ゴム部125は、必ずしもダイヤフラム32と一体に形成される必要は無いのであり、ダイヤフラム32とは別材料を持って別体形成しても良く、これにより、バネ特性の設定自由度の向上が図られる。また、付勢ゴム124及び緩衝ゴム部125を装着するに際しても、必ずしも接着によって装着する必要は無く、単純に嵌め込みによって装着する等しても良い。更にまた、付勢ゴム124は、必ず連結金具34側に形成される必要もないのであり、アーマチャ100側に形成されても良い。具体的な形状についても特に限定されるものではなく、例えば当接突部127を、全周に亘って連続して形成することなく、周上の複数箇所において分断された形で形成しても良い。
このような組付状態下において、アーマチャ100は、マウント本体17における支持ゴム弾性体46のバネ特性によって弾性的に位置決め保持されている。かかる状態下、付勢ゴム124の付勢力によって、アーマチャ100と連結ロッド78は互いに離隔する方向に付勢されて、アーマチャ100と連結ロッド78の当接部位において反力が得られているが、付勢ゴム124はアーマチャ100と連結金具34の間に配設されていることから、支持ゴム弾性体46にはかかる反力は作用することが無いので、支持ゴム弾性体46の耐久性が問題となることも無い。なお、エンジンマウント10の車両への装着状態下で、第一の取付金具12と第二の取付金具14の間に入力されるパワーユニットの分担支持荷重によって本体ゴム弾性体16が弾性変形せしめられる際に、作用流体室54に生ぜしめられる容積変化は平衡室56で吸収されるので、加振板48の位置ひいてはアーマチャ100の位置には殆ど影響はないが、ダイヤフラム32の特性等に起因してアーマチャ100の位置が多少変化する場合には、その変化を考慮して、装着状態下で、例えば図示されているような、係止ナット120のねじ込み量を調節することによって、アーマチャ100に対して有効な駆動力が及ぼされるように位置調節することも可能である。
上述の如き構造とされたエンジンマウント10は、図示はされていないが、コイル86への通電を制御することが可能であり、例えば、パワーユニットのエンジン点火信号を参照信号とすると共に、防振すべき部材の振動検出信号をエラー信号として、適応制御等のフィードバック制御を行なうことによって、或いは予め設定された制御データに基づくマップ制御を利用すること等によって通電制御することが出来る。これにより、アーマチャ100に磁力を作用せしめて軸方向に加振駆動せしめることで、加振板48に対して、防振すべき振動に対応した駆動力を作用せしめ、以て作用流体室54の内圧制御による能動的防振効果を得ることが出来るのである。
そこにおいて、本実施形態のエンジンマウント10では、電磁駆動手段84のアーマチャ100に対して加振板48から突設された連結ロッド78が、軸直角方向の滑り変位が可能に配設せしめられていることから、組み付けの際の寸法誤差による相対的な位置ずれや、アクチュエータ作動時における一時的な位置ずれが有利に吸収されるのである。
すなわち、電磁駆動手段84の駆動時において、アーマチャ100から連結ロッド78への駆動力の伝達方向は、加振動作によって交互に変化することから、比較的に大きな付勢力を持って係止ナット120が段差面106に押し付けられていても、駆動力の方向が変化する箇所において慣性力の作用で瞬間的に付勢力が低下する。その瞬間において支持ゴム弾性体46の弾性力を利用して、連結ロッド78が滑り変位せしめられて、アーマチャ100との位置合わせが有利に行われ得るのである。
また、支持ゴム弾性体46の不規則な弾性変形等によって一時的に位置ずれが発生した場合や、連結ロッド78の滑り変位によって位置ずれが解消されるまでの間は、アーマチャ100と連結ロッド78との間隙と付勢ゴム124の弾性変形によって、連結ロッド78の傾きが許容されており、これによって、アーマチャ100と内側ヨーク92との間でのこじり荷重の作用を軽減乃至は回避することが出来、アーマチャ100の作動の安定性と耐久性が有利に維持され得るのである。特に本実施形態においては、アーマチャ100の小径部108の上側開口側が拡径されていることによって、連結ロッド78の傾きが一層容易に許容されるようになっている。
さらに、連結ロッド78が金属バネではなくゴム状付勢体によって押さえつけられていることから、弾性変形に際して他部材との当接や擦れ、カジリ等に起因する異音の発生が問題にならず、静粛性が向上されると共に、他部材に対するカジリに起因する粉塵の発生も有利に回避されて、耐久性が向上せしめられるのである。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものでない。
例えば、図3に示す第二の実施形態のように、係止部材をロッド付きナット126によって構成し、加振板48から突出せしめられたロッド128に螺着せしめることによって、連結ロッド78を構成しても良い。なお、本実施形態では、ロッド付きナット126に対して、軸方向下側からロックボルト130が嵌め込まれており、ロッド付きナット126のねじ穴内でロックボルト130がロッド128の先端に当接されていることによって、ロッド128に対するロッド付きナット126の締付位置がロックされるようになっている。本実施形態においても、加振板48とアーマチャ100との相対位置は、係止部材であるロッド付きナット126のロッド128へのねじ込み量を調節することによって調節設定することが可能である。
但し、本発明において係止部材の螺着構造は必ずしも必要ではない。例えば、連結ロッド78の先端に大径部を溶着したり、かしめ形成したりして、かかる大径部をアーマチャ100と係合せしめる等しても良い。このような態様によれば、部品点数を少なくすることが出来て、組付けも容易なものとなる。
さらに、これらの実施形態においては、アーマチャ100の内部に段差面106を形成して、アーマチャ100の内部で駆動ロッド78とアーマチャ100を係合せしめている。これにより、出力部材の容積を十分に確保しつつ、軸方向寸法のコンパクト化が実現されているが、このような段差面106によるアーマチャ100内部での係合構造についても必ずしも必要ではないのであって、駆動ロッド78をアーマチャ100の下端面にまで延び出させて、アーマチャ100の下端面と係合部材とを係合せしめても良い。
また、上述の実施形態では何れもダイヤフラム32は本体ゴム弾性体16の下方に配設されて、平衡室56は本体ゴム弾性体16の軸方向下側開口部とダイヤフラム32との間に形成されていたが、ダイヤフラム32が本体ゴム弾性体16の上方において覆うように配設されて、本体ゴム弾性体16を挟んで、作用流体室54と反対側に平衡室56が形成されている構造の防振装置や、或いは特開2001−12539号公報に開示されるような、本体ゴム弾性体16の上方に平衡室56が形成されるような構造の防振装置に本発明を適用することも可能である。これらの構造によれば、加振板48は連結金具34を介さずに、直接に露出せしめられるので、加振板48に対して直接に連結ロッド78を固定すると共に、加振板48に対して付勢ゴム124を装着すれば良く、付勢ゴム124は支持ゴム弾性体46と別体として形成して装着しても良いし、或いは支持ゴム弾性体46と一体形成することも可能である。
なお、第一及び第二のオリフィス通路の具体的構造は、要求される防振特性や防振装置の基本的構造等によって当業者の判断において適宜に変更されるものであって、何等限定されるものではない。
また、電磁駆動手段84におけるコイル86は、本実施形態においてはハウジング88によって固定されていたが、例えばハウジング88を介することなく、直接に第二の取付金具14に固定しても良い。
更にまた、電磁駆動手段84におけるアーマチャ100やヨーク部材の具体的形状についても限定されるものではなく、例えば内側ヨーク92の軸方向高さを、外側ヨーク部90と同じ高さに設定して、アーマチャ100の径方向突出部101をこれら内側ヨーク92と外側ヨーク部90との対向面間に入り込むように軸方向下方に突出せしめても良いし、或いはハウジング88の下端部内周面を径方向内方に突出させて、そこに磁極が形成されるように磁路を構成し、かかる磁極とアーマチャ100の下端面との間に磁気ギャップを形成する等しても良い。
また、ハウジング88の透孔96の内周面と、アーマチャ100の外周面との摺動部位に低摩擦性の摺動スリーブ等を介在させるようにしても良い。
加えて、本発明は、自動車用のボデーマウントやメンバマウント等、或いは自動車以外の各種装置におけるマウントや制振器などの防振装置や、そのような防振装置に用いられる防振用アクチュエータに対して、同様に適用可能である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
本発明の第一の実施形態としてのエンジンマウントを示す縦断面図である。 図1に示したエンジンマウントの要部拡大図である。 本発明の第二の実施形態としてのエンジンマウントを示す縦断面図である。
符号の説明
10 エンジンマウント
12 第一の取付金具
14 第二の取付金具
16 本体ゴム弾性体
32 ダイヤフラム
48 加振板
54 作用流体室
78 連結ロッド
86 コイル
88 ハウジング
100 アーマチャ
106 段差面
120 係止ナット
122 固定ナット
124 付勢ゴム


Claims (8)

  1. 第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結し、該本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入されることにより該第一の取付部材と該第二の取付部材の間への振動入力時に該本体ゴム弾性体の弾性変形に基づいて圧力変動が生ぜしめられる振動作用室を形成すると共に、該振動作用室の壁部の別の一部を加振板で構成して該加振板を該第二の取付部材に対して支持ゴム弾性体で変位可能に弾性支持せしめる一方、該加振板に駆動力を及ぼして該加振板を加振変位せしめることにより該振動作用室を圧力制御するアクチュエータを、該加振板を挟んで前記振動作用室と反対側に配設した能動型流体封入式防振装置において、
    前記第二の取付部材に対してコイルを固定的に取り付けると共に、該コイルの中空孔にアーマチャを軸方向で変位可能に組み込んで、該コイルへの通電により該アーマチャが前記加振板の加振変位方向に駆動変位せしめられるようにすることによって前記アクチュエータを構成する一方、該加振板から該アーマチャに向かって駆動ロッドを突設すると共に、該アーマチャに対して軸方向に延びる挿通孔を設けて該挿通孔に該駆動ロッドを遊挿状態で挿し入れ、該駆動ロッドの突出先端部分において該アーマチャに係止されて該駆動ロッドの該アーマチャからの該加振板側への抜け出しを阻止する係止部を設けると共に、ゴム状付勢体を該加振板と該アーマチャの間に配設して、該ゴム状付勢体の付勢力によって該係止部を該アーマチャに対して軸直角方向の滑り変位を許容し得るように弾性的に押し付けて該駆動ロッドを該アーマチャから該加振板に向かって突出した状態に位置決め保持する付勢手段を該アーマチャに組み込んだことを特徴とする能動型流体封入式防振装置。
  2. 前記加振板に突設された前記駆動ロッドに対して係止部材を螺着することによって前記係止部が構成されており、該係止部材の該駆動ロッドに対するねじ込み位置を調節することによって、該係止部材の該駆動ロッドに対する係止位置が該駆動ロッドの軸方向で変更設定可能とされている請求項1に記載の能動型流体封入式防振装置。
  3. 前記アーマチャにおける挿通孔の軸方向中間部分に段差面が形成されており、該段差面に対して前記係止部が重ね合わされて軸直角方向に変位可能に係止されている請求項1又は2に記載の能動型流体封入式防振装置。
  4. 前記駆動ロッドの前記アーマチャに対する軸直角方向での相対的な許容変位量が0.2mm〜3mmの範囲内となるように、前記駆動ロッドの前記挿通孔に対する軸直角方向の許容変位量と前記係止部の前記アーマチャに対する滑り変位の許容部位における軸直角方向の許容変位量が設定されている請求項1乃至3の何れかに記載の能動型流体封入式防振装置。
  5. 前記加振板において前記アーマチャに向かって開口する凹所が形成されており、該凹所内に前記ゴム状付勢体が配設されて該アーマチャに向かって突出せしめられている請求項1乃至4の何れかに記載の能動型流体封入式防振装置。
  6. 前記加振板における前記凹所の周壁部の前記アーマチャに対する対向面上に緩衝ゴムが形成されており、該周壁部が該緩衝ゴムを介して該アーマチャに当接せしめられることにより該加振板の該アーマチャに対する接近側への移動量を緩衝的に制限するストッパ機構が構成されている請求項5に記載の能動型流体封入式防振装置。
  7. 前記支持ゴム弾性体を挟んで前記振動作用室と反対側に可撓性膜を配設して、該支持ゴム弾性体と該可撓性膜の対向面間において非圧縮性流体が封入された容積可変の平衡室を形成し、該平衡室を該振動作用室に連結せしめるオリフィス通路を形成すると共に、該可撓性膜の中央部分には、前記アーマチャに向かって開口する逆カップ状の固定金具が設けられて、該固定金具が前記加振板に対して固着されており、該固定金具の中央部分から前記駆動ロッドが突設されていると共に、該固定金具によって前記凹所が形成されて、そこに前記ゴム状付勢体を配設されている請求項5又は6に記載の能動型流体封入式防振装置。
  8. 前記第二の取付部材が大径の略円筒形状を有していると共に、その軸方向一方の開口部側に離隔して前記第一の取付部材が配設されており、それら第一の取付部材と第二の取付部材を弾性連結する前記本体ゴム弾性体によって該第二の取付部材の軸方向一方の開口部が流体密に閉塞されていると共に、該第二の取付部材の他方の開口部が前記可撓性膜で流体密に閉塞されており、該第二の取付部材の軸方向中間部分で軸方向両側に仕切るようにして前記加振板を弾性支持する前記支持ゴム弾性体が配設されて、該支持ゴム弾性体を挟んで一方の側に前記振動作用室が形成されていると共に、他方の側に前記平衡室が形成されている一方、該可撓性膜に固着された前記固定金具が該加振板に重ね合わせられて固着せしめられ、それら加振板および固定金具から該第二の取付部材の中心軸上で外方に向かって前記駆動ロッドが突設されていると共に、該第二の取付部材における該他方の開口部側に前記コイルが配設されて該第二の取付部材で支持せしめられており、該コイルに組み込まれた前記アーマチャに対して、該駆動ロッドによって、該加振板が連結されている請求項7に記載の能動型流体封入式防振装置。
JP2003371550A 2003-10-31 2003-10-31 能動型流体封入式防振装置 Expired - Fee Related JP4088970B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003371550A JP4088970B2 (ja) 2003-10-31 2003-10-31 能動型流体封入式防振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003371550A JP4088970B2 (ja) 2003-10-31 2003-10-31 能動型流体封入式防振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005133862A true JP2005133862A (ja) 2005-05-26
JP4088970B2 JP4088970B2 (ja) 2008-05-21

Family

ID=34648166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003371550A Expired - Fee Related JP4088970B2 (ja) 2003-10-31 2003-10-31 能動型流体封入式防振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4088970B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009092237A (ja) * 2007-09-21 2009-04-30 Tokai Rubber Ind Ltd 流体封入式防振装置
US8172209B2 (en) 2007-09-21 2012-05-08 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid filled type vibration damping device
DE102011088924A1 (de) * 2011-12-19 2013-06-20 Zf Friedrichshafen Ag Aggregatlager mit hydraulischer Dämpfung und akustischer Entkopplung
CN111819371A (zh) * 2018-03-05 2020-10-23 威巴克南特公司 包括阻尼单元的抗振装置、阻尼单元和抗振装置制造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009092237A (ja) * 2007-09-21 2009-04-30 Tokai Rubber Ind Ltd 流体封入式防振装置
US8172209B2 (en) 2007-09-21 2012-05-08 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid filled type vibration damping device
DE102011088924A1 (de) * 2011-12-19 2013-06-20 Zf Friedrichshafen Ag Aggregatlager mit hydraulischer Dämpfung und akustischer Entkopplung
DE102011088924B4 (de) 2011-12-19 2022-04-07 Boge Elastmetall Gmbh Aggregatlager mit hydraulischer Dämpfung und akustischer Entkopplung
CN111819371A (zh) * 2018-03-05 2020-10-23 威巴克南特公司 包括阻尼单元的抗振装置、阻尼单元和抗振装置制造方法
CN111819371B (zh) * 2018-03-05 2022-05-13 威巴克南特公司 包括阻尼单元的抗振装置、阻尼单元和抗振装置制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4088970B2 (ja) 2008-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4120828B2 (ja) 流体封入式能動型防振装置
WO2010070850A1 (ja) 流体封入式防振装置
JP5641525B2 (ja) 流体封入式能動型防振装置
JP2010276140A (ja) 流体封入式能動型防振装置とその製造方法
JP4158110B2 (ja) 空気圧切換型の流体封入式エンジンマウント
JP5154217B2 (ja) 防振装置用板ばねとそれを用いた能動型流体封入式防振装置や能動型制振装置、電磁式アクチュエータ
JP4088970B2 (ja) 能動型流体封入式防振装置
JP4075062B2 (ja) 能動型流体封入式防振装置
JP4079072B2 (ja) 能動型流体封入式防振装置
JP4023462B2 (ja) 能動型流体封入式防振装置
JP2006255649A (ja) 電磁式アクチュエータとそれを用いた能動型制振器および流体封入式能動型マウント
JP4186217B2 (ja) 防振用アクチュエータおよびそれを用いた能動型防振装置
JP2006066840A (ja) ソレノイド型アクチュエータおよびそれを用いた能動型防振装置
JP4023431B2 (ja) 能動型流体封入式防振装置
JP2005239084A (ja) 能動型流体封入式エンジンマウント
JP2008163974A (ja) 流体封入式防振装置
JP2006266425A (ja) 能動型流体封入式防振装置
JP3997429B2 (ja) 能動型流体封入式防振装置
JP4123177B2 (ja) 流体封入式能動型防振装置
JP4075061B2 (ja) 能動型流体封入式防振装置
JP4088795B2 (ja) 流体封入式能動型防振装置
JP5486328B2 (ja) 流体封入式能動型防振装置
JP2009052590A (ja) 流体封入式エンジンマウント
JP3784377B2 (ja) 防振用アクチュエータおよびそれを用いた能動型防振装置
JP2007198541A (ja) 流体封入式防振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140307

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees