JP2005133862A - 能動型流体封入式防振装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 アーマチャ100に挿通孔104を設けて該挿通孔104に駆動ロッド78を遊挿状態で挿し入れ、該駆動ロッド78の突出先端近くに設けた係止部120によって軸方向で係止すると共に、該係止部120を該アーマチャ100に対して軸直角方向の滑り変位を許容し得るように弾性的に押し付ける付勢手段124を該アーマチャ100に組み込んだ。
【選択図】 図1
Description
すなわち、本発明の第1の態様は、第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結し、該本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入されることにより該第一の取付部材と該第二の取付部材の間への振動入力時に該本体ゴム弾性体の弾性変形に基づいて圧力変動が生ぜしめられる振動作用室を形成すると共に、該振動作用室の壁部の別の一部を加振板で構成して該加振板を該第二の取付部材に対して支持ゴム弾性体で変位可能に弾性支持せしめる一方、該加振板に駆動力を及ぼして該加振板を加振変位せしめることにより該振動作用室を圧力制御するアクチュエータを、該加振板を挟んで前記振動作用室と反対側に配設した能動型流体封入式防振装置において、(a)前記第二の取付部材に対してコイルを固定的に取り付けると共に、(b)該コイルの中空孔にアーマチャを軸方向で変位可能に組み込んで、(c)該コイルへの通電により該アーマチャが前記加振板の加振変位方向に駆動変位せしめられるようにすることによって前記アクチュエータを構成する一方、(d)該加振板から該アーマチャに向かって駆動ロッドを突設すると共に、(e)該アーマチャに対して軸方向に延びる挿通孔を設けて該挿通孔に該駆動ロッドを遊挿状態で挿し入れ、(f)該駆動ロッドの突出先端部分において該アーマチャに係止されて該駆動ロッドの該アーマチャからの該加振板側への抜け出しを阻止する係止部を設けると共に、(g)ゴム状付勢体を該加振板と該アーマチャの間に配設して、該ゴム状付勢体の付勢力によって該係止部を該アーマチャに対して軸直角方向の滑り変位を許容し得るように弾性的に押し付けて該駆動ロッドを該アーマチャから該加振板に向かって突出した状態に位置決め保持する付勢手段を該アーマチャに組み込んだことを、特徴とする。
本発明の第2の態様は、前記態様1に係る能動型流体封入式防振装置において、前記加振板に突設された前記駆動ロッドに対して係止部材を螺着することによって前記係止部が構成されており、該係止部材の該駆動ロッドに対するねじ込み位置を調節することによって、該係止部材の該駆動ロッドに対する係止位置が該駆動ロッドの軸方向で変更設定可能とされていることを、特徴とする。
本発明の第3の態様は、前記態様1又は2に係る能動型流体封入式防振装置において、前記アーマチャにおける挿通孔の軸方向中間部分に段差面が形成されており、該段差面に対して前記係止部が重ね合わされて軸直角方向に変位可能に係止されていることを、特徴とする。本態様に従う構造とされた能動型流体封入式防振装置においては、アーマチャ内部において駆動ロッドとアーマチャが係合されるので、アーマチャと駆動ロッドとの軸方向寸法のコンパクト化が図られ得る。
本発明の第4の態様は、前記態様1乃至3の何れかに係る能動型流体封入式防振装置において、前記駆動ロッドの前記アーマチャに対する軸直角方向での相対的な許容変位量が0.2mm〜3mmの範囲内となるように、前記駆動ロッドの前記挿通孔に対する軸直角方向の許容変位量と前記係止部の前記アーマチャに対する滑り変位の許容部位における軸直角方向の許容変位量が設定されていることを、特徴とする。
本発明の第5の態様は、前記態様1乃至4の何れかに記載の能動型流体封入式防振装置において、前記加振板において前記アーマチャに向かって開口する凹所が形成されており、該凹所内に前記ゴム状付勢体が配設されて該アーマチャに向かって突出せしめられていることを、特徴とする。本態様に従う構造とされた能動型流体封入式防振装置においては、ゴム状付勢体のゴムボリュームを有利に確保することが出来て、ゴム状付勢体の耐久性を向上せしめることが出来る。
本発明の第6の態様は、前記態様5に係る能動型流体封入式防振装置において、前記加振板における前記凹所の周壁部の前記アーマチャに対する対向面上に緩衝ゴムが形成されており、該周壁部が該緩衝ゴムを介して該アーマチャに当接せしめられることにより該加振板の該アーマチャに対する接近側への移動量を緩衝的に制限するストッパ機構が構成されていることを、特徴とする。本態様に従う構造とされた能動型流体封入式防振装置においては、かかるストッパ機構によってアーマチャの過大変位が制限されて、アクチュエータの作動特性の安定化が実現される。更に、アーマチャと加振板が緩衝ゴムを介して弾性的に当接せしめられることによって、アーマチャと加振板の耐久性が向上されると共に、これらの当接による打ち当たり音の発生も軽減される。
本発明の第7の態様は、前記態様5又は6に係る能動型流体封入式防振装置において、前記支持ゴム弾性体を挟んで前記振動作用室と反対側に可撓性膜を配設して、該支持ゴム弾性体と該可撓性膜の対向面間において非圧縮性流体が封入された容積可変の平衡室を形成し、該平衡室を該振動作用室に連結せしめるオリフィス通路を形成すると共に、該可撓性膜の中央部分には、前記アーマチャに向かって開口する逆カップ状の固定金具が設けられて、該固定金具が前記加振板に対して固着されており、該固定金具の中央部分から前記駆動ロッドが突設されていると共に、該固定金具によって前記凹所が形成されて、そこに前記ゴム状付勢体を配設されていることを、特徴とする。
本発明の第8の態様は、前記態様7に係る能動型流体封入式防振装置において、前記第二の取付部材が大径の略円筒形状を有していると共に、その軸方向一方の開口部側に離隔して前記第一の取付部材が配設されており、それら第一の取付部材と第二の取付部材を弾性連結する前記本体ゴム弾性体によって該第二の取付部材の軸方向一方の開口部が流体密に閉塞されていると共に、該第二の取付部材の他方の開口部が前記可撓性膜で流体密に閉塞されており、該第二の取付部材の軸方向中間部分で軸方向両側に仕切るようにして前記加振板を弾性支持する前記支持ゴム弾性体が配設されて、該支持ゴム弾性体を挟んで一方の側に前記振動作用室が形成されていると共に、他方の側に前記平衡室が形成されている一方、該可撓性膜に固着された前記固定金具が該加振板に重ね合わせられて固着せしめられ、それら加振板および固定金具から該第二の取付部材の中心軸上で外方に向かって前記駆動ロッドが突設されていると共に、該第二の取付部材における該他方の開口部側に前記コイルが配設されて該第二の取付部材で支持せしめられており、該コイルに組み込まれた前記アーマチャに対して、該駆動ロッドによって、該加振板が連結されていることを、特徴とする。
12 第一の取付金具
14 第二の取付金具
16 本体ゴム弾性体
32 ダイヤフラム
48 加振板
54 作用流体室
78 連結ロッド
86 コイル
88 ハウジング
100 アーマチャ
106 段差面
120 係止ナット
122 固定ナット
124 付勢ゴム
Claims (8)
- 第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結し、該本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入されることにより該第一の取付部材と該第二の取付部材の間への振動入力時に該本体ゴム弾性体の弾性変形に基づいて圧力変動が生ぜしめられる振動作用室を形成すると共に、該振動作用室の壁部の別の一部を加振板で構成して該加振板を該第二の取付部材に対して支持ゴム弾性体で変位可能に弾性支持せしめる一方、該加振板に駆動力を及ぼして該加振板を加振変位せしめることにより該振動作用室を圧力制御するアクチュエータを、該加振板を挟んで前記振動作用室と反対側に配設した能動型流体封入式防振装置において、
前記第二の取付部材に対してコイルを固定的に取り付けると共に、該コイルの中空孔にアーマチャを軸方向で変位可能に組み込んで、該コイルへの通電により該アーマチャが前記加振板の加振変位方向に駆動変位せしめられるようにすることによって前記アクチュエータを構成する一方、該加振板から該アーマチャに向かって駆動ロッドを突設すると共に、該アーマチャに対して軸方向に延びる挿通孔を設けて該挿通孔に該駆動ロッドを遊挿状態で挿し入れ、該駆動ロッドの突出先端部分において該アーマチャに係止されて該駆動ロッドの該アーマチャからの該加振板側への抜け出しを阻止する係止部を設けると共に、ゴム状付勢体を該加振板と該アーマチャの間に配設して、該ゴム状付勢体の付勢力によって該係止部を該アーマチャに対して軸直角方向の滑り変位を許容し得るように弾性的に押し付けて該駆動ロッドを該アーマチャから該加振板に向かって突出した状態に位置決め保持する付勢手段を該アーマチャに組み込んだことを特徴とする能動型流体封入式防振装置。 - 前記加振板に突設された前記駆動ロッドに対して係止部材を螺着することによって前記係止部が構成されており、該係止部材の該駆動ロッドに対するねじ込み位置を調節することによって、該係止部材の該駆動ロッドに対する係止位置が該駆動ロッドの軸方向で変更設定可能とされている請求項1に記載の能動型流体封入式防振装置。
- 前記アーマチャにおける挿通孔の軸方向中間部分に段差面が形成されており、該段差面に対して前記係止部が重ね合わされて軸直角方向に変位可能に係止されている請求項1又は2に記載の能動型流体封入式防振装置。
- 前記駆動ロッドの前記アーマチャに対する軸直角方向での相対的な許容変位量が0.2mm〜3mmの範囲内となるように、前記駆動ロッドの前記挿通孔に対する軸直角方向の許容変位量と前記係止部の前記アーマチャに対する滑り変位の許容部位における軸直角方向の許容変位量が設定されている請求項1乃至3の何れかに記載の能動型流体封入式防振装置。
- 前記加振板において前記アーマチャに向かって開口する凹所が形成されており、該凹所内に前記ゴム状付勢体が配設されて該アーマチャに向かって突出せしめられている請求項1乃至4の何れかに記載の能動型流体封入式防振装置。
- 前記加振板における前記凹所の周壁部の前記アーマチャに対する対向面上に緩衝ゴムが形成されており、該周壁部が該緩衝ゴムを介して該アーマチャに当接せしめられることにより該加振板の該アーマチャに対する接近側への移動量を緩衝的に制限するストッパ機構が構成されている請求項5に記載の能動型流体封入式防振装置。
- 前記支持ゴム弾性体を挟んで前記振動作用室と反対側に可撓性膜を配設して、該支持ゴム弾性体と該可撓性膜の対向面間において非圧縮性流体が封入された容積可変の平衡室を形成し、該平衡室を該振動作用室に連結せしめるオリフィス通路を形成すると共に、該可撓性膜の中央部分には、前記アーマチャに向かって開口する逆カップ状の固定金具が設けられて、該固定金具が前記加振板に対して固着されており、該固定金具の中央部分から前記駆動ロッドが突設されていると共に、該固定金具によって前記凹所が形成されて、そこに前記ゴム状付勢体を配設されている請求項5又は6に記載の能動型流体封入式防振装置。
- 前記第二の取付部材が大径の略円筒形状を有していると共に、その軸方向一方の開口部側に離隔して前記第一の取付部材が配設されており、それら第一の取付部材と第二の取付部材を弾性連結する前記本体ゴム弾性体によって該第二の取付部材の軸方向一方の開口部が流体密に閉塞されていると共に、該第二の取付部材の他方の開口部が前記可撓性膜で流体密に閉塞されており、該第二の取付部材の軸方向中間部分で軸方向両側に仕切るようにして前記加振板を弾性支持する前記支持ゴム弾性体が配設されて、該支持ゴム弾性体を挟んで一方の側に前記振動作用室が形成されていると共に、他方の側に前記平衡室が形成されている一方、該可撓性膜に固着された前記固定金具が該加振板に重ね合わせられて固着せしめられ、それら加振板および固定金具から該第二の取付部材の中心軸上で外方に向かって前記駆動ロッドが突設されていると共に、該第二の取付部材における該他方の開口部側に前記コイルが配設されて該第二の取付部材で支持せしめられており、該コイルに組み込まれた前記アーマチャに対して、該駆動ロッドによって、該加振板が連結されている請求項7に記載の能動型流体封入式防振装置。
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