JP2005133537A - 建設機械の油圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置構成を複雑化することなく、かつ低コストにて、デュアルチルト操作時およびシングルチルト操作時のそれぞれにおいて最適のポンプ流量を得る。
【解決手段】デュアルチルト動作を行う時には、スイッチの選択結果に応じて差圧設定値が小さくなり、比較的小さな流量が油圧ポンプ7から左右のチルトシリンダ4、5に供給され、左右のチルトシリンダの伸縮速度が小さくなる。又、シングルチルト動作を行う時には、スイッチ1の選択結果に応じて、差圧設定値が大きくなり、比較的大きな流量が油圧ポンプ7から左チルトシリンダ4に供給され、左のチルトシリンダ4の伸縮速度が大きくなる。こうしてデュアルチルト動作時の動作速度と、シングルチルト動作時の動作速度とが同じ大きさにされ、デュアルチルト動作からシングルチルト動作に切換えた時に、ブレード3の動作速度は変化せず、切換時の違和感を解消することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、油圧ポンプの吐出圧と油圧アクチュエータの負荷圧との差圧が設定値に保持されるというロードセンシング制御が行われる建設機械の油圧制御装置に関するものである。
図2は、ブルドーザの車体前部に設けられたブレードの周辺部を斜視図で示している。
ブルドーザは、車両本体の前部に取り付けられたブレード3(土工板)によって土砂を掘削・運土したり、掘削後の地面を均したりする作業が行われる。
ブレード3と車両本体との間には左右一対のチルトシリンダ4、5が設けられている。
両方のチルトシリンダ4、5が同時に同じ方向に伸縮駆動されると、ブレード3は、ピッチダンプ姿勢(前傾姿勢)もしくはピッチバック(後傾姿勢)にされる。
また、一方のチルトシリンダが停止状態にされ、他方のチルトシリンダが伸縮駆動されると、ブレード3の右端部もしくは左端部が下方に傾動された姿勢(右チルト姿勢もしくは左チルト姿勢)になる。これはシングルチルト動作といわれている。
また、一方のチルトシリンダが伸長駆動されると同時に他方のチルトシリンダが縮退駆動されると、ブレード3のチルト動作の作動速度が高められる。これはデュアルチルト動作といわれている。デュアルチルト動作を行う点については、下記特許文献1に記載されている。
ブレード3を駆動制御するための油圧回路には、ロードセンシング制御装置が組み込まれている。
ここで、ロードセンシング制御とは、油圧ポンプの吐出圧Ppとチルトシリンダ4、5の負荷圧PLとの差圧ΔP(=Pp−PL)が設定値ΔPLSに保持されるように、油圧ポンプの容量(cc/rev)、具体的には斜板の傾転位置、を変化させる制御のことである。
ロードセンシング制御装置は、可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプからチルトシリンダに供給される圧油の流れ、流量を制御する方向流量制御弁と、油圧ポンプから吐出される、ポンプ1回転当たり吐出量(cc/rev)を制御する容量制御手段とからなり、この容量制御手段として、油圧ポンプの斜板を駆動する駆動シリンダ装置と、この駆動シリンダ装置の駆動を制御するロードセンシング制御弁(LS弁)とが備えられた油圧回路構成とされている。ここで、ロードセンシング制御弁は、互いに対向する一対の駆動部を有し、これら駆動部にはそれぞれ油圧ポンプの吐出圧Ppと油圧アクチュエータの負荷圧PLが導かれており、負荷圧PLが導かれる駆動部には、一定差圧ΔPLSに相当するバネ力を有するバネが配置されて構成されている。
このような油圧回路構成において、油圧ポンプから圧油が吐出されると、圧油は方向流量制御弁を介してチルトシリンダ4、5に供給され、チルトシリンダ4、5が駆動され、ブレード3が作動される。このブレード3の作動時に、ロードセンシング制御弁は、油圧ポンプの吐出圧Ppとチルトシリンダ4、5の負荷圧PL(最大負荷圧)との差圧ΔPに応答して動作し、駆動シリンダ装置を駆動する。これにより差圧ΔPが、バネによって設定された一定差圧ΔPLSに保持されるように、油圧ポンプの容量(斜板傾転位置)が変化される。
方向流量制御弁のスプールの開口面積をA、抵抗係数をcとすると、油圧ポンプの吐出流量Q(l/min)は、下記(1)式で表される。
Q=c・A・√(ΔP) …(1)
差圧ΔPは、ロードセンシング制御弁により一定(ΔPLS)にされるため、油圧ポンプの吐出流量Qは、方向流量制御弁のスプールの開口面積Aのみによって変化する。
チルト用の操作レバーを中立位置から操作すると、操作量に応じて方向流量制御弁のスプールの開口面積Aが増加し、開口面積Aの増加に応じてポンプ流量Qが増加する。このときポンプ流量Qはチルトシリンダの負荷の大きさには影響を受けずにチルト用操作レバーの操作量のみによって定まる。このようにロードセンシング弁を設けたことにより、ポンプ流量Qは負荷によって増減することなくオペレータの意思通りに(操作レバーの操作位置に応じて)変化し、ファインコントロール性、つまり中間操作領域における操作性が向上する。
油圧ショベルにも、ロードセンシング制御装置が組み込まれている。油圧ショベルには、ロードセンシング制御弁のバネによって定まる一定差圧ΔPLSの大きさを、作業種類(作業モード)に応じて変化させる制御装置が組み込まれたものがある。
また、ブルドーザには、ブレードが標準の仕様と、ブレードが大型の仕様とがある。
特開2002−275931号公報
ブルドーザにあっては、油圧ショベルと異なり、作業モードに応じた変更を特に要しないことから、油圧ポンプの吐出圧Ppとチルトシリンダ4、5の負荷圧PLとの差圧ΔPを一定にする差圧設定値ΔPLS(LS差圧)は、通常、ロードセンシング制御弁に付設されるバネの付勢力に応じた一定値(LSセット圧)に固定されている。
しかし、上述したように、一対のチルトシリンダ4、5が同時に駆動されるデュアルチルト動作が行われる場合と、一方のチルトシリンダのみが駆動されるシングルチルト動作が行われる場合とでは、ブレード3のチルト動作の速度が異なる。このためオペレータが、作業中に、操作レバーを操作して、デュアルチルト動作からシングル動作に切り換えたときに(あるいは逆に切り換えたときに)、ブレード3の動作速度の違いに、オペレータが違和感を感じ、操作レバーの操作を調整するなどして、操作性に影響を及ぼすという問題が生じている。
また、ブルドーザの標準ブレード仕様の機種、大型ブレード仕様の機種を生産するには、標準ブレード仕様に応じた大きさのチルトシリンダ、大型ブレード仕様に応じた大きさのチルトシリンダを用意し、各機種毎に異なる大きさのチルトシリンダを組み込む必要がある。しかし、その他の部品についてはできる限り共通のものを使用したいとの要請がある。
しかし、LSセット圧ΔPLSが一定値に固定されていると、上記(1)式に示されるように、油圧ポンプの吐出流量Qは、方向流量制御弁のスプールの開口面積Aによって決定されることから、シリンダサイズに応じた大きさの流量をチルトシリンダに供給するには、各仕様毎に方向流量制御弁を用意して組み込み、スプールの開口面積Aを各仕様に応じた大きさに設定しなければならない。
このように各仕様毎に方向流量制御弁を用意し、機種毎に異なる方向流量制御弁を組み込むことにすると、生産コスト高は避けられないという問題が生じる。これはブルドーザのみならず、油圧ショベル等の各建設機械においても同様の問題である。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、装置構成を複雑化することなく、かつ低コストにて、デュアルチルト動作時およびシングルチルト動作時のそれぞれにおいて最適なポンプ流量が得られるようにして、デュアルチルト動作時、シングルチルト動作時相互間の切換時に動作速度の違いによる違和感を解消して、操作性を向上させることを、解決課題とするものである。
また、本発明は、シリンダサイズの異なる各仕様で方向流量制御弁の共通化を実現して、生産コストを飛躍的に低減することを、解決課題とするものである。
第1発明は、
車両本体にチルト動作可能に取り付けられたブレードと、
前記ブレードの左右に取り付けられた一対のチルト用油圧アクチュエータと、
前記チルト用油圧アクチュエータに圧油を供給する可変容量型の油圧ポンプと、
前記一対のチルト用油圧アクチュータのうち一方のチルト油圧アクチュエータに圧油が供給されるシングルチルト動作用油路と、両方のチルト用油圧アクチュエータに圧油が供給されるデュアルチルト動作用油路との切換えが行われる切換手段と、
前記油圧ポンプの吐出圧と前記チルト用油圧アクチュエータの負荷圧との差圧が設定値に保持されるように前記油圧ポンプの容量を制御する容量制御手段と、
前記シングルチルト動作時、デュアルチルト動作時に応じて選択され、差圧の設定値の変更を指示する指示手段と、
前記指示手段の指示内容に応じて、前記差圧の設定値を変更する差圧設定値変更手段と
を備えたこと特徴とする。
第2発明は、
車両本体にチルト動作可能に取り付けられたブレードと、
前記ブレードの左右に取り付けられた一対のチルト用油圧アクチュエータと、
前記チルト用油圧アクチュエータに圧油を供給する可変容量型の油圧ポンプと、
前記一対のチルト用油圧アクチュータのうち一方のチルト用油圧アクチュエータに圧油が供給されるシングルチルト動作用油路と、両方のチルト用油圧アクチュエータに圧油が供給されるデュアルチルト動作用油路との切換えが行われる切換手段と、
前記切換手段の切換操作を行う操作手段と、
前記油圧ポンプの吐出圧と前記チルト用油圧アクチュエータの負荷圧との差圧が設定値に保持されるように前記油圧ポンプの容量を制御する容量制御手段と、
前記操作手段による切換操作に連動して、前記差圧の設定値を変更する差圧設定値変更手段と
を備えたこと特徴とする。
第3発明は、
車両本体にチルト動作可能に取り付けられたブレードと、
前記ブレードの左右に取り付けられた一対のチルト用油圧アクチュエータと、
前記チルト用油圧アクチュエータに圧油を供給する可変容量型の油圧ポンプと、
前記油圧ポンプの吐出圧と前記チルト用油圧アクチュエータの負荷圧との差圧が設定値に保持されるように前記油圧ポンプの容量を制御する容量制御手段と、
前記チルト用油圧アクチュエータのサイズの変更に応じて選択され、差圧の設定値の変更を指示する指示手段と、
前記指示内容に応じて、前記差圧の設定値を変更する差圧設定値変更手段と
を備えたこと特徴とする。
第4発明は、
車両本体にチルト動作可能に取り付けられたブレードと、
前記ブレードの左右に取り付けられた一対のチルト用油圧アクチュエータと、
前記チルト用油圧アクチュエータに圧油を供給する可変容量型の油圧ポンプと、
前記一対のチルト用油圧アクチュータのうち一方のチルト用油圧アクチュエータに圧油が供給されるシングルチルト動作用油路と、両方のチルト用油圧アクチュエータに圧油が供給されるデュアルチルト動作用油路との切換えが行われる切換手段と、
前記油圧ポンプの吐出圧と前記チルト用油圧アクチュエータの負荷圧との差圧が設定値に保持されるように前記油圧ポンプの容量を制御する容量制御手段と、
前記シングルチルト動作時、デュアルチルト動作時に応じて選択され、差圧の設定値の変更を指示する第1の指示手段と、
前記チルト用油圧アクチュエータのサイズの変更に応じて選択され、差圧の設定値の変更を指示する第2の指示手段と、
前記第1、第2の指示手段の指示内容に応じて、前記差圧の設定値を変更する差圧設定値変更手段と
を備えたこと特徴とする。
第5発明は、
車両本体にチルト動作可能に取り付けられたブレードと、
前記ブレードの左右に取り付けられた一対のチルト用油圧アクチュエータと、
前記チルト用油圧アクチュエータに圧油を供給する可変容量型の油圧ポンプと、
前記一対のチルト用油圧アクチュータのうち一方のチルト用油圧アクチュエータに圧油が供給されるシングルチルト動作用油路と、両方のチルト用油圧アクチュエータに圧油が供給されるデュアルチルト動作用油路との切換えが行われる切換手段と、
前記切換手段の切換操作を行う操作手段と、
前記油圧ポンプの吐出圧と前記チルト用油圧アクチュエータの負荷圧との差圧が設定値に保持されるように前記油圧ポンプの容量を制御する容量制御手段と、
前記チルト用油圧アクチュエータのサイズの変更に応じて選択され、差圧の設定値の変更を指示する指示手段と、
前記指示手段で指示されたサイズに応じたシングルチルト動作あるいはデュアルチルト動作が行われるように、前記操作手段による切換操作に連動して、前記差圧の設定値を変更する差圧設定値変更手段と
を備えたこと特徴とする。
第6発明は、
建設機械の作業用油圧アクチュエータに圧油を供給する可変容量型の油圧ポンプと、
前記油圧ポンプの吐出圧と前記作業用油圧アクチュエータの負荷圧との差圧が設定値に保持されるように前記油圧ポンプの容量を制御する容量制御手段と、
作業内容に応じて選択され、差圧の設定値の変更を指示する第1の指示手段と、
前記作業用油圧アクチュエータのサイズの変更に応じて選択され、差圧の設定値の変更を指示する第2の指示手段と、
前記第1、第2の指示手段の指示内容に応じて、前記差圧の設定値を変更する差圧設定値変更手段と
を備えたこと特徴とする。
第1発明では、図1、図6(a)に示すように、デュアルチルト動作を行いたいときには、スイッチ141bが選択操作され、この選択結果に応じてロードセンシング設定圧切換弁39が大きく開口される。これにより油路40を介して第1の駆動部34に比較的大きなパイロット圧が導入される。
また、シングルチルト動作を行いたいときには、スイッチ141aが選択操作され、この選択結果に応じて、ロードセンシング設定圧切換弁39が小さく開口される。これにより油路40を介して第1の駆動部34に比較的小さなパイロット圧が導入される。
この結果、デュアルチルト動作時には、差圧設定値ΔPLSの値が小さくなり、比較的小さな流量が油圧ポンプ7から左右のチルトシリンダ4、5に供給されることになる。このため、左右のチルトシリンダ4、5の伸縮速度が小さくなる。
一方、シングルチルト動作時には、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなり、比較的大きな流量が油圧ポンプ7から左チルトシリンダ4に供給される。このため、左のチルトシリンダ4の伸縮速度が大きくなる。
このようにして、元々ブレード3の動作速度が低い(デュアルチルト動作の半分の動作速度)、シングルチルト動作時における左チルトシリンダ4の伸縮速度が大きくなり、元々ブレード3の動作速度が高い(デュアルチルト動作の倍の動作速度)、デュアルチルト動作時における両チルトシリンダ4、5それぞれの伸縮速度が小さくなる結果、デュアルチルト動作時におけるブレード3のチルト動作速度と、シングルチルト動作時におけるブレード3のチルト動作速度とを同じ大きさにすることができる。これによりデュアルチルト動作からシングルチルト動作に切り換えたときに(あるいは逆に切り換えたときに)、ブレード3の動作速度は変化しないことととなり、切換時に動作速度が変化することに伴う違和感を解消することができる。このためブルドーザの作業時の操作性が飛躍的に向上する。
本第2発明では、図3に示すように、スイッチ23a、23bのいずれのスイッチも押されなかった場合(シングルチルト動作時)と、スイッチ23bが押された場合(デュアルチルト動作時)とで異なる大きさの電気信号が、コントローラ42で生成され、コントローラ42からシングル動作時とデュアルチルト動作時とで異なる大きさの電気信号がロードセンシング設定圧切換弁39に加えられ、シングルチルト時とデュアルチルト時とで、ロードセンシング設定圧切換弁39の開口面積が異なった大きさにされる。
すなわち、デュアルチルト動作を行いたいときには、操作レバー23のデュアルチルトスイッチ23bが押されるという操作がなされる。この操作に連動して、ロードセンシング設定圧切換弁39が大きく開口される。これにより油路40を介して第1の駆動部34に比較的大きなパイロット圧が導入される。
また、シングルチルト動作を行いたいときには、操作レバー23のピッチダンプ/ピッチバックスイッチ23a、デュアルチルトスイッチ23bのいずれのスイッチも押されないという操作(操作オフ)がなされる。この操作に連動して、ロードセンシング設定圧切換弁39が小さく開口される。これにより油路40を介して第1の駆動部34に比較的小さなパイロット圧が導入される。
この結果、デュアルチルト動作時には、差圧設定値ΔPLSの値が小さくなり、比較的小さな流量が油圧ポンプ7から左右のチルトシリンダ4、5に供給されることになる。このため、左右のチルトシリンダ4、5の伸縮速度が小さくなる。
一方、シングルチルト動作時には、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなり、比較的大きな流量が油圧ポンプ7から左チルトシリンダ4に供給される。このため、左チルトシリンダ4の伸縮速度が大きくなる。これによりデュアルチルト動作時におけるブレード3のチルト動作速度と、シングルチルト動作時におけるブレード3のチルト動作速度とを同じ大きさにすることができ、第1発明と同様に、デュアルチルト動作からシングルチルト動作に切り換えたときに(あるいは逆に切り換えたときに)、ブレード3のチルト動作速度は変化しないことととなり、違和感を解消することができる。このためブルドーザの作業時の操作性が飛躍的に向上する。
更に本第2発明によれば、操作レバー23に設けられたスイッチ23a、23bの操作に連動して自動的にブレードチルト動作速度の制御が実行されるため、指示装置41による指示操作が不要となり、オペレータにかかる負担が軽減されるとともに、指示操作のミス、指示操作の忘れなどをなくすことができる。
第3発明は、具体的には、図1の油圧回路における指示装置41の代わりに、図6(b)に示す指示装置241を設けた構成となる。
すなわち、シリンダサイズが小さい場合には、スイッチ241bが選択操作され、この選択結果に応じてロードセンシング設定圧切換弁39が大きく開口される。これにより油路40を介して第1の駆動部34に比較的大きなパイロット圧が導入される。
また、シリンダサイズが大きい場合には、スイッチ241aが選択操作され、この選択結果に応じて、ロードセンシング設定圧切換弁39が小さく開口される。これにより油路40を介して第1の駆動部34に比較的小さなパイロット圧が導入される。
この結果、シリンダサイズが小さい場合には、差圧設定値ΔPLSの値が小さくなり、上記(1)式(Q=cA√(ΔP))より、比較的小さな流量Qが油圧ポンプ7から左右のチルトシリンダ4、5に供給されることになる。このため、左右のチルトシリンダ4、5は、小さいシリンダサイズに適した伸縮速度で作動する。
一方、シリンダサイズが大きい場合には、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなり、比較的大きな流量Qが油圧ポンプ7から左右のチルトシリンダ4、5に供給される。このため、左右のチルトシリンダ4、5は、大きいシリンダサイズに適した伸縮速度で作動する。
このように本第3発明によれば、ブルドーザの標準ブレード仕様の機種、大型ブレード仕様の機種を生産するに際して、方向流量制御弁9、16は共通のままでよく、指示装置241による指示操作だけで、各仕様のシリンダサイズに適合した流量をチルトシリンダに供給することができる。
このためブルドーザの各機種を生産するに際しての生産コストを抑制することができる。あるいは、異なる仕様間での、改造工数を削減することができる。
第4発明は、図5に示すように、デュアルチルト動作を行いたいときには、スイッチ141bが選択操作される。また、シングルチルト動作を行いたいときには、スイッチ141aが選択操作される。
チルトシリンダ4、5のシリンダサイズが小さい場合には、スイッチ241bが選択操作される。また、チルトシリンダ4、5のシリンダサイズが大きい場合には、スイッチ241aが選択操作される。
このため本第4発明によれば、第1発明、第3発明を組み合わせた効果が得られる。
第5発明は、具体的には、図4に示すように、指示装置41の代わりに、図6(b)に示す指示装置241を設けた構成となる。
すなわち、デュアルチルト動作を行いたいときには、操作レバー23のデュアルチルトスイッチ23bが押されるという操作がなされ、この操作内容が電気信号としてコントローラ42に入力される。また、シングルチルト動作を行いたいときには、操作レバー23のピッチダンプ/ピッチバックスイッチ23a、デュアルチルトスイッチ23bのいずれのスイッチも押されないという操作(操作オフ)がなされ、この操作内容が電気信号としてコントローラ42に入力される。
チルトシリンダ4、5のシリンダサイズが小さい場合には、スイッチ241bが選択操作される。また、チルトシリンダ4、5のシリンダサイズが大きい場合には、スイッチ241aが選択操作される。
このため本第5発明によれば、第2発明、第3発明を組み合わせた効果が得られる。
第6発明では、具体的には、図7に示すように、図5に示す指示装置41の代わりに、指示装置341が設けられる。
「作業2」を行いたいときには、スイッチ341bが選択操作される。また、「作業1」を行いたいときには、スイッチ341aが選択操作される。
作業機用シリンダのシリンダサイズが小さい場合には、スイッチ241bが選択操作される。また、作業機用シリンダのシリンダサイズが大きい場合には、スイッチ241aが選択操作される。
このため本第6発明によれば、作業モードに応じて差圧設定値の大きさを変更して作業効率を向上させることができるとともに、シリンダサイズの変更にも、方向流量制御弁の交換なしで、対処することができ、生産コスト、装置の改変、改修コストを抑制することができる。
以下、本発明に係る建設機械の油圧制御装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施例を示す図である。図1は、ブルドーザの油圧制御装置を油圧回路図にて示している。図2は、ブルドーザのブレード周辺部の構成を示す斜視図である。
図2に示すように、図示されない車両本体の前部には、ブレード3が設けられている。すなわち、図示しないトラックフレームの左右外側にはトラニオンを支点として左右一対のストレートフレーム1、2の一端が支承されている。各ストレートフレーム1、2の前端はそれぞれブレード3の背面の左右に枢支されている。
ブレード3とストレートアーム1、2との間には、ブレード3を左右に傾斜させる左右一対のチルトシリンダ(チルト用油圧アクチュエータ)4、5が、設けられる。チルトシリンダ4、5のロッドはブレード3の背面の左右に接続され、チルトシリンダ4、5のシリンダ本体は、ストレートフレーム1、2に接続されている。なお、図2では省略されているが、ブルドーザには、ブレード3を上昇・下降させる左右一対のリフトシリンダが設けられる。
図1に示すように、左チルトシリンダ4、右チルトシリンダ5にはそれぞれ、可変容量型油圧ポンプ7から圧油が供給される。可変容量型油圧ポンプ7は、斜板6の傾転位置が変化されることによって、容量(cc/rev)が変化される。
油圧ポンプ7の吐出口は、吐出油路8に連通している。吐出油路8は、左チルトシリンダ4用の方向流量制御弁9のポンプポート10に連通している。方向流量制御弁9のタンクポート11はタンク12に連通している。
方向流量制御弁9のシリンダポート13、14はそれぞれ、左チルトシリンダ4のボトム側油室4aおよびヘッド側油室4bに連通している。
方向流量制御弁9は、ポンプポート10をシリンダポート14に連通させタンクポート11をシリンダポート13に連通させる弁位置A、中立位置、ポンプポート10をシリンダポート13に連通させタンクポート11をシリンダポート14に連通させる弁位置Bを有している。
方向流量制御弁9には、パイロットポート9a、9bが設けられている。パイロットポート9aにパイロット圧油が供給されると、方向流量制御弁9は、弁位置A側に作動する。また、パイロットポート9bにパイロット圧油が供給されると、方向流量制御弁9は、弁位置B側に作動する。
一方、吐出油路8は分岐油路15に分岐しており、分岐油路15は、右チルトシリンダ5用の方向流量制御弁16のポンプポート17に連通している。方向流量制御弁16のタンクポート18はタンク19に連通している。
方向流量制御弁16のシリンダポート20、21はそれぞれ、右チルトシリンダ5のボトム側油室5aおよびヘッド側油室5bに連通している。
方向流量制御弁16は、ポンプポート17をシリンダポート21に連通させタンクポート18をシリンダポート20に連通させる弁位置A、中立位置、ポンプポート17をシリンダポート20に連通させタンクポート18をシリンダポート21に連通させる弁位置Bを有している。
方向流量制御弁16には、パイロットポート16a、16bが設けられている。パイロットポート16aにパイロット圧油が供給されると、方向流量制御弁16は、弁位置A側に作動する。また、パイロットポート16bにパイロット圧油が供給されると、方向流量制御弁9は、弁位置B側に作動する。
方向流量制御弁9、16の各パイロットポート9a、9b、16a、16bには、図示しないパイロットポンプを駆動源としてパイロット圧信号回路22を介してパイロット圧油が供給される。
ブルドーザの運転席には、左右方向に操作可能なチルト用操作レバー23が設けられている。操作レバー23にはパイロット弁23dが付設されており、操作レバー23の操作に応じてパイロット弁23dが作動する。操作レバー23には、ピッチダンプ/ピッチバックスイッチ23a、デュアルチルトスイッチ23bが設けられている。
また、パイロット信号回路22中には、パイロット切換弁24が介挿されているとともに、各パイロット油路22a〜22fが配置されている。。
操作レバー23に付設されたパイロット弁23dの入口ポートには、パイロットポンプからパイロット圧油が供給される。パイロット弁23の出口ポートは、操作レバー23の操作方向に応じて、パイロット油路22aまたは22bに連通される。パイロット油路22aは方向流量制御弁9のパイロットポート9aに連通し、パイロット油路22bは方向流量制御弁9のパイロットポート9bに連通している。パイロット油路22aは、パイロット油路22cに連通し、パイロット油路22bは、パイロット油路22dに連通している。パイロット油路22c、22dはそれぞれ、パイロット切換弁24の入口ポート24a、24bに連通している。
パイロット切換弁24の出口ポート24c、24dはそれぞれ、パイロット油路22e、22fを介して方向流量制御弁16のパイロットポート16a、16bに連通している。
パイロット切換弁24は、入口ポート24aを出口ポート24cに連通させ入口ポート24bを出口ポート24dに連通させる弁位置A、中立位置、入口ポート24aを出口ポート24dに連通させ入口ポート24bを出口ポート24cに連通させる弁位置Bを有している。パイロット切換弁24には電磁ソレノイド24eが設けられており、電磁ソレノイド24eに加えられる電気信号に応じてパイロット切換弁24が作動し弁位置が切り換えられる。パイロット切換弁24の電磁ソレノイド24eには、スイッチ23a、23bの操作状態に応じた電気信号が印加される。
後述するように、操作レバー23の操作方向、スイッチ23a、23bの操作状態に応じて、両チルトシリンダ4、5の駆動によるブレード3のピッチダンプ動作(前傾動作)、両チルトシリンダ4、5の駆動によるブレード3のピッチバック動作(後傾動作)、左チルトシリンダ4のみの駆動によるブレード3のシングルチルト動作、両チルトシリンダ4、5の駆動によるブレード3のデュアルチルト動作といった各動作に切換えられる。
図1に示す油圧回路には、ロードセンシング制御装置が組み込まれている。
すなわち、油圧ポンプ7の斜板6の傾転位置は、容量制御装置25によって制御される。この容量制御装置25は、ピストン28の位置に応じて、油圧ポンプ7の斜板6の傾転位置を変化させて容量(cc/rev)を変化させる駆動シリンダ装置(レギュレータ)26と、油圧ポンプ7の吐出圧Ppとチルトシリンダ4、5の負荷圧PLとの差圧ΔPが設定値ΔPLSに保持されるように、駆動シリンダ装置26のピストン28の駆動を制御し、油圧ポンプ7の斜板6の傾転位置を制御するロードセンシング制御弁27とからなる。
駆動シリンダ装置26は、両端部に大径の受圧部28aと小径の受圧部28bとをそれぞれ有するピストン28と、このピストン28の各受圧部28a,28bが挿入される第1シリンダ29および第2シリンダ30とを備えている。第1シリンダ29は油路31を介してロードセンシング制御弁27に接続されている。第2シリンダ30は油路32を介して油圧ポンプ7の吐出油路8に接続されている。ピストン28は、油圧ポンプ7の斜板6に連結されている。ピストン28が図中で左方向へ駆動されると油圧ポンプ7の斜板6の傾転位置が大きくなり容量が増大する。またピストン26が図中右方向へ駆動されると、油圧ポンプ7の斜板6の傾転位置6が小さくなり容量が減少する。
ロードセンシング制御弁27は、油圧ポンプ7の吐出圧Ppが、油路32、これに連通するパイロット油路33を介して導入される第1の駆動部(パイロットポート)34と、チルトシリンダ4、5の負荷圧PL(両チルトシリンダ4、5のうち最大の負荷圧)がパイロット油路35を介して導入される第2の駆動部(パイロットポート)36を有し、かつ第2の駆動部36に設けられた側に隣接配置され、油圧ポンプ7の吐出圧Ppとチルトシリンダ4、5の負荷圧PLとの差圧ΔPの設定差圧ΔPLSに相当するバネ力を有するバネ37を有している。
ロードセンシング制御弁27がA位置(図示の位置)にあるときには、第1シリンダ29のシリンダ室は油路31を介してタンク38に連通され、第1シリンダ29のシリンダ室は、タンク圧となる。また、ロードセンシング制御弁27がB位置にあるときには、第1シリンダ29のシリンダ室は、油路31、油路32を介して油圧ポンプ7の吐出油路8に連通され、第1シリンダ29のシリンダ室は、油圧ポンプ7の吐出圧Ppとなる。また、ロードセンシング制御弁27がA位置とB位置の中間位置にあるときには、第1シリンダ29のシリンダ室は、その位置に応じた割合の連通状態でタンク38と吐出油路8の両方に連通し、第1シリンダ29のシリンダ室は、タンク圧と油圧ポンプ7の吐出圧Ppの中間圧力となる。
差圧設定値ΔPLSの大きさは、ロードセンシング設定圧切換弁39によって切り換えられる。ロードセンシング設定圧切換弁39の入口ポートは図示しないパイロットポンプに連通されている。ロードセンシング設定圧切換弁39の出口ポートは、ロードセンシング制御弁27の第1の駆動部34にパイロット油路40を介して、連通している。ロードセンシング設定圧切換弁39は、電磁ソレノイド39aを有しており、電磁ソレノイド39aに加えられる電気信号に応じて弁位置が変化し、開口面積が変化し、パイロットポンプから切換弁39、パイロット油路40を介してロードセンシング制御弁27の第1の駆動部34に加えられるパイロット圧の大きさが変化される。第1の駆動部34に加えられるパイロット圧の大きさが変化されると、差圧設定値ΔPLSの大きさが変化される。第1の駆動部34は、バネ37(設定差圧ΔPLS)に対向して設けられているために、差圧設定値ΔPLSの大きさは、バネ37の付勢力(バネ力)と、パイロット油路40を介して第1の駆動部34に導入されるパイロット圧との差分値で定まる。第1の駆動部34に加えられるパイロット圧が大きくなると、差圧設定値ΔPLSが小さくなり、第1の駆動部34に加えられるパイロット圧が小さくなると、差圧設定値ΔPLSが大きくなる。
ロードセンシング設定圧切換弁39の電磁ソレノイド39aには、指示装置41で指示された内容に応じた電気信号が加えられる。
すなわち、指示装置41は、運転席に設けられている。指示装置41は、図6(a)に示すように、「シングルチルト」動作時に選択されるスイッチ141a、「デュアルチルト」動作時に選択されるスイッチ141bを備え、オペレータによって選択的に操作される。指示装置41は、電気信号線を介してコントローラ42に接続されている。コントローラ42は電気信号線を介してロードセンシング設定圧切換弁39の電磁ソレノイド39aに接続されている。
指示装置41のスイッチ141a、141bのいずれかが選択操作されると、選択内容に応じた電気信号がコントローラ42で生成され、コントローラ42から、選択内容に応じた電気信号がロードセンシング設定圧切換弁39の電磁ソレノイド39aに加えられる。ロードセンシング設定圧切換弁39は、指示装置41で選択指示された内容に応じた弁位置に切り換えられ、それによって開口面積が変化し、選択指示された内容に応じた大きさのパイロット圧が、ロードセンシング制御弁27の第1の駆動部34に加えられる。
以下、上述した油圧回路の動作について説明する。
ピッチダンプ動作を行いたい場合には、オペレータは、操作レバー23のピッチダンプ/ピッチバックスイッチ23aを押しながら、操作レバー23を「右方向」に倒す操作を行う。
操作レバー23が右方向に操作されると、パイロット弁23dの出口ポートから吐出されるパイロット圧は、パイロット油路22bに供給され、パイロット油路22bを介して方向流量制御弁9のパイロットポート9bに作用する。
また、スイッチ23aが押されることによりパイロット切換弁24がA位置に切換えられる。このためパイロット弁23dの出口ポートから吐出されるパイロット圧は、パイロット油路22b、パイロット油路22d、パイロット切換弁24、パイロットポート22fを介して方向流量制御弁16のパイロットポート16bに作用する。
これにより方向流量制御弁9はB位置に切換えられるとともに、方向流量制御弁16もB位置に切換えられる。この結果、油圧ポンプ7から吐出される圧油は、方向流量制御弁9のポンプポート10、シリンダポート13を通って左チルトシリンダ4のボトム側油室4aに供給されて、左チルトシリンダ4が伸長方向に作動される。左チルトシリンダ4のヘッド側油室4bからの戻り圧油は、方向流量制御弁9のシリンダポート14、タンクポート11を通ってタンク12に回収される。
これと同時に、油圧ポンプ7から吐出される圧油は、方向流量制御弁16のポンプポート17、シリンダポート20を通って右チルトシリンダ5のボトム側油室5aに供給され、右チルトシリンダ5が伸長方向に作動される。右チルトシリンダ5のヘッド側油室5bからの戻り圧油は、方向流量制御弁16のシリンダポート21、タンクポート18を通ってタンク19に回収される。このように左右の各チルトシリンダ4、5は同時に、かつ等速度で伸長されて、ブレード3はピッチダンプ(前傾)動作を行う。
ピッチバック動作を行いたい場合には、オペレータは、操作レバー23のピッチダンプ/ピッチバックスイッチ23aを押しながら、操作レバー23を「左方向」に倒す操作を行う。
操作レバー23が左方向に操作されると、パイロット弁23dの出口ポートから吐出されるパイロット圧は、パイロット油路22aに供給され、パイロット油路22aを介して方向流量制御弁9のパイロットポート9aに作用する。
また、スイッチ23aが押されることによりパイロット切換弁24がA位置に切換えられる。このためパイロット弁23dの出口ポートから吐出されるパイロット圧は、パイロット油路22a、パイロット油路22c、パイロット切換弁24、パイロットポート22eを介して方向流量制御弁16のパイロットポート16aに作用する。
これにより方向流量制御弁9はA位置に切換えられるとともに、方向流量制御弁16もA位置に切換えられる。
この結果、油圧ポンプ7から吐出される圧油は、方向流量制御弁9のポンプポート10、シリンダポート14を通って左チルトシリンダ4のヘッド側油室4bに供給されて、左チルトシリンダ4が縮退方向に作動される。左チルトシリンダ4のボトム側油室4aからの戻り圧油は、方向流量制御弁9のシリンダポート13、タンクポート11を通ってタンク12に回収される。
これと同時に、油圧ポンプ7から吐出される圧油は、方向流量制御弁16のポンプポート17、シリンダポート21を通って右チルトシリンダ5のヘッド側油室5bに供給され、右チルトシリンダ5が縮退方向に作動される。右チルトシリンダ5のボトム側油室5aからの戻り圧油は、方向流量制御弁16のシリンダポート20、タンクポート18を通ってタンク19に回収される。このように左右の各チルトシリンダ4、5は同時に、かつ等速度で縮退されて、ブレード3はピッチバック(後傾)動作を行う。
右デュアルチルト動作を行いたい場合には、オペレータは、操作レバー23のデュアルチルトスイッチ23bを押しながら、操作レバー23を「右方向」に倒す操作を行う。
操作レバー23が右方向に操作されると、パイロット弁23dの出口ポートから吐出されるパイロット圧は、パイロット油路22bに供給され、パイロット油路22bを介して方向流量制御弁9のパイロットポート9bに作用する。
また、スイッチ23bが押されることによりパイロット切換弁24がB位置に切換えられる。このためパイロット弁23dの出口ポートから吐出されるパイロット圧は、パイロット油路22b、パイロット油路22d、パイロット切換弁24、パイロットポート22eを介して方向流量制御弁16のパイロットポート16aに作用する。
これにより方向流量制御弁9はB位置に切換えられるとともに、方向流量制御弁16はA位置に切換えられる。
この結果、油圧ポンプ7から吐出される圧油は、方向流量制御弁9のポンプポート10、シリンダポート13を通って左チルトシリンダ4のボトム側油室4aに供給されて、左チルトシリンダ4が伸長方向に作動される。左チルトシリンダ4のヘッド側油室4bからの戻り圧油は、方向流量制御弁9のシリンダポート14、タンクポート11を通ってタンク12に回収される。
これと同時に、油圧ポンプ7から吐出される圧油は、方向流量制御弁16のポンプポート17、シリンダポート21を通って右チルトシリンダ5のヘッド側油室5bに供給されて、右チルトシリンダ5が縮退方向に作動される。右チルトシリンダ5のボトム側油室5aからの戻り圧油は、右方向制御弁16のシリンダポート20、タンクポート18を通ってタンク19に回収される。
このように左チルトシリンダ4の伸長動作と右チルトシリンダ5の縮退動作が同時に行われて、ブレード3は高速(シングルチルト動作のほぼ倍速)で、右デュアルチルト動作を行う。
左デュアルチルト動作を行いたい場合には、オペレータは、操作レバー23のデュアルチルトスイッチ23bを押しながら、操作レバー23を「左方向」に倒す操作を行う。
操作レバー23が左方向に操作されると、パイロット弁23dの出口ポートから吐出されるパイロット圧は、パイロット油路22aに供給され、パイロット油路22aを介して方向流量制御弁9のパイロットポート9aに作用する。
また、スイッチ23bが押されることによりパイロット切換弁24がB位置に切換えられる。このためパイロット弁23dの出口ポートから吐出されるパイロット圧は、パイロット油路22a、パイロット油路22c、パイロット切換弁24、パイロットポート22fを介して方向流量制御弁16のパイロットポート16bに作用する。
これにより方向流量制御弁9はA位置に切換えられるとともに、方向流量制御弁16はB位置に切換えられる。
この結果、油圧ポンプ7から吐出される圧油は、方向流量制御弁9のポンプポート10、シリンダポート14を通って左チルトシリンダ4のヘッド側油室4bに供給されて、左チルトシリンダ4が縮退方向に作動される。左チルトシリンダ4のボトム側油室4aからの戻り圧油は、方向流量制御弁9のシリンダポート13、タンクポート11を通ってタンク12に回収される。
これと同時に、油圧ポンプ7から吐出される圧油は、方向流量制御弁16のポンプポート17、シリンダポート20を通って右チルトシリンダ5のボトム側油室5aに供給され、右チルトシリンダ5が伸長方向に作動される。右チルトシリンダ5のヘッド側油室5bからの戻り圧油は、方向流量制御弁16のシリンダポート21、タンクポート18を通ってタンク19に回収される。
このように左チルトシリンダ4の縮退動作と右チルトシリンダ5の伸張動作が同時に行われて、ブレード3は高速(シングルチルト動作のほぼ倍速)で、左デュアルチルト動作を行う。
右シングルチルト動作を行いたいときには、操作レバー23のピッチダンプ/ピッチバックスイッチ23a、デュアルチルトスイッチ23bのいずれのスイッチも押さずに、操作レバー23を「右方向」に倒す操作を行う。
操作レバー23が右方向に操作されると、パイロット弁23dの出口ポートから吐出されるパイロット圧は、パイロット油路22bに供給され、パイロット油路22bを介して方向流量制御弁9のパイロットポート9bに作用する。
また、スイッチ23a、23bが押されないため、パイロット切換弁24は中立位置に保持される。このため方向流量制御弁16の各パイロットポート16a、16bにはパイロット圧は供給されない。
これにより方向流量制御弁9はB位置に切換えられるとともに、方向流量制御弁16は中立位置を保持する。
この結果、油圧ポンプ7から吐出される圧油は、方向流量制御弁9のポンプポート10、シリンダポート13を通って左チルトシリンダ4のボトム側油室4aに供給されて、左チルトシリンダ4が伸長方向に作動される。左チルトシリンダ4のヘッド側油室4bからの戻り圧油は、左方向制御弁9のシリンダポート14、タンクポート11を通ってタンク12に回収される。
一方、方向流量制御弁16は中立位置にあるために、右チルトシリンダ5に圧油は供給されず、右チルトシリンダ5の作動は停止される。
このようにして、右チルトシリンダ5が停止した状態で、左チルトシリンダ4の伸長動作のみが行われ、ブレード3は、通常速度(低速)で右シングルチルト動作を行う。
左シングルチルト動作を行いたいときには、操作レバー23のピッチダンプ/ピッチバックスイッチ23a、デュアルチルトスイッチ23bのいずれのスイッチも押さずに、操作レバー23を「左方向」に倒す操作を行う。
操作レバー23が左方向に操作されると、パイロット弁23dの出口ポートから吐出されるパイロット圧は、パイロット油路22aに供給され、パイロット油路22aを介して方向流量制御弁9のパイロットポート9aに作用する。
また、スイッチ23a、23bが押されないため、パイロット切換弁24は中立位置に保持される。このため方向流量制御弁16の各パイロットポート16a、16bにはパイロット圧は供給されない。
これにより方向流量制御弁9はA位置に切換えられるとともに、方向流量制御弁16は中立位置を保持する。
この結果、油圧ポンプ7から吐出される圧油は、方向流量制御弁9のポンプポート10、シリンダポート14を通って左チルトシリンダ4のヘッド側油室4bに供給されて、左チルトシリンダ4が縮退方向に作動される。左チルトシリンダ4のボトム側油室4aからの戻り圧油は、左方向制御弁9のシリンダポート13、タンクポート11を通ってタンク12に回収される。
一方、方向流量制御弁16は中立位置にあるために、右チルトシリンダ5に圧油は供給されず、右チルトシリンダ5の作動は停止される。
このようにして、右チルトシリンダ5が停止した状態で、左チルトシリンダ4の縮退動作のみが行われ、ブレード3は、通常速度(低速)で左シングルチルト動作を行う。
ところで、油圧ポンプ7の吐出油路8とチルトシリンダ4、5の負荷圧導入油路35とを接続する油路中には、アンロード弁(図示せず)が設けられている。
各方向流量制御弁9、16が中立位置にあるときには、上記アンロード弁によって、油圧ポンプ7の斜板6が最小傾転位置にあるときの油圧ポンプ7の吐出圧(最小吐出圧)が、アンロード弁の規定圧になるように設定されている。
油圧ポンプ7の最小吐出圧は、駆動シリンダ装置26の第2シリンダ30に導かれるとともに、ロードセンシング制御弁27の第1の駆動部34に導かれる。このためロードセンシング制御弁27は、バネ37の付勢力に抗してB位置に駆動される。これにより駆動シリンダ装置26の第1シリンダ29にも油路31を介して最小吐出圧が導かれ、受圧部28a、28bの面積差によりピストン28は図中右方向に駆動され、油圧ポンプ7の斜板6の最小傾転位置が保持される。
この状態から、方向流量制御弁9、16が中立位置からA位置またはB位置に切換えられたとする。すると油圧ポンプ7から吐出される圧油によって、上述したようにしてチルトシリンダ4、5が駆動される。チルトシリンダ4、5が駆動されると、チルトシリンダ4、5には負荷圧PLが発生する。負荷圧PLは油路35を介してロードセンシング制御弁27の第2の駆動部36に導入される。これによりロードセンシング制御弁27がA位置側に移動される。ロードセンシング制御弁27がA位置側に移動すると、第1シリンダ29のシリンダ室がタンク38に連通され、ピストン28が図中で左方向に駆動され、油圧ポンプ6の斜板6の傾転角が増大して、油圧ポンプ7の容量が増加する。油圧ポンプ7の容量が増加した結果、吐出油路8に供給される流量が増大する。この吐出流量の増加は、油圧ポンプ7の吐出圧Ppとチルトシリンダ4、5の負荷圧PLとの差圧ΔPが、バネ37の付勢力とパイロット油路40を介して第1の駆動部34に導入されるパイロット圧との差分値で定まる差圧設定値ΔPLSにバランスするまで継続される。言い換えれば、差圧ΔPが、バネ37の付勢力と第1の駆動部34に導入されるパイロット圧との差分値で定まる差圧設定値ΔPLS応に保持されるように、油圧ポンプ7の容量が制御される。
本第1の実施例では、図6(a)に示す指示装置41に設けられたスイッチ141a、141bを選択操作することによって、シングルチルト動作時とデュアルチルト動作時とで異なる大きさの電気信号が、コントローラ42を介してロードセンシング設定圧切換弁39に加えられ、シングルチルト動作時とデュアルチルト動作時とで、ロードセンシング設定圧切換弁39の開口面積が異なった大きさにされる。
すなわち、デュアルチルト動作を行いたいときには、スイッチ141bが選択操作され、この選択結果に応じてロードセンシング設定圧切換弁39が大きく開口される。これにより油路40を介して第1の駆動部34に比較的大きなパイロット圧が導入される。
また、シングルチルト動作を行いたいときには、スイッチ141aが選択操作され、この選択結果に応じて、ロードセンシング設定圧切換弁39が小さく開口される。これにより油路40を介して第1の駆動部34に比較的小さなパイロット圧が導入される。
この結果、デュアルチルト動作時には、差圧設定値ΔPLSの値が小さくなり、比較的小さな流量が油圧ポンプ7から左右のチルトシリンダ4、5に供給されることになる。このため、左右のチルトシリンダ4、5の伸縮速度が小さくなる。
一方、シングルチルト動作時には、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなり、比較的大きな流量が油圧ポンプ7から左チルトシリンダ4に供給される。このため、左のチルトシリンダ4の伸縮速度が大きくなる。
このようにして、元々ブレード3の動作速度が低い(デュアルチルト動作の半分の動作速度)、シングルチルト動作時における左チルトシリンダ4の伸縮速度が大きくなり、元々ブレード3の動作速度が高い(デュアルチルト動作の倍の動作速度)、デュアルチルト動作時における両チルトシリンダ4、5それぞれの伸縮速度が小さくなる結果、デュアルチルト動作時におけるブレード3のチルト動作速度と、シングルチルト動作時におけるブレード3のチルト動作速度とを同じ大きさにすることができる。これによりデュアルチルト動作からシングルチルト動作に切り換えたときに(あるいは逆に切り換えたときに)、ブレード3の動作速度は変化しないことととなり、切換時に動作速度が変化することに伴う違和感を解消することができる。このためブルドーザの作業時の操作性が飛躍的に向上する。
本第1の実施例では、シングルチルト動作時とデュアルチルト動作時とでロードセンシング設定圧切換弁39に異なる大きさの電気信号を加えるようにしているが、スイッチ141aの操作によりシングルチルト動作が選択された場合には、ロードセンシング設定圧切換弁39に電気信号を供給することにはしないで、ロードセンシング設定圧切換弁39を閉じた状態のままにして、バネ37の付勢力のみによって差圧設定値ΔPLSを定めてもよい。なお、スイッチ141bの操作によりデュアルチルト動作が選択された場合には、ロードセンシング設定切換弁39に電気信号を供給して、差圧設定値ΔPLSを、バネ37の付勢力と第1の駆動部34に加えられるパイロット圧に応じて設定されるようにする。
なお、図6(a)は説明の便宜のために例示したものであり、指示装置41におけるスイッチの配置、スイッチの種類は任意である。
また、本第1の実施例では、第2の駆動部36側に、バネ37を配置し、これに対向する第1の駆動部34側にパイロット圧を供給する構成としているが、バネ37が配置されている側に、第1の駆動部34を配置して、この第1の駆動部34にロードセンシング設定圧切換弁39からパイロット圧が供給されるように構成してもよい。
つぎに第2の実施例について説明する。
上述した第1の実施例では、シングルチルト動作であるかデュアルチルト動作であるかを選択するスイッチを、操作レバー23の23b、23a(スイッチ23bがオンでデュアルチルト動作、スイッチ23bがオフかつスイッチ23aがオフでシングルチルト動作)とは別個に、指示装置41(スイッチ141a、141b)として設けるようにしているが、指示装置41の配設を省略して、操作レバー23のスイッチ23b、23aの操作に連動して、差圧設定値ΔPLSの大きさを第1の実施例と同様に変化させる実施も可能である。
図3は第2の実施例の油圧回路図である。
図3では、指示装置41の配設が省略され、ピッチダンプ/ピッチバックスイッチ23a、デュアルチルトスイッチ23bの操作内容を示す電気信号が電気信号線を介してコントローラ42に加えられる。コントローラ42では、スイッチ23a、23bの操作内容に応じて電気信号が生成される。
本第2の実施例では、スイッチ23a、23bのいずれのスイッチも押されなかった場合(シングルチルト動作時)と、スイッチ23bが押された場合(デュアルチルト動作時)とで異なる大きさの電気信号が、コントローラ42で生成され、コントローラ42からシングル動作時とデュアルチルト動作時とで異なる大きさの電気信号がロードセンシング設定圧切換弁39に加えられ、シングルチルト時とデュアルチルト時とで、ロードセンシング設定圧切換弁39の開口面積が異なった大きさにされる。
すなわち、デュアルチルト動作を行いたいときには、操作レバー23のデュアルチルトスイッチ23bが押されるという操作がなされる。この操作に連動して、ロードセンシング設定圧切換弁39が大きく開口される。これにより油路40を介して第1の駆動部34に比較的大きなパイロット圧が導入される。
また、シングルチルト動作を行いたいときには、操作レバー23のピッチダンプ/ピッチバックスイッチ23a、デュアルチルトスイッチ23bのいずれのスイッチも押されないという操作(操作オフ)がなされる。この操作に連動して、ロードセンシング設定圧切換弁39が小さく開口される。これにより油路40を介して第1の駆動部34に比較的小さなパイロット圧が導入される。
この結果、デュアルチルト動作時には、差圧設定値ΔPLSの値が小さくなり、比較的小さな流量が油圧ポンプ7から左右のチルトシリンダ4、5に供給されることになる。このため、左右のチルトシリンダ4、5の伸縮速度が小さくなる。
一方、シングルチルト動作時には、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなり、比較的大きな流量が油圧ポンプ7から左チルトシリンダ4に供給される。このため、左チルトシリンダ4の伸縮速度が大きくなる。これによりデュアルチルト動作時におけるブレード3のチルト動作速度と、シングルチルト動作時におけるブレード3のチルト動作速度とを同じ大きさにすることができ、第1の実施例と同様に、デュアルチルト動作からシングルチルト動作に切り換えたときに(あるいは逆に切り換えたときに)、ブレード3のチルト動作速度は変化しないことととなり、違和感を解消することができる。このためブルドーザの作業時の操作性が飛躍的に向上する。
更に本第2の実施例によれば、操作レバー23に設けられたスイッチ23a、23bの操作に連動して自動的にブレードチルト動作速度の制御が実行されるため、指示装置41による指示操作が不要となり、オペレータにかかる負担が軽減されるとともに、指示操作のミス、指示操作の忘れなどをなくすことができる。
つぎに、標準ブレード仕様の機種と大型ブレード仕様の機種とで、シリンダサイズの異なる左右のチルトシリンダ4、5を油圧回路に組み込む場合に好適な第3の実施例について説明する。
本第3の実施例の油圧回路は、図1の油圧回路における指示装置41の代わりに、図6(b)に示す指示装置241を設けた構成となる。
図6(b)に示すように、指示装置241は、チルトシリンダ4、5の「シリンダサイズが大きい」場合に選択されるスイッチ241a、チルトシリンダ4、5の「シリンダサイズが小さい」場合に選択されるスイッチ241bを備え、オペレータによって選択的に操作される。指示装置241は、電気信号線を介してコントローラ42に接続されている。コントローラ42は電気信号線を介してロードセンシング設定圧切換弁39の電磁ソレノイド39aに接続されている。
指示装置241のスイッチ241a、241bのいずれかが選択操作されると、選択内容に応じた電気信号がコントローラ42で生成され、コントローラ42から、選択内容に応じた電気信号がロードセンシング設定圧切換弁39の電磁ソレノイド39aに加えられる。ロードセンシング設定圧切換弁39は、指示装置241で選択指示された内容に応じた弁位置に切り換えられ、それによって開口面積が変化し、選択指示された内容に応じた大きさのパイロット圧が、ロードセンシング制御弁27の第1の駆動部34に加えられる。
シリンダサイズが小さい場合には、スイッチ241bが選択操作され、この選択結果に応じてロードセンシング設定圧切換弁39が大きく開口される。これにより油路40を介して第1の駆動部34に比較的大きなパイロット圧が導入される。
また、シリンダサイズが大きい場合には、スイッチ241aが選択操作され、この選択結果に応じて、ロードセンシング設定圧切換弁39が小さく開口される。これにより油路40を介して第1の駆動部34に比較的小さなパイロット圧が導入される。
この結果、シリンダサイズが小さい場合には、差圧設定値ΔPLSの値が小さくなり、上記(1)式(Q=cA√(ΔP))より、比較的小さな流量Qが油圧ポンプ7から左右のチルトシリンダ4、5に供給されることになる。このため、左右のチルトシリンダ4、5は、小さいシリンダサイズに適した伸縮速度で作動する。
一方、シリンダサイズが大きい場合には、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなり、比較的大きな流量Qが油圧ポンプ7から左右のチルトシリンダ4、5に供給される。このため、左右のチルトシリンダ4、5は、大きいシリンダサイズに適した伸縮速度で作動する。
このように本第3の実施例によれば、ブルドーザの標準ブレード仕様の機種、大型ブレード仕様の機種を生産するに際して、方向流量制御弁9、16は共通のままでよく、指示装置241による指示操作だけで、各仕様のシリンダサイズに適合した流量をチルトシリンダに供給することができる。
このためブルドーザの各機種を生産するに際しての生産コストを抑制することができる。あるいは、異なる仕様間での、改造工数を削減することができる。
本第3の実施例では、チルトシリンダを想定して説明したが、チルトシリンダに限らず、ブレード3をリフトさせるリフトシリンダ等の他の油圧アクチュエータについても同様に、指示装置241による指示操作によって、シリンダサイズに適合した流量を供給できるようにしてもよい。
また、本第3の実施例は、ブルドーザのみならず、油圧ショベル等の他の建設機械においても同様に適用することができる。なお、図6(b)に示す指示装置241は、特定の人間のみが操作できるように、隠しスイッチとして、容易に操作できない場所に配設することも可能である。
つぎに、第1の実施例と第3の実施例とを組み合わせた第4の実施例について説明する。図5は、第4の実施例に設けられる指示装置41、241を示している。指示装置41は図1の指示装置41と同様のものである。その他の構成については図1の油圧回路と同じであり、図示、説明は省略する
デュアルチルト動作を行いたいときには、スイッチ141bが選択操作される。また、シングルチルト動作を行いたいときには、スイッチ141aが選択操作される。
チルトシリンダ4、5のシリンダサイズが小さい場合には、スイッチ241bが選択操作される。また、チルトシリンダ4、5のシリンダサイズが大きい場合には、スイッチ241aが選択操作される。
コントローラ42では、スイッチの選択操作結果に基づいて、ロードセンシング設定圧切換弁39に加えるべき電気信号が生成される。すなわち、
(a)「シングルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが小」が選択された場合と、「シングルチルト」が選択され、「シリンダサイズが大」が選択された場合とを対比すると、「シングルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが大」が選択された場合の方が、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなるような電気信号を生成する。
(b)「デュアルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが小」が選択された場合と、「デュアルチルト」が選択され、「シリンダサイズが大」が選択された場合とを対比すると、「デュアルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが大」が選択された場合の方が、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなるような電気信号を生成する。
(c)「シングルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが小」が選択された場合と、「デュアルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが小」が選択された場合とを対比すると、「シングルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが小」が選択された場合の方が、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなるような電気信号を生成する。
(d)「シングルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが大」が選択された場合と、「デュアルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが大」が選択された場合とを対比すると、「シングルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが大」が選択された場合の方が、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなるような電気信号を生成する。
このため本第4の実施例によれば、第1の実施例、第3の実施例を組み合わせた効果が得られる。
また、第2の実施例と第3の実施例とを組み合わせてもよい。
本第5の実施例は、図4に示すように、指示装置41の代わりに、図6(b)に示す指示装置241を設けた構成となる。
すなわち、デュアルチルト動作を行いたいときには、操作レバー23のデュアルチルトスイッチ23bが押されるという操作がなされ、この操作内容が電気信号としてコントローラ42に入力される。また、シングルチルト動作を行いたいときには、操作レバー23のピッチダンプ/ピッチバックスイッチ23a、デュアルチルトスイッチ23bのいずれのスイッチも押されないという操作(操作オフ)がなされ、この操作内容が電気信号としてコントローラ42に入力される。
チルトシリンダ4、5のシリンダサイズが小さい場合には、スイッチ241bが選択操作される。また、チルトシリンダ4、5のシリンダサイズが大きい場合には、スイッチ241aが選択操作される。
コントローラ42では、スイッチの選択操作結果に基づいて、ロードセンシング設定圧切換弁39に加えるべき電気信号が生成される。すなわち、
(a)「シングルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが小」が選択された場合と、「シングルチルト」が選択され、「シリンダサイズが大」が選択された場合とを対比すると、「シングルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが大」が選択された場合の方が、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなるような電気信号を生成する。
(b)「デュアルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが小」が選択された場合と、「デュアルチルト」が選択され、「シリンダサイズが大」が選択された場合とを対比すると、「デュアルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが大」が選択された場合の方が、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなるような電気信号を生成する。
(c)「シングルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが小」が選択された場合と、「デュアルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが小」が選択された場合とを対比すると、「シングルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが小」が選択された場合の方が、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなるような電気信号を生成する。
(d)「シングルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが大」が選択された場合と、「デュアルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが大」が選択された場合とを対比すると、「シングルチルト」が選択され、かつ「シリンダサイズが大」が選択された場合の方が、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなるような電気信号を生成する。
このため本第5の実施例によれば、第2の実施例、第3の実施例を組み合わせた効果が得られる。
ところで建設機械によっては、各種作業種類(作業モード)に応じて差圧設定値ΔPLSの値を変化させる制御を行う制御装置を備えたものがある。
本第6の実施例は、このように作業モードに応じて差圧設定値の大きさを変更するとともに、シリンダサイズの変更にも、方向流量制御弁の交換なしで、対処できるという実施例である。
このような場合に適用される第6の実施形態の構成を図7に示す。
図7に示すように、図5に示す指示装置41の代わりに、指示装置341が設けられる。指示装置341は、作業種類の1つである「作業1」(たとえば重掘削)を選択するスイッチ341a、作業種類の1つである「作業2」(たとえば微操作)を選択するスイッチ341bを備え、オペレータによって選択的に操作される。指示装置341は、電気信号線を介してコントローラ42に接続されている。「作業1」は比較的大きな流量を作業機用シリンダに供給して行われる作業であり、「作業2」は比較的小さな流量を作業機用シリンダに供給して行われる作業であるとする。
「作業2」を行いたいときには、スイッチ341bが選択操作される。また、「作業1」を行いたいときには、スイッチ341aが選択操作される。
作業機用シリンダのシリンダサイズが小さい場合には、スイッチ241bが選択操作される。また、作業機用シリンダのシリンダサイズが大きい場合には、スイッチ241aが選択操作される。
コントローラ42では、スイッチの選択操作結果に基づいて、ロードセンシング設定圧切換弁39に加えるべき電気信号が生成される。すなわち、
(a)「作業1」が選択され、かつ「シリンダサイズが小」が選択された場合と、「作業1」が選択され、「シリンダサイズが大」が選択された場合とを対比すると、「作業1」が選択され、かつ「シリンダサイズが大」が選択された場合の方が、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなるような電気信号を生成する。
(b)「作業2」が選択され、かつ「シリンダサイズが小」が選択された場合と、「作業2」が選択され、「シリンダサイズが大」が選択された場合とを対比すると、「作業2」が選択され、かつ「シリンダサイズが大」が選択された場合の方が、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなるような電気信号を生成する。
(c)「作業1」が選択され、かつ「シリンダサイズが小」が選択された場合と、「作業2」が選択され、かつ「シリンダサイズが小」が選択された場合とを対比すると、「作業1」が選択され、かつ「シリンダサイズが小」が選択された場合の方が、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなるような電気信号を生成する。
(d)「作業1」が選択され、かつ「シリンダサイズが大」が選択された場合と、「作業2」が選択され、かつ「シリンダサイズが大」が選択された場合とを対比すると、「作業1」が選択され、かつ「シリンダサイズが大」が選択された場合の方が、差圧設定値ΔPLSの値が大きくなるような電気信号を生成する。
このため本第6の実施例によれば、作業モードに応じて差圧設定値の大きさを変更して作業効率を向上させることができるとともに、シリンダサイズの変更にも、方向流量制御弁の交換なしで、対処することができ、生産コスト、装置の改変、改修コストを抑制することができる。
図1は本発明の第1の実施例に係るブルドーザの油圧制御装置の油圧回路図である。 図2は、本実施形態におけるブルドーザのブレード周辺部の斜視図である。 図3は第1の実施例の変形例として第2の実施例を示す油圧回路図である。 図4は第5の実施例を示す油圧回路図である。 図5は第4の実施例を説明する図である。 図6(a)、(b)は指示装置を例示した図である。 図7は第6の実施例を説明する図である。
符号の説明
3 ブレード 4,5 チルトシリンダ 7 油圧ポンプ
9,16 方向制御弁 25 吐出量制御装置 26 駆動シリンダ装置 27 ロードセンシング制御弁 28 ピストン 39 ロードセンシング設定圧切換弁 41、241、341 指示装置 42 コントローラ

Claims (6)

  1. 車両本体にチルト動作可能に取り付けられたブレードと、
    前記ブレードの左右に取り付けられた一対のチルト用油圧アクチュエータと、
    前記チルト用油圧アクチュエータに圧油を供給する可変容量型の油圧ポンプと、
    前記一対のチルト用油圧アクチュータのうち一方のチルト油圧アクチュエータに圧油が供給されるシングルチルト動作用油路と、両方のチルト用油圧アクチュエータに圧油が供給されるデュアルチルト動作用油路との切換えが行われる切換手段と、
    前記油圧ポンプの吐出圧と前記チルト用油圧アクチュエータの負荷圧との差圧が設定値に保持されるように前記油圧ポンプの容量を制御する容量制御手段と、
    前記シングルチルト動作時、デュアルチルト動作時に応じて選択され、差圧の設定値の変更を指示する指示手段と、
    前記指示手段の指示内容に応じて、前記差圧の設定値を変更する差圧設定値変更手段と
    を備えたこと特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  2. 車両本体にチルト動作可能に取り付けられたブレードと、
    前記ブレードの左右に取り付けられた一対のチルト用油圧アクチュエータと、
    前記チルト用油圧アクチュエータに圧油を供給する可変容量型の油圧ポンプと、
    前記一対のチルト用油圧アクチュータのうち一方のチルト用油圧アクチュエータに圧油が供給されるシングルチルト動作用油路と、両方のチルト用油圧アクチュエータに圧油が供給されるデュアルチルト動作用油路との切換えが行われる切換手段と、
    前記切換手段の切換操作を行う操作手段と、
    前記油圧ポンプの吐出圧と前記チルト用油圧アクチュエータの負荷圧との差圧が設定値に保持されるように前記油圧ポンプの容量を制御する容量制御手段と、
    前記操作手段による切換操作に連動して、前記差圧の設定値を変更する差圧設定値変更手段と
    を備えたこと特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  3. 車両本体にチルト動作可能に取り付けられたブレードと、
    前記ブレードの左右に取り付けられた一対のチルト用油圧アクチュエータと、
    前記チルト用油圧アクチュエータに圧油を供給する可変容量型の油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプの吐出圧と前記チルト用油圧アクチュエータの負荷圧との差圧が設定値に保持されるように前記油圧ポンプの容量を制御する容量制御手段と、
    前記チルト用油圧アクチュエータのサイズの変更に応じて選択され、差圧の設定値の変更を指示する指示手段と、
    前記指示内容に応じて、前記差圧の設定値を変更する差圧設定値変更手段と
    を備えたこと特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  4. 車両本体にチルト動作可能に取り付けられたブレードと、
    前記ブレードの左右に取り付けられた一対のチルト用油圧アクチュエータと、
    前記チルト用油圧アクチュエータに圧油を供給する可変容量型の油圧ポンプと、
    前記一対のチルト用油圧アクチュータのうち一方のチルト用油圧アクチュエータに圧油が供給されるシングルチルト動作用油路と、両方のチルト用油圧アクチュエータに圧油が供給されるデュアルチルト動作用油路との切換えが行われる切換手段と、
    前記油圧ポンプの吐出圧と前記チルト用油圧アクチュエータの負荷圧との差圧が設定値に保持されるように前記油圧ポンプの容量を制御する容量制御手段と、
    前記シングルチルト動作時、デュアルチルト動作時に応じて選択され、差圧の設定値の変更を指示する第1の指示手段と、
    前記チルト用油圧アクチュエータのサイズの変更に応じて選択され、差圧の設定値の変更を指示する第2の指示手段と、
    前記第1、第2の指示手段の指示内容に応じて、前記差圧の設定値を変更する差圧設定値変更手段と
    を備えたこと特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  5. 車両本体にチルト動作可能に取り付けられたブレードと、
    前記ブレードの左右に取り付けられた一対のチルト用油圧アクチュエータと、
    前記チルト用油圧アクチュエータに圧油を供給する可変容量型の油圧ポンプと、
    前記一対のチルト用油圧アクチュータのうち一方のチルト用油圧アクチュエータに圧油が供給されるシングルチルト動作用油路と、両方のチルト用油圧アクチュエータに圧油が供給されるデュアルチルト動作用油路との切換えが行われる切換手段と、
    前記切換手段の切換操作を行う操作手段と、
    前記油圧ポンプの吐出圧と前記チルト用油圧アクチュエータの負荷圧との差圧が設定値に保持されるように前記油圧ポンプの容量を制御する容量制御手段と、
    前記チルト用油圧アクチュエータのサイズの変更に応じて選択され、差圧の設定値の変更を指示する指示手段と、
    前記指示手段で指示されたサイズに応じたシングルチルト動作あるいはデュアルチルト動作が行われるように、前記操作手段による切換操作に連動して、前記差圧の設定値を変更する差圧設定値変更手段と
    を備えたこと特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  6. 建設機械の作業用油圧アクチュエータに圧油を供給する可変容量型の油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプの吐出圧と前記作業用油圧アクチュエータの負荷圧との差圧が設定値に保持されるように前記油圧ポンプの容量を制御する容量制御手段と、
    作業内容に応じて選択され、差圧の設定値の変更を指示する第1の指示手段と、
    前記作業用油圧アクチュエータのサイズの変更に応じて選択され、差圧の設定値の変更を指示する第2の指示手段と、
    前記第1、第2の指示手段の指示内容に応じて、前記差圧の設定値を変更する差圧設定値変更手段と
    を備えたこと特徴とする建設機械の油圧制御装置。
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