JP2005133474A - 建築物の防振構造 - Google Patents

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vibration control
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Yoshifumi Matsuda
芳文 松田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】 耐荷重性に優れかつ防振性能にも優れる防振構造を提供する。
【解決手段】 建築物の防振構造は、建築物を構成する複数の部材の各接合面間の少なく
とも1ヶ所に、ポリ塩化ビニル100重量部、可塑剤50〜200重量部、炭酸カルシウ
ム10〜200重量部からなる防振シートを介在させてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2階建住宅のような建築物の防振構造に関する。
2階建住宅において、2階における歩行などの動作、ドアの開閉、椅子等の移動に伴っ
て床材への衝撃が生じて天井材を振動させ、この振動が1階に床衝撃音を発生させる。
このような建築物の防振構造として、遮音材を一対の下地板でサンドイッチしてなる天
井パネルを建築物の梁に金具で取付け、梁と金具の間に防振ゴムを介在させた構造が提案
されている(特許文献1参照)
特開平7−233584号公報、特にその実施例。
上記のように防振ゴムを用いた防振構造では、耐荷重性が十分でなく、そのため歩行感
が悪く、床面に大きな荷重がかかると天井が沈み込んでしまい、床クロスの破れを招くと
いった問題がある。耐荷重性を増すために硬いゴムを用いると、十分な防振効果が得られ
ず、騒音を低減できない。
本発明は、上記の点に鑑み、耐荷重性に優れかつ防振性能にも優れる防振構造を提供す
ることを課題とする。
本発明による、建築物の防振構造は、建築物を構成する複数の部材の各接合面間の少な
くとも1ヶ所に、ポリ塩化ビニル100重量部、可塑剤50〜200重量部、炭酸カルシ
ウム10〜200重量部からなる防振シートを介在させてなるものである。
建築物を構成する部材は、床材、これを支える根太、根太を支える梁、梁を支える柱、
根太に支えられた天井材、柱間に設けられた壁などであり、防振シートは梁と柱の間、梁
と壁の間、梁と壁の間、梁と床材の間、梁と天井材の間、壁と天井材の間、壁と床材の間
、根太と床材の間、根太と天井材の間などのうち少なくとも1ヶ所に適宜介在される。
本発明において使用されるポリ塩化ビニルについて、製法、重合度、粉体性状などは特
に限定されないが、可塑剤添加時の長期安定性を考慮すると、重合度は1000以上であ
ることが好ましい。架橋は行っても行わなくてもよい。
本発明において使用される可塑剤は、ポリ塩化ビニルを可塑化することのできる可塑剤
であれば特に限定されない。このような可塑剤としては、フタル酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジイソノニルなどのフタル酸エステル類、アジピン酸プ
ロピレングリコールやアジピン酸−1,3−ブチレングリコールなどのポリエステル系可
塑剤、エポキシ化大豆油などのエポキシ系可塑剤、トリメリット酸トリ−2−エチルヘキ
シルなどのトリメリット酸系可塑剤、塩素化パラフィン、ステアリン酸系可塑剤などが例
示される。ポリ塩化ビニルとの相溶性を考慮すると、フタル酸エステル類、ポリエステル
系可塑剤、エポキシ系可塑剤、トリメリット酸系可塑剤を使用するのが好ましい。
本発明において使用される可塑剤は、1種類を単独で用いても、2種類以上の可塑剤を
混合して用いてもよい。
可塑剤の添加量は、ポリ塩化ビニル100重量部に対して、50〜200重量部、好ま
しくは100〜150重量部である。その理由は、この添加量が少な過ぎると、防振シー
トが硬くて十分な防振効果が得られず、多すぎると防振シートの耐荷重性が著しく低下す
るためである。
本発明において使用される炭酸カルシウムは、粒子径、粉体性状、製造方法などは特に
限定されないが、ポリ塩化ビニルに対する分散性を考慮すると、粒子径は好ましくは1μ
m〜10μmである。
炭酸カルシウムの添加量はポリ塩化ビニル100重量部に対して、10〜200重量部
である。その理由は、この添加量が少な過ぎると、防振シートの耐荷重性と防振性能を両
立させることが困難となり、多すぎると防振シートの強度が低下し、成形が困難となった
り、長期間好適に使用することが困難となるためである。
本発明の防振シートは、成形性、安定性、意匠性などを向上させる目的で可塑剤、炭酸
カルシウム以外の添加剤を含んでいても構わない。このような添加剤としては、錫メルカ
プト化合物、錫マレイン酸塩、金属石鹸などの熱安定剤、低分子量酸化ポリエチレン、ス
テアリン酸、ペンタエリスリトールステアリン酸エステルなどの滑剤、ベンゾフェノン系
やトリアゾール系などの紫外線吸収剤、メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン共重
合体、アクリルゴムなどの強化剤、酸化チタン、マイカなどの無機充填剤、フタロシアニ
ン顔料やアゾ顔料などの着色剤などが例示される。
防振シートの厚みは特に限定されるものではないが、薄過ぎると十分な防振効果が得ら
れず、厚過ぎると建築物の機械的物性が低下するため、1〜30μmが好ましい。
本発明の防振シートを成形する方法は特に限定されず、押出成形法、射出成形法、プレ
ス成形法などであってよい。
本発明による防振構造では、建築物を構成する複数の部材の各接合面間の少なくとも1
ヶ所に、ポリ塩化ビニル100重量部、可塑剤50〜200重量部、炭酸カルシウム10
〜200重量部からなる防振シートを介在させるので、上階の床材に衝撃が加えられた場
合、建築物を構成する複数の部材を経て、衝撃音が下階に伝わるのを効果的に防ぐことが
できる。また、上記組成の防振シートはそれ以外のゴム製防振シートに比べ耐荷重性に優
れるため防振シートを挟む部材のレベル変位量が小さい。このように本発明により耐荷重
性に優れかつ防振性能にも優れる防振構造を提供することができる。
加えて、この防振構造の施工は簡単な作業で短時間になし得るので、コスト面でも有利
である。
つぎに、本発明を具体的に説明するために、本発明の実施例およびこれとの比較を示す
ための比較例をいくつか挙げる。
<実施例1>
ポリ塩化ビニル(徳山積水社製、重合度1200)100重量部に熱安定剤(三協有機
合成社製、商品名「ONZ−72F」)を3重量部添加し、混合機(カワタ社製スーパー
ミキサー)にて高速撹拌し70℃まで昇温した。その後フタル酸ジイソノニルを150重
量部添加し、再び混合機にて高速撹拌し、110℃まで昇温した。その後、炭酸カルシウ
ム(丸尾カルシウム社製、商品名「R重炭」、粒子径7.4μm)30重量部、滑剤(三
井化学社製、商品名「Hiwax4202E」)3重量部を添加し、再び混合機にて高速
撹拌して、防振シート用樹脂組成物を得た。
この樹脂組成物を押出機(積水工機社製、商品名「SLM50」)に投入して、バレル
温度150℃の条件において押出成形を行い、防振シート用樹脂組成物のペレットを得た
このペレットを射出成形機(東芝機械社製、商品名「IS−350FA2」)に投入し
、バレル温度190℃、射出圧力5MPaの条件において射出成形し、厚さ10mmの帯
状シートを作製した。
2階建住宅の天井構造は、図1に示すように、床材(1) 、これを支える根太(2) 、これ
を支える梁(3) 、これを支える柱(4) 、根太(2) に支えられた天井材(5)、および、柱(4)
間に設けられた壁(6) で主として構成されている。梁(3) と柱(4) の間、梁(3) と床材(
1) の間、梁(3) と天井材(5) の間、根太(2) と床材(1) の間、および、根太(2) と天井
材(5) の間に上記帯状シートを防振シート(7) として介在させた。
<比較例1>
市販の天然ゴムシート(厚さ10mm、ゴム硬度45)から帯状シートを作製し、実施
例1と同様に防振シート(7) として用いた。
<比較例2>
市販の合成ゴムシート(エチレン・プロピレン・ジエン・ターポリマー、厚さ10mm
、ゴム硬度45)から帯状シートを作製し、実施例1と同様に防振シート(7) として用い
た。
<性能評価>
2階建住宅の2階の床中央にタッピングマシン(リオン社製、商品名「FI−01」)
を設置して床を加振し軽量衝撃音を発生させ、1階残響室(室容量50m)に設置した
騒音計(リオン社製、商品名「NA−27」)にて軽量階下騒音を、時定数FAST、周
波数重みづけA特性、測定時間10秒の条件で、測定した(JIS A 1418−1に
準拠)。また、タッピングマシンの代わりにバングマシーン(自動重量床衝撃音発生器:
サツキ機材社製、型式「T型」)を設置して重量衝撃音を発生させ、上記と同様に重量階
下騒音を測定した(JIS A 1418−2に準拠)。この時、2階建住宅の天井構造
を構成する各部材のレベル変位量をダイヤルゲージを用いて測定し、その平均値を求めた
評価結果を表1に示す。これら評価結果から明らかなように、実施例1の防振シートは
、優れた防振性能を示すと同時に、変位量が小さくて耐荷重性も優れている。他方、各比
較例の防振シートは、変位量が大きく、階下騒音も大きく、耐荷重性および防振性能がい
ずれも劣る。
Figure 2005133474
2階建住宅の防振構造を示す一部切欠斜視図である。
符号の説明
(1) :床材
(2) :根太
(3) :梁
(4) :柱
(5) :天井材
(6) :壁
(7) :防振シート

Claims (1)

  1. 建築物を構成する複数の部材の各接合面間の少なくとも1ヶ所に、ポリ塩化ビニル100
    重量部、可塑剤50〜200重量部、炭酸カルシウム10〜200重量部からなる防振シ
    ートを介在させてなる建築物の防振構造。


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