JP2005132546A - 画像形成装置 - Google Patents

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益雄 河本
Keisuke Egawa
圭介 頴川
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Abstract

【課題】 トレイを移動させて、排出される用紙束を仕分ける画像形成装置において、その移動機構を簡単にし、装置の小型化を実現する。
【解決手段】 トレイ87bの排出方向上流側の側端中央部に半円状の突出部871を形成し、その側面にギア歯Gを形成する。排出方向上流側のトレイ87bの中央部に軸孔872を形成する。他方、装置本体の延出部93の上面に支持台94を介してモータMを取り付け、モータMの回動軸の先端にギアGを嵌着する。また延出部93の先端部に軸状突起931を形成する。軸状突起931にトレイ87bの軸孔872を係合させることによって、トレイ87bを延出部93に取り付ける。このときトレイ87bの突出部871側面のギア歯とモータMのギアGとが歯合する。これによりモータMが駆動することによって、トレイ87bは軸状突起931を中心として少なくとも2つの仕分け位置に揺動する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、排出された用紙を積載するトレイを備えた画像形成装置に関し、より詳細には排出用紙をトレイ上に仕分けして載置する画像形成装置に関するものである。
画像形成装置において複数部の複写を行った場合に、排出された各部の用紙束を仕分けるために、排紙用のトレイを排出方向に対して垂直方向に移動させて、各部の用紙束をその一部が重なるように交互に積載させる技術が提案されている(例えば特許文献1及び特許文献2)。また、一部の従来の装置において採用されている。
特開平8−217315号公報(第3頁、第13頁−第14頁、図19、図20) 特開平8−245048号公報(第2頁、第4頁、図5、図6)
しかしながら、排紙用のトレイを排出方向に対して垂直方向に移動させる従来の装置では、その移動機構が複雑で装置の小型化が難しかった。
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、トレイを移動させて用紙束を仕分ける画像形成装置において、その移動機構を簡単にし、装置の小型化を実現することにある。
前記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、装置本体と、装置本体から排出される用紙を積載するトレイと、前記トレイを少なくとも2つの仕分け位置に揺動させる揺動手段とを備える。
ここで、装置の一層の小型化を図る観点から、前記揺動手段としてはモータ又はソレノイドを備えるものが好ましい。
本発明の画像形成装置では、揺動手段によって少なくとも2つの仕分け位置にトレイを揺動させて、排出される用紙を仕分けるので、トレイを水平移動させる従来の機構に比べてその機構が簡単になり装置の小型化が図れる。
揺動手段としてモータ又はソレノイドを備えるものを用いると、装置の一層の小型化が図れる。
以下、本発明に係る画像形成装置について図に基づいて説明する。なお、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す斜視図である。図1の装置は、装置本体1と、装置本体1の上面にその奥側辺を中心に開閉可能に載置された自動原稿搬送装置2とを有する。装置本体1の上下方向略中央部には、正面側が開口した排紙空間3が形成されている。この排紙空間3の底面には、排出される用紙を載置するための第1トレイ87aが筺体と一体成形されている。また排紙空間3の上下方向略中央部には、排出された用紙を載置するための第2トレイ87bが水平方向に揺動可能に取り付けられている。用紙Pは、仕分け処理されない場合には第1トレイ87aに排出され、仕分け処理される場合には第2トレイ87bに排出される。排紙空間3の下側には操作パネル4が前方に突出するように設けられ、その装置内には画像形成部や搬送路、給紙トレイ81(いずれも図2に図示)がそれぞれ設けられている。一方、排紙空間3の上側には、原稿を読み取るための読取機構91(図2に図示)が内蔵されている。図2に、装置の内部構成を示す概略断面図を示す。
感光体ドラム70は帯電装置71によってその表面が正又は負に一様に帯電される。他方、原稿載置台90に原稿(不図示)が載置され、その画像データが読取装置91によって読みとられる。読み取られた画像データはレーザスキャナ(露光装置)72によって感光体ドラム70の表面に書き込まれ、感光体ドラム70の表面に静電潜像が形成される。具体的には反転現像方式の場合には画像に相当する部分の帯電が除去され、正規現像方式の場合は背景に相当する部分の帯電が除去されて、それぞれ静電潜像が形成される。次に現像装置73によって感光体ドラム70上の静電潜像をトナーで可視像化する。このときトナーの帯電極性は、反転現像方式の場合には感光体ドラム70の帯電極性と同極性であり、正規現像の場合は感光体ドラム70の帯電極性と逆極性である。
一方、給紙カセット81に収納されている用紙Pは、ピックアップローラ82により引き出され、給紙ローラ83とさばきローラ84とで挟持されて搬送路へ送られる。そしてレジストローラ対11によって、感光体ドラム70上のトナー画像が転写部に到達するのにタイミングを合わせて、用紙Pは転写部へ送り出される。転写部では、感光体ドラム70と転写ローラ74との間で用紙Pが挟持されている状態で、トナー帯電極性と逆極性の電荷が転写ローラ74に印加されることにより、感光体ドラム70上のトナー像が用紙P上に移動する。用紙P上に移動せず感光体ドラム70上に残留したトナーはクリーニングローラ75によって除去回収される。一方、トナー像を載置した用紙Pは定着ローラ対85へ搬送される。ここでトナー像は定着ローラ対85によって加熱・加圧されて用紙Pに定着する。そして用紙Pは、分岐部材92によって排出ローラ対86a又は排出ローラ対86bに送られ、トレイ87a又はトレイ87bへ排出される。具体的には、用紙を仕分け処理しない場合には用紙Pは排出ローラ対86aへ送られそのままトレイ87aに順に積載される。一方、用紙を仕分け処理する場合には用紙Pは排出ローラ対86bへ送られ、後述するようにトレイ87bの揺動によって仕分け処理されて積載される。なお、手差しトレイ88に載置された用紙Pは、給紙ローラ89によってレジストローラ対11へ送りだされ、それ以後は前述の搬送経路と同じ経路を通る。また、モータMを含む揺動手段の上方に、排出ローラ対86bを配設しているこの装置では、排出された用紙Pが揺動手段に引っ掛かることなく円滑に排出される。
トレイ87bの揺動による用紙の仕分け処理について詳述する。図3に、トレイ87bの揺動機構の一例を示す斜視図を示す。トレイ87bは、後述するように、標準位置を含め少なくとも2つの仕分け位置に揺動可能である。トレイ87bの排出方向下流側の辺は、それぞれの仕分け位置にトレイ87bが揺動したときに、排出方向に対して垂直になるように2箇所で屈折した辺となっている。仕分け位置を増やす場合には前記辺の屈折箇所も同様に増加させればよい。もちろんトレイ87bの形状に特に限定はなく、例えば扇状や長方形状であっても構わない。トレイ87bの排出方向上流側の側端中央部に半円状の突出部871が形成され、その側面にはギア歯が形成されている。排出方向上流側のトレイ87bの中央部には軸孔872が形成されている。他方、装置本体の延出部93の上面には支持台94を介してモータMが取り付けられ、下方に突出したモータMの回動軸の先端にはギアGが嵌着されている。また延出部93の先端部には軸状突起931が形成されている。延出部93の軸状突起931にトレイ87bの軸孔872を係合させることによって、トレイ87bは延出部93に取り付けられる。このとき、トレイ87bの突出部871側面のギア歯とモータMのギアGとが歯合する。これによりモータMが駆動することによって、トレイ87bは軸状突起931を中心として少なくとも2つの仕分け位置に揺動する。
仕分け位置の個数に制限はないが、多数の仕分け位置を設けると、トレイの揺動領域が広くなり装置の小型化という本発明の目的が達成しにくくなる。また、狭いトレイの揺動領域内で多くの仕分け位置を設けると、仕分け位置間の揺動角度が小さくなり用紙の仕分けが不確実となる。このため、仕分け位置の個数としては少なくとも2個、多くても4個が望ましい。トレイの揺動角度は、仕分け位置の個数や排出部の幅方向の空間裕度などから適宜決定すればよいが、仕分けの確実性および装置の小型化を考慮すれば、1つの仕分け位置間の揺動角度は5〜15°の範囲が好ましい。
図4に、トレイ87bを含む排出部の平面図を示す。同図は、トレイ87bの揺動によって用紙が仕分けられる様子を示す図である。複数の部数を複写する場合に、同図(a)はまず1部目の複写用紙Iを排出しているときの状態である。1部目の複写が終了すると、軸状突起931(図3に図示)を中心にしてトレイ87bは反時計回りに15°揺動する(同図(b))。その位置で2部目の複写用紙IIの排出が行われる。そして2部目の複写が終了すると、前記と同様に軸状突起931を中心にしてトレイ87bは反時計回りに15°揺動し、その位置で3部目の複写用紙IIIの排出が行われる(同図(c))。以後、4部目〜5部目までの複写は、トレイ87bは前記と逆、すなわち時計回りに揺動して順に複写が行われ、6部目〜7部目までの複写はトレイ87bは反時計回りに揺動して順に複写が行われる。それ以上の部数の複写を行う場合は上記の動作が繰り返し行われる。
トレイ87bの揺動による排出用紙Pの仕分け処理のフローチャートを図5に示す。画像形成装置の電源が入れられると、トレイは標準位置(図4(a))に位置される(ステップS101)。利用者によって入力部からソート処理信号が入力されない場合は(ステップS102)、標準位置に位置するトレイに用紙が排出される。一方、ソート処理信号が入力されると(ステップS102)、1部目の複写用紙は標準位置に位置するトレイに排出される。そして、1部目の複写が終了すると(ステップS103)、ソート処理がこれで終了かどうかを判断し(ステップS104)、ソート処理がまだ終了していない場合には、トレイを揺動させて次の仕分け位置とし(ステップS106)、排出される複写用紙を積載する。そして2部目の複写が終了すると(ステップS103)、またソート処理がこれで終了かどうかを判断し(ステップS104)、ソート処理が終了していない場合には前記と同様の処理がなされる(ステップS106)。ソート処理が終了すると(ステップS104)、トレイ上に排出用紙があるかどうかを判定する(ステップS105)。トレイ上に排出用紙がなければトレイは標準位置に戻る。一方、トレイ上に排出用紙があれば、トレイはその位置で待機する。
図6に示すように、トレイの仕分け位置は例えば2つのセンサS1とセンサS2により検知すればよい。センサS1とセンサS2は発光部と受光部とが組み込まれたセンサであって、発光部から出射した光が対象物(ここではトレイ)に当たって反射し受光部に入射することによって対象物の存在を検知するものである。これらのセンサS1とセンサS2とはトレイ上面に対向する排紙空間3(図2に図示)の上内壁に配設されている。図4における(a),(b),(c)をそれぞれ第1仕分け位置、第2仕分け位置(標準位置)、第3仕分け位置とした場合、トレイが第1仕分け位置に位置する場合には、センサS1がオフで、センサS2はオンとなる。トレイが第2仕分け位置に位置する場合には、センサS1及びセンサS2は共にオンとなる。トレイが第3仕分け位置に位置する場合には、、センサS1がオンで、センサS2はオフとなる。したがって、センサS1とセンサS2のオン・オフ信号の組み合わせによってトレイの位置が検知される。もちろん、トレイの仕分け位置の検出はこれ以外の従来公知の手段を用いても構わない。
図7に、トレイ揺動機構の他の実施形態を示す。図3の揺動機構と同様に、トレイ87bの排出方向上流側の側部に軸孔872が形成され、延出部93の軸状突起931に係合されている。延出部93上にソレノイド95が取り付けられ、ソレノイド95の可動ロッド951の先端部はトレイ87bの幅方向の一方側部にピン952で係止されている。トレイ87bの幅方向のもう一方側部には孔873が形成され、ここに延出部93に形成された突起932に掛合されたバネ96が係合している。トレイ87bは、バネ96によって軸状突起931を中心として反時計回りの方向に常に付勢されている。しかし図示しない規制部材によって図7に示す標準位置より反時計回りには回転しない。したがってトレイは通常は図の位置(標準位置)にある。
トレイ87bが標準位置で1部目の複写が終了すると、ソレノイド95が作動して、可動ロッド951が内部方向(図の矢印方向)に引き込まれる。これにより、トレイ87bは軸状突起931を中心として時計回りに揺動し、第2仕分け位置に位置される。この状態で2部目の複写がなされ、複写用紙がトレイ87b上に載置される。そして2部目の複写が終了すると、ソレノイド95の作動が停止し、バネ96の付勢力によってトレイ87bは反時計回りに揺動して標準位置となる。この位置で3部目の複写がなされる。以下同様にソレノイド95の作動・停止によって、トレイ87bは標準位置と第2仕分け位置とに交互に切り換えられ、トレイ87b上には複写用紙が1部ずつ交互に載置された状態で仕分けられる。
本発明の画像形成装置の一例を示す斜視図である。 図1の画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 図1の画像形成装置に搭載したトレイの概略構成を示す斜視図である。 トレイの動きを示す平面図である。 トレイの揺動制御の一例を示すフローチャートである。 トレイの位置を検知するためのセンサを配置したときの平面図である。 トレイの他の実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
1 装置本体
2 自動原稿搬送装置
3 排紙空間
P 用紙
M モータ(揺動手段)
G ギア
87a,87b トレイ
93 延出部
95 ソレノイド(揺動手段)
96 バネ(弾性部材)
871 突出部
872 軸孔
873 孔
931 軸状突起
932 突起
951 可動ロッド
952 ピン

Claims (2)

  1. 装置本体と、装置本体から排出される用紙を積載するトレイと、前記トレイを少なくとも2つの仕分け位置に揺動させる揺動手段とを備え、前記トレイを揺動させて、排出される用紙を仕分けることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記揺動手段がモータ又はソレノイドを備えるものである請求項1記載の画像形成装置。
JP2003369189A 2003-10-29 2003-10-29 画像形成装置 Pending JP2005132546A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006312516A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Seiko Epson Corp 印刷装置と印刷用紙の排出方法と印刷装置用プログラム
US11415924B2 (en) 2020-08-03 2022-08-16 Kyocera Document Solutions Inc. Sorting device and image forming apparatus therewith

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