JP2005131888A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents
液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005131888A JP2005131888A JP2003369304A JP2003369304A JP2005131888A JP 2005131888 A JP2005131888 A JP 2005131888A JP 2003369304 A JP2003369304 A JP 2003369304A JP 2003369304 A JP2003369304 A JP 2003369304A JP 2005131888 A JP2005131888 A JP 2005131888A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric element
- element holding
- holding portion
- liquid ejecting
- piezoelectric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
【解決手段】 液滴を吐出するノズル開口に連通する圧力発生室12が形成される流路形成基板10と、流路形成基板10の一方面側に振動板を介して設けられる下電極60、圧電体層70及び上電極80からなる圧電素子300と、流路形成基板10の圧電素子300側の面に接合されて圧電素子300を保護する圧電素子保持部31を有する保護基板30とを具備する液体噴射ヘッドであって、保護基板30に圧電素子保持部31と外部とを連通する連通孔32を設け、圧電素子保持部31が少なくとも連通孔32を介して大気開放されているようにする。
【選択図】 図2
Description
かかる第1の態様では、圧電素子保持部内の湿度が上がることによる結露の発生を抑えることができ、結露による水滴が圧電素子に付着することで惹起される圧電体層の破壊が防止される。
かかる第2の態様では、各圧電素子保持部が確実に大気開放され、圧電素子保持部内の湿度が過剰に上がることがないので、圧電素子保持部内で結露の発生を抑えることができ、結露による圧電素子の破壊を防止できる。
かかる第3の態様では、一つの連通孔を介して各圧電素子保持部が大気開放されるため、連通孔を形成するスペースを小さく抑えてヘッドの小型化を図ることができる。
かかる第4の態様では、保護基板の表面が、駆動IC、ケースヘッド等によって覆われてしまうが、ケースヘッドに通気孔を設けて圧電素子保持部を大気開放させることで、圧電素子保持部内の水分が結露することを防止できる。
かかる第5の態様では、ノズル開口から液体を吐出した際に、通気孔から圧電素子保持部内に水分が侵入するのを防止できる。
かかる第6の態様では、ノズル開口から液体を吐出した際に、通気孔から圧電素子保持部内に水分が侵入するのを防止できる。
かかる第7の態様では、圧電素子保持部内の湿気がより確実に外部に排出される。
かかる第8の態様では、信頼性及び耐久性を向上した液体噴射装置を実現することができる。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドを示す分解斜視図であり、図2は、図1の断面図である。図示するように、流路形成基板10は、本実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板からなり、その一方の面には予め熱酸化により形成した二酸化シリコンからなる、厚さ1〜2μmの弾性膜50が形成されている。流路形成基板10には、複数の圧力発生室12がその幅方向に並設された列が2列設けられている。また、流路形成基板10の圧力発生室12の長手方向外側の領域には各圧力発生室12の列毎に連通部13が形成され、連通部13と圧力発生室12とがインク供給路14を介して連通されている。なお、連通部13は、後述する保護基板のリザーバ部と連通して各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバの一部を構成する。インク供給路14は、圧力発生室12よりも狭い幅で形成されており、連通部13から圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。
このような無機絶縁材料からなる絶縁膜100は、薄膜でも水分の透過性が極めて低いため、この絶縁膜100によって、下電極膜60、圧電体層70、上電極膜80及びリード電極90の表面を覆うことにより、圧電体層70の水分(湿気)に起因する破壊を防止することができる。
そして、このIC保持部141内には、例えば、シリコーン樹脂又はウレタン樹脂等の低応力性樹脂材料からなるポッティング剤150が充填され、保護基板30上に設けられた駆動IC120及び接続配線130が、IC保持部141に充填されたポッティング剤150で完全に覆われている。
また、本実施形態では、通気孔142が、ケースヘッド140の表面、すなわち、ノズル開口21とは反対側の面に開口しているため、印刷時にインクの水分が通気孔142を介して圧電素子保持部31内に侵入するのを防止することができる。
図4は、実施形態2に係るインクジェット式記録ヘッドの分解斜視図であり、図5は、その断面図である。本実施形態は、連通孔32及び通気孔142の変形例である。詳細には、図4及び図5に示すように、本実施形態では、保護基板30Aの中央部に、連通部32Aが2つの各圧電素子保持部31に連通するように設けられている。すなわち、連通部32Aは、保護基板30Aの流路形成基板10との接合面側に、並設された圧電素子保持部31間に亘って設けられる凹部32aと、保護基板30Aを厚さ方向に貫通する貫通部32bとで構成されている。また、ケースヘッド140Aには、保護基板30Aとは反対側の表面に幅方向に亘って梁部143が設けられ、この梁部143の中央部にケースヘッド140Aの周縁部と同じ厚さの支柱部144が設けられている。そして、この支柱部144に、連通孔32Aに接続される通気孔142Aが設けられている以外、実施形態1と同様である。
このような構成としても、実施形態1と同様に、圧電素子保持部31は外部と同等の湿度に維持されるため、圧電素子保持部31内で結露が生じることがなく、圧電体層32の水分に起因する破壊が確実に防止される。
また、本実施形態では、通気孔142Aが設けられる支柱部144が、梁部143を介してケースヘッド140Aに一体的に設けられているが、これに限定されず、この支柱部は、ケースヘッド140Aとは別部材であってもよい。
図7は、実施形態3に係るケースヘッドの斜視図であり、図8は、実施形態3に係るインクジェット式記録ヘッドの断面図である。本実施形態は、ケースヘッド140Cの側端面に開口する通気孔142Cを設けるようにした例であり、ケースヘッド140C以外の構成は、実施形態2と同様である。すなわち、図7及び図8に示すように、本実施形態では、ケースヘッド140Cの保護基板30Aとの接合面側に、ケースヘッド140Cの長手方向に亘って梁部145が設けられ、この梁部145の保護基板30側には、長手方向に亘って溝部146が設けられている。そして、このような溝部146を有するケースヘッド140Cを保護基板30Aに接合することで、溝部146が保護基板30Aの上面で封止され、保護基板30Aの表面にケースヘッド140Cの相対向する両側端面に開口する通気孔142Cが形成されると共に、通気孔142C(溝部146)と連通孔32Aとが接続されて圧電素子保持部31が大気開放される。
また、本実施形態では、通気孔142Cがケースヘッド140Cの側端面、すなわち、ノズル開口21の穿設方向とは略直交する方向に開口しているため、印刷時にインクの水分が通気孔を介して圧電素子保持部31内に侵入するのを防止することができる。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態では、通気孔142は、一方向に直線的に延設されているが、これに限定されず、例えば、L字状等、2方向以上に延びるように形成してもよい。また、上述の実施形態では、圧電素子300を絶縁膜100で覆うようにしたが、これに限定されず、絶縁膜100は設けられていなくてもよい。すなわち、圧電体層70の膜厚が薄い場合には厚膜に比べ水分の影響を受けやすいので絶縁膜100の必要性が高いが、例えば膜厚が10μm程度の比較的厚いものであれば絶縁膜100を設けるまでもなく、圧電素子保持部31内の一部が大気開放されるのみで圧電体層70の破壊は防止される。
Claims (8)
- 液滴を吐出するノズル開口に連通する圧力発生室が形成される流路形成基板と、該流路形成基板の一方面側に振動板を介して設けられる下電極、圧電体層及び上電極からなる圧電素子と、前記流路形成基板の前記圧電素子側の面に接合されて当該圧電素子を保護する圧電素子保持部を有する保護基板とを具備する液体噴射ヘッドであって、
前記保護基板に前記圧電素子保持部と外部とを連通する連通孔が設けられて、前記圧電素子保持部が少なくとも前記連通孔を介して大気開放されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 請求項1において、前記保護基板には、前記圧電素子保持部が前記圧電素子の列毎に設けられ、前記連通孔が各圧電素子保持部毎に独立して設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
- 請求項1において、前記保護基板には、前記圧電素子保持部が前記圧電素子の列毎に複数設けられ、前記連通孔が各圧電素子保持部に連通していることを特徴とする液体噴射ヘッド。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記保護基板上に、前記圧電素子を駆動するための駆動ICを有すると共に該駆動ICを囲む空間であるIC保持部が厚さ方向に貫通して設けられたケースヘッドが接合され、該ケースヘッドが、前記連通孔に接続されて当該ケースヘッドの少なくとも一方の端面に開口する通気孔を有し、前記圧電素子保持部が前記連通孔及び前記通気孔を介して大気開放されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
- 請求項4において、前記ケースヘッドに設けられる前記通気孔が、前記ノズル開口の穿設方向とは反対側の面に開口していることを特徴とする液体噴射ヘッド。
- 請求項4において、前記通気孔が前記ノズル開口の穿設方向と直交する方向に形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
- 請求項6において、前記通気孔が前記ケースヘッドの相対向する側端面間に亘って連続的に設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
- 請求項1〜7の何れかの液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003369304A JP2005131888A (ja) | 2003-10-29 | 2003-10-29 | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003369304A JP2005131888A (ja) | 2003-10-29 | 2003-10-29 | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005131888A true JP2005131888A (ja) | 2005-05-26 |
Family
ID=34646707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003369304A Pending JP2005131888A (ja) | 2003-10-29 | 2003-10-29 | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005131888A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006327109A (ja) * | 2005-05-27 | 2006-12-07 | Seiko Epson Corp | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
JP2008162173A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Kyocera Corp | 液体吐出装置 |
JP2009166452A (ja) * | 2008-01-21 | 2009-07-30 | Seiko Epson Corp | 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置 |
JP2013119166A (ja) * | 2011-12-06 | 2013-06-17 | Seiko Epson Corp | 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置 |
JP2013158991A (ja) * | 2012-02-03 | 2013-08-19 | Ricoh Co Ltd | 液滴吐出ヘッド、インクカートリッジおよび画像形成装置 |
JP2016165863A (ja) * | 2015-03-10 | 2016-09-15 | セイコーエプソン株式会社 | ヘッド及び液体噴射装置 |
JP2017140759A (ja) * | 2016-02-10 | 2017-08-17 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射ヘッド、及び、液体噴射ヘッドユニット |
CN109484028A (zh) * | 2017-09-13 | 2019-03-19 | 精工爱普生株式会社 | 液体喷射头、液体喷射装置以及压电设备 |
US10654266B2 (en) | 2017-12-27 | 2020-05-19 | Seiko Epson Corporation | Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus |
-
2003
- 2003-10-29 JP JP2003369304A patent/JP2005131888A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006327109A (ja) * | 2005-05-27 | 2006-12-07 | Seiko Epson Corp | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
JP2008162173A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Kyocera Corp | 液体吐出装置 |
JP2009166452A (ja) * | 2008-01-21 | 2009-07-30 | Seiko Epson Corp | 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置 |
JP2013119166A (ja) * | 2011-12-06 | 2013-06-17 | Seiko Epson Corp | 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置 |
JP2013158991A (ja) * | 2012-02-03 | 2013-08-19 | Ricoh Co Ltd | 液滴吐出ヘッド、インクカートリッジおよび画像形成装置 |
JP2016165863A (ja) * | 2015-03-10 | 2016-09-15 | セイコーエプソン株式会社 | ヘッド及び液体噴射装置 |
JP2017140759A (ja) * | 2016-02-10 | 2017-08-17 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射ヘッド、及び、液体噴射ヘッドユニット |
CN109484028A (zh) * | 2017-09-13 | 2019-03-19 | 精工爱普生株式会社 | 液体喷射头、液体喷射装置以及压电设备 |
CN109484028B (zh) * | 2017-09-13 | 2020-11-06 | 精工爱普生株式会社 | 液体喷射头、液体喷射装置以及压电设备 |
US10654266B2 (en) | 2017-12-27 | 2020-05-19 | Seiko Epson Corporation | Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4868118B2 (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP2000296616A (ja) | インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置 | |
JP5327443B2 (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP3452129B2 (ja) | インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置 | |
JP2009143002A (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP4848919B2 (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP2005131888A (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP2006218716A (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP2005053080A (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP2006248166A (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP2007050551A (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP4911289B2 (ja) | アクチュエータ装置及び液体噴射ヘッド並びに液体噴射装置 | |
JP4702553B2 (ja) | 液体噴射ヘッドの圧電素子部分の形成方法 | |
JP4371209B2 (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置並びに液体噴射ヘッドの製造方法 | |
JP4930673B2 (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP4344929B2 (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP4457649B2 (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP2006218776A (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP3460722B2 (ja) | インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置 | |
JP2005119199A (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP2007261216A (ja) | アクチュエータ装置及び液体噴射ヘッド並びに液体噴射装置 | |
JP2006327159A (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP4735819B2 (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP5825499B2 (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP5849407B2 (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060623 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090415 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090422 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20090619 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091028 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20091106 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100106 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Effective date: 20100204 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Effective date: 20100226 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 |