JP2005129724A - 炭化珪素のエッチング方法、研磨方法及び加工方法 - Google Patents

炭化珪素のエッチング方法、研磨方法及び加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005129724A
JP2005129724A JP2003363664A JP2003363664A JP2005129724A JP 2005129724 A JP2005129724 A JP 2005129724A JP 2003363664 A JP2003363664 A JP 2003363664A JP 2003363664 A JP2003363664 A JP 2003363664A JP 2005129724 A JP2005129724 A JP 2005129724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon carbide
gas
etching
chlorine trifluoride
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003363664A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005129724A5 (ja
Inventor
Hitoshi Habuka
等 羽深
Tetsuko Oda
哲子 小田
Yasushi Fukai
靖 深井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanto Denka Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kanto Denka Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanto Denka Kogyo Co Ltd filed Critical Kanto Denka Kogyo Co Ltd
Priority to JP2003363664A priority Critical patent/JP2005129724A/ja
Publication of JP2005129724A publication Critical patent/JP2005129724A/ja
Publication of JP2005129724A5 publication Critical patent/JP2005129724A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】 数百度程度の低温条件において、炭化珪素表面のエッチング及び研磨や炭化珪素の微細加工及び除去を容易に且つ効率良く行うことができる、炭化珪素のエッチング方法、研磨方法及び加工方法を提供すること。
【解決手段】 三フッ化塩素ガスを炭化珪素表面に、好ましくは、該炭化珪素表面を加熱して該表面の温度を300〜700℃とし且つ三フッ化塩素ガスの濃度を1〜100体積%として、接触させる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、電子機器・機械部品などに多用される炭化珪素のエッチング、研磨及び加工方法、並びに化学反応装置の反応容器の内壁に付着した炭化珪素の除去方法に関する。
珪素と炭素とからなる炭化珪素は、重要なセラミックス材料として多方面で使用されている。特に、半導体としての性質を有し、低消費電力、高温で動作する電子素子を作れることから、近年、自動車用の電子部品の基幹材料として用いられることが期待されている。
このような用途に用いられる炭化珪素は、高純度及び高品質であることが要求され、そのため、炭化珪素を製造する場合には、化学気相堆積法(Cemical Vapor Deposition 法) を用いてプロパンガスとシランガスなどの化学反応により薄膜を形成する方法が採用されている。また、低温で炭化珪素薄膜を形成できる方法として、珪素−炭素結合を分子内に有するメチルシランを用いる方法も利用されている。
炭化珪素薄膜を炭化珪素基板上に形成する場合など、炭化珪素基板の表面が鏡面に研磨されていなければならない場合がある。炭化珪素は極めて硬い素材であるため、そのような場合には、炭化珪素基板の表面を長時間を掛けて研磨する方法が採用されていた。
また、プロパンとシランを用いるCVD法及びメチルシランを用いるCVD法のいずれの方法であっても、炭化珪素薄膜形成時に反応容器の内壁に炭化珪素が付着、堆積する。その堆積量が増えると、堆積した炭化珪素の微粒子が剥離して、炭化珪素薄膜の成長表面に落下・付着し、突起などの異常箇所・欠陥を多発させ、炭化珪素薄膜の品質低下を生じさせている。このような炭化珪素薄膜の品質低下を防止するためには、反応容器の内壁の堆積物を定期的に取り除かなければならない。しかし、炭化珪素は化学的に安定であるため、それを化学的に分解して蒸気圧の高い化合物に変えて気化させることによって除去することが困難であった。即ち、シリコンエピタキシャル成長や一般のCVD法におけるような「塩化水素ガスなどを用いて反応容器の内壁をエッチング・洗浄する方法」を採用することができなかった。
そのため、従来は、炭化珪素が反応容器の内壁に堆積した場合には、次のような方法が採用されていた。
(1)鋭利な工具を用いて削り取る。
(2)一定の反応回数まで使用したら、反応容器を廃棄する。
しかし、炭化珪素薄膜の削り取りや反応容器の交換などには極めて長い作業時間を要するだけでなく、素早い加熱プロセスを採用できないため、上記(1)及び(2)の方法は、生産性にも限界を与える原因となっていた。即ち、反応容器の内壁に堆積した炭化珪素は光を通さないため、成長用基板を反応容器の外側から赤外線で加熱することができない。そのため、赤外線放射加熱を用いた高速昇降温プロセス(Rapid Thermal Processing)を採用することができず、プロセスの生産性向上には限界があった。
これまで炭化珪素薄膜の成長用基板の加熱方法に関しては、高周波発振による誘導加熱や抵抗加熱など、反応容器の内壁に堆積物が付着していても実施可能な方法を用いざるを得なかったが、これらの方法はシリコン半導体プロセスの歴史に例を見るように、生産性が低い加熱方法であり、これらの加熱方法から脱却できるプロセスが望まれていた。
また、炭化珪素の硬さに着目すると、炭化珪素は機械的強度が大きく、機械的衝撃に耐えることから優れた材料であるが、これは同時に、研磨などの機械的加工が非効率的であることを意味している。半導体素子の基板材料として活用するためには、炭化珪素基板の表面が鏡面研磨される必要があるが、従来、その硬さが災いして、研磨工程には極めて長時間を必要としており、それを短縮する工業的方法が望まれていた。
また、電子素子の作製においては、鏡面研磨された表面に微細な構造を形成する必要がある。具体的には、トレンチなどの溝を形成する必要があり、しかも、そのトレンチの底、側壁には残渣・汚れを残さないで遂行する必要がある。しかし、従来のように、反応性のイオンビームなどを用いた場合には、加工の形状を微細にすることは可能であるが、残渣が残り易く、溝などの内側を洗浄することには困難が伴う。加工における生成物を蒸気圧が高い化合物とし、洗浄が不要で微細構造が形成できる溝形成方法が望まれていた。
特許文献1には、三フッ化塩素ガスは、遊離炭素又は遊離珪素が少ない炭化珪素を殆ど腐食しないが、薄膜成長時に反応チャンバー内壁に付着した炭化珪素のように、遊離炭素及び遊離珪素が多量に含まれている炭化珪素については腐食することが記載されている。
また、無機物質を効率良くエッチングするガスとして、三フッ化塩素ガスの他に、三フッ化窒素ガス、六フッ化硫黄ガス、四フッ化炭素ガスが知られているが、これらのガスは、主としてプラズマを併用して化学反応を励起しなければエッチング速度が実用的な値にならない。
特許文献2には、エピタキシャルシリコンなどに関しては、三フッ化窒素ガス、三フッ化塩素ガス、六フッ化硫黄ガス、四フッ化炭素ガスでも熱励起だけでエッチングできることが記載されているが、炭化珪素のエッチングについては言及されていない。後述する比較例から明らかなように、三フッ化窒素ガス、六フッ化硫黄ガス、四フッ化炭素ガスを用いた場合、炭化珪素表面を実用的な速度でエッチングすることができない。
特開平9−129557号公報 特開平7−78808号公報
本発明の目的は、数百度程度の低温条件において、炭化珪素表面のエッチング及び研磨や炭化珪素の微細加工及び除去を容易に且つ効率良く行うことができる、炭化珪素のエッチング方法、研磨方法及び加工方法を提供することにある。
本発明者等は、上記目的を達成すべく種々検討した結果、三フッ化塩素ガスはプラズマ励起を必要とせず、熱励起だけで実用的な炭化珪素のエッチング速度が得られ、炭化珪素を容易に且つ効率良くエッチングできることを知見した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、三フッ化塩素ガスを炭化珪素表面に接触させることを特徴とする炭化珪素表面のエッチング方法を提供するものである。
また、本発明は、雰囲気温度が400〜700℃下で、濃度50〜100体積%の三フッ化塩素ガスを炭化珪素表面に接触させることにより、炭化珪素表面を平滑化することを特徴とする炭化珪素表面の研磨方法を提供するものである。
また、本発明は、三フッ化塩素ガスを炭化珪素表面に接触させて、炭化珪素を微細加工することを特徴とする炭化珪素の加工方法を提供するものである。
また、本発明は、化学反応装置の反応容器の内壁に付着した炭化珪素を三フッ化塩素ガスにより除去することを特徴とする炭化珪素の除去方法を提供するものである。
本発明の炭化珪素表面のエッチング方法によれば、数百度程度の低温条件において、炭化珪素表面のエッチング及び研磨や炭化珪素の加工及び除去を容易に且つ効率良く行うことができる。これによって、反応装置の反応容器の内壁に付着・堆積した炭化珪素を、残渣を残すことなく除去することが可能である。また、エッチングされた表面が平滑になる性質を利用して、炭化珪素基板の表面を粗面から平滑面に研磨するために有効である。以上により、効率良く、炭化珪素が付着した表面を清浄化することができると共に炭化珪素の表面に加工を施すことができる。
以下、本発明の炭化珪素のエッチング方法、研磨方法及び加工方法について図面を参照しながら詳しく説明する。
図1は、本発明の方法の実施に好適な反応装置の一例の概略図である。本反応装置は、ガス供給部1、反応域部2及び排気部3から構成されている。
ガス供給部1は、三フッ化塩素(ClF3 )ガス供給部、希釈用ガス供給部及びCVD薄膜形成原料ガス供給部からなる。CVD薄膜形成原料ガス(CVD Source)としては、炭化珪素膜形成が可能なメチルシランガスや、プロパンガスなどの炭化水素ガスとシランガスなどが用いられる。また、希釈用ガスとしては、窒素ガスやアルゴンガスなどが用いられる。尚、CVD薄膜形成原料ガスの殆どは可燃性ガスであるが、三フッ化塩素ガスは支燃性ガスであり、装置配管内で混合すると素早く反応し、燃焼に類似した状況をもたらすことがある。そのため、三フッ化塩素ガスとCVD薄膜形成原料ガスの接触を絶つための安全策、例えば、三フッ化塩素ガスと可燃性ガスを切り換える前に、窒素ガスを所定流量以上且つ所定時間以上流して装置配管内を完全に置換するまで次工程に進めないようにハードウエア上のタイマーとソフトウエア上の条件判断を行うインターロックを設けるなどの安全策を講じることが好ましい。
反応域部2は、例えば、石英ガラス容器、ステンレス容器などの反応容器からなり、その内部にシリコンウエハ、炭化珪素ウエハなどの炭化珪素薄膜を形成させたい基板を挿入しておく。反応域部2は、反応容器の上下から赤外線ランプ(図示せず)により加熱され、該ランプからの赤外線が石英ガラスを通り抜けて基板を加熱・昇温し、基板の表面で化学反応を起こさせることができるように構成されている。尚、反応容器の材質としては、石英ガラス、ステンレスなどが代表的であるが、三フッ化塩素と顕著に反応しない物質であれば適用可能である。
排気部3は、使用済みガスを反応容器から排出するものである。
而して、シリコンウエハや炭化珪素ウエハなどの基板の表面に炭化珪素薄膜が形成された炭化珪素薄膜形成基板のエッチング、表面平滑化(研磨)及び微細加工、並びに、リアクタークリーニング(反応容器の内壁に付着した炭化珪素堆積物の除去)を実施する際の好ましい条件について項分けして説明する。
(1)エッチング
エッチング速度は、反応容器内の炭化珪素薄膜形成基板の温度が高くなるほど、また三フッ化塩素ガスの濃度が高くなるほど、大きくなる。
基板温度が高すぎると、三フッ化塩素ガスが高温となり、三フッ化塩素ガスが気相分解してフッ素を形成するので、炭化珪素のエッチング速度が増大しにくくなるだけでなく、反応容器のエッチングが顕著となるので、基板温度は、好ましくは300〜700℃、より好ましくは300〜600℃である。
また、三フッ化塩素ガスの濃度は、好ましくは1〜100体積%、より好ましくは10〜100体積%である。ガス流量は、エッチングされる炭化珪素板の面積と装置の断面積及び容積により適宜決定すれば良い。
圧力は、通常、常圧の場合がエッチング速度が大きいので好ましいが、100〜100000パスカル程度の減圧下でも良い。
炭化珪素薄膜形成基板の表面が、空気により酸化されて二酸化珪素の薄膜により覆われていることがある。このような二酸化珪素薄膜は三フッ化塩素ガスにより除去できるが、効率良く確実に除去するためには、三フッ化塩素ガスで処理する前に予め、上記基板を水素雰囲気中で1000℃以上、特に1000〜1200℃に加熱することが好ましい。
(2)リアクタークリーニング
内壁に炭化珪素堆積物が付着した反応容器内の温度は、好ましくは300〜700℃、より好ましくは300〜600℃とする。
また、三フッ化塩素ガスの濃度は、好ましくは1〜100体積%、より好ましくは10〜100体積%である。ガス流量は、付着している炭化珪素の面積と装置の断面積及び容積により適宜決定すれば良い。
圧力は、通常、常圧の場合が好ましいが、100〜100000パスカル程度の減圧下でも良い。
(3)表面平滑化
三フッ化塩素ガスの濃度が高く、炭化珪素薄膜形成基板の温度が高いほど、面方位、粒界などに対するエッチング速度の選択性が小さくなるので、極めて効率的に炭化珪素薄膜形成基板の表面平滑化を行うことができる。
基板温度は、400〜700℃、好ましくは450〜700℃であり、三フッ化塩素ガスの濃度は、50〜100体積%、好ましくは60〜100体積%である。ガス流量は、平滑化される炭化珪素板の面積と装置の断面積及び容積により適宜決定すれば良い。
圧力は、エッチングの場合と同様、常圧の場合が好ましいが、100〜100000パスカル程度の減圧下でも良い。
尚、炭化珪素薄膜形成基板の表面の機械研削の後に鏡面研磨を行う場合に、該鏡面研磨の方法として、この本発明の表面平滑化(研磨)方法を用いることにより、機械研削跡(加工ダメージ層)を短時間で効率的に取り除くことができる。
(4)微細加工
本発明でいう微細加工の概念には、炭化珪素表面を局所的に加熱しながら三フッ化塩素ガスを接触させて、該局所的に加熱した部分を除去することにより、炭化珪素表面に溝などの微細な構造を形成することが含まれる。
局所的に加熱された炭化珪素表面の温度は、好ましくは400〜700℃、より好ましくは450〜700℃であり、三フッ化塩素ガスの濃度は、好ましくは1〜100体積%、より好ましくは10〜100体積%である。ガス流量は、加工される炭化珪素板の面積と装置の断面積及び容積により適宜決定すれば良い。
圧力は、エッチングの場合と同様、常圧の場合が好ましいが、100〜100000パスカル程度の減圧下でも良い。
以下に本発明の実施例を比較例とともに挙げるが、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
実施例1
図1に示す反応装置の反応容器内にCVD法により作製された高純度ベータ炭化珪素基板(幅3cm、長さ5cm、厚さ1mm)を挿入し、赤外線ランプで昇温・加熱した状態で、ガス供給部1から窒素ガスにより希釈された三フッ化塩素ガスを1気圧にてガス流量0.2リットル毎分で供給した。その時のエッチング速度は図2に示す通りであった。
図2から明らかなように、基板温度が高くなるほど、また、三フッ化塩素ガス濃度が高くなるほど、エッチング速度は大きくなる。尚、基板温度が常温〜250℃においては、三フッ化塩素ガス濃度を100体積%として30分間保持しても、炭化珪素基板の表面を殆どエッチングしなかった。
実施例2
図1に示す反応装置を用い、CVD法で炭化珪素薄膜を成長する際に反応容器の内壁に形成された炭化珪素堆積物を除去した。
最初に、反応容器の内壁に炭化珪素膜を堆積させるため、炭化珪素薄膜のCVD成長を行った。シリコン基板を反応容器の中に入れて、1気圧で水素ガスを流しながら赤外線ランプで1100℃に昇温して10分間保ち、シリコン基板の表面の酸化膜と有機汚れを除去した。次いで、シリコン基板の温度を700℃に調整し、水素ガス中にメチルシランガスを10体積%混合して、30分間保持した。その後、メチルシランガスの供給を停止し、水素ガスを供給したままで赤外線ランプの通電を切り、常温まで冷却した。シリコン基板を取り出したところ、約2μmの厚さの炭化珪素薄膜が形成されていた。反応容器を観察したところ、シリコン基板が置かれていた領域の上壁の内壁面に黒褐色の堆積物が付着し、その下流側に褐色の堆積物が付着していた。
褐色の付着物はシリコンと思われたため、常温において三フッ化塩素ガスを窒素中10体積%にて5分間流したところ、褐色の付着物は除去され、黒褐色の堆積物のみが残った。
次いで、従来から用いられているクリーニングガスである塩化水素ガス(100体積%)を用いて1100℃にて5分間保持したが、この黒褐色の堆積物は除去されなかった。 そこで、次に、反応容器を400℃に保持しながら窒素中に10体積%の濃度で三フッ化塩素ガスをガス流量0.2リットル毎分で供給したところ、5分以内で上記黒褐色の堆積物が除去された。
実施例3
図3(a)に示すように光学顕微鏡観察(700倍)において表面に直線状に機械研削の跡が観察される高純度ベータ炭化珪素基板を、図1に示す反応装置の反応容器内に置き、赤外線ランプにより400℃に加熱した状態で、三フッ化塩素ガスを100体積%にてガス流量0.2リットル毎分で15分間供給した。その後、該炭化珪素基板の表面を光学顕微鏡観察(700倍)した。その結果を図3(b)に示す。図3(b)から明らかなように、ソーマークと思われる表面の模様が削り取られ、炭化珪素基板の表面が平滑化していた。
また、炭化珪素基板の加熱温度を500℃、三フッ化塩素ガス(100体積%)の供給時間を5分間及びガス流量を0.2リットル毎分とした場合にも、上記と同様の結果が得られた。
実施例4
図1に示す反応装置の反応容器内に、炭化珪素基板を置き、全体を約200℃に加熱した。そして、法線方向から赤外線を集光して1mm幅の光束として反応容器(石英ガラス)壁を通して炭化珪素基板に照射することにより、その照射箇所のみを更に加熱した。そこに、50体積%の濃度の三フッ化塩素ガスをガス流量0.2リットル毎分で流したところ、10分間で約1mm幅、深さ約50μmの穴を形成することができ、その底面には残渣は認められなかった。
比較例1
三フッ化塩素ガスの代わりに、三フッ化窒素ガス、六フッ化硫黄ガス、四フッ化炭素ガスを用いた以外は、実施例1と同じ条件にて炭化珪素表面のエッチングを行った。その結果、これらのガスにおいては、いずれも、高温(700℃)・高濃度(100体積%)において炭化珪素表面の外観に変化が認められたものの、エッチング速度を実測できる程度には至らず、実用的な速度でエッチングできないことが分かった。
図1は、本発明の方法の実施に好適な反応装置の一例の概略図である。 図2は、炭化珪素エッチング速度と、三フッ化塩素ガス濃度及び基板温度との関係を示すグラフである。 図3は、実施例3における三フッ化塩素ガスによる処理前(図3(a))及び処理後(図3(b))の炭化珪素基板の表面の変化を示す光学顕微鏡写真である。
符号の説明
1 ガス供給部
2 反応域部
3 排気部

Claims (5)

  1. 三フッ化塩素ガスを炭化珪素表面に接触させることを特徴とする炭化珪素表面のエッチング方法。
  2. エッチングする炭化珪素表面を加熱して該表面の温度を300〜700℃とし、且つ三フッ化塩素ガスの濃度を1〜100体積%とする、請求項1記載の炭化珪素表面のエッチング方法。
  3. 雰囲気温度が400〜700℃下で、濃度50〜100体積%の三フッ化塩素ガスを炭化珪素表面に接触させることにより、炭化珪素表面を平滑化することを特徴とする炭化珪素表面の研磨方法。
  4. 三フッ化塩素ガスを炭化珪素表面に接触させて、炭化珪素を微細加工することを特徴とする炭化珪素の加工方法。
  5. 化学反応装置の反応容器の内壁に付着した炭化珪素を三フッ化塩素ガスにより除去することを特徴とする炭化珪素の除去方法。
JP2003363664A 2003-10-23 2003-10-23 炭化珪素のエッチング方法、研磨方法及び加工方法 Pending JP2005129724A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003363664A JP2005129724A (ja) 2003-10-23 2003-10-23 炭化珪素のエッチング方法、研磨方法及び加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003363664A JP2005129724A (ja) 2003-10-23 2003-10-23 炭化珪素のエッチング方法、研磨方法及び加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005129724A true JP2005129724A (ja) 2005-05-19
JP2005129724A5 JP2005129724A5 (ja) 2006-11-16

Family

ID=34642914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003363664A Pending JP2005129724A (ja) 2003-10-23 2003-10-23 炭化珪素のエッチング方法、研磨方法及び加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005129724A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115799061A (zh) * 2023-01-09 2023-03-14 浙江大学杭州国际科创中心 SiC晶圆切割片加工方法及SiC晶圆切割片加工装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115799061A (zh) * 2023-01-09 2023-03-14 浙江大学杭州国际科创中心 SiC晶圆切割片加工方法及SiC晶圆切割片加工装置
CN115799061B (zh) * 2023-01-09 2023-09-05 浙江大学杭州国际科创中心 SiC晶圆切割片加工方法及SiC晶圆切割片加工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6232680B2 (ja) サセプタのクリーニング方法
TWI384521B (zh) 用於處理使用於半導體製程的金屬碳化物基板之表面的方法及前述的金屬碳化物基板
KR100654121B1 (ko) 부착막의 제거방법
JP2004153265A (ja) 酸化クリーニングガスを熱活性化する方法および装置
JP6867221B2 (ja) エピタキシャル成長装置及びエピタキシャル成長方法
JP5021907B2 (ja) 窒化物半導体製造装置の洗浄方法と洗浄装置
KR100335174B1 (ko) 세정 기체
US6825123B2 (en) Method for treating semiconductor processing components and components formed thereby
KR100786609B1 (ko) 기구 부품의 반응성 기체 청소 방법 및 공정
KR102270548B1 (ko) 성막 장치 및 그 클리닝 방법
JP5498640B2 (ja) 窒化物半導体製造装置部品の洗浄方法と洗浄装置
KR20010039780A (ko) 발열체 cvd 장치 및 부착막의 제거방법
JP5763477B2 (ja) 炭化珪素成膜装置、及び炭化珪素除去方法
KR102017138B1 (ko) 탄화규소 제품의 재생 방법 및 재생된 탄화규소 제품
JP2005129724A (ja) 炭化珪素のエッチング方法、研磨方法及び加工方法
JP2009231332A (ja) クリーニングガス供給装置および半導体処理装置
JP2019091848A (ja) 気相成長装置の炉内部品の洗浄方法
JP7395793B1 (ja) 多結晶シリコンロッド製造用反応炉、ガス供給ノズル、多結晶シリコンロッドの製造方法および多結晶シリコンロッド
JPH0878375A (ja) 炭化珪素製治具の洗浄方法
JP2018129527A (ja) 半導体製造装置のクリーニング方法
JP3147868U (ja) 基板処理装置
JP7129774B2 (ja) 気相成長装置の洗浄方法
JP2003144905A (ja) ガスクリーニング方法
JP4925681B2 (ja) 耐食性部材
JP2006077302A (ja) 炭化ケイ素部材の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061003

A621 Written request for application examination

Effective date: 20061003

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081021

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081218

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20090210

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090804

A02 Decision of refusal

Effective date: 20091201

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02