JP2005128688A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電子機器において、メインスイッチOFFまたはAC電源コード抜け状態とAC電源異常状態の2状態の判別処理を簡素に行えるようにする。
【解決手段】 ゼロクロス信号のゼロクロス点以外の電圧がDC電圧の電圧変動に連動して変化する。そして「ゼロクロス信号がスレッシュレベルより小さい」という条件が成り立つ時間が緩慢時用基準値より長いと、処理データが処理データ退避部に退避される。ゼロクロス信号が、DC電圧の電圧変動に連動させることで、観察するのはゼロクロス信号だけに絞られる。一方、AC電源電圧の供給が停止した場合にも問題なく処理データを処理データ退避部に退避できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、AC入力電圧より複数のDC電圧を出力するDC電源とAC入力波形のゼロクロス信号をCPUに入力するために電圧変換を行う電子機器に関するものである。
例えば、着脱可能なプロセスカートリッジを備えた画像形成装置において、画像記憶装置の状態、使用状況、そのプロセスカートリッジで印字した全プリント枚数、トナーの残量等を表す情報を、適宜、CPUがEEPROMに記憶させることで情報を退避することが行われている。
その場合、EEPROMへの記憶時にプロセスカートリッジを抜かれたり、電源がOFFされたりされると、そのデータが破壊される可能性がある。また、一度破壊されたデータを修復することは困難である。そこで、記憶処理は、適切な時期を選ぶ必要がある。特許文献1に記載の技術では、AC電源電圧の低下を検出してから所定の時間が経過した後に生じるタイミングで記憶させることを提案している。
特許文献1に記載の技術では、AC電源電圧のゼロクロスを検知する回路とDC電圧の降下を検知する回路とが分かれており、2系統からの出力信号を判別することによって、CPU(中央演算処理部)がEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)に記憶内容を退避するようになっている。
特開平10−26917号公報(公開日平成10年1月27日)
しかしながら、特許文献1では、CPUにおいてAC電源電圧のゼロクロスを検知する回路からの信号と、DC電圧の降下を検知する回路からの2系統の信号とによって電源状態を判別するため、判別処理が複雑になる。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、CPUにおいて、メインスイッチOFFまたはAC電源コード抜け状態とAC電源異常状態の2状態の判別処理を簡素に行うことができる電子機器を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る電子機器は、AC電源電圧より複数のDC電圧を出力するDC電源部と、AC電源電圧からゼロクロス信号を生成するゼロクロス信号生成回路と、ゼロクロス信号が一度ゼロクロス点を迎えてから、急峻時用基準値が経過するまでに次のゼロクロス点を迎えないことを検知すると、AC電源電圧の供給が停止されたと判断し、現在使用中で次回のAC電源電圧供給開始後にも使用する処理データを処理データ退避部に退避させる制御部とを備えた電子機器において、上記ゼロクロス信号生成回路が、ゼロクロス信号のゼロクロス点以外の電圧をDC電圧の電圧変動に連動して変化させるようになっており、上記制御部が、上記ゼロクロス信号を、ゼロクロス信号のハイレベルとゼロクロス点との間の電圧であるスレッシュレベルと比較し、「ゼロクロス信号がスレッシュレベルより小さい」という条件が成り立つ時間が緩慢時用基準値より長いことを検知すると、処理データを処理データ退避部に退避させることを特徴としている。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成に加えて、上記ゼロクロス信号生成回路が、AC電源電圧より出力される複数の上記DC電圧のうちで最も高電圧のDC電圧に、上記ゼロクロス信号をプルアップさせることを特徴としている。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成に加えて、上記制御部は、緩慢時用基準値として、ゼロクロス信号をプルアップした電圧より低いDC電圧を分圧したものを用いることを特徴としている。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成に加えて、上記制御部が、上記ゼロクロス信号とスレッシュレベルとの大小関係を示す制御信号を生成し、AC電源電圧がOFFされる場合には、上記ゼロクロス信号生成回路は、ゼロクロス信号をハイレベル固定にし、その結果上記制御部は制御信号をローレベル固定にし、ゼロクロス信号がスレッシュレベルより低い場合には、上記制御部は制御信号をハイレベル固定にすることを特徴としている。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成に加えて、上記制御部は、上記制御信号がローレベルになり、上記急峻時用基準値として、AC電源電圧の半周期の3倍以上の時間が経過したら処理データ退避を開始することを特徴としている。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成に加えて、上記制御部は、上記制御信号がハイレベルになり、上記緩慢時用基準値として、ゼロクロス信号のパルス幅分の時間が経過したら処理データ退避を開始することを特徴としている。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成に加えて、上記制御部は、上記制御信号がハイレベルになり、上記緩慢時用基準値として、ゼロクロス信号のパルス幅分の時間が経過したら、AC電源電圧に異常が起きた旨を表す異常電圧情報を処理データ退避部に書き込むことを特徴としている。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成に加えて、上記制御部は、上記制御信号がハイレベルになり、上記緩慢時用基準値として、ゼロクロス信号のパルス幅分の時間が経過した後もハイレベルであることを検知したら、AC電源電圧に異常が起きた旨を表す異常電圧情報を表示装置に表示することを特徴としている。
以上のように、本発明に係る電子機器は、ゼロクロス信号生成回路が、ゼロクロス信号のゼロクロス点以外の電圧をDC電圧の電圧変動に連動して変化させるようになっており、上記制御部が、上記ゼロクロス信号を、ゼロクロス信号のハイレベルとゼロクロス点との間の電圧であるスレッシュレベルと比較し、「ゼロクロス信号がスレッシュレベルより小さい」という条件が成り立つ時間が緩慢時用基準値より長いことを検知すると、処理データを処理データ退避部に退避させるので、ゼロクロス信号のゼロクロス点以外の電圧がDC電圧の電圧変動に連動して変化するようになっている。そして、そのようなゼロクロス信号と、ゼロクロス信号のハイレベルとゼロクロス点との間の電圧であるスレッシュレベルとが比較され、「ゼロクロス信号がスレッシュレベルより小さい」という条件が成り立つ時間が緩慢時用基準値より長いと、処理データが処理データ退避部に退避される。
つまり、AC電源電圧は供給され続けてその結果ゼロクロス点自体は発生し続けているがAC電源電圧は減少していっているような場合はもはや正常運転時とはいえないが、ゼロクロス点の存否だけを調べていると、このような場合を見逃してしまう。かといって、ゼロクロス点の存否チェックと、DC電圧自体の減少度合いのチェックとの両方を具備しようとすると、回路構成が複雑になってしまう。そこで、ゼロクロス信号が、DC電圧の電圧変動に連動させることで、観察するのはゼロクロス信号だけに絞られる。そのため回路構成を簡素化することができる。
一方、従来同様、AC電源電圧の供給が停止した場合にも問題なく処理データを処理データ退避部に退避できる。すなわち、AC電源電圧が供給されなくなるとゼロクロス点が現れなくなるので、ゼロクロス信号が一度ゼロクロス点を迎えてから、急峻時用基準値が経過するまでに次のゼロクロス点を迎えないことをも、上記制御部により調べられ、そのような場合には、上記制御部により、処理データが処理データ退避部に退避される。
したがって、ゼロクロス検出信号とDC電源の電圧低下検知信号を同一の信号に統一でき、AC電源電圧のゼロクロスを検知する回路とDC電圧の降下を検知する回路とを一つにすることができる。すなわち、一つの信号の状態のみを観測することで、メインスイッチOFFまたはAC電源コード抜け状態とAC電源異常状態との2状態の判別ができる。
それゆえ、処理データ退避を行ううえで電子機器が電源OFF状態か否かを調べるときの制御部における処理を簡単化でき、制御部での処理負荷を軽減することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成に加えて、上記ゼロクロス信号生成回路が、AC電源電圧より出力される複数の上記DC電圧のうちで最も高電圧のDC電圧に、上記ゼロクロス信号をプルアップさせるので、DC電源部の構造として、高電圧を生成し、そこから低電圧を生成している。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、異常時において高い電圧から電圧低下が始まり、最初に電圧低下を検知することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成に加えて、上記制御部は、緩慢時用基準値として、ゼロクロス信号をプルアップした電圧より低いDC電圧を分圧したものを用いるので、上記の構成による効果に加えて、AC電源電圧低下時において、低電圧は高電圧に比べ安定している時間が長いので、低電圧で駆動される回路を正確に動作させることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成に加えて、上記制御部が、上記ゼロクロス信号とスレッシュレベルとの大小関係を示す制御信号を生成し、AC電源電圧がOFFされる場合には、上記ゼロクロス信号生成回路は、ゼロクロス信号をハイレベル固定にし、その結果上記制御部は制御信号をローレベル固定にし、ゼロクロス信号がスレッシュレベルより低い場合には、上記制御部は制御信号をハイレベル固定にするので、上記の構成による効果に加えて、制御信号がローレベルならばAC電源電圧OFF、ハイレベルならばAC電源電圧降下であると判別できるという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成に加えて、上記制御部は、上記制御信号がローレベルになり、上記急峻時用基準値として、AC電源電圧の半周期の3倍以上の時間が経過したら処理データ退避を開始するので、上記の構成による効果に加えて、瞬時停電が起きた場合にはAC電源電圧OFFとみなさず正常な動作ができ、AC電源電圧OFFの場合は確実にデータ退避を行うことができるという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成に加えて、上記制御部は、上記制御信号がハイレベルになり、上記緩慢時用基準値として、ゼロクロス信号のパルス幅分の時間が経過したら処理データ退避を開始するので、上記の構成による効果に加えて、AC電源電圧降下時にDC電圧が不安定になる前に、処理データの退避処理時間を十分に確保できるという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成に加えて、上記制御部は、上記制御信号がハイレベルになり、上記緩慢時用基準値として、ゼロクロス信号のパルス幅分の時間が経過したら、AC電源電圧に異常が起きた旨を表す異常電圧情報を処理データ退避部に書き込むので、上記の構成による効果に加えて、AC電源電圧低下により異常終了した場合、処理データ退避部に書き込まれた異常電圧情報によって、電子機器の起動時にその電子機器が異常電源状態であったことを知ることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成に加えて、上記制御部は、上記制御信号がハイレベルになり、上記緩慢時用基準値として、ゼロクロス信号のパルス幅分の時間が経過した後もハイレベルであることを検知したら、AC電源電圧に異常が起きた旨を表す異常電圧情報を表示装置に表示するので、上記の構成による効果に加えて、電子機器の使用者に対して、電子機器に入力されるAC電源電圧値が異常値であることを知らせることができるという効果を奏する。
本発明は、AC電源電圧のゼロクロスを検知する回路とDC電圧の降下を検知する回路とを1つにすることによって、1つの信号の状態のみを観測することでメインスイッチOFFまたはAC電源コード抜け状態とAC電源異常状態の2状態の判別ができ、CPUにおける判別処理を簡単化できるという効果を奏する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態を含む電子機器の回路概略図である。
電子機器全体は、AC(交流)電源1、メインスイッチ2、DC(直流)電源部30、メイン基板40、および表示装置50で構成される。
表示装置50は、例えば運転中の各種機器の状態等、種々の情報を操作者に伝えるものであり、液晶パネル等を採用可能である。電子機器が備えられる装置が例えば複写機等の画像形成装置である場合は、表示装置50が表示する情報は、例えばコピー枚数等の、画像形成に関する情報である。
DC電源部30は、整流器3、スイッチングIC(集積回路)4、トランス5、降圧・安定化制御部21および22、ゼロクロス信号生成回路31を備えている。DC電源部30は、降圧・安定化制御部21および22を介さずに+24Vを出力し、降圧・安定化制御部21を介して+5Vを出力し、降圧・安定化制御部22を介して+3.3Vを出力する。
メイン基板40は、ゼロクロス信号変換回路(制御部)41、CPU(制御部)23、EEPROM(処理データ退避部)24、リセットIC(制御部)25を備えている。CPU23は内部にタイマー23aを備えている。
次に、メイン基板40内のゼロクロス信号変換回路41の構成を説明する。
ゼロクロス信号変換回路41は、24Vにプルアップされた抵抗9と24Vの分圧のための抵抗10が接続され、抵抗10で分圧された電圧をコンパレータ13の入力とし、3.3Vに接続された抵抗11と抵抗12で分圧した電圧をコンパレータ13の基準電圧とする。
ここで、抵抗11と抵抗12の比率によってゼロクロス信号のスレッシュレベルを決定している。また、抵抗9と抵抗10の比率によって、ゼロクロス信号の波高値を調整している。そして、ゼロクロス信号変換回路41は、ゼロクロス信号とこのスレッシュレベルとを比較し、ゼロクロス信号がスレッシュレベルより小さい場合はHIGHレベル、ゼロクロス信号がスレッシュレベルより大きい場合はLOWレベルとなるような制御信号としての信号FWSを生成し、CPU23に渡す役割を持っている。
スレッシュレベルは、正常運転時の、ゼロクロス点時のゼロクロス信号以外の電圧、すなわちHIGHレベルと、同じく正常運転時の、ゼロクロス点時のゼロクロス信号の電圧、すなわちLOWレベルとの間の値に、電子機器の製造時や点検時等に設定される。より詳しくは、DC24Vが後に図3で示すように減少するときに、EEPROM24へ処理データを退避するのに必要な時間T1が、電子機器のリセットまでに確保できるような値を選べばよい。
コンパレータ13の出力はCPU内使用電圧3.3Vによって抵抗14でプルアップしている。
メインスイッチON状態における動作を図2を用いて説明する。
メインスイッチ2がONすると、AC電源電圧1がDC電源部30に供給される。
DC電源部30に入力されるAC電源1の電圧は全波整流され、スイッチングIC4やトランス5を介して降圧平滑され、+24V、+5V、+3.3V等のDC電圧がメイン基板40及びその他の負荷に供給される。
一方で、ゼロクロス信号生成回路31内のダイオード6、7で全波整流されたAC電源電圧波形のゼロ付近でLOWレベルとなるゼロクロス信号が生成され、DC電源部30からメイン基板40に出力される。
ゼロクロス信号はメイン基板40内のコンパレータ13で反転および電圧変換されFWSとしてCPU23に入力される。CPU23はFWSの立ち上がりでゼロクロスを認識する。AC電源が正常な場合は一連の動作が繰り返される。
メインスイッチがOFFした場合またはACコード抜けが起きた場合の回路動作を図2を用いて説明する。これは、突然AC電源電圧が供給されなくなった場合の動作である。
図中、T1は、EEPROM24への処理データ退避にかかる時間である。T2は、電子機器が待機状態でいる時間である。T3は、CPU23への書き込み動作が可能な時間である。Tcは、電子機器波形の3半周期時間である。
Taは、電子機器供給停止時(図中、点P)の直前の、FWS立ち上がり時刻である。Tは、Taからの経過時間である。Tdは、電子機器供給停止時刻である。Tbは、TaからTcだけ経過した時刻である。
メインスイッチ2をOFF、またはACコード抜けが発生すると、AC電源1の電圧が供給されなくなる(図中、点P)ので、トランジスタ8がOFFし、ゼロクロス信号はプルアップ用の抵抗9によってHIGHレベルに固定される。
従って、メイン基板40内のコンパレータ13の出力FWSはLOWレベルをCPU23に出力する。
FWS立ち上がり(時刻Ta)後、急峻時用基準値としての一定時間Tc(AC電圧波形3半周期)後においてFWSの立ち上がりが無く、LOWレベルを時間Tc以上認識する(すなわち、立ち上がりを検出しない)場合はゼロクロスが消滅したことを検知し、CPU23は電源OFFと認識する。ここで、Tcは瞬時停電より充分長い時間である。Tcとしては、例えば、電子機器波形(AC電圧波形)の3半周期時間以上の時間を選ぶことができ、ここでは、上述の通り、Tcは電子機器波形の3半周期時間としている。
ゼロクロス消滅(時刻Td)後、電圧の高い24Vから電圧降下が起こるが、CPU23の書き込み動作に必要な電圧3.3Vは内部容量によってしばらくの間は安定しているので、ドラム回転数やコピー枚数などのデータをEEPROM24に退避する作業に入る。ここで、内部容量はEEPROM24へのデータ書き込みに要する時間が確保できるように調整している。
退避作業終了後、3.3Vはすぐには電圧降下が起きないため、待機状態になる。
その後、電圧が降下していくとリセットIC25が動作し、電源OFF状態になる。
設備条件によってAC電源電圧降下が起きた場合の動作を図3を用いて説明する。これは、AC電源電圧が不安定になり徐々に電圧が小さくなった場合の動作である。
ゼロクロス信号において、一つのゼロクロス点から次のゼロクロス点までで連続的に電圧が減っていく。
図中、T1は、EEPROM24への処理データ退避にかかる時間である。T2は、待機状態でいる時間である。T3は、CPU23への書き込み動作が可能な時間である。Tplsは、FWSの正常時のパルス幅である。
Thは、ゼロクロス信号の電圧がスレッシュレベルより低くなった時刻である。Tは、Thからの経過時間であり、言い換えれば、通常時以外のFWSの立ち上がりからの経過時間である。Tiは、ThからTplsだけ経過した時刻またはそれ以降の時刻である。
メインスイッチ2がONの状態で、DC電源部30のスペック以下のAC入力電圧が印加された場合、ゼロクロス信号は出力されるがDC電圧が低下する。
DC電圧が低下していくと、24Vは3.3Vに比べ速く電圧降下する。
さらに24Vの電圧降下が進み、3.3Vが安定した状態が続くと、24Vを分圧したコンパレータ13の入力電圧は、3.3Vに接続されたコンパレータ基準電圧よりも常に小さい状態になる。
そのため、コンパレータ13の出力FWSは、抵抗14によりプルアップされたHIGHレベル(3.3V)をCPU23に出力する。
FWS信号の立ち上がり検知(時刻Th)後、緩慢時用基準値としての一定時間Tpls(FWSの1パルス時間)以上経っても(時刻Ti)、HIGHレベルを認識する(すなわち、立ち下がりを検出しない)場合はゼロクロスが消滅したと検知し、異常電源電圧と認識する。
抵抗9と抵抗10によってゼロクロス信号のスレッシュレベルを決め、EEPROMにデータ退避処理が行える程度の時間、CPUの動作電圧3.3Vを安定させている為、ドラム回転数やコピー枚数などのデータをEEPROM24に退避する作業に入る。
退避作業終了後、電圧が安定している時間は待機状態になる。
その後、電圧降下していくとリセットIC25が動作し、電源OFF状態になる。
次に、図4に示したフローチャートを参照して、図2、図3に示した信号処理動作を説明する。
まず、メインスイッチ2がONされる(ステップS1)とリセットIC25によりリセットが掛かり、タイマー23aがリセット(T=0)され(ステップS2)、タイマー23aが計時(T=T+1)を開始する。(ステップS3)。
その後、CPU23がFWS信号の立ち上がりを検知する(ステップS4)とタイマー23aをリセットする(ステップS10)。
図2の電源OFFまたはACコード抜けを検知するフローは以下のように示される。
FWS立ち上がり検知後、一定時間Tc(ここではゼロクロス3半周期)以上経ってもCPU23がFWS信号の立ち上がりを検知しない場合(ステップS6)はCPU23は電源OFFと認識し、CPU23はEEPROM24へドラム回転数やコピー枚数などのデータ退避を開始する(ステップS7)。
データ退避作業終了後、待機状態になる(ステップS8)。
その後、FWSの立ち上がりを検知したらタイマー23aをリセットし(ステップS10)、ステップS3からS9の動作を繰り返す。
以後、FWSの立ち上がりを検知しなければステップS8とS9のループを廻りつづけ、さらに電圧降下するとリセットIC25が動作し、系がリセットされ電源OFFする。
図3の異常電圧を検知するフローは次のようになる。
FWS信号の立ち上がり検知後一定時間Tpls(FWSの1パルス時間)以上経ってもFWS信号がHIGHレベルの状態の場合(ステップS5)、電圧異常情報を表示装置50に送信し表示を行い(ステップS11)、EEPROM24に異常電圧情報を書き込み(ステップS12)、EEPROM24にドラム回転数やコピー枚数などのデータの退避を開始する(ステップS7)。
データ退避作業終了後、待機状態になる(ステップS8)。
その後、FWSの立ち上がりを検知したらタイマー23aをリセットし(S10)、ステップS3からS9の動作を繰り返す。
以後、FWSの立ち上がりを検知しなければステップS8とS9のループを廻りつづけ、さらに電圧降下するとリセットICが動作し、系がリセットされ電源OFFする。
なお、本発明に係る電子機器は、AC入力電圧より複数のDC電圧を出力するDC電源と、AC入力波形から作成するゼロクロス信号と、ゼロクロス信号に基づいて処理中のデータを不揮発メモリへ退避させるCPUを有する電子機器において、ゼロクロス信号をDC電圧の変動に連動させ、DC電圧に連動したゼロクロス信号と所定の基準電圧を比較し、比較結果をCPUへ供給する回路を有するように構成してもよい。
これにより、ゼロクロス検出信号とDC電源の電圧低下検知信号を同一の信号に統一でき、CPUでの判別処理負荷を軽減できる。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成において、ゼロクロス信号を前記DC電源電圧出力の最も高電圧のDC電源にプルアップするように構成してもよい。
これにより、DC電源の構造として、高電圧を生成し、そこから低電圧を生成している。従って、異常時において高い電圧から電圧低下が始まり最初に電圧低下を検知できる。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成において、前記変換回路の基準電圧は、前記ゼロクロス信号をプルアップした電圧より低いDC電源電圧を分圧するように構成してもよい。
これにより、DC電源電圧低下時において、低電圧は高電圧に比べ安定している時間が長い為、低電圧で駆動される回路は正確に動作する。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成において、ゼロクロス信号はAC入力がOFFされる時に、HIGHレベル固定になり、ゼロクロス信号が基準電圧より高い場合は前記比較結果(FWS)はLOWレベルとなるように構成してもよい。
これにより、FWSがLOWレベルならば電源OFF、HIGHレベルならば電圧降下であると判別できる。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成において、前記比較結果(FWS)がLOWレベル状態になり、AC電源波形半周期の3倍以上の時間が経過したらデータ退避処理を開始するように構成してもよい。
これにより、瞬時停電が起きた場合には、電源OFFと見なさず正常な動作ができ、電源OFFの場合は確実にデータ退避を行うことができる。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成において、前記比較結果(FWS)がHighレベル状態になり、ゼロクロスのパルス幅時間以上経過したらデータ退避処理を開始するように構成してもよい。
これにより、電圧降下時にCPUを駆動するDC電源電圧が不安定になる前に、データの退避処理時間を十分に確保できる。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成において、FWSがHighレベル状態になり、FWSのLOWパルス幅時間以上経過したら、その異常電圧情報をEEPROMに書き込むように構成してもよい。
これにより、電圧低下により異常終了した場合、EEPROMに書き込まれた情報によって、機器の起動時にその機器が異常電源状態であった事を知ることができる。
また、本発明に係る電子機器は、上記の構成において、FWSがHighレベル状態になり、FWSのパルス幅時間以上経過後、CPUがHighレベルを検知し続けていたら、表示装置に異常電圧情報を表示するように構成してもよい。
これにより、装置の使用者に対して装置に入力されるAC電源電圧値が異常値であることを知らせることができる。
AC電源電圧の供給状態を検知でき、電子写真装置等の画像形成装置等の用途にも適用できる。
本発明に係る電子機器の一構成例を示す回路図である。 突然AC電源電圧が供給されなくなった場合の動作を示す図である。 AC電源電圧が不安定になり徐々に電圧が小さくなった場合の動作を示す図である。 本発明に係る電子機器の処理データ退避処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 AC電源
2 メインスイッチ
3 整流器
4 スイッチングIC
5 トランス
6 ダイオード
7 ダイオード
8 トランジスタ
9 抵抗
10 抵抗
11 抵抗
12 抵抗
13 コンパレータ
14 抵抗
21 降圧・安定化制御部
22 降圧・安定化制御部
23 CPU(制御部)
24 EEPROM(処理データ退避部)
25 リセットIC(制御部)
30 DC電源部
31 ゼロクロス信号生成回路
40 メイン基板
41 ゼロクロス信号変換回路(制御部)
50 表示装置

Claims (8)

  1. AC電源電圧より複数のDC電圧を出力するDC電源部と、
    AC電源電圧からゼロクロス信号を生成するゼロクロス信号生成回路と、
    ゼロクロス信号が一度ゼロクロス点を迎えてから、急峻時用基準値が経過するまでに次のゼロクロス点を迎えないことを検知すると、AC電源電圧の供給が停止されたと判断し、現在使用中で次回のAC電源電圧供給開始後にも使用する処理データを処理データ退避部に退避させる制御部とを備えた電子機器において、
    上記ゼロクロス信号生成回路が、ゼロクロス信号のゼロクロス点以外の電圧をDC電圧の電圧変動に連動して変化させるようになっており、
    上記制御部が、
    上記ゼロクロス信号を、ゼロクロス信号のハイレベルとゼロクロス点との間の電圧であるスレッシュレベルと比較し、「ゼロクロス信号がスレッシュレベルより小さい」という条件が成り立つ時間が緩慢時用基準値より長いことを検知すると、処理データを処理データ退避部に退避させることを特徴とする電子機器。
  2. 上記ゼロクロス信号生成回路が、
    AC電源電圧より出力される複数の上記DC電圧のうちで最も高電圧のDC電圧に、上記ゼロクロス信号をプルアップさせることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 上記制御部は、緩慢時用基準値として、ゼロクロス信号をプルアップした電圧より低いDC電圧を分圧したものを用いることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 上記制御部が、上記ゼロクロス信号とスレッシュレベルとの大小関係を示す制御信号を生成し、
    AC電源電圧がOFFされる場合には、上記ゼロクロス信号生成回路は、ゼロクロス信号をハイレベル固定にし、その結果上記制御部は制御信号をローレベル固定にし、
    ゼロクロス信号がスレッシュレベルより低い場合には、上記制御部は制御信号をハイレベル固定にすることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  5. 上記制御部は、
    上記制御信号がローレベルになり、上記急峻時用基準値として、AC電源電圧の半周期の3倍以上の時間が経過したら処理データ退避を開始することを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 上記制御部は、
    上記制御信号がハイレベルになり、上記緩慢時用基準値として、ゼロクロス信号のパルス幅分の時間が経過したら処理データ退避を開始することを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  7. 上記制御部は、
    上記制御信号がハイレベルになり、上記緩慢時用基準値として、ゼロクロス信号のパルス幅分の時間が経過したら、AC電源電圧に異常が起きた旨を表す異常電圧情報を処理データ退避部に書き込むことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  8. 上記制御部は、
    上記制御信号がハイレベルになり、上記緩慢時用基準値として、ゼロクロス信号のパルス幅分の時間が経過した後もハイレベルであることを検知したら、AC電源電圧に異常が起きた旨を表す異常電圧情報を表示装置に表示することを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
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