JP2010282260A - 電源回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】停電検出回路部は、回路構成が複雑化したり、回路を構成するための回路基板における面積が大きくなってしまうという課題がある。
【解決手段】停電検出回路部6は、交流電力における交流電圧V1と第1の基準電圧Vref1を比較し、交流電圧V1が第1の基準電圧Vref1以下であると検出電圧OUT1を出力する第1の電圧比較回路部61と、検出電圧OUT1と第2の基準電圧Vref2を比較し、検出電圧OUT1が第2の基準電圧Vref2以上であると停電信号としての検出電圧OUT2を出力する第2の電圧比較回路部63と、検出電圧OUT1が出力されてから第2の基準電圧Vref2に到達するまでの遅延時間を設定する遅延回路部62と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、電源回路に関する。
交流電源から交流電力の供給を受け、直流電力で動作する電子機器装置には、交流電力から直流電力を生成する電源回路が備えられる。CPU、RAM、ROMが備えられた電子機器装置では、CPUはROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行する。また、CPUは、電子機器装置の電源がOFFになっても記憶が保持されるEE−PROMや、フラッシュメモリーなどの不揮発性メモリーからパラメーターをRAMに読み出してプログラムを実行し、プログラムの実行が終了すると、実行結果によって得られたパラメーターを不揮発性メモリーに記憶させる。
このような電子機器装置を使用しているときに、交流電源において停電が発生すると、電子機器装置に備えられたシステム遮断回路によって、プログラムの実行途中におけるパラメーターをRAMから不揮発性メモリーに記憶させ、プログラムを強制的に終了させるシステム遮断処理が実行される。そのため、電子機器装置に備えられたコンデンサーによって、システム遮断処理が終了するまで、CPU、RAM、ROM、システム遮断回路などが動作するための直流電圧が維持される。
しかし、電子機器装置が取り扱うパラメーターとしてのデータ量が増加すると、システム遮断処理時間が長くなってしまう。そのため、コンデンサーによって直流電圧が維持される時間内にシステム遮断処理ができなくなってしまう。
そこで、例えば特許文献1では、交流電源から形成されたパルスを用いることにより、停電発生を検知する時点を早めて、直流電圧が維持される時間内にシステム遮断処理ができるようにする方法が提案されている。
実開平6−2436号公報
しかしながら、特許文献1では、交流電源からパルスを形成するための波形形成回路、パルスがリセット端子に入力されるタイマー回路、タイマー回路にクロックパルスを入力するための発信子などを備える。そのため、回路を構成する素子の個数や、素子間を接続するための配線数が増加し、回路構成が複雑化したり、回路を構成するための回路基板における面積が大きくなってしまうという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]入力された交流電力から直流電力を生成する直流電力生成回路部と、前記交流電力の停電を検出すると、システム遮断処理を実行する遮断処理回路部に停電信号を出力する停電検出回路部と、を備え、前記停電検出回路部は、前記交流電力における交流電圧と第1の基準電圧を比較し、前記交流電圧が前記第1の基準電圧以下であると検出電圧を出力する第1の電圧比較回路部と、前記検出電圧と第2の基準電圧を比較し、前記検出電圧が前記第2の基準電圧以上であると前記停電信号を出力する第2の電圧比較回路部と、前記検出電圧が出力されてから前記第2の基準電圧に到達するまでの遅延時間を設定する遅延回路部と、を備えたことを特徴とする電源回路。
この構成によれば、停電検出回路部は、交流電力における交流電圧と第1の基準電圧を比較し、交流電圧が第1の基準電圧以下であると検出電圧を出力する第1の電圧比較回路部と、検出電圧と第2の基準電圧を比較し、検出電圧が第2の基準電圧以上であると停電信号を出力する第2の電圧比較回路部と、検出電圧が出力されてから第2の基準電圧に到達するまでの遅延時間を設定する遅延回路部と、を備える。これにより、交流電圧の変化から停電を検出できるので、停電が発生してから停電を検出するまでの時間を短縮することができる。そのため、電源回路が搭載された電子機器装置の制御部において、実行中のプログラムが取り扱っていたパラメーターの内容を保存するなどのシステム遮断処理の開始時期を早めることができるので、システム遮断処理に要する期間を長くすることができる。これにより、電子機器装置が取り扱うパラメーターとしてのデータ量が増加しても、システム遮断処理が実行される期間を確保することが可能となる。
また、停電検出回路部は、第1の電圧比較回路部、第2の電圧比較回路部、遅延回路部から構成される。そのため、回路を構成する素子の個数や、素子間を接続するための配線数を抑制することができるので、回路構成が複雑化したり、回路を構成するための回路基板における面積が大きくなってしまうことを抑制することができる。
[適用例2]前記遅延時間は、前記交流電力の波形における所定の周期を含むことを特徴とする上記電源回路。
この構成によれば、所定の周期を含む期間に瞬間停電した場合に、停電を検出することがない。そのため、瞬間停電により、システム遮断処理が実行されることがないので、瞬間停電の影響を受けることなく、電子機器装置を継続して使用することができる。
[適用例3]前記停電検出回路部には、フォトカプラが備えられ、前記停電信号は前記フォトカプラを介して前記遮断処理回路部に出力されることを特徴とする上記電源回路。
この構成によれば、フォトカプラにおいて、停電検出回路部側と直流電力生成回路部側を絶縁することができる。
電源回路のブロック構成図。 停電検出回路部、遮断処理回路部を詳細に説明するための回路図。 システム電源電圧を生成し維持するためのコンデンサーを備えた図。 電源回路と遮断処理回路部における動作を説明するためのタイムチャート。 比較例における電源回路のブロック構成図。 比較例における遮断処理回路部と直流電力生成回路部の一部を詳細に説明するための回路図。 比較例の電源回路と遮断処理回路部における動作を説明するためのタイムチャート。 第2実施例における停電検出回路部の動作を説明するためのタイムチャート。 システム電源電圧を生成し維持するためのコンデンサーを備えた図。
(第1実施例)
本発明における第1実施例について図を用いて説明する。図1は、第1実施例における電源回路7と遮断処理回路部5のブロック構成図である。電源回路7には、直流電力生成回路部2、停電検出回路部6が備えられる。
直流電力生成回路部2には、交流を整流する整流回路21、整流を平滑する平滑回路22、電源制御用IC24によって駆動される、例えばMOSFETで構成されるスイッチング素子23が備えられる。直流電力生成回路部2は、交流電源1から入力された交流電力から直流電力を生成する。
停電検出回路部6は、交流電力の停電を検出すると、遮断処理回路部5のリセットIC3に停電信号を出力する。遮断処理回路部5のSOC(System On Chip)4は、リセットIC3からNMI信号を受信すると、図示しない電子機器装置のCPU、RAM、ROMなどから構成される制御部において、プログラムが実行中に取り扱っていたパラメーターの内容を記憶するなどのシステム遮断処理を実行する。SOC4は、システム遮断処理が終了すると、直流電力生成回路部2に電源OFF信号を出力する。
図2は、停電検出回路部6、遮断処理回路部5を詳細に説明するための回路図である。図2の第1の電圧比較回路部61は、コンパレーターCMP1と第1の基準電圧Vref1を発生する電池B1とから構成される。交流電源1の交流電圧が抵抗R1,R2によって分圧され、交流電圧V1としてコンパレーターCMP1に印加される。
コンパレーターCMP1は、交流電圧V1と第1の基準電圧Vref1を比較し、交流電圧V1が第1の基準電圧Vref1より低いときは、P1に示す位置に検出電圧OUT1を出力する。
電圧Vregに接続される抵抗R3、コンデンサーC4によって遅延回路部62が構成される。検出電圧OUT1は、コンパレーターCMP2に印加される。
コンパレーターCMP2は、検出電圧OUT1と電池B2における第2の基準電圧Vref2とを比較し、検出電圧OUT1が第2の基準電圧Vref2以上になると、電圧Vregに接続される抵抗R4が接続されたP2に示す位置での検出電圧OUT2を出力する。
第2の電圧比較回路部63は、コンパレーターCMP2、電池B2、抵抗R4から構成される。
検出電圧OUT2の出力により、フォトカプラPCを構成する発光ダイオードLEDに電流が流れ、フォトカプラPCを構成するフォトトランジスターPTのコレクター・エミッタ間に電流が流れる。フォトトランジスターPTのコレクターは、遮断処理回路部5のリセットIC3に接続される。
リセットIC3に備えられたコンパレーターCMP3は、P3の位置における直流電圧と、電池B3における基準電圧Vref3を比較し、P3の位置における直流電圧が、基準電圧Vref3より低いときは、NMI(Non−Maskable Interrupt)信号をSOC4に対して出力する。
フォトカプラPCを構成するフォトトランジスターPTのコレクター・エミッタ間に電流が流れると、P3の位置における直流電圧が、基準電圧Vref3より低くなるので、コンパレーターCMP3は、NMI信号をSOC4に対して出力する。
このように、交流電源1が停電すると、フォトカプラPCを構成するフォトトランジスターPTのコレクター・エミッタ間に電流が流れることにより、P3に示す位置における電圧低下としての停電信号が遮断処理回路部5のリセットIC3に出力される。すなわち、コンパレーターCMP2からの検出電圧OUT2の出力により、フォトカプラPCを介して停電信号が遮断処理回路部5のリセットIC3に出力される。
SOC4には、CPU41、メモリー42、ゲートアレイ43が備えられる。CPU41は、システム遮断処理部31からプログラムをメモリー42に読み出して実行することにより、電子機器装置が実行していたプログラムによって取り扱われていたパラメーターの内容を不揮発性のメモリー42に記憶させるシステム遮断処理を実行する。
システム遮断処理が終了すると、SOC4は、直流電力生成回路部2の電源制御用IC24に対して電源OFF信号を出力する。電源制御用IC24は、電源OFF信号を受信すると、スイッチング素子23の駆動を停止させる。これにより、直流電力生成回路部2において、交流電力から直流電力への生成が停止される。
本実施例では、一端に電圧Vregが印加される抵抗R5の他端が、コンパレーターCMP3に接続される。電子機器装置の電源をONしたときに、コンパレーターCMP3は、抵抗R5に接続される位置における直流電圧と電池B3による基準電圧Vref3とを比較する。コンパレーターCMP3は、抵抗R5に接続される位置の直流電圧が基準電圧Vref3以下であると、SOC4はシステム遮断処理を実行する。これにより、電子機器装置の電源をONしたときに、電子機器装置が正常に稼動するための所定の電圧Vregに到達しないときは、システム遮断処理が実行される。
図3は、図1、図2の直流電力生成回路部2、停電検出回路部6、遮断処理回路部5を駆動するための所定のシステム電源電圧V3(例えば3.3V)を生成し維持するためのコンデンサーC1,C2,C3を備えた図である。システム電源電圧用DC−DCコンバーター8は、直流電圧V2からシステム電源電圧V3を生成する。図2の電圧Vreg、Vccは、システム電源電圧V3から生成される。
図3のコンデンサーC1,C2,C3によって、交流電源1が停電したとき、システム遮断処理を実行し終了するまでの間、システム電源電圧V3が維持される。
図4(a)〜(i)は、本実施例の電源回路7と遮断処理回路部5における動作を説明するためのタイムチャートである。図4(a)は、図2の交流電源1の交流電圧が抵抗R1,R2によって分圧された交流電圧V1における波形を示す図である。実線から破線に変わる時点t2において停電が発生したことを示す。
図4(b)は、図2のP1の位置における検出電圧OUT1の波形を示す図である。期間C,Dは、交流電圧V1が第1の基準電圧Vref1以下である期間を示す。期間C,Dにおいては、コンパレーターCMP1は、交流電圧V1が第1の基準電圧Vref1以下であるので、検出電圧OUT1を出力する。
図2の遅延回路部62によって、コンパレーターCMP1が出力する検出電圧OUT1は、図4(b)に示す曲線または傾斜角度を描くようにして徐々に上昇する。期間C,Dにおいては、検出電圧OUT1は第2の基準電圧Vref2に到達しない。
期間Eは、交流電圧V1が時点t1で第1の基準電圧Vref1以下となり、図4(a)の時点t2で交流電源1において停電が発生したことにより、交流電圧V1が第1の基準電圧Vref1以下となる期間である。そのため、図4(b)の検出電圧OUT1が出力し上昇する。Q1の位置は、検出電圧OUT1が第2の基準電圧Vref2に到達した時点t3を示す。
時点t1から検出電圧OUT1が第2の基準電圧Vref2に到達した時点t3までの期間Eは、本実施例では、図4(a)の交流電圧V1の波形における波長λより短い期間である。
図4(c)は、図2のP2の位置における検出電圧OUT2を示す波形の図である。コンパレーターCMP2は、検出電圧OUT1と第2の基準電圧Vref2を比較し、時点t3で検出電圧OUT1と第2の基準電圧Vref2が一致するので、時点t3において検出電圧OUT2をLからHに出力電圧を変化させる。
図4(d)は、図1の交流電源1の交流電力が、直流電力生成回路部2に入力され、整流回路21、平滑回路22を経た位置における一次DC電圧の波形を示す図である。一次DC電圧は、停電が発生した時点t2で低下する。
図4(e)は、図2の直流電力生成回路部2における直流電圧V2の波形を示す図である。直流電圧V2は、時点t4で低下する。
図4(f)は、NMI信号の波形を示す図である。コンパレーターCMP3は、Q1に示す時点t3において、すなわち、検出電圧OUT2がLからHに出力電圧を変化させた時点t3において、NMI信号をHからLに変化させる。
図4(g)は、遮断処理回路部5のSOC4がシステム遮断処理を実行する期間Fを示す。期間Fは、SOC4が、NMI信号を受信した時点t3からシステム遮断処理が終了するまでの時点t6である。
図4(h)は、図3のシステム電源電圧V3の波形を示す図である。時点t5から時点t8までの期間Aでは、直流電圧V2が低下する範囲にあるが、コンデンサーC1,C2,C3によって、所定のシステム電源電圧V3が維持される。システム遮断処理が実行される期間Fは、所定のシステム電源電圧V3が維持される期間に含まれる。そのため、システム遮断処理は正常に終了する。
図4(i)は、図2のシステム遮断処理部31が出力するリセット信号RSTの波形を示す図である。リセット信号RSTは、SOC4に対して時点t7で出力される。
(比較例)
次に、本実施例と比較するための比較例について説明する。図5は、比較例における電源回路7aと遮断処理回路部5のブロック構成図である。図5には、本実施例の図1のブロック構成図に示す停電検出回路部6が備えられていない。比較例における電源回路7aの直流電力生成回路部2と、遮断処理回路部5は、本実施例で説明した構成と同じである。
また、比較例におけるシステム電源電圧V3は、本実施例の図3のシステム電源電圧用DC−DCコンバーター8によって直流電圧V2から生成され、コンデンサーC1,C2,C3によって、交流電源1が停電した後も、システム遮断処理が終了するまで所定のシステム電源電圧V3が維持される。
本実施例では、図1の停電検出回路部6が入力される交流電圧を検出したが、比較例では、直流電力生成回路部2から出力された直流電圧を遮断処理回路部5に印加する。
図6は、比較例における遮断処理回路部5と直流電力生成回路部2の一部を詳細に説明するための回路図である。直流電力生成回路部2における直流電圧V2が抵抗R6,R7によって分圧された直流電圧V2aが、遮断処理回路部5のリセットIC3に含まれるコンパレーターCMP3に入力される。
リセットIC3に備えられたコンパレーターCMP3は、P3の位置における直流電圧V2aと、電池B3における基準電圧Vref4とを比較し、P3の位置における直流電圧V2aが、基準電圧Vref4より以下であるときは、NMI信号をSOC4に対して出力する。
SOC4のCPU41は、システム遮断処理部31からプログラムをメモリー42に読み出して実行することにより、電子機器装置(不図示)が実行していたプログラムによって取り扱われていたパラメーターの内容を不揮発性メモリー(不図示)に記憶させるシステム遮断処理を実行する。
システム遮断処理が終了すると、SOC4は、直流電力生成回路部2の電源制御用IC24に対して電源OFF信号を出力する。電源制御用IC24は、電源OFF信号を受信すると、スイッチング素子23の駆動を停止させる。これにより、直流電力生成回路部2において、交流電力から直流電力への生成が停止される。
比較例の電源回路において、交流電源1が停電したときの動作について説明する。図7(a)〜(h)は、比較例の電源回路7aと遮断処理回路部5における動作を説明するためのタイムチャートである。図7(a)は、図5の交流電源1から入力されるAC入力交流電圧の波形である。時点t2では、停電が発生し、図5の直流電力生成回路部2への交流電力の供給が停止する。
図7(b)は、図5の直流電力生成回路部2の整流回路21、平滑回路22を経た時点における一次DC電圧の波形を示す。時点t2で停電が発生すると、一次DC電圧が低下し始める。
図7(c)は、図6の直流電圧V2の波形を示す。直流電圧V2は、時点t4から低下し始める。
図7(d)は、図6の直流電圧V2が抵抗R6と抵抗R7で分圧された直流電圧V2aの波形を示す。図6のコンパレーターCMP3は、直流電圧V2aと基準電圧Vref4とを比較する。直流電圧V2aは、図7(d)の時点t4から低下し始め、Q2に示す時点t5の位置で、直流電圧V2aと基準電圧Vref4とが一致する。
図7(e)は、コンパレーターCMP3が出力するNMI信号の波形を示す。コンパレーターCMP3は、時点t5においてHからLに状態が変化する信号を図6のSOC4に出力する。
図7(f)は、システム遮断処理が実行される期間を示す。SOC4は、システム遮断処理を時点t5から時点t6までの期間Bに実行する。
図7(g)は、図3のシステム電源電圧V3の波形を示す。図7(d)の直流電圧V2aが基準電圧Vref4と一致する時点t5から時点t8までの期間Aにおいて、コンデンサーC1,C2,C3によって、所定のシステム電源電圧V3が維持される。システム遮断処理が実行される期間Bは、所定のシステム電源電圧V3が維持される期間Aに含まれる。そのため、システム遮断処理は正常に終了する。
図7(h)は、図6のリセットIC3が出力するリセット信号RSTの波形を示す図である。リセット信号RSTは、SOC4に対して時点t7で出力される。
比較例においては、図7のシステム遮断処理が実行される期間Bにおける開始時期は、Q2に示す時点t5である。これに対して、本実施例においては、図4のシステム遮断処理が実行される期間Fにおける開始時期は、時点t3である。システム遮断処理が終了する時点t7は、コンデンサーC1,C2,C3の静電容量によって決定されるので、本実施例と比較例とは同じ時点である。従って、本実施例におけるシステム遮断処理が実行される期間Fは、比較例におけるシステム遮断処理が実行される期間Bより長く設定することが可能となる。
これにより、本実施例の構成によれば、パラメーターとしてのデータを取り扱う量が増加することにより、システム遮断処理が実行される時間が長くなっても、システム遮断処理を実行させ、正常に終了させることができる。
以上、本実施例で説明した電源回路7は、入力された交流電力から直流電力を生成する直流電力生成回路部2と、交流電力の停電を検出すると、システム遮断処理を実行する遮断処理回路部5に停電信号を出力する停電検出回路部6と、を備える。
停電検出回路部6は、交流電力における交流電圧V1と第1の基準電圧Vref1を比較し、交流電圧V1が第1の基準電圧Vref1以下であると検出電圧OUT1を出力する第1の電圧比較回路部61と、検出電圧OUT1と第2の基準電圧Vref2を比較し、検出電圧OUT1が第2の基準電圧Vref2以上であると停電信号としての検出電圧OUT2を出力する第2の電圧比較回路部63と、検出電圧OUT1が出力されてから第2の基準電圧Vref2に到達するまでの遅延時間を設定する遅延回路部62と、を備える。
この構成によれば、交流電圧V1の変化から停電を検出できるので、停電が発生してから検出するまでの時間を短縮することができる。そのため、電源回路7が搭載された電子機器装置の制御部において、実行中のプログラムが取り扱っていたパラメーターの内容を保存するなどのシステム遮断処理の開始時期を早めることができるので、システム遮断処理に要する期間を長くすることができる。これにより、電子機器装置が取り扱うパラメーターとしてのデータ量が増加することにより、システム遮断処理が実行される時間が長くなっても、コンデンサーによってシステム電源電圧V3が維持される時間内に、システム遮断処理を終了させることができる。
また、停電検出回路部6は、第1の電圧比較回路部61、第2の電圧比較回路部63、遅延回路部62から構成される。そのため、回路を構成する素子の個数や、素子間を接続するための配線数を抑制することができるので、回路構成が複雑化したり、回路を構成するための回路基板における面積が大きくなってしまうことを抑制することができる。
また、停電検出回路部6には、フォトカプラPCが備えられ、検出電圧OUT2が出力されることによる停電信号はフォトカプラPCを介して遮断処理回路部5に出力される。
この構成によれば、フォトカプラPCにおいて、停電検出回路部6側と直流電力生成回路部2側を絶縁することができる。
(第2実施例)
第2実施例では、瞬間停電時には、システム遮断処理を実行しない場合について説明する。第2実施例における電源回路は、図2の遅延回路部62の抵抗R3の抵抗値とコンデンサーC4の静電容量を変更し、遅延回路部62による遅延時間が交流電力の波形における所定の周期を含むようにする。その他の構成は、第1実施例の構成と同じである。
図8(a)、(b)、(c)は、第2実施例における停電検出回路部の動作を説明するためのタイムチャートである。図8(a)は、第2実施例における交流電圧V1の波形を示す図である。太い実線は、交流電力が入力されていることを示し、細い破線は、交流電源1が停電した期間を示す。図8(b)は、図2の遅延回路部62から出力されるP1に示す位置での検出電圧OUT1の波形を示す図である。図8(c)は、図2の第2の電圧比較回路部63から出力されるP2に示す検出電圧OUT2を示す波形である。
期間C,Dは、図8(a)の交流電圧V1が第1の基準電圧Vref1以下である期間を示す。期間C,Dにおいては、図2のコンパレーターCMP1は、交流電圧V1が第1の基準電圧Vref1以下であるので検出電圧OUT1を出力する。期間C,Dにおいては、検出電圧OUT1は増加するが、第2の基準電圧Vref2に到達しない。そのため、図2のコンパレーターCMP2は検出電圧OUT2を出力しない。従って、停電検出回路部6は、図2のフォトカプラPCを介して、P3に示す位置における電圧低下としての停電信号を遮断処理回路部5に出力しない。
期間Gは、細い破線に示す交流電源1が停電した期間を含み、図8(a)の交流電圧V1が第1の基準電圧Vref1以下である時点t10から時点t11までの期間を示す。期間Gにおいては、図2のコンパレーターCMP1は、交流電圧V1が第1の基準電圧Vref1以下であるので検出電圧OUT1を出力する。期間Gにおいては、検出電圧OUT1は増加するが、第2の基準電圧Vref2に到達しない。そのため、図2のコンパレーターCMP2は検出電圧OUT2を出力しない。
本実施例では、遅延回路部62における遅延時間を、波長λとする交流電圧V1の波形において、例えば3周期とし、時点t10から時点t12までの期間3λに設定する。これにより、期間Gは、期間3λより短いので、検出電圧OUT2は、第2の基準電圧Vref2に到達しない。従って、停電検出回路部6は、フォトカプラPCを介して、P3に示す位置における電圧低下としての停電信号を図2の遮断処理回路部5に出力しない。
このようにすることにより、瞬間停電時には、SOC4がシステム遮断処理を実行しないので、本実施例の電源回路を用いた電子機器装置は継続して使用することができる。
図9は、システム電源電圧V3を維持するためのコンデンサーC1を備えた図である。システム遮断処理時間が一定であれば、第1実施例、第2実施例で説明した構成を用いれば、システム遮断処理の開始時期を早めることが可能となったことにより、システム遮断処理の終了時期を早めることができる。そのため、第1実施例、第2実施例では、図3のシステム電源電圧V3を維持するためのコンデンサーC1,C2,C3を備えたが、図9に示すように、システム電源電圧V3を維持するためのコンデンサーの個数を減らすことができる。あるいは、コンデンサーC1,C2,C3の静電容量を小さくすることができる。これにより、電源回路が大型化することや、コストの増加を抑制することができる。
2…直流電力生成回路部、5…遮断処理回路部、6…停電検出回路部、7…電源回路、61…第1の電圧比較回路部、62…遅延回路部、63…第2の電圧比較回路部、OUT1,OUT2…検出電圧、V1…交流電圧、Vref1…第1の基準電圧、Vref2…第2の基準電圧、λ…波長。

Claims (3)

  1. 入力された交流電力から直流電力を生成する直流電力生成回路部と、
    前記交流電力の停電を検出すると、システム遮断処理を実行する遮断処理回路部に停電信号を出力する停電検出回路部と、を備え、
    前記停電検出回路部は、前記交流電力における交流電圧と第1の基準電圧を比較し、前記交流電圧が前記第1の基準電圧以下であると検出電圧を出力する第1の電圧比較回路部と、
    前記検出電圧と第2の基準電圧を比較し、前記検出電圧が前記第2の基準電圧以上であると前記停電信号を出力する第2の電圧比較回路部と、
    前記検出電圧が出力されてから前記第2の基準電圧に到達するまでの遅延時間を設定する遅延回路部と、を備えたことを特徴とする電源回路。
  2. 請求項1に記載の電源回路であって、
    前記遅延時間は、前記交流電力の波形における所定の周期を含むことを特徴とする電源回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電源回路であって、
    前記停電検出回路部には、フォトカプラが備えられ、前記停電信号は前記フォトカプラを介して前記遮断処理回路部に出力されることを特徴とする電源回路。
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