JP2005128501A - 画像表示用パネル及び画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 少なくとも一方が透明な対向する基板1、2間に粒子群3を封入し、粒子群3に電界を与えて、粒子を移動させて画像を表示する画像表示用パネルにおいて、粒子群3が接触する基板表面を比誘電率5以下の絶縁性材料でコーティングする。
【選択図】図1
Description
趙 国来、外3名、"新しいトナーディスプレイデバイス(I)"、1999年7月21日、日本画像学会年次大会(通算83回)"Japan Hardcopy’99"論文集、p.249-252
d(0.5)×1.5≧df≧d(0.5)×0.2
(ここで、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値である)
という条件で構成されていること、絶縁性材料の粒子群と接触する面の算術平均粗さRa、及び、凹凸平均間隔Smが
d(0.5)/10≧Ra≧d(0.5)/5000
d(0.5)/10≧Sm≧d(0.5)/1000
(ここで、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値である)
という条件で構成されていること、絶縁性材料の硬度において、ユニバーサル硬度2000N/mm2のガラス基板上に3μmの厚みで絶縁性材料をコーティングして測定するユニバーサル硬度が400N/mm2以上であること、絶縁性材料の粒子群と接触する面が、疎水性材料であるヘキサメチルジシラザンで表面処理されていること、絶縁性材料の粒子群と接触する面が、疎水性材料であるフッ素系処理剤でコーティング処理されていること、及び、絶縁性材料の粒子群と接触する面が、4mlの量の水滴と接触させる方法で測定される接触角が80度以上であること、がある。いずれの場合も本発明をさらに効果的に実施することができる。
基板の粒子群が接触する面をコーティングする絶縁性材料の体積固有抵抗を1×1012(Ω・cm)以上とすることで、粒子群と基板表面との間の付着力を減少させることにより、粒子群が基板表面から離れやすくなることにより駆動電圧の低減が達成される。また、電気影像力を小さくできるため好ましい。また、この手法により、「電圧印加時粒子に不必要な電荷が極板上より粒子に流入し、その結果、粒子の帯電量が不安定になる」といった問題も防止される。さらに、「放置時に粒子の電荷が基板を通して漏洩し、粒子の帯電が失われる」という問題も防止される。
d(0.5)×1.5≧df≧d(0.5)×0.2
(ここで、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値である)
という条件で構成されていること:
粒子群が接触する基板面をコーティングする絶縁性材料の膜厚dfが、d(0.5)×1.5を超えて厚すぎると、電気影像力の減少はあるものの、絶縁性材料のコーティングを施さない状態で同じ電圧を印加した時と比べて電界が減少するといった理由から、粒子を動かすクーロン力等が減少してしまうこととなり、低駆動電圧化に結び付かなくなってくる。
一方、絶縁性材料の膜厚dfがd(0.5)×0.2未満と薄すぎると、電気影像力の低減が不十分になってしまうことがある。
d(0.5)/10≧Ra≧d(0.5)/5000
d(0.5)/10≧Sm≧d(0.5)/1000
(ここで、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値である)
という条件で構成されていること:
Ra及びSmが上記式を満足する場合には、基板表面凹凸壁面に対する粒子の付着力が減少する。ここで、基板表面凹凸壁面に対する粒子の付着力は電気影像力・分子間力・液架橋力・誘電分極力・接触帯電付着力・粒子変形による付着力などの総合的な力であるが、特に乾式画像表示装置に用いるような、d(0.5)が0.1〜50μm程度の範囲である場合には、分子間力が大きな付着因子となる。すなわち、Ra及びSmを特定の範囲に制御することにより、粒子−基板表面凹凸壁面間の接触面積が格段に減少し、粒子−基板表面凹凸壁面の付着力が大きく低減し、粒子が基板表面凹凸壁面から離れやすくなることにより駆動電圧の低減が達成される。
また、Smはd(0.5)/10≧Sm≧d(0.5)/1000を満足することを必須とするが、この範囲よりSmが大きいと粒子と基板表面凹凸壁面の接触面積が逆に大きくなり分子間力の低減が得られない。また、この範囲よりSmが小さいと粒子と基板表面との接触点が増えてしまい、充分な分子間力の低減が得られない。以上の観点から、好ましくはd(0.5)/20≧Sm≧d(0.5)/500を満足することが好ましい。
絶縁性材料のユニバーサル硬度を、400N/mm2以上とすることにより粒子と基板間の有効接触面積が減少し、粒子群が絶縁性材料の表面に付着しにくくなり、画像表示用パネルとして耐久性が向上し、低電圧での駆動が可能となる。
この観点から好適に用いられる絶縁性材料としては、無機物(SiOC、SiO2等)、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応性樹脂が挙げられるが、要求される基板表面物性を考慮し、分子量、ガラス転移点Tgができるだけ高い方が良い。例示すると、アクリル系、スチレン系、エポキシ系、フェノール系、ウレタン系、ポリエステル系、尿素系などが挙げられ、特に、アクリル系、エポキシ系、ウレタン系、ポリエステル系が好適である。
絶縁性材料の表面を処理して疎水化することにより、粒子群が絶縁性材料の表面に付着しにくくなり、画像表示用パネルとして耐久性が向上する。
絶縁性材料の表面を疎水化するための方法の好適例として、絶縁性材料の表面に対しヘキサメチルジシラザン処理を行う。絶縁性材料の表面をヘキサメチルジシラザンで処理して疎水化することにより、粒子群が絶縁性材料の表面に付着しにくくなり、粒子群の易移動性を損なわない表面状態とすることができる。この場合は、絶縁性材料の表面にある官能基とヘキサメチルジシラザンとが以下の式のように化学的に結合することによって表面が疎水化され、粒子群への影響が小さくなるので良い。
2ROH+Me3SiNHSiMe3→2ROSiMe3+NH3
基板表面にコーティングした絶縁性材料の表面を、さらに、フッ素系処理剤を用いてコーティングすることにより、粒子群が絶縁性材料の表面に付着しにくくなり、画像表示用パネルとして耐久性が向上し、低電圧での駆動が可能になる。
粒子群と接触する絶縁性材料の表面の接触角を80度以上とすることで、液架橋力・分子間力を小さくでき、粒子群が絶縁性材料の表面に付着しにくくなり、画像表示用パネルとして耐久性が向上し、低電圧での駆動が可能になる。具体的には、ヘキサメチルジシラザンやフッ素系の処理剤等を用いることができる。
コーティングする絶縁性材料の溶剤不溶率に関して、下記関係式
溶剤不溶率(%)=(B/A)×100
(ただし、Aは樹脂の溶剤浸漬前の重量を示し、Bは25°Cの溶剤中に樹脂を24時間浸漬後の重量を示す)
で表される樹脂の溶剤不溶率を50%以上、特に70%以上とすることか好ましい。
以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
着色剤の例としては、塩基性、酸性などの染料が挙げられ、ニグロシン、メチレンブルー、キノリンイエロー、ローズベンガルなどが例示される。特に、白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
無機系添加剤の例としては、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、鉛白、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、アルミナホワイト、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、カドミウムオレンジ、チタンイエロー、紺青、群青、コバルトブルー、コバルトグリーン、コバルトバイオレット、酸化鉄、カーボンブラック、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、銅粉、アルミニウム粉などが挙げられる。
基板間に封入する粒子を構成する樹脂の吸水率は、3重量%以下、特に2重量%以下とすることが好ましい。なお、吸水率の測定は、ASTM D570に準じて行い、測定条件は23℃で24時間とする。
該粒子を構成する樹脂の溶剤不溶率に関しては、下記関係式で表される粒子の溶剤不溶率を50%以上、特に70%以上とすることが好ましい。
溶剤不溶率(%)=(B/A)×100
(但し、Aは樹脂の溶剤浸漬前重量、Bは良溶媒中に樹脂を25℃で24時間浸漬した後の重量を示す)
この溶剤不溶率が50%未満では、長期保存時に粒子表面にブリードが発生し、粒子同士および基板表面や隔壁表面との付着力に影響を及ぼし粒子の移動の妨げとなり、画像表示耐久性に支障をきたす場合がある。
なお、溶剤不溶率を測定する際に用いる溶剤(良溶媒)としては、フッ素樹脂ではメチルエチルケトン等、ポリアミド樹脂ではメタノール等、アクリルウレタン樹脂ではメチルエチルケトン、トルエン等、メラミン樹脂ではアセトン、イソプロパノール等、シリコーン樹脂ではトルエン等が好ましい。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、各粒子のサイズが揃い、均一な粒子移動が可能となる。
さらにまた、各粒子の相関について、使用した粒子の内、最大径を有する粒子のd(0.5)に対する最小径を有する粒子のd(0.5)の比を50以下、好ましくは10以下とすることが肝要である。
たとえ粒子径分布Spanを小さくしたとしても、互いに帯電特性の異なる粒子が互いに反対方向に動くので、互いの粒子サイズが近く、互いの粒子が等量づつ反対方向に容易に移動できるようにするのが好適であり、それがこの範囲となる。
本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
<ブローオフ測定原理及び方法>
ブローオフ法においては、両端に網を張った円筒容器中に粒子群とキャリヤの混合体を入れ、一端から高圧ガスを吹き込んで粒子とキャリヤとを分離し、網の目開きから粒子のみをブローオフ(吹き飛ばし)する。この時、粒子が容器外に持ち去った帯電量と等量で逆の帯電量がキャリヤに残る。そして、この電荷による電束の全てはファラデーケージで集められ、この分だけコンデンサーは充電される。そこでコンデンサー両端の電位を測定することにより粒子群の電荷量Qは、
Q=CV (C:コンデンサー容量、V:コンデンサー両端の電圧)
として求められる。
本発明においてブローオフ粒子帯電量測定装置としては、東芝ケミカル社製のTB-200を用いた。キャリヤとしては、パウダーテック社製のF963-2535を用いた。
<粒子比重測定方法>
粒子比重は、株式会社島津製作所製比重計、マルチボリウム密度計H1305にて測定した。
基板1、基板2の少なくとも一方は表示用パネル外側から粒子の色が確認できる透明基板であり、可視光の透過率が高くかつ耐熱性の良い材料が好適である。可とう性の有無は用途により適宜選択され、例えば、電子ペーパー等の用途には可とう性のある材料、携帯電話、PDA、ノートパソコン類の携帯機器表示等の用途には可とう性のない材料が用いられる。
基板厚みは、2〜5000μm、好ましくは5〜1000μmが好適であり、薄すぎると、強度、基板間の間隔均一性を保ちにくくなり、厚すぎると、表示機能としての鮮明さ、コントラストの低下が発生し、特に、電子ペーパー用途の場合には可とう性に欠ける。
基板に電極を設けない場合は、基板外部表面に静電潜像を与え、その静電潜像に応じて発生する電界にて、所定の特性に帯電した色のついた粒子群を基板に引き寄せあるいは反発させることにより、静電潜像に対応して配列した粒子群を透明な基板を通して表示用パネル外側から視認する。なお、この静電潜像の形成は、電子写真感光体を用い通常の電子写真システムで行われる静電潜像を本発明の画像表示用パネルの基板上に転写形成する、あるいは、イオンフローにより静電潜像を基板上に直接形成する等の方法で行うことができる。
透明な基板側に設ける電極は、透明かつパターン形成可能である導電性材料で形成され、例示すると、酸化インジウム、アルミニウムなどの金属類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンなどの導電性高分子類が挙げられ、真空蒸着、塗布などの形成手法が例示できる。なお、電極厚みは、導電性が確保でき光透過性に支障なければ良く、3〜1000nm、好ましくは5〜400nmが好適である。透明であることを要しないもう一方の基板側に設ける電極は透明である必要はなく、パターン形成可能である導電性材料が適宜用いられる。これらの場合の外部電圧入力は、直流あるいは交流を重畳しても良い。
本発明の隔壁の形状は、表示にかかわる粒子群を構成する粒子のサイズにより適宜最適設定され、一概には限定されないが、隔壁の幅は1〜100μm、好ましくは3〜50μmに、隔壁の高さは10〜5000μm、好ましくは10〜500μmに調整される。
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法と、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられるが、本発明はどちらにも適用できる。好ましくは片リブ構造を使用する。
これらリブからなる隔壁により形成される表示セルは、基板平面方向からみて六角状(ハニカム構造)、四角状、三角状、ライン状、円形状が例示される。
表示側から見える隔壁断面部分に相当する部分(表示セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、画像表示の鮮明さが増す。
この空隙部分とは、対向する基板間に挟まれる部分から、粒子群の占有部分、隔壁の占有部分、表示用パネルシール部分を除いた、いわゆる粒子が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。
この気体は、その湿度が保持されるように表示用パネルに封入することが必要であり、例えば、粒子群の充填、基板の組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、更に、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
<実施例1〜9>
(1)粒子について:
黒粒子として、熱可塑性ポリエーテルエステルエラストマー:ハイトレル6377(東レ・デュポン社製)にCB4phr、荷電制御剤ボントロンN07(オリエント化学製)2phrを添加したものとしないものの2種類を準備し、それぞれに対して混練り後、ジェットミルにて粉砕分級して粒子を作製した。また、白粒子として、熱可塑性ポリエーテルエステルエラストマー:ハイトレル6377(東レ・デュポン社製)に酸化チタン10phr、荷電制御剤ボントロンE89(オリエント化学製)2phrを添加したものとしないものの2種類を準備し、それぞれに対して混練り後、ジェットミルにて粉砕分級して粒子を作製した。作製した白粒子及び黒粒子それぞれの粒子径d(0.5)、帯電量、粒子層厚みは、以下の表1及び表2に示した通りであった。
画像表示面となる透明な基板構成を、最下層、中間層、最表面の3層とし、絶縁層の合計厚み、比誘電率、抵抗、硬度、さらには、最表面の物性として、粗度Ra、粗度Sm、水滴接触角は、以下の表1及び表2に示した通りであった。ここで、最表面の絶縁層は、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)で構成したり、オプツールDSX(ダイキン工業(株)製、フッ素系表面改質剤)で構成したりした。
画像表示用パネルを作製する際、基板間距離と、基板間内部の空気の露点温度、圧力、種類は、以下の表1及び表2に示した通りであった。
準備した実施例1〜9の各々に対し、画像表示パネルの性能を調べた。性能として、駆動電圧を測定するとともに、耐久回数を以下のようにして測定した。すなわち、実施例1〜9の各々において、画像表示用パネルの2つの電極間に1Hz・上記で測定した駆動電圧の交流電圧を印加し、内部粒子を印加電圧と同じ振動数で極板間を多数回往復させた。粒子を往復させていく過程を観察し、電圧印加による粒子の移動が不可能となった回数を測定した。同試験は最大1000000秒おこなった。結果を以下の表1及び表2に示す。
粒子、基板、構成については、実施例と同様に、以下の表1に示すように構成した。比較例1としては、絶縁層の比誘電率が30.0と5以上の例を示した。比較例2、3としては、最表面に所定の5以下の比誘電率の絶縁性材料からなる絶縁層を設けない例を示した。比較例1〜3の各々に対し、実施例と同様に、性能評価を行った。結果を以下の表2に示す。
3 粒子群
4 隔壁(リブ)
5、6 電極
Claims (12)
- 少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に粒子群を封入し、粒子群に電界を与えて、粒子を移動させて画像を表示する画像表示用パネルにおいて、粒子群が接触する基板面を比誘電率5以下の絶縁性材料でコーティングしたことを特徴とする画像表示用パネル。
- 前記絶縁性材料の体積固有抵抗が1×1012(Ω・cm)以上である請求項1に記載の画像表示用パネル。
- 前記絶縁性材料の膜厚dfが、
d(0.5)×1.5≧df≧d(0.5)×0.2
(ここで、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値である)
という条件で構成されている請求項1または2に記載の画像表示用パネル。 - 前記粒子群が少なくとも2種類の粒子群から構成される請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像表示用パネル。
- 前記少なくとも2種類の粒子群の帯電特性及び光学的反射率が異なるものであり、基板間に隔壁によって仕切られた複数のセル内において異なる帯電特性挙動を示し、少なくとも2種類の粒子群を構成する少なくとも2種類の粒子の表面電荷密度において、同じ種類のキャリヤを用いてブローオフ法により測定したときの差の絶対値が30μC/m2以上であり、かつ、それぞれの粒子の表面電荷密度の絶対値が10μC/m2以上である請求項4に記載の画像表示用パネル。
- 前記2種類の粒子群A、Bを、基板間に隔壁によって仕切られた複数のセル内に封入するにあたり、粒子群Aを構成する粒子の量が基板上に設けられたセル内に最密充填で配置された時、その粒子層の厚みが2×da(0.5)μm以下であり、かつ、粒子群Bを構成する粒子の量が基板上に設けられたセル内に最密充填で配置された時、その粒子層の厚みが2×db(0.5)μm以下、(ここで、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値であり、a、bはそれぞれ粒子群A、Bを示す添え字である)
である請求項4または5に記載の画像表示用パネル。 - 粒子群と接触する前記絶縁性材料表面の算術平均粗さRa、及び、凹凸平均間隔Smが
d(0.5)/10≧Ra≧d(0.5)/5000
d(0.5)/10≧Sm≧d(0.5)/1000
(ここで、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値である)
という条件で構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像表示用パネル。 - 前記絶縁性材料の硬度において、ユニバーサル硬度2000N/mm2のガラス基板上に3μmの厚みで絶縁性材料をコーティングして測定されるユニバーサル硬度が400N/mm2以上である請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像表示用パネル。
- 粒子群と接触する前記絶縁性材料表面が、疎水性材料であるヘキサメチルジシラザンで表面処理されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像表示用パネル。
- 粒子群と接触する前記絶縁性材料表面が、疎水性材料であるフッ素系処理剤でコーティング処理されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像表示用パネル。
- 粒子群と接触する前記絶縁性材料表面において、4mlの量の水滴と接触させる方法で測定される接触角が80度以上である請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像表示用パネル。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像表示用パネルを搭載したことを特徴とする画像表示装置。
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