JP2005127796A - アブソリュートエンコーダ付軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】 精度の良い絶対角度および原点の検出が可能なアブソリュートエンコーダ付軸受を提供する。
【解決手段】 このエンコーダ付軸受は、回転側軌道輪2、固定側軌道輪3、および転動体4からなる転がり軸受部1を有する。回転側軌道輪2には、着磁特性を円周方向に周期的に変化させた絶対角度検出用の被検出部7と、単極またはNS1極対の着磁特性を有する原点検出用の被検出部27とが、互いに異なる位置に取付けられる。固定側軌道輪3には、上記絶対角度検出用の被検出部7に対向する絶対角度検出用の磁気検出部8と、上記原点検出用の被検出部27に対向する原点検出用の磁気検出部28と、と磁気検出回路9とが取付けられる。絶対角度検出用の被検出部7および磁気検出部8と、原点検出用の被検出部27および磁気検出部28は、それぞれの被検出部7,27からの漏れ磁束が互いに影響し合わない位置に設置される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、絶対角度の検出機能を有し、種々の機器、例えばロボットの関節等に使用されるアブソリュートエンコーダ付軸受に関する。
コンパクトで組立が容易な利点に着目して、回転センサを転がり軸受に内蔵したものがある。その例を図6に示す。同図の転がり軸受51は、回転側軌道輪である内輪52と、固定側軌道輪である外輪53との間に保持器55で保持される転動体54を介在させたものであって、内輪52に環状の磁気エンコーダ56が固定されている。外輪53には例えばホール素子からなる磁気センサ57が、上記磁気エンコーダ56に対向して固定されている。磁気エンコーダ56は、例えばゴム磁石からなり、円周方向にN極とS極を交互に着磁したものである。
このように構成することにより、内輪52の回転に伴い、図7に示すように磁気センサ57が磁気エンコーダ56の磁極変化を検出し、その検出信号は図8のようなインクリメンタルな回転パルス信号となる。この信号から内輪52の回転数を知ることができる。
しかし、このような構成では、インクリメンタルな回転パルス信号を得ることはできても、絶対回転角度を知ることができない。この場合、絶対回転角度を知るためには、電源投入時にイニシャライズ動作を行ってから、パルス数をカウントしなければならない。
このような課題を解決するものとして、例えば図9に示すように、絶対角度検出用の被検出部67および磁気検出部68を設けると共に、原点検出用の被検出部87および磁気検出部88を設けたものが提案されている(特願2003−101396号)。すなわち同図において、内輪52に絶対角度検出用の被検出部67とは別体の原点検出用の被検出部87を設け、外輪53に絶対角度検出用の磁気検出部68とは別体の原点検出用の磁気検出部88を設ける。絶対角度検出用の被検出部67はラジアル型のものであって、その着磁分布は図10(A)に断面図で示すように、内輪52の1回転を1周期として例えば正弦波状に変化するものとする。絶対角度検出用の磁気検出部68は、周方向に所定の間隔(ここでは90度の位相差)を持たせて配置される2つの磁気センサ68A,68Bからなる。これら2つの磁気センサ68A,68Bの出力から象限判別が可能であり、内輪52の絶対回転角度を知ることができる。
原点検出用の被検出部87もラジアル型のものであって、その着磁分布は図10(B)に断面図で示すように、円周方向にNS1極対の着磁分布を与えたものとしてある。あるいは単極(たとえばS極)の着磁分布としてある。原点検出用の磁気検出部88は、磁束密度に対応した出力信号を発生するラッチタイプまたはスイッチタイプの1つの磁気センサからなる。内輪52の回転に伴い、磁気検出部88は被検出部87の1極対の磁気変化を原点信号として検出する。
しかし、このような構成において、図11(A)のように、絶対角度検出用の被検出部67と原点検出用の被検出部87の設置間距離D、および絶対角度検出用の磁気検出部68と原点検出用の磁気検出部88の設置間距離D’が近接していると、各被検出部67,87からの漏れ磁束が互いに影響し合う。原点検出用の被検出部87がS極単極からなる場合、絶対角度検出用の被検出部67のラジアル方向の磁気特性は図11(B)のようになり、原点検出用の被検出部87のラジアル方向の磁気特性は図11(C)のようになる。この状態では、絶対角度検出用の磁気検出部67を構成する磁気センサ68A,68Bの出力信号から得られる絶対回転角度に大きな誤差を生じる。また、原点検出用の磁気検出部88の出力も、被検出部87のS極付近の激しい磁束変化部ではなく、被検出部87の磁束0になる付近の緩慢な磁束変化部でラッチ(もしくはスイッチ)されてしまうため、原点検出信号の精度が劣る。
この発明の目的は、精度の良い絶対角度および原点の検出が可能なアブソリュートエンコーダ付軸受を提供することである。
この発明のアブソリュートエンコーダ付軸受は、回転側軌道輪、固定側軌道輪、および転動体からなる転がり軸受部と、回転側軌道輪に取付けられ着磁特性を円周方向に周期的に変化させた絶対角度検出用の被検出部と、この被検出部に対向して固定側軌道輪に取付けられた絶対角度検出用の磁気検出部と、回転側軌道輪の上記絶対角度検出用の被検出部とは異なる位置に取付けられ単極またはNS1極対の着磁特性を有する原点検出用の被検出部と、この被検出部に対向して固定側軌道輪に取付けられた原点検出用の磁気検出部と、上記各磁気検出部へ電力供給し、上記各磁気検出部の出力信号を処理して回転側軌道輪の絶対角度、および固定側軌道輪に対する回転側軌道輪の1回転中の原点を示す原点信号を外部に出力する磁気検出回路とを備える。このアブソリュートエンコーダ付軸受において、絶対角度検出用の被検出部および磁気検出部と、原点検出用の被検出部および磁気検出部をそれぞれの被検出部からの漏れ磁束が互いに影響し合わない位置に設置したことを特徴とする。すなわち、絶対角度検出用の被検出部の漏れ磁束が原点検出用の磁気検出部にその感度から実質上影響せず、かつ原点検出用の被検出部の漏れ磁束が絶対角度検出用の磁気検出部にその感度から実質上影響しないように、各被検出部および磁気検出部の配置を行う。
この構成によると、絶対角度検出用の被検出部および磁気検出部と、原点検出用の被検出部および磁気検出部を設けたため、電源投入時にイニシャライズ動作を行うことなく、回転側軌道輪の絶対回転角度を知ることができ、かつ回転側軌道輪の1回転中の原点を示す原点信号を得ることができる。特にこの発明は、絶対角度検出用の被検出部・磁気検出部および原点検出用の被検出部・磁気検出部を、各被検出部からの漏れ磁束が影響しないように配置したので、各磁気検出部からの検出信号が漏れ磁束による影響のない正常なものとなり、精度の良い絶対回転角度および原点信号を出力することができる。
この発明において、上記絶対角度検出用の被検出部は、着磁特性を回転側軌道輪の1回転を1周期として変化させたものとし、この被検出部と略同一の円筒面上に軸方向に離れて原点検出用の被検出部を配置しても良い。
この構成の場合、絶対角度検出用の被検出部の着磁特性を、回転側軌道輪の1回転を1周期として変化させているので、磁気検出回路において簡単な演算処理を行うことで、絶対回転角度を出力することができる。また略同一の円筒面上に軸方向に絶対角度検出用および原点検出用の各被検出部を配置しているので、被検出部を簡単な構成で設置できる。
上記のように略同一の円筒面上に絶対角度検出用および原点検出用の各被検出部を配置した場合に、絶対角度検出用の被検出部と原点検出用の被検出部のアキシャル方向の隙間を1mm以上としても良い。
絶対角度検出用と原点検出用の被検出部間のアキシャル方向の隙間が1mm以上であると、磁気検出部の感度に対して、各磁気検出部が、それぞれの被検出部からの漏れ磁束の影響を受けることを十分に回避することができる。
この発明において、上記絶対角度検出用の被検出部は、着磁特性を回転側軌道輪の1回転を1周期として変化させたものとし、上記原点検出用の被検出部を、その磁界方向が、絶対角度検出用の被検出部の磁界方向と90度異なるように配置しても良い。
この構成の場合、絶対角度検出用の被検出部の着磁特性を、回転側軌道輪の1回転を1周期として変化させているので、簡単に絶対回転角度を出力することができる。また、原点検出用の被検出部を、その磁界方向が、絶対角度検出用の被検出部の磁界方向と90度異なるように配置しているので、同じ方向に配置する場合に比べて、両被検出部の設置間隔が小さくても、絶対角度検出用の被検出部・磁気検出部と原点検出用の被検出部・磁気検出部が、それぞれの被検出部からの漏れ磁束の影響を受けることを回避できる。
このように磁界方向を90度異ならせた場合に、上記絶対角度検出用の被検出部と原点検出用の被検出部のアキシャル方向の隙間、およびラジアル方向の隙間を0.5mm以上としても良い。
磁界方向を90度異ならせた場合は、アキシャル方向の隙間およびラジアル方向の隙間が0.5mm以上であれば、絶対角度検出および原点検出に、各被検出部からの漏れ磁束の影響を受けることを十分に回避できる。
この発明のアブソリュートエンコーダ付軸受は、回転側軌道輪、固定側軌道輪、および転動体からなる転がり軸受部と、回転側軌道輪に取付けられ着磁特性を円周方向に周期的に変化させた絶対角度検出用の被検出部と、この被検出部に対向して固定側軌道輪に取付けられた絶対角度検出用の磁気検出部と、回転側軌道輪の上記絶対角度検出用の被検出部とは異なる位置に取付けられ単極またはNS1極対の着磁特性を有する原点検出用の被検出部と、この被検出部に対向して固定側軌道輪に取付けられた原点検出用の磁気検出部と、上記各磁気検出部へ電力供給し、上記各磁気検出部の出力信号を処理して回転側軌道輪の絶対角度、および固定側軌道輪に対する回転側軌道輪の1回転中の原点を示す原点信号を外部に出力する磁気検出回路とを備えたアブソリュートエンコーダ付軸受であって、
絶対角度検出用の被検出部および磁気検出部と、原点検出用の被検出部および磁気検出部をそれぞれの被検出部からの漏れ磁束が互いに影響し合わない位置に設置したため、精度の良い絶対角度、および原点の検出が可能となる。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図4と共に説明する。このアブソリュートエンコーダ付軸受は、転動体4を介して互いに回転自在な回転側軌道輪2および固定側軌道輪3を有する軸受部1と、回転側軌道輪2の一端部に軸方向に並べて設けた絶対角度検出用の被検出部7および原点検出用の被検出部27と、これら被検出部7,27に対向して固定側軌道輪3の一端部に設けた絶対角度検出用の磁気検出部8および原点検出用の磁気検出部28と、磁気検出回路9とを備える。絶対角度検出用の磁気検出部8と原点検出用の磁気検出部28も軸方向に並べて設けられる。軸受部1は、深溝玉軸受からなり、その内輪が回転側軌道輪2となり、外輪が固定側軌道輪3となる。回転側軌道輪2の外径面および固定側軌道輪3の内径面には転動体4の軌道面2a,3aが形成されており、転動体4は保持器5で保持されている。回転側軌道輪2と固定側軌道輪3の間の環状空間は、被検出部7,27および磁気検出部8,28の設置側とは反対側の端部がシール部材6で密封されている。
絶対角度検出用の被検出部7はラジアル型のものであって、絶対角度検出用の磁気検出部8に対する着磁特性を円周方向に変化させた環状の部品とされている。この着磁特性は回転側軌道輪2の1回転を1周期として変化するものとしてある。具体的には、環状のバックメタル11と、その外周側に設けられ周方向に向けて変化する磁極N,Sが着磁された磁気発生部材12とからなる。その着磁分布は、1回転を1周期とする正弦波状のものとされる。この被検出部7はバックメタル11を介して回転側軌道輪2に固着されている。磁気発生部材12は例えばゴム磁石とされ、バックメタル11に加硫接着される。磁気発生部材12は、プラスチック磁石または焼結磁石であっても良い。
図1において、絶対角度検出用の磁気検出部8は、磁束密度に対応した出力信号を発生する2つの磁気センサ8A,8Bからなる。これら2つの磁気センサ8A,8Bは、図2(A)のように円周方向に所定の間隔(ここでは90°の位相差)を持たせて配置されている。これら両磁気センサ8A,8Bは共にアナログセンサからなる。これら磁気センサ8A,8Bは、磁気検出回路9の実装された回路基板に実装される。
図3は、回転側軌道輪2の回転に伴う両磁気センサ8A,8Bの検出信号の波形図を示す。このように位相差のある2つの磁気センサ8A,8Bを用いることによって、象限判別が可能となり、これら磁気センサ8A,8Bの出力から絶対角度を知ることができる。このような信号処理は、磁気検出回路9に設けられた絶対角度演算回路(図示せず)によって行われる。ここで信号処理は、外部に設けた回路内で行っても構わない。
図1において、原点検出用の被検出部27は、バックメタル11の外周側に絶対角度検出用の被検出部7の磁気発生部材12とは別体の磁気発生部材22を、磁気発生部材12と軸方向に並べて設けることにより構成される。磁気発生部材22は、ラジアル型のものであって、磁気センサからなる原点検出用の磁気検出部28に対する着磁特性を円周方向に変化させたシート型の部品とされている。この着磁特性は、円周方向に少なくとも1極以上として変化するものとしてある。この例では図2(B)に示すようにNS1極対の着磁分布が与えられている。1極の着磁分布とする場合は、単極の磁石が用いられる。この磁気発生部材22は、例えばゴム磁石とされバックメタル11に接着される。
図4(A)に拡大して示すように、被検出部7の磁気発生部材12と被検出部27の磁気発生部材22とのアキシャル方向の隙間D1は、それぞれの被検出部7,27からの漏れ磁束が、対応する磁気検出部8,28に影響し合わない間隔とされ、例えば1mm以上とされている。
図1において、原点検出用の磁気検出部28は、磁束密度に対応した出力信号を発生する1つ以上(図示の例は1つ)の磁気センサからなる。この原点検出用の磁気検出部28となる磁気センサは、片側磁界動作型または交番磁界動作型のデジタルセンサからなる。この磁気検出部28は、絶対角度検出用の磁気検出部8の磁気センサ8A,8Bと同一の磁気検出回路9の回路基板に搭載され、この回路基板と共に樹脂ケース16内に挿入した後に樹脂モールドされる。上記被検出部7,27の配置に対応させて、原点検出用の磁気検出部28も絶対角度検出用の磁気検出部8と軸方向に並べて配置される。
図4(A)に示すように、磁気検出部8と磁気検出部28とのアキシャル方向の隙間D2も、それぞれの被検出部7,27からの漏れ磁束が互いに影響し合わないように1mm以上とされている。図1のように、上記樹脂ケース16を、金属ケース17を介して固定側軌道輪3に固定することにより、絶対角度検出用の磁気検出部8を構成する磁気センサ8A,8B、原点検出用の磁気検出部28、および磁気検出9の回路基盤が固定側軌道輪3に取付けられている。磁気検出回路9は、磁気センサ8A,8Bおよび原点検出用の磁気検出部28への電力供給および磁気検出部8,28の出力信号を処理して外部に出力するための回路である。磁気検出回路9は、回路部品を回路基板に実装したものに限らず、例えば単独のチップで構成されたものであっても良いし、外部に設けても良い。
この構成のアブソリュートエンコーダ付軸受によると、絶対角度検出用の磁気検出部8に対する被検出部7の着磁特性(ここでは着磁強度)を、被検出部7が取付けられた回転側軌道輪2の1回転を1周期として変化させているので、電源投入時にイニシャライズ動作を行うことなく、絶対回転角度を知ることができる。また、原点検出用の被検出部27と磁気検出部28とで、回転側軌道輪2の1回転中の原点を示す原点信号を生成するようにしているので、回転側軌道輪3の原点位置を確実に検出することもできる。
この実施形態では、絶対角度検出用の被検出部7の着磁特性を正弦波状に変化させると共に、磁気検出部8は所定の位相差を持って配置された2つの磁気センサ8A,8Bで構成し、これら2個の磁気センサ8A,8Bの位相差を持つ出力信号を磁気検出回路9の絶対角度演算回路により演算するようにしたため、正確に回転側軌道輪2の絶対回転角度を知ることができる。
また、この実施形態では、絶対角度検出用の被検出部7と略同一の円筒面上に軸方向に離れて原点検出用の被検出部27を配置したため、簡単な構成でこれら2つの被検出部7,27を設置することができる。
特に、この実施形態では、被検出部7,27のアキシャル隙間D1、および磁気検出部8,28のアキシャル隙間D2を1mm以上として、図4(A)に拡大して示すように、絶対角度検出用の被検出部7・磁気検出部8と原点検出用の被検出部27・磁気検出部28の間で、各被検出部7,27からの漏れ磁束が互いに影響し合わないようにしているので、被検出部7に対して検出される磁気特性が図4(B)のように歪みの無い正弦波形となり、また被検出部27に対して検出される磁気特性も図4(C)のように磁極対の配置部だけが局部的に変化するものとなり、さらに正確に回転側軌道輪2の絶対回転角度および原点を知ることができる。
図5は、この発明の第2の実施形態を示す。このアブソリュートエンコーダ付軸受は、第1の実施形態において、原点検出用の磁気発生部材22をアキシアル型としたものであって、原点検出用の磁気検出部28もアキシアル方向に設置する。この場合、図5(B)に拡大して示すように、被検出部7を構成する磁気発生部材12と被検出部27を構成する磁気発生部材22とのアキシャル隙間D3、およびラジアル隙間D4は、例えば0.5mm以上とし、絶対角度検出用の被検出部7・磁気検出部8と原点検出用の被検出部27・磁気検出部28との間で、各被検出部7,27からの漏れ磁束が互いに影響し合わないようにする。これにより、正確に回転側軌道輪2の絶対角度および原点を知ることができる。
この実施形態では、原点検出用の被検出部27を、その磁界方向が、絶対角度検出用の被検出部7の磁界方向と90度異なるように配置しているので、両被検出部7,27の設置間隔D3,D4が小さくても、絶対角度検出用の被検出部7・磁気検出部8と原点検出用の被検出部27・磁気検出部28が、それぞれの被検出部7,27からの漏れ磁束の影響を受けるのを回避することができる。
また、絶対角度検出用の被検出部7と原点検出用の被検出部27のアキシャル隙間D3、およびラジアル隙間D4を0.5mm以上としていることから、絶対角度検出用の被検出部7・磁気検出部8と原点検出用の被検出部27・磁気検出部28が、それぞれの被検出部7,27からの漏れ磁束の影響を受けることを確実に回避することができる。
この発明の第1の実施形態にかかるアブソリュートエンコーダ付軸受の断面図である。 (A)は図1におけるIIa−IIa線断面図、(B)は図1におけるIIb−IIb線断面図である。 この実施形態の軸受における絶対角度検出用の磁気検出部の出力波形図である。 (A)は同軸受の要部拡大断面図、(B)は絶対角度検出用の被検出部の着磁分布、(C)は原点検出用の被検出部の着磁分布である。 (A)はこの発明の他の実施形態にかかるアブソリュートエンコーダ付軸受の断面図、(B)は同軸受の要部拡大断面図である。 従来例の断面図である。 同従来例における磁気センサと磁気エンコーダの関係を示す説明図である。 同磁気センサの検出信号の波形図である。 アブソリュートエンコーダ付軸受の提案例を示す断面図である。 (A)は図9におけるXa−Xa線断面図、(B)は図9におけるXb−Xb線断面図である。 (A)は図9の軸受の要部拡大断面図、(B)は絶対角度検出用の被検出部の着磁分布、(C)は原点検出用の被検出部の着磁分布である。
符号の説明
1…軸受部
2…回転側軌道輪(内輪)
3…固定側軌道輪(外輪)
4…転動体
7…絶対角度検出用の被検出部
8…絶対角度検出用の磁気検出部
9…磁気検出回路
27…原点検出用の被検出部
28…原点検出用の磁気検出部

Claims (5)

  1. 回転側軌道輪、固定側軌道輪、および転動体からなる転がり軸受部と、回転側軌道輪に取付けられ着磁特性を円周方向に周期的に変化させた絶対角度検出用の被検出部と、この被検出部に対向して固定側軌道輪に取付けられた絶対角度検出用の磁気検出部と、回転側軌道輪の上記絶対角度検出用の被検出部とは異なる位置に取付けられ単極またはNS1極対の着磁特性を有する原点検出用の被検出部と、この被検出部に対向して固定側軌道輪に取付けられた原点検出用の磁気検出部と、上記各磁気検出部へ電力供給し、各磁気検出部の出力信号を処理して回転側軌道輪の絶対回転角度、および固定側軌道輪に対する回転側軌道輪の1回転中の原点を示す原点信号を外部に出力する磁気検出回路とを備えたアブソリュートエンコーダ付軸受において、
    絶対角度検出用の被検出部および磁気検出部と、原点検出用の被検出部および磁気検出部を、それぞれの被検出部からの漏れ磁束が互いに影響し合わない位置に設置したことを特徴とするアブソリュートエンコーダ付軸受。
  2. 請求項1に記載の軸受において、上記絶対角度検出用の被検出部は、着磁特性を回転側軌道輪の1回転を1周期として変化させたものとし、この被検出部と略同一の円筒面上に軸方向に離れて原点検出用の被検出部を配置したアブソリュートエンコーダ付軸受。
  3. 請求項2に記載の軸受において、絶対角度検出用の被検出部と原点検出用の被検出部のアキシャル方向の隙間を1mm以上としたアブソリュートエンコーダ付軸受。
  4. 請求項1に記載の軸受において、上記絶対角度検出用の被検出部は、着磁特性を回転側軌道輪の1回転を1周期として変化させたものとし、上記原点検出用の被検出部を、その磁界方向が、絶対角度検出用の被検出部の磁界方向と90度異なるように配置したアブソリュートエンコーダ付軸受。
  5. 請求項4に記載の軸受において、上記絶対角度検出用の被検出部と原点検出用の被検出部のアキシャル方向の隙間、およびラジアル方向の隙間を0.5mm以上としたアブソリュートエンコーダ付軸受。
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