JP2005127021A - 拡径掘削用工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】穴掘建柱車のオーガー先端部に取り付けて掘削穴の周壁の必要範囲を拡径することができ、オーガーの正回転時には掘削土が詰まることなく効率良く排出でき、オーガーの逆回転時には掘削穴の拡径のための切削刃を確実に拡径することが可能となる拡径掘削用工具を提供する。
【解決手段】オーガーの正回転に伴って前記拡径用カム9の片側辺9aが各切削刃11における支軸10からの後方辺部S1を正回転方向に押圧することよって各切削刃11が縮径状態で収納され、オーガーの逆回転に伴って前記拡径用カム9の片側辺9aが各切削刃11における支軸10からの前方辺部S2を逆回転方向に押圧することによって各切削刃11、11が次第に拡径しながらオーガー掘削穴H1の周壁を掘削して前記正回転時のオーガー掘削穴H1よりも大径の拡径穴を掘削するようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、電柱の支線基礎や建物の基礎部を施工する際に、穴掘建柱車のオーガー先端部に取り付けて掘削穴の周壁の必要範囲を拡径するようにした拡径掘削用工具に関する。
電柱の建柱工事や支線基礎を施工する際、穴掘建柱車のオーガーを用いて筒状穴を掘削し、その掘削穴に電柱や支線基礎を埋設することが行なわれている。
従来の支線基礎として、特許文献1のステーアンカーについて説明すると、図10(a)及び(b)に示すように、第1基板51の両端付近に設けられた上部回動角軸52周りに第1抵抗板53と第2抵抗板54とが回動自在に設けられた構成を有する。このステーアンカー50を掘削穴に挿入する際は、図10(a)に示すように、第1基板51の上部に左右の第1抵抗板53と第2抵抗板54とを回動して閉じた状態にする。
次いで、この閉じたステーアンカーを図11(a)に示すように掘削穴55の穴底まで挿入した後、図11(b)に示すように、地上から第1基板51の両端に設けた上部回動角軸52、52に回動角パイプ56を挿着して左右の第1抵抗板53と第2抵抗板54とを開く方向に回動すると、第1抵抗板53と第2抵抗板54とが掘削穴55の壁面に進入して土中に食い込む。これによって、両側の上部回動角軸52、52に連結した上引棒57、57を介して不図示の支線に連結してなる支線基礎とする。
ところで、上記のように拡開機構を有する支線基礎は他にも種々開発されており、その拡開機構としては、上記のような回動操作によるもののほか、押し込み操作、打撃力を付与する等によって抵抗板を開くようにした形態がある。
ところが、硬質地盤における抵抗板の拡開施工や高耐力が要求される場合には、拡開機構に大掛かりな補強部材が必要となり、このため重量増加や作業効率の低下、さらにはコストの増加を招くという問題が生じる。
このような問題を解消するために、掘削穴の施工段階で、穴底付近を切削してなる拡径穴を利用して抵抗板を無理なく拡開させるようにしたものがある。このように掘削穴の穴底周壁を拡径するようにしたオーガー装置の従来例として、特許文献2を参照する。この装置60は、図12に示すように、刃物軸61に拡大翼62、62の根元を蹴り出す揺動蹴出部材63を取り付けると共に、オーガー軸64に揺動蹴出部材63を押圧して揺動させる突起65を突設し、オーガー軸64を逆回転した時に突起65が揺動蹴出部材63を強制的に揺動させて拡大翼62、62の刃物取付腕66、66の側面を蹴り出す構造としている。
このような構造により、図13(a)に示すように、拡大翼62、62はオーガーが正回転のとき縮径しており、拡大翼62の外径はスクリュー羽根67の外径とほぼ等しく、掘削をしないが、図13(b)に示すように、拡大翼62はオーガーが逆回転のときに拡径して掘削穴の周壁を切削し、拡径することができる。
特公昭61−42048号公報(第1頁、図5、6、13、14) 特開平11−62452号公報(第1頁、図1、3、4)
ところで、特許文献2のオーガー装置60は、中堀工法で中空杭を沈下して杭の下方に根固め球根を造成する工法に使用するものである。このような根固め工法では、杭の下方に杭の内径よりも大径の穴を形成する必要がある。
また、特許文献2においては、掘削穴を拡径するのに用いる拡大刃物がスクリュー羽根中に圧密された土で固まって開かなくなるという従来の問題点があり、これを解消するために、上記のようにオーガー軸64に突起65を設け、オーガー軸64を逆回転した時に突起65が揺動蹴出部材63を強制的に揺動させて拡大翼62の刃物取付腕66の側面を蹴り出す構造としている。
ところがこのような構造によると、土で固まって開き難くなった拡大翼62を揺動蹴出部材63によって強制的に開かせる際、揺動蹴出部材63に大きな抵抗力が作用するが、揺動蹴出部材63は軸63aで支持されているだけであるから、軸の耐力に問題が生じる。
また、スクリュー羽根67と掘削翼ビット68との間に拡大翼62を設けたため、スクリュー羽根67の下端部と掘削翼ビット68との間に隙間が大きく生じ、この隙間に入った土が上方へ排出され難いという不都合が生じる。
さらに、このオーガー装置は、中空杭を用いて沈下させた杭の下方に根固め球根を造成するという大掛かりな建設工事に利用するもので、本発明のように、穴掘建柱車に設けられたオーガーで電柱の支線基礎用の掘削穴を掘るという規模の工事には不向きである。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたもので、電柱の支線基礎や建物の基礎部を施工する際に使用する穴掘建柱車のオーガー先端部に取り付けて掘削穴の必要範囲を拡径することができ、そのための装置を簡単な構造によって低コストで作製することができ、この装置の取付作業も簡単であり、オーガーの正回転時には掘削土が詰まることなく効率良く排出でき、オーガーの逆回転時には掘削穴の拡径のための切削刃を確実に拡径することができる拡径掘削用工具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明による請求項1の拡径掘削用工具は、穴掘建柱車のオーガーブレードとオーガー歯先ヘッドとの間に取り付けてオーガー掘削穴よりも大径の拡径穴を掘削するようにした拡径掘削用工具において、中心をなす回転軸の上部にオーガー軸に結合するためのオーガー軸継手を有する一方、前記回転軸の下部にオーガー歯先ヘッドを結合するためのヘッド軸受部を設け、前記回転軸の周りに回動自在に設けられた上下板から成るハウジングの間に前記回転軸に固着された拡径用カムが設けられると共に、前記回転軸から離間した両部において前記ハウジングの上下板に支承された各支軸に長形の切削刃が回転自在に設けられた構成を有し、オーガーの正回転に伴って前記拡径用カムの片側辺が各切削刃における支軸からの後方辺部を正回転方向に押圧することよって各切削刃が縮径状態で収納され、オーガーの逆回転に伴って前記拡径用カムの片側辺が各切削刃における支軸からの前方辺部を逆回転方向に押圧することによって各切削刃が次第に拡径しながらオーガー掘削穴の周壁を掘削して前記正回転時のオーガー掘削穴よりも大径の拡径穴を掘削するようにしたことを特徴とする。
また、本発明による請求項2の拡径掘削用工具は、請求項1において、前記オーガー掘削穴の掘削時に前記オーガー歯先ヘッドから前記オーガーブレードへの掘削土砂の移動を容易にするために、前記オーガー歯先ヘッドと前記オーガーブレードとの隙間を連続的に塞ぐ形状の排土ウイングが前記オーガー歯先ヘッドの軸受部に固定されて成ることを特徴とする。
以上のように構成された本発明の拡径掘削用工具は、電柱の建柱工事や支線基礎を施工するための筒状穴を掘削する際に使用する穴掘建柱車のオーガー先端部に容易に取り付けることができ、オーガーを正回転するときは拡径用カムが各切削刃を強制的に縮径して収容した状態で通常のオーガー掘削穴を掘り、この掘削穴の所望深度にてオーガーを逆回転させるだけで、拡径用カムが各切削刃を強制的に拡径して掘削穴の必要範囲を拡径することが可能となるため、穴底付近の周壁を拡径するだけではなく、掘削穴の途中の周壁を必要範囲で拡径する施工にも適用することができる。
また、本発明の拡径掘削用工具によれば、特殊な駆動装置を必要とせず、非常に簡便な操作及び作業によって施工することが可能となり、簡単な構造であるため、比較的低コストで作製することができ、さらには従来の拡径機構に必要な補強部材が不用となる点においてもコストの低減に有益となる。
さらに、本発明の拡径掘削用工具においては、オーガー歯先ヘッドとオーガーブレードとの隙間を連続的に塞ぐ形状の排土ウイングが設けられているため、オーガー掘削穴の掘削時にオーガー歯先ヘッドからオーガーブレードへの掘削土の移動を容易にして、掘削土の排出を円滑に行うことができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
本発明による拡径掘削用工具1は、図1に示すように、中心をなす回転軸5の上部にオーガー軸6に結合するためのオーガー軸継手7を備えている。このオーガー軸継手7の側方にはボルト孔7aが形成され、該ボルト孔7aをオーガー軸6の側部に設けられたボルト孔6aに一致させて、不図示のボルトを締結することにより、オーガー軸継手7をオーガー軸6に結合することができる。
また、図3に示すように、回転軸5の下部にオーガー歯先ヘッド4の軸(不図示)を挿入して結合するための溝形状を成す軸受穴5aが形成され、この軸受穴5aにオーガー歯先ヘッド4の軸を挿入すると共に、回転軸5の下端部の側方に形成されたボルト孔5bとオーガー歯先ヘッド4の軸に設けられているボルト孔(不図示)とを一致してボルト締結することにより、オーガー歯先ヘッド4を回転軸5に結合することができる。
上記の回転軸5には同形の上板8aと下板8bとから成るハウジング8が回転自在に設けられている。即ち、図1または図2に示すように、それぞれの上下板8a、8bの中心には円形孔8cが形成され、この円形孔8cに外周が円形の回転軸5が回動自在に嵌合されている。このようなハウジング8を成す上板8aと下板8bとは長方形の角部を円形にした形状を有し、これらの上板8aと下板8bとは後述する左右の支軸10、10で所定間隔を保つように固定されている。
また、長方形板状(図4参照)の拡径用カム9がハウジング8の上下板8a、8bの間に挟持された状態で回転軸5の周部に固着され、オーガーの回転時に、拡径用カム9はオーガー軸継手7及び回転軸5と共に回転する。
さらに、上記の回転軸5から離間した両部においてハウジング8の上下板8a、8bには支軸10、10が固定され、夫々の支軸10、10には長方形板状の切削刃11、11が回転自在に設けられている。夫々の切削刃11は、図4に示すように、拡径用カム9の側辺側に支軸10から後方に短尺の後方辺部S1を有し、さらに支軸10から前方に長尺の前方辺部S2を有するように形成されている。
また、図4のように各切削刃11が縮径した状態において、各切削刃11には拡径用カム9の端部から鋭利な先端部を露呈するように斜辺11aが形成され、歯先11bから斜辺11aの内側に向けて次第に面積を広げる斜面11cを形成することによって切削刃11の刃形状が形成されている。
さらに、各切削刃11が縮径した状態において、各切削刃11、11の刃形状を拡径用カムにも連続的に形成するように、切削刃の斜面11cを延長するようにした斜面9aを拡径用カム9にも形成すると共に、この斜面9aがV形状の溝を成すように形成されたことによって、オーガーの正回転時に、切削刃11と拡径用カム9との成す連続的な刃形状によって土壌を円滑に切り進んでいくことができる。
また、本発明の拡径掘削用工具においては、掘削時にオーガー歯先ヘッド4からオーガーブレード3への掘削土の移動を容易にするため、回転軸5の周部に排土ウイング12、12が結合され、オーガー歯先ヘッド4とオーガーブレード3との隙間を埋める形状に形成されている。即ち、図3に示すように、排土ウイング12は回転軸5からほぼ直径方向に延長されると共に、先端に近づくに従って片側に向けて扇形を有し、且つ図1に示すように下方のオーガー歯先ヘッド4から上方のオーガーブレード3の隙間を埋めるべく上方へ傾斜するように形成されているため、オーガー歯先ヘッド4による掘削土をオーガーブレード3を経て上方へ円滑に送り出すことができる。
上記のように構成された拡径掘削用工具の動作について説明すると、図4に示すように、ブレードの正回転時においては、オーガー軸継手7が矢印の正回転方向に駆動されるに伴い、回転軸5もまた正回転方向に回転して拡径用カム9を正回転方向に駆動する。
このとき、矩形を成す拡径用カム9の片側辺9aが両方の各切削刃11における支軸10からの後方辺部S1を正回転方向に押圧すると、切削刃11は支軸10を中心に正回転方向へ回転しようとするが、切削刃11における支軸10からの前方辺部S2が拡径用カム9の片側辺9bに当たった状態、即ち両切削刃11、11が閉じた状態を保って正回転する。これによって、オーガー歯先ヘッド4の外径に応じたオーガー掘削穴H1を形成することができる。
また、このような切削刃11、11の縮径状態において、図1に示すように、排土ウイング12がオーガーブレード3とオーガー歯先ヘッド4との隙間を連続的に塞いでいるため、オーガー歯先ヘッド4による掘削土を上方のオーガーブレード3へ円滑に送り出すことができる。
一方、オーガーの逆回転時においては、図5(a)に示すように、オーガー軸継手7が矢印で示す逆回転方向に駆動されるに伴い、回転軸5もまた逆回転方向に回転して拡径用カム9を逆回転方向に駆動する。このとき、拡径用カム9の片側辺9bが各切削刃11における支軸10からの前方辺部S2を押圧すると、図5(b)に示すように、切削刃11は支軸10を中心に逆回転方向に回転する。
さらに、図5(b)に示すように、拡径用カム9の回転によって拡径用カム9の片側片9bが各切削刃11における支軸10からの前方辺部S2を逆回転方向に押圧することによって両方の切削刃11、11の歯先11b、11bがオーガー掘削穴H1の周壁を徐々に削り、掘削抵抗が弱まることにより切削刃11、11を押し出して次第に拡径半径が大きくなる。ついで、図5(c)に示すように、拡径用カム9とその両側の切削刃11、11とが互いに平行状態に当接する状態となったとき各切削刃11、11は最大の拡径状態に拡がり、この状態で逆回転方向へ回転することによって最大径の拡底形状掘削穴H2を形成することとなる。
また、上記最大径の拡底形状掘削穴H2を形成した後は、図6に示すように、再びオーガーを正回転方向へ駆動することにより、回転軸5を正回転方向に回転すると、拡径用カム9の両側の片側辺9a、9aが各切削刃11における支軸10、10からの後方辺部S1、S1を正回転方向に押圧して、図4に示すような両切削刃11、11が縮径された収納状態へと到り、オーガー掘削穴H1内を上方へ引上げることが可能となる。
次に、上記の拡径掘削用工具1による支線基礎の施工方法において、オーガー掘削穴H1の穴底周辺に拡底形状掘削穴H2を掘削する方法について説明する。
この掘削穴を施工するにあたり、図7に示すような穴掘建柱車16を現場に移動させる。この穴掘建柱車16はクレーン装置17のアーム18の先端部から垂下させたオーガー19を回転駆動するようにしてあり、支線基礎21を埋設すべき所定箇所にオーガー19のオーガー歯先ヘッド4を立てて、まず、図8(a)に示すようにオーガー19を正回転方向に駆動する。
このとき、図4で示したように、掘削用工具1の両方の切削刃11は拡径用カム9によって強制的に縮径され、この状態でオーガー歯先ヘッド4とオーガーブレード3との正回転による筒状穴(オーガー掘削穴H1)の掘削が行なわれる。なお、オーガー歯先ヘッド4で掘削した穴底付近の排土は排土ウイング12によってオーガーブレード3を経て上方へ円滑に送り出される。
次いで、図8(b)において、オーガー19を逆回転すると、図5(a)で示したように、拡径用カム9の逆回転方向への駆動によって両方の切削刃11を拡径方向へ押出し、図5(b)に示したように両方の切削刃11、11がオーガー掘削穴の周壁を徐々に削って掘削径を拡げながら図5(c)で示す最大拡径状態に至る。このような切削刃11の拡径動作と同時にオーガー19を掘削穴20の上方へ引き上げると、拡径された切削刃11、11によってオーガー19が上方へ引き上げられた分だけオーガー掘削穴H1の周壁が切削され、図8(c)に示すようなオーガー掘削穴H1の拡径が行なわれる。従って、拡底形状掘削穴H2の深度範囲はオーガー19の引上げ範囲と一致する。
上記のような切削刃11の拡径状態でオーガー19を上下動することにより、所定の深度範囲の拡径を行なった後、図8(d)に示すように、オーガー歯先ヘッド4を穴底に押し付けながらオーガー19を正回転して切削刃11、11を縮径させる。この状態でオーガー19を引き上げることによって回収すると、図8(e)に示すように穴底周辺が拡径された拡底形状掘削穴H2を得ることができる。そして、この拡底形状掘削穴H2に、図8(f)に示すような拡開機構23を有する支線基礎22を引上げ棒25の下降によって設置し、拡開機構23を拡径した後、地上の排土を埋め戻す。
なお、上記の拡底形状掘削穴H2を掘削する際に、拡径をすべきオーガー掘削穴H1の周壁の途中でオーガー19を逆回転することによって切削刃11、11を拡径し、これによって掘削穴H1の途中の周壁を削り取ることにより、図9(d)に示すような掘削穴H1の途中に幾段かの拡径部H3を形成することができる。
ここで、本発明の拡径掘削用工具1による拡径掘削穴を各種の支線基礎あるいは建築用基礎に適用する例について図9(a)〜(d)を参照しながら説明する。
図9(a)に示すものは、上記の図8(f)で示した通り、オーガー掘削穴H1に拡底形状掘削穴H2を形成して拡開機構23を有する支線基礎22へ適用した例である。
図9(b)に示すものは、オーガー掘削穴H1の穴底に図8(e)のような拡底形状掘削穴H2を形成し、その内部にコンクリート等を流し込むことによって、コンクリート支線基礎21(拡底部24)を構築するようにした適用例である。
図9(c)に示すものは、図8(e)のような拡底形状掘削穴H2にコンクリート等を流し込むことによって鉛直支持力を期待し得る建築用基礎26(拡底部27)を構築するようにした適用例である。
図9(d)に示すものは、オーガー掘削穴H1の穴底に拡底形状掘削穴H2を形成するほか、オーガー掘削穴H1の途中の周壁に幾段かの拡径部H3を形成した掘削穴とし、その内部にコンクリート等を流し込むことによって複数の拡径部24を有するコンクリート支線基礎21を構築するようにした適用例である。
本発明の拡径掘削用工具は、電柱の支線基礎や建物の基礎部を施工する際に、穴掘建柱車のオーガー先端部に取り付けて掘削穴の底部に拡径穴を形成したり、掘削穴の途中において多段状態に拡径穴を形成したりすることによって、必要範囲を拡径する拡径用掘削穴の施工に利用することができる。
本発明による拡径掘削用工具を縮径した状況を示す斜視図である。 本発明による拡径掘削用工具を拡径した状況を示す斜視図である。 本発明による拡径掘削用工具の下部を平面的に見た図である。 本発明による拡径掘削用工具の正回転時の状況を示す上方平面図である。 本発明による拡径掘削用工具の正回転時の状況を示す上方平面図であり、(a)は切削刃の縮径状況を示し、(b)は切削刃を途中まで拡径した状況を示し、(c)は切削刃を拡径した状況を示す。 本発明による拡径掘削用工具を逆回転から正回転に移行した状況を示す上方平面図である。 本発明による拡径掘削用工具を使用する具体例として建柱車をオーガーを回転して土中に掘削穴を掘っている状況を示す側面図である。 (a)〜(f)は、本発明による拡径掘削用工具をアースオーガーに取り付けて掘削穴及び拡径穴を掘り、支線基礎を設置している状況を示す工程図である。 (a)〜(d)は、本発明の拡径掘削用工具を用いて掘削した穴に各種の支線基礎或いは建設用基礎を設置した状況を示す側面図である。 (a)、(b)は従来のステーアンカーの平面図である。 (a)、(b)は従来のステーアンカーの埋設状況を示す側面図である。 従来のオーガー装置の側面図である。 (a)、(b)は従来のオーガー装置の拡大翼を縮径又は拡径した状況を示す平面図である。
符号の説明
1…拡径掘削用工具
3…オーガーブレード
4…オーガー歯先ヘッド
5…回転軸
5a…軸受穴
6…オーガー軸
7…オーガー軸継手
8…ハウジング
8a…上板
8b…下板
8c…円形孔
9…拡径用カム
9a…拡径用カムの片側辺
10…支軸
11…切削刃
11a…斜辺
11b…歯先
11c…斜面
12…排土ウイング
16…穴掘建柱車
17…クレーン装置
18…アーム
19…オーガー
21…コンクリート支線基礎
22…支線基礎
23…拡大翼
H1…オーガー掘削穴
H2…拡底形状掘削穴
H3…拡径部
S1…後方辺部
S2…前方辺部

Claims (2)

  1. 穴掘建柱車のオーガーブレードとオーガー歯先ヘッドとの間に取り付けてオーガー掘削穴よりも大径の拡径穴を掘削するようにした拡径掘削用工具において、中心をなす回転軸の上部にオーガー軸に結合するためのオーガー軸継手を有する一方、前記回転軸の下部にオーガー歯先ヘッドを結合するためのヘッド軸受部を設け、前記回転軸の周りに回動自在に設けられた上下板から成るハウジングの間に前記回転軸に固着された拡径用カムが設けられると共に、前記回転軸から離間した両部において前記ハウジングの上下板に支承された各支軸に長形の切削刃が回転自在に設けられた構成を有し、オーガーの正回転に伴って前記拡径用カムの片側辺が各切削刃における支軸からの後方辺部を正回転方向に押圧することよって各切削刃が縮径状態で収納され、オーガーの逆回転に伴って前記拡径用カムの片側辺が各切削刃における支軸からの前方辺部を逆回転方向に押圧することによって各切削刃が次第に拡径しながらオーガー掘削穴の周壁を掘削して前記正回転時のオーガー掘削穴よりも大径の拡径穴を掘削するようにしたことを特徴とする拡径掘削用工具。
  2. 前記オーガー掘削穴の掘削時に前記オーガー歯先ヘッドから前記オーガーブレードへの掘削土砂の移動を容易にするために、前記オーガー歯先ヘッドと前記オーガーブレードとの隙間を連続的に塞ぐ形状の排土ウイングが前記オーガー歯先ヘッドの軸受部に固定されて成ることを特徴とする請求項1記載の拡径掘削用工具。

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