JP2005126834A - 不織布 - Google Patents
不織布 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005126834A JP2005126834A JP2003360628A JP2003360628A JP2005126834A JP 2005126834 A JP2005126834 A JP 2005126834A JP 2003360628 A JP2003360628 A JP 2003360628A JP 2003360628 A JP2003360628 A JP 2003360628A JP 2005126834 A JP2005126834 A JP 2005126834A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nonwoven fabric
- layer
- mass
- tissue paper
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
【解決手段】 本発明の不織布は、表層及び裏層の間に、少なくとも一方の面に着色模様が形成されているティシュー紙が中層として介在された3層構造の不織布であって、MD方向の引張強度が35N/50mm以上であり、CD方向の引張強度が5N/50mm以上であり、MD方向の引張伸度が5〜60%であり、かつCD方向の引張伸度が50〜150%である。
【選択図】 図1
Description
本発明は上記知見に基づいてなされたものであり、表層及び裏層の間に、少なくとも一方の面に着色模様が形成されているティシュー紙が中層として介在された3層構造の不織布であって、MD方向の引張強度が35N/50mm以上であり、CD方向の引張強度が5N/50mm以上であり、MD方向の引張伸度が5〜60%であり、かつCD方向の引張伸度が50〜150%である不織布を提供するものである。
上記不織布は、鮮明な模様が付与され、意匠性に優れると共に、風合いが良好なものである。
上記表層及び裏層の繊維組成が、親水性繊維が60〜100質量%であり、疎水性繊維が0〜40質量%であることが好ましい。
上記表層の目付及び上記裏層の目付の合計が60g/m2以下であり、中層のティシュー紙の目付が30g/m2以下であることが好ましい。
上記不織布は、調理時に使用されるシート素材として用いることができる。
また、本発明は、上記不織布100質量部に対し、液体を200〜400質量部含浸させた、ウェットティッシュを提供するものである。
図2は、本発明の不織布の斜視図である。図2に示すように、本発明の不織布1は、ティシュー紙4の少なくとも一方の面に形成された着色模様が、表層1及び/又は裏層2から透けて見えるようになっている。
本発明の不織布の引張強度及び引張伸度を上記範囲とする方法としては特に制限はなく、後述する材料及び方法を用いて製造することにより達成することができる。
不織布の表層及び裏層を形成するための材料としては、上記繊維を単独で用いてもよく、又は2種以上を混合して用いてもよい。
なお、ポリエステル繊維の含有量が40質量%を超えると、不織布の層が嵩高くなり、印刷の鮮明度が低下したり、保水性が低下し、後述する用途に用いられる場合に、その性能が低下する。
本発明の不織布において用いられるティシュー紙4としては、通常、化粧用又は衛材用ティッシュ類、及び吸収体製品のキャリアーとして使用されるものが用いられる。ティシュー紙は、クレープ紙又は薄葉紙とも呼ばれている。
得られる不織布の風合いが低下する。
また、インキを含有するアクリル樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂をティシュー紙4に塗布して模様を形成させた後、加熱してインキをティシュー紙の表面に固着させてもよい。
本発明の不織布の目付は、好ましくは45〜75g/m2であり、更に好ましくは55〜65g/m2である。
本発明のウェットティッシュは、上述した本発明の不織布100質量部に対し、液体が好ましくは200〜400質量部含浸されている。上記液体の含浸量は、更に好ましくは、不織布100質量部に対し、250〜350質量部である。液体の含浸量が、不織布100質量部に対して250質量部未満であると湿り気不足が発生する場合があり、一方、350質量部を超えると、拭き取り面における水残りが発生する場合がある。
上記液体としては、例えば、パラベン、プロピレングリコール、抗菌剤を含む水溶液が挙げられる。
ティシュー紙(目付:20g/cm2)の表面に模様を印刷した。印刷は、水性アクリル系エマルジョン型樹脂(造膜性エマルジョン樹脂)、アルカリ可溶型水性インキ、無機顔料、有機顔料、添加剤からなるインキを用いフレキソ印刷にて行い、表面にオレンジ色及び緑色でフルーツやカップの模様が形成されたティシュー紙を得た。
一方、レーヨン(繊度:1.7dtex、繊維長:40mm)70質量%、ポリエチレンテレフタレート(繊度:1.4dtex、繊維長:44mm)30質量%からなる繊維を用い、カード機にてウェブを形成した。次いで、該繊維を、高速水流噴射法により、噴射する水流の圧力を60kg/cm2として、中層に上述のようにして得られた、着色模様が形成されたティシュー紙を挿入し、表層及び裏層の目付が15g/cm2であり、中層に着色模様が形成されたティシュー紙が介在されたスパンレース不織布を製造した。
不織布をMD方向及びCD方向について、それぞれ170×50cmにカットして試料とした。試料を5枚用意し、測定条件を下記の通り設定して測定を行った。
(1)チャック間距離:100mm
(2)引張速度:300m/分
最大荷重点を引っ張り強度とした。また、最大荷重がかかった時の伸度を引っ張り伸度とした。結果を表1に示す。表1に示す数字は、5枚の測定値の平均値である。
(1)見栄え、風合い
見栄え、風合いは官能評価により評価を行った。20〜50代の男性50名及び女性50名の合計100名に、ウェットティッシュの見栄え、風合いに官能評価をさせた。下記評価基準に従って採点を行った。また、見栄え、風合いについての官能評価に併せて、総合的な評価も行った。
2 やや良い
3 どちらでもない
4 やや悪い
5 大変悪い
次いで、100名の採点について平均点を算出し、下記評価基準に従って評価を行った。
○:平均点が4点以上である。
△:平均点が2点以上4点未満である。
×:平均点が2点未満である。
表層及び裏層を構成する繊維として、実施例1で用いたレーヨン90質量%、及び実施例1で用いたポリエチレンテレフタレート10質量%からなる繊維を用い、表層及び裏層の目付を25g/m2とし、薬液の含浸量を、不織布100質量部に対して300質量部とした以外は、実施例1と同様に操作を行い、ウェットティッシュを得た。
得られたウェットティッシュの評価を実施例1と同様にして行った。その評価結果を表1に示す。
表層及び裏層を構成する繊維として、実施例1で用いたレーヨン30質量%、及び実施例1で用いたポリエチレンテレフタレート70質量%からなる繊維を用い、表層及び裏層の目付を20g/m2とし、薬液の含浸量を、不織布100質量部に対して300質量部とした以外は、実施例1と同様に操作を行い、ウェットティッシュを得た。
得られたウェットティッシュの評価を実施例1と同様にして行った。その評価結果を表1に示す。
表層及び裏層を構成する繊維として、実施例1で用いた繊維を用い、表層及び裏層の目付を35g/m2とし、薬液の含浸量を、不織布100質量部に対して300質量部とした以外は、実施例1と同様に操作を行い、ウェットティッシュを得た。
得られたウェットティッシュの評価を実施例1と同様にして行った。その評価結果を表1に示す。
表層及び裏層を構成する繊維として、実施例1で用いた繊維を用い、表層及び裏層の目付を20g/m2とし、薬液の含浸量を、不織布100質量部に対して200質量部とした以外は、実施例1と同様に操作を行い、ウェットティッシュを得た。
得られたウェットティッシュの評価を実施例1と同様にして行った。その評価結果を表1に示す。
表層及び裏層として、目付が25g/m2のティシュー紙を用い、中層の着色模様入りティシュー紙として、実施例1で用いたティシュー紙を用い、表層、中層及び裏層をエンボス加工により接着してシートを得た。得られたシート100質量部に対し、実施例1で用いた薬液200質量部を含浸させ、ウェットティッシュを得た。
表層及び裏層を構成する繊維として、実施例1で用いた繊維を用い、表層及び裏層の目付を15g/m2とし、薬液の含浸量を、不織布100質量部に対して300質量部とし、ティシュー紙の目付を40g/m2とした以外は、実施例1と同様に操作を行い、ウェットティッシュを得た。
得られたウェットティッシュの評価を実施例1と同様にして行った。その評価結果を表1に示す。
繊維として、実施例1で用いたレーヨン60質量%、実施例1で用いたポリエチレンテレフタレート20質量%、及び熱融着繊維(ポリプロピレン−ポリエチレン共重合体)20質量%からなる繊維を用い、実施例1と同様に操作を行い目付が30g/cm2のスパンレース不織布を製造した。得られたスパンレース不織布の表面に、実施例1でティシュー紙に行った操作と同様に操作を行い、模様を印刷した。
2 表層
3 裏層
4 ティシュー紙
Claims (6)
- 表層及び裏層の間に、少なくとも一方の面に着色模様が形成されているティシュー紙が中層として介在された3層構造の不織布であって、
MD方向の引張強度が35N/50mm以上であり、CD方向の引張強度が5N/50mm以上であり、MD方向の引張伸度が5〜60%であり、かつCD方向の引張伸度が50〜150%である不織布。 - スパンレース不織布の製造工程中で、中層に、少なくとも一方の面に着色模様が形成されたティシュー紙を挿入し、高圧水流を噴射して製造された、請求項1に記載の不織布。
- 上記表層及び裏層の繊維組成が、親水性繊維が60〜100質量%であり、疎水性繊維が0〜40質量%である、請求項1又は2に記載の不織布。
- 上記表層の目付及び上記裏層の目付の合計が60g/m2以下であり、中層のティシュー紙の目付が30g/m2以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の不織布。
- 調理時又は食事の際に使用されるシート素材として用いられる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の不織布。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の不織布100質量部に対し、液体を200〜400質量部含浸させた、ウェットティッシュ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003360628A JP4545414B2 (ja) | 2003-10-21 | 2003-10-21 | 不織布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003360628A JP4545414B2 (ja) | 2003-10-21 | 2003-10-21 | 不織布 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005126834A true JP2005126834A (ja) | 2005-05-19 |
JP4545414B2 JP4545414B2 (ja) | 2010-09-15 |
Family
ID=34640883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003360628A Expired - Fee Related JP4545414B2 (ja) | 2003-10-21 | 2003-10-21 | 不織布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4545414B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007082774A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Livedo Corporation | ケアシート包装物品およびケアセット |
CN106455794A (zh) * | 2014-06-24 | 2017-02-22 | 株式会社黛怡茜 | 化妆用片材 |
KR20180007338A (ko) * | 2016-07-12 | 2018-01-22 | 심희영 | 그립감 및 세척력이 우수한 물티슈 및 그 제조방법 |
JP2018090938A (ja) * | 2016-12-04 | 2018-06-14 | 智宏 澁木 | 生地 |
WO2022163980A1 (ko) * | 2021-01-28 | 2022-08-04 | 도레이첨단소재 주식회사 | 신축성 부직포, 신축성 부직포의 제조방법 및 신축성 부직포를 포함하는 물품 |
-
2003
- 2003-10-21 JP JP2003360628A patent/JP4545414B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007082774A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Livedo Corporation | ケアシート包装物品およびケアセット |
CN106455794A (zh) * | 2014-06-24 | 2017-02-22 | 株式会社黛怡茜 | 化妆用片材 |
JPWO2015198933A1 (ja) * | 2014-06-24 | 2017-04-20 | 株式会社タイキ | 化粧用シート |
KR20180007338A (ko) * | 2016-07-12 | 2018-01-22 | 심희영 | 그립감 및 세척력이 우수한 물티슈 및 그 제조방법 |
KR102395045B1 (ko) | 2016-07-12 | 2022-05-09 | (주)우인기연 | 그립감 및 세척력이 우수한 물티슈 및 그 제조방법 |
JP2018090938A (ja) * | 2016-12-04 | 2018-06-14 | 智宏 澁木 | 生地 |
WO2022163980A1 (ko) * | 2021-01-28 | 2022-08-04 | 도레이첨단소재 주식회사 | 신축성 부직포, 신축성 부직포의 제조방법 및 신축성 부직포를 포함하는 물품 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4545414B2 (ja) | 2010-09-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9944047B2 (en) | Enhanced co-formed/meltblown fibrous web structure | |
US7789994B2 (en) | Clothlike non-woven fibrous structures and processes for making same | |
EP3317447B1 (en) | Enhanced co-formed/meltblown fibrous web structure and method for manufacturing | |
AU2003272428B2 (en) | Nonwoven products having a patterned indicia | |
JP5599544B2 (ja) | 少なくとも1つの吸収シートを含む美容用及び/または皮膚科用のパーソナルケア及び/またはクレンジング吸収製品 | |
US20180002848A1 (en) | Enhanced co-formed/meltspun fibrous web structure | |
JP4592516B2 (ja) | 液体含浸用皮膚被覆シートおよびその製造方法、ならびにそれを用いたフェイスマスク | |
US20080008853A1 (en) | Web comprising a tuft | |
JP4721788B2 (ja) | 積層不織布およびその製造方法 | |
WO2017106412A1 (en) | Fibrous structures comprising regions having different solid additive levels | |
JP4545414B2 (ja) | 不織布 | |
EP3317369A1 (en) | Enhanced co-formed/meltblown fibrous web structure | |
US20050106979A1 (en) | Personal care and surface cleaning article | |
WO2019131551A1 (ja) | 繊維不織布シート | |
JP2005211176A (ja) | 立体模様付使いすておしぼり | |
JP6956629B2 (ja) | 繊維不織布シート | |
JP7065604B2 (ja) | 繊維不織布シート | |
DE20310359U1 (de) | Waschlappen | |
JP7065607B2 (ja) | 繊維不織布シート | |
JP2022065416A (ja) | 衛生用品 | |
JPH05285083A (ja) | 吸水性拭き布及びその製造方法 | |
JP2022134470A (ja) | 積層不織布およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060118 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060317 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070123 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070326 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070313 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070525 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20070629 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100118 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100630 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4545414 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |