JP2022065416A - 衛生用品 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸水性、吸油性に優れ、濡れても破れ難く、かつ、柔らく風合いもよくて、対人用に使用しても肌を刺激することなく、また、対物用の水分、油分や汚れの拭き取りに使用しても破れることなく拭き取ることができ、使途が豊富なこと。【解決手段】衛生用品100は、繊維長が5mm以上、150mm以下の範囲内であるセルロース系繊維を50質量%以上含有し、目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内で、縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内である乾燥状態の不織布からなる不織布ドライシート1がポップアップ方式で取り出されるように容器10に収容されたものである。【選択図】図2

Description

本発明は、容器からポップアップ方式で不織布ドライシートが取り出される衛生用品に関するもので、特に、濡れても破れ難く、かつ、柔らかくて風合いもよく、対人用及び対物用の広範囲な用途に使用できる衛生用品に関するものである。
従来、手や顔周りの拭き取り、鼻かみ用途等として汚れ等を拭き取ったり包んだり、或いは、小物等を包んだりするのに用いられ、日常生活に広く普及しているものに、ティシューペーパーがある。しかし、ティシューペーパーは、一般的に、パルプ繊維を抄紙しクレープを施した2枚(2プライ)または3枚(3プライ)で1組の薄葉紙を重ねてなるものであるから、吸水性、吸油性があるも、湿潤強度(ウェット強度)が極めて低く、吸水し濡れると強度が不足して破れたり裂けたりしやすく、また、繊維が抜け落ちやすい。このため、多量の水分、油分の拭き取りや湿潤状態での汚れの拭き取りや化粧用途には不向きであった。
また、ティシューペーパーとは別に、手や顔周りの汚れの拭き取りや、身の回りの物品等の汚れの拭き取り用途等として使用されているものに、主に合成繊維からなる不織布に水及びアルコールや次亜塩素酸ナトリウム等の防腐剤等を含ませてなるウエットティシューがある。不織布からなるウエットティシューでは、湿潤強度を高めているも、既に水分を多く含んだ状態にあることから、水分や油分の吸水性・吸油性に欠け、多量の水分や油分の拭き取りには不向きである。当然、別途、除菌等の目的でアルコール等の消毒液を含ませたり、化粧用途等の目的で化粧液を含ませたりして使用するものでもない。また、水分を含むウエットティシューでは細菌やカビ等の微生物の繁殖を防止するための防腐剤を含むことから、人によっては肌への負担が懸念される。更に、水分を蒸発させないために、気密性のある容器または袋体で収容し密閉する必要があることから、プラスチック資材を使用せざるを得ず、高価にもなる。そのうえ、水分の蒸発を防止するため、ウエットティシューを取り出す都度、蓋やシールの開閉が必要であり、ウエットティシューを取り出す操作の手軽さ、利便性に欠ける。更に、薬液が含まれているから輸送等の物流時において重くて嵩張る。加えて、プラスチック包装の使用では、近年の環境問題による脱プラスチックの動き、トレンドに対応できないでいる。
更に、台所周り(食品調理周り)、例えば、食器、調理台等の水分、油分の拭き取りや、野菜の水切り、油きり等の濾過、吸油等での用途で布巾の代替品として使い捨て使用されるものに、例えば、特許文献1で示すようなキッチンタオルまたはキッチンペーパーがある。
特開2016-135225号公報
しかしながら、キッチンタオルまたはキッチンペーパーは、台所で布巾の代替品としての使用感を得るために、厚手に形成されるものであり、そこに、人の肌における汚れの拭き取り、化粧用途等しての使用を想定した柔らかさ、ソフト感といった風合いは備えられていないものである。
そこで、本発明は、吸水性、吸油性に優れ、濡れても破れ難く、かつ、柔らく風合いもよくて、対人用に使用しても肌を刺激することなく、また、対物用の水分、油分や汚れの拭き取りに使用しても破れることなく拭き取ることができ、使途が豊富な衛生用品の提供を課題とするものである。
請求項1の発明の衛生用品は、繊維長が5mm以上、150mm以下の範囲内、好ましくは、好ましくは、6mm以上、150mm以下の範囲内、より好ましくは、10mm以上、130mm以下の範囲内である短繊維のセルロース系繊維が50質量%以上、100質量%以下の範囲内で配合され、縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内であり、目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内である乾燥状態の不織布からなる複数枚の不織布ドライシートが、上面部に形成された取出口からポップアップ方式で取り出されるように折り重ねられて容器に収容されてなるものである。
上記不織布ドライシートの不織布とは、天然繊維、化学繊維等を織らずに、化学的或いは物理的方法によって結合する布地であり、例えば、スパンレース不織布、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布、SMMS不織布、ケミカルボンド不織布、エアスルー不織布、エアレイド不織布、ポイントボンド不織布、ニードルパンチ不織布等が使用でき、所望とする特性等に応じて選択される。
上記不織布ドライシートの不織布を構成する繊維長が5mm以上、150mm以下の範囲内であるセルロース系繊維としては、例えば、コットン等の天然繊維や、レーヨン、キュプラ、等の再生セルロース繊維や、アセテート繊維等の半合成セルロース繊維等の植物繊維が使用され、パルプ繊維を含まないものである。
上記セルロース系繊維は、50質量%以上、100質量%以下の範囲内、好ましくは、60質量%以上、100質量%以下、更に好ましくは、65質量%以上、100質量%以下の範囲内で配合される。
上記不織布ドライシートの不織布は、セルロース系繊維が50質量%以上配合されていれば、合成繊維との組み合わせであってもよい。セルロース系繊維と組み合わせられる合成繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリブチレンテレフタレート(PTT)、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート等のポリエステル系繊維、ポリスチレン繊維、ナイロン繊維等のポリアミド系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリウレタン繊維、ビニロン繊維、アクリル繊維等のポリアクリルニトリル系繊維、ポリ塩化ビニル繊維等が使用される。
上記不織布ドライシートの不織布は、その目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内、好ましくは、20g/m2以上、45g/m2以下、より好ましくは、25g/m2以上、40g/m2以下の範囲内のものが使用される。
ここで、上記乾燥状態(ドライ状態)とは、水分が浸透、付与された湿潤状態(ウェット状態)ではなく、水分の保持が不織布を構成する繊維の公定水分率の範囲内の状態であるものである。なお、不織布ドライシートの公定水分率は、例えば、5~10%、好ましくは、6~9%の範囲内である。
そして、上記不織布ドライシートは、その縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内であり、ポップアップ方式で取り出されるように折り重ねられて容器に収容されているものである。
上記ポップアップ方式で取り出されるように折り重ねられて容器に収容とは、容器の取出口から1枚のシートを取り出した時点で、それに追随して後続のシートが取り出し口から出るように、即ち、連続的に1枚ずつシートが取出口から取り出せるように、各シートがV字状(2つ折り)またはZ状(3つ折り)に折られ、隣接するシート同士が互い違いにかみ合うように折重ねられて容器に収容されていることを意味する。
また、上記容器は、その中に積層して収容された不織布ドライシートを取出す取出口を上面部に有するものであり、紙製の箱状からなるものであってもよいし、プラスチック製の袋状またはアルミ等の金属がラミネートされたプラスチック製の袋状のものであってもよい。
上記取出口は、例えば、上面部において取出口の形状に沿って入れた切取線(切込線)で囲まれた領域を切取線に沿って切り取る(切り離す)ことにより上面部に形成されるものである。或いは、上面部において取出口の形状に沿って周囲切取線(切込線)及び折線を入れ、更に、それらで囲まれた領域を2分する中央切取線を入れ、周囲切取線及び中央切取線に沿った切断及び折線に沿って折筋を付すことで周囲切取線(切込線)及び折線で囲まれた領域を分割して観音開き状に開けることにより上面部に形成されるものである。切取線(切込線)で囲まれた領域の全体を一体に切り取る(切り離す)ことで上面部に取出口を形成するものであってもよいし、部分的に切り取り(切り離し)、一部分が上面部に接続した状態で開いて取出口を形成するものであってもよい。前記取出口の開口形状は、例えば、略菱形状、略長方形、略楕円形、略六角形等の何れであってもよい。
請求項2の発明の衛生用品の前記不織布ドライシートは、スパンレース不織布からなるものである。
上記スパンレース不織布とは、高圧のジェット水流でセルロース系繊維等を絡み合わせて結合したもの、即ち、水流絡合処理でウェブ結合されたものである。
請求項3の発明の衛生用品の前記不織布ドライシートは、その厚み寸法が、0.2mm以上、0.5mm以下の範囲内、好ましくは、0.25mm以上、0.45mm以下、より好ましくは、0.25mm以上、0.4mm以下であるものである。
ここで、上記厚み寸法は、JIS L 1913(2010)の厚さ測定のA法に準拠して測定したものである。
請求項4の発明の衛生用品は、繊維長が5mm以上、150mm以下の範囲内、好ましくは、好ましくは、6mm以上、150mm以下の範囲内、より好ましくは、10mm以上、130mm以下の範囲内である短繊維のセルロース系繊維が50質量%以上、100質量%以下の範囲内で配合され、縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内であり、目付量が50g/m2以上、90g/m2以下の範囲内で厚み寸法が、0.4mm以上、0.8mm以下の範囲内であり、水流交絡により形成された凹凸模様を有する乾燥状態のスパンレース不織布からなる複数枚の不織布ドライシートが、上面部に形成された取出口からポップアップ方式で取り出されるように折り重ねられて容器に収容されてなるものである。
上記不織布ドライシートのスパンレース不織布とは、高圧のジェット水流でセルロース系繊維等を絡み合わせて結合したもの、即ち、水流絡合処理でウェブ結合されたものである。
上記不織布ドライシートのスパンレース不織布を構成する繊維長が5mm以上、150mm以下の範囲内であるセルロース系繊維としては、例えば、コットン等の天然繊維や、レーヨン、キュプラ、等の再生セルロース繊維や、アセテート繊維等の半合成セルロース繊維等の植物繊維が使用され、パルプ繊維を含まないものである。
上記セルロース系繊維は、50質量%以上、100質量%以下の範囲内、好ましくは、60質量%以上、100質量%以下、更に好ましくは、65質量%以上、100質量%以下の範囲内で配合される。
上記不織布ドライシートのスパンレース不織布は、セルロース系繊維が50質量%以上配合されていれば、合成繊維との組み合わせであってもよい。セルロース系繊維と組み合わせられる合成繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリブチレンテレフタレート(PTT)、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート等のポリエステル系繊維、ポリスチレン繊維、ナイロン繊維等のポリアミド系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリウレタン繊維、ビニロン繊維、アクリル繊維等のポリアクリルニトリル系繊維、ポリ塩化ビニル繊維等が使用される。
上記不織布ドライシートのスパンレース不織布は、その目付量が50g/m2以上、90g/m2以下の範囲内、好ましくは、50g/m2以上、85g/m2以下、より好ましくは、55g/m2以上、85g/m2以下の範囲内のものが使用される。
そして、上記乾燥状態(ドライ状態)とは、水分が浸透、付与された湿潤状態(ウェット状態)ではなく、水分の保持が不織布を構成する繊維の公定水分率の範囲内の状態であるものである。なお、不織布ドライシートの公定水分率は、例えば、5~10%、好ましくは、6~9%の範囲内である。
また、上記不織布ドライシートのスパンレース不織布は、その厚み寸法が、0.4mm以上、0.8mm以下の範囲内、好ましくは、0.4mm以上、0.75mm以下、より好ましくは、0.45mm以上、0.75mm以下であるものである。
ここで、上記厚み寸法は、JIS L 1913(2010)の厚さ測定のA法に準拠して測定したものである。
そして、上記不織布ドライシートのスパンレース不織布の水流絡合により凹凸模様の形成は、スパンレース不織布を構成する繊維同士を結合する際の水流絡合のときに、所定模様のネット上で繊維ウェブの繊維を水流交絡させたことで、繊維密度が相対的に高い部分と低い部分とで形成される所定の凹凸模様(パターン)が付されていることを意味する。
上記不織布ドライシートは、その縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内であり、ポップアップ方式で取り出されるように折り重ねられて容器に収容されているものである。
上記ポップアップ方式で取り出されるように折り重ねられて容器に収容とは、容器の取出口から1枚のシートを取り出した時点で、それに追随して後続のシートが取り出し口から出るように、即ち、連続的に1枚ずつシートが取出口から取り出せるように、各シートがV字状(2つ折り)またはZ状(3つ折り)に折られ、隣接するシート同士が互い違いにかみ合うように折重ねられて容器に収容されていることを意味する。
そして、上記容器は、その中に積層して収容された不織布ドライシートを取出す取出口を上面部に有するものであり、紙製の箱状からなるものであってもよいし、プラスチック製の袋状またはアルミ等の金属がラミネートされたプラスチック製の袋状のものであってもよい。
上記取出口は、例えば、上面部において取出口の形状に沿って入れた切取線(切込線)で囲まれた領域を切取線に沿って切り取る(切り離す)ことにより上面部に形成されるものである。或いは、上面部において取出口の形状に沿って周囲切取線(切込線)及び折線を入れ、更に、それらで囲まれた領域を2分する中央切取線を入れ、周囲切取線及び中央切取線に沿った切断及び折線に沿って折筋を付すことで周囲切取線(切込線)及び折線で囲まれた領域を分割して観音開き状に開けることにより上面部に形成されるものである。切取線(切込線)で囲まれた領域の全体を一体に切り取る(切り離す)ことで上面部に取出口を形成するものであってもよいし、部分的に切り取り(切り離し)、一部分が上面部に接続した状態で開いて取出口を形成するものであってもよい。前記取出口の開口形状は、例えば、略菱形状、略長方形、略楕円形、略六角形等の何れであってもよい。
請求項5の発明の衛生用品の前記容器からの前記不織布ドライシートの引き出し方向は、前記不織布の機械方向(MD方向)であるものである。
上記機械方向(MD方向)とは、不織布製造における不織布の機械方向(搬送方向)を意味する。
請求項6の発明の衛生用品の前記不織布ドライシートは、前記MD方向と前記MD方向に対して直角なCD方向の乾燥状態での破断伸長率(%)の比率が、MD/CD=0.15~0.8の範囲内、好ましくは、MD/CD=0.15~0.4の範囲内、更に、好ましくは、MD/CD=0.15~0.3の範囲内であるものである。
上記破断伸長率(%)は、JIS L 1913(2010)の「一般不織布試験方法」の「6.3引張強さ及び伸び率」に準拠して測定(測定条件:試料幅50mm、掴み間隔200mm、引張速度10mm/分)した引張時の伸び率、即ち、破断伸度である。なお、上記CD方向は、MD方向に対して直角方向を意味する。
請求項7の発明の衛生用品の前記容器は、紙製の直方体状または立方体状の箱型のものである。
請求項8の発明の衛生用品の前記容器の前記取出口は、直方体状とされた前記容器の長手方向に長く形成され、その長手方向の中央部側で前記長手方向に長く形成された開口面積の広い開口広部と前記開口広部の前記長手方向の各端部から連続して前記開口広部よりも前記長手方向に短く形成された開口面積が小さい1対の開口狭部とからなり、前記開口広部と前記開口狭部との間で前記長手方向に対して略直角な幅が部分的に狭くなったくびれ形状を呈し、前記取出口が形成された前記上面部は、前記開口広部及び前記開口狭部の間で前記取出口のその長手方向に対して略直角な幅方向で対向する開口周縁にそれぞれ突設され互いに対向する方向に延びた各1対の鋭角突起部を有し、前記1対の鋭角突起部は、前記取出口の長手方向の各端部側の前記開口広部及び前記開口狭部の間で前記くびれ形状を形成する互いに隣接する2辺を有して前記2辺の交差する角度θが0°<θ<90°の範囲内であるものである。
ここで、上記取出口は、その長手方向の中央部側で前記長手方向に長く形成され開口面積の広い開口広部と前記開口広部の前記長手方向の各端部から連続し前記開口広部よりも前記長手方向に短く形成されて開口面積が小さい1対の開口狭部とからなり、前記開口広部と前記各開口狭部との間で取出口の長手方向に対して直角な略幅方向が部分的に狭くなったくびれ形状を呈するものである。
上記開口広部と各開口狭部は、取出口の長手方向における長さが、開口広部の方が長く、開口狭部の方が短いものであり、また、開口面積が、開口広部の方が広く、開口狭部の方が狭いものであり、それら開口長さの長短及び開口面積の大小は、開口広部と開口狭部の比較での相対的なものである。
即ち、上記取出口は、開口長さが長く及び開口面積が広い1つの開口広部と、その開口広部の長手方向端部の両側に形成され開口長さが短く開口面積が狭い2つの開口狭部とからなり、取出口の長手方向の端部側の開口広部及び各開口狭部の間で部分的に開口幅が狭くなったくびれが形成されたものである。
そして、このようなくびれ状の取出口が形成された上面部は、取出口のその長手方向に対して略直角方向の幅方向で対向する開口周縁の両方に突設され互いに対向する方向に延びた1対の鋭角突起部を有するものである。
ここで、上記1対の鋭角突起部は、前記取出口の長手方向の各端部側で前記くびれに対応する2個所ずつ設けられ、各鋭角突起部は、前記取出口の前記開口広部及び前記開口狭部の間で前記くびれ形状を形成する互いに隣接する2辺を有し、前記2辺の交差する角度θが0°<θ<90°の範囲内、好ましくは、好ましくは、5°<θ<90°の範囲内、より好ましくは、10°<θ<80°の範囲内、更に好ましくは、20°<θ<70°の範囲内であるものである。この鋭角突起部の隣接する2辺は略V字状に鋭利に交差していることまでは要求されず、略U字状に面取りされた形状であってもよい。
請求項1の発明に係る衛生用品によれば、繊維長が5mm~150mmの範囲内であるセルロース系繊維が50質量%以上配合され、目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内で、縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内である乾燥状態の不織布からなる不織布ドライシートが、ポップアップ方式で取り出されるように複数枚が折り重ねられて容器に収容されたものである。
この請求項1の発明に係る衛生用品によれば、乾燥状態の不織布からなる不織布ドライシートを用いたものであり、また、その不織布ドライシートを構成する繊維の50質量%以上が親水性の高いセルロース系繊維であるから、吸水性及び吸収性に優れる。
そして、繊維長が5mm~150mmの範囲内である親水性の高いセルロース系繊維が50質量%以上含まれているうえ、その目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内の不織布であるから、薄くても、濡れたときに破れ難く、また、濡れても柔らかくて風合いもよく、更に、適度な伸びもある。よって、手や顔周りの拭き取り、鼻かみ用途等として汚れ等を拭き取ったり化粧用途で使用したりする対人用途でも肌に負担をかけず、刺激しない。特に、繊維長が5mm~150mmの範囲内であるセルロース系繊維を50質量%以上含み目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内の不織布では、ティシューペーパーに比べ、吸水した液分の拡散性を抑えることができる。即ち、吸水した液分の面方向への広がり、滲みを抑えることができる。このため、鼻かみ用途や手や顔周りの水分等の拭き取り用途で使用したときに、シートに滲んだ液分がシートを持つ手に触れるときの不快感を軽減することが可能となる。更に、吸水性及び吸収性に優れ、かつ、濡れても破れずに柔軟性があるから、対物用の水分や油分の汚れを効果的に拭き取ることができる。
こうして、不織布ドライシートは、吸水性、吸油性に優れ、濡れても破れ難く、かつ、柔らかくて風合いもよいから、容器から取り出したままの不織布のドライ状態で、対人用途として手や顔周りの拭き取り、鼻かみ用途等として汚れや水分等を拭き取ったり、対物用途として雑貨、食卓等のテーブル、小物、台所、電化製品等の汚れや多量の水分等を拭き取ったりすることもできるし、水或いは所望の化粧液や薬液等に濡らしたウェット状態で、対人用途として手や顔周りの皮脂汚れ等を拭き取ったり、メイク落とし、パック、フェイスマスク等の化粧用途に使用したり、対物用途として雑貨、食卓等のテーブル、小物、台所、電化製品等の汚れを拭き取ったりすることもでき、ドライ状態及びウェット状態での対物用及び対人用の幅広い用途に使用でき使途が豊富である。
また、目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内で縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内である不織布ドライシートを容器に収容し、ポップアップ方式で取り出すものであるから、不織布ドライシートが軽くて片手でも取り出しやすく、また、濡れた手でもシートを破断することなく取り出すことができ、利便性が高い。更に、乾燥状態の不織布シートであるから、密閉自在なプラスチック資材の容器に限定されない。
請求項2の発明の衛生用品によれば、前記不織布ドライシートは、スパンレース不織布であるから、高圧水流により繊維同士を水流絡合させたものであり、バインダを使用せずに2次元的、3次元的に結合させたものである。よって、衛生的であり、また、ソフトで嵩高く柔軟性に富み、更にCD方向の伸びが良い。したがって、請求項1に記載の効果に加えて、対人用途でも肌を刺激せず、肌当たり、肌触り、使い心地、快適性が向上する。また、高い柔軟性と適度な伸びにより、対人用途でも対物用途でも、汚れを拭き取りやすい。
請求項3の発明の衛生用品によれば、前記不織布ドライシートは、厚み寸法が、0.2mm~0.5mmの範囲内であるから、柔軟性に優れ、ドレープ感やしなやかさがでる。よって、請求項1または請求項2に記載の効果に加えて、対人用途での肌当たり、肌触り等の使用感に優れる。また、ポップアップ方式に折り曲げて重ねあわせるときも、折曲げやすいので、シートの嵩高性を損なうことなく容器に高充填が可能である。
請求項4の発明に係る衛生用品によれば、繊維長が5mm~150mmの範囲内であるセルロース系繊維が50質量%以上配合され、目付量が50g/m2以上、90g/m2以下の範囲内で厚み寸法が、0.4mm以上、0.8mm以下の範囲内であり、水流交絡により形成された凹凸模様を有する縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内である乾燥状態のスパンレース不織布からなる不織布ドライシートが、ポップアップ方式で取り出されるように複数枚が折り重ねられて容器に収容されたものである。
この請求項4の発明に係る衛生用品によれば、乾燥状態の不織布からなる不織布ドライシートを用いたものであり、また、その不織布ドライシートを構成する繊維の50質量%以上が親水性の高いセルロース系繊維であるから、吸水性及び吸収性に優れる。
また、不織布ドライシートが、スパンレース不織布であるから、高圧水流により繊維同士を水流絡合させたものであり、バインダを使用せずに2次元的、3次元的に結合させたものである。よって、衛生的であり、また、ソフトで嵩高く柔軟性に富み、更にCD方向の伸びが良い。したがって対人用途でも肌を刺激せず、肌当たり、肌触り、使い心地、快適性が向上する。また、高い柔軟性と適度な伸びにより、対人用途でも対物用途でも、汚れを拭き取りやすい。
特に、繊維長が5mm~150mmの範囲内である親水性の高いセルロース系繊維が50質量%以上含まれているうえ、その目付量が50g/m2以上、90g/m2以下の範囲内で水流交絡により形成された凹凸模様を有するスパンレース不織布であるから、薄くても、濡れたときに破れ難く、また、濡れても柔らかくて風合いもよく、更に、適度な伸びもある。よって、手や顔周りの拭き取り、鼻かみ用途等として汚れ等を拭き取ったり化粧用途で使用したりする対人用途でも肌に負担をかけず、刺激しない。特に、繊維長が5mm~150mmの範囲内であるセルロース系繊維を50質量%以上含み目付量が50g/m2以上、90g/m2以下の範囲内の不織布では、ティシューペーパーに比べ、吸水した液分の拡散性を抑えることができる。即ち、吸水した液分の面方向への広がり、滲みを抑えることができる。このため、鼻かみ用途や手や顔周りの水分等の拭き取り用途で使用したときに、シートに滲んだ液分がシートを持つ手に触れるときの不快感を軽減することが可能となる。更に、吸水性及び吸収性に優れ、かつ、濡れても破れずに柔軟性があるから、対物用の水分や油分の汚れを効果的に拭き取ることができる。
こうして、不織布ドライシートは、吸水性、吸油性に優れ、濡れても破れ難く、かつ、柔らかくて風合いもよいから、容器から取り出したままの不織布のドライ状態で、対人用途として手や顔周りの拭き取り、鼻かみ用途等として汚れや水分等を拭き取ったり、対物用途として雑貨、食卓等のテーブル、小物、台所、電化製品等の汚れや多量の水分等を拭き取ったりすることもできるし、水或いは所望の化粧液や薬液等に濡らしたウェット状態で、対人用途として手や顔周りの皮脂汚れ等を拭き取ったり、メイク落とし、パック、フェイスマスク等の化粧用途に使用したり、対物用途として雑貨、食卓等のテーブル、小物、台所、電化製品等の汚れを拭き取ったりすることもでき、ドライ状態及びウェット状態での対物用及び対人用の幅広い用途に使用でき使途が豊富である。
また、目付量が50g/m2以上、90g/m2以下の範囲内で縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内である不織布ドライシートを容器に収容し、ポップアップ方式で取り出すものであるから、不織布ドライシートが軽くて片手でも取り出しやすく、また、濡れた手でもシートを破断することなく取り出すことができ、利便性が高い。加えて、不織布ドライシートの厚み寸法が、0.4mm~0.8mmの範囲内であるから、使用時にコシがあって手で把持する使用感がよく、手で操作する操作性が良い。
更に、乾燥状態の不織布シートであるから、密閉自在なプラスチック資材の容器に限定されない。
請求項5の発明の衛生用品によれば、前記容器の前記取出口から取出される前記不織布ドライシートの引き出し方向は、前記不織布の機械方向(MD方向)であるから、請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の効果に加えて、シートを取り出すときに伸び難くてシートが取り出しやすく、シートの嵩高性、強度を損なうことなく取り出すことができる。
請求項6の発明の衛生用品によれば、前記不織布ドライシートは、前記MD方向と前記MD方向に対して直角なCD方向の破断伸長率の比率が、MD/CD=0.15~0.8の範囲内であるから、請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の効果に加えて、シートの適度な伸長による柔らかさと取り出しやすさを両立できる。より好ましくは、MD/CD=0.15~0.4の範囲内、更に、好ましくは、MD/CD=0.15~0.3の範囲内であれば、対人に対する風合いに優れるものとなる。
請求項7の発明の衛生用品によれば、前記容器は、紙製の箱型であり、プラスチッ製でないから、請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の効果に加えて、前記容器のプラスチックによる環境負荷の恐れがない。
請求項8の発明の衛生用品によれば、その上面部に形成した取出口は、その長手方向の中央側で前記長手方向に長く形成された開口面積の広い開口広部とその長手方向の両端部側に形成された開口面積の狭い1対の開口狭部とを有し、前記開口広部と前記各開口狭部の間で前記取出口の長手方向に対して略直角方向の幅を狭くしたくびれ形状を呈しており、前記上面部には前記取出口の長手方向の各端部側で前記開口広部と前記開口狭部との間で前記くびれ形状を形成する互いに隣接する2辺の交差する角度θが0°<θ<90°の範囲内であり、前記取出口のその長手方向に対して略直角な幅方向で対向する開口周縁にそれぞれ突設され互いに対向する方向に延びた各1対の鋭角突起部を有する。
したがって、その上面部においてシートが取り出される取出口の長手方向の両端部側で取出口の長手方向に対して略直角な幅を部分的に狭くした取出口のくびれた形状を形成する各1対の鋭角突起部を設けたことにより、シートが取出口から取り出されるときにその鋭角突起部にシートが接触し、鋭角突起部によってシートにその動きに対する摩擦(抵抗)が生じる。特に、鋭角突起部は、取出口の長手方向に対して略直角な幅方向で互いに対向する1対とし、かつ、取出口の長手方向の両端部で設けて、合計4か所に形成されている。よって、請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載の効果に加えて、シートが何れの方向に引き出されても、何れかの鋭角突起部にシートが接触し、シートにその動きに対する摩擦(抵抗)が生じる。したがって、取出口から引き出した1枚(1プライ)または1組(複数プライ)のシートとそれに後続するシートが連なって(重なって)取り出される事態を防止でき、特に、収容したシートの残数が少なくなったときでも、何れかの鋭角突起部にシートが接触しシートの動きに対する摩擦(抵抗)が生じるから、箱内にシートが落ち込むのを防止できる。また、樹脂フィルムの貼付を必要としないことで、製造工程を簡略化できて製造コストも低減でき、また、破棄時に分別の手間の必要もない。
図1は本発明の実施の形態1に係る衛生用品の不織布ドライシートの積層状態を説明する斜視図である。 図2は本発明の実施の形態1に係る衛生用品の容器に収容された不織布ドライシートの引き出し方向を説明する斜視図である。 図3は本発明の実施の形態1に係る衛生用品の容器を説明する斜視図である。 図4は本発明の実施の形態1に係る衛生用品の容器の上面部にシートの取出口が形成された状態の斜視図である。 図5は本発明の実施の形態1に係る衛生用品の容器の上面部にシートの取出口が形成された状態を上から見た正面図である。 図6は本発明の実施の形態1に係る衛生用品の容器の変形例を説明する斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、各実施の形態において、同一の記号及び同一の符号は同一または相当する機能部分を意味し、各実施の形態相互の同一の記号及び同一の符号は、それら実施の形態に共通する機能部分であるから、ここでは重複する詳細な説明を省略する。
[実施の形態1]
まず、本発明の実施の形態1に係る衛生用品100について、図1乃至図5を参照して説明する。
本実施の形態1に係る衛生用品100は、図1に示すように、スパンレース不織布からなる不織布ドライシート1が1枚ずつ連続的に取り出せるように折り畳まれて積み重ねられた状態で箱状(カートン)またはフィルム包装の容器10に収容されてなるものであり、容器10の上面部11に形成された取出口210からスパンレース不織布からなる不織布ドライシート1がポップアップ方式で取り出されるものである。
本実施の形態1の不織布ドライシート1は、繊維長が5mm以上、150mm以下の範囲内、好ましくは、6mm以上、150mm以下の範囲内、より好ましくは、10mm以上、130mm以下の範囲内であるコットン等の天然繊維やレーヨン等の再生繊維等のセルロース系繊維(再生セルロース系繊維を含む)を50質量%以上、100質量%以下含むスパンレース不織布からなるものであり、好ましくは、セルロース系繊維の配合が60質量%~100質量%の範囲内、より好ましくは、70質量%~100質量%の範囲内のものである。このセルロース系繊維には、単糸繊度が、例えば、1.5~5dtexの範囲内のものが使用される。
繊維を高圧水流により交絡させたものであれば、セルロース系繊維とポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成繊維との複合(混合)であってもよく、例えば、セルロース系繊維と合成繊維の混綿のウェブに高圧水流を噴射してスパンレース処理したものであってもよいし、合成繊維のウェブとセルロース系繊維のウェブとを積層して水流絡合させたものであってもよい。なお、繊維のウェブ化は乾式であっても湿式であってもよく、また、パラレルウェブ、クロスウェブ、ランダムウェブ、エアレイの何れであってもよい。特に、繊維長が5~150mmの範囲内であるセルロース系繊維であれば、乾式でウェブを形成する場合であってもその乾式ウェブを形成する際のカード機を詰まらせず、生産性よく製造できる。なお、合成繊維のウェブとセルロース系繊維のウェブとを積層して水流絡合する場合には、セルロース系繊維のウェブが有限長さであるステープルで形成されたものであるの対し、合成繊維のウェブは、ステープルで形成されたものであるのに限定されず、スパンボンド法、メルトブロー法、フラッシュ紡糸法等の紡糸直結法により連続フィラメント(長繊維)からなるウェブであってもよい。
スパンレース不織布は、例えば、孔径(φ)が0.01mm~3mmの小さな孔(オリフィス)が0.3~2mmの間隔で設けられたノズルから高圧、例えば、1×106~1.5×107Pa程度の水流をウェブの繊維に噴射(ウォータジェット)して、水圧でウェブ内の繊維を2次元的、3次元的に一体に交絡させることにより、バインダ(接着剤)を用いることなく繊維同士が強固に結合されたものである。なお、ウォータージェットによる水流絡合処理は、ウェブの片面のみジェット噴流を施したものであってもよいし、表裏の両面で施したものであってもよい。片面のみであっても、後述する目付量であれば、表裏で繊維の粗さに大きな相違は生じ難い。
こうしたスパンレース不織布からなる不織布ドライシート1によれば、嵩高性及び柔軟性がありソフトな手触り感、即ち、しなやかで柔らかい風合いが得られ、バインダ(接着剤)を使用しないから人体に対しても衛生的に安心であり、更に、繊維の親水性及び繊維間の隙間によって水分等の吸水性や吸水速度も良いものとなる。特に、親水性繊維であるセルロース系繊維(再生セルロース系繊維を含む)を50質量%以上含むことで、吸水性が高く、水分、液分の拭き取りに好適である。例えば、本実施の形態1の不織布ドライシート1においては、その保水率は、JIS L 1913(2010)の「一般不織布試験方法」の「6.9吸水性」に準拠した測定で600%以上、好ましくは、900%以上のものである。加えて、コシがあるから、手で保持したときの使用感にも優れる。また、セルロース系繊維を50質量%以上含むものであるから環境保全にも貢献できる。
ところで、スパンレース不織布の製造工程において、ウェブの繊維を高圧水流により交絡させたウェット状態のものは、例えば、乾燥ローラや、ヤンキードライヤ(熱板圧着方式)、エアースルードライヤ(熱風通気方式)等のドライヤ、ヒータ(空気中乾燥処理)等で乾燥された後、通常、その終端において巻取りロッドでロール状に巻き取られることで一連の不織布製造工程が完了し、その後、折加工工程等の加工工程に搬送される。
不織布製造工程後の折加工工程では、上述したように、ウェブの繊維を高圧水流により交絡させることで得られた乾燥状態のスパンレース不織布のロールが拡げられ、必要に応じて、カレンダー処理され、製品幅にスリットされた後、折板式やロータリーシリンダー式のインターフォルダ型またはマルチフォルダ型の折り機で、ポップアップ方式に折り畳まれながら複数枚が積み重ねられる。即ち、図1に示したように、スパンレース不織布からなる不織布ドライシート1は、略半分にV字に二つ折りされて、1枚ずつ左右対称に向い合わせられ、上位のシートの下片側が下位のシートの上辺と下辺の間に挟まれてようにし、隣接するシートが交互に会合するよう段違いで重ねられ積層される。
このとき、本実施の形態1では、後述するように、不織布ドライシート1の製造工程の流れ方向、即ち、機械方向(MD方向)を容器10におけるシート1の取出し方向に一致させるから、不織布ドライシート1の機械方向(MD方向)に対し直角な方向(CD方向)で折筋(折り畳み線)が入るよう半分に折られることになる。そして、本実施の形態1では、不織布ドライシート1は、1枚(1プライ)単位で折り重ねられたものである。
このように、互い違いに連続的に折り畳まれた不織布ドライシート1は、次に裁断工程にて裁断機でシート1の折筋(折り畳み線)に対し直角方向で所定の長さ寸法にカットされ、その後、収容工程にて箱型(カートン)またはフィルム包装の容器10に収容される。
ここでは、複数枚の不織布ドライシート1を折り重ねた状態で収容する容器10が紙製の箱型(カートン)であるものを例示し、箱型の容器10について、図1乃至図5を参照して説明する。
箱型の容器10は、例えば、300μm~650μm厚、好ましくは、350μm~600μm厚の木材パルプ、古紙、段ボール紙、コートボール紙等からなり、底面部(下面部)12と、その底面部12から立ち上がる側面部13と、側面部13の上に形成され底面部12と対向する上面部11とからなる直方体状に組み立てられたものである。即ち、木材パルプ、古紙、段ボール紙、コートボール紙等からなる厚紙を直方体の展開形状に打ち抜き、直方体状に組み立てる所定の折れ線やシートの取出口210を形成するための後述する所定の切取線22を入れたのち、所定の折れ線に沿って折曲げ、直方体状に組み立てられたものである。なお、木材パルプ、古紙、段ボール紙、コートボール紙等の厚紙は、例えば、その強度が、JISP8116-2000に準拠した引裂強度の測定で縦方向2500~3000mN、横方向3000~3500mN程度のものが使用される。
そして、直方体状に組み立てられた箱型の容器10の上面部11には、箱内に収容される不織布ドライシート1を取り出すための取出部21が形成されている。
ここで、取出部21は、上面部11に開口を形成するための切取線22の画成によりシート用ボックス10の長手方向に長く形成されたものであり、切取線22に沿った切り取り(切り離し)により開口して、箱内に収容されている不織布ドライシート1が取り出される取出口210を形成するものである。
切取線22は、手で切り離せるミシン目状であれば、ミシン目の形態は特に限定されず、1列の切れ目であってもよいし、並行する2列の切れ目であってもよいし、変形Y字型の切れ目(所謂、ジッパーと称されるミシン目)等であってもよい。部分的に、切れ目を波形状またはのこぎり状としたり、並行する長短の異なる2列の切れ目を千鳥状に配置したり、切れ目を鉤形に屈曲した形状にしたりしてもよい。そのような切れ目によれば、上面部11の取出部21を切り離して取出口210を形成したときの端縁は、凹凸状になる。したがって、不織布ドライシート1が接触して動いたとき(摺動したとき)の摩擦(抵抗)を大きくすることができる。また、少ない力で切断(裂開)しやすいものとなり、取出部21の全体を一体に切り取りやすく、切取り時の作業性、操作性を良くできる。
ここで、不織布ドライシート1が収容される箱型の容器10の一例を、図2乃至図5を参照して説明する。図2乃至図5に示した容器10の取出部21においては、その長手方向の両端部側がくびれた長尺形状を呈するものであり、取出部21を画成する切取線22に沿って取出部21の全体を上面部11から切り取る(切り離す)ことにより、長手方向の両端部側がくびれた長尺状の開口である取出口210が形成される。
そして、この取出口210は、長手方向の中央部側で長手方向に長く形成された開口面積の広い開口広部210Lと開口広部210Lの長手方向の端部から連続形成され開口広部210Lよりも長手方向の長さが短く開口面積が狭い1対の開口狭部210Sとを有し、開口広部210Lと開口狭部210Sと間で取出口210の長手方向に対する直角方向の幅が部分的に狭くなったくびれ形状を呈するものである。
詳細には、図2乃至図5に示した取出口210の開口広部210Lは、長手方向に長い1対の長辺220L1と、長辺220L1の両端部側でその長手方向に対し略直角方向に形成された各1対の短辺220L2とで囲まれた略矩形状を呈し、対向する長辺220L1側が外側に凸状に僅かに湾曲して、シート用カートン10の長手方向の中央部でその長手方向に対する幅が最も幅広く、長手方向の両端部側に向かって幅狭に形成されたものである。
また、取出口210の開口狭部210Sは、長辺220L1の両端部側の各1対の短辺220L2に対して所定の鋭角状に配置(斜交)し互いに幅方向で対向した1対の斜辺220S1と、1対の斜辺220S1に対して所定の鋭角状に配置(斜交)してそれら両端部間を連結した底辺220S2とで囲まれ、取出口210の長手方向の両端部側に向かって幅広に形成された略台形状を呈したものである。特に、図2乃至図5に示した開口狭部210Sは、底辺220S2の両端部側で各斜辺220S1と成す角(底角、内角)が等しく鋭角状の略等脚台形状である。
なお、これら開口広部210L及び開口狭部210Sからなる本実施の形態11の取出口210では、その長手方向の長さについて、各開口狭部210Sの長さLSと開口広部210Lの長さLLとの比率が、0.02≦LS/LL≦0.15の範囲内である。即ち、開口広部210Lの最大長LLに対し、各開口狭部210Sの最大長LSが、2%~15%の範囲内である。当該範囲内であれば、シート1が取り出しやすくなる。好ましくは、0.02≦LS/LL≦0.12の範囲内、より好ましくは、0.02≦LS/LL≦0.1の範囲内である。
そして、このように長手方向の両端部側がくびれた長尺状の開口である取出口210が形成された上面部11には、取出部21の切り取りにより形成された取出口210の開口広部210Lと開口狭部210Sとの間でくびれ形状を形成する鋭角突起部16を有し、鋭角突起部16は、開口広部210Lと開口狭部210Sとの間でくびれ形状を形成する互いに隣接する2辺である短辺220L2及び斜辺220S1を有し、短辺220L2及び斜辺220S1の成す角度θが、0°<θ<90°の範囲内、好ましくは、好ましくは、5°<θ<90°の範囲内、より好ましくは、10°<θ<80°の範囲内、更に好ましくは、20°<θ<70°の範囲内であるものである。
なお、図2乃至図5に示した容器10の取出口210は、その長手方向の各端部側で長手方向に対して直角方向の幅を部分的に狭くした開口広部210Lと各開口狭部210Sと間のくびれ部分を幅方向で互いに対向する2個所とし対称的な配置としている。また、開口狭部210Sは、底辺220S2に対し、その両側で斜交した2つの斜辺220S1とのなす角(内角、底角)を互いに等しくしている。つまり、図2乃至図5に示した取出口210は、その長手方向及びそれに直角な幅方向に線対称の形状である。
このような長手方向の両端部側でくびれ形状を有する切取口210の形状によって、即ち、上面部11に、取出部21の切り取りにより形成された取出口210の開口広部210Lと開口狭部210Sとの間でくびれ形状を形成する互いに隣接する2辺である短辺220L2及び斜辺220S1を有し、短辺220L2及び斜辺220S1とが成す角度θが、0°<θ<90°の範囲内、好ましくは、好ましくは、5°<θ<90°の範囲内、より好ましくは、10°<θ<80°の範囲内、更に好ましくは、20°<θ<70°の範囲内である鋭角突起部16によって、不織布ドライシート1が取出口210から出されるときに、上面部11において取出口210の開口広部210L及び開口狭部210S間のくびれを形成する鋭角突起部16に不織布ドライシート1が接触し、不織布ドライシート1の動きに対する摩擦(抵抗)を生じさせるから、取出口210から引き出しだ1枚の不織布ドライシート1とそれに後続する不織布ドライシート1が連なって(重なって)必要以上に取り出される事態が防止される。
特に、箱型の容器10の内部には、収容する不織布ドライシート1がポップアップ方式で端部の位置が交互に変化するように互い違いに重ねられ、即ち、端部の引き出し方向が交互に入れ替わるように積み重ねられるが、くびれ形状を有する取出口210を形成した上面部11では、その長手方向の各端部において、開口広部210Lと開口狭部210Sと間のくびれを形成している鋭角突起部16が幅方向に対向して2個所ずつ、両端部で合計4箇所存在するから、何れの方向に不織布ドライシート1が引き出されても、何れかの鋭角突起部16に不織布ドライシート1が接触する。このため、枚数が少なくなって箱の中の不織布ドライシート1に偏りが生じたときでも、不織布ドライシート1が取出口210から出されるときに何れかの鋭角突起部16に接触し、不織布ドライシート1の動きに対して摩擦(抵抗)を生じさせるから、不織布ドライシート1が箱内に落ち込み難いものとなる。よって、残数が少なくなった時でも不織布ドライシート1の取出性が低下しない。
また、図2乃至図5に示した容器10の取出口210は、取出口210の長手方向の各端部側において開口広部210Lと開口狭部210Sと間でくびれ状に幅狭くした開口広部210Lと開口狭部210Sと間の境界の幅WWは、開口広部210Lの最大開口幅WLに対し、5%~35%の範囲内である。当該範囲内であれば、上述したように、取出部21の狭部23Sが上面部11から切り離しやすく、取出部21を一体に上面部から切り取りやすいものである。更に、不織布ドライシート1が鋭角突起部16に引っ掛かり難く不織布ドライシート1が取り出しやすく、また、破れにくいものとなる。好ましくは、6%~32%の範囲内、より好ましくは、8%~30%の範囲内である。
更に、図2乃至図5に示した箱型の容器10では、取出口210の開口狭部210Sの形状が、取出口210の端部側に向かって幅広くした台形状に形成されており、上面部11において開口狭部210Sの形状を形成する開口側端縁の斜辺224S1と底辺224S2が成す内角(底角)δが鋭角状である鋭角端部17を有する。したがって、この鋭角状に斜交する斜辺220S1と底辺220S2を有する鋭角端部17によっても、そこにシート1が接触するとシート1の動きに対する摩擦(抵抗)を大きくし、シート1の取出抵抗が高まる。よって、取出口210から引き出しだ1枚(1プライ)または1組(例えば、2~3プライ)のシート1とそれに後続するシート1が連なって(重なって)取り出される事態をより防止でき、初期のシート1と上面部11との間の空間に余裕がなく緻密な状態でも、1枚(1プライ)または1組(例えば、2~3プライ)ずつの取り出しを可能とする。特に、本実施の形態11のシート用カートン10では、鋭角端部17が取出口210の長手方向の各端部側において、略幅方向に対向して2個所ずつ設けられ合計4箇所存在するから、残数が少なくなったときに何れの方向にシート1が引き出されても、鋭角突起部16に加え、鋭角端部17でもシート1の動きに対する摩擦(抵抗)を生じさせることが可能であるから、シート1が中に落ち込む事態をより一層防止し、取出性の向上が可能となる。
また、このとき本実施の形態11の取出口210では、その長手方向に対する直角方向の幅について、開口広部210Lの最大幅WLと、開口狭部210Sの最大幅WSとの比率が、0.1≦WL/WS≦1.1の範囲内である。これにより、不織布ドライシート1を取出口210から引き出すときに、開口狭部210Sの開口側端縁の斜辺224S1と底辺224S2との間に不織布ドライシート1が入りやすく、鋭角端部17による摩擦(抵抗)を受けやすくなる。よって、不織布ドライシート1が重なって取り出される事態及び枚数が少なくなったときでも、不織布ドライシート1が箱内に落下する事態を防止でき、不織布ドライシート1の取出性の向上を可能とする。好ましくは、0.15≦WL/WS≦1.0の範囲内、より好ましくは、0.15≦WL/WS≦0.8の範囲内である。
こうして、図2乃至図5に示した容器10の箱型の容器10では、取出口210においてその内面側を被覆するスリット入りの樹脂フィルムを設けなくとも、1枚の不織布ドライシート1とそれに後続する不織布ドライシート1が連なって(重なって)必要以上に取り出される事態を防止できる。取出口210の内面側を被覆するスリット入りの樹脂フィルムを不要とすることで、フィルムの製造、貼付加工等の工程が不要で製造が簡略化して生産性が向上し、製造コストが低減される。樹脂フィルム及びそれを接着するための高価な接着剤も不要であるから、材料コストも低減できる。よって、安価に製造できる。加えて、樹脂フィルムを用いないから廃棄時の分別も必要なく、分別の手間なく古紙としてのリサイクル回収を可能とし、プラスチックによる環境負荷の恐れもない。
ここで、本発明を実施する場合には、上面部11に形成した取出部21は、その形状を画成する切取線22に沿って上面部11から一体に全体を切り取る(切り離す)ことで上面部11を開口して上面部11に取出口210を形成するものに限定されず、例えば、図6に示すように、取出部21を2分する切取線(図示せず)を入れ、その切取線に沿った切断で取出部21を2分割し、折線33部分では上面部11に接合したままとし2分割した取出部21を部分的に上面部11から切断することで取出部21を観音開き状に開いて上面部11を開口し、不織布ドライシート1の取出口210を形成するものであってもよい。これによれば、不織布ドライシート1を最初に取り出す使用開始時、即ち、開封時にゴミを出さない。分割され起立した取出部21が取出口210を部分的に覆うから、外部からの塵、埃や異物の侵入を防止できる。加えて、分割された1対の取出部21の開き状態、起立状態を変化させることで、不織布ドライシート1の取出抵抗を変化させることが可能でありシートの取出性の調節が可能となる。或いは、取出部21を分割することなく、上面部11から部分的に切り離して開口するようにしてもよい。即ち、これによっても、不織布ドライシート1を最初に取り出す使用開始時、即ち、開封時にゴミを出さないものとなる。
しかし、本発明を実施する場合には、不織布ドライシート1を収容する容器10は、上述のものに限定されず、取出口210においてその内面側を被覆するスリット入りの樹脂フィルムを用いるものであってもよい。
そして、本実施の形態1では、こうした箱型の容器10に対し、乾燥状態のスパンレース不織布からなる不織布ドライシート1の製造時の機械方向(MD方向)が、容器10からの不織布ドライシート1の引き出し方向となるようにセットされ、収容される。このようにスパンレース不織布の機械方向(MD方向)を容器10からの引き出し方向に一致させる折り重ねであれば、折り機で積層しながら折り畳む際にも、スパンレース不織布のMD方向がCD方向よりも伸び難いから、折りずれが生じ難く、不織布ドライシート1が連なって取出口210から取出される等の不具合が生じ難いものとなる。更に、不織布ドライシート1を取り出すときに伸び難いことで、不織布ドライシート1が取り出しやすく、不織布ドライシート1の伸びによる嵩高性や強度の低下を招くことなく取り出すことができる。
ここで、こうした容器10に収容された不織布ドライシート1の破断伸長率は、JIS L 1913(2010)の「一般不織布試験方法」の「6.4伸び率」に準拠した測定で、MD方向が、好ましくは、20~40%の範囲内、より好ましくは、20~30%の範囲内であり、CD方向が、好ましくは、80~120%の範囲内、より好ましくは、80~100%の範囲内である。当該範囲内であれば、適度な伸長性を有し、柔らかいから、肌への使用感に優れる。また、被接触面に対し沿いやすくなり密着性がよいから、拭き取り効果等も良くできる。
特に、不織布ドライシート1は、MD方向とCD方向の破断伸長率の比率がMD/CD=0.15~0.8の範囲内であるものが好ましい。
CD方向に対するMD方向の伸び率が高すぎると、柔らかくなるも、伸びが大きいから、取出性に劣り、容器10を手で押さえることなく片手で取り出す操作が難しくなる。一方で、CD方向に対するMD方向の伸び率が小さすぎると、シートの取出性は良好となるも、伸びにくいことで、対人用途における風合い、使いやすさ、使用感に劣り、対人及び対物用途における拭き取り性にも劣る。MD方向とCD方向の破断伸長率の比率がMD/CD=0.15~0.8の範囲内であれば、シート1の適度な伸長による柔らかさと容器10からの取り出しやすさを両立できる。より好ましくは、MD方向とCD方向の破断伸長率の比率が、MD/CD=0.15~0.4の範囲内、更に、好ましくは、MD/CD=0.15~0.3の範囲内であるものである。
更に、不織布ドライシート1は、JIS L 1913(2010)の「一般不織布試験方法」の「6.5破裂強さ」に準拠して測定したMD方向の破断強度が、30N/55mm~45N/55mmの範囲内、好ましくは、32N/55mm~43N/55mmの範囲内であれば、折り機で折り畳みやすく、折ズレ等が発生し難くて、容器10からの取り出し性を良好にできる。
ここで、紙製の箱型の容器10に収容された不織布ドライシート1は、縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内とされる。また、それらを収容する紙製の箱型の容器10は、不織布ドライシート1の取出性等を考慮して、不織布ドライシート1の寸法によって設定され、例えば、長さ寸法が110mm~410mmの範囲内、幅寸法が110mm~410mmの範囲内、内寸高さが45mm~100mmの範囲内の直方体状のものが使用される。
好ましくは、直方体状の容器10の長手方向の長さは、不織布ドライシート1のCD方向の長さに対し、1.1~1.3倍の範囲内に設定され、容器10の長手方向に対し直角方向である幅は、不織布ドライシート1のCD方向の全長の半分の長さに対し、1.08~1.20倍の範囲内に設定される。当該範囲内であれば、容器10の中で不織布ドライシート1がずれたり、変形したりし難いものとなり、容器10からのスムースな取り出しが確保される。更に好ましくは、直方体状の容器10の取出口210の全長は、不織布ドライシート1のCD方向の長さに対し、0.8倍~0.95倍の長さに設定される。当該範囲内であれば、初期のときから残り枚数が少なくなってきたときでも枚数に関わらず、スムースな取出性に優れる。
例えば、CD方向が200mm~240mmの範囲内、MD方向が200mm~240mmの範囲内であり、CD方向がMD方向よりも若干長くした長方形状の不織布ドライシート1に対し、容器10の取出口210の長手方向の最大長さは、160mm~220mmの範囲内とされ、取出口210の長手方向に対して直角な方向の最大の開口幅は、例えば、20mm~50mmの範囲内、好ましくは、30~40mmの範囲内に設定される。また、このときの容器10の長手方向の長さは、例えば、210mm~230mmの範囲内に設定され、長手方向に対する直角方向の幅は、110mm~123mmの範囲内に設定される。
こうした容器10に収容される不織布ドライシート1は、例えば、50枚~120枚が重ねられて収容される。
このとき、不織布ドライシート1の収容枚数と容器10の内寸高さとの比が、60枚/50mm~100枚/50mmであるのが好ましい。容器10の所定の内寸高さに対し不織布ドライシート1の収容枚数が多すぎると、不織布ドライシート1を過度に圧縮して容器10に収めることになるから、その圧縮によって不織布ドライシート1が硬くなったり嵩高性が低下したりする。したがって、対人用途での風合い、使用感が低下する。更に、初期の不織布ドライシート1の取り出し時の抵抗が大きくなってスムースな取出性が低下したり、取り出し時に破れやすくなったりする恐れがある。容器10の所定の内寸高さに対し不織布ドライシート1の収容枚数が低すぎる場合には、不織布ドライシート1と容器10の上面部11との間が大きく空くから、不経済であり、最初の1枚目を摘まんで取出す操作性に劣る。容器10の内寸高さと、不織布ドライシート1の収容枚数との比が、60枚/50mm~100枚/50mmの範囲内であれば、対人用途に対する風合感を損ねることのない不織布ドライシート1の収容が可能であり、また、不織布ドライシート1の取り出し性もよく、経済性も良いものとなる。
なお、容器10の取出口210から最初に引き出される最上層にある1枚目の不織布ドライシート1は、2個所以上の折り返しをして、不織布ドライシート1の端縁部または折り返した端部が取出口21の1対の長辺220L1間の最大幅位置から1mm以上離れて取出口210の開口内に位置するようしてもよい。これにより、1枚目の不織布ドライシート1が取り出しやすいものとなる。
ここで、本実施の形態1の衛生用品100では、容器10に収容された不織布ドライシート1は、目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内のスパンレース不織布である。
目付量が少なすぎるものは、破れやすく、特に濡れたときには水分の拡散性、浸透性も高く使用に耐え得る強度が得られない。一方で、目付量が多すぎるものは、硬くなりソフト感が低下し、人体に対する使用感が低下する。20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内の目付量であれば、濡れたときに破れることのない湿潤強度と柔らかな風合いとを両立できる。加えて、ポップアップ方式に折り曲げて重ねあわせるときも、折曲げやすく、折ズレ等が生じ難いことで、シートが重ねって(連なって)出てくる不具合が生じ難く、取出性を良好にできる。好ましくは、20g/m2以上、45g/m2以下、より好ましくは、25g/m2以上、40g/m2以下の範囲内である。なお、目付量については、ISO 9073-1に準拠して、所定の面積に対し、その質量を測定することで算出できる。
また、本実施の形態1の衛生用品100では、容器10に収容された不織布ドライシート1は、JIS L 1913(2010)の「一般不織布試験方法」の「6.1厚さ」のA法に準拠した測定で、厚み寸法が、0.2mm~0.5mmの範囲内であるスパンレース不織布である。
厚みが薄すぎるものは、破れやすく、生産が困難でコスト上昇を招く。一方で、厚すぎるものは、柔らかさ、柔軟性が低下してごわつき感が生じるから、対人用途での肌当たり、肌触り等の使用感が低下する。また、ポップアップ方式に折り曲げて重ねるときに嵩高くなるから、折曲げ時に折ズレ等が生じやすくなり、不織布ドライシート1が連なって取出される等の取出性が低下する。更に、容器10への充填性も低下する。容器10に高充填で入れやすくするために、高圧縮力を付与することも可能であるが、高圧縮力を付与すると嵩高性が損なわれ、対人用途での風合いが低減する。厚み寸法が、0.2mm~0.5mmの範囲内であれば、柔軟性が高く、ドレープ感やしなやかさがあることで、対人用途での肌当たり、肌触り等の使用感に優れる。また、ポップアップ方式に折り曲げて重ねあわせるときも、折曲げやすいので、不織布ドライシート1の嵩高性を損なうことなく容器10に高充填が可能である。好ましくは、0.25mm以上、0.45mm以下、より好ましくは、0.25mm以上、0.4mm以下の範囲内の厚み寸法である。
こうして、所定の容器10に対し、ポップアップ方式に互い違いに折り畳まれて積層された不織布ドライシート1が収容されてなる衛生用品100では、使用開始時には、即ち、一番初めに容器10から不織布ドライシート1を取り出す際には、例えば、上述したように、容器10の上面部11に設けた切取線22に沿って取出部21の全体を一体にまたは、部分的に、上面部11から切り取る(切り離して)ことで、或いは、取出部21を2分する切取線に沿った切断により取出部21を2分割し観音状に開くことで、上面部11を部分的に開口して取出口210を形成する。そして、容器10の上面部11の開口した取出口210から容器10の中に指を入れて、最上層にある1番目の不織布ドライシート1を摘まむことにより取出口21から取り出され、容器10の取出口210から1枚の不織布ドライシート1を取り出した時点で、それに追随して後続の不織布ドライシート1が取出口210から出るようになっている。
このように、本実施の形態1の衛生用品100によれば、不織布ドライシート1が容器100に収容され、ポップアップ方式で取り出されるものであり、使用時に1枚1枚を切り取るものでないから、手が汚れたり濡れていたりするときでも、使うシート1以外のシート1を汚さないでまたは濡らさないでシート1を取り出すことがでる。更に、容器10をつかむことなく片手で使用するシート1を取り出すことも可能である。よって、衛生が維持される。そして、本実施の形態1の不織布ドライシート1であれば、湿潤強度が高いから、手が濡れているときでも、破れることなく取り出すことできる。したがって、非常に扱いやすく使い勝手が良い。
また、本実施の形態1の衛生用品100によれば、乾燥状態のスパンレース不織布からなる不織布ドライシート1を用いるから、薬液等を含むウエットティシューとは異なり、長期間変質することもなく、更に、重たくならないので低コストで収容枚数を多くできる。また、ウエットティシューとは異なり水分の蒸発を防止するために、耐薬液性、耐光性等を有するプラスチック製の容器による密閉構造として使用時毎の蓋の開閉を必要としないから、手軽に使用でき使い勝手が良い。加えて、容器10として環境負荷が懸念されるプラスチック以外の資材を選択することが可能となる。更には、ウエットティシューとは異なり防腐剤等を含むものではないから、対人用途でも肌に刺激を与えることなく負担を掛けない。
こうして、本実施の形態1の衛生用品100は、繊維長が5mm以上、150mm以下の範囲内であるセルロース系繊維が50質量%以上、100質量%以下の範囲内で配合され、目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内で、縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内である乾燥状態のスパンレース不織布からなる不織布ドライシート1が、ポップアップ方式で取り出されるように複数枚が折り重ねられて容器10に収容されたものである。
本実施の形態1の衛生用品100は、乾燥状態の不織布からなる不織布ドライシート1を用いたものであり、また、その不織布ドライシート1を構成する繊維の50質量%以上が親水性の高いセルロース系繊維であるから、吸水性及び吸収性に優れる。
そして、繊維長が5mm以上、150mm以下の範囲内である親水性の高いセルロース系繊維が50質量%以上含まれているうえ、目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内の不織布であるから、薄くても、濡れたときに破れることはなく、また、濡れても柔らかくて風合いがよく、更に、適度な伸びがある。よって、手や顔周りの拭き取り、鼻かみ用途等として汚れ等を拭き取ったり化粧用途で使用したりする対人用途でも肌に負担をかけず、刺激しない。特に、繊維長が5mm以上、150mm以下の範囲内であるセルロース系繊維を50質量%以上含み目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内の不織布では、ティシューペーパーに比べ、吸水した液分の拡散性、浸透性を抑えることができる。即ち、吸水した液分の面方向への広がり、滲みを抑えることができる。このため、鼻かみ用途や手や顔周りの水分等の拭き取り用途で使用したときに、シートに滲んだ液分がシートを持つ手に触れたときの不快感を軽減することが可能となる。更に、吸水性及び吸収性に優れ、かつ、濡れても破れず柔軟性があるから、対物用の水分や油分の汚れを効果的に拭き取ることができる。また、不織布では、ティシューペーパーに比べ不織布表面からの繊維の突出も多くなるから、汚れを拭き取り、掻き取りやすくもなる。
特に、本実施の形態1の衛生用品100の不織布ドライシート1は、高圧水流により短繊維同士を水流絡合させたスパンレース不織布を使用し、バインダを使用せずに2次元的、3次元的にウェブの繊維を結合させたものであるから、衛生的であり、そして、ソフトで嵩高く柔軟性に富み、更にティシューペーパーよりも伸度が大きく、殊に、不織布製造における機械方向(MD方向)に対する直角方向(CD方向)の伸びが良い。よって、対人用途でも肌を刺激せず、肌当たり、肌触り、使い心地、快適性が高いものとなる。また、高い柔軟性と適度な伸びにより、対物用途として汚れも拭き取りやすい。更に、繊維間が拡がって伸びることでも、繊維に汚れが絡まりやすくもなる。
更に、繊維長が5mm以上、150mm以下の範囲内であるセルロース系繊維を50質量%以上含み目付量が20g/m2以上、50g/m2未満のスパンレース不織布では、ティシューペーパーとは異なり、パルプ繊維よりも長い所定長のセルロース系繊維等を2次元的、3次元的に交絡させて繊維間を強固に結合させているから、そのドライ状態のときのみならず、水分を含んでも破れることがなく、硬質で頑固な汚れも拭き取ることが可能となる。そして、乾燥状態のみならず、濡れたときでも、ティシューペーパーとは異なり紙粉等の発塵や繊維の脱落、抜け落ちも少なく、拭き取り後も繊維が目立たず繊維くず(リント)で払拭面を逆汚染する恐れもないから、実験室、研究室等での精密な実験器具、機器、クリーンベンチ、実験台等の拭き取りや、電化製品や窓ガラス等の清掃にも好適に使用できる。
加えて、本実施の形態1の衛生用品100においては、容器10から取り出される不織布ドライシート1は、目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内の所定厚みのスパンレース不織布であり、適度な柔軟性と伸びがあるから、折加工等の加工工程でヨレ、皺、折り目等が付きにくい。また、不織布ドライシート1では、容器10内においてポップアップ方式で折り畳まれていても、容器10から取り出して伸ばすことで、折り目等によるクセを修正することもできる。よって、拭き取り用途や化粧用途として使用したときでも、手入れ面に対する浮きを少なくでき、密着性を高くできる。
また、本実施の形態1の衛生用品100のスパンレース不織布は、厚み寸法が、0.2mm~0.5mmの範囲内であるから、剛性が抑えられ、柔軟性が高く、ドレープ感やしなやかさがあることで、対人用途での肌当たり、肌触り等の使用感に優れる。ポップアップ方式に折り曲げて重ねあわせるときでも、折曲げやすいので、嵩高性を損なうことなく容器10に高充填が可能である。
こうして、本実施の形態1の衛生用品100によれば、不織布ドライシート1が、吸水性、吸油性に優れ、濡れても破れなくて柔らく風合いもよいから、容器10から取り出したままの不織布のドライ状態で、対人用で手や顔周りの拭き取り、鼻かみ用途、化粧の仕上げ等として汚れや水分等を拭き取ったり、対物用で雑貨、食卓等のテーブル、小物、台所、電化製品等の汚れや水分等を拭き取ったりすることもできるし、例えば、抗ウィスル対策、除菌等の目的でアルコール等の消毒液を含ませたり、化粧用途等の目的で化粧液を含ませたりして使用、即ち、水或いは所望の化粧液、薬液、洗浄液等に濡らしたウェット状態で、対人用で手や顔周りの皮脂汚れや皮膚に付いた化粧等を拭き取ったり、メイク落とし、パック、フェイスマスク等の化粧用途に使用したり、対物用で雑貨、食卓等のテーブル、小物、家具、台所、トイレ、窓ガラス、電化製品等の汚れを拭き取ったりすることもでき、ドライ状態及びウェット状態での対物用及び対人用の幅広い用途に使用できる。特に、繊維長が5mm以上、150mm以下の範囲内であるセルロース系繊維を50質量%以上含み目付量が20g/m2以上、50g/m2未満のスパンレース不織布からなる不織布ドライシート1では、強度があるうえ、適度に伸度もあるから、拭き取り時に力を加えても破れ難く、テーブル、台所、電化製品等における油分等を含む粘度の高い汚れや硬質な汚れに対しても擦り取ったり掻き取ったりして除去することが可能である。
そして、このように本実施の形態1の不織布ドライシート1では、肌に触れる用途のティシューペーパーと同等またはそれ以上のやわらかさ、しっとり感、滑らさ、ふんわり感等の風合いがあり、かつ、水に濡れても強度があるから、非常に使い勝手が良く、本実施の形態1の衛生用品100は、例えば、家庭のリビング、寝室、食卓やオフィス等の事務所のデスクや、自動車等の車内等の身の回りに置いて、鼻かみ用途や、テーブル、テレビ、パソコン等の電子機器周り等の汚れを拭く用途として使用したり、或いは、台所の調理台や食器、電化製品、雑貨、小物(眼鏡等を含む)、革靴等の汚れ水分・油分を拭き取る用途や、物を包む用途や、フィルタ用途や、化粧用途等に使用したりと、ボックスティシューペーパーの代替品として手軽に使用することが可能である。特に、ウェットティッシューと異なり吸水性も良く水分の拭き取りにも好適であるうえ、ドライ状態のみならず、濡れても風合いがあり、また、強度もあり破れないことから、水分等を含ませて湿潤状態で拭き取り用途や化粧用途等として使用もでき、多用途に展開できる。
そして、本実施の形態1の衛生用品100によれは、容器10から取り出される不織布ドライシート1は繊維長が5~150mmの範囲内であるセルロース系繊維を50質量%以上含み目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内の所定厚みのスパンレース不織布からなり、濡れても破れないから、洗って繰り返し使うことも可能であり、結果的に廃棄ごみ量を減らすことも可能になる。特に、所定の目付量であり厚みも薄いから、乾きも速く、衛生さを維持することもできる。また、シート1に吸水した水分の滲みが少ないから、1枚のシート1の複数箇所での水分等の拭き取りを可能とし、シート1の面積を有効に利用、しいては、経済的に使用することも可能である。更に、誤って洗濯機に入れられ洗濯されてしまった場合でも、破断、粉砕され難く、ティッシューペーパーと異なり選択物にこびり付く面倒な事態が生じ難い。加えて、セルロース系繊維を50質量%以上含むものであるから、環境負荷も小さく環境に優しいものとなる。
また、上述したように、不織布ドライシート1であれば、湿潤強度があり、濡れても破れ難く、かつ、風合いがよいから、例えば、マスクと口元との内側の間に不織布ドライシート1を挟んで、または、マスクの内側に不織布ドライシート1を入れてフィルタとして使用するときでも、水分に強く、かつ、吸水、保水性があることで、違和感なく装着することができ、また、加湿効果も期待できる。保水性があり濡れても破れないから、不織布ドライシート1を濡らしてマスクと口元との内側の間に挟んだり、マスク1の内側に入れたりすることで、長時間加湿効果を与えることもできる。特に、湿潤強度があることで、濡らした不織布ドライシート1を絞っても破れ難いから、水分量の調節が可能であり、多くの水分を含ませて、挟んでも破れることがないから、扱いやすく、高い加湿効果が期待できる。
更に、繊維長が5mm~150mmの範囲内であるセルロース系繊維を50質量%以上含み目付量が20g/m2以上、50g/m2未満のスパンレース不織布からなる所定厚みの不織布ドライシート1によれば、風合いがよいから鼻かみ用途として使用しても肌への摩擦が少ない。また、濡れても破れない強度と、濡れても柔らかくて風合いがあるから、軽く濡らして使用することでも、肌への摩擦をより軽減できる。特に、多量の水分を保持させているウェットティシューでは、肌に触れたときに冷たい感触を与えたり、不快な濡れ感、べたつき感を与えたりするが、不織布ドライシート1においては、鼻をかむときでもひんやり感を与えず、更に、例えば、霧拭き等で軽くぬらしてしっとりさせたときでも、肌への冷たい感触やべたつき感を与えず、鼻をかむこともでき、適度な水分の保持により肌への摩擦も少ないものとなる。更に、防腐剤やアルコール等の薬液を含んでいるウェットティシューでは、目等の粘膜や、傷、湿疹のある皮膚に対して刺激となるのに対し、薬液を含まない不織布ドライシート1ではそのような箇所でもドライ状態でまたは水分を含ませた湿潤状態で使うことができ、利便性が高い。
また、目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内で縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内である不織布ドライシート1を容器10に収容し、ポップアップ方式で取り出すものであるから、軽くて片手でも取り出しやすく、濡れた手でもシート1が破断することなく取り出すことができ、利便性が高い。更に、乾燥状態の不織布シート1であるから、密閉自在なプラスチック資材の容器10に限定されない。
特に、本実施の形態11の衛生用品100によれば、容器10からの不織布ドライシート1の引き出し方向は、不織布製造における機械方向(MD方向)であるから、シート1を取り出すときに伸びないことで、シート1が取り出しやすく、シート1の嵩高性、強度を損なうことなく取り出すことができる。
更に、不織布ドライシート1のMD方向とMD方向に対して直角なCD方向の破断伸長率の比率が、MD/CD=0.15~0.8の範囲内であれば、シート1の適度な伸長による柔らかさと容器10からの取り出しやすさを両立できる。
以上説明してきたように、本実施の形態1の衛生用品100は、繊維長が5mm以上、150mm以下の範囲内であるセルロース系繊維を50質量%以上含有し、目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内で、縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内である乾燥状態の不織布からなる不織布ドライシート1と、上面部10に形成される取出口210から不織布ドライシート1がポップアップ方式で取り出されるように不織布ドライシート1を複数枚折り重ねて収容した容器10とを具備するものである。
したがって、本実施の形態1の衛生用品100は、乾燥状態の不織布からなる不織布ドライシート1を用いたものであり、また、その不織布ドライシート1を構成する繊維の50質量%以上が親水性の高いセルロース系繊維であるから、吸水性及び吸収性に優れる。
そして、繊維長が5mm~150mmの範囲内である親水性の高いセルロース系繊維が50質量%以上含まれているうえ、その目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内の不織布であるから、薄くても、濡れたときに破れ難く、また、濡れても柔らかくて風合いもよく、更に、適度な伸びもある。よって、手や顔周りの拭き取り、鼻かみ用途等として汚れ等を拭き取ったり化粧用途で使用したりする対人用途でも肌に負担をかけず、刺激しない。特に、繊維長が5mm~150mmの範囲内であるセルロース系繊維を50質量%以上含み目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内の不織布では、ティシューペーパーに比べ、吸水した液分の拡散性、浸透性を抑えることができる。即ち、吸水した液分の面方向への広がり、滲みを抑えることができる。このため、鼻かみ用途や手や顔周りの水分等の拭き取り用途で使用したときに、シートに滲んだ液分がシートを持つ手に付着するときの不快感を軽減することが可能となる。また、湿潤強度が高いから、強く鼻をかんだ際や肌に付着した鼻水等を拭き取る際に破れることもなく、快適に使用できる。更に、吸水性及び吸収性に優れ、かつ、濡れても破れず柔軟性があるから、対人用及び対物用の両者で、水分や油分の汚れを効果的に拭き取ることができる。
こうして、不織布ドライシート1は、吸水性、吸油性に優れ、濡れても破れなくて柔らく風合いもよいから、容器10から取り出したままの不織布のドライ状態で、対人用途で手や顔周りの拭き取り、鼻かみ用途等として汚れや水分等を拭き取ったり、対物用途で雑貨、食卓等のテーブル、小物、台所、電化製品等の汚れや水分等を拭き取ったりすることもできるし、例えば、抗ウィスル対策、除菌等の目的でアルコール等の消毒液を含ませたり、化粧用途等の目的で化粧液を含ませたりして使用、即ち、水或いは所望の化粧液や薬液、洗浄液等に濡らしたウェット状態で、対人用途として手や顔周りの皮脂汚れ等を拭き取ったり、メイク落とし、パック、フェイスマスク等の化粧用途に使用したり、対物用途として雑貨、食卓等のテーブル、小物、台所、電化製品等の汚れを拭き取ったりすることもでき、ドライ状態及びウェット状態での対物用及び対人用の幅広い用途に使用でき、使途が豊富である。特に、繊維長が5mm~150mmの範囲内である親水性の高いセルロース系繊維が50質量%以上含まれている不織布では、乾燥状態のみならず、濡れたときでも、ティシューペーパーとは異なり紙粉等の発塵や繊維の脱落、抜け落ちも少なく、拭き取り後も繊維が目立たず繊維くず(リント)で払拭面を逆汚染する恐れもないから、実験室、研究室等での精密な実験器具、機器、クリーンベンチ、実験台等の拭き取りや、電化製品や窓ガラス等の清掃にも好適に使用できる。
また、目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内で縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内である不織布ドライシート1を容器10に収容し、ポップアップ方式で取り出すものであるから、軽くて片手でも取り出しやすく、また、濡れた手でもシート1を破ることなく取り出すことができ、利便性が高い。更に、扱いやすく、細かい物の拭き取りでの作業性もよい。そして、乾燥状態の不織布からなる不織布ドライシート1であるから、密閉自在なプラスチック資材の容器10に限定されない。
特に、本実施の形態1の衛生用品100の不織布ドライシート1は、スパンレース不織布からなるものである。
よって、本実施の形態1の衛生用品100によれば、不織布ドライシート1は高圧水流により短繊維同士を水流絡合させたものであり、バインダを使用せずに2次元的、3次元的に結合させたものであるから、衛生的であり、また、嵩高く、繊維間空隙を大きくできるから、ソフトで柔軟性に富み、更にCD方向の伸びが良い。よって、対人用途でも肌を刺激せず、肌当たり、肌触り、使い心地、快適性が向上する。また、高い柔軟性と適度な伸びにより、対物用途でも汚れを拭き取りやすい。
また、本実施の形態1の衛生用品100の不織布ドライシート1は、厚み寸法が、0.2mm~0.5mmの範囲内であるから、柔軟性が高く、ドレープ感やしなやかさがあることで、対人用途での肌当たり、肌触り等の使用感に優れる。更に、ポップアップ方式に折り曲げて重ねあわせるときも、折曲げやすいので、シートの嵩高性を損なうことなく容器に高充填が可能である。
更に、本実施の形態1の衛生用品100の不織布ドライシート1は、容器10からの不織布ドライシート1の引き出し方向が、不織布製造の機械方向(MD方向)であるから、シート1を取り出すときに伸びないことで、シート1が取り出しやすく、シート1の嵩高性、強度を損なうことなく取り出すことができる。
特に、不織布ドライシート1は、MD方向とMD方向に対して直角なCD方向の破断伸長率の比率が、MD/CD=0.15~0.8の範囲内のものであれば、シート1の適度な伸長による柔らかさと容器10の取出口210からの取り出しやすさを両立できる。
また、容器10が、紙製の箱型であるとプラスチックによる環境負荷の恐れがないものとなる。しかし、本発明を実施する場合には、プラスチックフィルムの容器10とすることも可能である。プラスチックフィルムの容器10の場合には、軽量化やコンパクト化、輸送や保管時の省スペース化を可能とする。
更に、本実施の形態1の衛生用品100において、容器10の取出口210は、その長手方向の中央部側に形成され長手方向に長く開口面積の広い開口広部210Lと開口広部210Lの長手方向の各端部から連続形成され開口広部210Lよりも取出口210の長手方向の長さが短くて開口面積が小さい開口狭部210Sとからなり、開口広部210L及び開口狭部210S間で取出口210の長手方向に対して直角な幅が部分的に狭くなったくびれ形状を呈し、上面部11は、取出口210の長手方向の各端部側で取出口210の開口広部210L及び開口狭部210S間でくびれ形状を形成する互いに隣接する2辺である短辺220L2及び斜辺220S2を有してその2辺の短辺220L2及び斜辺220S2の交差する角度θが0°<θ<90°であり取出口210の開口端縁にそれぞれ突設して互いに対向する方向に延びた1対の鋭角突起部16を有するものであれば、シート1が取出口210から取り出されるときに鋭角突起部16にシート1が接触してシート1の動きに対する摩擦(抵抗)が生じる。特に、鋭角突起部16は、取出口210のその長手方向に対して略直角方向の幅方向で対向する開口周縁にそれぞれ突設されており、かつ、取出口210の長手方向の両端部に設けられ、合計4か所に設けられているから、シート1が何れの方向に引き出されても、何れかの鋭角突起部16にシート1が接触し、シート1に対しその動きに対する摩擦(抵抗)を生じさせる。よって、取出口210から引き出した1枚のシート1とそれに後続するシート1が連なって(重なって)必要以上に取り出される事態を防止できる。特に、収容したシート1の残数が少なくなったときでも、何れかの鋭角突起部16にシート1が接触し鋭角突起部16によってシート1の動きに対する摩擦(抵抗)を生じさせるから、箱内にシート1が落ち込むのを防止できる。したがって、取出口210にスリット入りの樹脂フィルムの貼付を必要としないことで製造工程を簡略化できて製造及び材料コストも低減でき、また、破棄時に分別の手間の必要もないものとなる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2に係る衛生用品100について説明する。本実施の形態2に係る衛生用品100は、それを構成する不織布ドライシート1が、繊維長が5mm以上、150mm以下の範囲内であるセルロース系繊維が50質量%以上、100質量%以下の範囲内で含有され、目付量が50g/m2以上、90g/m2以下の範囲内であり、縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内で、厚みが0.4mm以上、0.8mm以下の範囲である乾燥状態のスパンレース不織布からなり、そのスパンレース不織布は、水流交絡により形成された凹凸模様を有するものである。本実施の形態2においては、スパンレース不織布の目付量及び凹凸模様のパターンが付されている点で、上記実施の形態1と相違し、その他の構成は、上記実施の形態1と同様であるため、ここでは、重複する詳細な説明を省略し、相違する点のみを説明する。
即ち、本実施の形態2の不織布ドライシート1を構成するスンパンレース不織布は、その目付量が50g/m2以上、90g/m2以下、好ましくは、50g/m2以上、85g/m2以下、より好ましくは、55g/m2以上、85g/m2以下の範囲内であり、上記実施の形態1よりも目付量を増大させているも、繊維ウェブの水流絡合時に所定模様を形成する所定のネット(支持体)、例えば、平織状ネット、綾織状ネット、杉綾織状ネット、並列斜線状ネット、格子状(スクエア状)、市松模様状、千鳥模様状、ジグザク模様状、ドット状(円、楕円、亀の甲状等を含む多角形)としたメッシュ状の樹脂製ネットまたは金網ネットの上で繊維ウェブの水流絡合を行うことで、例えば、平織状、綾織状、杉綾織状、並列斜線状、格子状(スクエア状)、市松模様状、千鳥模様状、ジグザク模様状、ドット状(円、楕円、多角形、亀の甲状等を含む多角形)の繊維の粗密、即ち、凹凸の形成により、ソフト感、柔らかな風合いを確保して、人体に対する使用感を良くしたものである。
このように本実施の形態2のスンパンレース不織布では、目付量が大きいものでも、所定模様のネット(支持体)上で繊維ウェブを水流絡合することで、ネットの孔上の繊維には水流が多く貫通、通過する高圧領域として相対的に繊維の密度を低くする一方、ネットの線状体(桟)に対応する部分の低圧領域では相対的に繊維密度を高くして、ネットの所定模様をスパンレース不織布に転写し、繊維の密度が、相対的に高い部分と低い分との凹凸模様を形成している。これより、繊維の粗密形成による凹凸のないものと比較し、風合いが向上し、対人に対する使い心地を確保することができる。
特に、このように目付量、厚みが大きくなると、より破れ難い強度及びコシがあり、手で把持する使用感、操作性が向上する。更に、目付量の増大による吸水性、保水性の向上に加え、繊維の粗密によって毛管現象の吸水性、保水性も向上する。よって、拭き取り性が向上し、繰り返しの使用の耐久性にもより優れるものとなる。
こうして、本実施の形態2の衛生用品100においても、乾燥状態のスパンレース不織布からなる不織布ドライシート1を用いたものであり、また、その不織布ドライシート1を構成する繊維の50質量%以上が親水性の高いセルロース系繊維であるから、吸水性及び吸収性に優れる。
そして、繊維長が5mm~150mmの範囲内である親水性の高いセルロース系繊維が50質量%以上含まれているうえ、その目付量が50g/m2以上、90g/m2以下の範囲内で、水流絡合時に凹凸が付された不織布であるから、薄くても、濡れたときに破れ難く、また、濡れても柔らかくて風合いもよく、更に、適度な伸びもある。よって、手や顔周りの拭き取り、鼻かみ用途等として汚れ等を拭き取ったり化粧用途で使用したりする対人用途でも肌に負担をかけず、刺激しない。特に、繊維長が5mm~150mmの範囲内であるセルロース系繊維を50質量%以上含み目付量が50g/m2以上、90g/m2以下の範囲内の不織布では、ティシューペーパーに比べ、吸水した液分の拡散性、浸透性を抑えることができる。即ち、吸水した液分の面方向への広がり、滲みを抑えることができる。このため、鼻かみ用途や手や顔周りの水分等の拭き取り用途で使用したときに、シートに滲んだ液分がシートを持つ手に付着するときの不快感を軽減することが可能となる。また、湿潤強度が高いから、強く鼻をかんだ際や肌に付着した鼻水等を拭き取る際に破れることもなく、快適に使用できる。更に、吸水性及び吸収性に優れ、かつ、濡れても破れず柔軟性があるから、対人用及び対物用の両者で、水分や油分の汚れを効果的に拭き取ることができる。
このようなスパンレース不織布からなる不織布ドライシート1は、吸水性、吸油性に優れ、濡れても破れなくて柔らく風合いもよいから、容器10から取り出したままの不織布のドライ状態で、対人用途で手や顔周りの拭き取り、鼻かみ用途等として汚れや水分等を拭き取ったり、対物用途で雑貨、食卓等のテーブル、小物、台所、電化製品等の汚れや水分等を拭き取ったりすることもできるし、例えば、抗ウィスル対策、除菌等の目的でアルコール等の消毒液を含ませたり、化粧用途等の目的で化粧液を含ませたりして使用、即ち、水或いは所望の化粧液や薬液、洗浄液等に濡らしたウェット状態で、対人用途として手や顔周りの皮脂汚れ等を拭き取ったり、メイク落とし、パック、フェイスマスク等の化粧用途に使用したり、対物用途として雑貨、食卓等のテーブル、小物、台所、電化製品等の汚れを拭き取ったりすることもでき、ドライ状態及びウェット状態での対物用及び対人用の幅広い用途に使用でき、使途が豊富である。特に、繊維長が5mm~150mmの範囲内である親水性の高いセルロース系繊維が50質量%以上含まれている不織布では、乾燥状態のみならず、濡れたときでも、ティシューペーパーとは異なり紙粉等の発塵や繊維の脱落、抜け落ちも少なく、拭き取り後も繊維が目立たず繊維くず(リント)で払拭面を逆汚染する恐れもないから、実験室、研究室等での精密な実験器具、機器、クリーンベンチ、実験台等の拭き取りや、電化製品や窓ガラス等の清掃にも好適に使用できる。
また、目付量が50g/m2以上、90g/m2以下の範囲内で水流絡合時に凹凸が付され縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内である不織布ドライシート1を容器10に収容し、ポップアップ方式で取り出すものであるから、軽くて片手でも取り出しやすく、また、濡れた手でもシート1を破ることなく取り出すことができ、利便性が高い。更に、扱いやすく、細かい物の拭き取りでの作業性もよい。そして、乾燥状態の不織布からなる不織布ドライシート1であるから、密閉自在なプラスチック資材の容器10に限定されない。
更に、本実施の形態2の衛生用品100の不織布ドライシート1は、厚み寸法が、0.4mm~0.8mmの範囲内であるから、使用時にコシがあって手で把持する使用感がよく、手で操作する操作性が良い。
なお、上記実施の形態1に係る不織布ドライシート1においても、水流絡合により形成される凹凸模様を有してもよい。
本発明を実施するに際しては、衛生用品100のその他の部分の構成、材料、製造工程等について、上記実施の形態1,2の説明に限定されるものではない。また、上記実施の形態1,で上げている数値は、実施に好適な適正値を示すものであるから、上記数値を若干変更しても実施を否定するものではない。
1 不織布ドライシート
10 容器
11 上面部
16 鋭角突起部
210 取出口
210L 開口広部
210S 開口狭部
100 衛生用品

Claims (8)

  1. 繊維長が5mm以上、150mm以下の範囲内であるセルロース系繊維が50質量%以上、100質量%以下の範囲内で含有され、目付量が20g/m2以上、50g/m2未満の範囲内であり、縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内である乾燥状態の不織布からなる不織布ドライシートと、
    上面部に形成される取出口から前記不織布ドライシートがポップアップ方式で取り出されるように前記不織布ドライシートを複数枚折り重ねて収容した容器と
    を具備することを特徴とする衛生用品。
  2. 前記不織布ドライシートは、スパンレース不織布からなることを特徴とする請求項1に記載の衛生用品。
  3. 前記不織布ドライシートは、厚み寸法が、0.2mm以上、0.5mm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の衛生用品。
  4. 繊維長が5mm以上、150mm以下の範囲内であるセルロース系繊維が50質量%以上、100質量%以下の範囲内で含有され、目付量が50g/m2以上、90g/m2以下の範囲内で、厚み寸法が、0.4mm以上、0.8mm以下の範囲内であり、縦横寸法が100~400mm×100~400mmの範囲内である乾燥状態のスパンレース不織布からなる不織布ドライシートと、
    上面部に形成される取出口から前記不織布ドライシートがポップアップ方式で取り出されるように前記不織布ドライシートを複数枚折り重ねて収容した容器と
    を具備し、
    前記スパンレース不織布は、水流交絡により形成された凹凸模様を有することを特徴とする衛生用品。
  5. 前記容器の前記取出口から取り出される前記不織布ドライシートの引き出し方向は、前記不織布の機械方向(MD方向)であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の衛生用品。
  6. 前記不織布ドライシートは、前記不織布の前記MD方向と前記MD方向に対して直角なCD方向の破断伸長率の比率が、MD/CD=0.15~0.8の範囲内であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の衛生用品。
  7. 前記容器は、紙製の箱型のものであることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の衛生用品。
  8. 前記容器の前記取出口は、直方体状とされた前記容器の長手方向に長く形成され、その長手方向の中央部側で前記長手方向に長く形成されて開口面積の広い開口広部と前記開口広部の前記長手方向の各端部から連続し前記開口広部よりも前記長手方向に短く形成されて開口面積が小さい1対の開口狭部とからなり、前記開口広部と前記各開口狭部の間で前記取出口の前記長手方向に対して直角方向の幅が部分的に狭くなったくびれ形状を呈し、前記取出口が形成された前記上面部は、前記取出口の長手方向の各端部側の前記開口広部及び前記各開口狭部の間で前記くびれ形状を形成する互いに隣接する2辺を有して前記2辺の交差する角度θが0°<θ<90°であり、前記取出口のその長手方向に対して略直角方向の幅方向で対向する開口周縁にそれぞれ突設され互いに対向する方向に延びた1対の鋭角突起部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載の衛生用品。
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